JP3619787B2 - 親子電話装置の親機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は親子電話装置の親機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信装置(例えば、コードレス電話装置)は、一般的に1台の親機と1台以上の子機から構成されている。
【0003】
又、このようなコードレス電話の内、子機を2台以上有する機種においては、子機どうしで通話(子機間通話)を可能とするものもある。
【0004】
親機に1つのチューナを搭載し子機間通話を実現した機種においては、親機にはチューナが一つしか搭載されていない為、チューナの送話系及び受話系を夫々1つずつ使用して半二重通信方式により2台の子機間で子機間通話を行っている。
【0005】
一方、親機に2つのチューナを搭載して、2つの送信系と2つの受信系を用いて全二重通信方式により2台の子機間で子機間通話を行う機種もあり、図5にその一例である電話装置の分解斜視図を示している。
【0006】
親機に2つのチューナを搭載した装置は、例えば図5に示すように、第1の筐体10に固定された基板11に搭載された一方のチューナ(メインチューナ)12をメインアンテナ13に接続し、同じく基板11に搭載された片方のチューナ(サブチューナ)14を、基板上に配置された2つのサブアンテナ15(送信サブアンテナ及び受信サブアンテナ)に接続し、上記第1筐体10に、表示部やテンキー等を搭載した第2筐体20を嵌め込んだ構成となっている。
【0007】
又、このようにサブチューナにもメインアンテナを使用しない第1の理由は、メインアンテナよりサブアンテナが安価である為であり、第2の理由は、メインアンテナの配置された筐体側面と反対側の側面(ハンドセット側の面)に、サブチューナ用のメインアンテナを設けると、ユーザがハンドセットを取り難い為であり、第3の理由は、メインアンテナを2つ以上設けると美的外観上好ましくなく、最近では、アンテナ等の突出物があまりないスマートなデザインの方がユーザに好まれる傾向にある為である。
【0008】
尚、上記構成の装置においては、サブアンテナは外部に露出しているメインアンテナと異なり筐体内部に形成されている為、外部に露出されたアンテナ(メインアンテナ)に接続されたメインチューナよりも、装置内部に配置されたアンテナ(サブアンテナ)に接続されたサブチューナの方が送受信の性能は悪くなっている。又、コストダウンを行う為にメインチューナとして送受信性能の良いチューナを使用し、サブチューナとして送受信性能の悪いチューナを使用することもある。
【0009】
このようなコードレス電話装置において、外線からの着呼に応答して外線通話を開始する際には、図4のシーケンス図に示すように、親機と子機A、子機Bとの間で無線接続が行われる。
【0010】
図4において、まず、親機が回線から着信信号を検出すると、親機のメインチューナから外線着信信号(RNG)を送信し、これに対して子機(例えば、子機Aと子機Bの両方)が前記RNG信号を受信すると、子機A及び子機Bは応答信号(ACK)を親機に送信する(S401ステップ)。
【0011】
続いて、親機のメインチューナから、上記S401ステップで前記応答信号を送信した子機A及びBに対して着信音制御信号(CALL)が送信される(S402ステップ)。
【0012】
尚、前記外線着信信号(RNG)及び応答信号(ACK)は、制御チャンネル上で送受信され、S402ステップ以降にて親子間で送受信される信号は、通話チャンネル上で送受信される。又、一旦、通話チャンネルにて親子間が接続されると、親機と他の子機(未だ親機と接続されていない子機)は、制御チャンネル或いは通話チャンネルで無線接続を行うことはできない。
【0013】
即ち、前記S401ステップ及びS402ステップにおいて、子機Aのみが、前記RNG信号を受信し前記ACK信号を送信した場合には、親機のメインチューナから送信されるCALL信号は、前記子機Aのみが受信可能となる。また、子機Bについても同様である。
【0014】
続いて、子機(例えば、子機A)のユーザが着信音に応答し、通話キーの押下操作を行うと、子機Aから親機へ外線通話要求信号(TEL)が送信され、これに対して親機のメインチューナは、子機Aへ応答信号(ACK)を送信する(S403ステップ)。
【0015】
その後、発呼側と子機Aとの間で通話が開始され、子機Aのユーザが切キーの押下操作を行うと、子機Aから親機へ終話要求信号(END)が送信され、これに対して親機のメインチューナから子機Aへ応答信号(ACK)が送信され、通話が終了する(S404ステップ)。
【0016】
尚、子機Bのユーザが呼出音に応答する際にも、前記子機Aと親機間で同様な処理が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このような親子電話装置の親機において、外線からの着信時(親機のメインチューナから子機へ着信音制御信号(CALL)を送信している際)に、子機Bが電源スイッチを有するタイプでありスイッチが切られていた場合や、子機Bが親機の電波の届かない場所にいた場合には、子機Bのユーザがすぐさま電源スイッチをオンにしたり、親機の電波が届く位置に移動しても、片方のチューナ(メインチューナ)と子機Aとが制御チャンネルでの接続を終了しかつ通話チャンネルで接続されている為、子機Bは親機のメインチューナからの着信音制御信号(CALL)を受信することができず、その結果着呼に応答することができない。
【0018】
このような問題を解決する為には、親機のメインチューナから子機Aへ着信音制御信号(CALL)を送信している際に、子機Bのユーザが通話キーを押下する等の操作を行うことにより、子機Bから親機のサブチューナへ通話開始要求を示す信号を送信し、親機のサブチューナを介して子機Bと発呼側との間で通話路を形成するという通信処理方法が考えられる。
【0019】
しかし、上述したようにサブチューナはメインチューナに比べて通話品質が悪くノイズが入り易い為子機を用いて外線通話を行う際には、可能な限りメインチューナを用いて親子間で通話路を形成することが好ましい。しかし、上述のように親機のメインチューナは、子機Aへ着信音制御信号(CALL)を送出する為に使用しているので、子機Bと親機との間の通話は親機のサブチューナを使用せざるを得ない。
【0020】
又、他の解決方法として、親機のメインチューナから子機Aへ着信音制御信号(CALL)の送信中に、子機Bから親機のサブチューナへ通話開始要求を示す信号を送信することにより親機のサブチューナと子機Bとを接続し、続いて親機のメインチューナと子機Aとの間の無線接続を解除し、最後に親機のメインチューナと子機Bとの間で無線接続を行うことが考えられるが、このようにすると無線接続に時間がかかりすぎる為、ユーザが直ちに着呼に応答したいのに、応答できないという問題が生じる。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決する為のものであり、親機に複数のチューナを搭載した親子電話装置の親機において、外線着信時に一方の子機が電源ボタンを切状態にしていた等の理由により即座に親機と無線接続できなかった場合でも、送受信特性の良いメインチューナで親機と子機間で通話路を形成することを実現するものであり、
請求項1記載の親子電話装置の親機は、回線と接続され、回線からの着信を検出する手段と、子機との無線信号の送受信を行う第1及び第2の送受信手段と、を有し、前記着信検出手段が回線からの着信を検出すると、前記第1の送受信手段が着信があることを報知する為の信号を子機へ送信し、前記第2の送受信手段が、子機から通話要求を示す信号を検出すると、前記第1の送受信手段で使用されているチャンネルの情報をセットするように要求する信号を子機へ送信することを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の親子電話装置の親機は、請求項1記載の親子電話装置の親機であり、前記送受信手段はアナログ無線信号の送受信を行い、前記チャンネルは通話チャンネルであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用してなる実施例装置であるコードレス電話のブロック図を示している。
【0024】
図1において、本実施例のコードレス電話は、親機100と子機200及び子機300からなる。
【0025】
親機100において、制御部110は、以下に示す各回路の制御を司る。
【0026】
網制御部120は、制御部110の制御に基づいて回線Lの閉結を行い、着信検出部130は、回線Lからの16Hzの着信信号の検出を行う。
【0027】
ハンドセット140は、マイク141とスピーカ142からなる。
【0028】
メインチューナ150及びサブチューナ160は、無線信号の送受信を行い、メインチューナ150は、筐体外部に露出しているメインアンテナ151と接続されており、一方、サブチューナ160は、筐体内部に形成されているサブアンテナ161と接続されている(例えば、図5の斜視図を参照)。
【0029】
通話路切換部170は、制御部110の制御の下、上記網制御部120、ハンドセット140、メインチューナ150、サブチューナ160、の間における通話路の切換を行う。
【0030】
入力部180は、テンキーと外線通話を指示するボタン(外線ボタン)と内線通話を指示するボタン(内線ボタン)と通話切断を指示するボタン(切ボタン)等からなる。
【0031】
スピーカ190は、アンプ195から入力した着信音を送出する。
次に、子機200において、制御部210は、以下に示す各回路の制御を司る。
【0032】
チューナ220は、アンテナ225と接続されており、無線信号の送受信を行う。
【0033】
通話路切換部230は、チューナ220、スピーカ221、マイク222、との間における通話路の切換等を行う。
【0034】
入力部240は、通話キー、内線キー、切キー、テンキー等からなる。
【0035】
表示部250は、上記入力部240から入力された電話番号や、外線着信時に親機を介して回線から入力した発呼側の電話番号等を表示する。
【0036】
ブザー260は、アンプ265と接続されており、上記アンプ265を介して制御部210から入力した着信音を送出する。
【0037】
バッテリー270と接続されたスイッチ280は、電源をオン/オフ切換する為のスイッチであり、ユーザの操作に基づいて上記スイッチ280がオンすることにより、子機200の各回路に電力が供給される。
【0038】
尚、子機300の各回路310〜380は、夫々上記子機200の各回路210〜280と同一の構成である為、説明を省略する。また、電話番号を格納するメモリ等、一般的なコードレス電話で使用される他の構成については、本発明と直接関係しない為、説明を省略する。
【0039】
図2は、本発明を適用してなる第1実施例装置の動作を示す図であり、図1及び図2を用いて第1実施例装置の動作について以下に説明する。
【0040】
図2のS101ステップにおいて、親機100の制御部110が、着信検出部130から外線着信がある旨を示す信号を検出すると、メインチューナ150を制御することにより、外線着信があることを示す外線着信信号(RNG)を送信させる。
【0041】
尚、この時、子機300は電源スイッチ370がオフとなっている或いは親機100からの電波の届かない場所にいるとする。この為、子機300は親機100からの上記RNG信号、ACK信号を受信できない。
【0042】
これに対し、子機200の制御部210は、チューナ220から上記RNG信号を受信したことを示す信号を検出すると、チューナ220を制御することにより応答信号(ACK)を親機100へ送信させる。
【0043】
尚、上記RNG信号とACK信号は制御チャンネル上で送受信され、以下の無線信号は通話チャンネル上で送受信される。
【0044】
続いてS102ステップにおいて、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより着信音制御信号(CALL)を子機200へ複数回送信させる。
【0045】
一方、上記CALL信号を受信した子機200側では、制御部210がブザー260から着信音を送出させる。
【0046】
S103ステップにおいて、子機200のブザー260から着信音が送出されている際に、子機300の電源スイッチ380をオンとする或いは、前記スイッチ380がオンであると共に子機300のユーザが親機100からの電波の届く範囲内へ移動し通話キーを押下すると、子機300の制御部310は、次の制御を行う。
【0047】
具体的には、子機300の制御部310が入力部340から上記通話キーの押下を示す信号を入力すると、チューナ310から親機100へ通話要求信号(TEL)を送出させる。
【0048】
一方、親機100の制御部110が、サブチューナ160から上記TEL信号を受信したことを示す信号を検出すると、現在メインチューナ150で使用している通話チャンネルをセットするよう指示する応答信号(ACK)をサブチューナ160から子機300へ送出させる。
【0049】
続いて、子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号で指定された通話チャンネルに無線接続するようにチューナ310を制御し、子機300は、親機100のメインチューナ150から送信される信号を受信可能な状態となる。
【0050】
尚、上記ACK信号中は、ACK信号受信から所定時間後に、後述する外線通話要求信号(TEL)を自動的に送信するように要求するコマンドデータが含まれている。
【0051】
続くS104ステップでは、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより着信音制御信号(CALL)を複数回送信させる。
【0052】
尚、この時、子機200と子機300は、受信のチャンネルを同一のチャンネルとしている為に、前記子機200と子機300の両方が親機のメインチューナからのCALL信号を受信可能となる。
【0053】
一方、子機300の制御部310は、チューナ320から上記CALL信号を受信したことを示す信号を検出すると、ブザー360から呼出音を送出させる。
【0054】
続くS105ステップにおいて、子機300の制御部310がチューナ320を制御することにより、外線通話要求信号(TEL)を自動的に親機100へ送信させる。
【0055】
一方、親機100の制御部310は、メインチューナ150から上記外線通話要求信号(TEL)を受信したことを示す信号を検出すると、上記メインチューナ150から子機Bへ応答信号(ACK)を送信させる。
【0056】
その後、子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、子機300と外線との間で通話路が形成され、外線通話状態となる。
【0057】
S106ステップにおいて、子機300の制御部310が、入力部340から切キーの押下を示す信号を検出すると、チューナ310を制御することにより、終話要求信号(END)を親機100へ送信させる。
【0058】
一方、親機100の制御部110が、メインチューナ150から上記END信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記メインチューナ150を制御することにより、終話応答信号(ACK)を、子機300へ送信させる。
【0059】
尚、上記終話応答信号(ACK)には、親機100の制御部110が演算した通話時間や料金等の情報が含まれている。
【0060】
子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号に含まれていた通話時間や料金等を表示部350に表示させ、親機100と子機300との間における無線接続が切断される。
【0061】
このように、第1実施例装置では、例えば子機300のにおいて、外線着信の途中で元々切れていた電源スイッチ380をオンしても、子機300のユーザが外線着信に応答できる。
【0062】
又、子機300の電源スイッチ380オン後の外線通話は、親機100のメインチューナ150を介して行われる為、外線着信の途中に子機300により着信応答した場合でも通話品質を劣化させることがない。
【0063】
次に、第2の実施例装置について以下に説明する。
【0064】
尚、第2実施例装置の親機100と子機200及び子機300は、図1のブロック図と同一の構成である。又、図3は、第2実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【0065】
図3のS201ステップ及びS202ステップにおいて、親機100と子機200及び子機300は図2のS101ステップ及びS102ステップと同一の制御を行う為、説明を省略する。
【0066】
S203ステップにおいて、子機200のブザー260から着信音が送出されている際に、子機Bの電源スイッチが切られている等の原因により子機Bのブザーから着信音が送出されていない状態で、子機300のユーザが電源スイッチ380をオンし、続いて通話キーを押下すると、子機300の制御部310は次の制御を行う。
【0067】
具体的には、子機300の制御部310が入力部340から上記通話キーの押下を示す信号を入力すると、チューナ310から親機100へ外線通話要求信号(TEL)を送出させる。
【0068】
一方、親機100の制御部110が、サブチューナ160から上記TEL信号を受信したことを示す信号を検出すると、現在メインチューナ150で使用している通話チャンネルをセットするよう指示する応答信号(ACK)をサブチューナ160から送出させ、上記ACK信号送出後にサブチューナ160の送受信動作を停止させる。
【0069】
子機300の制御部310は、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号で指定された通話チャンネルをセットするようにチューナ320を制御し、子機300は、親機100のメインチューナ150から送信される信号を受信可能な状態となる。
【0070】
尚、上記ACK信号中には、ACK信号受信から所定時間後に、後述する外線通話要求信号(TEL)を自動的に送信するように要求するコマンドデータが含まれている。
【0071】
続くS204ステップにおいて、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより、子機200のユーザに、子機300が外線通話を開始することを報知する為の通話報知信号(CNG)を送出させる。一方、子機200の制御部210は、チューナ220を制御することにより、応答信号(ACK)を親機100へ送信させる。その後、子機200は待機状態となり、子機300は外線通話状態となる。
【0072】
尚、S204ステップでは、第1実施例のS105ステップに示すように子機300が外線通話要求信号(TEL)を親機100へ送信しなくとも、親機100と子機300は通話チャンネルで接続され、子機300のユーザが外線通話可能な状態となる。
【0073】
S205ステップでは、図2に示すS106ステップと同様に、親機100のメインチューナ150と子機300のチューナ320との間で終話要求及び応答の処理が行われる。
【0074】
このように、第2実施例の親子電話装置の親機では、電源スイッチ320後の外線通話は親機100のメインチューナ150を介して行われる為、子機300が、外線着信の途中で着信応答した場合でも通話品質を劣化させることがないだけでなく、前記S204ステップで示すように、親機100のメインチューナ150が子機200から応答信号(ACK)を検出すると、子機200が待機状態へと移る為、第1実施例のS104ステップに示すように、親機のメインチューナ150から送信された着信音制御信号(CALL)を子機200のチューナ220が受信し、子機200のブザー160から着信音が送出されることがない。これにより、子機200のユーザが呼出音に応答することを防ぐことができる。
【0075】
即ち、ユーザが子機300で外線着信に応答しようとした際に、第三者が子機200を用いて先に外線着信に応答する事態を防ぐことが可能である。
【0076】
以上説明したように、本実施例の親子電話装置の親機は、外線着信中に子機300が親機100からの電波の届かない場所から電波の届く場所まで移動した場合や、当初切となっていた電源スイッチをオンとした場合でも、外線着信に応答できる。
【0077】
又、子機300が外線着信に応答した場合には、一旦メインチューナ150と子機200との接続を解除した後に上記メインチューナ150と子機300との間で接続動作を実行するといった、時間の要する無線接続過程を経過しなくとも、親機100のメインチューナ150と子機300との間で即時に通話品質の高い通話路を形成することができる。
【0078】
尚、本実施例ではコードレス電話装置について実施したが、ファクシミリ装置等他の通信機器についても本発明を適用することができる。
【0079】
又、第2実施例では、子機200の表示部に“子機300外線通話開始”と表示することにより、子機200のユーザに子機300が外線通話を開始する旨を報知したが、子機300のユーザに報知する方法は表示ではなく、ブザーやメロディー、電子音声等によりユーザに報知しても良い。
【0080】
更に、本実施例では、メインチューナ150とメインアンテナ151とを接続すると共に、サブチューナ160とサブアンテナ161とを接続した構成としたが、メインチューナ150として送受信性能の良いチューナを使用し、サブチューナ160として送受信性能の悪いチューナを使用する構成とした際でもノイズの少ない通話を実現できる。
【0081】
【発明の効果】
本発明の親子電話装置の親機は、外線着信時に、親機100といずれの子機との間においても通話品質の高い通話路を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【図2】本発明を適用してなる第1実施例装置の親子間のシーケンス図である。
【図3】第2実施例装置の親子間のシーケンス図である。
【図4】従来の電話装置の親子間のシーケンス図である。
【図5】2つのチューナを搭載したコードレス電話の分解斜視図である。
【符号の説明】
100 親機
110 制御部
150 メインチューナ
160 サブチューナ
200 子機
210 制御部
220 チューナ
300 子機
310 制御部
320 チューナ
【発明の属する技術分野】
本発明は親子電話装置の親機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信装置(例えば、コードレス電話装置)は、一般的に1台の親機と1台以上の子機から構成されている。
【0003】
又、このようなコードレス電話の内、子機を2台以上有する機種においては、子機どうしで通話(子機間通話)を可能とするものもある。
【0004】
親機に1つのチューナを搭載し子機間通話を実現した機種においては、親機にはチューナが一つしか搭載されていない為、チューナの送話系及び受話系を夫々1つずつ使用して半二重通信方式により2台の子機間で子機間通話を行っている。
【0005】
一方、親機に2つのチューナを搭載して、2つの送信系と2つの受信系を用いて全二重通信方式により2台の子機間で子機間通話を行う機種もあり、図5にその一例である電話装置の分解斜視図を示している。
【0006】
親機に2つのチューナを搭載した装置は、例えば図5に示すように、第1の筐体10に固定された基板11に搭載された一方のチューナ(メインチューナ)12をメインアンテナ13に接続し、同じく基板11に搭載された片方のチューナ(サブチューナ)14を、基板上に配置された2つのサブアンテナ15(送信サブアンテナ及び受信サブアンテナ)に接続し、上記第1筐体10に、表示部やテンキー等を搭載した第2筐体20を嵌め込んだ構成となっている。
【0007】
又、このようにサブチューナにもメインアンテナを使用しない第1の理由は、メインアンテナよりサブアンテナが安価である為であり、第2の理由は、メインアンテナの配置された筐体側面と反対側の側面(ハンドセット側の面)に、サブチューナ用のメインアンテナを設けると、ユーザがハンドセットを取り難い為であり、第3の理由は、メインアンテナを2つ以上設けると美的外観上好ましくなく、最近では、アンテナ等の突出物があまりないスマートなデザインの方がユーザに好まれる傾向にある為である。
【0008】
尚、上記構成の装置においては、サブアンテナは外部に露出しているメインアンテナと異なり筐体内部に形成されている為、外部に露出されたアンテナ(メインアンテナ)に接続されたメインチューナよりも、装置内部に配置されたアンテナ(サブアンテナ)に接続されたサブチューナの方が送受信の性能は悪くなっている。又、コストダウンを行う為にメインチューナとして送受信性能の良いチューナを使用し、サブチューナとして送受信性能の悪いチューナを使用することもある。
【0009】
このようなコードレス電話装置において、外線からの着呼に応答して外線通話を開始する際には、図4のシーケンス図に示すように、親機と子機A、子機Bとの間で無線接続が行われる。
【0010】
図4において、まず、親機が回線から着信信号を検出すると、親機のメインチューナから外線着信信号(RNG)を送信し、これに対して子機(例えば、子機Aと子機Bの両方)が前記RNG信号を受信すると、子機A及び子機Bは応答信号(ACK)を親機に送信する(S401ステップ)。
【0011】
続いて、親機のメインチューナから、上記S401ステップで前記応答信号を送信した子機A及びBに対して着信音制御信号(CALL)が送信される(S402ステップ)。
【0012】
尚、前記外線着信信号(RNG)及び応答信号(ACK)は、制御チャンネル上で送受信され、S402ステップ以降にて親子間で送受信される信号は、通話チャンネル上で送受信される。又、一旦、通話チャンネルにて親子間が接続されると、親機と他の子機(未だ親機と接続されていない子機)は、制御チャンネル或いは通話チャンネルで無線接続を行うことはできない。
【0013】
即ち、前記S401ステップ及びS402ステップにおいて、子機Aのみが、前記RNG信号を受信し前記ACK信号を送信した場合には、親機のメインチューナから送信されるCALL信号は、前記子機Aのみが受信可能となる。また、子機Bについても同様である。
【0014】
続いて、子機(例えば、子機A)のユーザが着信音に応答し、通話キーの押下操作を行うと、子機Aから親機へ外線通話要求信号(TEL)が送信され、これに対して親機のメインチューナは、子機Aへ応答信号(ACK)を送信する(S403ステップ)。
【0015】
その後、発呼側と子機Aとの間で通話が開始され、子機Aのユーザが切キーの押下操作を行うと、子機Aから親機へ終話要求信号(END)が送信され、これに対して親機のメインチューナから子機Aへ応答信号(ACK)が送信され、通話が終了する(S404ステップ)。
【0016】
尚、子機Bのユーザが呼出音に応答する際にも、前記子機Aと親機間で同様な処理が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このような親子電話装置の親機において、外線からの着信時(親機のメインチューナから子機へ着信音制御信号(CALL)を送信している際)に、子機Bが電源スイッチを有するタイプでありスイッチが切られていた場合や、子機Bが親機の電波の届かない場所にいた場合には、子機Bのユーザがすぐさま電源スイッチをオンにしたり、親機の電波が届く位置に移動しても、片方のチューナ(メインチューナ)と子機Aとが制御チャンネルでの接続を終了しかつ通話チャンネルで接続されている為、子機Bは親機のメインチューナからの着信音制御信号(CALL)を受信することができず、その結果着呼に応答することができない。
【0018】
このような問題を解決する為には、親機のメインチューナから子機Aへ着信音制御信号(CALL)を送信している際に、子機Bのユーザが通話キーを押下する等の操作を行うことにより、子機Bから親機のサブチューナへ通話開始要求を示す信号を送信し、親機のサブチューナを介して子機Bと発呼側との間で通話路を形成するという通信処理方法が考えられる。
【0019】
しかし、上述したようにサブチューナはメインチューナに比べて通話品質が悪くノイズが入り易い為子機を用いて外線通話を行う際には、可能な限りメインチューナを用いて親子間で通話路を形成することが好ましい。しかし、上述のように親機のメインチューナは、子機Aへ着信音制御信号(CALL)を送出する為に使用しているので、子機Bと親機との間の通話は親機のサブチューナを使用せざるを得ない。
【0020】
又、他の解決方法として、親機のメインチューナから子機Aへ着信音制御信号(CALL)の送信中に、子機Bから親機のサブチューナへ通話開始要求を示す信号を送信することにより親機のサブチューナと子機Bとを接続し、続いて親機のメインチューナと子機Aとの間の無線接続を解除し、最後に親機のメインチューナと子機Bとの間で無線接続を行うことが考えられるが、このようにすると無線接続に時間がかかりすぎる為、ユーザが直ちに着呼に応答したいのに、応答できないという問題が生じる。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決する為のものであり、親機に複数のチューナを搭載した親子電話装置の親機において、外線着信時に一方の子機が電源ボタンを切状態にしていた等の理由により即座に親機と無線接続できなかった場合でも、送受信特性の良いメインチューナで親機と子機間で通話路を形成することを実現するものであり、
請求項1記載の親子電話装置の親機は、回線と接続され、回線からの着信を検出する手段と、子機との無線信号の送受信を行う第1及び第2の送受信手段と、を有し、前記着信検出手段が回線からの着信を検出すると、前記第1の送受信手段が着信があることを報知する為の信号を子機へ送信し、前記第2の送受信手段が、子機から通話要求を示す信号を検出すると、前記第1の送受信手段で使用されているチャンネルの情報をセットするように要求する信号を子機へ送信することを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の親子電話装置の親機は、請求項1記載の親子電話装置の親機であり、前記送受信手段はアナログ無線信号の送受信を行い、前記チャンネルは通話チャンネルであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用してなる実施例装置であるコードレス電話のブロック図を示している。
【0024】
図1において、本実施例のコードレス電話は、親機100と子機200及び子機300からなる。
【0025】
親機100において、制御部110は、以下に示す各回路の制御を司る。
【0026】
網制御部120は、制御部110の制御に基づいて回線Lの閉結を行い、着信検出部130は、回線Lからの16Hzの着信信号の検出を行う。
【0027】
ハンドセット140は、マイク141とスピーカ142からなる。
【0028】
メインチューナ150及びサブチューナ160は、無線信号の送受信を行い、メインチューナ150は、筐体外部に露出しているメインアンテナ151と接続されており、一方、サブチューナ160は、筐体内部に形成されているサブアンテナ161と接続されている(例えば、図5の斜視図を参照)。
【0029】
通話路切換部170は、制御部110の制御の下、上記網制御部120、ハンドセット140、メインチューナ150、サブチューナ160、の間における通話路の切換を行う。
【0030】
入力部180は、テンキーと外線通話を指示するボタン(外線ボタン)と内線通話を指示するボタン(内線ボタン)と通話切断を指示するボタン(切ボタン)等からなる。
【0031】
スピーカ190は、アンプ195から入力した着信音を送出する。
次に、子機200において、制御部210は、以下に示す各回路の制御を司る。
【0032】
チューナ220は、アンテナ225と接続されており、無線信号の送受信を行う。
【0033】
通話路切換部230は、チューナ220、スピーカ221、マイク222、との間における通話路の切換等を行う。
【0034】
入力部240は、通話キー、内線キー、切キー、テンキー等からなる。
【0035】
表示部250は、上記入力部240から入力された電話番号や、外線着信時に親機を介して回線から入力した発呼側の電話番号等を表示する。
【0036】
ブザー260は、アンプ265と接続されており、上記アンプ265を介して制御部210から入力した着信音を送出する。
【0037】
バッテリー270と接続されたスイッチ280は、電源をオン/オフ切換する為のスイッチであり、ユーザの操作に基づいて上記スイッチ280がオンすることにより、子機200の各回路に電力が供給される。
【0038】
尚、子機300の各回路310〜380は、夫々上記子機200の各回路210〜280と同一の構成である為、説明を省略する。また、電話番号を格納するメモリ等、一般的なコードレス電話で使用される他の構成については、本発明と直接関係しない為、説明を省略する。
【0039】
図2は、本発明を適用してなる第1実施例装置の動作を示す図であり、図1及び図2を用いて第1実施例装置の動作について以下に説明する。
【0040】
図2のS101ステップにおいて、親機100の制御部110が、着信検出部130から外線着信がある旨を示す信号を検出すると、メインチューナ150を制御することにより、外線着信があることを示す外線着信信号(RNG)を送信させる。
【0041】
尚、この時、子機300は電源スイッチ370がオフとなっている或いは親機100からの電波の届かない場所にいるとする。この為、子機300は親機100からの上記RNG信号、ACK信号を受信できない。
【0042】
これに対し、子機200の制御部210は、チューナ220から上記RNG信号を受信したことを示す信号を検出すると、チューナ220を制御することにより応答信号(ACK)を親機100へ送信させる。
【0043】
尚、上記RNG信号とACK信号は制御チャンネル上で送受信され、以下の無線信号は通話チャンネル上で送受信される。
【0044】
続いてS102ステップにおいて、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより着信音制御信号(CALL)を子機200へ複数回送信させる。
【0045】
一方、上記CALL信号を受信した子機200側では、制御部210がブザー260から着信音を送出させる。
【0046】
S103ステップにおいて、子機200のブザー260から着信音が送出されている際に、子機300の電源スイッチ380をオンとする或いは、前記スイッチ380がオンであると共に子機300のユーザが親機100からの電波の届く範囲内へ移動し通話キーを押下すると、子機300の制御部310は、次の制御を行う。
【0047】
具体的には、子機300の制御部310が入力部340から上記通話キーの押下を示す信号を入力すると、チューナ310から親機100へ通話要求信号(TEL)を送出させる。
【0048】
一方、親機100の制御部110が、サブチューナ160から上記TEL信号を受信したことを示す信号を検出すると、現在メインチューナ150で使用している通話チャンネルをセットするよう指示する応答信号(ACK)をサブチューナ160から子機300へ送出させる。
【0049】
続いて、子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号で指定された通話チャンネルに無線接続するようにチューナ310を制御し、子機300は、親機100のメインチューナ150から送信される信号を受信可能な状態となる。
【0050】
尚、上記ACK信号中は、ACK信号受信から所定時間後に、後述する外線通話要求信号(TEL)を自動的に送信するように要求するコマンドデータが含まれている。
【0051】
続くS104ステップでは、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより着信音制御信号(CALL)を複数回送信させる。
【0052】
尚、この時、子機200と子機300は、受信のチャンネルを同一のチャンネルとしている為に、前記子機200と子機300の両方が親機のメインチューナからのCALL信号を受信可能となる。
【0053】
一方、子機300の制御部310は、チューナ320から上記CALL信号を受信したことを示す信号を検出すると、ブザー360から呼出音を送出させる。
【0054】
続くS105ステップにおいて、子機300の制御部310がチューナ320を制御することにより、外線通話要求信号(TEL)を自動的に親機100へ送信させる。
【0055】
一方、親機100の制御部310は、メインチューナ150から上記外線通話要求信号(TEL)を受信したことを示す信号を検出すると、上記メインチューナ150から子機Bへ応答信号(ACK)を送信させる。
【0056】
その後、子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、子機300と外線との間で通話路が形成され、外線通話状態となる。
【0057】
S106ステップにおいて、子機300の制御部310が、入力部340から切キーの押下を示す信号を検出すると、チューナ310を制御することにより、終話要求信号(END)を親機100へ送信させる。
【0058】
一方、親機100の制御部110が、メインチューナ150から上記END信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記メインチューナ150を制御することにより、終話応答信号(ACK)を、子機300へ送信させる。
【0059】
尚、上記終話応答信号(ACK)には、親機100の制御部110が演算した通話時間や料金等の情報が含まれている。
【0060】
子機300の制御部310が、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号に含まれていた通話時間や料金等を表示部350に表示させ、親機100と子機300との間における無線接続が切断される。
【0061】
このように、第1実施例装置では、例えば子機300のにおいて、外線着信の途中で元々切れていた電源スイッチ380をオンしても、子機300のユーザが外線着信に応答できる。
【0062】
又、子機300の電源スイッチ380オン後の外線通話は、親機100のメインチューナ150を介して行われる為、外線着信の途中に子機300により着信応答した場合でも通話品質を劣化させることがない。
【0063】
次に、第2の実施例装置について以下に説明する。
【0064】
尚、第2実施例装置の親機100と子機200及び子機300は、図1のブロック図と同一の構成である。又、図3は、第2実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【0065】
図3のS201ステップ及びS202ステップにおいて、親機100と子機200及び子機300は図2のS101ステップ及びS102ステップと同一の制御を行う為、説明を省略する。
【0066】
S203ステップにおいて、子機200のブザー260から着信音が送出されている際に、子機Bの電源スイッチが切られている等の原因により子機Bのブザーから着信音が送出されていない状態で、子機300のユーザが電源スイッチ380をオンし、続いて通話キーを押下すると、子機300の制御部310は次の制御を行う。
【0067】
具体的には、子機300の制御部310が入力部340から上記通話キーの押下を示す信号を入力すると、チューナ310から親機100へ外線通話要求信号(TEL)を送出させる。
【0068】
一方、親機100の制御部110が、サブチューナ160から上記TEL信号を受信したことを示す信号を検出すると、現在メインチューナ150で使用している通話チャンネルをセットするよう指示する応答信号(ACK)をサブチューナ160から送出させ、上記ACK信号送出後にサブチューナ160の送受信動作を停止させる。
【0069】
子機300の制御部310は、チューナ320から上記ACK信号を受信したことを示す信号を検出すると、上記ACK信号で指定された通話チャンネルをセットするようにチューナ320を制御し、子機300は、親機100のメインチューナ150から送信される信号を受信可能な状態となる。
【0070】
尚、上記ACK信号中には、ACK信号受信から所定時間後に、後述する外線通話要求信号(TEL)を自動的に送信するように要求するコマンドデータが含まれている。
【0071】
続くS204ステップにおいて、親機100の制御部110は、メインチューナ150を制御することにより、子機200のユーザに、子機300が外線通話を開始することを報知する為の通話報知信号(CNG)を送出させる。一方、子機200の制御部210は、チューナ220を制御することにより、応答信号(ACK)を親機100へ送信させる。その後、子機200は待機状態となり、子機300は外線通話状態となる。
【0072】
尚、S204ステップでは、第1実施例のS105ステップに示すように子機300が外線通話要求信号(TEL)を親機100へ送信しなくとも、親機100と子機300は通話チャンネルで接続され、子機300のユーザが外線通話可能な状態となる。
【0073】
S205ステップでは、図2に示すS106ステップと同様に、親機100のメインチューナ150と子機300のチューナ320との間で終話要求及び応答の処理が行われる。
【0074】
このように、第2実施例の親子電話装置の親機では、電源スイッチ320後の外線通話は親機100のメインチューナ150を介して行われる為、子機300が、外線着信の途中で着信応答した場合でも通話品質を劣化させることがないだけでなく、前記S204ステップで示すように、親機100のメインチューナ150が子機200から応答信号(ACK)を検出すると、子機200が待機状態へと移る為、第1実施例のS104ステップに示すように、親機のメインチューナ150から送信された着信音制御信号(CALL)を子機200のチューナ220が受信し、子機200のブザー160から着信音が送出されることがない。これにより、子機200のユーザが呼出音に応答することを防ぐことができる。
【0075】
即ち、ユーザが子機300で外線着信に応答しようとした際に、第三者が子機200を用いて先に外線着信に応答する事態を防ぐことが可能である。
【0076】
以上説明したように、本実施例の親子電話装置の親機は、外線着信中に子機300が親機100からの電波の届かない場所から電波の届く場所まで移動した場合や、当初切となっていた電源スイッチをオンとした場合でも、外線着信に応答できる。
【0077】
又、子機300が外線着信に応答した場合には、一旦メインチューナ150と子機200との接続を解除した後に上記メインチューナ150と子機300との間で接続動作を実行するといった、時間の要する無線接続過程を経過しなくとも、親機100のメインチューナ150と子機300との間で即時に通話品質の高い通話路を形成することができる。
【0078】
尚、本実施例ではコードレス電話装置について実施したが、ファクシミリ装置等他の通信機器についても本発明を適用することができる。
【0079】
又、第2実施例では、子機200の表示部に“子機300外線通話開始”と表示することにより、子機200のユーザに子機300が外線通話を開始する旨を報知したが、子機300のユーザに報知する方法は表示ではなく、ブザーやメロディー、電子音声等によりユーザに報知しても良い。
【0080】
更に、本実施例では、メインチューナ150とメインアンテナ151とを接続すると共に、サブチューナ160とサブアンテナ161とを接続した構成としたが、メインチューナ150として送受信性能の良いチューナを使用し、サブチューナ160として送受信性能の悪いチューナを使用する構成とした際でもノイズの少ない通話を実現できる。
【0081】
【発明の効果】
本発明の親子電話装置の親機は、外線着信時に、親機100といずれの子機との間においても通話品質の高い通話路を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【図2】本発明を適用してなる第1実施例装置の親子間のシーケンス図である。
【図3】第2実施例装置の親子間のシーケンス図である。
【図4】従来の電話装置の親子間のシーケンス図である。
【図5】2つのチューナを搭載したコードレス電話の分解斜視図である。
【符号の説明】
100 親機
110 制御部
150 メインチューナ
160 サブチューナ
200 子機
210 制御部
220 チューナ
300 子機
310 制御部
320 チューナ
Claims (2)
- 着信を検出する手段と、子機との無線信号の送受信を行う第1の送受信部と、該第1の送受信部より送受信性能の劣る第2の送受信部とを有し、
前記着信検出手段が着信を検出すると、前記第1の送受信手段が着信があることを報知する為の信号を送信し続いて第1の子機からの応答信号を受信し、前記第1の送受信手段と前記第1の子機とが無線接続されている状態で、
前記第2の送受信手段が、第2の子機から通話要求を示す信号を検出すると、前記第1の送受信手段で使用されているチャンネルに移行するように要求する信号を前記第2の子機へ送信することを特徴とする親子電話装置の親機。 - 請求項1記載の親子電話装置の親機であり、前記送受信手段はアナログ無線信号の送受信を行い、前記チャンネルは通話チャンネルであることを特徴とする親子電話装置の親機。
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