JP3584248B2 - 移動通信端末の受け台 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、移動通信端末の受け台に関し、特に、構内通信機能を備えた移動通信端末の受け台等に適用して有効な技術に関する。
背景技術
たとえば、社内用の内線電話として、将来はオフィスの机毎に設置される有線電話機の代わりに、離席時に携帯でき、またレイアウト変更時など工事が必要ない、等の利便性を有する構内PHS(Personal HandyPhone System)等の移動通信端末を採用した構内通信システムを設置するところが多い。このシステムの概要は、PHS自営回線設備を社内に設置してあるPBX(構内交換機)に接続したものである。
このような構内通信システムは、有線式オフィス電話が備えていた機能はすべて網羅し無線化を図ったものであり、機能としては、a)外線発信/着信(転送)、b)内線発信/着信(転送)、c)ボイスメール機能、d)不在転送機能、e)データ通信機能、等がある。
PHS等の移動通信端末にはいくつかの通信モードが設置され、それぞれのモード別に番号を持つ。たとえば「公衆」と呼ばれるPHS事業者と契約し事業者が割り振る番号(070−XXXX−XXXX)と、有線加入者回線を使用する「外線番号」(03−XXXX−XXXX、)と、さらに「内線番号」が割り振られる。
待ち受けモードの優先順位例として「外線/内線」「公衆」などがあり、移動通信端末が構内のエリア内に入っていればPBX経由の外線/内線の発着信が可能である。構内のエリアを外れた場合で、移動体通信事業者回線契約がしてある場合には「公衆」モードに移行する。
複数のフロアをカバーエリアにしなくてはならない場合には「ローミング」という機能を兼ね備える。これはフロアが違った場合もそのフロア毎に設置してあるPBXが移動通信端末を認識するという機能である。
発明の開示
上述のようなPHS等の移動通信端末を利用した構内通信システムでは、上述のように便利な機能を備える反面、移動通信端末は、もともと携帯時使用を目的に設計された機器であることからオフィス内で使用するには、次のような技術的課題がある。
1).呼び出し音(着信時鳴音)トーンの周波数バンドが高域寄りなので鳴動している移動通信端末を聴覚から特定できにくい。特に複数人数が集まる会議時などで顕著である。
2).小型化を実現する為に移動通信端末の機械的寸法を短縮している都合上、口元までの距離が空き、マイクロフォンの感度を上げざるを得ない。これによりオフィス内の騒音が相手方に伝わり受話音声等の明瞭度を著しく低下させる。
受信者も、耳にフィットしないので会話に集中できず、改めて掛け直すこともある。
3).屋外で設定した受話音量はオフィスでは大きすぎる。この結果、再設定を行わなければならない場合がある。
4).オフィス内に在席している場合でも内蔵電池の充電の為クレードルに置く事になる。しかし、このクレードルは充電の機能と移動通信端末の置台の機能だけしか持っていない。
本発明の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内設置使用時の着信音による移動通信端末の特定を確実に行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、煩雑な操作を必要とすることなく、オフィス内設置使用時の送受話音の最適化を実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、移動通信端末への充電用の設置スペースや充電時間を有効に利用して、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることにある。
本発明は、移動通信端末との間での情報の授受および移動通信端末に対する電力の供給の少なくとも一方を行う端末接続手段と、端末接続手段を介して接続された移動通信端末におけるユーザインターフェイスを代替する送受話機構と、を含むことを特徴とする移動通信端末の受け台(クレードル)を提供する。
クレードルは、端末接続手段として、移動通信端末と接触することで移動通信端末との間での情報の授受を行う第1のインターフェイス、移動通信端末との間で非接触にて情報の授受を行う第2のインターフェイス、移動通信端末に対する電力の供給を行う電源コネクタ、の少なくとも一つを含むことができる。
また、クレードルは、送受話機構として、操作者にて操作される送受話器(ハンドセット)および操作者によるハンズフリー通話を可能にするハンズフリー通話機構および着信音発生機構、操作者による情報入力が行われるキーパッド、の少なくとも一つを含むことができる。
また、クレードルに搭載される移動通信端末は、公衆通信機能および構内通信用機能を備えた移動通信端末を用いることができる。
クレードルと移動通信端末との間で非接触にて情報の授受を行う第2のインターフェイスとして、たとえば、短距離無線通信規格のひとつであるBluetooth機能を用いいることにより、移動通信端末のメーカ、通信方式、事業者を選ばずクレードルに登録することが出来る。
本機にあらかじめ登録を行ったBluetooth機能搭載の移動通信端末をクレードルに差しても良い。この際、Bluetoothを使うかコネクタによる接続かを選択できる。
そして、移動通信端末をクレードルに差す、またはBluetooth機能でIDを登録することにより、移動通信端末の操作(音声を含む)がすべてクレードル上のキーパッドを操作する事で可能になる。また、クレードルに付加機器を組み込みデータ通信やファイルのダウンロードなどを実現することが出来る。
また、ハンドセットはクレードルに付属している普通の電話のハンドセットが利用できる。受話音量、マイクロフォン感度もオフィスで使用するのに最適な音量にセットできる。また音質も調整する事が出来る。
また、呼び出し音に付いては移動通信端末が発する高音のトーンではなくビジネスホンのような音質になる。これにより誰の電話に着信したのかが極めて特定しやすく移動通信端末を探し回るような事が無くなる。また着信時にもオフィスにいる人に違和感を与えない。
また、クレードルにBluetooth機能を用い、移動通信端末を登録することにより、自分のカバンの中に入れておいた移動通信端末に着信があったときでもクレードルで着信し通話することが出来る。
また、充電機能も有するので差し込めば充電が可能となる。さらに、移動通信端末を差し込んだ状態またはBluetooth経由でハンズフリー機能も使用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの構成の一例を示すブロック図である。
図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ、その外観を示す平面図、側面図、正面図、背面図、である。
図3は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図5は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図6は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図7は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図8は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図9は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示す概念図である。
図10は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示す概念図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの構成の一例を示すブロック図であり、図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ、その外観を示す平面図、側面図、正面図、背面図、である。また、図3〜図8は、その作用の一例を示すフローチャートである。
図1および図2において、10はクレードル、11はハンドセット、16はハンドセット送話部、17はハンドセット受話部、12はディスプレイ、13はキーパッド、14はスピーカ、15はマイクロフォン、18は外部電源線、19はマイクロプロセッサ、20はスピーカ/マイク用アンプ、21はハンズフリー切替スイッチ、22は短距離無線通信ユニット、23は電源回路、24はバックアップ電池、25は移動通信端末バッテリ充電回路、26は充電表示LED、27は充電線、28は充電コネクタ、29は制御線、30はデータ線、31はデータ/制御系コネクタ、32はクレードル10上面に設けられた端末装着部、33は短距離無線通信ユニット22のアンテナ、である。
また、40は移動通信端末、41はディスプレイ、42は短距離無線通信ユニット、43はアンテナ、である。移動通信端末40には図示しないキーパッドが備えられている。移動通信端末40は、たとえば、構内通信と公衆通信のいずれにも切替て使用可能なPHS等の移動通信端末からなる。
マイクロプロセッサ19は、キーパッド13によるキー入力、ディスプレイ12の制御、移動通信端末バッテリ受電回路25による移動通信端末40内のバッテリの充電制御、移動通信端末40のクレードル10への装着の有無や、短距離無線インターフェイスによる検出の有無の確認、確認結果に基づくポート(制御線29、データ線30)の接続の切り替えを制御する。
ディスプレイ12は、たとえば液晶表示により文字や画像情報を表示する。キーパッド13は、電話番号や文字情報等のキー入力を行う。
電源回路23は、クレードル10内の各部や移動通信端末40に電力を供給する。停電時に状態を保持する為にバックアップ電池24を内蔵している。
移動通信端末バッテリ充電回路25は移動通信端末40の内蔵バッテリの充電充電制御を行う。
スピーカ/マイク用アンプ20は、マイクロフォン15の出力を移動通信端末40に適したレベルまで増幅して入力する。移動通信端末40からの受話音声や、着信音等をスピーカ14が駆動できるレベルまで増幅する。
ハンドセット11は、移動通信端末40に備えられた図示しないマイクやスピーカの代わりに、音声の受送話を行う。
クレードル10内の短距離無線通信ユニット22、および移動通信端末40内の短距離無線通信ユニット42は、たとえば、Bluetooth等の規格に則って、クレードル10による移動通信端末40の接近検出や、相互の情報通信等を非接触で行う。クレードル10と対応する移動通信端末40とは、予めBluetooth等の規格に則って相互に登録処理がなされている。
クレードル10上の端末装着部32の内部には上述の充電コネクタ28およびデータ/制御系コネクタ31の図示しない接触子が露出しており、移動通信端末40側の筐体外部に露出した図示しない充電端子やデータ端子等と電気的に接続され、移動通信端末40内の図示しないバッテリの充電、移動通信端末40と、クレードル10との間における通話音声やデータ、端末制御情報等の情報の送受信による移動通信端末40の発信、着信制御、等の動作が可能になる。
また、移動通信端末40がクレードル10に対して、ある有効距離以内に接近すると、移動通信端末40を端末装着部32に装着することなく、当該移動通信端末40内の短距離無線通信ユニット42と、クレードル10内の短距離無線通信ユニット22との間における音声等のデータ通信が可能になる。
以下、本実施の形態の作用の一例について、図3〜図8のフローチャート等を参照して説明する。
まず、図3のフローチャートにて、クレードル10による移動通信端末40の装着あるいは接近の検出処理を説明する。
まず、短距離無線通信インターフェイスによる移動通信端末40の確認(検出)フラグである短距離無線通信ユニット確認フラグBを“0”(非検出)に初期化し(ステップ101)、クレードル10の短距離無線通信ユニット22の感応範囲内に移動通信端末40の短距離無線通信ユニット42が接近したら、当該クレードル10に登録済か否かを判別し(ステップ102)、YESである場合には、確認(検出)フラグBを“1”(検出)にセットする(ステップ103)。
さらに、移動通信端末40が、クレードル10の端末装着部32に装着されたか否かを、移動通信端末検出フラグAを“0”に初期化しながら監視し(ステップ104、ステップ105)、
移動通信端末40の装着が確認されたら移動通信端末検出フラグAを“1”にセットし(ステップ106)、移動通信端末40の接触および非接触による検出操作を終わる(ステップ107)。
上述のような検出処理にてセットされた移動通信端末検出フラグA、および短距離無線通信ユニット確認フラグBにて、図4〜図6のフローチャートに例示される各種設定処理が行われる。
すなわち、図4のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”の場合には、移動通信端末バッテリ充電回路25による移動通信端末40内のバッテリの充電制御を開始し、充電表示LED26を点灯させる。
また、図5のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”か、または短距離無線通信ユニット確認フラグBが“1”の場合には、クレードル10による、移動通信端末40の制御を有効にする。
また、図6のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”か、または短距離無線通信ユニット確認フラグBが“1”か、の各々の場合に応じて、クレードル10のデータ/制御系コネクタ31を介した移動通信端末40の制御か、短距離無線通信インターフェイス(Bluetooth)を介した移動通信端末40の制御、のいずれかを有効にする。
次に、クレードル10による移動通信端末40の構内着信処理の制御例について、図7のフローチャート等を参照して説明する。
まず、クレードル10の制御下に移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ201)、ある場合には、構内モードで着信を行う(ステップ202)。この場合、クレードル10のスピーカ14にて着信音を発生させて着信を知らせるとともに、ハンドセット11を用いた通話または、スピーカ14およびマイクロフォン15を用いたハンズフリー通話を行う。
ステップ201でNOの場合には、さらにPBXのホームエリア(管轄範囲)内に移動通信端末40があるか調べ(ステップ203)、ある場合には構内モードで着信を行う(ステップ204)。
ステップ203でNoの場合には、さらにローミングエリア内に移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ205)、YES(かつ自PBXのホームエリア以外)ならば他のフロア(他のPBXのホームエリア)の範囲内にいると判断して、ローミング構内モードで着信を行う(ステップ206)。
ステップ205でNoの場合には、公衆回線へ転送する(ステップ207)。
次に、図8のフローチャートを参照して、構内発信処理について説明する。
まず、移動通信端末40がクレードル10に装着された状態での発信か調べ(ステップ301)、Yesの場合には、移動通信端末40の制御権をクレードル10に与え(すなわち、クレードル10のキーパッド13を用いたダイヤリング等を行い)(ステップ305)、PBXのホームエリアに移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ306)、ある場合には、構内モードで発信し(ステップ308)、通話する(ステップ311)。
ステップ306でホームエリアにないと判定された場合には、ローミングエリアに移動通信端末40があるか調べ(ステップ307)、ある場合に(たとえば同一構内の他のフロアにある場合)には、ローミング構内モードで発信し(ステップ309)、通話する(ステップ311)。
ステップ307でローミングエリアにない(公衆モードが利用可能な)場合には、公衆モードで発信し(ステップ310)、通話する(ステップ311)。
ステップ301で、クレードル10からの発信でない場合には、PBXのホームエリアに移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ302)、ある場合には、構内モードで発信し(ステップ308)、通話する(ステップ311)。
ステップ302でホームエリアにないと判定された場合には、ローミングエリアに移動通信端末40があるか調べ(ステップ303)、ある場合(たとえば同一構内の他のフロアにある場合)には、ローミング構内モードで発信し(ステップ309)、通話する(ステップ311)。
ステップ303でローミングエリアでもない、と判定された場合には、構内モード発信不能とする(ステップ304)。
次に、図9および図10を参照して、クレードル10への移動通信端末40のコネクタ(端末装着部32)への装着の有無、あるいはBluetooth等の非接触インターフェイスによる認識の有無等に応じた、クレードル10内の各部の動作状態を説明する。
図9において、まず、非接触インターフェイスによる認識がなく、かつ端末装着部32への装着でもない初期状態S0から、移動通信端末40が端末装着部32に装着されると、状態S1に遷移して、移動通信端末バッテリ充電回路25、充電コネクタ28、制御線29、データ線30、データ/制御系コネクタ31、さらには、ハンドセット11、マイクロプロセッサ19、ディスプレイ12がアクティブ(図9でハッチングを施した部分)になる。
状態S1において、ハンズフリー切替スイッチ21にてハンズフリーモードにすると、ハンドセット11の代わりに、スピーカ14およびマイクロフォン15がアクティブになる(状態S2)。
状態S1にて発信する場合には、状態S3のように、移動通信端末40の代わりに、クレードル10のハンドセット11、ディスプレイ12等を用いて(アクティブにして)、通話する。
状態S1にて着信があると、状態S4のように、移動通信端末40の代わりにクレードル10のスピーカ14が聞き取りやすい着信音を発生する。
また図10において、初期状態S0から移動通信端末40が非接触に認識されると短距離無線通信ユニットアクティブの状態S5に遷移し、ハンドセット11、マイクロプロセッサ19、ディスプレイ12がアクティブになる。ただし充電系統は動作しない。
状態S5からハンズフリー切替スイッチ21にてハンズフリーモードにすると、ハンドセット11の代わりに、スピーカ14およびマイクロフォン15がアクティブになる(状態S6)。
クレードル10が移動通信端末40を非接触状態で認識している場合における発信は、状態S7のようになり、充電系は機能しないが、ハンドセット11、ディスプレイ12等を用いて、通話することが可能である。
同様に、クレードル10が移動通信端末40を非接触状態に認識している場合における着信は、図10の状態S8のようになり、充電系は機能しないが、移動通信端末40の代わりにクレードル10のスピーカ14が聞き取りやすい着信音を発生する。
なお、クレードル10が移動通信端末40を非接触状態で認識している場合でも、移動通信端末40が端末装着部32に装着されると、図9の状態S3またはS4と同様になる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着するか、またはBluetooth機能等の非接触インターフェイスでIDを登録することにより、移動通信端末40の発信、着信、通話、データ通信等の各種機能(ユーザインターフェイス)がすべてクレードル10上のキーパッド13、ハンドセット11、ディスプレイ12、スピーカ14およびマイクロフォン15等で操作できる。また、クレードル10に必要に応じて、ハードディスク装置(HDD)等の付加機器を組み込みデータ通信やファイルのダウンロードなどを実現することが出来る。
クレードル10のハンドセット11としては普通の電話器サイズのハンドセットが利用できる。ハンドセット11や、スピーカ14の受話音量、マイクロフォン15感度もオフィスで使用するのに最適な音量にセットできる。また音質も調整する事が可能になる。
スピーカ14が発生する着信音は移動通信端末40が発する高音のトーンではなくビジネスホンのような聞き取りやすい音量になる。これにより、オフィス内等において、誰の移動通信端末40(クレードル10)に着信したのかが極めて特定しやすく移動通信端末40を探し回るような事が無くなる。また着信時にもオフィスにいる人に違和感を与えない。
クレードル10と移動通信端末40との間にBluetooth機能等の非接触インターフェイスを設定および登録することにより、たとえば、自分のカバンの中に入れておいた移動通信端末40に着信があったときでもクレードル10に着信させて通話することが出来る。
このように、通常のサイズの電話機を使用する場合と同等のユーザインターフェイスにて、移動通信端末40が使用可能になる。
また、移動通信端末バッテリ充電回路25等の充電機能も有するので、移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着した状態で充電が可能となる。
移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着した状態、あるいはBluetooth等の非接触インターフェイスにて、クレードル10に移動通信端末40を認識させた状態で、ハンズフリーによる通話操作も使用可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、上述の実施の形態の説明では、一例として、クレードル10が、端末装着部32等の接触インターフェイスの他に、Bluetooth等の非接触インターフェイスを兼ね備えた構成を例示したが、いずれか一方のみを備えた構成でもよい。
産業上の利用可能性
本発明によれば、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内設置使用時の着信音による移動通信端末の特定を確実に行うことができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、煩雑な操作を必要とすることなく、オフィス内設置使用時の送受話音の最適化を実現することができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて移動通信端末への充電用の設置スペースや充電時間を有効に利用して、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることができる、という効果が得られる。
本発明は、移動通信端末の受け台に関し、特に、構内通信機能を備えた移動通信端末の受け台等に適用して有効な技術に関する。
背景技術
たとえば、社内用の内線電話として、将来はオフィスの机毎に設置される有線電話機の代わりに、離席時に携帯でき、またレイアウト変更時など工事が必要ない、等の利便性を有する構内PHS(Personal HandyPhone System)等の移動通信端末を採用した構内通信システムを設置するところが多い。このシステムの概要は、PHS自営回線設備を社内に設置してあるPBX(構内交換機)に接続したものである。
このような構内通信システムは、有線式オフィス電話が備えていた機能はすべて網羅し無線化を図ったものであり、機能としては、a)外線発信/着信(転送)、b)内線発信/着信(転送)、c)ボイスメール機能、d)不在転送機能、e)データ通信機能、等がある。
PHS等の移動通信端末にはいくつかの通信モードが設置され、それぞれのモード別に番号を持つ。たとえば「公衆」と呼ばれるPHS事業者と契約し事業者が割り振る番号(070−XXXX−XXXX)と、有線加入者回線を使用する「外線番号」(03−XXXX−XXXX、)と、さらに「内線番号」が割り振られる。
待ち受けモードの優先順位例として「外線/内線」「公衆」などがあり、移動通信端末が構内のエリア内に入っていればPBX経由の外線/内線の発着信が可能である。構内のエリアを外れた場合で、移動体通信事業者回線契約がしてある場合には「公衆」モードに移行する。
複数のフロアをカバーエリアにしなくてはならない場合には「ローミング」という機能を兼ね備える。これはフロアが違った場合もそのフロア毎に設置してあるPBXが移動通信端末を認識するという機能である。
発明の開示
上述のようなPHS等の移動通信端末を利用した構内通信システムでは、上述のように便利な機能を備える反面、移動通信端末は、もともと携帯時使用を目的に設計された機器であることからオフィス内で使用するには、次のような技術的課題がある。
1).呼び出し音(着信時鳴音)トーンの周波数バンドが高域寄りなので鳴動している移動通信端末を聴覚から特定できにくい。特に複数人数が集まる会議時などで顕著である。
2).小型化を実現する為に移動通信端末の機械的寸法を短縮している都合上、口元までの距離が空き、マイクロフォンの感度を上げざるを得ない。これによりオフィス内の騒音が相手方に伝わり受話音声等の明瞭度を著しく低下させる。
受信者も、耳にフィットしないので会話に集中できず、改めて掛け直すこともある。
3).屋外で設定した受話音量はオフィスでは大きすぎる。この結果、再設定を行わなければならない場合がある。
4).オフィス内に在席している場合でも内蔵電池の充電の為クレードルに置く事になる。しかし、このクレードルは充電の機能と移動通信端末の置台の機能だけしか持っていない。
本発明の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内設置使用時の着信音による移動通信端末の特定を確実に行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、煩雑な操作を必要とすることなく、オフィス内設置使用時の送受話音の最適化を実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、移動通信端末への充電用の設置スペースや充電時間を有効に利用して、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることにある。
本発明は、移動通信端末との間での情報の授受および移動通信端末に対する電力の供給の少なくとも一方を行う端末接続手段と、端末接続手段を介して接続された移動通信端末におけるユーザインターフェイスを代替する送受話機構と、を含むことを特徴とする移動通信端末の受け台(クレードル)を提供する。
クレードルは、端末接続手段として、移動通信端末と接触することで移動通信端末との間での情報の授受を行う第1のインターフェイス、移動通信端末との間で非接触にて情報の授受を行う第2のインターフェイス、移動通信端末に対する電力の供給を行う電源コネクタ、の少なくとも一つを含むことができる。
また、クレードルは、送受話機構として、操作者にて操作される送受話器(ハンドセット)および操作者によるハンズフリー通話を可能にするハンズフリー通話機構および着信音発生機構、操作者による情報入力が行われるキーパッド、の少なくとも一つを含むことができる。
また、クレードルに搭載される移動通信端末は、公衆通信機能および構内通信用機能を備えた移動通信端末を用いることができる。
クレードルと移動通信端末との間で非接触にて情報の授受を行う第2のインターフェイスとして、たとえば、短距離無線通信規格のひとつであるBluetooth機能を用いいることにより、移動通信端末のメーカ、通信方式、事業者を選ばずクレードルに登録することが出来る。
本機にあらかじめ登録を行ったBluetooth機能搭載の移動通信端末をクレードルに差しても良い。この際、Bluetoothを使うかコネクタによる接続かを選択できる。
そして、移動通信端末をクレードルに差す、またはBluetooth機能でIDを登録することにより、移動通信端末の操作(音声を含む)がすべてクレードル上のキーパッドを操作する事で可能になる。また、クレードルに付加機器を組み込みデータ通信やファイルのダウンロードなどを実現することが出来る。
また、ハンドセットはクレードルに付属している普通の電話のハンドセットが利用できる。受話音量、マイクロフォン感度もオフィスで使用するのに最適な音量にセットできる。また音質も調整する事が出来る。
また、呼び出し音に付いては移動通信端末が発する高音のトーンではなくビジネスホンのような音質になる。これにより誰の電話に着信したのかが極めて特定しやすく移動通信端末を探し回るような事が無くなる。また着信時にもオフィスにいる人に違和感を与えない。
また、クレードルにBluetooth機能を用い、移動通信端末を登録することにより、自分のカバンの中に入れておいた移動通信端末に着信があったときでもクレードルで着信し通話することが出来る。
また、充電機能も有するので差し込めば充電が可能となる。さらに、移動通信端末を差し込んだ状態またはBluetooth経由でハンズフリー機能も使用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの構成の一例を示すブロック図である。
図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ、その外観を示す平面図、側面図、正面図、背面図、である。
図3は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図5は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図6は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図7は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図8は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示すフローチャートである。
図9は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示す概念図である。
図10は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの作用の一例を示す概念図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の移動通信端末の受け台の一実施の形態であるクレードルの構成の一例を示すブロック図であり、図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ、その外観を示す平面図、側面図、正面図、背面図、である。また、図3〜図8は、その作用の一例を示すフローチャートである。
図1および図2において、10はクレードル、11はハンドセット、16はハンドセット送話部、17はハンドセット受話部、12はディスプレイ、13はキーパッド、14はスピーカ、15はマイクロフォン、18は外部電源線、19はマイクロプロセッサ、20はスピーカ/マイク用アンプ、21はハンズフリー切替スイッチ、22は短距離無線通信ユニット、23は電源回路、24はバックアップ電池、25は移動通信端末バッテリ充電回路、26は充電表示LED、27は充電線、28は充電コネクタ、29は制御線、30はデータ線、31はデータ/制御系コネクタ、32はクレードル10上面に設けられた端末装着部、33は短距離無線通信ユニット22のアンテナ、である。
また、40は移動通信端末、41はディスプレイ、42は短距離無線通信ユニット、43はアンテナ、である。移動通信端末40には図示しないキーパッドが備えられている。移動通信端末40は、たとえば、構内通信と公衆通信のいずれにも切替て使用可能なPHS等の移動通信端末からなる。
マイクロプロセッサ19は、キーパッド13によるキー入力、ディスプレイ12の制御、移動通信端末バッテリ受電回路25による移動通信端末40内のバッテリの充電制御、移動通信端末40のクレードル10への装着の有無や、短距離無線インターフェイスによる検出の有無の確認、確認結果に基づくポート(制御線29、データ線30)の接続の切り替えを制御する。
ディスプレイ12は、たとえば液晶表示により文字や画像情報を表示する。キーパッド13は、電話番号や文字情報等のキー入力を行う。
電源回路23は、クレードル10内の各部や移動通信端末40に電力を供給する。停電時に状態を保持する為にバックアップ電池24を内蔵している。
移動通信端末バッテリ充電回路25は移動通信端末40の内蔵バッテリの充電充電制御を行う。
スピーカ/マイク用アンプ20は、マイクロフォン15の出力を移動通信端末40に適したレベルまで増幅して入力する。移動通信端末40からの受話音声や、着信音等をスピーカ14が駆動できるレベルまで増幅する。
ハンドセット11は、移動通信端末40に備えられた図示しないマイクやスピーカの代わりに、音声の受送話を行う。
クレードル10内の短距離無線通信ユニット22、および移動通信端末40内の短距離無線通信ユニット42は、たとえば、Bluetooth等の規格に則って、クレードル10による移動通信端末40の接近検出や、相互の情報通信等を非接触で行う。クレードル10と対応する移動通信端末40とは、予めBluetooth等の規格に則って相互に登録処理がなされている。
クレードル10上の端末装着部32の内部には上述の充電コネクタ28およびデータ/制御系コネクタ31の図示しない接触子が露出しており、移動通信端末40側の筐体外部に露出した図示しない充電端子やデータ端子等と電気的に接続され、移動通信端末40内の図示しないバッテリの充電、移動通信端末40と、クレードル10との間における通話音声やデータ、端末制御情報等の情報の送受信による移動通信端末40の発信、着信制御、等の動作が可能になる。
また、移動通信端末40がクレードル10に対して、ある有効距離以内に接近すると、移動通信端末40を端末装着部32に装着することなく、当該移動通信端末40内の短距離無線通信ユニット42と、クレードル10内の短距離無線通信ユニット22との間における音声等のデータ通信が可能になる。
以下、本実施の形態の作用の一例について、図3〜図8のフローチャート等を参照して説明する。
まず、図3のフローチャートにて、クレードル10による移動通信端末40の装着あるいは接近の検出処理を説明する。
まず、短距離無線通信インターフェイスによる移動通信端末40の確認(検出)フラグである短距離無線通信ユニット確認フラグBを“0”(非検出)に初期化し(ステップ101)、クレードル10の短距離無線通信ユニット22の感応範囲内に移動通信端末40の短距離無線通信ユニット42が接近したら、当該クレードル10に登録済か否かを判別し(ステップ102)、YESである場合には、確認(検出)フラグBを“1”(検出)にセットする(ステップ103)。
さらに、移動通信端末40が、クレードル10の端末装着部32に装着されたか否かを、移動通信端末検出フラグAを“0”に初期化しながら監視し(ステップ104、ステップ105)、
移動通信端末40の装着が確認されたら移動通信端末検出フラグAを“1”にセットし(ステップ106)、移動通信端末40の接触および非接触による検出操作を終わる(ステップ107)。
上述のような検出処理にてセットされた移動通信端末検出フラグA、および短距離無線通信ユニット確認フラグBにて、図4〜図6のフローチャートに例示される各種設定処理が行われる。
すなわち、図4のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”の場合には、移動通信端末バッテリ充電回路25による移動通信端末40内のバッテリの充電制御を開始し、充電表示LED26を点灯させる。
また、図5のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”か、または短距離無線通信ユニット確認フラグBが“1”の場合には、クレードル10による、移動通信端末40の制御を有効にする。
また、図6のフローチャートに例示されるように、移動通信端末検出フラグAが“1”か、または短距離無線通信ユニット確認フラグBが“1”か、の各々の場合に応じて、クレードル10のデータ/制御系コネクタ31を介した移動通信端末40の制御か、短距離無線通信インターフェイス(Bluetooth)を介した移動通信端末40の制御、のいずれかを有効にする。
次に、クレードル10による移動通信端末40の構内着信処理の制御例について、図7のフローチャート等を参照して説明する。
まず、クレードル10の制御下に移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ201)、ある場合には、構内モードで着信を行う(ステップ202)。この場合、クレードル10のスピーカ14にて着信音を発生させて着信を知らせるとともに、ハンドセット11を用いた通話または、スピーカ14およびマイクロフォン15を用いたハンズフリー通話を行う。
ステップ201でNOの場合には、さらにPBXのホームエリア(管轄範囲)内に移動通信端末40があるか調べ(ステップ203)、ある場合には構内モードで着信を行う(ステップ204)。
ステップ203でNoの場合には、さらにローミングエリア内に移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ205)、YES(かつ自PBXのホームエリア以外)ならば他のフロア(他のPBXのホームエリア)の範囲内にいると判断して、ローミング構内モードで着信を行う(ステップ206)。
ステップ205でNoの場合には、公衆回線へ転送する(ステップ207)。
次に、図8のフローチャートを参照して、構内発信処理について説明する。
まず、移動通信端末40がクレードル10に装着された状態での発信か調べ(ステップ301)、Yesの場合には、移動通信端末40の制御権をクレードル10に与え(すなわち、クレードル10のキーパッド13を用いたダイヤリング等を行い)(ステップ305)、PBXのホームエリアに移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ306)、ある場合には、構内モードで発信し(ステップ308)、通話する(ステップ311)。
ステップ306でホームエリアにないと判定された場合には、ローミングエリアに移動通信端末40があるか調べ(ステップ307)、ある場合に(たとえば同一構内の他のフロアにある場合)には、ローミング構内モードで発信し(ステップ309)、通話する(ステップ311)。
ステップ307でローミングエリアにない(公衆モードが利用可能な)場合には、公衆モードで発信し(ステップ310)、通話する(ステップ311)。
ステップ301で、クレードル10からの発信でない場合には、PBXのホームエリアに移動通信端末40があるか否かを調べ(ステップ302)、ある場合には、構内モードで発信し(ステップ308)、通話する(ステップ311)。
ステップ302でホームエリアにないと判定された場合には、ローミングエリアに移動通信端末40があるか調べ(ステップ303)、ある場合(たとえば同一構内の他のフロアにある場合)には、ローミング構内モードで発信し(ステップ309)、通話する(ステップ311)。
ステップ303でローミングエリアでもない、と判定された場合には、構内モード発信不能とする(ステップ304)。
次に、図9および図10を参照して、クレードル10への移動通信端末40のコネクタ(端末装着部32)への装着の有無、あるいはBluetooth等の非接触インターフェイスによる認識の有無等に応じた、クレードル10内の各部の動作状態を説明する。
図9において、まず、非接触インターフェイスによる認識がなく、かつ端末装着部32への装着でもない初期状態S0から、移動通信端末40が端末装着部32に装着されると、状態S1に遷移して、移動通信端末バッテリ充電回路25、充電コネクタ28、制御線29、データ線30、データ/制御系コネクタ31、さらには、ハンドセット11、マイクロプロセッサ19、ディスプレイ12がアクティブ(図9でハッチングを施した部分)になる。
状態S1において、ハンズフリー切替スイッチ21にてハンズフリーモードにすると、ハンドセット11の代わりに、スピーカ14およびマイクロフォン15がアクティブになる(状態S2)。
状態S1にて発信する場合には、状態S3のように、移動通信端末40の代わりに、クレードル10のハンドセット11、ディスプレイ12等を用いて(アクティブにして)、通話する。
状態S1にて着信があると、状態S4のように、移動通信端末40の代わりにクレードル10のスピーカ14が聞き取りやすい着信音を発生する。
また図10において、初期状態S0から移動通信端末40が非接触に認識されると短距離無線通信ユニットアクティブの状態S5に遷移し、ハンドセット11、マイクロプロセッサ19、ディスプレイ12がアクティブになる。ただし充電系統は動作しない。
状態S5からハンズフリー切替スイッチ21にてハンズフリーモードにすると、ハンドセット11の代わりに、スピーカ14およびマイクロフォン15がアクティブになる(状態S6)。
クレードル10が移動通信端末40を非接触状態で認識している場合における発信は、状態S7のようになり、充電系は機能しないが、ハンドセット11、ディスプレイ12等を用いて、通話することが可能である。
同様に、クレードル10が移動通信端末40を非接触状態に認識している場合における着信は、図10の状態S8のようになり、充電系は機能しないが、移動通信端末40の代わりにクレードル10のスピーカ14が聞き取りやすい着信音を発生する。
なお、クレードル10が移動通信端末40を非接触状態で認識している場合でも、移動通信端末40が端末装着部32に装着されると、図9の状態S3またはS4と同様になる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着するか、またはBluetooth機能等の非接触インターフェイスでIDを登録することにより、移動通信端末40の発信、着信、通話、データ通信等の各種機能(ユーザインターフェイス)がすべてクレードル10上のキーパッド13、ハンドセット11、ディスプレイ12、スピーカ14およびマイクロフォン15等で操作できる。また、クレードル10に必要に応じて、ハードディスク装置(HDD)等の付加機器を組み込みデータ通信やファイルのダウンロードなどを実現することが出来る。
クレードル10のハンドセット11としては普通の電話器サイズのハンドセットが利用できる。ハンドセット11や、スピーカ14の受話音量、マイクロフォン15感度もオフィスで使用するのに最適な音量にセットできる。また音質も調整する事が可能になる。
スピーカ14が発生する着信音は移動通信端末40が発する高音のトーンではなくビジネスホンのような聞き取りやすい音量になる。これにより、オフィス内等において、誰の移動通信端末40(クレードル10)に着信したのかが極めて特定しやすく移動通信端末40を探し回るような事が無くなる。また着信時にもオフィスにいる人に違和感を与えない。
クレードル10と移動通信端末40との間にBluetooth機能等の非接触インターフェイスを設定および登録することにより、たとえば、自分のカバンの中に入れておいた移動通信端末40に着信があったときでもクレードル10に着信させて通話することが出来る。
このように、通常のサイズの電話機を使用する場合と同等のユーザインターフェイスにて、移動通信端末40が使用可能になる。
また、移動通信端末バッテリ充電回路25等の充電機能も有するので、移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着した状態で充電が可能となる。
移動通信端末40をクレードル10の端末装着部32に装着した状態、あるいはBluetooth等の非接触インターフェイスにて、クレードル10に移動通信端末40を認識させた状態で、ハンズフリーによる通話操作も使用可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、上述の実施の形態の説明では、一例として、クレードル10が、端末装着部32等の接触インターフェイスの他に、Bluetooth等の非接触インターフェイスを兼ね備えた構成を例示したが、いずれか一方のみを備えた構成でもよい。
産業上の利用可能性
本発明によれば、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、オフィス内設置使用時の着信音による移動通信端末の特定を確実に行うことができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて、煩雑な操作を必要とすることなく、オフィス内設置使用時の送受話音の最適化を実現することができる、という効果が得られる。
また、公衆および構内兼用の移動通信端末を用いた構内通信システムにおいて移動通信端末への充電用の設置スペースや充電時間を有効に利用して、オフィス内での移動通信端末の使用時の使いやすさを向上させることができる、という効果が得られる。
Claims (4)
- (補正後)それ自体が単独で公衆通信網および構内通信網の少なくとも一方と通信可能な移動通信端末との間での情報の授受および前記移動通信端末に対する電力の供給の少なくとも一方を行う端末接続手段と、
操作者により操作される有線接続された送受話器を備え、前記端末接続手段を介して接続された前記移動通信端末におけるユーザインターフェイスを代替する送受話機構とを含み、
それ自体では公衆通信網に接続されないことを特徴とする移動通信端末の受け台。 - (補正後)請求項1記載の移動通信端末の受け台において、
前記端末接続手段は、
前記移動通信端末と接触することで、前記移動通信端末が前記公衆通信網および構内通信網の少なくとも一方との間で授受する情報を前記移動通信端末の受け台に中継する操作、および前記移動通信端末の受け台が前記移動通信端末を操作するための情報を当該移動通信端末に伝達する操作の少なくとも一方を行う第1のインターフェイス、
前記移動通信端末との間で非接触にて、前記移動通信端末が前記公衆通信網および構内通信網の少なくとも一方との間で授受する情報を前記移動通信端末の受け台に中継する操作、および前記移動通信端末の受け台が前記移動通信端末を操作するための情報を当該移動通信端末に伝達する操作の少なくとも一方を行う第2のインターフェイス、
前記移動通信端末に対する前記電力の供給を行う電源コネクタ、
の少なくとも一つを含むことを特徴とする移動通信端末の受け台。 - 請求項1記載の移動通信端末の受け台において、
前記送受話機構は、前記送受話器に加えて、前記操作者によるハンズフリー通話を可能にするハンズフリー通話機構および着信音発生機構、操作者による情報入力が行われるキーパッド、ディスプレイの少なくとも一つを含むことを特徴とする移動通信端末の受け台。 - 請求項1,2または3記載の移動通信端末の受け台において、
前記移動通信端末は、公衆通信機能および構内通信用機能を備えた移動通信端末であることを特徴とする移動通信端末の受け台。
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