JPH1024131A - ゴルフクラブ用ヘッド - Google Patents
ゴルフクラブ用ヘッドInfo
- Publication number
- JPH1024131A JPH1024131A JP9092606A JP9260697A JPH1024131A JP H1024131 A JPH1024131 A JP H1024131A JP 9092606 A JP9092606 A JP 9092606A JP 9260697 A JP9260697 A JP 9260697A JP H1024131 A JPH1024131 A JP H1024131A
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- Japan
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- face member
- face
- head
- head body
- recess
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アイアン形ゴルフクラブヘッドにおいて、ス
イートエリヤの拡大、飛距離の拡大を図る。 【解決手段】 シャフト取付部４を設けたヘッド本体１
のフェース２に対応する箇所に凹部７を形成する。ヘッ
ド本体１より比重の小さい材質からなる板状のフェース
部材６をプレスにより凹部７に圧入して、塑性変形によ
り固着する。比重差を利用して重心Ｇを後方に位置で
き、スイートエリヤの拡大を図れる。塑性変形によりフ
ェース部材６をヘッド本体１に強固に固着できる。さら
に、フェース部材６は窓孔９により開放されているの
で、ショット時の弾性変形を大きくでき、飛距離を伸ば
すことができる。
イートエリヤの拡大、飛距離の拡大を図る。 【解決手段】 シャフト取付部４を設けたヘッド本体１
のフェース２に対応する箇所に凹部７を形成する。ヘッ
ド本体１より比重の小さい材質からなる板状のフェース
部材６をプレスにより凹部７に圧入して、塑性変形によ
り固着する。比重差を利用して重心Ｇを後方に位置で
き、スイートエリヤの拡大を図れる。塑性変形によりフ
ェース部材６をヘッド本体１に強固に固着できる。さら
に、フェース部材６は窓孔９により開放されているの
で、ショット時の弾性変形を大きくでき、飛距離を伸ば
すことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、通常アイアンと称せら
れるゴルフクラブ用ヘッドに関する。
れるゴルフクラブ用ヘッドに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものは
鉄を鍛造してソール、該ソールに対して所定の角度を有
するフェース、シャフト取付部を形成し、この後にシャ
フト取付孔、磨きなどの加工を施して製作するものであ
った。このような従来のヘッドにおいては、スイートエ
リヤの拡大を図るためにヘッド後部のソール側を後方に
突設させている。これはヘッドの重心を後方に位置させ
て、該重心とフェースの間の距離を大きくして、これに
起因するスイートエリヤの拡大を図るためである。
鉄を鍛造してソール、該ソールに対して所定の角度を有
するフェース、シャフト取付部を形成し、この後にシャ
フト取付孔、磨きなどの加工を施して製作するものであ
った。このような従来のヘッドにおいては、スイートエ
リヤの拡大を図るためにヘッド後部のソール側を後方に
突設させている。これはヘッドの重心を後方に位置させ
て、該重心とフェースの間の距離を大きくして、これに
起因するスイートエリヤの拡大を図るためである。
【０００３】前記従来技術においては、ヘッドは同一材
質によって形成されるものであるために、ヘッド後部の
ソール側を後方に突設させたとしても、ヘッドの重心を
後方に位置させる場合には限度があり、大幅なスイート
エリヤの拡大を図ることはできなかった。
質によって形成されるものであるために、ヘッド後部の
ソール側を後方に突設させたとしても、ヘッドの重心を
後方に位置させる場合には限度があり、大幅なスイート
エリヤの拡大を図ることはできなかった。
【０００４】このような問題を解決する一手段として実
開昭５３−１９４７５号公報にはヘッド本体の打撃面に
大きな窓孔を穿孔し、この窓孔を打撃面に付設した板材
で閉塞すると共にビス等で固定したアイアンゴルフクラ
ブが公知である。しかしながら、このようなものではビ
ス等でヘッド本体と板材を固定するものであるので、固
定力が弱く、ショット時に離脱する虞があり、また製造
も容易ではなく、さらにビス等があらわれて美観に劣
る。
開昭５３−１９４７５号公報にはヘッド本体の打撃面に
大きな窓孔を穿孔し、この窓孔を打撃面に付設した板材
で閉塞すると共にビス等で固定したアイアンゴルフクラ
ブが公知である。しかしながら、このようなものではビ
ス等でヘッド本体と板材を固定するものであるので、固
定力が弱く、ショット時に離脱する虞があり、また製造
も容易ではなく、さらにビス等があらわれて美観に劣
る。
【０００５】また、実開昭５２−１４６３５３号公報に
は、ヘッドのフェースの全部又は表面を軽金属（軽金属
合金）で構成し、ソール部を含むその外周部からソケッ
ト部は鉄（鉄合金）で形成し、フェース部の周縁に錘
（鉄（鉄合金））を配置してスイートエリヤの拡大を図
ると共に、そのフェースを設ける凹部の縁に逆テーパが
形成されたものが開示されている。しかしながら、この
ようなものは溶融アルミ等の軽金属を流し込み、フェー
スを形成するものであり、溶融、流し込み等の大型設備
が必要となる。
は、ヘッドのフェースの全部又は表面を軽金属（軽金属
合金）で構成し、ソール部を含むその外周部からソケッ
ト部は鉄（鉄合金）で形成し、フェース部の周縁に錘
（鉄（鉄合金））を配置してスイートエリヤの拡大を図
ると共に、そのフェースを設ける凹部の縁に逆テーパが
形成されたものが開示されている。しかしながら、この
ようなものは溶融アルミ等の軽金属を流し込み、フェー
スを形成するものであり、溶融、流し込み等の大型設備
が必要となる。
【０００６】さらに、実開昭６３−１６０６５号公報に
はヘッド本体の背面にバランスウエイトを圧入嵌着する
ヘッドにおいて、前記嵌着部の側面をテーパ状に形成し
たヘッドが開示されている。しかしながら、このような
ヘッドにおいては打球時にフェースが単独で弾性変形す
るものではないので、前記実開昭５３−１９４７５号公
報と比較してボールの飛距離の向上には限界がある。
はヘッド本体の背面にバランスウエイトを圧入嵌着する
ヘッドにおいて、前記嵌着部の側面をテーパ状に形成し
たヘッドが開示されている。しかしながら、このような
ヘッドにおいては打球時にフェースが単独で弾性変形す
るものではないので、前記実開昭５３−１９４７５号公
報と比較してボールの飛距離の向上には限界がある。
【０００７】本発明は前記問題を解決してスイートエリ
ヤの拡大を図り、さらに強度の向上を図れ、しかも美観
に優れるゴルフクラブ用ヘッドを提供することを目的と
する。
ヤの拡大を図り、さらに強度の向上を図れ、しかも美観
に優れるゴルフクラブ用ヘッドを提供することを目的と
する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面にフェー
スを設けると共に一側にシャフト取付部を設けたゴルフ
クラブ用ヘッドにおいて、ソールを形成し前面に前記フ
ェースに対応して凹部を形成し、該凹部に後方へ向けて
窓孔を形成すると共に前記シャフト取付部を設けたヘッ
ド本体と、前記ヘッド本体よりも比重の小さい材料によ
り形成され前記凹部に塑性変形により固着したフェース
部材とからなることを特徴とするゴルフクラブ用ヘッド
である。したがって、塑性変形により凹部にフェース部
材を強固に固着できると共に、フェース部材は後方が窓
孔により開放しているので、ショット時の弾性変形の自
由度を向上できる。
スを設けると共に一側にシャフト取付部を設けたゴルフ
クラブ用ヘッドにおいて、ソールを形成し前面に前記フ
ェースに対応して凹部を形成し、該凹部に後方へ向けて
窓孔を形成すると共に前記シャフト取付部を設けたヘッ
ド本体と、前記ヘッド本体よりも比重の小さい材料によ
り形成され前記凹部に塑性変形により固着したフェース
部材とからなることを特徴とするゴルフクラブ用ヘッド
である。したがって、塑性変形により凹部にフェース部
材を強固に固着できると共に、フェース部材は後方が窓
孔により開放しているので、ショット時の弾性変形の自
由度を向上できる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の第１実施例を図１及び図２を
参照して説明する。ヘッド本体１は、所定の角度Ａを有
するフェース２が設けられ、さらにヘッド本体１の一側
にはシャフト３を接続するためのシャフト取付部４が設
けられている。そしてベリリウム銅合金（比重略８．
２）またはステンレス（比重略７．９）等によって形成
されソール５を有する前記ヘッド本体１は、その前面側
に薄板状のフェース部材６が嵌着する凹部７が形成され
る。前記フェース部材６はチタン、チタン合金（比重略
４．５）、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシ
ウム合金、カーボン繊維等の比重の小さい材料から形成
される。前記凹部７の全部または一部の周面８は、後側
が広くなるように逆テーパ状に形成され、この結果周面
８の後部側には小凹部８Ａが形成されており、また前記
フェース部材６の周面６Ａは前記周面８より僅かに大き
く形成されている。さらに前記凹部７の後面７Ａには、
該凹部７より開口幅Ｘが小さい窓孔９がヘッド本体１の
後面側に貫通して形成されており、前記後面７Ａには後
側の凹部10が形成されていると共に、この凹部10の全部
または一部の周面10Ａは、後部側が広くなるように逆テ
ーパ状に形成されており、この結果周面10Ａの後部側に
は小凹部10Ｂが形成されている。そして、前記窓孔９の
開口幅Ｘは凹部10より小さく形成されている。前記フェ
ース部材６は前記凹部７，10に嵌着するものであって、
その後面には凸所11が設けられている。前記凸所11は前
記凹部10より僅かに大きく形成されている。そしてヘッ
ド本体１にフェース部材６を固着する場合には、凹部
７，10にフェース部材６、凸所11をプレスなどによって
圧入するものである。この際にフェース部材６の周面６
Ａが周面８に、また凸所11の周面11Ａが周面10Ａに逆テ
ーパ状に嵌合して固着され、この結果、小凹部８Ａ，10
Ｂに対応してフェース部材６の周面６Ａ，11Ａの後部側
にテーパ状の小突部６Ｂ，11Ｂが形成されて強固にヘッ
ド本体１とフェース部材６を固着できる。さらに、フェ
ース部材６の後面６Ｃ，11Ｃは前記後面７Ａ、凹部10の
後面10Ｃに当接されるようになっている。尚、13はヘッ
ド本体１のトップ、14はヒールを示している。
参照して説明する。ヘッド本体１は、所定の角度Ａを有
するフェース２が設けられ、さらにヘッド本体１の一側
にはシャフト３を接続するためのシャフト取付部４が設
けられている。そしてベリリウム銅合金（比重略８．
２）またはステンレス（比重略７．９）等によって形成
されソール５を有する前記ヘッド本体１は、その前面側
に薄板状のフェース部材６が嵌着する凹部７が形成され
る。前記フェース部材６はチタン、チタン合金（比重略
４．５）、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシ
ウム合金、カーボン繊維等の比重の小さい材料から形成
される。前記凹部７の全部または一部の周面８は、後側
が広くなるように逆テーパ状に形成され、この結果周面
８の後部側には小凹部８Ａが形成されており、また前記
フェース部材６の周面６Ａは前記周面８より僅かに大き
く形成されている。さらに前記凹部７の後面７Ａには、
該凹部７より開口幅Ｘが小さい窓孔９がヘッド本体１の
後面側に貫通して形成されており、前記後面７Ａには後
側の凹部10が形成されていると共に、この凹部10の全部
または一部の周面10Ａは、後部側が広くなるように逆テ
ーパ状に形成されており、この結果周面10Ａの後部側に
は小凹部10Ｂが形成されている。そして、前記窓孔９の
開口幅Ｘは凹部10より小さく形成されている。前記フェ
ース部材６は前記凹部７，10に嵌着するものであって、
その後面には凸所11が設けられている。前記凸所11は前
記凹部10より僅かに大きく形成されている。そしてヘッ
ド本体１にフェース部材６を固着する場合には、凹部
７，10にフェース部材６、凸所11をプレスなどによって
圧入するものである。この際にフェース部材６の周面６
Ａが周面８に、また凸所11の周面11Ａが周面10Ａに逆テ
ーパ状に嵌合して固着され、この結果、小凹部８Ａ，10
Ｂに対応してフェース部材６の周面６Ａ，11Ａの後部側
にテーパ状の小突部６Ｂ，11Ｂが形成されて強固にヘッ
ド本体１とフェース部材６を固着できる。さらに、フェ
ース部材６の後面６Ｃ，11Ｃは前記後面７Ａ、凹部10の
後面10Ｃに当接されるようになっている。尚、13はヘッ
ド本体１のトップ、14はヒールを示している。
【００１０】以上のように、前記実施例においてはベリ
リウム銅合金またはステンレス等なるヘッド本体１の前
面に凹部７，10、窓孔９を形成し、そしてチタンまたは
チタン合金等の前記ヘッド本体１より比重の小さい材料
によって形成されるフェース部材６を前記凹部７に嵌着
することによって、ヘッドの重心Ｇが、比重が大きいヘ
ッド本体１の肉厚なソール５側に寄ってフェース２より
離れ、この結果重心Ｇとフェース２との距離（重心深
度）が大きくなり、超ワイドエリヤのヘッドを提供でき
る。またヘッド本体１には窓孔９が形成されているため
に、該ヘッド本体１自体の重心Ｇを下げて前記重心Ｇを
一層後方に設けることができる。
リウム銅合金またはステンレス等なるヘッド本体１の前
面に凹部７，10、窓孔９を形成し、そしてチタンまたは
チタン合金等の前記ヘッド本体１より比重の小さい材料
によって形成されるフェース部材６を前記凹部７に嵌着
することによって、ヘッドの重心Ｇが、比重が大きいヘ
ッド本体１の肉厚なソール５側に寄ってフェース２より
離れ、この結果重心Ｇとフェース２との距離（重心深
度）が大きくなり、超ワイドエリヤのヘッドを提供でき
る。またヘッド本体１には窓孔９が形成されているため
に、該ヘッド本体１自体の重心Ｇを下げて前記重心Ｇを
一層後方に設けることができる。
【００１１】さらに、ヘッド本体１の凹部７に、板状金
属材料により形成されたフェース部材６をプレスによっ
て凹部７に圧入し嵌着して、フェース部材６がプレスに
よる圧力により逆テーパ状に形成されたヘッド本体１の
凹部７の形状に塑性変形しながら圧入されて両者を固着
するようにしたので、従来技術のような溶融金属の流し
込みのための大型設備を必要とすることなく容易に製造
することができる。また、フェース２にビス等があらわ
れるようなことはなく、美観もよい。
属材料により形成されたフェース部材６をプレスによっ
て凹部７に圧入し嵌着して、フェース部材６がプレスに
よる圧力により逆テーパ状に形成されたヘッド本体１の
凹部７の形状に塑性変形しながら圧入されて両者を固着
するようにしたので、従来技術のような溶融金属の流し
込みのための大型設備を必要とすることなく容易に製造
することができる。また、フェース２にビス等があらわ
れるようなことはなく、美観もよい。
【００１２】さらに、前記周面８、周面10Ａを後部側が
広くなるように逆テーパ状に形成して、そしてフェース
部材６をプレスによって凹部７に圧入し嵌着したことに
よって、該フェース部材６が蟻溝構造によって強固に固
着でき、ショット時にフェース部材６が離脱するような
虞を一掃できる。
広くなるように逆テーパ状に形成して、そしてフェース
部材６をプレスによって凹部７に圧入し嵌着したことに
よって、該フェース部材６が蟻溝構造によって強固に固
着でき、ショット時にフェース部材６が離脱するような
虞を一掃できる。
【００１３】しかも、後面７Ａ，10Ｃにフェース部材６
の後面６Ｃ，11Ｃが当接しているので、ショット時に加
わる衝撃力をフェース部材６を介して後面７Ａ，10Ｃに
より確実に受けることができる。さらに、フェース部材
６をプレスなどによって凹部７，10に圧入し、嵌着する
際に、凹部７，10の後面７Ａ，10Ｃにフェース部材６の
後面が当接するので、正確に圧入、嵌着を行うことがで
きる。また、フェース部材６の後面中央側には窓孔９が
設けられているので、ショット時におけるフェース部材
６の弾性変形を自由に行うことができ、ボールの飛距離
を伸ばすことができる。
の後面６Ｃ，11Ｃが当接しているので、ショット時に加
わる衝撃力をフェース部材６を介して後面７Ａ，10Ｃに
より確実に受けることができる。さらに、フェース部材
６をプレスなどによって凹部７，10に圧入し、嵌着する
際に、凹部７，10の後面７Ａ，10Ｃにフェース部材６の
後面が当接するので、正確に圧入、嵌着を行うことがで
きる。また、フェース部材６の後面中央側には窓孔９が
設けられているので、ショット時におけるフェース部材
６の弾性変形を自由に行うことができ、ボールの飛距離
を伸ばすことができる。
【００１４】さらに、前記後面７Ａには凹部10が形成さ
れていると共に、この凹部10の全部または一部の周面10
Ａは、後部側が広くなるように逆テーパ状に形成され、
そしてフェース部材６がプレスなどによって圧入し、嵌
着されているので、ヘッド本体１とフェース部材６との
固着力を一層向上できる。
れていると共に、この凹部10の全部または一部の周面10
Ａは、後部側が広くなるように逆テーパ状に形成され、
そしてフェース部材６がプレスなどによって圧入し、嵌
着されているので、ヘッド本体１とフェース部材６との
固着力を一層向上できる。
【００１５】また、凹部７，10の周面８，10Ａは予め逆
テーパ状に形成されており、そして凸所11を設けたフェ
ース部材６をプレス等を行って、前記フェース部材６を
ヘッド本体１に固着した際に、小凹部８Ａ，10Ｂに起因
して小突部６Ｂ，11Ｂを形成することができ、確実に固
着できる。
テーパ状に形成されており、そして凸所11を設けたフェ
ース部材６をプレス等を行って、前記フェース部材６を
ヘッド本体１に固着した際に、小凹部８Ａ，10Ｂに起因
して小突部６Ｂ，11Ｂを形成することができ、確実に固
着できる。
【００１６】しかも、前記実施例ではフェース部材６の
後面６Ｃ，11Ｃを前記後面７Ａ，10Ｃに当接すると共
に、前記窓孔９を後面10Ｃより小さく形成しているの
で、圧入の際に加わる力は凹部７，10の後面７Ａ，10Ｃ
に加わるようになるので、圧入の際フェース部材６が窓
孔９に挿入するように作用することはなく、正確に固着
できる。
後面６Ｃ，11Ｃを前記後面７Ａ，10Ｃに当接すると共
に、前記窓孔９を後面10Ｃより小さく形成しているの
で、圧入の際に加わる力は凹部７，10の後面７Ａ，10Ｃ
に加わるようになるので、圧入の際フェース部材６が窓
孔９に挿入するように作用することはなく、正確に固着
できる。
【００１７】また、フェース部材６は板状で、その厚み
は比較的薄いものであり、フェース部材６の取付けに制
約があるが、前記実施例では小凹部８Ａ，10Ｂ、及び該
小凹部８Ａ，10Ｂに起因して形成される小突部６Ｂ，11
Ｂは周面６Ａ，８，10Ａ，11Ａの後部側に設けられるの
で、これら小凹部８Ａ，10Ｂ、小突部６Ｂ，11Ｂとフェ
ース２との長さが可及的に大きくなり、この結果フェー
ス６の取付け強度を大きくできる。さらに、前記小凹部
８Ａ，10Ｂ、小突部６Ｂ，11Ｂはテーパ状であるので該
箇所に局部応力が生ずることはなく、強度の向上を図れ
る。
は比較的薄いものであり、フェース部材６の取付けに制
約があるが、前記実施例では小凹部８Ａ，10Ｂ、及び該
小凹部８Ａ，10Ｂに起因して形成される小突部６Ｂ，11
Ｂは周面６Ａ，８，10Ａ，11Ａの後部側に設けられるの
で、これら小凹部８Ａ，10Ｂ、小突部６Ｂ，11Ｂとフェ
ース２との長さが可及的に大きくなり、この結果フェー
ス６の取付け強度を大きくできる。さらに、前記小凹部
８Ａ，10Ｂ、小突部６Ｂ，11Ｂはテーパ状であるので該
箇所に局部応力が生ずることはなく、強度の向上を図れ
る。
【００１８】本発明の第２実施例を図３及び図４を参照
して説明する。ヘッド本体１は、所定の角度Ａを有する
フェース２が設けられ、さらにヘッド本体１の一側には
シャフト３を接続するためのシャフト取付部４が設けら
れている。そしてソール５を有する前記ヘッド本体１
は、その前面側に薄板状のフェース部材６が嵌着する凹
部７が形成される。前記凹部７の全部または一部の周面
８は、後側が広くなるように逆テーパ状に形成されてお
り、この結果周面８の後部側には小凹部８Ａが形成され
る。また前記フェース部材６の周面６Ａは前記周面８よ
り僅かに大きく形成されている。さらに前記凹部７の後
面７Ａには該凹部７より開口幅Ｘが小さい窓孔９が形成
されている。前記フェース部材６は前記凹部７に嵌着す
るものである。そしてヘッド本体１にフェース部材６を
固着する場合には、凹部７にフェース部材６をプレスに
よって圧入するものである。この際にフェース部材６の
周面６Ａが周面８に蟻溝状に嵌合して固着されるもので
あるため、強固にヘッド本体１とフェース部材６を固着
できる。この結果、小凹部８Ａに対応してフェース部材
６の周面６Ａの後部側にテーパ状の小突部６Ｂが形成さ
れる。さらに、フェース部材６の後面６Ｃは凹部７の後
面７Ａに当接するようになっている。尚、13はヘッド本
体１のトップ、14はヒールを示している。
して説明する。ヘッド本体１は、所定の角度Ａを有する
フェース２が設けられ、さらにヘッド本体１の一側には
シャフト３を接続するためのシャフト取付部４が設けら
れている。そしてソール５を有する前記ヘッド本体１
は、その前面側に薄板状のフェース部材６が嵌着する凹
部７が形成される。前記凹部７の全部または一部の周面
８は、後側が広くなるように逆テーパ状に形成されてお
り、この結果周面８の後部側には小凹部８Ａが形成され
る。また前記フェース部材６の周面６Ａは前記周面８よ
り僅かに大きく形成されている。さらに前記凹部７の後
面７Ａには該凹部７より開口幅Ｘが小さい窓孔９が形成
されている。前記フェース部材６は前記凹部７に嵌着す
るものである。そしてヘッド本体１にフェース部材６を
固着する場合には、凹部７にフェース部材６をプレスに
よって圧入するものである。この際にフェース部材６の
周面６Ａが周面８に蟻溝状に嵌合して固着されるもので
あるため、強固にヘッド本体１とフェース部材６を固着
できる。この結果、小凹部８Ａに対応してフェース部材
６の周面６Ａの後部側にテーパ状の小突部６Ｂが形成さ
れる。さらに、フェース部材６の後面６Ｃは凹部７の後
面７Ａに当接するようになっている。尚、13はヘッド本
体１のトップ、14はヒールを示している。
【００１９】以上のように、前記実施例においてはヘッ
ド本体１の前面に凹部７を形成し、そして前記ヘッド本
体１より比重の小さい材料からなるフェース部材６を前
記凹部７に嵌着することによって、ヘッドの重心Ｇが、
比重が大きいヘッド本体１の肉厚なソール５側に寄って
フェース２より離れ、この結果重心Ｇとフェース２との
距離が大きくなり、超ワイドエリヤのヘッドを提供でき
る。またヘッド本体１には窓孔９が形成されているため
に、該ヘッド本体１自体の重心Ｇを下げて前記重心Ｇを
一層後方に設けることができる。
ド本体１の前面に凹部７を形成し、そして前記ヘッド本
体１より比重の小さい材料からなるフェース部材６を前
記凹部７に嵌着することによって、ヘッドの重心Ｇが、
比重が大きいヘッド本体１の肉厚なソール５側に寄って
フェース２より離れ、この結果重心Ｇとフェース２との
距離が大きくなり、超ワイドエリヤのヘッドを提供でき
る。またヘッド本体１には窓孔９が形成されているため
に、該ヘッド本体１自体の重心Ｇを下げて前記重心Ｇを
一層後方に設けることができる。
【００２０】また、ヘッド本体１の凹部７に、板状金属
材料により形成されたフェース部材６をプレスなどによ
って凹部７に圧入し、フェース部材６がプレスによる圧
力によりヘッド本体１の凹部７の形状に塑性変形しなが
ら圧入されて両者を固着するようにしたので、容易に製
造することができる。また、フェース２にビス等があら
われるようなことはなく、美観もよい。
材料により形成されたフェース部材６をプレスなどによ
って凹部７に圧入し、フェース部材６がプレスによる圧
力によりヘッド本体１の凹部７の形状に塑性変形しなが
ら圧入されて両者を固着するようにしたので、容易に製
造することができる。また、フェース２にビス等があら
われるようなことはなく、美観もよい。
【００２１】さらに、前記周面８を後部側が広くなるよ
うに逆テーパ状に形成して、そしてフェース部材６をプ
レスなどによって凹部７に圧入し嵌着したことによっ
て、該フェース部材６が蟻溝構造によって強固に固着で
き、ショット時にフェース部材６が離脱するような虞を
一掃できる。
うに逆テーパ状に形成して、そしてフェース部材６をプ
レスなどによって凹部７に圧入し嵌着したことによっ
て、該フェース部材６が蟻溝構造によって強固に固着で
き、ショット時にフェース部材６が離脱するような虞を
一掃できる。
【００２２】また、凹部７の周面８は予め逆テーパ状に
形成されており、そしてフェース部材６をプレス等を行
って、前記フェース部材６をヘッド本体１に固着した際
に、小凹部８Ａに起因して小突部６Ｂを形成することが
でき、確実に固着できる。
形成されており、そしてフェース部材６をプレス等を行
って、前記フェース部材６をヘッド本体１に固着した際
に、小凹部８Ａに起因して小突部６Ｂを形成することが
でき、確実に固着できる。
【００２３】しかも、後面７Ａにフェース部材６の後面
６Ｃが当接しているので、ショット時に加わる衝撃力を
フェース部材６を介して後面７Ａにより確実に受けるこ
とができる。さらに、フェース部材６をプレスなどによ
って凹部７に圧入し、嵌着する際に、凹部７の後面７Ａ
にフェース部材６の後面７Ａが当接するので、正確に圧
入、嵌着を行うことができる。また、フェース部材６の
後面６Ｃ中央側には窓孔９が設けられているので、ショ
ット時におけるフェース部材６の弾性変形を自由に行う
ことができ、飛距離を伸ばすことができる。
６Ｃが当接しているので、ショット時に加わる衝撃力を
フェース部材６を介して後面７Ａにより確実に受けるこ
とができる。さらに、フェース部材６をプレスなどによ
って凹部７に圧入し、嵌着する際に、凹部７の後面７Ａ
にフェース部材６の後面７Ａが当接するので、正確に圧
入、嵌着を行うことができる。また、フェース部材６の
後面６Ｃ中央側には窓孔９が設けられているので、ショ
ット時におけるフェース部材６の弾性変形を自由に行う
ことができ、飛距離を伸ばすことができる。
【００２４】また、前記実施例ではフェース部材６の後
面６Ｃは前記凹部７の後面７Ａに当接すると共に、前記
窓孔９の開口幅Ｘを後面７Ａより小さく形成しているの
で、圧入の際に加わる力は凹部７の後面７Ａに加わるよ
うになるので、圧入の際フェース部材６が窓孔９に挿入
するように作用することはなく、正確に固着できる。
面６Ｃは前記凹部７の後面７Ａに当接すると共に、前記
窓孔９の開口幅Ｘを後面７Ａより小さく形成しているの
で、圧入の際に加わる力は凹部７の後面７Ａに加わるよ
うになるので、圧入の際フェース部材６が窓孔９に挿入
するように作用することはなく、正確に固着できる。
【００２５】また、フェース部材６は板状であり、その
厚みは比較的薄いものであり、フェース部材６の取付け
に制約があるが、前記実施例では小凹部８Ａ及び該小凹
部８Ａに起因して形成される小突部６Ｂは周面６Ａ，８
の後部側に設けられるので、これら小凹部８Ａ、小突部
６Ｂとフェース２との長さが可及的に大きくなり、この
結果フェース６の取付け強度を大きくできる。さらに、
前記小凹部８Ａ、小突部６Ｂはテーパ状であるので該箇
所に局部応力が生ずることはなく、強度の向上を図れ
る。
厚みは比較的薄いものであり、フェース部材６の取付け
に制約があるが、前記実施例では小凹部８Ａ及び該小凹
部８Ａに起因して形成される小突部６Ｂは周面６Ａ，８
の後部側に設けられるので、これら小凹部８Ａ、小突部
６Ｂとフェース２との長さが可及的に大きくなり、この
結果フェース６の取付け強度を大きくできる。さらに、
前記小凹部８Ａ、小突部６Ｂはテーパ状であるので該箇
所に局部応力が生ずることはなく、強度の向上を図れ
る。
【００２６】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば実施例の周面６Ａ、周面11Ａを予め逆
テーパに形成して、凹部７、凹部10に嵌着してもよい等
各種の変形が可能である。
ではなく、例えば実施例の周面６Ａ、周面11Ａを予め逆
テーパに形成して、凹部７、凹部10に嵌着してもよい等
各種の変形が可能である。
【００２７】
【発明の効果】本発明は、前面にフェースを設けると共
に一側にシャフト取付部を設けたゴルフクラブ用ヘッド
において、ソールを形成し前面に前記フェースに対応し
て凹部を形成し、該凹部に後方へ向けて窓孔を形成する
と共に前記シャフト取付部を設けたヘッド本体と、前記
ヘッド本体よりも比重の小さい材料により形成され前記
凹部に塑性変形により固着したフェース部材とからなる
ことを特徴とするゴルフクラブ用ヘッドであり、重心を
後方に配置してスイートエリヤを拡大すると共に美観も
優れ、さらにヘッド本体とフェース部材を強固に固着で
きると共に、フェース部材の弾性変形の自由度を増して
飛距離等を増加することができる。
に一側にシャフト取付部を設けたゴルフクラブ用ヘッド
において、ソールを形成し前面に前記フェースに対応し
て凹部を形成し、該凹部に後方へ向けて窓孔を形成する
と共に前記シャフト取付部を設けたヘッド本体と、前記
ヘッド本体よりも比重の小さい材料により形成され前記
凹部に塑性変形により固着したフェース部材とからなる
ことを特徴とするゴルフクラブ用ヘッドであり、重心を
後方に配置してスイートエリヤを拡大すると共に美観も
優れ、さらにヘッド本体とフェース部材を強固に固着で
きると共に、フェース部材の弾性変形の自由度を増して
飛距離等を増加することができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の第１実施例を示す分解斜視図である。
【図３】本発明の第２実施例を示す断面図である。
【図４】本発明の第２実施例を示す分解斜視図である。
１ ヘッド本体 ２ フェース ４ シャフト取付部 ５ ソール ６ フェース部材 ７ 凹部 ９ 窓孔
Claims (1)
- 【請求項１】 前面にフェースを設けると共に一側にシ
ャフト取付部を設けたゴルフクラブ用ヘッドにおいて、
ソールを形成し前面に前記フェースに対応して凹部を形
成し、該凹部に後方へ向けて窓孔を形成すると共に前記
シャフト取付部を設けたヘッド本体と、前記ヘッド本体
よりも比重の小さい材料により形成され前記凹部に塑性
変形により固着したフェース部材とからなることを特徴
とするゴルフクラブ用ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9092606A JP3000954B2 (ja) | 1992-04-07 | 1997-04-10 | ゴルフクラブ及びゴルフクラブの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8572792 | 1992-04-07 | ||
| JP4-85727 | 1992-04-07 | ||
| JP9092606A JP3000954B2 (ja) | 1992-04-07 | 1997-04-10 | ゴルフクラブ及びゴルフクラブの製造法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8145835A Division JP2702106B2 (ja) | 1992-04-07 | 1996-06-07 | ゴルフクラブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1024131A true JPH1024131A (ja) | 1998-01-27 |
| JP3000954B2 JP3000954B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=26426730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9092606A Expired - Fee Related JP3000954B2 (ja) | 1992-04-07 | 1997-04-10 | ゴルフクラブ及びゴルフクラブの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3000954B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004202507A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Okabe Co Ltd | スタッド及びその製造方法 |
| US7025693B2 (en) | 2001-12-14 | 2006-04-11 | Sri Sports Limited | Golf club head |
| US20200121998A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| JP2020065791A (ja) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 住友ゴム工業株式会社 | アイアン型ゴルフクラブヘッド |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9092606A patent/JP3000954B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7025693B2 (en) | 2001-12-14 | 2006-04-11 | Sri Sports Limited | Golf club head |
| JP2004202507A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Okabe Co Ltd | スタッド及びその製造方法 |
| US20200121998A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US10912969B2 (en) * | 2018-10-17 | 2021-02-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| JP2020065791A (ja) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 住友ゴム工業株式会社 | アイアン型ゴルフクラブヘッド |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3000954B2 (ja) | 2000-01-17 |
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