JP3177952B2 - ゴルフクラブ - Google Patents
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- JP3177952B2 JP3177952B2 JP31981997A JP31981997A JP3177952B2 JP 3177952 B2 JP3177952 B2 JP 3177952B2 JP 31981997 A JP31981997 A JP 31981997A JP 31981997 A JP31981997 A JP 31981997A JP 3177952 B2 JP3177952 B2 JP 3177952B2
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- A63B53/04—Heads
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- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0458—Heads with non-uniform thickness of the impact face plate
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- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
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- A63B53/047—Heads iron-type
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- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
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- A63B53/0416—Heads having an impact surface provided by a face insert
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブに係
わり、特に、アイアンクラブのヘッドの構成に関する。
わり、特に、アイアンクラブのヘッドの構成に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】アイアンクラブのヘッ
ドとして、いわゆるキャビティバックタイプのものがあ
る。キャビティバックタイプのヘッドは、打球面である
フェースを前面に有するヘッド本体の後側に凹部からな
るキャビティを形成してなるものであり、これにより、
ヘッド全体の重量を大きくすることなく、フェースを広
くできるとともに、フェースに対してより周辺部に重量
配分されることにより、ヘッドの慣性モーメントが大き
くなり、スイートエリアをより広くできるものである。
つまり、ヘッドの重心からフェースへの垂線の足から外
れた位置でボールを打撃してしまったときでも、ヘッド
のぶれが少なくなり、ミスショットを減らせる。
ドとして、いわゆるキャビティバックタイプのものがあ
る。キャビティバックタイプのヘッドは、打球面である
フェースを前面に有するヘッド本体の後側に凹部からな
るキャビティを形成してなるものであり、これにより、
ヘッド全体の重量を大きくすることなく、フェースを広
くできるとともに、フェースに対してより周辺部に重量
配分されることにより、ヘッドの慣性モーメントが大き
くなり、スイートエリアをより広くできるものである。
つまり、ヘッドの重心からフェースへの垂線の足から外
れた位置でボールを打撃してしまったときでも、ヘッド
のぶれが少なくなり、ミスショットを減らせる。
【０００３】しかし、キャビティバックタイプのヘッド
では、キャビティのないいわゆるマッスルタイプのヘッ
ドに比べて剛性が劣るため、特にスイートスポットから
外れた位置でボールを打撃した際に、フェースが歪みを
生じやすく、これがボールの飛方向のばらつきをもたら
す問題があった。また、特にキャビティを切削加工によ
り形成した場合には、工具による加工跡（カッターマー
ク）が残り、美観を損なう問題もある。従来は、カッタ
ーマークを目立たなくするために、ショットブラストを
施しているが、限界がある。さらに、例えば実開昭６０
−９７１５８号公報などに記載されているように、重量
的なバランス調整のために、ヘッド本体のキャビティの
内部にヘッド本体の材料よりも比重の大きい材料からな
るウェイトを配したものがあるが、外部に露出したウェ
イトにより美観を損ねないようにするには接合方法や意
匠に制約が生じ、自在な材料の選択やバランス調整が困
難である。また、ウェイトの材料自体に耐蝕性に劣るも
の（例えば、銅やベリリウム銅やタングステン）や強度
が不十分なもの（例えば、鉛）もあり、耐蝕性や強度の
低さは美観を損なう原因にもなるので、この点からも、
ウェイトとして使用できる材料には制約がある。
では、キャビティのないいわゆるマッスルタイプのヘッ
ドに比べて剛性が劣るため、特にスイートスポットから
外れた位置でボールを打撃した際に、フェースが歪みを
生じやすく、これがボールの飛方向のばらつきをもたら
す問題があった。また、特にキャビティを切削加工によ
り形成した場合には、工具による加工跡（カッターマー
ク）が残り、美観を損なう問題もある。従来は、カッタ
ーマークを目立たなくするために、ショットブラストを
施しているが、限界がある。さらに、例えば実開昭６０
−９７１５８号公報などに記載されているように、重量
的なバランス調整のために、ヘッド本体のキャビティの
内部にヘッド本体の材料よりも比重の大きい材料からな
るウェイトを配したものがあるが、外部に露出したウェ
イトにより美観を損ねないようにするには接合方法や意
匠に制約が生じ、自在な材料の選択やバランス調整が困
難である。また、ウェイトの材料自体に耐蝕性に劣るも
の（例えば、銅やベリリウム銅やタングステン）や強度
が不十分なもの（例えば、鉛）もあり、耐蝕性や強度の
低さは美観を損なう原因にもなるので、この点からも、
ウェイトとして使用できる材料には制約がある。
【０００４】これに対して、特開昭６２−２０１１６８
号公報には、ヘッドのフェース面部分の固有振動数を高
くしてボールの飛距離を伸ばすために、キャビティ（凹
所）を有するヘッド本体の後部に、このヘッド本体の材
料よりも比重の大きい材料からなる蓋体（重量体）を設
けて前記キャビティを施蓋し、このキャビティの内面と
蓋体とにより空洞部を画成したアイアンクラブのヘッド
が記載されている。そして、このヘッドでは、蓋体をヘ
ッド本体の座ぐり部に嵌め込んで接着剤などによりヘッ
ド本体に固着している。しかし、接着剤による固着で
は、固着が不確実なものになり、使用時の衝撃などによ
りヘッド本体から蓋体が離脱するおそれがある。
号公報には、ヘッドのフェース面部分の固有振動数を高
くしてボールの飛距離を伸ばすために、キャビティ（凹
所）を有するヘッド本体の後部に、このヘッド本体の材
料よりも比重の大きい材料からなる蓋体（重量体）を設
けて前記キャビティを施蓋し、このキャビティの内面と
蓋体とにより空洞部を画成したアイアンクラブのヘッド
が記載されている。そして、このヘッドでは、蓋体をヘ
ッド本体の座ぐり部に嵌め込んで接着剤などによりヘッ
ド本体に固着している。しかし、接着剤による固着で
は、固着が不確実なものになり、使用時の衝撃などによ
りヘッド本体から蓋体が離脱するおそれがある。
【０００５】また、ヘッド本体に蓋体を固着する手段と
しては、例えば溶接も考えられるが、溶接では、溶接跡
やピンホールが残り、美観を損ねる。また、ヘッド本体
および蓋体の材料によっては溶接が不可能なこともあ
り、材料の選定が制約を受ける。さらに、めっきを施す
場合、金属材料によってはめっきの密着性が悪くなる。
しては、例えば溶接も考えられるが、溶接では、溶接跡
やピンホールが残り、美観を損ねる。また、ヘッド本体
および蓋体の材料によっては溶接が不可能なこともあ
り、材料の選定が制約を受ける。さらに、めっきを施す
場合、金属材料によってはめっきの密着性が悪くなる。
【０００６】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、キャビティバックタイプのヘッドの後側
に蓋体を設けたゴルフクラブにおいて、美観性を高めら
れるとともに、ヘッド本体と蓋体との接合強度を高めら
れるようにすることを目的とする。
とするもので、キャビティバックタイプのヘッドの後側
に蓋体を設けたゴルフクラブにおいて、美観性を高めら
れるとともに、ヘッド本体と蓋体との接合強度を高めら
れるようにすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、前記
目的を達成するために、一側にシャフトを接続するとと
もに前面にフェースを有するヘッドを備えたゴルフクラ
ブにおいて、前記ヘッドは、後側に凹部からなるキャビ
ティを形成したヘッド本体と、このヘッド本体の後側に
前記キャビティの後面開口を覆ってプレス加工により接
合された蓋体とを備え、前記キャビティは、切削加工に
より形成されたものであって、前面と下面とが鋭角をな
して交わるアンダーカット状の形状を有するとともに、
キャビティの内面に加工跡であるカッターマークがある
ものである。
目的を達成するために、一側にシャフトを接続するとと
もに前面にフェースを有するヘッドを備えたゴルフクラ
ブにおいて、前記ヘッドは、後側に凹部からなるキャビ
ティを形成したヘッド本体と、このヘッド本体の後側に
前記キャビティの後面開口を覆ってプレス加工により接
合された蓋体とを備え、前記キャビティは、切削加工に
より形成されたものであって、前面と下面とが鋭角をな
して交わるアンダーカット状の形状を有するとともに、
キャビティの内面に加工跡であるカッターマークがある
ものである。
【０００８】このようなプレス加工による接合である
と、ヘッド本体と蓋体とを強固に固着することが可能に
なり、また、ヘッド本体および蓋体の材料の選定に対す
る制約も少なくなる。また、キャビティ内にウェイトを
配するような場合でも、このウェイトが外からは隠れる
ため、このウェイトの材料や形状や固着手段に対する制
約が減る。そして、使用に際しては、蓋体による補強効
果により、スイートスポットから外れた位置でボールを
打撃したような場合でも、フェースが歪みを生じにく
く、ボールの飛方向が安定するとともに、ヘッド本体と
蓋体との接合強度が高いことにより、ボールの打撃時の
衝撃などによってヘッド本体から蓋体が離脱するおそれ
がない。さらに、キャビティは、切削加工によるもの
で、前面と下面とが鋭角をなして交わるアンダーカット
状の形状を有するため、ヘッド全体の重心をより後方に
することができ、重心深度をより大きくできるので、ス
イートエリアをより拡大できる。また、前述のようにキ
ャビティが切削加工によるもので、このキャビティの内
面にカッターマークが残っているにもかかわらず、この
カッターマークは蓋体により隠されるため、美観を損な
うことはない。
と、ヘッド本体と蓋体とを強固に固着することが可能に
なり、また、ヘッド本体および蓋体の材料の選定に対す
る制約も少なくなる。また、キャビティ内にウェイトを
配するような場合でも、このウェイトが外からは隠れる
ため、このウェイトの材料や形状や固着手段に対する制
約が減る。そして、使用に際しては、蓋体による補強効
果により、スイートスポットから外れた位置でボールを
打撃したような場合でも、フェースが歪みを生じにく
く、ボールの飛方向が安定するとともに、ヘッド本体と
蓋体との接合強度が高いことにより、ボールの打撃時の
衝撃などによってヘッド本体から蓋体が離脱するおそれ
がない。さらに、キャビティは、切削加工によるもの
で、前面と下面とが鋭角をなして交わるアンダーカット
状の形状を有するため、ヘッド全体の重心をより後方に
することができ、重心深度をより大きくできるので、ス
イートエリアをより拡大できる。また、前述のようにキ
ャビティが切削加工によるもので、このキャビティの内
面にカッターマークが残っているにもかかわらず、この
カッターマークは蓋体により隠されるため、美観を損な
うことはない。
【０００９】請求項２の発明は、請求項１の発明のゴル
フクラブにおいて、前記蓋体の材料の比重が前記ヘッド
本体の材料の比重よりも小さいものである。
フクラブにおいて、前記蓋体の材料の比重が前記ヘッド
本体の材料の比重よりも小さいものである。
【００１０】このように蓋体の材料を比重の小さいもの
にすれば、キャビティによる周辺部への重量配分の効果
を損なわずに済む。
にすれば、キャビティによる周辺部への重量配分の効果
を損なわずに済む。
【００１１】請求項３の発明は、請求項１の発明のゴル
フクラブにおいて、前記蓋体とヘッド本体とが同一材料
からなり、ヘッドに全面めっきしたものである。
フクラブにおいて、前記蓋体とヘッド本体とが同一材料
からなり、ヘッドに全面めっきしたものである。
【００１２】このように蓋体とヘッド本体とが同一材料
からなっていると、めっきを行う場合に、全面めっきが
でき、めっき作業においてマスキングの手間も不要にな
る。
からなっていると、めっきを行う場合に、全面めっきが
でき、めっき作業においてマスキングの手間も不要にな
る。
【００１３】請求項３の発明は、請求項１の発明のゴル
フクラブにおいて、前記キャビティ内においてヘッド本
体にウェイトを固着したものである。
フクラブにおいて、前記キャビティ内においてヘッド本
体にウェイトを固着したものである。
【００１４】前記蓋体により、ウェイトが外から見え
ず、美観を損なうことがないとともに、ウェイトの材料
や形状や固着手段に対する制約が減る。
ず、美観を損なうことがないとともに、ウェイトの材料
や形状や固着手段に対する制約が減る。
【００１５】
【発明の実施形態】以下、本発明のゴルフクラブの第１
実施例について、図１から図３を参照しながら説明す
る。なお、本実施例のゴルフクラブはアイアンクラブで
ある。１は金属製のゴルフクラブヘッドで、このヘッド
１は、前面がフェース２、後側がバック３、下側がソー
ル４、上側がトップ５、左右方向一側がヒール６、左右
方向他側がトウ７をなしている。前記ヒール６にはネッ
ク８が形成されているとともに、このネック８から上方
へ突出させてホーゼル９が形成されている。このホーゼ
ル９は、シャフト10が接続されるシャフト接続部をなす
ものである。なお、前記フェース２には、スコアライン
とも称するほぼ水平な複数の凹溝11が形成されている。
実施例について、図１から図３を参照しながら説明す
る。なお、本実施例のゴルフクラブはアイアンクラブで
ある。１は金属製のゴルフクラブヘッドで、このヘッド
１は、前面がフェース２、後側がバック３、下側がソー
ル４、上側がトップ５、左右方向一側がヒール６、左右
方向他側がトウ７をなしている。前記ヒール６にはネッ
ク８が形成されているとともに、このネック８から上方
へ突出させてホーゼル９が形成されている。このホーゼ
ル９は、シャフト10が接続されるシャフト接続部をなす
ものである。なお、前記フェース２には、スコアライン
とも称するほぼ水平な複数の凹溝11が形成されている。
【００１６】そして、前記ヘッド１は、ヘッド１のバッ
ク３以外の部分を形成するヘッド本体16と、このヘッド
本体16の後側に固着された蓋体17とからなっている。本
実施例において、この蓋体17は、ほぼ平板状になってい
るが、蓋体17の形状はそれに限らず、曲面状のものであ
ってもよい。また、バック３側はフェース２側ほど強度
が必要でないために、蓋体17の厚さは１mm程度あるいは
それ以下であってもよいが、より厚いものであってもよ
い。また、前記ヘッド本体16の材料はステンレス、蓋体
17の材料はチタンあるいはチタン合金であり、蓋体17の
材料の比重はヘッド本体16の材料の比重よりも小さくな
っている。ただし、ヘッド本体16および蓋体17の材料は
それに限定されるものではなく、種々の材料を用いるこ
とができ、ヘッド本体16および蓋体17の材料を鉄などで
同一材料にしてもよい。そして、前記ヘッド本体16のバ
ック３側には、その周辺部を残して、凹部からなるキャ
ビティ18が形成されており、前記蓋体17は、キャビティ
18の後面開口を覆っている。また、ヘッド本体16の後面
と蓋体17の後面とはほぼ同一面上に位置しているが、こ
の後面においてヘッド本体16と蓋体17との境界部には凹
溝19が形成されている。
ク３以外の部分を形成するヘッド本体16と、このヘッド
本体16の後側に固着された蓋体17とからなっている。本
実施例において、この蓋体17は、ほぼ平板状になってい
るが、蓋体17の形状はそれに限らず、曲面状のものであ
ってもよい。また、バック３側はフェース２側ほど強度
が必要でないために、蓋体17の厚さは１mm程度あるいは
それ以下であってもよいが、より厚いものであってもよ
い。また、前記ヘッド本体16の材料はステンレス、蓋体
17の材料はチタンあるいはチタン合金であり、蓋体17の
材料の比重はヘッド本体16の材料の比重よりも小さくな
っている。ただし、ヘッド本体16および蓋体17の材料は
それに限定されるものではなく、種々の材料を用いるこ
とができ、ヘッド本体16および蓋体17の材料を鉄などで
同一材料にしてもよい。そして、前記ヘッド本体16のバ
ック３側には、その周辺部を残して、凹部からなるキャ
ビティ18が形成されており、前記蓋体17は、キャビティ
18の後面開口を覆っている。また、ヘッド本体16の後面
と蓋体17の後面とはほぼ同一面上に位置しているが、こ
の後面においてヘッド本体16と蓋体17との境界部には凹
溝19が形成されている。
【００１７】ここで、前記キャビティ18の加工について
説明する。ヘッド本体16は、基本的に冷間または熱間の
１回または複数回の型鍛造により製造されるが、前記キ
ャビティ18は、切削加工をも用いて形成される。型鍛造
は、互いに開閉する下金型および上金型を用いて行われ
る。図４は、鍛造後切削加工前のヘッド本体16を示して
いる。この段階において、ヘッド本体16のバック３側に
は、キャビティ18となる凹部18Aが形成されているが、
この凹部18Aは、鍛造用の一対の金型の開閉方向に対し
てアンダーカット形状にならない鈍角的な曲面をなして
いる。その後、例えばエンドミル、すなわち端部に切
刃、外部表面に螺旋形の切刃のついた回転軸を有する切
削工具を備えた切削装置により、凹部18Aをさらに深く
切削加工してキャビティ18を形成する。最終的なキャビ
ティ18の形状は、その前面18aと下面18bとが鋭角をなし
て交わるアンダーカット状のものとなる。なお、キャビ
ティ18の前面18aはフェース２とほぼ平行であり、この
部分におけるヘッド本体16の厚みは2.5〜３mm程度であ
る。
説明する。ヘッド本体16は、基本的に冷間または熱間の
１回または複数回の型鍛造により製造されるが、前記キ
ャビティ18は、切削加工をも用いて形成される。型鍛造
は、互いに開閉する下金型および上金型を用いて行われ
る。図４は、鍛造後切削加工前のヘッド本体16を示して
いる。この段階において、ヘッド本体16のバック３側に
は、キャビティ18となる凹部18Aが形成されているが、
この凹部18Aは、鍛造用の一対の金型の開閉方向に対し
てアンダーカット形状にならない鈍角的な曲面をなして
いる。その後、例えばエンドミル、すなわち端部に切
刃、外部表面に螺旋形の切刃のついた回転軸を有する切
削工具を備えた切削装置により、凹部18Aをさらに深く
切削加工してキャビティ18を形成する。最終的なキャビ
ティ18の形状は、その前面18aと下面18bとが鋭角をなし
て交わるアンダーカット状のものとなる。なお、キャビ
ティ18の前面18aはフェース２とほぼ平行であり、この
部分におけるヘッド本体16の厚みは2.5〜３mm程度であ
る。
【００１８】前記蓋体17は、プレス加工によりヘッド本
体16に接合されているが、ここで、この接合手段につい
て説明する。ヘッド本体16のバック３側には、前記キャ
ビティ18の周辺部に座ぐり部21が全周に渡って形成され
ている。この形成は、切削加工などによる。座ぐり部21
の周囲の側面22は、後方へいくほど差し渡し寸法が小さ
くなるもので、逆テーパー状になっている。一方、前記
蓋体17の周囲の側面23は、前記座ぐり部21の側面22と対
応するテーパー面になっているが、差し渡し寸法は座ぐ
り部21の側面22よりも若干大きくなっている。そして、
蓋体17は、プレス装置などを用いた圧入により、前記ヘ
ッド本体16の座ぐり部21内に嵌合されており、圧入の際
の塑性変形によって座ぐり部21の側面22と蓋体17の側面
23とが蟻溝結合して、ヘッド本体16に蓋体17が強固に固
着されている。
体16に接合されているが、ここで、この接合手段につい
て説明する。ヘッド本体16のバック３側には、前記キャ
ビティ18の周辺部に座ぐり部21が全周に渡って形成され
ている。この形成は、切削加工などによる。座ぐり部21
の周囲の側面22は、後方へいくほど差し渡し寸法が小さ
くなるもので、逆テーパー状になっている。一方、前記
蓋体17の周囲の側面23は、前記座ぐり部21の側面22と対
応するテーパー面になっているが、差し渡し寸法は座ぐ
り部21の側面22よりも若干大きくなっている。そして、
蓋体17は、プレス装置などを用いた圧入により、前記ヘ
ッド本体16の座ぐり部21内に嵌合されており、圧入の際
の塑性変形によって座ぐり部21の側面22と蓋体17の側面
23とが蟻溝結合して、ヘッド本体16に蓋体17が強固に固
着されている。
【００１９】このようにヘッド本体16に蓋体17を蟻溝結
合したので、ヘッド本体16に蓋体17を確実にかつ強固に
固着できる。したがって、使用時、ボールの打撃に伴う
衝撃などによってヘッド本体16から蓋体17が離脱するお
それがない。これとともに、キャビティ18を有するヘッ
ド本体16の後側に接合された蓋体17による補強効果によ
ってヘッド１全体の剛性が高くなっているので、スイー
トスポットから外れた位置でボールを打撃したような場
合でも、フェース２が歪みを生じにくく、ボールの飛方
向が安定する。
合したので、ヘッド本体16に蓋体17を確実にかつ強固に
固着できる。したがって、使用時、ボールの打撃に伴う
衝撃などによってヘッド本体16から蓋体17が離脱するお
それがない。これとともに、キャビティ18を有するヘッ
ド本体16の後側に接合された蓋体17による補強効果によ
ってヘッド１全体の剛性が高くなっているので、スイー
トスポットから外れた位置でボールを打撃したような場
合でも、フェース２が歪みを生じにくく、ボールの飛方
向が安定する。
【００２０】また、蓋体17によりヘッド本体16のキャビ
ティ18の後面開口が塞がれているので、外観上はキャビ
ティ18が見えず、ヘッド１の美観性が向上する。そし
て、キャビティ18のないヘッド１は、上級者モデルの印
象を与えるものである。
ティ18の後面開口が塞がれているので、外観上はキャビ
ティ18が見えず、ヘッド１の美観性が向上する。そし
て、キャビティ18のないヘッド１は、上級者モデルの印
象を与えるものである。
【００２１】さらに、本実施例においては、鍛造と切削
加工とを組み合わせてキャビティ18を形成しているた
め、比較的自由な形状のキャビティ18を少ない工数およ
び高い歩留で容易に形成できる。そして、鍛造のみでは
難しい形状を形成でき、本実施例のようにキャビティ18
の前面18aと下面18bとを鋭角にすることもできるが、こ
れにより、ヘッド１全体の重心をより後方にすることが
でき、重心深度すなわちフェース２と重心との間の距離
をより大きくできるので、スイートエリアをよりいっそ
う拡大できる。一方、このようにエンドミルを用いた切
削加工によりキャビティ18を形成しているため、このキ
ャビティ18の内面には加工跡であるカッターマークが残
るが、このカッターマークは、蓋体17により隠されて見
えないため、ヘッド１の美観を損なうことはない。ま
た、製造上、カッターマークを目立たなくするためのシ
ョットブラストなどの後処理工程も不要になる。
加工とを組み合わせてキャビティ18を形成しているた
め、比較的自由な形状のキャビティ18を少ない工数およ
び高い歩留で容易に形成できる。そして、鍛造のみでは
難しい形状を形成でき、本実施例のようにキャビティ18
の前面18aと下面18bとを鋭角にすることもできるが、こ
れにより、ヘッド１全体の重心をより後方にすることが
でき、重心深度すなわちフェース２と重心との間の距離
をより大きくできるので、スイートエリアをよりいっそ
う拡大できる。一方、このようにエンドミルを用いた切
削加工によりキャビティ18を形成しているため、このキ
ャビティ18の内面には加工跡であるカッターマークが残
るが、このカッターマークは、蓋体17により隠されて見
えないため、ヘッド１の美観を損なうことはない。ま
た、製造上、カッターマークを目立たなくするためのシ
ョットブラストなどの後処理工程も不要になる。
【００２２】一方、蓋体17があるとはいえ、ヘッド１の
内部がキャビティ18により中空になっているので、ヘッ
ド１全体の重量がフェースに対して周辺部に配分される
ことにより、スイートエリアを広くできる。しかも、本
実施例においては、蓋体17の材料の比重がヘッド本体16
の材料の比重よりも小さくなっているので、キャビティ
18による周辺部への重量配分の効果の減少を少なくでき
る。
内部がキャビティ18により中空になっているので、ヘッ
ド１全体の重量がフェースに対して周辺部に配分される
ことにより、スイートエリアを広くできる。しかも、本
実施例においては、蓋体17の材料の比重がヘッド本体16
の材料の比重よりも小さくなっているので、キャビティ
18による周辺部への重量配分の効果の減少を少なくでき
る。
【００２３】また、蓋体17をプレス加工によりヘッド本
体16に接合するので、溶接などの場合と比べ、ヘッド本
体16および蓋体17のそれぞれの材料の選定に対する制約
が少なくなる。また、溶接の場合に生じる溶接跡やピン
ホールによる美観の低下という問題も生じない。
体16に接合するので、溶接などの場合と比べ、ヘッド本
体16および蓋体17のそれぞれの材料の選定に対する制約
が少なくなる。また、溶接の場合に生じる溶接跡やピン
ホールによる美観の低下という問題も生じない。
【００２４】なお、前記実施例では、ヘッド本体16の材
料をステンレスとし、蓋体17の材料をチタンまたはチタ
ン合金としたが、例えば、ヘッド本体16および蓋体17の
材料を鉄系などの同一材料とすることもできる。このよ
うにヘッド本体16および蓋体17が同一材料からなってい
ると、防錆などのためにめっきを行う場合、全面めっき
が可能であり、めっき作業においてめっきできない部分
をマスキングする作業も不要になる。これに対して、鉄
系材料とチタン系材料との組み合わせの場合は、チタン
系材料にはめっきが付かないため、チタン系材料の汚損
を防止するために、めっき前にチタン系材料の部分にマ
スキングをし、めっき後マスキングを剥がすという作業
が必要になる。
料をステンレスとし、蓋体17の材料をチタンまたはチタ
ン合金としたが、例えば、ヘッド本体16および蓋体17の
材料を鉄系などの同一材料とすることもできる。このよ
うにヘッド本体16および蓋体17が同一材料からなってい
ると、防錆などのためにめっきを行う場合、全面めっき
が可能であり、めっき作業においてめっきできない部分
をマスキングする作業も不要になる。これに対して、鉄
系材料とチタン系材料との組み合わせの場合は、チタン
系材料にはめっきが付かないため、チタン系材料の汚損
を防止するために、めっき前にチタン系材料の部分にマ
スキングをし、めっき後マスキングを剥がすという作業
が必要になる。
【００２５】図４は、本発明のゴルフクラブの第２実施
例を示すものである。なお、前記第１実施例のゴルフク
ラブと対応する部分には同一符号を付してその説明を省
略する。この第２実施例のゴルフクラブのヘッド１は、
キャビティ18内においてヘッド本体16に重量的なバラン
スの調整のためのウェイト26を固着したものである。こ
の固着のための手段としては、プレス加工による圧入、
溶接、ねじあるいはヘッド本体16と蓋体17とによる挟み
込みなど適宜の手段を用いることができる。
例を示すものである。なお、前記第１実施例のゴルフク
ラブと対応する部分には同一符号を付してその説明を省
略する。この第２実施例のゴルフクラブのヘッド１は、
キャビティ18内においてヘッド本体16に重量的なバラン
スの調整のためのウェイト26を固着したものである。こ
の固着のための手段としては、プレス加工による圧入、
溶接、ねじあるいはヘッド本体16と蓋体17とによる挟み
込みなど適宜の手段を用いることができる。
【００２６】この第２実施例のようにキャビティ18内に
ウェイト26を配する場合、キャビティ18の後面開口を蓋
体17が塞いでいるため、ウェイト26が外からは見えず、
美観を損なうことはない。したがって、ウェイト26の材
料や形状や固着手段に対する制約もほとんどなくなる。
例えば、ウェイト26の材料として、耐蝕性がよくない銅
やベリリウム銅やタングステン、あるいは、強度的に弱
い鉛なども問題なく採用できる。
ウェイト26を配する場合、キャビティ18の後面開口を蓋
体17が塞いでいるため、ウェイト26が外からは見えず、
美観を損なうことはない。したがって、ウェイト26の材
料や形状や固着手段に対する制約もほとんどなくなる。
例えば、ウェイト26の材料として、耐蝕性がよくない銅
やベリリウム銅やタングステン、あるいは、強度的に弱
い鉛なども問題なく採用できる。
【００２７】図５は、本発明のゴルフクラブの第３実施
例を示すものである。なお、前記第１実施例のゴルフク
ラブと対応する部分には同一符号を付してその説明を省
略する。この第３実施例は、ヘッド本体16と蓋体17との
接合手段の変形例である。本第３実施例においても、蓋
体17は、プレス加工によりヘッド本体16に接合され、蓋
体17を圧入するための座ぐり部31がヘッド本体16のバッ
ク３側でキャビティ18の周辺部に全周に渡って形成され
ている。この座ぐり部31の側面は、後側の部分は柱面32
になっているが、前側すなわち奥側の部分は後方へいく
ほど差し渡し寸法が小さくなる逆テーパー面33になって
いる。また、座ぐり部31の前面である底面34には鋭利な
突起35が形成されている。そして、蓋体17は、プレス装
置などを用いてヘッド本体16の座ぐり部31内に圧入され
るが、その際の塑性変形により、ヘッド本体16の突起35
が蓋体17に食い込むとともに、蓋体17の側面36の前側の
部分が座ぐり部31の逆テーパー面33に蟻溝嵌合される。
これにより、蓋体17は、よりいっそう強固かつ確実にヘ
ッド本体16に固着される。
例を示すものである。なお、前記第１実施例のゴルフク
ラブと対応する部分には同一符号を付してその説明を省
略する。この第３実施例は、ヘッド本体16と蓋体17との
接合手段の変形例である。本第３実施例においても、蓋
体17は、プレス加工によりヘッド本体16に接合され、蓋
体17を圧入するための座ぐり部31がヘッド本体16のバッ
ク３側でキャビティ18の周辺部に全周に渡って形成され
ている。この座ぐり部31の側面は、後側の部分は柱面32
になっているが、前側すなわち奥側の部分は後方へいく
ほど差し渡し寸法が小さくなる逆テーパー面33になって
いる。また、座ぐり部31の前面である底面34には鋭利な
突起35が形成されている。そして、蓋体17は、プレス装
置などを用いてヘッド本体16の座ぐり部31内に圧入され
るが、その際の塑性変形により、ヘッド本体16の突起35
が蓋体17に食い込むとともに、蓋体17の側面36の前側の
部分が座ぐり部31の逆テーパー面33に蟻溝嵌合される。
これにより、蓋体17は、よりいっそう強固かつ確実にヘ
ッド本体16に固着される。
【００２８】図６および図７は、本発明のゴルフクラブ
の第４実施例を示すものである。なお、前記第１実施例
のゴルフクラブと対応する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。この第４実施例は、ヘッド本体16と
蓋体17との接合手段の変形例である。本第４実施例にお
いても、蓋体17は、プレス加工によりヘッド本体16に接
合され、蓋体17を嵌合するための座ぐり部41がヘッド本
体16のバック３側でキャビティ18の周辺部に全周に渡っ
て形成されている。蓋体17の接合前には、図６に示すよ
うに、座ぐり部41の側面42は、座ぐり部41の底面43と直
交する柱面になっている。また、座ぐり部41の周辺部に
おいてヘッド本体16の後面には突部44が形成されてい
る。一方、蓋体17の側面には、少なくとも後側の部分に
後方へいくほど差し渡し寸法が小さくなるテーパー面45
が形成されている。
の第４実施例を示すものである。なお、前記第１実施例
のゴルフクラブと対応する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。この第４実施例は、ヘッド本体16と
蓋体17との接合手段の変形例である。本第４実施例にお
いても、蓋体17は、プレス加工によりヘッド本体16に接
合され、蓋体17を嵌合するための座ぐり部41がヘッド本
体16のバック３側でキャビティ18の周辺部に全周に渡っ
て形成されている。蓋体17の接合前には、図６に示すよ
うに、座ぐり部41の側面42は、座ぐり部41の底面43と直
交する柱面になっている。また、座ぐり部41の周辺部に
おいてヘッド本体16の後面には突部44が形成されてい
る。一方、蓋体17の側面には、少なくとも後側の部分に
後方へいくほど差し渡し寸法が小さくなるテーパー面45
が形成されている。
【００２９】そして、ヘッド本体16に蓋体17を固着する
にあたっては、ヘッド本体16の座ぐり部41内に蓋体17を
嵌合した後、図６に矢印で示すように、プレス加工によ
りヘッド本体16の突部44を塑性変形させて、図７に示す
ように、蓋体17のテーパー面45に覆い被せる。これによ
り、ヘッド本体16と蓋体17とが蟻溝結合された状態にな
り、蓋体17がヘッド本体16に確実かつ強固に固着され
る。本第４実施例は、特に蓋体18の材料がヘッド本体16
の材料に比べて塑性変形しにくいものの場合に有利であ
る。
にあたっては、ヘッド本体16の座ぐり部41内に蓋体17を
嵌合した後、図６に矢印で示すように、プレス加工によ
りヘッド本体16の突部44を塑性変形させて、図７に示す
ように、蓋体17のテーパー面45に覆い被せる。これによ
り、ヘッド本体16と蓋体17とが蟻溝結合された状態にな
り、蓋体17がヘッド本体16に確実かつ強固に固着され
る。本第４実施例は、特に蓋体18の材料がヘッド本体16
の材料に比べて塑性変形しにくいものの場合に有利であ
る。
【００３０】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
ヘッド本体に蓋体をプレス加工により接合する手段は、
前記各実施例のものには限らず、種々の構成が可能であ
る。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
ヘッド本体に蓋体をプレス加工により接合する手段は、
前記各実施例のものには限らず、種々の構成が可能であ
る。
【００３１】
【発明の効果】請求項１の発明のゴルフクラブによれ
ば、後側に凹部からなるキャビティを形成したヘッド本
体の後側に、キャビティの後面開口を覆う蓋体をプレス
加工により接合したので、ヘッド本体と蓋体との固着強
度を高くすることができるとともに、ヘッド本体および
蓋体の材料の選定に対する制約も少なくなる。そして、
使用に際し、ボールの打撃時にフェースが歪みを生じに
くく、ボールの飛方向が安定する上、前述のようにヘッ
ド本体と蓋体との接合強度が高いことにより、ボールの
打撃時の衝撃などによってヘッド本体から蓋体が離脱す
るおそれがなくなる。さらに、蓋体により美観性が高ま
り、例えばキャビティ内にウェイトを配するような場合
でも、このウェイトの材料や形状や固着手段に対する制
約を減らせる。さらに、キャビティは、切削加工により
形成されたものであって、前面と下面とが鋭角をなして
交わるアンダーカット状の形状を有するので、重心深度
をより大きくできて、スイートエリアをより拡大できる
が、このようにキャビティが切削加工により形成された
ものであって、このキャビティの内面にカッターマーク
が残っているにもかかわらず、蓋体があることにより、
美観を損なうことはなく、また、製造上、カッターマー
クを目立たなくするための後処理も不要になる。
ば、後側に凹部からなるキャビティを形成したヘッド本
体の後側に、キャビティの後面開口を覆う蓋体をプレス
加工により接合したので、ヘッド本体と蓋体との固着強
度を高くすることができるとともに、ヘッド本体および
蓋体の材料の選定に対する制約も少なくなる。そして、
使用に際し、ボールの打撃時にフェースが歪みを生じに
くく、ボールの飛方向が安定する上、前述のようにヘッ
ド本体と蓋体との接合強度が高いことにより、ボールの
打撃時の衝撃などによってヘッド本体から蓋体が離脱す
るおそれがなくなる。さらに、蓋体により美観性が高ま
り、例えばキャビティ内にウェイトを配するような場合
でも、このウェイトの材料や形状や固着手段に対する制
約を減らせる。さらに、キャビティは、切削加工により
形成されたものであって、前面と下面とが鋭角をなして
交わるアンダーカット状の形状を有するので、重心深度
をより大きくできて、スイートエリアをより拡大できる
が、このようにキャビティが切削加工により形成された
ものであって、このキャビティの内面にカッターマーク
が残っているにもかかわらず、蓋体があることにより、
美観を損なうことはなく、また、製造上、カッターマー
クを目立たなくするための後処理も不要になる。
【００３２】請求項２の発明のゴルフクラブによれば、
請求項１の発明の効果に加えて、蓋体の材料の比重がヘ
ッド本体の材料の比重よりも小さいので、キャビティに
よる周辺部への重量配分の効果を損なわずに済む。
請求項１の発明の効果に加えて、蓋体の材料の比重がヘ
ッド本体の材料の比重よりも小さいので、キャビティに
よる周辺部への重量配分の効果を損なわずに済む。
【００３３】請求項３の発明のゴルフクラブによれば、
請求項１の発明の効果に加えて、蓋体とヘッド本体とが
同一材料からなるので、全面めっきができ、めっき作業
においてマスキングの手間も不要にできる。
請求項１の発明の効果に加えて、蓋体とヘッド本体とが
同一材料からなるので、全面めっきができ、めっき作業
においてマスキングの手間も不要にできる。
【００３４】さらに、請求項４の発明のゴルフクラブの
ように、キャビティ内においてヘッド本体にウェイトを
固着してある場合、蓋体がキャビティの後面開口を覆っ
ていることにより、ウェイトが外から見えず、美観を損
なうことがなく、また、ウェイトの材料や形状や固着手
段に対する制約を減らせる。
ように、キャビティ内においてヘッド本体にウェイトを
固着してある場合、蓋体がキャビティの後面開口を覆っ
ていることにより、ウェイトが外から見えず、美観を損
なうことがなく、また、ウェイトの材料や形状や固着手
段に対する制約を減らせる。
【図１】本発明のゴルフクラブの第１実施例を示す断面
図である。
図である。
【図２】同上斜視図である。
【図３】同上キャビティの切削加工前のヘッド本体の断
面図である。
面図である。
【図４】本発明のゴルフクラブの第２実施例を示す断面
図である。
図である。
【図５】本発明のゴルフクラブの第３実施例を示す断面
図である。
図である。
【図６】本発明のゴルフクラブの第４実施例を示す断面
図であり、ヘッド本体への蓋体の接合前を示している。
図であり、ヘッド本体への蓋体の接合前を示している。
【図７】同上ヘッド本体への蓋体の接合後の断面図であ
る。
る。
１ ヘッド ２ フェース 10 シャフト 16 ヘッド本体 17 蓋体 18 キャビティ 18a キャビティの前面 18b キャビティの下面 26 ウェイト
Claims (4)
- 【請求項１】 一側にシャフトを接続するとともに前面
にフェースを有するヘッドを備えたゴルフクラブにおい
て、前記ヘッドは、後側に凹部からなるキャビティを形
成したヘッド本体と、このヘッド本体の後側に前記キャ
ビティの後面開口を覆ってプレス加工により接合された
蓋体とを備え、前記キャビティは、切削加工により形成
されたものであって、前面と下面とが鋭角をなして交わ
るアンダーカット状の形状を有するとともに、キャビテ
ィの内面に加工跡であるカッターマークがあることを特
徴とするゴルフクラブ。 - 【請求項２】 前記蓋体の材料の比重が前記ヘッド本体
の材料の比重よりも小さいことを特徴とする請求項１記
載のゴルフクラブ。 - 【請求項３】 前記蓋体とヘッド本体とが同一材料から
なり、ヘッドに全面めっきしたことを特徴とする請求項
１記載のゴルフクラブ。 - 【請求項４】 前記キャビティ内においてヘッド本体に
ウェイトを固着したことを特徴とする請求項１記載のゴ
ルフクラブ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31981997A JP3177952B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ゴルフクラブ |
| US09/113,957 US6030295A (en) | 1997-11-20 | 1998-07-10 | Golf club |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31981997A JP3177952B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ゴルフクラブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11151327A JPH11151327A (ja) | 1999-06-08 |
| JP3177952B2 true JP3177952B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18114566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31981997A Expired - Fee Related JP3177952B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ゴルフクラブ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6030295A (ja) |
| JP (1) | JP3177952B2 (ja) |
Families Citing this family (61)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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