JP3500632B2 - ゴルフクラブの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブの製造方法

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JP3500632B2
JP3500632B2 JP2002191294A JP2002191294A JP3500632B2 JP 3500632 B2 JP3500632 B2 JP 3500632B2 JP 2002191294 A JP2002191294 A JP 2002191294A JP 2002191294 A JP2002191294 A JP 2002191294A JP 3500632 B2 JP3500632 B2 JP 3500632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブの製
造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】特許第2560272
号公報に示すように、フェース部材と、前面にフェース
部材を固着する窓孔を設け背面に凹部を形成すると共に
一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本体と、前記ヘ
ッド本体に連結したシャフトとを備えるアイアン形ゴル
フクラブは公知である。そして、アイアン形ゴルフクラ
ブはキャビティバック形状のヘッドが主流になってい
る。キャビティバック形状は、ヘッドの背面中央部をへ
こませて凹部を形成することによりヘッドの周辺に重量
配分して、慣性モーメントを増大させ、ゴルフボールを
ショットするときにスイートエリアを外したオフセンタ
ーヒットでも打球方向のばらつきを少なくすることがで
きる。
【0003】また、キャビティバック形状のヘッドをさ
らに改良したものとしてアンダーカット形状のものも周
知である。このアンダーカット形状はソール方向に深く
えぐることにより重心深度を深くすると共に、フェース
がたわむ面積を広げ打球の反発を向上させるものであ
る。
【0004】そして、前記アンダーカット形状のヘッド
を製造する方法は、金型においてキャビティを形成する
部分を入子式とした製造方法、背面側から切削加工して
前面にフェースを背面に凹部を形成すると共に、一側に
シャフト取付け部を設けたヘッドにシャフトを連結した
ゴルフクラブにおいて、アンダーカット形状とする製造
方法などが周知である。
【0005】しかしながら、従来の製造方法においては
いずれの方法もえぐる深さや形状において限界がある。
すなわち、入子式金型により製造方法では、成形した後
入子を外さなければならないが、アンダーカットを深く
すると入子を外せなくなってしまう。またヘッドの背面
からの切削加工による製造方法では、ドリルなどの切削
具が奥まで届かなかったり、他の部分を傷付けてしまう
虞がある。つまり、従来のこれらの製造方法では、アン
ダーカットを自由に形成することはできず、この結果重
心位置を設定する自由度が制限され、またフェースがた
わむ有効な形状、面積を確保しにくくなる。
【0006】そこで、本発明は、前記問題に鑑み、重心
深度を深くするような設計の自由度が高いゴルフクラブ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フェ
ース部材と、前面に前記フェース部材を固着する窓孔を
設けると共に背面に底面を前記窓孔に連通し上部に上内
面、下部に下内面、一側に一側内面及び他側に他側内面
を形成したキャビティを形成し、かつ一側にシャフト取
付け部を設けたヘッド本体と、前記ヘッド本体に連結し
たシャフトとを備えるゴルフクラブの製造方法におい
て、前記ヘッド本体の前面側から機械加工部を前記窓孔
を通して前記内下面の前部側をソールに向けて凹設して
加工した後、前記窓孔にフェース部材をレーザー溶接に
より固着することを特徴とするゴルフクラブの製造方法
である。
【0008】この請求項1の構成によれば、機械加工部
を他の部位により邪魔されることなく深く挿入して加工
することができる。
【0009】請求項2の発明はフェース部材と、前面に
前記フェース部材を固着する窓孔を設け背面に底面を前
記窓孔に連通し上部に上内面、下部に下内面、一側に一
側内面及び他側に他側内面を形成したキャビティを形成
すると共に一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本体
と、前記ヘッド本体に連結したシャフトとを備えるゴル
フクラブの製造方法において、原材料を鍛造していった
んフェース対応部及びキャビティを形成する対応部を形
成し、このヘッド原型の前記フェース対応部をくりぬ
き、該くりぬいた部材を加工してフェース部材を形成
し、前記ヘッド原型のくりぬかれた箇所に前記窓孔を設
けると共に、該窓孔に機械加工部を通して前記内下面の
前部側をソールに向けて凹設してアンダーカット部を形
成し、この後前記フェース部材を前記窓孔にレーザー溶
接により固着することを特徴とするゴルフクラブの製造
方法である。
【0010】この請求項2の構成によれば、同一材質か
らなるヘッドであっても、いったんフェース対応部をく
りぬくことでアンダーカット部の加工において機械加工
部等を他の部位により邪魔されることなく深く挿入して
加工することができる。
【0011】請求項3の発明は、フェース部材と、前面
に前記フェース部材を固着する窓孔を設けると共に一側
にシャフト取付け部を設け、かつ背面に底面を前記窓孔
に連通し上部に上内面、下部に下内面、一側に一側内面
及び他側に他側内面を形成したキャビティの前記下内面
前部側にソールに向けて凹設したアンダーカット部
形成したヘッド本体と、前記ヘッド本体に連結したシャ
フトとを備えるゴルフクラブの製造方法であって、前記
ヘッド本体の前面側から前記窓孔を通して挿入し前記
ンダーカット部を形成するための突部を設けた金型によ
り該ヘッド本体を加工した後、前記窓孔にフェース部材
をレーザー溶接により固着することを特徴とするゴルフ
クラブの製造方法である。
【0012】この請求項3の構成によれば、ヘッド本体
の加工において金型を他の部位により邪魔されることな
く深く挿入して加工することができる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面
を参照して説明する。図1乃至図3はアイアン形クラブ
の参考例を示しており、アイアン形クラブはアイアン形
の鍛造製のヘッド1とシャフト2を備えており、前記ヘ
ッド1はニッケル・ベリリウム合金、ステンレスなどか
らなり前面にゴルフボール(図示せず)を打撃するため
のフェース3が形成され、このフェース3の上部にトッ
プ4、下部にソール5、一側にヒール7、他側にトウ6
を形成している。そしてヒール7の上部にホーゼルなど
と称するシャフト取り付け部8を斜め上方へ突設すると
共に、該シャフト取り付け部8にシャフト2の下端を連
結したものである。
【0014】さらに、ヘッド1の背面に周辺に重量配分
して、慣性モーメントを増大させるための凹部9を形成
する。この凹部9にはフェース3と対向する底面9A、
上部に上内面9B、下部に下内面9C、一側に一側内面
9D及び他側に他側内面9Eを形成している。尚、図中
10はフェース3に形成したスコアライン等と称する横溝
である。
【0015】そして、前記凹部9の底面9Aのトップ4
とソール5方向の最大長さ、すなわち上内面9Bと下内
面9C間の最大長さをH1とし、トウ6とヒール7方向
の最大長さ、すなわち一側内面9Dと他側内面9E間の
最大長さをW1としたとき、H1/W1≧0.6となる
ように形成する。このH1/W1の比率は好ましくは
0.6≦H1/W1≦0.9、さらに好ましくは0.6
5≦H1/W1≦0.85であり、全部又は一部のアイ
アン形クラブを同一又はほぼ同一の比率としたり、或い
は番手が大きくなると前記比率が大きくなるように各番
手により異なるように形成する。次に各番手のH1/W
1に係る具体的比率を記載する。尚、()で示した数値
は従来のアイアン形クラブの比率である。3番アイアン
では0.69(0.56)、4番アイアンでは0.69
(0.56)、5番アイアンでは0.75(0.5
6)、6番アイアンでは0.75(0.56)、7番ア
イアンでは0.76(0.56)、8番アイアンでは
0.78(0.59)、9番アイアンでは0.81
(0.59)とする。
【0016】さらに、前記凹部9の底面9Aのトップ4
とソール5方向の最大長さをH1とし、フェース3の最
大長さ、すなわちトップ4とソール5間の最大長さをH
2としたとき、0.7≦H1/H2≦0.85となるよう
に形成する。このH1/H2の比率は好ましくは0.7
5≦H1/H2≦0.85である。そして、全部又は一
部のアイアン形クラブを同一又はほぼ同一の比率とした
り、或いは番手によって異なるようにしてもよい。次に
各番手のH1/H2に係る具体的比率を記載する。尚、
()で示した数値は従来のアイアン形クラブの比率であ
る。3番アイアンでは0.80(0.69)、4番アイ
アンでは0.78(0.69)、5番アイアンでは0.
81(0.68)、6番アイアンでは0.80(0.6
7)、7番アイアンでは0.79(0.65)、8番ア
イアンでは0.79(0.65)、9番アイアンでは
0.81(0.64)とする。
【0017】次に第1実施形態を図4乃至図10を参照
して説明する。尚、前記参考例と同一部分には同一符号
を付し、その詳細な説明を省略する。 図6〜図9に示
すようにヘッド1は、側にシャフト取り付け部8を設
けると共に、前面にフェース3に対応して窓孔11を、
ェース3と対向する底面9A、上部に上内面9B、下部
に下内面9C、一側に一側内面9D及び他側に他側内面
9Eを形成した凹部9の底面9Aに連通するように形成
したヘッド本体1Aと、前記窓孔11に固着するフェース
部材たるフェース板14とからなる。窓孔11の周縁部12は
底面9Aの上内面9B、下内面9C、一側内面9D及び
他側内面9Eよりも大きく外側に段部13を介して配置さ
れている。そして、窓孔11にフェース板14が嵌合してそ
の背面を段部13の底面15に当接し嵌合して固着してい
る。さらに、キャビティを形成する凹部9の内下面9C
のフェース3側にアンダーカット部たるえぐり部16を形
成する。このえぐり部16はソール5に向けて凹設したも
のであり、下内面9Cにおける一側内面9D側から他側
内面9E側にかけて形成されており、その深さD、すな
わちえぐり部16の最深部と内下面9Cとの距離Dを7m
m以上、好ましくは10mm以上に形成している。
【0018】次に製造方法について説明する。図4に示
すようにまずニッケル・ベリリウム合金、ステンレスや
軟鋼などの金属原材料を金型(図示せず)を利用して大
まかなヘッド原型17を形成する。このヘッド原型17に
は、フェース3、トップ4、ソール5、トウ6、ヒール
7及びシャフト取り付け部8に夫々対応するフェース対
応部3A、トップ対応部4A、ソール対応部5A、トウ
対応部6A、ヒール対応部7A、シャフト取り付け部対
応部8A及びキャビティを形成する凹部9の凹部対応部
´Bを形成している。そしてヘッド原型17よりフェー
ス対応部3Aのみをくりぬき、ヘッド原型17、フェース
対応部材3Aをさらに鍛造、圧延、切削、研磨等で加工
してヘッド本体1A、フェース板14を形成する。
【0019】図8に示すようにヘッド本体1Aにおいて
は凹部9、窓孔11などを形成すると共に、えぐり部16を
形成する。えぐり部16はエンドミル、バイトなどの切削
具或いは研磨具等の機械加工部20により加工されるもの
であり、加工部20を前面側より窓孔11を通し、そして内
下面9Cの前部側を切削或いは研磨して形成されるもの
である。
【0020】さらに、えぐり部16等を形成したヘッド本
体1Aとフェース板14の固着をレーザー溶接により行な
う。これは 図5,6,7、10に示すように、予め窓
孔11の周縁部12の全部又は一部、実施形態ではトップ4
とソール5側に小さい凸部18を周縁部12に沿って予め形
成しておく。この凸部18は高さXが1mm以下、好まし
くは0.8mm程度で、幅Yが1mm以下、好ましくは
0.5mmである。またフェース板14の背面の縁を例え
ば所定の45度以上の仰角、例えば仰角80度の角度で
0.5〜1.5mm程度の凹部たる面取り部19を予め形
成しておく。そしてフェース板14を窓孔11に嵌合した後
に、レーザー溶接機のヘッド21を窓孔11の縁12に向けて
レーザー溶接を行なう。この際凸部18も溶融して、溶接
された中央部が盛り上がり、その両側は熱によりヒケが
起こり、窪んでしまうが、前記凸部18の溶融金属が窪み
に流れ込み窪みの発生を防止することができる。また、
レーザー光が前面より照射して溶接を行なうが、フェー
ス板14の背面に面取り部19を形成してフェース板14と底
面15との間に空隙22が形成されるので、部分的に厚みを
薄くして貫通溶接とすることでレーザー溶接時に生じる
気泡の逃げ箇所を確保することができる。前記レーザー
溶接は例えば出力が450W、速度250mm/分、パ
ルス数30pps、溶け込み深さ1.5〜1.6mm程度
とする。尚、面取り部19は空隙22を形成するものであれ
ばよく、面の形状や角度などは変形が可能である。
【0021】以上のように、前記実施形態では、前記内
下面9Cはソール5方向にアンダーカット形状となって
おり、このえぐり部16の最深部は7mm以上の深さDを
有することで、重心深度が深くなり、よりスイートエリ
アが広くなると共に、ゴルフボールが上がりやすいゴル
フクラブを提供することができる。しかもえぐり部16
下面9Cのフェース3側に配置したことでフェース3
により近い部分の金属部分をなくすことでフェース3を
効率よくたわませることができる。
【0022】また、前記実施形態では、請求項1に対応
してフェース板14と、前面にフェース板14を固着する窓
孔11を設け背面にキャビティ(凹部9を形成すると共
に一側にシャフト取付け部8を設けたヘッド本体1A
と、前記ヘッド本体1Aに連結したシャフト2とを備え
るゴルフクラブ及びその製造方法において、ヘッド本体
1Aの前面側から機械加工部20を窓孔11を通してヘッド
本体1Aの一部を形成する内下面9Cを加工して、該内
下面9Cをアンダーカット形状に形成してえぐり部16を
形成した後、前記窓孔11にフェース板14をレーザー溶接
により固着するように製造することにより、えぐり部16
の加工において機械加工部20を他の部位により邪魔され
ることなく深く挿入して加工することができ、加工の自
由度を向上してえぐり部16を深く形成したりすることが
可能である。この結果フェース3の形状や面積などもえ
ぐり部16の形成に伴ない制限されるようなこともない。
【0023】さらに、請求項2に対応してゴルフクラブ
の製造方法において、原材料を鍛造していったんフェー
ス対応部3A及びキャビティを形成する凹部9の凹部対
応部9Bを形成したヘッド原型17を形成し、このヘッド
原型17の前記フェース対応部3Aをくりぬき、該くりぬ
いたフェース対応部材3Aを加工してフェース板14を形
成し、前記ヘッド原型17のくりぬかれた箇所に前記窓孔
11を設けると共に、キャビティを形成する凹部9の前記
凹部対応部9Bにアンダーカット部たるえぐり部16を形
成し、この後前記フェース板14を前記窓孔11にレーザー
溶接により固着することで、同一材質からなるヘッド1
であっても、いったんフェース対応部3Aをくりぬくこ
とでえぐり部16の加工において機械加工部20を他の部位
により邪魔されることなく深く挿入して加工することが
でき、加工の自由度を向上してえぐり部16を深く形成し
たりすることが可能である。この結果フェース3の形状
や面積などもえぐり部16の形成に伴なう制限がなされる
ようなこともない。
【0024】しかも、前記ヘッド本体1を鍛造により形
成することにより、鍛流線を形成し、金属組織を密にす
ることにより強度の向上を図ることができ、またロフト
角、ライ角の調整も可能である
【0025】次に 図11に基づいて第2実施形態を説
明する。尚、第1実施形態と同一部分は同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0026】第1実施形態と同様にヘッドは、他側にシ
ャフト取り付け部8を設けると共に、前面にフェースに
対応して窓孔 11 を、フェースと対向する底面9A、上部
に上内面9B、下部に下内面9C、一側に一側内面及び
他側に他側内面9Eを形成した凹部9の底面9Aに連通
するように形成したヘッド本体1Aと、前記窓孔 11 に固
着するフェース部材たるフェース板とからなる。窓孔 11
の周縁部 12 は上内面9B、下内面9C、一側内面9及び
他側内面9Eよりも大きく外側に段部 13 を介して配置さ
れている。そして、窓孔 11 にフェース板が嵌合してその
背面を段部 13 の底面 15 に当接し嵌合して固着している。
さらに、キャビティを形成する凹部9の内下面9Cのフ
ェース側にアンダーカット部たるえぐり部 16 を形成す
る。このえぐり部 16 はソール5に向けて凹設したもので
ある。
【0027】窓孔11を形成したヘッド本体1Aは一方の
金型31のキャビティ32に収容されると共に、該キャビテ
ィ32により成形される。一方の金型31に合致する他方の
金型33には窓孔11を成形するための凸所34の他にえぐり
部16を鍛造成形により形成するための突部35が窓孔11を
通して形成されているようになっている。したがって、
一方の金型31のキャビティ32にヘッド本体1Aを収容す
ると共に、他方の金型33を一方の金型31に合致して圧力
を加えると凸所34により窓孔11が成形され、さらに突部
35により内下面9Cを加工してえぐり部16を成形するこ
とができる。
【0028】以上のように、前記実施形態では、請求項
4に対応して前記ヘッド本体1の窓孔11側から金型33の
突部35を窓孔11を通して前記内下面9Cを加工して、ヘ
ッド本体1の一部である内下面9Cをアンダーカット形
状に形成した後、前記窓孔11にフェース板14をレーザー
溶接により固着するようにしたことにより、えぐり部16
の加工において突部35を他の部位により邪魔されること
なく深く挿入して加工することができ、加工の自由度を
向上してえぐり部16を深く形成したりすることが可能で
ある。この結果フェース3の形状や面積などもえぐり部
16の形成に伴ない制限されるようなこともない。尚、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明
の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、フェース部材と、前
面に前記フェース部材を固着する窓孔を設けると共に背
面に底面を前記窓孔に連通し上部に上内面、下部に下内
面、一側に一側内面及び他側に他側内面を形成したキャ
ビティを形成し、かつ一側にシャフト取付け部を設けた
ヘッド本体と、前記ヘッド本体に連結したシャフトとを
備えるゴルフクラブの製造方法において、前記ヘッド本
体の前面側から機械加工部を前記窓孔を通して前記内下
面の前部側をソールに向けて凹設して加工した後、前記
窓孔にフェース部材をレーザー溶接により固着すること
を特徴とするゴルフクラブの製造方法であり、加工の自
由度を向上してヘッド本体を加工することが可能であ
る。
【0030】請求項2の発明は、フェース部材と、前面
に前記フェース部材を固着する窓孔を設け背面に底面を
前記窓孔に連通し上部に上内面、下部に下内面、一側に
一側内面及び他側に他側内面を形成したキャビティを形
成すると共に一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本
体と、前記ヘッド本体に連結したシャフトとを備えるゴ
ルフクラブの製造方法において、原材料を鍛造していっ
たんフェース対応部及びキャビティを形成する対応部を
形成し、このヘッド原型の前記フェース対応部をくりぬ
き、該くりぬいた部材を加工してフェース部材を形成
し、前記ヘッド原型のくりぬかれた箇所に前記窓孔を設
けると共に、該窓孔に機械加工部を通して前記内下面の
前部側をソールに向けて凹設してアンダーカット部を形
成し、この後前記フェース部材を前記窓孔にレーザー溶
接により固着することを特徴とするゴルフクラブの製造
方法であり、加工の自由度を向上してアンダーカット部
を深く形成したりすることが可能である。
【0031】請求項3の発明は、フェース部材と、前面
に前記フェース部材を固着する窓孔を設けると共に一側
にシャフト取付け部を設け、かつ背面に底面を前記窓孔
に連通し上部に上内面、下部に下内面、一側に一側内面
及び他側に他側内面を形成したキャビティの前記下内面
前部側にソールに向けて凹設したアンダーカット部
形成したヘッド本体と、前記ヘッド本体に連結したシャ
フトとを備えるゴルフクラブの製造方法であって、前記
ヘッド本体の前面側から前記窓孔を通して挿入し前記
ンダーカット部を形成するための突部を設けた金型によ
り該ヘッド本体を加工した後、前記窓孔にフェース部材
をレーザー溶接により固着することを特徴とするゴルフ
クラブの製造方法であり、加工の自由度を向上してヘッ
ド本体の加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示す正面図である。
【図2】本発明の参考例を示す背面図である。
【図3】本発明の参考例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すヘッド原型の分解
斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す正面側から見た分
解斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示す背面側から見た分
解斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第1実施形態を示す機械加工時の斜視
図である。
【図9】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態を示す溶接時の断面図
である。
【図11】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 1A ヘッド本体 2 シャフト 3 フェース 3A フェース対応部 8 シャフト取付け部 9 凹部 9A 底面 9B 上内面 9C 下内面 9D 一側内面 9E他側内面9´B キャビティを形成する凹部9の凹部対応部 11 窓孔 14 フェース板(フェース部材) 14A 突部 16 えぐり部(アンダーカット部) 17 ヘッド原型 19A 凹部 20 機械加工部 31 33 金型 35 突部(金型)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−24092(JP,A) 特開 平9−266965(JP,A) 特開2001−246030(JP,A) 特開 平10−33730(JP,A) 特開 平11−276644(JP,A) 特開 平11−104810(JP,A) 特開 平6−312034(JP,A) 特公 平5−61951(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/02 A63B 53/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェース部材と、前面に前記フェース部
    材を固着する窓孔を設けると共に背面に底面を前記窓孔
    に連通し上部に上内面、下部に下内面、一側に一側内面
    及び他側に他側内面を形成したキャビティを形成し、か
    つ一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本体と、前記
    ヘッド本体に連結したシャフトとを備えるゴルフクラブ
    の製造方法において、前記ヘッド本体の前面側から機械
    加工部を前記窓孔を通して前記内下面の前部側をソール
    に向けて凹設して加工した後、前記窓孔にフェース部材
    をレーザー溶接により固着することを特徴とするゴルフ
    クラブの製造方法。
  2. 【請求項2】 フェース部材と、前面に前記フェース部
    材を固着する窓孔を設け背面に底面を前記窓孔に連通し
    上部に上内面、下部に下内面、一側に一側内面及び他側
    に他側内面を形成したキャビティを形成すると共に一側
    にシャフト取付け部を設けたヘッド本体と、前記ヘッド
    本体に連結したシャフトとを備えるゴルフクラブの製造
    方法において、原材料を鍛造していったんフェース対応
    部及びキャビティを形成する対応部を形成し、このヘッ
    ド原型の前記フェース対応部をくりぬき、該くりぬいた
    部材を加工してフェース部材を形成し、前記ヘッド原型
    のくりぬかれた箇所に前記窓孔を設けると共に、該窓孔
    に機械加工部を通して前記内下面の前部側をソールに向
    けて凹設してアンダーカット部を形成し、この後前記フ
    ェース部材を前記窓孔にレーザー溶接により固着するこ
    とを特徴とするゴルフクラブの製造方法。
  3. 【請求項3】 フェース部材と、前面に前記フェース部
    材を固着する窓孔を設けると共に一側にシャフト取付け
    部を設け、かつ背面に底面を前記窓孔に連通し上部に上
    内面、下部に下内面、一側に一側内面及び他側に他側内
    面を形成したキャビティの前記下内面の前部側にソール
    に向けて凹設したアンダーカット部を形成したヘッド本
    体と、前記ヘッド本体に連結したシャフトとを備えるゴ
    ルフクラブの製造方法であって、前記ヘッド本体の前面
    側から前記窓孔を通して挿入し前記アンダーカット部
    形成するための突部を設けた金型により該ヘッド本体を
    加工した後、前記窓孔にフェース部材をレーザー溶接に
    より固着することを特徴とするゴルフクラブの製造方
    法。
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