JP2003052869A - ゴルフクラブの製造方法及びゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブの製造方法及びゴルフクラブ

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JP2003052869A
JP2003052869A JP2002191293A JP2002191293A JP2003052869A JP 2003052869 A JP2003052869 A JP 2003052869A JP 2002191293 A JP2002191293 A JP 2002191293A JP 2002191293 A JP2002191293 A JP 2002191293A JP 2003052869 A JP2003052869 A JP 2003052869A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー溶接等を行なう際、窪みやピンホー
ルに伴う弊害を防止できるゴルフクラブを提供する 【解決手段】 前面にフェース3を形成すると共に、一
側にシャフト取付け部8を設けたヘッド1にシャフト2
を連結する。ヘッド1をヘッド本体1Aとフェース板14
の複数の部材を組み合わせて形成すると共に、これらヘ
ッド本体1Aとフェース板14をレーザー溶接により固着
し、かつレーザー溶接される部材たるヘッド本体1Aの
周縁部12の全部または一部にヒケ防止用の凸部18を形成
する。レーザー溶接時に溶接箇所にひけが起こり、窪も
うとしても凸部18の溶融金属がこれを埋めてひけの防止
を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブの製
造方法及びゴルフクラブに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】特許第2560272
号公報に示すように、フェース部材と、前面にフェース
部材を固着する窓孔を設け背面に凹部を形成すると共に
一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本体と、前記ヘ
ッド本体に連結したシャフトとを備えるアイアン形ゴル
フクラブは公知である。そして、アイアン形ゴルフクラ
ブはキャビティバック形状のヘッドが主流になってい
る。キャビティバック形状は、ヘッドの背面中央部をへ
こませて凹部を形成することによりヘッドの周辺に重量
配分して、慣性モーメントを増大させ、ゴルフボールを
ショットするときにスイートエリアを外したオフセンタ
ーヒットでも打球方向のばらつきを少なくすることがで
きる。
【0003】ところで、前述したフェース部材と、前面
にフェース部材を固着する窓孔を設け背面に凹部を形成
すると共に一側にシャフト取付け部を設けたヘッド本体
と、前記ヘッド本体に連結したシャフトとを備えるアイ
アン形ゴルフクラブにおいては、窓孔にフェース部材を
固着する手段として溶接、具体的には精密な溶接を行な
うために指向性に優れるレーザー(ビーム)溶接が用い
られる。
【0004】しかしながら、溶接されるもの同士を互い
に面一状態でレーザー溶接すると、溶接された中央部が
盛り上がり、その両側は熱によりヒケが起こり、窪んで
しまう。さらに、レーザー溶接は急加熱、急冷のために
溶接部に発生した気泡が外に出る前に閉じ込められてし
まう。そうなると後工程で研磨したときに、ピンホール
として表面にあらわれてしまう。溶接部を裏面まで貫通
させない部分溶接では、このような不都合が生じる。
【0005】そこで、本発明は、前記問題に鑑み、レー
ザー溶接等を行なう際、窪みやピンホールに伴う弊害を
防止できるゴルフクラブ及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前面
にフェースを形成すると共に、一側にシャフト取付け部
を設けたヘッドにシャフトを連結したゴルフクラブにお
いて、前記ヘッドを複数の部材を組み合わせて形成する
と共に、これら複数の部材を溶接により固着し、かつ前
記溶接される部材の周縁部の全部または一部に凸部を形
成したことを特徴とするゴルフクラブの製造方法であ
る。
【0007】この請求項1の構成によれば、溶接時に溶
接箇所にひけが起こり、窪もうとしても凸部の溶融金属
がこれを埋めることができる。
【0008】請求項2の発明は、複数の部材を溶接によ
り固着して組み合わせて前面にフェースを形成すると共
に、一側にシャフト取付け部を設けたヘッドにシャフト
を連結したゴルフクラブにおいて、前記溶接される部材
の背面もしくは側面に凹部を形成したことを特徴とする
ゴルフクラブである。
【0009】この請求項2の構成によれば、溶接の加工
時に材料の厚みを薄くして貫通溶接とすることで、気泡
の逃げ場たる間隙を確保することができる。
【0010】請求項3の発明は、前面にフェースを形成
すると共に、一側にシャフト取付け部を設けたヘッドに
シャフトを連結したゴルフクラブにおいて、前記ヘッド
を複数の部材を組み合わせて形成すると共に、これら複
数の部材を溶接により固着し、かつ前記溶接される部材
の背面もしくは側面に凹部を形成したことを特徴とする
ゴルフクラブの製造方法である。
【0011】この請求項3の構成によれば、溶接の加工
時に材料の厚みを薄くして貫通溶接とすることで、気泡
の逃げ場たる間隙を確保することができる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面
を参照して説明する。図1乃至図3はアイアン形クラブ
の参考例を示しており、アイアン形クラブはアイアン形
の鍛造製のヘッド1とシャフト2を備えており、前記ヘ
ッド1はニッケル・ベリリウム合金、ステンレスなどか
らなり前面にゴルフボール(図示せず)を打撃するため
のフェース3が形成され、このフェース3の上部にトッ
プ4、下部にソール5、一側にトウ6、他側にヒール7
を形成している。そしてヒール7の上部にホーゼルなど
と称するシャフト取り付け部8を斜め上方へ突設すると
共に、該シャフト取り付け部8にシャフト2の下端を連
結したものである。
【0013】さらに、ヘッド1の背面に周辺に重量配分
して、慣性モーメントを増大させるための凹部9を形成
する。この凹部9にはフェース3と対向する底面9A、
上部に上内面9B、下部に下内面9C、一側に一側内面
9D及び他側に他側内面9Eを形成している。尚、図中
10はフェース3に形成したスコアライン等と称する横溝
である。
【0014】そして、前記凹部9の底面9Aのトップ4
とソール5方向の最大長さ、すなわち上内面9Bと下内
面9C間の最大長さをH1とし、トウ6とヒール7方向
の最大長さ、すなわち一側内面9Dと他側内面9E間の
最大長さをW1としたとき、H1/W1≧0.6となる
ように形成する。このH1/W1の比率は好ましくは
0.6≦H1/W1≦0.9、さらに好ましくは0.6
5≦H1/W1≦0.85であり、全部又は一部のアイ
アン形クラブを同一又はほぼ同一の比率としたり、或い
は番手が大きくなると前記比率が大きくなるように各番
手により異なるように形成する。次に各番手のH1/W
1に係る具体的比率を記載する。尚、()で示した数値
は従来のアイアン形クラブの比率である。3番アイアン
では0.69(0.56)、4番アイアンでは0.69
(0.56)、5番アイアンでは0.75(0.5
6)、6番アイアンでは0.75(0.56)、7番ア
イアンでは0.76(0.56)、8番アイアンでは
0.78(0.59)、9番アイアンでは0.81
(0.59)とする。
【0015】さらに、前記凹部9の底面9Aのトップ4
とソール5方向の最大長さをH1とし、フェース3の最
大長さ、すなわちトップ4とソール5間の最大長さをH
2としたとき、0.7≦H1/H2≦0.85となるよう
に形成する。このH1/H2の比率は好ましくは0.7
5≦H1/H2≦0.85である。そして、全部又は一
部のアイアン形クラブを同一又はほぼ同一の比率とした
り、或いは番手によって異なるようにしてもよい。次に
各番手のH1/H2に係る具体的比率を記載する。尚、
()で示した数値は従来のアイアン形クラブの比率であ
る。3番アイアンでは0.80(0.69)、4番アイ
アンでは0.78(0.69)、5番アイアンでは0.
81(0.68)、6番アイアンでは0.80(0.6
7)、7番アイアンでは0.79(0.65)、8番ア
イアンでは0.79(0.65)、9番アイアンでは
0.81(0.64)とする。
【0016】次に第1実施形態を図4乃至図10を参照
して説明する。尚、前記参考例と同一部分には同一符号
を付し、その詳細な説明を省略する。図7及び図9に示
すようにヘッド1は、他側にシャフト取り付け部8を設
けると共に、前面にフェース3に対応して窓孔11を凹部
9の底面9Aに連通するように形成したヘッド本体1A
と、前記窓孔11に固着するフェース部材たるフェース板
14とからなる。窓孔11の周縁部12は底面9Aの上内面9
B、下内面9C、一側内面9D及び他側内面9Eよりも
大きく外側に段部13を介して配置されている。そして、
窓孔11にフェース板14が嵌合してその背面を段部13の底
面15に当接し嵌合して固着している。さらに、キャビテ
ィを形成する凹部9の内下面9Cのフェース3側にアン
ダーカット部たるえぐり部16を形成する。このえぐり部
16はソール5に向けて凹設したものであり、下内面9C
における一側内面9D側から他側内面9E側にかけて形
成されており、その深さD、すなわちえぐり部16の最深
部と内下面9Cとの距離Dを7mm以上、好ましくは1
0mm以上に形成している。
【0017】次に製造方法について説明する。図4に示
すようにまずニッケル・ベリリウム合金、ステンレスや
軟鋼などの金属原材料を金型(図示せず)を利用して大
まかなヘッド原型17を形成する。このヘッド原型17に
は、フェース3、トップ4、ソール5、トウ6、ヒール
7及びシャフト取り付け部8に夫々対応するフェース対
応部3A、トップ対応部4A、ソール対応部5A、トウ
対応部6A、ヒール対応部7A、シャフト取り付け部対
応部8A及び凹部対応部9Bを形成している。そしてヘ
ッド原型17よりフェース対応部3Aのみをくりぬき、ヘ
ッド原型17、フェース対応部材3Aをさらに鍛造、圧
延、切削、研磨等で加工してヘッド本体1A、フェース
板14を形成する。
【0018】図8に示すようにヘッド本体1Aにおいて
は凹部9、窓孔11などを形成すると共に、えぐり部16を
形成する。えぐり部16はエンドミル、バイトなどの切削
具或いは研磨具等の機械加工部20により加工されるもの
であり、加工部20を前面側より窓孔11を通し、そして内
下面9Cの前部側を切削或いは研磨して形成されるもの
である。
【0019】さらに、えぐり部16等を形成したヘッド本
体1Aとフェース板14の固着をレーザー溶接により行な
う。これは図5,6,7、10に示すように、予め窓孔
11の周縁部12の全部又は一部、実施形態ではトップ4と
ソール5側に小さい凸部18を周縁部12に沿って予め形成
しておく。この凸部18は高さXが1mm以下、好ましく
は0.8mm程度で、幅Yが1mm以下、好ましくは0.
5mmである。またフェース板14の背面の縁を例えば所
定の45度以上の仰角、例えば仰角80度の角度で0.
5〜1.5mm程度の凹部たる面取り部19を予め形成し
ておく。そしてフェース板14を窓孔11に嵌合した後に、
レーザー溶接機のヘッド21を窓孔11の縁12に向けてレー
ザー溶接を行なう。この際凸部18も溶融して、溶接され
た中央部が盛り上がり、その両側は熱によりヒケが起こ
り、窪んでしまうカ゛、前記凸部18の溶融金属が窪みに
流れ込み窪みの発生を防止することができる。また、レ
ーザー光が前面より照射して溶接を行なうが、フェース
板14の背面に面取り部19を形成してフェース板14と底面
15との間に空隙22が形成されるので、部分的に厚みを薄
くして貫通溶接とすることでレーザー溶接時に生じる気
泡の逃げ箇所を確保することができる。前記レーザー溶
接は例えば出力が450W、速度250mm/分、パル
ス数30pps、溶け込み深さ1.5〜1.6mm程度と
する。尚、面取り部19は空隙22を形成するものであれば
よく、面の形状や角度などは変形が可能である。
【0020】以上のように、前記実施形態では、前記凹
部9の内下面9Cはソール5方向にアンダーカット形状
となっており、このえぐり部16の最深部は7mm以上の
深さDを有することで、重心深度が深くなり、よりスイ
ートエリアが広くなると共に、ゴルフボールが上がりや
すいゴルフクラブを提供することができる。しかもえぐ
り部16は凹部9の内下面9Cのフェース3側に配置した
ことでフェース3により近い部分の金属部分をなくすこ
とでフェース3を効率よくたわませることができる。
【0021】また、前記実施形態では、請求項1に対応
して前面にフェース3を形成すると共に、一側にシャフ
ト取付け部8を設けたヘッド1にシャフト2を連結した
ゴルフクラブにおいて、前記ヘッド1をヘッド本体1A
とフェース板14の複数の部材を組み合わせて形成すると
共に、これらヘッド本体1Aとフェース板14をレーザー
溶接により固着し、かつ前記レーザー溶接される部材た
るヘッド本体1Aの周縁部12の全部または一部にヒケ防
止用の凸部18を形成したことにより、レーザー溶接時に
溶接箇所にひけが起こり、窪もうとしても凸部18の溶融
金属がこれを埋めてひけの防止を図ることができる。特
に凸部18は高さXが1mm以下、好ましくは0.8mm
程度で、幅Yが1mm以下、好ましくは0.5mmとす
ることで、レーザーの焦点が合わなくなるようなことは
なく、凸部18を確実に溶融することができる。しかし凸
部18を前記大きさより大きくするとレーザーの焦点が合
わなくなり、この結果凸部18を確実に溶融することがで
きなくなる虞がある。また、ヘッド本体1Aとフェース
板14の複数の部材を組み合わせて形成すると共に、一側
にシャフト取付け部8を設けたヘッド1にシャフト2を
連結したゴルフクラブにおいて、前記レーザー溶接され
る部材たるヘッド本体1Aの周縁部12の全部または一部
にヒケ防止用の凸部18を形成したゴルフクラブとするこ
とにより、溶接に伴うひけの防止を図ることができる。
【0022】また、請求項2、3に対応して前記ヘッド
1をヘッド本体1Aとフェース板14の複数の部材を組み
合わせて形成すると共に、これら複数の部材をレーザー
溶接により固着し、かつ前記レーザー溶接されるフェー
ス板部材14の背面に面取り部19を形成したことで、レー
ザー溶接の加工時に材料の厚みを薄くして貫通溶接とす
ることで、気泡の逃げ場を間隙22を確保することで、気
泡が溶接部に閉じ込められず、この結果ピンホールが溶
接箇所に形成されることはないので、良好な溶接を行な
うことができると共に、溶接箇所を研磨などしてもピン
ホールがあらわれることがないので仕上げをきれいにす
ることができる。さらに、前記実施形態ではフェース板
14と、前面にフェース板14を固着する窓孔11を設け背面
に凹部9を形成すると共に一側にシャフト取付け部8を
設けたヘッド本体1Aと、前記ヘッド本体1Aに連結し
たシャフト2とを備えるゴルフクラブ及びその製造方法
において、ヘッド本体1Aの前面側から機械加工部20を
窓孔11を通してヘッド本体1Aの一部を形成する前記凹
部9の内下面9Cを加工して、該凹部9の内下面9Cを
アンダーカット形状に形成してえぐり部16を形成した
後、前記窓孔11にフェース板14をレーザー溶接により固
着するように製造することにより、えぐり部16の加工に
おいて機械加工部20を他の部位により邪魔されることな
く深く挿入して加工することができ、加工の自由度を向
上してえぐり部16を深く形成したりすることが可能であ
る。この結果フェース3の形状や面積などもえぐり部16
の形成に伴ない制限されるようなこともない。また、ゴ
ルフクラブの製造方法において、原材料を鍛造していっ
たんフェース対応部3A及び凹部対応部9Bを形成した
ヘッド原型17を形成し、このヘッド原型17の前記フェー
ス対応部3Aをくりぬき、該くりぬいたフェース対応部
材3Aを加工してフェース板14を形成し、前記ヘッド原
型17のくりぬかれた箇所に前記窓孔11を設けると共に、
前記凹部対応部9Bにアンダーカット部たるえぐり部16
を形成し、この後前記フェース板14を前記窓孔11にレー
ザー溶接により固着することで、同一材質からなるヘッ
ド1であっても、いったんフェース対応部3Aをくりぬ
くことでえぐり部16の加工において機械加工部20を他の
部位により邪魔されることなく深く挿入して加工するこ
とができ、加工の自由度を向上してえぐり部16を深く形
成したりすることが可能である。この結果フェース3の
形状や面積などもえぐり部16の形成に伴ない制限される
ようなこともない。しかも、前記ヘッド本体1を鍛造に
より形成することにより、鍛流線を形成し、金属組織を
密にすることにより強度の向上を図ることができ、また
ロフト角、ライ角の調整も可能である。さらに、ヘッド
本体1Aとフェース板14をレーザー(ビーム)溶接によ
り固着したものを示した。このようにレーザー溶接が好
ましい理由としては、TIG溶接の場合と比較して熱影
響部が少ないので、熱影響を受けやすい材料にも使用す
ることができ、また歪が少なく、さらに異種金属との溶
接が加工であると共に溶可棒が不要で自動化しやすく、
しかも溶接部がV字状となり良好な溶接を行なうことが
できる。またレーザー溶接ではレーザー光は電磁波であ
るのではなはだしいエネルギーの減衰や光学的特性の低
下を生じることなく大気中を伝播でき、作業雰囲気に制
約はなく、さらに光学機器(レンズや鏡)によって集光
や進路の変更が行なえ、また電磁場の影響を受けないの
で加工ジグへの制約はなく、さらに金属及び非金属双方
が加工対象物となると共に、母材からのX線の放射は生
じない。この点電子ビーム溶接は原則として真空環境が
必要であり、設備や作業性に問題がある。TIG溶接で
は熱影響が大きいため歪みが多く、手作業のため時間が
かかり、ビードラインも不安定である。この点レーザー
溶接機を用い、溶接を自動プログラミングにより実施す
ることでTIG溶接に比べコストを低減することができ
る。
【0023】次に図11に基づいて第2実施形態を説明
する。尚、第1実施形態と同一部分は同一符号を付し、
その詳細な説明を省略する。窓孔11を形成したヘッド本
体1Aは一方の金型31のキャビティ32に収容されると共
に、該キャビティ32により成形される。一方の金型31に
合致する他方の金型33には窓孔11を成形するための凸所
34の他にえぐり部16を鍛造成形により形成するための突
部35が窓孔11を通して形成されているようになってい
る。したがって、一方の金型31のキャビティ32にヘッド
本体1Aを収容すると共に、他方の金型33を一方の金型
31に合致して圧力を加えると凸所34により窓孔11が成形
され、さらに突部35により凹部9の内下面9Cを加工し
てえぐり部16を成形することができる。
【0024】以上の実施形態の効果として、請求項4に
対応して前記ヘッド本体1の窓孔11側から金型33の突部
35を窓孔11を通して前記凹部9の内下面9Cを加工し
て、ヘッド本体1の一部である凹部9の内下面9Cをア
ンダーカット形状に形成した後、前記窓孔11にフェース
板14をレーザー溶接により固着するようにしたことによ
り、えぐり部16の加工において突部35を他の部位により
邪魔されることなく深く挿入して加工することができ、
加工の自由度を向上してえぐり部16を深く形成したりす
ることが可能である。この結果フェース3の形状や面積
などもえぐり部16の形成に伴ない制限されるようなこと
もない。
【0025】さらに図12〜14に基づいて第3〜5実
施形態を説明する。尚、第1〜2実施形態と同一部分は
同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0026】図12に示した第3実施形態においては、
えぐり部16等を形成したヘッド本体1Aとフェース板14
の固着をレーザー溶接により行なう。これは予め窓孔11
の周縁部12の全部又は一部、実施形態ではトップ4とソ
ール5側を肉厚に形成して凸部たる凸所18Aを周縁部12
に沿って形成しておく。この凸部たる凸所18Aはフェー
ス板14の前面より前方に突出するように形成されるもの
であって、ヘッド本体1Aにおける窓孔11の上部側の周
縁部12からトップ4にかけて、また窓孔11の下部側の周
縁部12からソール5にかけて肉厚に形成している。その
凸所18Aのフェース板14の前面からの突出高さX´は1
mm以下、好ましくは0.8mm程度で、幅Y´は上述
のように周縁部12からトップ4、ソール5に至る幅とな
っている。またフェース板14の背面の縁を例えば所定の
45度以上の仰角、例えば仰角80度の角度で0.5〜
1.5mm程度の凹部たる面取り部19を予め形成してお
く。そしてフェース板14を窓孔11に嵌合した後に、レー
ザー溶接機のヘッド21を窓孔11の縁12に向けてレーザー
溶接を行なう。この際凸所18Aも溶融して、溶接された
中央部が盛り上がり、その両側は熱によりヒケが起こ
り、窪んでしまうが、前記凸所18Aの溶融金属が窪みに
流れ込み窪みの発生を防止することができる。また、レ
ーザー光が前面より照射して溶接を行なうが、フェース
板14の背面に面取り部19を形成してフェース板14と底面
15との間に空隙22が形成されるので、部分的に厚みを薄
くして貫通溶接とすることでレーザー溶接時に生じる気
泡の逃げ箇所を確保することができる。
【0027】以上のように、第3実施形態においては請
求項1に対応して前面にフェース3を形成すると共に、
一側にシャフト取付け部8を設けたヘッド1にシャフト
2を連結したゴルフクラブにおいて、前記ヘッド1をヘ
ッド本体1Aとフェース板14の複数の部材を組み合わせ
て形成すると共に、これらヘッド本体1Aとフェース板
14をレーザー溶接により固着し、かつ前記レーザー溶接
される部材たるヘッド本体1Aの周縁部12の全部または
一部にトップ4,ソール5等に至りフェース板14の前面
より前方に突出する凸所18Aを形成したことにより、レ
ーザー溶接時に溶接箇所にひけが起こり、窪もうとして
も凸所18Aの溶融金属がこれを埋めてひけの防止を図る
ことができる。
【0028】図13に示した第4実施形態においては、
えぐり部16等を形成したヘッド本体1Aとフェース板14
の固着をレーザー溶接により行なう。これは予めフェー
ス板14の周縁部の全部又は一部、実施形態ではトップ4
側とソール5側を肉厚に形成して凸部14Aを形成してお
く。この凸部14Aはフェース板14の中央前面より前方に
突出するように形成されるものであって、周縁部の全部
又は一部を肉厚に形成している。その凸部14Aのフェー
ス板14の中央前面からの突出高さX´´は1mm以下、
好ましくは0.8mm程度で、幅Y´´は1mm以下、
好ましくは0.5mmとすることで、レーザーの焦点が
合わなくなるようなことはなく、凸部14Aを確実に溶融
することができる。またフェース板14の背面の縁を例え
ば所定の45度以上の仰角、例えば仰角80度の角度で
0.5〜1.5mm程度の凹部たる面取り部19を予め形
成しておく。そしてフェース板14を窓孔11に嵌合した後
に、レーザー溶接機のヘッド21を窓孔11の縁12に向けて
レーザー溶接を行なう。この際凸部14Aも溶融して、溶
接された中央部が盛り上がり、その両側は熱によりヒケ
が起こり、窪んでしまうが、前記凸部14Aの溶融金属が
窪みに流れ込み窪みの発生を防止することができる。ま
た、レーザー光が前面より照射して溶接を行なうが、フ
ェース板14の背面に面取り部19を形成してフェース板14
と底面15との間に空隙22が形成されるので、部分的に厚
みを薄くして貫通溶接とすることでレーザー溶接時に生
じる気泡の逃げ箇所を確保することができる。
【0029】以上のように、第4実施形態においては請
求項1に対応して前面にフェース3を形成すると共に、
一側にシャフト取付け部8を設けたヘッド1にシャフト
2を連結したゴルフクラブにおいて、前記ヘッド1をヘ
ッド本体1Aとフェース板14の複数の部材を組み合わせ
て形成すると共に、これらヘッド本体1Aとフェース板
14をレーザー溶接により固着し、かつ前記レーザー溶接
される部材たるフェース板14の周縁部の全部または一部
に前方に突出する凸部14Aを形成したことにより、レー
ザー溶接時に溶接箇所にひけが起こり、窪もうとしても
凸部14Aの溶融金属がこれを埋めてひけの防止を図るこ
とができる。
【0030】図14に示した第5実施形態においては、
フェース板14の側面に凹部19Aを予め形成しておく。そ
してフェース板14を窓孔11に嵌合した後に、レーザー溶
接機のヘッド21を窓孔11の周縁12に向けてレーザー溶接
を行なう。このレーザー光が前面より照射して溶接を行
なうが、フェース板14の側面に凹部19Aを形成してフェ
ース板14と窓孔11との間に空隙22Aが形成されるので、
部分的に厚みを薄くして貫通溶接とすることでレーザー
溶接時に生じる気泡の逃げ箇所を確保することができ
る。尚、凹部19Aは空隙22Aを形成するものであればよ
く、形状などは変形が可能である。
【0031】以上のように、第5実施形態では請求項
2、3に対応して前記ヘッド1をヘッド本体1Aとフェ
ース板14の複数の部材を組み合わせて形成すると共に、
これら複数の部材をレーザー溶接により固着し、かつ前
記レーザー溶接されるフェース板部材14の側面に凹部19
Aを形成したことで、レーザー溶接の加工時に材料の厚
みを薄くして貫通溶接とすることで、気泡の逃げ場の間
隙22Aを確保することで、気泡が溶接部に閉じ込められ
ず、この結果ピンホールが溶接箇所に形成されることは
ないので、良好な溶接を行なうことができると共に、溶
接箇所を研磨などしてもピンホールがあらわれることが
ないので仕上げをきれいにすることができる。
【0032】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば図15に示すようにヘッド
本体1Aの背面に中空部41を介して背面殻42を一体に設
けたいわゆる中空アイアン式のゴルフクラブでもよい。
このような中空アイアン式のものでは請求項4に対応し
てフェース板14と、前面にフェース板14を固着する窓孔
11を設け背面に中空部41を形成すると共に一側にシャフ
ト取付け部8を設けたヘッド本体1Aと、前記ヘッド本
体1Aに連結したシャフト2とを備えるゴルフクラブの
製造方法において、ヘッド本体1Aの前面側から機械加
工部を窓孔11を通してヘッド本体1Aの一部を形成する
前記中空部41を加工した後、前記窓孔11にフェース板14
をレーザー溶接により固着するように製造することによ
り、中空部41の加工において機械加工部20を他の部位に
より邪魔されることなく深く挿入して加工することがで
き、加工の自由度を向上して中空部41を深く形成したり
することが可能である。また、図16に示すように中空
アイアン式のものでは前記ヘッド本体1の窓孔11側から
金型33の突部34A,35Aを窓孔11を通して中空部41、え
ぐり部16を加工した後、前記窓孔11にフェース部材をレ
ーザー溶接により固着するようにしたことにより、中空
部41の加工において突部35Aを他の部位により邪魔され
ることなく深く挿入して加工することができ、加工の自
由度を向上して深く形成したりすることが可能である。
【0033】さらに変形例としては、実施形態ではレー
ザー溶接によりフェース板を固着したが、他の溶接例え
ばTIG用接などの他の溶接手段でもよく、また溶接以
外に接着、あるいは圧入、嵌着などの固着手段でもよ
い。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、前面にフェースを形
成すると共に、一側にシャフト取付け部を設けたヘッド
にシャフトを連結したゴルフクラブにおいて、前記ヘッ
ドを複数の部材を組み合わせて形成すると共に、これら
複数の部材を溶接により固着し、かつ前記溶接される部
材の周縁部の全部または一部に凸部を形成したことを特
徴とするゴルフクラブの製造方法であり、ひけの防止を
図ることができる。
【0035】請求項2の発明は、複数の部材を溶接によ
り固着して組み合わせて前面にフェースを形成すると共
に、一側にシャフト取付け部を設けたヘッドにシャフト
を連結したゴルフクラブにおいて、前記溶接される部材
の背面もしくは側面に凹部を形成したことを特徴とする
ゴルフクラブであり、気泡が溶接部に閉じ込められず、
この結果ピンホールが溶接箇所に形成されることはな
い。
【0036】請求項3の発明は、前面にフェースを形成
すると共に、一側にシャフト取付け部を設けたヘッドに
シャフトを連結したゴルフクラブにおいて、前記ヘッド
を複数の部材を組み合わせて形成すると共に、これら複
数の部材を溶接により固着し、かつ前記溶接される部材
の背面もしくは側面に凹部を形成したことを特徴とする
ゴルフクラブの製造方法であり、気泡が溶接部に閉じ込
められず、この結果ピンホールが溶接箇所に形成される
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示す正面図である。
【図2】本発明の参考例を示す背面図である。
【図3】本発明の参考例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すヘッド原型の分解
斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す正面側から見た分
解斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示す背面側から見た分
解斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第1実施形態を示す機械加工時の斜視
図である。
【図9】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態を示す溶接時の断面図
である。
【図11】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図13】本発明の第4実施形態を示す断面図である。
【図14】本発明の第5実施形態を示す断面図である。
【図15】本発明の第5実施形態を示す断面図である。
【図16】本発明の第6実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 1A ヘッド本体 2 シャフト 3 フェース 3A フェース対応部 8 シャフト取付け部 9 凹部 9A 底面 9C 内下面 9B 凹部対応部 11 窓孔 14 フェース板(フェース部材) 14A 突部 17 ヘッド原型 18 凸部 18A 凸所(凸部) 19 面取り部(凹部) 19A 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面にフェースを形成すると共に、一側に
    シャフト取付け部を設けたヘッドにシャフトを連結した
    ゴルフクラブにおいて、前記ヘッドを複数の部材を組み
    合わせて形成すると共に、これら複数の部材を溶接によ
    り固着し、かつ前記溶接される部材の周縁部の全部また
    は一部に凸部を形成したことを特徴とするゴルフクラブ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】複数の部材を溶接により固着して組み合わ
    せて前面にフェースを形成すると共に、一側にシャフト
    取付け部を設けたヘッドにシャフトを連結したゴルフク
    ラブにおいて、前記溶接される部材の背面もしくは側面
    に凹部を形成したことを特徴とするゴルフクラブ。
  3. 【請求項3】前面にフェースを形成すると共に、一側に
    シャフト取付け部を設けたヘッドにシャフトを連結した
    ゴルフクラブにおいて、前記ヘッドを複数の部材を組み
    合わせて形成すると共に、これら複数の部材を溶接によ
    り固着し、かつ前記溶接される部材の背面もしくは側面
    に凹部を形成したことを特徴とするゴルフクラブの製造
    方法。
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