JP2631637B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッドInfo
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- JP2631637B2 JP2631637B2 JP7058740A JP5874095A JP2631637B2 JP 2631637 B2 JP2631637 B2 JP 2631637B2 JP 7058740 A JP7058740 A JP 7058740A JP 5874095 A JP5874095 A JP 5874095A JP 2631637 B2 JP2631637 B2 JP 2631637B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフクラブヘッドに
関し、更に詳しくは、ヘッド本体とフェース体との結合
構造に関する。
関し、更に詳しくは、ヘッド本体とフェース体との結合
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、メタルヘッドと称される金属製の
ゴルフクラブヘッドを製造する方法として、鋳造、鍛造
等により全体を一体に成形する一体方式と、複数の部分
を別個に形成した後に、これらを溶接により一体化する
分割方式とがあり、一体方式は主としてアイアンクラブ
ヘッドに、また分割方式はウツドクラブヘッドに多く適
用されている。
ゴルフクラブヘッドを製造する方法として、鋳造、鍛造
等により全体を一体に成形する一体方式と、複数の部分
を別個に形成した後に、これらを溶接により一体化する
分割方式とがあり、一体方式は主としてアイアンクラブ
ヘッドに、また分割方式はウツドクラブヘッドに多く適
用されている。
【０００３】上述した一体方式では、ヘッド全体を同一
の金属材料で構成するのが一般的であり、分割方式にお
いても溶接強度の信頼性の点から各部を同一または同種
の金属材料にて形成し、それらを溶接して合体させるの
が一般的である。
の金属材料で構成するのが一般的であり、分割方式にお
いても溶接強度の信頼性の点から各部を同一または同種
の金属材料にて形成し、それらを溶接して合体させるの
が一般的である。
【０００４】近年、軽量で機械的強度の高いチタン、チ
タン合金等が着目されており、この種の金属は高価であ
るため、ヘッド全体をこの種の軽金属で作製すると非常
に高価なものとなる。また、ヘッドのフェース部を占め
るフェース体には純チタン、チタン合金等の軽金属が適
しているが、ヘッドの残り部分をなすヘッド本体にフェ
ース体よりも比重が大きな金属を用いれば、ヘッドの重
心周りの慣性モーメントを大きくすることができ、ヘッ
ドの重心の高さやフェースからの重心深度等を調整しや
すくなる。したがって、異種金属材料を組み合わせて構
成したメタルヘッドの要望が高まっている。
タン合金等が着目されており、この種の金属は高価であ
るため、ヘッド全体をこの種の軽金属で作製すると非常
に高価なものとなる。また、ヘッドのフェース部を占め
るフェース体には純チタン、チタン合金等の軽金属が適
しているが、ヘッドの残り部分をなすヘッド本体にフェ
ース体よりも比重が大きな金属を用いれば、ヘッドの重
心周りの慣性モーメントを大きくすることができ、ヘッ
ドの重心の高さやフェースからの重心深度等を調整しや
すくなる。したがって、異種金属材料を組み合わせて構
成したメタルヘッドの要望が高まっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェー
ス体とヘッド本体とを異種金属材料で形成すると、溶接
が困難となり、十分な溶接強度を得ることが難しい。ま
た、溶接の場合、仕上げ研磨しても溶接ビートが表面に
現れるので、美観が大きく低下する。一方、フェース体
をヘッド本体の凹所または空所に圧入等で嵌合したのみ
では使用時の衝撃でフェース本体が離脱する可能性があ
る。また、フェース体とヘッド本体とをピン等の締結部
材を用いて固定した場合、部品点数や加工工程が増加し
てコストアップになると共に、ピンがヘッド表面に表出
するので美観が低下するという問題がある。
ス体とヘッド本体とを異種金属材料で形成すると、溶接
が困難となり、十分な溶接強度を得ることが難しい。ま
た、溶接の場合、仕上げ研磨しても溶接ビートが表面に
現れるので、美観が大きく低下する。一方、フェース体
をヘッド本体の凹所または空所に圧入等で嵌合したのみ
では使用時の衝撃でフェース本体が離脱する可能性があ
る。また、フェース体とヘッド本体とをピン等の締結部
材を用いて固定した場合、部品点数や加工工程が増加し
てコストアップになると共に、ピンがヘッド表面に表出
するので美観が低下するという問題がある。
【０００６】そこで、前記の問題を解決するため、本件
出願人は、特願平４−３５５０７５号（特開平６−１８
２００６号）および特願平５−６２６４３号（特開平６
−２４６０２１号）において、フェース体あるいはヘッ
ド本体の一方を塑性変形させて、一方が他方に食い込む
ようにして、互いを結合させる構成を提案した。
出願人は、特願平４−３５５０７５号（特開平６−１８
２００６号）および特願平５−６２６４３号（特開平６
−２４６０２１号）において、フェース体あるいはヘッ
ド本体の一方を塑性変形させて、一方が他方に食い込む
ようにして、互いを結合させる構成を提案した。
【０００７】しかし、フェース体あるいはヘッド本体の
一方を塑性変形させて、一方が他方に食い込むようにし
て、互いを結合させる構成にすることは部品点数の点で
利点があるものの、塑性加工時にフェース体或いはヘッ
ド本体を直接塑性変形させるため、フェース体或いはヘ
ッド本体の結合部分以外の部分に不都合な変形が生じる
ことがあり、品質低下の原因となる。このため不都合な
変形箇所の修正や仕上げ加工等の後加工に時間がかかる
という難点がある。
一方を塑性変形させて、一方が他方に食い込むようにし
て、互いを結合させる構成にすることは部品点数の点で
利点があるものの、塑性加工時にフェース体或いはヘッ
ド本体を直接塑性変形させるため、フェース体或いはヘ
ッド本体の結合部分以外の部分に不都合な変形が生じる
ことがあり、品質低下の原因となる。このため不都合な
変形箇所の修正や仕上げ加工等の後加工に時間がかかる
という難点がある。
【０００８】したがって、本発明の目的は、フェース体
およびヘツド本体の変形による品質低下を招くことな
く、フェース体とヘッド本体とを容易に結合することが
できるゴルフクラブヘッドを提供することにある。
およびヘツド本体の変形による品質低下を招くことな
く、フェース体とヘッド本体とを容易に結合することが
できるゴルフクラブヘッドを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、ヘッド本体のフェース面に
開口形成された凹所にフェース体を収容し、ヘツド本体
の凹所の内周面とフェース体の周囲との間の隙間にかし
め部材を設け、該かしめ部材の塑性変形によりヘッド本
体とフェース体とを連結固定したことを特徴とする。
め、請求項１記載の発明は、ヘッド本体のフェース面に
開口形成された凹所にフェース体を収容し、ヘツド本体
の凹所の内周面とフェース体の周囲との間の隙間にかし
め部材を設け、該かしめ部材の塑性変形によりヘッド本
体とフェース体とを連結固定したことを特徴とする。
【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載のゴ
ルフクラブヘッドにおいて、かしめ部材がフェース体の
材料よりも比重の大きな金属からなることを特徴とす
る。
ルフクラブヘッドにおいて、かしめ部材がフェース体の
材料よりも比重の大きな金属からなることを特徴とす
る。
【００１１】請求項３記載の発明は、請求項１記載のゴ
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体がフェース体の
材料よりも比重の大きな金属からなり、かしめ部材がフ
ェース体の材料よりも比重の大きな金属からなることを
特徴とする。
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体がフェース体の
材料よりも比重の大きな金属からなり、かしめ部材がフ
ェース体の材料よりも比重の大きな金属からなることを
特徴とする。
【００１２】請求項４記載の発明は、請求項１記載のゴ
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体の凹所の内周面
およびフェース体の外周面に、塑性変形したかしめ部材
が食い込む凹凸部を形成したことを特徴とする。
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体の凹所の内周面
およびフェース体の外周面に、塑性変形したかしめ部材
が食い込む凹凸部を形成したことを特徴とする。
【００１３】請求項５記載の発明は、請求項１記載のゴ
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体の凹所の内底面
に背後に開口する開放部を形成し、かしめ部材の一部を
ヘツド本体の凹所の内底面とフェース体の背面との間に
介在させ、且つ、かしめ部材の一部をフェース体の背面
に沿って開放部より露出させたことを特徴とする。
ルフクラブヘッドにおいて、ヘツド本体の凹所の内底面
に背後に開口する開放部を形成し、かしめ部材の一部を
ヘツド本体の凹所の内底面とフェース体の背面との間に
介在させ、且つ、かしめ部材の一部をフェース体の背面
に沿って開放部より露出させたことを特徴とする。
【００１４】
【作用】請求項１記載のゴルフクラブヘッドにおいて
は、ヘツド本体の凹所の内周面とフェース体の周囲との
間の隙間に設けたかしめ部材を塑性変形させることによ
り、該かしめ部材を介してフェース体とヘッド本体とを
結合させるので、フェース体およびヘッド本体自体の塑
性加工を必要としない。したがって、フェース体および
ヘッド本体の変形を防止でき、後加工が簡単かつ容易に
なる。また、かしめ部材のみを塑性変形し易い材料で構
成すればよく、フェース体およびヘッド本体は塑性変形
し易い材料に制約されないので、フェース体およびヘッ
ド本体の材料の選択幅が拡がり、例えば高反発特性のフ
ェース体と表面硬度の高いヘツド本体とを組み合わせる
ことも可能となるなど、高性能、高品質化を実現するこ
とが可能となる。
は、ヘツド本体の凹所の内周面とフェース体の周囲との
間の隙間に設けたかしめ部材を塑性変形させることによ
り、該かしめ部材を介してフェース体とヘッド本体とを
結合させるので、フェース体およびヘッド本体自体の塑
性加工を必要としない。したがって、フェース体および
ヘッド本体の変形を防止でき、後加工が簡単かつ容易に
なる。また、かしめ部材のみを塑性変形し易い材料で構
成すればよく、フェース体およびヘッド本体は塑性変形
し易い材料に制約されないので、フェース体およびヘッ
ド本体の材料の選択幅が拡がり、例えば高反発特性のフ
ェース体と表面硬度の高いヘツド本体とを組み合わせる
ことも可能となるなど、高性能、高品質化を実現するこ
とが可能となる。
【００１５】請求項２記載のゴルフクラブヘッドにおい
ては、フェース体の周囲に設置されるかしめ部材をフェ
ース体より比重の大きな金属で形成するので、ヘッドの
重心周りの慣性モーメントを増大させることができ、ス
イートスポットの広いゴルフクラブヘッドを提供するこ
とができる。
ては、フェース体の周囲に設置されるかしめ部材をフェ
ース体より比重の大きな金属で形成するので、ヘッドの
重心周りの慣性モーメントを増大させることができ、ス
イートスポットの広いゴルフクラブヘッドを提供するこ
とができる。
【００１６】請求項３記載のゴルフクラブヘッドにおい
ては、フェース体の周囲に設置されるかしめ部材とヘツ
ド本体とをフェース体より比重の大きな金属で形成する
ので、ヘッドの重心周りの慣性モーメントを増大させる
ことができ、スイートスポットの広いゴルフクラブヘッ
ドを提供することができる。
ては、フェース体の周囲に設置されるかしめ部材とヘツ
ド本体とをフェース体より比重の大きな金属で形成する
ので、ヘッドの重心周りの慣性モーメントを増大させる
ことができ、スイートスポットの広いゴルフクラブヘッ
ドを提供することができる。
【００１７】請求項４記載のゴルフクラブヘッドにおい
ては、ヘッド本体とフェース体との隙間部分における凹
凸部に塑性変形したかしめ部材の一部が食い込むため、
かしめ部材によるヘッド本体とフェース体との結合がよ
り確実になる。
ては、ヘッド本体とフェース体との隙間部分における凹
凸部に塑性変形したかしめ部材の一部が食い込むため、
かしめ部材によるヘッド本体とフェース体との結合がよ
り確実になる。
【００１８】請求項５記載のゴルフクラブヘッドにおい
ては、ヘツド本体の凹所の内底面に背後に開口する開放
部を形成しているので、ヘッドの重心周りの慣性モーメ
ントを増大させることができ、スイートスポットを拡大
させることができる。また、かしめ部材の一部をヘツド
本体の凹所の内底面とフェース体の背面との間に介在さ
せ、且つ、該かしめ部材の一部をフェース体の背面に沿
って開放部より露出させているので、かしめ部材の露出
部形状を種々変えることにより、重量配分とバックデザ
インの多様化を図ることができる。
ては、ヘツド本体の凹所の内底面に背後に開口する開放
部を形成しているので、ヘッドの重心周りの慣性モーメ
ントを増大させることができ、スイートスポットを拡大
させることができる。また、かしめ部材の一部をヘツド
本体の凹所の内底面とフェース体の背面との間に介在さ
せ、且つ、該かしめ部材の一部をフェース体の背面に沿
って開放部より露出させているので、かしめ部材の露出
部形状を種々変えることにより、重量配分とバックデザ
インの多様化を図ることができる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００２０】図１は本発明をアイアンクラブヘッドに適
用した場合の第１実施例を示す背面図、図２は同実施例
の正面図、図３は図２のＡ−Ａ線に沿った断面図であ
り、ゴルフクラブヘッド１は、そのフェース面の一部を
占めるフェース体２と、クラブヘッド１の残りの部分を
なすヘッド本体３とを同種金属または異種金属にて形成
したものであり、ヘッド本体３にはゴルフクラブシャフ
ト（不図示）を接続するためのネック部４が一体に形成
されており、フェース体２の周囲とヘッド本体３との間
には、両者を結合するかしめ部材５が設けられている。
用した場合の第１実施例を示す背面図、図２は同実施例
の正面図、図３は図２のＡ−Ａ線に沿った断面図であ
り、ゴルフクラブヘッド１は、そのフェース面の一部を
占めるフェース体２と、クラブヘッド１の残りの部分を
なすヘッド本体３とを同種金属または異種金属にて形成
したものであり、ヘッド本体３にはゴルフクラブシャフ
ト（不図示）を接続するためのネック部４が一体に形成
されており、フェース体２の周囲とヘッド本体３との間
には、両者を結合するかしめ部材５が設けられている。
【００２１】更に詳しく説明すると、ヘッド本体３に
は、そのフェース面とバック面に開口する空所６が形成
されており、この空所６は、ヘッド本体３のフェース面
に開口する有底の凹所６ａと、この凹所６ａの内底面お
よびヘッド本体３のバック面に開口する開放部６ｂとを
有する。フェース体２はかしめ部材５と共にヘッド本体
３の凹所６ａに収容される。この実施例のかしめ部材５
は凹所６ａの内底面とフェース体２の背面との間に介在
される底板部５ｃと、凹所６ａの内周面とフェース体２
の外周面との間に介在される側周縁部５ｂとを一体に有
し、底板部５ｃには開口５ａが形成されている。図３か
らわかるように、かしめ部材５の底板部５ｃは凹所６ａ
の内底面に当接しており、フェース体２の背面はかしめ
部材５の底板部５ｃに当接いるので、フェース体２およ
びかしめ部材５がヘッド本体３の後方へ抜け出ることは
ない。
は、そのフェース面とバック面に開口する空所６が形成
されており、この空所６は、ヘッド本体３のフェース面
に開口する有底の凹所６ａと、この凹所６ａの内底面お
よびヘッド本体３のバック面に開口する開放部６ｂとを
有する。フェース体２はかしめ部材５と共にヘッド本体
３の凹所６ａに収容される。この実施例のかしめ部材５
は凹所６ａの内底面とフェース体２の背面との間に介在
される底板部５ｃと、凹所６ａの内周面とフェース体２
の外周面との間に介在される側周縁部５ｂとを一体に有
し、底板部５ｃには開口５ａが形成されている。図３か
らわかるように、かしめ部材５の底板部５ｃは凹所６ａ
の内底面に当接しており、フェース体２の背面はかしめ
部材５の底板部５ｃに当接いるので、フェース体２およ
びかしめ部材５がヘッド本体３の後方へ抜け出ることは
ない。
【００２２】また、ヘッド本体３の凹所６ａの内周面８
は、該凹所６ａの内底面から凹所６ａの開口端に向かう
に従って内側に傾斜しており、同様に、フェース体２の
外周面９も凹所６ａの内周面８とほぼ平行をなすように
傾斜しており、かしめ部材５の側周縁部５ｂはヘツド本
体３の凹所６ａの内周面８とフェース体２の外周面９と
の間に隙間を埋めるように配設されているので、フェー
ス体２およびかしめ部材５が凹所６ａからヘッド本体３
の前方へ抜け出ることはない。
は、該凹所６ａの内底面から凹所６ａの開口端に向かう
に従って内側に傾斜しており、同様に、フェース体２の
外周面９も凹所６ａの内周面８とほぼ平行をなすように
傾斜しており、かしめ部材５の側周縁部５ｂはヘツド本
体３の凹所６ａの内周面８とフェース体２の外周面９と
の間に隙間を埋めるように配設されているので、フェー
ス体２およびかしめ部材５が凹所６ａからヘッド本体３
の前方へ抜け出ることはない。
【００２３】塑性加工を行う前のかしめ部材５の側周縁
部５ｂは、図４（ａ）に示すように、底板部５ｃから垂
直に立設され且つ凹所６ａの前方に突出し得る高さ寸法
を有している。この側周縁部５ｂを、プレス成形機にて
図４（ａ）中矢印方向より押しつぶすと、図４（ｂ）に
示すように、側周縁部５ｂが凹所６ａの傾斜した内周面
８とフェース体２の傾斜した外周面９との間を埋めるよ
うに塑性変形する。こうして、フェース体２がかしめ部
材５を介してヘッド本体３と結合するので、フェース体
２が前方へ抜け出ることはない。
部５ｂは、図４（ａ）に示すように、底板部５ｃから垂
直に立設され且つ凹所６ａの前方に突出し得る高さ寸法
を有している。この側周縁部５ｂを、プレス成形機にて
図４（ａ）中矢印方向より押しつぶすと、図４（ｂ）に
示すように、側周縁部５ｂが凹所６ａの傾斜した内周面
８とフェース体２の傾斜した外周面９との間を埋めるよ
うに塑性変形する。こうして、フェース体２がかしめ部
材５を介してヘッド本体３と結合するので、フェース体
２が前方へ抜け出ることはない。
【００２４】本実施例では、フェース体２の材料として
は、例えばチタン、チタン合金、アルミニウム合金(ジ
ュラルミン)等の比較的硬質で高反発特性の軽金属がこ
のましい。また、ヘッド本体３の材料としては、例えば
チタン、チタン合金、ステンレス鋼、ベリリウム銅等の
比較的硬質の金属が好ましい。一方、かしめ部材５の材
料としては、例えば真鍮、銅、金、銀等の比較的加工が
しやすく、比重の大きな金属が好ましい。本発明によれ
ば、かしめ部材５のみを塑性変形し易い材料で構成すれ
ばよく、フェース体２およびヘッド本体３は塑性変形し
易い材料に制約されないので、フェース体２およびヘッ
ド本体３の材料の選択幅が拡がり、例えば高反発特性の
フェース体２と表面硬度の高いヘツド本体３とを組み合
わせることも可能となる。なお、フェース体２は、例え
ば鋳造、鍛造、展延加工等にて製造することができ、ヘ
ッド本体３およびかしめ部材５は、例えば鋳造、鍛造等
にて製造することができる。
は、例えばチタン、チタン合金、アルミニウム合金(ジ
ュラルミン)等の比較的硬質で高反発特性の軽金属がこ
のましい。また、ヘッド本体３の材料としては、例えば
チタン、チタン合金、ステンレス鋼、ベリリウム銅等の
比較的硬質の金属が好ましい。一方、かしめ部材５の材
料としては、例えば真鍮、銅、金、銀等の比較的加工が
しやすく、比重の大きな金属が好ましい。本発明によれ
ば、かしめ部材５のみを塑性変形し易い材料で構成すれ
ばよく、フェース体２およびヘッド本体３は塑性変形し
易い材料に制約されないので、フェース体２およびヘッ
ド本体３の材料の選択幅が拡がり、例えば高反発特性の
フェース体２と表面硬度の高いヘツド本体３とを組み合
わせることも可能となる。なお、フェース体２は、例え
ば鋳造、鍛造、展延加工等にて製造することができ、ヘ
ッド本体３およびかしめ部材５は、例えば鋳造、鍛造等
にて製造することができる。
【００２５】また本実施例では、かしめ部材５の側周縁
部５ｂに対してプレス成形を施して塑性変形させ、この
側周縁部５ｂをヘッド本体３の凹所６ａの傾斜した内周
面８とフェース体２の傾斜した外周面９との間に食い込
ませるので、フェース体２とヘッド本体３とを容易かつ
強固に結合できる。そして、フェース体２およびヘッド
本体３には塑性変形を生じさせないので、後処理が容易
になる。また溶接を必要としないので、美観にも優れ
る。また、塑性変形されたかしめ部材５はヘツド本体３
のフェース面に環状に表出してフェース体２の周囲を縁
取るので、かしめ部材５を例えば金、銀等の装飾性の高
い金属で形成することにより、クラブヘッドの装飾性を
高めることができる。さらに、フェース体２の周囲に設
置されるかしめ部材５をフェース体２やヘッド本体３よ
り比重の大きな金属で形成することで、ヘッドの重心周
りの慣性モーメントを増大させることができるので、ス
イートスポットの広いクラブヘッドを容易に得ることが
できる。
部５ｂに対してプレス成形を施して塑性変形させ、この
側周縁部５ｂをヘッド本体３の凹所６ａの傾斜した内周
面８とフェース体２の傾斜した外周面９との間に食い込
ませるので、フェース体２とヘッド本体３とを容易かつ
強固に結合できる。そして、フェース体２およびヘッド
本体３には塑性変形を生じさせないので、後処理が容易
になる。また溶接を必要としないので、美観にも優れ
る。また、塑性変形されたかしめ部材５はヘツド本体３
のフェース面に環状に表出してフェース体２の周囲を縁
取るので、かしめ部材５を例えば金、銀等の装飾性の高
い金属で形成することにより、クラブヘッドの装飾性を
高めることができる。さらに、フェース体２の周囲に設
置されるかしめ部材５をフェース体２やヘッド本体３よ
り比重の大きな金属で形成することで、ヘッドの重心周
りの慣性モーメントを増大させることができるので、ス
イートスポットの広いクラブヘッドを容易に得ることが
できる。
【００２６】さらに、この実施例においては、かしめ部
材５がヘッド本体３の凹所６ａの内底面に開口した開放
部６ｂから後方に露出する底板部５ｃを有しているの
で、この底板部５ｃの露出部の形状を種々変更すること
により、ヘッドの重心周りの重量配分を容易に変更する
ことができる。したがって、ヘッドの重心を例えばヒー
ル寄り或いはトウ寄りに変更したり、重心の高さを変更
したりすることが容易になる。また、ヘッドのバックデ
ザインの多様化も同時に図れる。また、ヘッド本体３の
バック面に開口する開放部６ｂからは、フェース体２の
背面およびかしめ部材５の底板部５ｃの背面が外部に現
れるので、これらの部分に文字、記号、図柄等を刻印加
工することで表示部として用いることもできる。
材５がヘッド本体３の凹所６ａの内底面に開口した開放
部６ｂから後方に露出する底板部５ｃを有しているの
で、この底板部５ｃの露出部の形状を種々変更すること
により、ヘッドの重心周りの重量配分を容易に変更する
ことができる。したがって、ヘッドの重心を例えばヒー
ル寄り或いはトウ寄りに変更したり、重心の高さを変更
したりすることが容易になる。また、ヘッドのバックデ
ザインの多様化も同時に図れる。また、ヘッド本体３の
バック面に開口する開放部６ｂからは、フェース体２の
背面およびかしめ部材５の底板部５ｃの背面が外部に現
れるので、これらの部分に文字、記号、図柄等を刻印加
工することで表示部として用いることもできる。
【００２７】図５は本発明の第２実施例を示すゴルフク
ラブヘッドの要部の断面図である。同図において上記第
１実施例と同様の構成要素には同一の参照符号が付され
ている。図５を参照すると、この第２実施例において
は、ヘッド本体３の凹所６ａの内周面８と、この内周面
８と対向するフェース体２の外周面９とにそれぞれ凹溝
１１，１２が例えば全周又はその一部区間にわたり形成
されている。かしめ部材５の側周縁部５ｂはプレス成形
前は、図５(ａ)に示すように、凹所６ａから突出する高
さを有しており、この側周縁部５ｂをプレス成形により
塑性変形させることにより、該側周縁部５ｂを、図５
（ｂ）に示すように、フェース体２およびヘッド本体３
の凹溝１１，１２に食い込ませる。したがって、この第
２実施例においても、かしめ部材５を介してフェース体
２とヘッド本体３とを強固に結合させることができる。
ラブヘッドの要部の断面図である。同図において上記第
１実施例と同様の構成要素には同一の参照符号が付され
ている。図５を参照すると、この第２実施例において
は、ヘッド本体３の凹所６ａの内周面８と、この内周面
８と対向するフェース体２の外周面９とにそれぞれ凹溝
１１，１２が例えば全周又はその一部区間にわたり形成
されている。かしめ部材５の側周縁部５ｂはプレス成形
前は、図５(ａ)に示すように、凹所６ａから突出する高
さを有しており、この側周縁部５ｂをプレス成形により
塑性変形させることにより、該側周縁部５ｂを、図５
（ｂ）に示すように、フェース体２およびヘッド本体３
の凹溝１１，１２に食い込ませる。したがって、この第
２実施例においても、かしめ部材５を介してフェース体
２とヘッド本体３とを強固に結合させることができる。
【００２８】図６は本発明の第３実施例を示すゴルフク
ラブヘッドの要部の断面図である。同図において上記第
１実施例と同様の構成要素には同一の参照符号が付され
ている。図６を参照すると、この第３実施例では、かし
め部材５は例えば断面円形の環状体からなる。また、フ
ェース体２はその背面がヘッド本体３の凹所６ａの内底
面に当接した状態で凹所６ａ内に収容されている。凹所
６ａの内周面８およびフェース体２の外周面９は第１実
施例と同様にそれぞれ傾斜している。かしめ部材５は図
６（ａ）に示すように、ヘツド本体３の凹所６ａの内周
面８とフェース体２の外周面９との間に載置された後、
プレス成形により、図６（ｂ）に示すように、ヘツド本
体３の凹所６ａの内周面８とフェース体２の外周面９と
の間の隙間を埋めるように、塑性変形される。したがっ
て、この第３実施例においても、かしめ部材５を介して
フェース体２とヘッド本体３とが強固に結合される。
ラブヘッドの要部の断面図である。同図において上記第
１実施例と同様の構成要素には同一の参照符号が付され
ている。図６を参照すると、この第３実施例では、かし
め部材５は例えば断面円形の環状体からなる。また、フ
ェース体２はその背面がヘッド本体３の凹所６ａの内底
面に当接した状態で凹所６ａ内に収容されている。凹所
６ａの内周面８およびフェース体２の外周面９は第１実
施例と同様にそれぞれ傾斜している。かしめ部材５は図
６（ａ）に示すように、ヘツド本体３の凹所６ａの内周
面８とフェース体２の外周面９との間に載置された後、
プレス成形により、図６（ｂ）に示すように、ヘツド本
体３の凹所６ａの内周面８とフェース体２の外周面９と
の間の隙間を埋めるように、塑性変形される。したがっ
て、この第３実施例においても、かしめ部材５を介して
フェース体２とヘッド本体３とが強固に結合される。
【００２９】なお、本発明は、前記実施例の態様に限定
されず、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更を加えることができる。例えば、図６に示す第
３実施例において、ヘツド本体３の凹所６ａの内周面８
とフェース体２の外周面９とにそれぞれ第２実施例と同
様の凹溝を形成してもよい。また、本発明は、アイアン
クラブ用のヘッドのみならず、ウッドクラブ用のヘッド
にも同様に適用できる。
されず、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更を加えることができる。例えば、図６に示す第
３実施例において、ヘツド本体３の凹所６ａの内周面８
とフェース体２の外周面９とにそれぞれ第２実施例と同
様の凹溝を形成してもよい。また、本発明は、アイアン
クラブ用のヘッドのみならず、ウッドクラブ用のヘッド
にも同様に適用できる。
【００３０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、かしめ部材を塑性変形させることでフェース
体とヘッド本体との結合を行い、フェース体とヘッド本
体に対する塑性加工を必要としないので、フェース体お
よびヘッド本体に不都合な変形を生じさせることなく、
フェース体とヘツド本体とを強固に結合させることがで
きる。したがって、後加工が容易で品質の良好なゴルフ
クラブヘッドを提供することができる。
によれば、かしめ部材を塑性変形させることでフェース
体とヘッド本体との結合を行い、フェース体とヘッド本
体に対する塑性加工を必要としないので、フェース体お
よびヘッド本体に不都合な変形を生じさせることなく、
フェース体とヘツド本体とを強固に結合させることがで
きる。したがって、後加工が容易で品質の良好なゴルフ
クラブヘッドを提供することができる。
【図１】本発明に係るゴルフクラブヘッドの第１実施例
の背面図である。
の背面図である。
【図２】第１実施例の正面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】第１実施例におけるかしめ部材のプレス成形の
説明図である。
説明図である。
【図５】本発明の第２実施例を示すかしめ部材のプレス
成形の説明図である。
成形の説明図である。
【図６】本発明の第３実施例を示すかしめ部材のプレス
成形の説明図である。
成形の説明図である。
１ クラブヘッド ２ フェース体 ３ ヘッド本体 ５ かしめ部材 ５ｂ 側周縁部 ６ 空所 ６ａ 凹所 ６ｂ 開放部 ８ 内周面 ９ 外周面 １１，１２ 凹溝
Claims (5)
- 【請求項１】 ヘッド本体のフェース面に開口形成され
た凹所にフェース体を収容し、前記ヘツド本体の凹所の
内周とフェース体の外周との間の隙間にかしめ部材を設
け、該かしめ部材の塑性変形によりヘッド本体とフェー
ス体とを連結固定したことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッド。 - 【請求項２】 前記かしめ部材が前記フェース体の材料
よりも比重の大きな金属からなることを特徴とする請求
項１記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項３】 前記ヘツド本体が前記フェース体の材料
よりも比重の大きな金属からなり、前記かしめ部材が前
記ヘツド本体の材料よりも比重の大きな金属からなるこ
とを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項４】 前記ヘツド本体の凹所の内周面および前
記フェース体の外周面に、塑性変形したかしめ部材が食
い込む凹溝を形成したことを特徴とする請求項１記載の
ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項５】 前記ヘツド本体の凹所の内底面に背後に
開口する開放部を形成し、前記かしめ部材の一部を前記
ヘツド本体の凹所の内底面と前記フェース体の背面との
間に介在させ、且つ、前記かしめ部材の一部を前記フェ
ース体の背面に沿って前記開放部より露出させたことを
特徴とする請求項１記載のゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7058740A JP2631637B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ゴルフクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7058740A JP2631637B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08252344A JPH08252344A (ja) | 1996-10-01 |
| JP2631637B2 true JP2631637B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=13092928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7058740A Expired - Fee Related JP2631637B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2631637B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9492722B2 (en) | 2013-11-12 | 2016-11-15 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
| US9623299B2 (en) | 2012-06-08 | 2017-04-18 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Iron type golf club head |
| US9937395B2 (en) | 2013-11-12 | 2018-04-10 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3410335B2 (ja) * | 1997-07-24 | 2003-05-26 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフクラブヘッド |
| JP3374055B2 (ja) * | 1997-08-19 | 2003-02-04 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフクラブヘッド |
| JP6039444B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2016-12-07 | グローブライド株式会社 | ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05192426A (ja) * | 1992-01-23 | 1993-08-03 | Daiwa Golf Kk | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
| JP2874103B2 (ja) * | 1992-04-22 | 1999-03-24 | ダイワ精工株式会社 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
| JP2691496B2 (ja) * | 1992-12-16 | 1997-12-17 | マルマンゴルフ株式会社 | ゴルフクラブヘツドおよびその製造方法 |
| JP2650603B2 (ja) * | 1993-05-31 | 1997-09-03 | 株式会社遠藤製作所 | アイアンゴルフクラブヘッド |
| JP2888473B2 (ja) * | 1994-01-24 | 1999-05-10 | ダイワ精工株式会社 | ゴルフクラブヘッドとその製造方法 |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP7058740A patent/JP2631637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9623299B2 (en) | 2012-06-08 | 2017-04-18 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Iron type golf club head |
| US9492722B2 (en) | 2013-11-12 | 2016-11-15 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
| US9937395B2 (en) | 2013-11-12 | 2018-04-10 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
| US10792543B2 (en) | 2013-11-12 | 2020-10-06 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
| US11141632B2 (en) | 2013-11-12 | 2021-10-12 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
| US11801427B2 (en) | 2013-11-12 | 2023-10-31 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08252344A (ja) | 1996-10-01 |
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