JPH10240973A - 乗車券及びその乗車券用の自動改札機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗車券の印字方式（感熱直接印刷方式又は感
熱転写印刷方式）に合わせて印字できるようにする。 【解決手段】 自動改札機本体に投入された乗車券に記
録されている印刷方式を読取る読取手段と、読取られた
印刷方式に基づいて、必要に応じて前記乗車券に所定の
内容を印字する印字制御手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動改札機本体に
投入された乗車券に所定の印刷方式に従って印字できる
ようにした乗車券、及びその乗車券用の自動改札機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動改札機から発行される普通乗
車券や回数券等の乗車券は、その乗車券本体（以下、乗
車券本体も含めて「乗車券」という）に感熱直接印刷方
式で、発行年月日や乗車料金等の所定の内容が印字され
ている。

【０００３】また、駅の係員窓口に設置されているマル
ス端末器から発行される大型の乗車券は、感熱転写印刷
方式で、発行年月日や乗車料金等の所定の内容が印字さ
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、各駅
に設置されている自動改札機は、感熱直接印刷方式で印
字された乗車券に対して入場時刻等の所定の内容を印字
するための印字装置が組込まれているのみで、感熱転写
印刷方式で印字された乗車券が自動改札機本体に投入さ
れたときに印字できないという不都合があった。

【０００５】この様な不都合を回避するために、自動改
札機本体内に感熱直接印刷方式及び感熱転写印刷方式の
両方に対処できる印字装置を組込もうとすると、自動改
札機本体に投入された乗車券の印刷方式が分からないと
所定の内容を印字することができないという新たな問題
点が発生してしまう。

【０００６】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、印刷方式を
記録することのできる乗車券を提供するとともに、その
乗車券を処理することのできる自動改札機を提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る、乗車券
は、上記目的を達成するために、乗車券に所定の内容を
印字する際の印刷方式を示すデータを記録する記録部を
設けたことを特徴としている。

【０００８】本発明に係る自動改札機は、上記目的を達
成するために、自動改札機本体に投入された乗車券に記
録されている印刷方式を読取る読取手段と、読取られた
印刷方式に基づいて、必要に応じて前記乗車券に所定の
内容を印字する印字制御手段と、を有することを特徴と
している。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る自動改札
本体（以下、本体」という）ＡのカードハンドラＢ部分
の概略構成図である。

【００１０】本発明に係る乗車券イの磁気データ記録面
には、図示しないが、その乗車券イの印字方式、すなわ
ち、その乗車券イが感熱直接印刷方式で印字されるもの
であるのか、又は感熱転写方式で印字されるものである
のかを示すデータが記録されている。

【００１１】乗車券イを投入する本体Ａの投入口１及び
利用者へ乗車券イを返却する排出口２間には、モータＭ
により駆動される乗車券イの搬送路Ｌが設けられてい
る。

【００１２】搬送路Ｌには、投入口１から排出口２にか
けて、投入された乗車券イの姿勢を整える整列部３、乗
車券イに記録されているデータを読取るための読取ヘッ
ドＨ1 、演算処理によって得られた新たなデータを書込
むための書込ヘッドＨ2 、その書込まれたデータをチェ
ックするためのベリファイヘッドＨ3 、乗車券イにパン
チ孔をあけるとともに、その乗車券イに入場駅名などの
所定の内容を感熱直接印刷方式でも感熱転写印刷方式で
も印字することのできる印字装置を含むパンチ・印字部
４が設けられている。なお、各ヘッドＨ1 ′，Ｈ2 ′及
びＨ3 ′は乗車券イが裏面を上にして投入されたときに
対処するためにものである。

【００１３】図３中、Ｃは、本体Ａを統括的に制御する
マイクロコンピュータからなる制御器であって、本発明
の印字制御手段を担っている。そして、その電気的構成
は図４に示されている。

【００１４】制御器Ｃは、ＲＯＭ１１に格納されている
システムプログラムとＲＡＭ１２に格納されているワー
キングデータとを用いて演算処理する中央処理部（ＣＰ
Ｕ）１３を有している。そして、このＣＰＵ１３は、Ｉ
／Ｏユニット１４を介して各ヘッドＨ1 〜Ｈ3 、Ｈ1 ′
〜Ｈ3 ′のリード・ライト（Ｒ／Ｗ）ドライバ１５と、
図示しないドアを駆動するためのドアドライバ１６と、
パンチ・印字部４の印字装置を駆動するための印字ドラ
イバ１７と、パンチ・印字部４のパンチ部を駆動するた
めにパンチングドライバ１８とを接続している。なお、
ＣＰＵ１３には、Ｉ／Ｏユニット１４を介してモータＭ
等の各種のドライバや人間検知器等のセンサ類が接続さ
れているがここでは省略されている。

【００１５】次に、本体Ａの制御動作を図３のフローチ
ャートを用いて説明する。今、利用者が本体Ａの投入口
１に乗車券イを投入したとする（ステップ１００肯定。
以下、ステップを「Ｓ」とする。）。

【００１６】投入口１に投入された乗車券イは、読取ヘ
ッドＨ1 （又はＨ1 ′。なお、以下、乗車券イは表面を
上にして投入されたものとして説明する。）を介してそ
の乗車券イに記録されている印刷方式を示すデータ及び
発行年月日等の入出場用のデータが読取られる（Ｓ１０
２）。

【００１７】読取られたデータを基に演算処理した結
果、例えば、有効期日が経過していて入出場を許可でき
ないときは、図示しないドアが閉じられて入出場が拒否
されるが（Ｓ１０４否定）、その演算処理の結果が入出
場を許可できる場合は（Ｓ１０４肯定）、図３のフロー
チャートでは省略されているがドアが開かれて入出場が
許可される。

【００１８】投入された乗車券イによる入出場が許可さ
れた場合であっても、乗車券イが定期券のように印字の
不要なものは返却され、また、普通乗車券で出場の場合
は、後述する印字処理を行うことなく、その乗車券イは
本体Ａ内に回収される（Ｓ１０６否定、Ｓ１１４）。

【００１９】さて、印字必要ありと判定された乗車券イ
は（Ｓ１０６肯定）、その乗車券イは、感熱直接印刷方
式で印字すべきか、あるいは感熱転写方式で印字すべき
かを、読取られたデータを基に判定される。この判定に
おいて、感熱直接印刷方式で印刷されると判定されたと
きは（Ｓ１０８肯定）、パンチ・印字部４の感熱直接印
刷装置によって所定の内容が印字されるとともに、必要
に応じてパンチ孔があけられる（Ｓ１１０）。

【００２０】また、上述の判定において、感熱転写印刷
方式で印刷されると判定されたときは（Ｓ１０８否
定）、パンチ・印字部４の感熱転写印刷装置によって所
定の内容が印字されるとともに、必要に応じてパンチ孔
があけられる（Ｓ１１２）。なお、本体Ａのパンチ・印
字部４内に感熱転写印刷装置が組込まれていないとき
は、印字は省略され、パンチ処理のみが行われる。

【００２１】以上のように、乗車券イに印刷方式を示す
データを記録するようにしたので、本体Ａでは、その印
刷方式に合致した印刷方式で所定の内容を印字すること
ができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係る乗車券は、乗車券に所定の
内容を印字する際の印刷方式を示すデータを記録する記
録部を設けたので、本体では、その印刷方式に合致した
印刷方式で所定の内容を印字することができる。

【００２３】本発明に係る自動改札機は、本体に投入さ
れた乗車券に記録されている印刷方式を読取る読取手段
と、読取られた印刷方式に基づいて、必要に応じて前記
乗車券に所定の内容を印字する印字制御手段とからなる
ので、乗車券に対して適切な印刷方式で印字することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る自動改札機のカー
ドハンドラ部分の概略構成図である。

【図２】制御器のブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

イ 乗車券 １ 投入口 ２ 排出口 ３ 整列部 ４ パンチ・印字部 Ｈ1 ，Ｈ1 ′ 読取ヘッド Ｈ2 ，Ｈ2 ′ 書込ヘッド Ｈ3 ，Ｈ3 ′ ベリファイヘッド Ｌ 搬送路 Ｃ 制御器 Ｍ モータ Ａ 自動改札機本体（本体） Ｂ カードハンドラ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗車券本体に所定の内容を印字する際の
   印刷方式を示すデータを記録する記録部を設けたことを
   特徴とする乗車券。
2. 【請求項２】 自動改札機本体に投入された乗車券に記
   録されている印刷方式を読取る読取手段と、 読取られた印刷方式に基づいて、必要に応じて前記乗車
   券に所定の内容を印字する印字制御手段と、 を有することを特徴とする自動改札機。