JP2000030094A

JP2000030094A - 自動改札機

Info

Publication number: JP2000030094A
Application number: JP19282198A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Arayama; 清荒山; Yasuhiro Abe; 康宏阿部; Tatsufuki Imai; 達二己今井
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1998-07-08
Filing date: 1998-07-08
Publication date: 2000-01-28

Abstract

(57)【要約】【課題】無人駅あるいは無人コーナーにおいても取忘
れ券を返却できるようにする。【解決手段】自動改札機の本体の投入口に投入された
乗車券のうち利用者へ返却すべき乗車券を排出口に排出
するようにした自動改札機において、前記排出口に排出
された乗車券が所定時間以内に抜き取られないときに、
その乗車券を前記自動改札機の本体内に保持する一時保
持部と、前記排出口から抜き取られなかった乗車券に対
して返還要求があったときに、前記一時保持部に保持さ
れている乗車券をその排出口へ搬送させる搬送制御手段
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動改札機に係
り、特に、無人駅あるいは係員の配置されていない無人
改札口（無口コーナー）に設置されるのに好適な自動改
札機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動改札機は、自動改札
機の本体（以下、「本体」という）の投入口に投入され
た乗車券に記録されているデータを用いて入出場の演算
処理をした結果、入出場を許可できるときは、ドアが開
かれて（本体がノーマルオープン型のときはそのま
ま）、利用者（旅客）の入出場が許可されるとともに、
投入された乗車券を利用者に返却すべきときは、投入さ
れた乗車券を排出口に排出するように構成されている。
したがって、利用者は、排出口に排出された乗車券を抜
き取ることができる。

【０００３】また、排出口に排出された乗車券が所定時
間内に抜き取られないときは、次の利用者の改札処理が
できないので、その排出口に排出された乗車券、いわゆ
る取忘れ券は、本体内に設けられている集札箱へ回収さ
れるように構成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動改札機は、取忘れ券が発生したときに集札箱へ
回収されるので、後に利用者が取忘れに気付いても無人
駅あるいは無人コーナーにおいては、係員がいないので
乗車券の返還を受けることができないという不都合があ
った。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、無人駅あるい
は無人コーナーにおいても取忘れ券の返還を受けること
のできる自動改札機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動改札機
は、上記目的を達成するために、本体の投入口に投入さ
れた乗車券のうち利用者へ返却すべき乗車券を排出口に
排出するようにした自動改札機において、前記排出口に
排出された乗車券が所定時間以内に抜き取られないとき
に、その乗車券を本体内に保持する一時保持部と、前記
排出口から抜き取られなかった乗車券に対して返還要求
があったときに、前記一時保持部に保持されている乗車
券をその排出口へ搬送させる搬送制御手段と、を有する
ことを特徴としている。また、前記排出口に抜き取られ
ない乗車券が発生したときに、前記一時保持部に保持さ
れている乗車券を前記本体内に設けられている集札箱に
回収する回収制御手段を設けたことを特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本体ａのカードハンドラ
Ａ部分の概略構成図であって、この本体ａの乗車券（図
示せず）を投入する投入口１及び利用者へ乗車券を返却
する排出口２間には、モータＭにより駆動される搬送路
Ｌが設けられている。この搬送路Ｌには、投入口１から
排出口２にかけて、投入口１に投入された乗車券の姿勢
を搬送しながら整える整列部３と、乗車券に記録されて
いるデータを読取るための読取ヘッドＨ1 ，Ｈ1 ′と、
演算処理によって得られた新たなデータを書込むための
書込ヘッドＨ2 ，Ｈ2 ′と、その書込まれたデータをチ
ェックするためのベリファイヘッドＨ3 ，Ｈ3 ′と、乗
車券に必要に応じて使用状態のパンチ孔をあけるととも
に、必要に応じて入場駅名、使用日、残額などの所定の
内容を印字するパンチ・印字部４とが設けられている。
なお、各ヘッドＨ1 ′，Ｈ2 ′，Ｈ3 ′は、乗車券が裏
面（乗車区間等の印字されている面と反対面）を上にし
て投入されたときに用いられるものである。

【０００８】図１中、Ｗは、パンチ・印字部４と排出口
２との間の搬送路Ｌ中に設けられた図示しないソレノイ
ドで駆動されるウイングである。このウイングＷは、投
入口１に投入された乗車券が利用者に返却することなく
本体１内に設けられている集札箱５に集札（回収）する
とき、その乗車券を集札搬送路Ｌ′を介して受入れるこ
とができるように構成されている。また、このウイング
Ｗは、投入口１に投入された乗車券が利用者へ返却され
るとき、その乗車券を排出口１に導くことができるよう
に構成されている。

【０００９】図１中、Ｓは、本発明の一時保留部を構成
する集札搬送路Ｌ′の途中に設けられた図示しないソレ
ノイドで駆動されるストッパである。このストッパＳ
は、図示の状態に位置しているとき、集札搬送路Ｌ′を
介して集札される乗車券を集札箱５に回収する前に一時
保持することができるように構成されている。また、図
１中、２ａは排出口２の内側（本体ａの内側）に設けら
れた一対のローラからなる乗車券把持部であって、排出
口２に排出された乗車券が利用者によって抜き取られる
まで把持できるように構成されている。

【００１０】本体ａには、図示しないが有人駅または有
人コーナーの係員との間で応答できるインターホン装置
が設けられている。なお、このインターホン装置は、本
体ａに直接設置されていなくとも駅構内に設けられてい
ればよい。

【００１１】図中Ｃは、本体ａを統括的に制御するマイ
クロコンピュータを中心に構成される制御器であり、周
知の自動改札機と同様に、磁気ヘッドＨ1 （又はＨ1
′）で読取られたデータを基に演算処理し、その演算
処理の結果により入出場の許可又は不許可を判定できる
ように構成されている。

【００１２】すなわち、この制御器Ｃは、図２に示され
るように、ＲＯＭ１０に格納されているシステムプログ
ラム及びＲＡＭ１１に格納されているワーキングデータ
を用いて入出場の演算処理を行う中央処理部（ＣＰＵ）
１２を有している。

【００１３】このＣＰＵ１２は、Ｉ／Ｏユニット１３を
介して各磁気ヘッドＨ1 ，Ｈ1 ′，Ｈ2 ，Ｈ2 ′，Ｈ3
，Ｈ3 ′を駆動制御するリードライトドライバ１４
と、パンチ・印字部４と、ウィングＷ及び各ストッパＳ
を駆動制御するソレノイドドライバ１５と、図示しない
ドアを開閉駆動するドア駆動ユニット１６と、モータＭ
を駆動制御するモータドライバ、有人駅または有人コー
ナーに設けられている図示しない監視盤との間で交信す
るための通信制御部１８を接続している。なお、Ｉ／Ｏ
ユニット１３には、人間検知器のアンプ等も接続されて
いるが、ここでは省略されている。

【００１４】次に、図３のフローチャートを用いて本体
ａが無人駅に設置されているときの制御動作について説
明する。今、利用者が本体ａの投入口１に出場条件を満
たす有効な乗車券を投入して出場しようとしているもの
とする。しかも、その乗車券は定期券あるいはＳＦカー
ド等の返却される乗車券であるとする。

【００１５】投入口１に投入された乗車券は、有効券で
あるので、ドアが開いて利用者の出場が許可されるとと
もに、その投入された乗車券は排出口２に排出される。
排出口１に排出された乗車券が所定時間（例えば３０秒
間）利用者によって抜き取られないときは（ステップ１
００肯定。以下、ステップを「Ｓ」とする。）、モータ
Ｍが乗車券を排出口２に搬送するときと逆方向に回転さ
れるとともに、ストッパＳが図１の状態にセットされ
る。したがって、排出口２に排出されていた乗車券は、
ウイングＷを介してストッパＳまで搬送され、一時保持
される（Ｓ１０２）。したがって、本体ａは、次の利用
者の処理が可能状態となる。

【００１６】ストッパＳに乗車券が一時保持されている
状態において、次の利用者の乗車券も排出口２から所定
時間以内に抜き取られなかったとき（Ｓ１０４肯定）、
ストッパＳに一時保持されていた乗車券は、ストッパＳ
の保持が解かれて集札箱５に回収され（Ｓ１０６）、次
の利用者の乗車券がストッパＳに一時保持される（Ｓ１
０８）。

【００１７】なお、ストッパＳに保持されている乗車券
を回収するときは、通常の集札券と区別するために、別
の集札箱を用意して回収するようにしてもよい。この場
合、後に利用者が乗車券の返還（返却）を求めてきたと
きに返還乗車券を捜し出すのに好都合となる。

【００１８】ところで、排出口２からの乗車券を抜き取
らずに出場した利用者が、その乗車券の取忘れに気付い
たとき、図示しないインターホン装置を介して有人駅の
係員との間で応答が開始される（Ｓ１０４否定、Ｓ１１
０肯定）。

【００１９】係員は、有人駅に設置されている監視盤
（図示せず）を介してストッパＳに保持されている乗車
券の乗車区間等の内容を確認するとともに、利用者との
応答により得た内容を照合して乗車券の保持者を確認
し、その確認が得られたときに、監視盤を介して制御器
Ｃに返却指令を出力する。

【００２０】返却指令を受けた制御器Ｃは、モータドラ
イバ１７を介してモータＭを回転させ、ストッパＳに保
持されている乗車券を排出口２に排出させる（Ｓ１１
２）。したがって、利用者は、排出口２に排出された乗
車券を抜き取ることができる（Ｓ１１４）。

【００２１】なお、上述の例は、利用者が無人駅から出
場する場合を示したが、入場する場合であってもよいこ
とはもちろんである。また、本体ａは、無人駅に設置し
た例を示したが、無人コーナーに設置してもよいことは
もちろんである。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係る自動改札機は、排出口に排
出された乗車券が所定時間以内に抜き取られないとき
に、その乗車券を本体内に保持する一時保持部と、前記
排出口から抜き取られなかった乗車券に対して返還要求
があったときに、前記一時保持部に保持されている乗車
券をその排出口へ搬送させる搬送制御手段とからなるの
で、無人駅あるいは無人コーナーにおいても取忘れ等を
利用者に返却することができる。また、前記排出口に抜
き取られない乗車券が発生したときに、一時保持部に保
持されている乗車券を前記本体内に設けられている集札
箱に回収する回収制御手段を設けたときは、次の利用者
の取忘れ券を一時保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る自動改札機のカー
ドハンドラ部分の概略構成図である。

【図２】制御器のブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１投入口２排出口３整列部４パンチ・印字部５集札箱ＳストッパＨ1 ，Ｈ1 ′ 読取ヘッドＨ2 ，Ｈ2 ′ 書込ヘッドＨ3 ，Ｈ3 ′ ベリファイヘッドＬ搬送路Ｌ′ 集札搬送路Ｃ制御器ＭモータＳストッパａ自動改札機の本体（本体）Ａカードハンドラ

フロントページの続き (72)発明者今井達二己栃木県宇都宮市平出工業団地11番地２日本信号株式会社宇都宮事業所内Ｆターム(参考） 3E027 AA08 AA09 BA03 BA09 CA07 CA08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動改札機の本体の投入口に投入された
乗車券のうち利用者へ返却すべき乗車券を排出口に排出
するようにした自動改札機において、前記排出口に排出された乗車券が所定時間以内に抜き取
られないときに、その乗車券を前記自動改札機の本体内
に保持する一時保持部と、前記排出口から抜き取られなかった乗車券に対して返還
要求があったときに、前記一時保持部に保持されている
乗車券をその排出口へ搬送させる搬送制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。
【請求項２】排出口に抜き取られない乗車券が発生し
たときに、一時保持部に保持されている乗車券を自動改
札機の本体内に設けられている集札箱に回収する回収制
御手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の自動改
札機。