JPH1024031A - X線ctスキャナ - Google Patents

X線ctスキャナ

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JPH1024031A
JPH1024031A JP8183866A JP18386696A JPH1024031A JP H1024031 A JPH1024031 A JP H1024031A JP 8183866 A JP8183866 A JP 8183866A JP 18386696 A JP18386696 A JP 18386696A JP H1024031 A JPH1024031 A JP H1024031A
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das
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slice thickness
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泰男 斉藤
Koichi Muraki
宏一 村木
Hiroaki Miyazaki
博明 宮崎
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Kazufumi Ihira
和史 伊平
Tatsuro Suzuki
達郎 鈴木
Hiroshi Aradate
博 荒舘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体軸方向の高い解像度と当該体軸方向に沿った
広い撮影領域とを共に実現できるマルチスライスX線C
Tスキャナを提供する。 【解決手段】2次元検出器11の検出信号を収集処理し
てその検出信号に応じたディジタルデータを得るデータ
収集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 ;第1チャ
ンネルに対応する収集素子のみを示す)をスライス厚方
向及びチャンネル方向に対応させて複数個配列して成る
データ収集装置21を備えたX線CTスキャナ。2次元
検出器の各チャンネルの各検出素子列11a1 〜11a
16(第1チャンネルに対応する検出素子列11a1 (s
eg1a1 〜1a8 、seg2a1〜2a4 、seg4
a1 〜4a4 、seg8a1 〜8a4 )のみを示す)を
スライス厚方向毎にスライス厚条件に応じて選択してデ
ータ収集装置21のデータ収集素子DAS−1a1 〜D
AS−8a1 に接続するスイッチ群20(スイッチS11
〜S20G )及びホストコントローラ25(図1参照)を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガントリー回転軸
方向(X線焦点位置を回転させる中心軸の方向、単純に
はスライス面の厚さ(スライス厚)方向)に沿って複数
列(複数セグメント)配列された2次元検出器であっ
て、当該スライス厚(スライスピッチ)を不均等に形成
した2次元検出器を備えたX線CTスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】X線CTスキャナにおいて従来から用い
られていたタイプとして、ファンビーム(シングルスラ
イス)X線CTスキャナがある。
【0003】このファンビームX線CTスキャナは、被
検体(例えば患者)を挟んで対向配置されたX線源及び
検出器を有しており、この検出器は当該被検体の体軸方
向に直交する方向(チャンネル方向)に沿って扇状に例
えば約1000チャンネル並べられている。
【0004】このX線CTスキャナによれば、X線源か
ら被検体のあるスライス面(単にスライスともいう)に
対してファン状にX線ビームを照射し、被検体のあるス
ライス面を透過したX線ビームを検出器で検出してX線
透過データを収集する。
【0005】収集されたX線透過データは、検出器の各
検出素子毎に設けられた素子を有するデータ収集装置
(DAS)に送られ、その各素子により増幅処理等が行
なわれて投影データ(1回のデータ収集を1ビューとい
う)が収集される。
【0006】そして、X線源及び検出器を一体で被検体
の周囲に回転させながらX線照射を行なって前記データ
収集を約1000回程度繰り返すことにより、被検体に
対する多方向からの投影データが収集され、その多方向
から得られた投影データに基づいて被写体のスライス面
の画像が再構成される。
【0007】ところで、このようなシングルスライスX
線CTスキャナでは、被検体のある一つのスライス面の
画像を得ているため、短時間に広い範囲の画像を撮影す
ることは難しく、医師等から単位時間により高精細(高
解像度)且つ広範囲に画像を撮影したいという強い要望
が出されていた。
【0008】この要望に応えるために、近年、マルチス
ライスX線CTスキャナが研究されている。
【0009】このマルチスライスX線CTスキャナは、
シングルX線CTスキャナにおける検出器を被写体の体
軸方向(スライス厚方向、seg方向ともいう)に沿っ
て複数列(複数(N)セグメント)有しており、当該検
出器は、全体でMチャンネル×Nセグメントの検出素子
を有する2次元検出器として構成されている。この場
合、DASの各素子は、例えば2次元検出器の各検出素
子毎に設けられている。
【0010】すなわち、マルチスライスX線CTスキャ
ナによれば、円錐状(コーン状)のX線ビームを曝射す
るX線源と、上述した2次元検出器とを有しており、当
該円錐状のX線ビーム(有効視野直径FOV)に基づい
て被検体を透過したX線を2次元検出器で検出すること
により、当該被検体の多スライス面の投影データを一度
に収集するものであり、上述した高精細且つ広範囲な画
像収集を可能にするものとして期待されている。
【0011】このようなマルチスライスX線CTスキャ
ナ及びそのCTスキャナに用いられる2次元検出器の構
成については、種々の提案がなされている。
【0012】例えば、特開平6−169912には、ス
ライス厚(スライスピッチ)の異なる複数のセグメント
で得られたX線データを画像処理により束ねることによ
り自由にslice厚を変えるアイデアが開示されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】マルチスライスX線C
Tスキャナの2次元検出器及びDASの仕様を考えると
き、幾つかのパラメータが重要になる。すなわち、体軸
方向の解像度を上げるためには、体軸方向に沿った検出
器セグメントの素子ピッチ(スライス厚)を細かく設定
することが必要であり、体軸方向の撮影領域を広げる
(結果的にある領域の撮影時間を短くする)ためには、
検出器全体(検出器セグメントの列数)を大きくする必
要がある。この体軸方向の解像度の増大及び撮影領域の
ワイド化という一見相反する要求を両方ともクリアする
ために、十分に小さく分割された検出素子を十分に大き
なサイズを確保するまでの列数(seg数)だけ体軸方
向に配置する構成が考えられていた。
【0014】しかしながら、検出器側においては、検出
器の細分化に伴う幾何学的効率の低下や、素子数増大に
伴う配線パターン密度の問題等から、最小素子サイズ
(slice方向)、最大素子数に限界があるため、現
状では、最小サイズは約1mm、最大素子数は約30列程
度が可能なレベルとして考えられていた。
【0015】このように検出素子を約30列程度配置す
るためには、その検出素子のseg数に対応した素子数
のDASが必要である。単純には、現状のDASをその
まま複数列(30列)配置すれば済むことであるが、実
際にはスキャナシステムへの実装スペースの問題やコス
トパフォーマンスの問題等で配置可能なDASの素子数
には限界があり、現在の高密度実装技術や製造コストで
は、近い将来可能なレベルとしてもせいぜい10列分程
度であった。
【0016】このようにDAS素子数、検出器の最小サ
イズ及び最大素子数のパラメータには互いに異なる制約
があるため、これらのパラメータを単純に組み合わるだ
けでは、体軸方向の高解像度及びワイド化した撮影領域
を共に得ることは難しく、なお一層の創意工夫が必要で
あった。
【0017】ここで、従来における単純なパラメータの
組み合わせの一例として、1mmあるいは2mmの均等ピッ
チ(スライス厚)の30列の検出器と10slice分
の素子を有するDASとをスイッチ群を介して組み合わ
せる際の1chの検出器の検出素子列を図28に示す。
なお、図28(A)は、検出素子のサイズとして1mmサ
イズを選択した解像度追及型の構成を示しており、図2
8(B)は、検出素子のサイズとして2mmサイズを選択
した撮影領域追及型の構成を示している。
【0018】解像度追及型の構成においては、図28
(A)(a)に示すように、1mmセグメントを30個
(30seg数)並べた検出器を有しており、今、DA
Sが10slice分あるため、実現されるスライス
は、1mmピッチのスライスを合計10slice(1mm
*10slice、合計10mm;図28(A)(b)参
照)から、3mmピッチのスライスを合計10slice
(3mm*10slice、合計30mm;図28(A)
(c)参照)までのデータ収集を行なうことができる。
【0019】この解像度追及型においては、確かにセグ
メント方向の解像度は1mmピッチと細かくできるが、反
面、撮影領域は最大で30mm程度に抑えられるため、十
分にワイドな撮影領域が得られなかった。
【0020】一方、撮影領域追及型の構成においては、
図28(B)(a)に示すように、2mmセグメントを3
0個(30seg数)並べた検出器を有しており、解像
度追及型と同様に、2mmピッチのスライスを合計10s
lice(2mm*10slice、合計20mm;図28
(B)(b)参照)から、6mmピッチのスライスを合計
10slice(6mm*10slice、合計60mm;
図28(B)(c)参照)までのデータ収集を行なうこ
とができる。
【0021】この撮影領域追及型においては、確かに撮
影領域は最大で60mmとなり、十分ワイドなものが得ら
れるが、反面、セグメント方向の最小スライスは2mmピ
ッチとあらくなってしまい、十分な解像度が得られなか
った。
【0022】また、例えば、広い撮影領域を重視して、
検出器の素子サイズを大きく設定した際には、希望する
slice厚を実現できない場合が生じた。例えば、2
mmセグメントの検出素子を多数並べている場合、信号束
ね用スイッチ群の設定を切り換えても例えば5mmピッチ
のスライスを選択することができなかった。
【0023】一方、上述したように検出素子及びDAS
の素子数を増加させることは、体軸方向の高解像度及び
撮影領域のワイド化を実現するためには望ましいことで
はあるが、反面、素子数の増大はスキャナ全体の信頼性
の低下につながる恐れがある。技術開発により、検出素
子数やDASの素子数の増加に比例して故障率が増加す
るとは必ずしも言えないが、例えば、現在の30倍の検
出素子数を有する検出器及び10倍の素子数を有するD
ASを、現在の検出器及びDASと同一の故障率に抑え
るためには、単純には、現在の30倍及び10倍の信頼
性が要求される。すなわち、検出器及びDASの素子数
を増大させるためには、その増大に比例して故障が発生
した場合において、その信頼性を維持できる手段を確保
する必要があった。
【0024】本発明は上述したような事情に鑑みてなさ
れたもので、体軸方向の高い解像度と当該体軸方向に沿
った広い撮影領域とを共に実現できるマルチスライスX
線CTスキャナを提供することをその第1の目的とす
る。
【0025】また、本発明は、選択できるスライス厚の
自由度を大幅に向上させたマルチスライスX線CTスキ
ャナを提供することをその第2の目的とする。
【0026】さらに、本発明は、検出素子及びDASの
素子に故障が発生した場合においても十分な信頼性が得
られるX線CTスキャナを提供することをその第3の目
的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明によれば、被検体に対するX
線ビームのスライス厚方向及びこのスライス厚方向に直
交するチャンネル方向に複数のX線検出素子を2次元的
に配列し且つ前記スライス厚方向の前記検出素子のピッ
チを不均等に形成した2次元検出器と、この2次元検出
器の検出信号を収集処理してその検出信号に応じたディ
ジタルデータを得るデータ収集素子を前記スライス厚方
向及びチャンネル方向に対応させて複数個配列して成る
データ収集装置とを備えたX線CTスキャナにおいて、
前記2次元検出器の各検出素子を前記スライス厚方向毎
にスライス厚条件に応じて選択して前記データ収集装置
のスライス厚方向に対応するデータ収集素子に接続する
検出素子選択手段を備えている。
【0028】請求項2に記載した発明では、前記データ
収集装置の前記スライス厚方向に対応するデータ収集素
子の素子数は当該スライス厚方向のX線検出素子の素子
数よりも少ない。
【0029】請求項3に記載した発明では、前記2次元
検出器は前記スライス厚方向に沿って各チャンネル毎に
複数の検出素子列を有し、この各検出素子列は、前記ス
ライス厚方向の中心部に最小スライスピッチを有する基
本検出素子(基本セグメント)を配置し、そのスライス
厚方向に沿った両サイドに前記最小スライスピッチより
も大きいスライスピッチを有する検出素子(セグメン
ト)を配置した不均等ピッチ構造である。
【0030】請求項4に記載した発明では、前記検出素
子選択手段は、前記各チャンネル毎の検出素子列に対応
する検出素子をそれぞれ前記データ収集装置の前記各チ
ャンネル毎の検出素子列に対応するデータ収集素子にO
N/OFF可能に接続する複数のスイッチから成るスイ
ッチ群と、このスイッチ群の各々のスイッチを前記スラ
イス厚条件に応じてON・OFF制御するスイッチ制御
手段とを備えている。
【0031】請求項5に記載した発明では、前記スイッ
チ制御手段は、前記各検出素子列に対応するデータ収集
素子により収集されるデータがそれぞれ同一のスライス
厚となるように前記各スイッチをON・OFF制御する
ようにしている。
【0032】請求項6に記載した発明では、前記スイッ
チ制御手段は、前記最小スライスピッチよりも大きいス
ライス厚条件が設定された場合、前記スイッチ群のON
・OFF制御を介して前記各検出素子列の前記基本セグ
メントを含む複数のセグメントの内の少なくとも一部を
束ねて前記各検出素子列に対応するデータ収集素子の内
の所定のデータ収集素子に接続することにより、前記最
小スライスピッチよりも大きいスライス厚のデータを当
該各データ収集素子により収集できるようにしている。
【0033】請求項7に記載した発明では、前記2次元
検出器の前記各検出素子列の不均等ピッチは、前記スイ
ッチ制御手段が前記スライス厚条件の変化に応じて前記
複数のセグメントの束ね方を変化させた場合、その変化
に応じて前記各データ収集素子により収集されるデータ
のスライス厚が2倍ずつ広がるように設定されている。
【0034】請求項8に記載した発明では、前記2次元
検出器の前記各検出素子列の不均等ピッチは、前記スイ
ッチ制御手段が前記複数のセグメントの束ね方を変化さ
せた場合、その変化に応じて前記各データ収集素子によ
り収集されるデータのスライス厚が3倍ずつ広がるよう
に設定されている。
【0035】請求項9に記載した発明では、前記スイッ
チ群の各スイッチは、前記各検出素子列のセグメントそ
れぞれを当該各検出素子列に対応する全てのデータ収集
素子に接続するように設けられている。
【0036】請求項10に記載した発明では、前記スイ
ッチ群の各スイッチは、前記各検出素子列に対応するデ
ータ収集素子に対して、前記スイッチ制御手段における
所定のON・OFF制御パターンのみを実現するために
必要な前記各検出素子列のセグメントのみを接続するよ
うに設けられている。
【0037】請求項11に記載した発明では、前記2次
元検出器のX線ビーム入射側に設けられ前記スライス厚
方向に沿って移動可能な2枚のX線遮蔽板を有するビー
ムトリマと、前記スライス厚条件に応じて当該ビームト
リマの各X線遮蔽板のスライス厚方向におけるエッジ位
置を制御するビームトリマ制御手段とを備え、前記スイ
ッチ制御手段による各スイッチのON・OFF制御と前
記ビームトリマ制御手段のビームトリマのエッジ位置制
御との併用により所望のスライスピッチのデータ収集を
行なうようにしている。
【0038】請求項12に記載した発明では、前記2次
元検出器の各X線検出素子及び前記データ収集装置の各
データ収集素子の内の少なくとも一方に含まれる故障素
子を検出する故障検出手段と、この故障検出手段により
故障検出された故障素子の位置に基づいて、当該故障素
子の検出データを補正するデータ補正手段とを備えてい
る。
【0039】請求項13に記載した発明では、前記故障
素子は前記2次元検出器の各X線検出素子中のある素子
であり、前記データ補正手段は、前記故障素子が前記各
データ収集素子に選択して収集されたデータの全体ある
いは大部分を占める検出素子か否かを判断する第1の判
断手段と、この第1の判断手段により前記故障素子が前
記各データ収集素子に選択して収集されたデータの全体
あるいは大部分を占める検出素子と判断された場合、当
該故障素子を含むデータが前記データ収集素子全体で収
集される収集データ群のスライス方向の端に位置するか
否かを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段
の判断の結果、前記故障素子を含むデータが前記データ
収集素子全体で収集される収集データ群のスライス方向
の端に位置すると判断された場合、当該故障素子周辺の
3素子の検出データで当該故障素子のデータを補間する
第1の補間手段と、前記第2の判断手段の判断の結果、
前記故障素子を含むデータが前記データ収集素子全体で
収集される収集データ群のスライス方向の端に位置しな
いと判断された場合、当該故障素子周辺の4素子の検出
データで当該故障素子のデータを補間する第2の補間手
段とを備えるとともに、前記第1の判断手段により前記
故障素子が前記各データ収集素子に選択して収集された
データの一部であると判断された場合、当該データを前
記故障素子を省いた検出素子から得られたデータである
と認識し、対応するデータ部分の検出素子全体の感度デ
ータを補正する感度補正手段とを備えている。
【0040】請求項14に記載した発明では、被検体に
対するX線ビームのスライス厚方向及びこのスライス厚
方向に直交するチャンネル方向にセパレータで区画され
た複数のX線検出素子を有し且つ前記スライス厚方向の
前記検出素子のピッチを不均等に形成したアレイ構造の
2次元検出器と、この2次元検出器の検出信号を収集処
理してその検出信号に応じたディジタルデータを得るデ
ータ収集素子を前記スライス厚方向及びチャンネル方向
に対応させて複数個配列して成るデータ収集装置とを備
えたX線CTスキャナにおいて、前記セパレータの内、
前記スライス厚方向に隣接するX線検出素子間に介在さ
れたセパレータを金属薄膜で形成している。
【0041】請求項15に記載した発明では、前記2次
元検出器の各検出素子を前記スライス厚方向毎にスライ
ス厚条件に応じて選択して前記データ収集装置のスライ
ス厚方向に対応するデータ収集素子に接続する検出素子
選択手段を備えている。
【0042】本発明によれば、スライス厚方向に沿って
配列された各チャンネル毎の複数の検出素子列それぞれ
の検出素子のピッチが不均等構造(例えば前記スライス
厚方向の中心部に最小スライスピッチを有する基本セグ
メントを配置し、そのスライス厚方向に沿った両サイド
に前記最小スライスピッチよりも大きいスライスピッチ
を有するセグメントを配置した構造)であり、その不均
等ピッチの各検出素子列の検出素子と、スライス厚方向
及びチャンネル方向に対応させて複数個配列されたデー
タ収集素子の各検出素子列に対応する検出素子(その素
子数は当該スライス厚方向のX線検出素子の素子数より
も少ない)とが、検出素子選択手段の複数のスイッチか
ら成るスイッチ群のON・OFF制御によりスライス厚
条件に応じて選択的に接続されるようになっている。
【0043】このため、細かいスライス厚のスライスデ
ータ(例えば最小スライス厚のデータ)を各データ収集
素子を介して得たい場合には、前記基本セグメントを選
択して各データ収集素子に接続すればよい。また、撮影
領域を広げる場合には、普通に各検出素子列のセグメン
トを各データ収集素子に接続したのでは、上述したよう
に「各検出素子列のセグメント数>各データ収集素子の
素子数」であるため、データ収集素子数に対応する撮影
領域しか実現できない。
【0044】そこで、本発明では、各検出素子列の基本
セグメントを含む複数のセグメントの内の少なくとも一
部を束ねて各検出素子列に対応するデータ収集素子の内
の所定のデータ収集素子に接続することにより、例えば
全てのセグメントを各データ収集素子に接続することが
可能になっている。したがって、この結果、スライス厚
方向(体軸方向)において高い解像度(細かいスライス
ピッチ)と撮影領域のワイド化を共に実現することがで
きる。
【0045】また、本発明によれば、2次元検出器の各
検出素子列の不均等ピッチが、スライス厚条件の変化に
応じて複数の不均等ピッチのセグメントの束ね方を変化
させた場合にその変化に応じて前記各データ収集素子に
より収集されるデータのスライス厚が例えば2倍ずつ広
がるように設定されているため、診断対象に応じた厚さ
のスライスデータを得ることができる。
【0046】さらに、スイッチ制御手段における各スイ
ッチのON/OFF制御に加えて、ビームトリマのエッ
ジ位置を制御を行なうことにより、従来では実現しにく
かったスライス厚のスライスデータを収集することがで
きる。
【0047】さらに、本発明によれば、例えば2次元検
出器のあるX線検出素子が故障していた場合、故障検出
された素子の位置(例えば故障素子を含むデータが前記
データ収集素子全体で収集される収集データ群のスライ
ス方向の端に位置するか否か)に基づいて、各種の補正
方法(隣接する素子のデータによる補間、故障素子を省
いたデータとしての感度補正等)から当該故障位置に最
適な方法を選択して故障素子の検出データが補正される
ため、万が一検出素子に故障が発生していた場合でも、
常に最適な処置が施されることになる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0049】図1は、本実施形態のX線CTスキャナ1
の概略構成を示すブロック図である。
【0050】図1によれば、X線CTスキャナ(CTシ
ステム)1は、被検体(患者)P載置用の寝台2と、被
検体Pを挿入して診断を行なうための図示しない診断用
開口部を有し、被検体Pの投影データの収集を行なうガ
ントリー3と、スキャナ全体の制御を行なうとともに、
収集された投影データに基づいて画像再構成処理や再構
成画像表示等を行なうシステム部4とを備えている。
【0051】寝台2は、図示しない寝台駆動部の駆動に
より被検体Pの体軸方向に沿ってスライド可能になって
いる。
【0052】ガントリー3は、その診断用開口部に挿入
された被検体Pを挟んで対向配置されたX線管球10及
び主検出器11と、ガントリー駆動部12とを備えてお
り、X線管球10と主検出器11は、ガントリー駆動部
12の駆動により、ガントリー3の診断用開口内に挿入
された被検体Pの体軸方向に平行な中心軸の廻りに一体
で回転可能になっている。ガントリー3内のX線管球1
0と被検体Pとの間には、X線管球10のX線焦点から
曝射されたコーン状のX線ビームを整形し、所要の大き
さのX線ビームを形成するためのスリット13が設けら
れている。また、主検出器11のX線ビーム入射側に
は、例えば主検出器11の列方向に沿って移動する2枚
のX線遮蔽板を有するビームトリマ14が設けられてい
る。このビームトリマ14は、スキャン条件(スライス
厚条件)に応じて2枚のスリット板の主検出器11の列
方向に沿った移動位置を制御することにより被検体Pを
透過してきたX線ビームをトリミングして、良好なプロ
ファイルの透過X線ビームを生成するように構成されて
いる。
【0053】さらに、X線CTスキャナ1は、X線管球
10に高電圧を供給する高電圧発生装置15を備えてい
る。この高電圧発生装置15によるX線管球10への高
電圧供給は、例えば非接触式のスリップリング機構によ
り行なわれる。
【0054】主検出器11は、図2に示すように、1c
hあたり複数seg(本実施形態では20seg)がs
eg方向(体軸方向、スライス厚方向)に沿って並べら
れた検出素子列をチャンネル方向(ch方向)に沿って
複数ch(本実施形態では16ch)アレイ状に配列し
た2次元検出器(図2では、16ch×20segの2
次元検出器を示している)として構成されている。
【0055】すなわち、図2では、第1chの20se
g分の素子列を11a1 とすると、第1ch:11a1
〜第16ch:11a20の素子列が配置されており、ま
た、第1segの16ch分の素子列を11α1 とする
と、第1seg:11α1 〜第20seg:11α20の
素子列が配置されていることになる。
【0056】ここで、このように2次元配列された各検
出素子の各素子の位置(アドレス)を(seg,ch)
で表すと、例えば(第1seg,第1ch)に位置する
素子は、11(1,1)として表され、以下、第1ch
11a1 の素子列は、11(2,1)…11(20,
1)と表される。また、このようにして、残りのch1
1a2 〜11a16の素子列は、それぞれ第2ch11a
2 →11(1,2)…11(20,2),第3ch11
a3 →11(1,3)…11(20,3),・・・・,
第15ch11a15→11(1,15)…11(20,
15),第16ch11a16→11(1,16)…11
(20,16)として表される。
【0057】なお、各seg間及び各ch間は、例えば
金属板等のセパレータ(反射板)11s1 及び11s2
が設けられ、隣接するch間及びseg間のクロストー
クを無くすように構成されている。
【0058】そして、本実施形態の主検出器(2次元検
出器)11の各chの素子列11a1 〜11a16の各素
子のseg方向のスライス厚(スライスピッチ)は、中
央の素子から端部の素子に向けてピッチが広がるように
不均等に形成されている。なお、このseg方向に沿っ
て不均等に形成されたスライスピッチのことを不均等ピ
ッチという)。
【0059】ここで、主検出器11の各チャンネル(c
h)の素子列1a1 〜11a16の構成を図3に示す。な
お、図3は、第1chの素子列11a1 について示して
いる。
【0060】本実施形態においては、X線CTスキャナ
1で得られる最小スライス厚を実現するためのサイズを
有する検出素子列を基本セグメントと呼び、本実施形態
では最小スライス厚が1mmの場合について説明する。
【0061】図3によれば、本実施形態の主検出器11
の各チャンネルの素子列11a1 〜11a16の構成は、
中央に基本セグメント(1mm−seg;1mmスライス厚
のセグメント)を8セグメント((図面向かって右側か
らseg1a1 〜seg1a8 とする)配列し、さらに
その外側に2mmセグメント(2mm−seg;2mmスライ
ス厚のセグメント)を片側に2セグメントずつ合計4セ
グメント配列し(図面向かって右側からseg2a1 〜
seg2a4 とする)、さらにその2mmセグメントの外
側に、4mmセグメント(4mm−seg;4mmスライス厚
のセグメント)を片側に2セグメントずつ合計4セグメ
ント配列する(図面向かって右側からseg4a1 〜s
eg4a4 とする)。さらに、4mmセグメントの外側に
8mmセグメント(8mm−seg;8mmスライス厚のセグ
メント)を片側に2セグメントずつ合計4セグメント配
列している(図面向かって右側からseg8a1 〜se
g8a4 とする)。1チャンネルあたり合計20seg
であり、全体で64mmに対応する。なお、ここに示した
寸法は、ガントリー3(X線管球10及び主検出器1
1)の回転軸中心での値であり、主検出器11における
実寸法ではない。
【0062】そして、主検出器(2次元検出器)11の
各検出素子により検出されたX線透過データは、スイッ
チ群20を介して例えば各チャンネルの検出素子列11
a1〜11a16それぞれ(20seg)に対して、当該
20segより少ない8列分(8スライス分)のデータ
収集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 …DAS−
1a16〜DAS−8a16)を有するDAS(データ収集
装置)21に送られる。
【0063】図4は、本実施形態の2次元検出器11,
スイッチ群20,及びDAS21の構造を示す斜視図で
ある。図4に示すように、2次元検出器11は、検出素
子がアレイ状に並べられており、スイッチ群20は、例
えばスイッチ基板上にFET等のスイッチング素子を実
装して構成されている。また、DAS21のデータ収集
素子は、2次元検出器11の各検出素子と同様にアレイ
状に配列されている。
【0064】DAS21の各データ収集素子(DAS−
1a1 〜DAS−8a1 …DAS−1a16〜DAS−8
a16)は、送られたX線透過データに対して増幅処理や
A/D変換処理等を施して当該被検体Pの8スライス分
の投影データを収集するようになっている。
【0065】ここで、主検出器11の例えば第1チャン
ネルにおける20segの検出素子列11a1 (seg
1a1 〜seg1a8 、seg2a1 〜seg2a4 、
seg4a1 〜seg4a4 、seg8a1 〜seg8
a4 )と、この第1チャンネルの検出素子列11a1 に
対応するDAS21の8列(8スライス)分のデータ収
集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 )を有するD
AS(データ収集装置)21とのスイッチ群20による
接続関係を図5に示す。なお、図5には、説明を容易に
するために、素子列両端のseg8a1 〜seg8a4
と各DAS−1a1 〜DAS−8a1 とを接続するスイ
ッチ群のみを示している。
【0066】図5によれば、seg8a1 は、スイッチ
S11を介してDAS−1a1 に接続され、以下、スイッ
チS12〜S18を介してDAS−2a1 〜DAS−8a1
に接続されている。そして、S1Gを介してGNDに接続
されている。同様に、seg8a2 は、スイッチS21〜
S2Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGN
Dに接続されている。
【0067】以下、seg4a1 は、スイッチS31〜S
3Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGND
に接続され、seg4a2 は、スイッチS41〜S4Gを介
し手DAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続
されている。また、seg2a1 は、スイッチS51〜S
5Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGND
に接続され、seg2a2 は、スイッチS61〜S6Gを介
してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続
されている。
【0068】さらに、seg1a1 …seg1a8 は、
それぞれスイッチS71〜S7G…スイッチS141 〜S14G
を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに
接続されている。そして、seg2a3 は、スイッチS
151 〜S15G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1
及びGNDに接続され、seg2a4 は、スイッチS16
1 〜S16G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及
びGNDに接続されている。また、seg4a3 は、ス
イッチS171 〜S17G を介してDAS−1a1〜DAS
−8a1 及びGNDに接続され、seg4a4 は、スイ
ッチS181 〜S18G を介してDAS−1a1 〜DAS−
8a1 及びGNDに接続されている。
【0069】そして、seg8a3 は、スイッチS191
〜S19G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及び
GNDに接続され、seg8a4 (20seg目)は、
スイッチS201 〜S20G を介してDAS−1a1 〜DA
S−8a1 及びGNDに接続されている。
【0070】各接続スイッチS11〜S20G には、それぞ
れシステム部4のホストコントローラ25から図示しな
い制御信号線が接続されており、この制御信号線を介し
てホストコントローラ25から送られる制御信号に応じ
て接続スイッチS11〜S20Gは個別にON/OFFし、
各セグメントseg1a1 〜seg1a8 、seg2a
1 〜seg2a4 、seg4a1 〜seg4a4 、及び
seg8a1 〜seg8a4 とDAS−1a1 〜DAS
−8a1 及びGNDとの接続/非接続を個別に切り換え
制御するようになっている。
【0071】なお、第2チャンネルの検出素子列11a
2 〜第16チャンネルの検出素子列11a16について
も、第1チャンネルの検出素子列11a1 と同様に、各
接続スイッチを介して対応するDAS−1a2 〜DAS
−8a2 …DAS−1a16〜DAS−8a16にそれぞれ
接続されており、各接続スイッチは、ホストコントロー
ラ25からの制御信号に応じて各セグメントとDASの
データ収集素子及びGNDとの間で接続/非接続を個別
に切り換え制御するようになっている。
【0072】一方、X線CTスキャナ1のシステム部4
は、例えばCPU等を有するコンピュータ回路を搭載し
たデータ処理装置26を有している。このデータ処理装
置26は、DAS21の各データ収集素子により収集さ
れた8スライス分の投影データを保持し、上述したガン
トリー3の回転による多方向から得られた同一スライス
の全ての投影データを加算する処理や、その加算処理に
より得られた多方向投影データに対して必要に応じて補
間処理、補正処理等を施すようになっている。
【0073】また、システム部4は、データ処理装置2
6におけるデータ処理に必要なデータ等を記憶する記憶
装置27と、データ処理装置26によりデータ処理され
て得られた投影データを再構成処理して、8スライス分
の再構成画像データを生成する再構成装置28と、この
再構成装置28により生成された再構成画像データを表
示する表示装置29と、キーボードや各種スイッチ、マ
ウス等を備え、オペレータOを介してスライス厚やスラ
イス数等の各種スキャン条件を入力可能な入力装置30
と、再構成装置28により生成された再構成画像データ
を記憶可能な大容量の記憶領域を有する補助記憶装置3
1とを備えている。
【0074】そして、X線CTスキャナ1のシステム部
4は、CPUを有するコンピュータ回路を搭載したホス
トコントローラ25を有している。このホストコントロ
ーラ25は、高電圧発生装置15に接続されるととも
に、バスBを介してガントリー3内の図示しない寝台駆
動部、ガントリー駆動部12、ビームトリマ14、スイ
ッチ群20、及びDAS21にそれぞれ接続されてい
る。
【0075】また、ホストコントローラ25、データ処
理装置26、記憶装置27、再構成装置28、表示装置
29、入力装置30、及び補助記憶装置31は、それぞ
れバスBを介して相互接続され、当該バスBを通じて互
いに高速に画像データや制御データ等の受け渡しを行な
うことができるように構成されている。
【0076】すなわち、ホストコントローラ25は、オ
ペレータOから入力装置30を介して入力されたスライ
ス厚等のスキャン条件を内部メモリに記憶し、この記憶
されたスキャン条件(あるいは、マニュアルモードにお
いてオペレータOから直接設定されたスキャン条件)に
基づいて高電圧発生装置15、図示しない寝台駆動部、
ガントリー駆動部12、及びビームトリマ14を介して
寝台2の体軸方向への送り量、送り速度、ガントリー3
(X線管球10及び主検出器11)の回転速度、回転ピ
ッチ、ビームトリマ14のエッジ位置、及びX線の曝射
タイミング等を制御しながら当該高電圧発生装置15、
寝台駆動部、ガントリー駆動部12、及びビームトリマ
14を駆動させることにより、被検体Pの所望の撮影領
域に対して多方向からコーン状のX線ビームが照射され
る。そして、被検体Pの撮影領域を透過した透過X線
は、主検出器11の各検出素子を介してX線透過データ
として検出される。
【0077】同時に、ホストコントローラ25は、内部
メモリに記憶されたスキャン条件(あるいは、マニュア
ルモードのスキャン条件)に基づいてスイッチ群20の
各スイッチの切り換え制御を行なって主検出器11の各
検出素子とDAS21との接続状態を切り換えることに
より、当該各検出素子で検出されたX線透過データを束
ねて、スキャン条件に対応した複数スライスのX線透過
データとしてDAS21に送ることができるように構成
されている。
【0078】次に、本実施形態における上述したスイッ
チ群20を介してX線透過データを束ねる構成について
説明する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、
主検出器11の第1チャンネルの検出素子列11a1 で
検出されたX線透過データを束ねてDAS−1a1 〜D
AS−8a1 に送る構成についてのみ示しているが、第
2チャンネルの検出素子列11a2 〜第16チャンネル
の検出素子列11a16とDAS−1a2 …DAS−8a
2 〜DAS−1a16…DAS−8a16との間でも同様に
行なわれることは言うまでもない。
【0079】最初に、同一のスライス厚で8スライスを
収集する場合のX線透過データのスイッチ群20による
束ね方を図6及び図7に示す。図6及び図7中、網掛け
部分が検出されたX線透過データを使用する検出素子の
範囲を表し、太線が束ねたX線透過データの切れ目を表
している。
【0080】図6(A)は、スライス厚として最小のス
ライス厚(1mm)で8スライスを収集する場合における
スイッチ群20によるX線透過データの束ね方を示すも
のである。
【0081】すなわち、ホストコントローラ25は、入
力されたスライス厚条件(1mm)を含むスキャン条件に
基づいてスイッチ群20のスイッチS11 〜S20G をO
N/OFF制御して、各検出素子列で検出されたX線透
過データを束ねる。すなわち、seg1a1 〜seg1
a8 とDAS−1a1 〜DAS−8a1 とをそれぞれ接
続するスイッチS71、S82、S93、S104 、S115 、S
126 、S137 、S148がONされ、それ以外のスイッチ
S72〜S7G、S81、S83〜S8G、S91、S92、S94〜S
9G、・・・、S141 〜S147 、S14G はそれぞれOFF
される。
【0082】また、seg8a1 〜seg8a4 とGN
Dとを接続するスイッチS1G、S2G、S19G 、S20G は
それぞれONされ、以下、seg4a1 〜seg4a4
とGNDとを接続するスイッチS3G、S4G、S17G 、S
18G →ON、seg2a1 〜seg2a4 とGNDとを
接続するスイッチS5G、S6G、S15G 、S16G →ONさ
れる。さらに、S11〜S18、S21〜S28、S31〜S38、
…、S61〜S68、S151 〜S158 、S161 〜S168 、
…、S201 〜S208 →OFFされる。
【0083】したがって、第1チャンネルの検出素子列
11a1 の検出データとして、1mm厚の8スライス(1
mm−slice×8−slice)のX線透過データを
各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができ
る。
【0084】また、図6(B)は、スライス厚として2
mmスライス厚で8スライスを収集する場合におけるスイ
ッチ群20によるX線透過データの束ね方を示すもので
ある。
【0085】すなわち、ホストコントローラ25は、入
力されたスライス厚条件(2mm)を含むスキャン条件に
基づいてスイッチ群20の各スイッチS11〜S20G をO
N/OFF制御して、seg2a1 をDAS−1a1 ,
seg2a2 をDAS−2a1 に接続し、seg1a1
〜seg1a2 を束ねてDAS−3a1 、seg1a3
〜seg1a4 を束ねてDAS−4a1 、seg1a5
〜seg1a6 を束ねてDAS−5a1 、seg1a7
〜seg1a8 を束ねてDAS−6a1 にそれぞれ接続
する。さらに、seg2a3 をDAS−7a1 、seg
2a4 をDAS−8a1 に接続し、他のseg4a1 〜
seg4a4 ,seg8a1 〜seg8a4 を全てGN
Dに接続することにより、第1チャンネルの検出素子列
11a1の検出データとして、2mm厚の8スライス(2m
m−slice×8−slice)のX線透過データを
各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができ
る。
【0086】同様に、図7(A)では、ホストコントロ
ーラ25は、各スイッチS11〜S20G をON/OFF制
御して、seg4a1 をDAS−1a1 、seg4a2
をDDAS−2a1 、seg2a1 〜seg2a2 →D
AS−3a1 、seg1a1〜seg1a4 →DAS−
4a1 、seg1a5 〜seg1a8 →DAS−5a1
、seg2a3 〜seg2a4 →DAS−6a1 、s
eg4a3 をDAS−7a1 、seg4a4 をDAS−
8a1 、seg8a1 〜seg8a4 →GNDにそれぞ
れ接続して、第1チャンネルの検出素子列11a1 の検
出データとして、4mm厚の8スライス(4mm−slic
e×8−slice)のX線透過データを各DAS−1
a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0087】さらに、図7(B)では、各スイッチS11
〜S20G をON/OFF制御して、seg8a1 をDA
S−1a1 、seg8a2 をDAS−2a1 、seg4
a1〜seg4a2 →DAS−3a1 、seg2a1 〜
seg2a2 及びseg1a1 〜seg1a4 →DAS
−4a1 、seg1a5 〜seg1a8 及びseg2a
3 〜seg2a4 →DAS−5a1 、seg4a3 〜s
eg4a4 →DAS−6a1 、seg8a3 をDAS−
7a1 、seg8a4 をDAS−8a1 にそれぞれ接続
することにより、第1チャンネルの検出素子列11a1
の検出データとして、8mm厚の8スライス(8mm−sl
ice×8−slice)のX線透過データとして各D
AS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0088】以上述べたように、本構成によれば、同一
スライス厚の8スライスのX線透過データを収集するモ
ードにおいて、それぞれのスライス厚を1mm、2mm、4
mm、8mmと2倍ずつ広げていくことが可能になってい
る。
【0089】そして、そのスライス厚は、オペレータO
により設定されたスキャン条件に含まれるスキャン厚に
基づいて、ホストコントローラ25の制御の下でスイッ
チ群20の切り換え制御が自動的に行なわれることによ
り、設定されたスキャン条件(スライス厚条件)に対応
して選択されている。
【0090】すなわち、本構成によれば、設定されたス
ライス厚条件に合わせて、例えば最小スライス厚(1m
m)の8スライス分のX線透過データを収集することが
できる。そして、この収集された8スライス分のX線透
過データから得られた投影データに基づいて再構成装置
28により再構成処理が行なわれるため、体軸方向に高
い分解脳(解像度)を有する8スライスの再構成画像を
生成することができる。また、設定されたスライス厚条
件に合わせて、例えばスライス厚8mmの8スライスで構
成されたワイドな撮影領域(64mm)のX線透過データ
を収集することができるため、この収集された投影デー
タから得られた投影データに基づいて再構成装置28に
より再構成処理が行なわれ、体軸方向にワイドな範囲の
再構成画像を生成することができる。すなわち、本構成
では、体軸方向の高い解像度と体軸方向に沿ったワイド
な撮影領域とを共に実現することができる。
【0091】また、本構成によれば、同一スライス厚の
8スライスの投影データを得る場合において、そのスラ
イス厚を、設定されたスライス厚条件に合わせて1mm〜
2mm〜4mm〜8mmと2倍ずつ広げていくことができ、し
かもそのスライス厚条件はオペレータOからスキャン条
件設定時あるいはマニュアルモード時に任意に設定する
ことができる。したがって、スライス厚の設定の自由度
を大幅に高めることができ、診断部位に応じた効率的な
画像診断を行なうことができる。
【0092】次に、異なる(不均等な)スライス厚で8
スライスを収集する場合のX線透過データのスイッチ群
20による束ね方を図8及び図9に示す。図8及び図9
においては、図6及び図7と同様に、網掛け部分が検出
されたX線透過データを使用する検出素子の範囲を表
し、太線が束ねたX線透過データの切れ目を表してい
る。
【0093】図8及び図9においては、特に検出器列の
中央部分をスライス厚の薄いスライスとし、外側をスラ
イス厚の厚いスライスとして収集する場合を示してい
る。
【0094】すなわち、図8(A)では、ホストコント
ローラ25の制御に基づくスイッチ群20のON/OF
F制御に応じて、seg8a1 〜seg8a2 ,seg
4a1 〜seg4a2 ,及びseg2a1 (合計26mm
−slice)→DAS−1a1 、seg2a2 →DA
S−2a1 、seg1a1 〜seg1a2 →DAS−3
a1 、seg1a3 〜seg1a4 →DAS−4a1 、
seg1a5 〜seg1a6 →DAS−5a1 、seg
1a7 〜seg1a8 →DAS−6a1 にそれぞれ接続
される。さらに、seg2a3 →DAS−7a1 、se
g8a3 〜seg8a4 ,seg4a3 〜seg4a4
,及びseg2a4 (合計26mm−slice)→D
AS−8a1 にそれぞれ接続される。
【0095】この結果、26mm−slice+2mm×6
slice+26mm−sliceという異なるスライス
厚の8スライスのX線透過データを各DAS−1a1 〜
DAS−8a1 に送ることができる。
【0096】また、図8(B)によれば、ホストコント
ローラ25の制御に基づくスイッチ群20のON/OF
F制御に応じて、seg8a1 →GND、seg8a2
及びseg4a1 →DAS−1a1 、seg4a2 →D
AS−2a1 、seg2a1〜seg2a2 →DAS−
3a1 、seg1a1 〜seg1a4 →DAS−4a1
にそれぞれ接続される。さらに、seg1a5 〜seg
1a8 →DAS−5a1 、seg2a3 〜seg2a4
→DAS−6a1 、seg4a3 →DAS−7a1 、s
eg4a4 及びseg8a3 →DAS−8a1 、seg
8a4 →GNDにそれぞれ接続される。
【0097】この結果、12mm−slice+4mm×6
slice+12mm−sliceという異なるスライス
厚の8スライスのX線透過データとして各DAS−1a
1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0098】同様に、図9(A)によれば、ホストコン
トローラ25の制御に基づくスイッチ群20のON/O
FF制御に応じて、seg8a1 〜seg8a2 →GN
D、seg4a1 〜seg4a2 及びseg2a1 →D
AS−1a1 、seg2a2→DAS−2a1 、seg
1a1 〜seg1a2 →DAS−3a1 、seg1a3
〜seg1a4 →DAS−4a1 にそれぞれ接続され
る。さらに、seg1a5 〜seg1a6 →DAS−5
a1 、seg1a7 〜seg1a8 →DAS−6a1 、
seg2a3 →DAS−7a1 、seg2a4 及びse
g4a3 〜seg4a4 →DAS−8a1 、seg8a
3 〜seg8a4 →GNDにそれぞれ接続される。この
結果、10mm−slice+2mm×6slice+10
mm−sliceという異なるスライス厚の8スライスの
X線透過を各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送るこ
とができる。
【0099】さらに、図9(B)によれば、seg8a
1 〜seg8a2 →GND、seg4a1 〜seg4a
2 及びseg2a1 →DAS−1a1 、seg2a2 及
びseg1a1 →DAS−2a1 、seg1a2 〜se
g1a3 →DAS−3a1 、seg1a4 →DAS−4
a1 にそれぞれ接続される。さらに、seg1a5 →D
AS−5a1 、seg1a6 〜seg1a7 →DAS−
6a1 、seg1a8及びseg2a3 →DAS−7a1
、seg2a4 びseg4a3 〜seg4a4 →DA
S−8a1 、seg8a3 〜seg8a4 →GNDにそ
れぞれ接続される。この結果、10mm−slice+3
mm−slice+2mm−slice+1mm−slice
+1mm−slice+2mm−slice+3mm−sli
ce+10mm−sliceという異なるスライス厚の8
スライスのX線透過データを各DAS−1a1 〜DAS
−8a1 に送ることができる。
【0100】以上述べたように、本構成においては、同
一のスライス厚に限らず、異なるスライス厚の8スライ
スの投影データを収集することができる。したがって、
さらにスライス厚の設定の自由度を高めることができ、
診断部位に応じた効率的な画像診断を行なうことができ
る。
【0101】なお、図8及び図9では、検出器列の中央
部分のスライス厚を薄くし、外側を厚くした例を示した
が、逆に中央部分を厚くする等、診断部位に応じた様々
なスライス厚の設定が可能である。
【0102】ところで、上述した構成では、各チャンネ
ルあたり1mm〜8mmのセグメントを合計20セグメント
配列した主検出器11で得られたX線透過データを8ス
ライス分のデータ収集素子数を有するDAS21で投影
データとして収集する例について説明したが、ここで、
DASのデータ収集素子数と主検出器11の各検出素子
列のセグメント配列数との関係における原則について述
べる。
【0103】上述した構成で示したように、スイッチ群
20で束ねた後のスライス厚を基本スライスに対して、
k 倍(1倍、2倍、4倍、8倍、…)と広げていくた
めには、DAS21は、各チャンネルの検出素子列あた
り「4×nスライス分(n:自然数)」のデータ収集素
子数を備えることが望ましい。このときの主検出器11
の各検出素子例のセグメントは、中央に基本セグメント
を4×nセグメント配列し、その外側に基本セグメント
の2倍のサイズのセグメントを片側にnセグメントずつ
合計2×nセグメント配列し、さらにその外側にその2
倍(基本セグメントの4倍)のサイズのセグメントを片
側にnセグメントずつ合計2×nセグメントずつ配列し
ていくことを繰り返して構成される。
【0104】上述した図3の主検出器11の第1チャン
ネルの検出素子列の構成は「n=2」の場合であり、そ
の他の例として、「n=1」(4スライス分DAS1a
1 〜DAS−4a1 )の場合の第1チャンネルの検出素
子列11b1 の構成を図10に示す。なお、その他の検
出素子列11b2 〜11b16についても同様である。
【0105】図10によれば、中央に基本セグメント
(1mm−seg)を4セグメント(seg1a1 〜se
g4)、その外側に2mmセグメント(2mm−seg)を
片側に1セグメントずつ合計2セグメント配列し(se
g2a1 〜seg2a2 )、さらに、その2mmセグメン
トの外側に、4mmセグメント(4mm−seg)を片側に
1セグメントずつ合計2セグメント配列する(seg4
a1 〜seg4a2 )、そして、4mmセグメントの外側
に8mmセグメント(8mm−seg)を片側に1セグメン
トずつ合計2セグメント配列している(seg8a1 〜
seg8a2 )。1チャンネルあたり合計10segで
あり、全体で32mmに対応する。
【0106】この検出素子列11b1 で検出されたX線
透過データのスイッチ群20による束ね方(同一のスラ
イス厚で4スライスを収集する際)を図11及び図12
に示す。なお、図6及び図7と同様に、図中網掛け部分
が検出されたX線透過データを使用する検出素子の範囲
を表す、太線が束ねたX線透過データの切れ目を表して
いる。
【0107】図11(A)によれば、図6及び図7と同
様に、コントローラ25により図示しない各スイッチを
ON/OFF制御して、seg8a1 ,seg4a1 ,
及びseg2a1 →GND、seg1a1 がDAS−1
a1 、seg1a2 がDAS−2a1 、seg1a3 が
DAS−3a1 、seg1a4 がDAS−4a1 、se
g2a2 ,seg4a2 ,及びseg8a2 →GNDに
それぞれ接続され、1mm厚の4スライス(1mm−sli
ce×4−slice)のX線透過データをDAS−1
a1 〜DAS−4a1 に送ることができる。
【0108】また、図11(B)によれば、seg8a
1 及びseg4a1 →GND、seg2a1 →DAS−
1a1 、seg1a1 〜seg1a2 →DAS−2a1
、seg1a3 〜seg1a4 →DAS−3a1 、s
eg2a2 →DAS−4a1 、seg4a2 及びseg
8a2 →GNDにそれぞれ接続され、2mm厚の4スライ
ス(2mm−slice×4−slice)のX線透過デ
ータをDAS−1a1 〜DAS−4a1 に送ることがで
きる。
【0109】さらに、図12(A)によれば、seg8
a1 →GND、seg4a1 →DAS−1a1 、seg
2a1 及びseg1a1 〜seg1a2 →DAS−2a
1 、seg1a3 〜seg1a4 及びseg2a2 →D
AS−3a1 、seg4a2→DAS−4a1 、seg
8a2 →GNDにそれぞれ接続され、4mm厚の4スライ
ス(4mm−slice×4−slice)のX線透過デ
ータをDAS−1a1〜DAS−4a1 に送ることがで
きる。そして、図12(B)によれば、seg8a1 →
DAS−1a1 、seg4a1 ,seg2a1 及びse
g1a1 〜seg1a2 →DAS−2a1 、seg1a
3 〜seg4,seg2a2 及びseg4a2 →DAS
−3a1 、seg8a2 →DAS−4a1 にそれぞれ接
続され、8mm厚の4スライス(8mm−slice×4−
slice)のX線透過データをDAS−1a1 〜DA
S−4a1 に送ることができる。
【0110】また、DAS21が「2×(2n−1)−
slice分」のデータ収集素子数を備えている場合で
も、上述した「4×n−slice分」における検出素
子列11aと同一の構成となる。図13及び図14は、
「n=2」(6−slice分DAS−1a1 〜DAS
−6a1 )における検出素子列11aのスイッチの束ね
方を示す。なお、検出素子列11aの構成は、8−sl
ice分DASにおける検出素子列11a(図3参照)
の場合と同一であり、その束ね方が異なっている。
【0111】すなわち、図13(A)によれば、seg
1a2 〜seg1a7 を順次DAS−1a1 〜DAS−
6a1 に接続し、他のseg1a1 及びseg1a8 、
seg2a1 〜seg2a4 、…、seg8a1 〜se
g8a4 は、全てGNDに接続することにより、1mm厚
の6スライス(1mm−slice×6−slice)の
X線透過データをDAS−1a1 〜DAS−6a1 に送
ることができる。
【0112】また、図13(B)によれば、seg2a
2 をDAS−1a1 に接続し、seg1a1 〜seg1
a2 をDAS−2a1 、seg1a3 〜seg1a4 を
DAS−3a1 、seg1a5 〜seg1a6 をDAS
−4a1 、seg1a7 〜seg1a8 をDAS−5a
1 にそれぞれ接続する。さらに、seg2a3 をDAS
−6a1 に接続し、他のseg4a1 〜seg4a4 …
seg8a1 〜seg8a4 は、全てGNDに接続する
ことにより、2mm厚の6スライス(2mm−slice×
6−slice)のX線透過データをDAS−1a1 〜
DAS−6a1に送ることができる。
【0113】同様に、図14(A)では、seg4a2
→DAS−1a1 、seg2a1 〜seg2a2 →DA
S−2a1 、seg1a1 〜seg1a4 →DAS−3
a1、seg1a5 〜seg1a8 →DAS−4a1 、
seg2a3 〜seg2a4→DAS−5a1 、seg
4a3 →DAS−6a1 、seg4a1 及びseg4a
4 並びにseg8a1 〜seg8a4 →GNDにそれぞ
れ接続され、4mm厚の6スライス(4mm−slice×
6−slice)のX線透過データをDAS−1a1 〜
DAS−6a1 に送ることができる。
【0114】さらに、図14(B)では、seg8a2
→DAS−1a1 、seg4a1 〜seg4a2 →DA
S−2a1 、seg2a1 〜seg2a2 及びseg1
a1〜seg1a4 →DAS−3a1 、seg1a5 〜
seg1a8 及びseg2a3 〜seg2a4 →DAS
−4a1 、seg4a3 〜seg4a4 →DAS−5a
1 、seg8a3 →DAS−6a1 、seg8a1 及び
seg8a4 →GNDにそれぞれ接続され、8mm厚の6
スライス(8mm−slice×6−slice)のX線
透過データをDAS−1a1 〜DAS−6a1 に送るこ
とができる。
【0115】一方、スイッチ群20で束ねた後のスライ
ス厚を基本スライス厚の3k 倍(1倍、3倍、9倍、
…)と広げていくためには、DAS21は、「3×n−
slice分(n:自然数)」のデータ収集素子数を備
えることが望ましい。このときの主検出器11の各セグ
メントは、中央に基本セグメントを3×nセグメント配
列し、その外側に基本セグメントの3倍のサイズのセグ
メントを片側にnセグメントずつ合計2×nセグメント
配列し、さらにその外側にその3倍(基本セグメントの
9倍)のサイズのセグメントを片側にnセグメントずつ
合計2×nセグメントずつ配列していくことを繰り返し
て構成される。
【0116】「n=1」(3−slice分DAS(D
AS−1a1 〜DAS−3a1 )の場合の第1チャンネ
ルの検出素子列11c1 の構成を図15に示す。
【0117】図15によれば、中央に基本セグメント
(1mm−seg)を3セグメント(seg1a1 〜se
g1a3 )、その外側に3mmセグメント(3mm−se
g)を片側に1セグメントずつ合計2セグメント配列し
(seg3a1 〜seg3a2 )、さらに、その3mmセ
グメントの外側に、9mmセグメント(9mm−seg)を
片側に1セグメントずつ合計2セグメント配列している
(seg9a1 〜seg9a2 )。1チャンネルあたり
合計7segであり、全体で27mmに対応する。
【0118】この検出素子列11c1 で検出されたX線
透過データのスイッチ群20による束ね方(同一のスラ
イス厚で3スライスを収集する際)を図16に示す。
【0119】図16(A)によれば、seg9a1 及び
seg3a1→GND、seg1a1 →DAS−1a1
、seg1a2 →DAS−2a1 、seg1a3 →D
AS−3a1 、seg3a2 及びseg9a1 →GND
にそれぞれ接続され、1mm厚の3スライス(1mm−sl
ice×3−slice)のX線透過データをDAS−
1a1 〜DAS−3a1 に送ることができる。
【0120】また、図16(B)によれば、seg9a
1 →GND、seg3a1→DAS−1a1 、seg1
a1 〜seg1a3 →DAS−2a1 、seg3a2 →
DAS−3a1 、seg9a2 →GNDにそれぞれ接続
され、3mm厚の3スライス(3mm−slice×3−s
lice)のX線透過データをDAS−1a1 〜DAS
−3a1 に送ることができる。
【0121】さらに、図16(C)によれば、seg9
a1 →DAS−1a1 、seg3a1,seg1a1 〜
seg1a3 ,及びseg3a2 →DAS−2a1 、s
eg9a2 →DAS−3a1 にそれぞれ接続され、9mm
厚の3スライス(9mm−slice×3−slice)
のX線透過データをDAS−1a1 〜DAS−3a1に
送ることができる。
【0122】また、「n=2」(6−slice分DA
SDAS−1a1 〜DAS−6a1)の場合の第1チャ
ンネルの検出素子列11d1 の構成を図17に示す。
【0123】図17によれば、中央に基本セグメント
(1mm−seg)を6セグメント(seg1a1 〜se
g1a6 )、その外側に3mmセグメント(3mm−se
g)を片側に2セグメントずつ合計4セグメント配列し
(seg3a1〜seg3a4 )、さらに、その3mmセ
グメントの外側に、9mmセグメント(9mm−seg)を
片側に2セグメントずつ合計4セグメント配列している
(seg9a1 〜seg9a4 )。1列辺り合計14s
egであり、全体で54mmに対応する。
【0124】この検出素子列11d1 で検出されたX線
透過データのスイッチ群20による束ね方(同一のスラ
イス厚で6スライスを収集する際)を図18及び図19
に示す。
【0125】図18(A)によれば、seg9a1 〜s
eg9a2 及びseg3a1〜seg3a2 →GND、
seg1a1 →DAS−1a1 、seg1a2 →DAS
−2a1 、seg1a3 →DAS−3a1 、seg1a
4 →DAS−4a1 、seg1a5 →DAS−5a1 、
seg1a6 →DAS−6a1 、seg3a3 〜seg
3a4 及びseg9a3 〜seg9a4 →GNDにそれ
ぞれ接続され、1mm厚の6スライス(1mm−slice
×6−slice)のX線透過データをDAS−1a1
〜DAS−6a1 に送ることができる。
【0126】また、図18(B)によれば、seg9a
1 〜seg9a2 →GND、seg3a1→DAS−1
a1 、seg3a2 →DAS−2a1 、seg1a1 〜
seg1a3 →DAS−3a1 、seg1a4 〜seg
1a6 →DAS−4a1 、seg3a3 →DAS−5a
1 、seg3a4 →DAS−6a1 、seg9a3 〜s
eg9a4 →GNDにそれぞれ接続され、3mm厚の6ス
ライス(3mm−slice×6−slice)のX線透
過データをDAS−1a1 〜DAS−6a1 に送ること
ができる。
【0127】さらに図19によれば、seg9a1 →D
AS−1a1 、seg9a2 →DAS−2a1 、seg
3a1〜seg3a2 及びseg1a1 〜seg1a3
→DAS−3a1 、seg1a4 〜seg1a6 及びs
eg3a3 〜seg3a4 →DAS−4a1 、seg9
a3 →DAS−5a1 、seg9a4 →DAS−6a1
にそれぞれ接続され、9mm厚の6スライス(9mm−sl
ice×6−slice)のX線透過データをDAS−
1a1 〜DAS−6a1 に送ることができる。
【0128】上述した主検出器のセグメント配列数との
関係における原則に基づく構成を、主検出器やDASの
一部に採用しても、その採用した範囲において同等の効
果が得られる。例えば、図10乃至図11に4スライス
分のDAS用として示したセグメント構成を有する第1
チャンネルの検出素子列11a1 と、6スライス分のD
AS21(DAS−1a1 〜DAS−6a1 )とを組み
合わせて、例えば異なるスライス厚(外側を厚く、中央
部の薄く)で6スライスを収集する場合のX線透過デー
タのスイッチ群20による束ね方を図20に示す。
【0129】図20(A)によれば、図11と同様に、
seg8a1 及びseg4a1 ,→GND、seg2a
1 →DAS−1a1 、seg1a1 →DAS−2a1 、
seg1a2 →DAS−3a1 、seg1a3 →DAS
−4a1 、seg1a4 →DAS−5a1 、seg2a
2 →DAS−6a1 、seg4a2 及びseg8a2→
GNDにそれぞれ接続され、2mm−slice+1mm−
slice×4slice+2mmslice(2,1,
1,1,1,2)という異なるスライス厚の6スライス
のX線透過データをDAS−1a1 〜DAS−6a1 に
送ることができる。
【0130】また、図20(B)によれば、seg8a
1 →GND、seg4a1 →DAS−1a1 、seg2
a1 →DAS−2a1 、seg1a1 〜seg1a2 →
DAS−3a1 、seg1a3 〜seg1a4 →DAS
−4a1 、seg2a2 →DAS−5a1 、seg4a
2 →DAS−6a1 、seg8a1 →GNDにそれぞれ
接続され、4mm−slice+2mm−slice×4s
lice+4mm−slice(4,2,2,2,2,
4)という異なるスライス厚の6スライスのX線透過デ
ータをDAS−1a1 〜DAS−6a1 に送ることがで
きる。
【0131】さらに、図20(C)によれば、seg8
a1 →DAS−1a1 、seg4a1 →DAS−2a1
、seg2a1 及びseg1a1 〜seg1a2 →D
AS−3a1 、seg1a3 〜seg1a4 及びseg
2a2 →DAS−4a1 、seg4a2 →DAS−5a
1 、seg8a2 →DAS−6a1 にそれぞれ接続さ
れ、8mm−slice+4mm−slice×4slic
e+8mm−slice(8,4,4,4,4,8)とい
う異なるスライス厚の6スライスのX線透過データをD
AS−1a1 〜DAS−6a1 に送ることができる。
【0132】この図20(A)〜(C)によれば、当該
図20(A)に示した6スライスの厚さがそれぞれ
(2,1,1,1,1,2)であったのが、次のスライ
ス厚が(4,2,2,2,2,4)となり、2倍ずつ増
加したスライス厚を実現することができる。
【0133】一方、上述した実施形態においては、各検
出素子列がいずれのDASの素子に対してでも接続でき
るようにスイッチ群20を構成したが、予め想定した組
み合わせに絞り込むことにより、スイッチ(素子)数や
ホストコントローラ25からの制御信号の数を減らす構
成にすることも可能である。
【0134】例えば、各チャンネルあたり20segの
検出素子列(セグメント)を8スライス分のDASに接
続する場合(図5参照)において、例えば図6及び図7
に示したように同一のスライスピッチで8スライス収集
する場合に限定すると、前掲図6及び図7の組み合わせ
を実現できる最小スイッチ数の構成は、図21に示すよ
うになる。
【0135】すなわち、図6及び図7において、例えば
seg8a1 は、DAS−1a1 及びGNDにしか接続
されないため、この2つのラインに対する接続を切り換
え制御するための2つのスイッチSa1、Sa2を設ければ
よいことになる。
【0136】このようにして、図6及び図7に示す同一
ピッチで8スライス分のDASに接続する場合に限定し
た場合において各セグメントにおいて必要なスイッチの
みを有する構成が図21である。前掲図5の構成では、
各チャンネルの検出素子列における各セグメント(20
seg)あたり9個のスイッチ(DAS−1a1 〜DA
S−8a1 (8個)、+GND(1個))が必要であ
り、チャンネルあたり合計「9×20=180」個のス
イッチが必要であったが、図21の構成では「52個」
と大幅に減少させることができる。
【0137】さらに、上述したように、図5の構成を同
一のスライスピッチで8スライスの投影データを収集す
る(図6及び図7の組み合わせ)構成に限定する場合に
おいて、当該図6及び図7の構成を図5の構成よりもス
イッチ数を減らしながら且つ最小の制御信号数で実現す
るためには、図6(A),図6(B),図7(A),図
7(B)をそれぞれ4種類の組み合わせとし、各組み合
わせを一つの切り換え制御パターンとして考えればよ
い。
【0138】例えば、図6(A)の1mm−slice×
8−sliceのパターンにおいては、seg8a1 〜
seg8a2 、seg4a1 〜seg4a2 、seg2
a1〜seg2a2 をそれぞれGNDに接続するための
スイッチが合計6個(スイッチS1G、スイッチS2G、ス
イッチS3G、スイッチS4G、スイッチS5G、スイッチS
6G)必要であり、seg1a1 〜seg1a8 をそれぞ
れDAS−1a1 〜DAS−8a1 に接続するためのス
イッチが合計8個(スイッチS71、スイッチS81、スイ
ッチS91、スイッチS101 、スイッチS111 、スイッチ
S121 、スイッチS131 、スイッチS141 )必要であ
る。そして、seg2a3 〜seg2a4、seg4a3
〜seg4a4 、seg8a3 〜seg8a4 をGN
Dに接続するためのスイッチが合計6個(スイッチS15
G 、スイッチS16G 、スイッチS17G 、スイッチS18G
、スイッチS19G 、スイッチS20G )必要である。こ
のように、各パターン毎にスイッチを設定すれば、スイ
ッチの個数は、各パターン毎にセグメント数分だけ(2
0個)必要であり、合計「20×4=80個」となる。
このスイッチ数は、図5の構成のスイッチ数(180
個)よりも大幅に減少しているが、上述した最小スイッ
チ数の場合よりも増えている。しかしながら、この構成
では、ホストコントローラ25とスイッチ群21とを接
続する制御信号数が減少する。例えば図6(A)のパタ
ーンにおいては、seg1a1 〜seg1a8 とDAS
−1a1 〜DAS−8a1 とをそれぞれ接続するスイッ
チを全てONにし、seg8a1 〜seg8a2 、se
g4a1 〜4a2 、seg2a1 〜seg2a2 とGN
Dとをそれぞれ接続するスイッチ及びseg2a3 〜s
eg2a4 、seg4a3 〜seg4a4 、seg8a
3 〜seg8a4 とGNDとをそれぞれ接続するスイッ
チを全てONにすればよく、このようなONパターンを
有する制御信号を1つの信号線で送ればよいことにな
る。
【0139】したがって、この構成では、制御信号数
は、各パターン毎に1つの信号で足りるため合計4本
(最小)で済むことになる。
【0140】このように、図6及び図7に示す同一ピッ
チで8スライス分のDASに接続する場合に限定した構
成においては、スイッチ数を最小にする構成と制御信号
数を最小にする構成とを選択することができ、いずれの
構成においても、スイッチ等の部品コストや実装コスト
等を低減することができる。また、図5に示した構成
は、組み合わせの自由度(1mmスライス厚、2mmスライ
ス厚、4mmスライス厚、8mmスライス厚が自由に設定で
きる)というメリットを有しているため、最終的にいず
れの構成を選択するかは、どのパラメータを重視するか
(自由度、スイッチ数、あるいは制御信号数)によって
異なる。しかしながら、上述したスイッチ構成の変更
は、本構成の最大の目的及び効果である「高い解像度と
広い撮影領域の両立」に影響を与えるものではない。
【0141】次に本実施形態の変形例として、スイッチ
群20のON/OFF制御による検出素子列とDASと
の間の切り換え制御に加えてビームトリマ14のエッジ
位置制御を行なうことにより、従来選択できなかった5
mm−スライス等を選択できる構成について説明する。
【0142】例えば、スライス厚1mm〜8mmのセグメン
トを合計20セグメント配列した主検出器11の第1チ
ャンネルおける検出素子列11a1 のX線透過データを
8スライス分のDAS21(DAS−1a1 〜DAS−
8a1 )で収集する構成の場合(図5参照)、束ね用ス
イッチ群20の設定を切り換えても、列方向におけるセ
グメントの中央(seg1a4 とseg1a5 との間、
図22(A)の一点鎖線(中央線)O参照)に対して対
称に5mm−sliceを選択することができなかった。
そこで、図22(A)に示すように、上記中央線Oに対
して非対称に1スライスを選択できるのみであった。
【0143】本変形例では、中央線Oに対して対称的に
5mm−sliceのX線透過データを複数スライス得る
ことを可能にした。
【0144】すなわち、本変形例の構成によれば、ホス
トコントローラ25は、スライス厚条件(5mm)を含む
スキャン条件に基づいてスイッチ群20のスイッチS11
〜S20G をON/OFF制御して、seg2a2 →D
AS−1a1 、seg1a1〜seg1a2 →DAS−
2a1 、seg1a3 →DAS−3a1 、seg1a4
→DAS−4a1 、seg1a5 →DAS−5a1 、s
eg1a3 →DAS−6a1 、seg1a7 〜seg1
a8 →DAS−7a1 、seg2a3 →DAS−8a1
にそれぞれ接続する。
【0145】続いて、ホストコントローラ25は、図2
2(B)に示すようにビームトリマ14の2枚のX線遮
蔽板14a,14bを当該2枚のX線遮蔽板14a,1
4bのエッジEa 、Eb がseg2a2 及びseg2a
3 の中央に一致するように移動制御する。
【0146】この結果、seg2a2 及びseg2a3
では、1mmスライス厚分のX線透過データが検出される
ことになる。したがって、DAS−1a1 〜DAS−4
a1では、全体で5mm−sliceに対応する投影デー
タが収集され、このDAS−1a1 〜DAS−4a1 に
おいてそれぞれ収集された投影データを後工程(例えば
データ処理装置26のデータ処理時に)で加算すること
により、5mm−sliceから収集された投影データが
得られる。同様に、このDAS−5a1 〜DAS−8a
1 においてそれぞれ収集された投影データを後工程(例
えばデータ処理装置26のデータ処理時に)で加算する
ことにより、5mm−sliceから収集された投影デー
タが得られる。
【0147】すなわち、本変形例によれば、スイッチ2
0の切り換え制御を行なってX線透過データを束ねる際
にビームトリマ14の制御を併用することにより、予め
定められていたスライス厚(例えば、1mm、2mm、4m
m、8mm等)以外のスライス厚(5mm等)でデータ収集
を行なうことが可能になり、スライス厚選択の自由度が
大幅に向上する。
【0148】また、このようなビームトリマ14の使い
方は、1−sliceモード、2−sliceモードに
限られるが、それ以上のDASを備えている場合、5mm
−sliceを複数のデータに分けて収集して後で加算
することも可能であり、その場合は、収集された各デー
タ毎に個別に補間処理等のデータ処理を行なうことがで
きる。この結果、パーシャルボリューム効果によるアー
チファクトの低減にも寄与することができる。
【0149】ところで、上述した実施形態及びその変形
例において示した主検出器11を実現する場合、セグメ
ント間のセパレータ(反射板;通常厚み0.1mm程度)
によるデッドスペースの問題がクローズアップされてく
る。すなわち、デッドスペースが無視できない程度に存
在すると、セグメント方向の幾何学的効率が絶対的に小
さくなるだけでなく、セグメントサイズが異なることに
より、そのセグメントのサイズによって幾何学的効率が
異なることになる。
【0150】例えば、デッドスペースを従来程度の0.
1mmとした場合、ch方向を無視してセグメント方向だ
けで考えると、図23に示すように、例えば8mm厚のス
ライスを単独のセグメントのデータから収集する場合
(図23及び図24の(a))、及び複数セグメントの
データを束ねて収集する場合(図23及び図24の
(b))では、幾何学的効率が異なってしまう。
【0151】すなわち、図24(A)(a)及び(b)
に示すように、同じ8mmスライスに対して、8mmセグメ
ント単独で収集された8mm厚スライスデータ(a)の場
合はデッドスペースが1箇所しかないから、セグメント
方向幾何学効率は、「(8−0.1)/8」により「9
8.8%」であるのに対し、複数セグメントのデータを
中央で束ねた8mm厚スライスデータにおいてはデッドス
ペースが6箇所に増えているため、セグメント方向幾何
学効率は、「(8−0.6)/8」により「92.5
%」と低下してしまう。この幾何学効率の差は、収集さ
れた投影データのS/Nの差につながり、再構成画像の
S/Nが画像内の位置依存で使用したデータによって変
化することになる。
【0152】そこで、本実施形態の他の変形例では、デ
ッドスペースを小さくして上述したセグメント方向の幾
何学的効率の差を抑制するために、セグメント間のセパ
レータ(リフレクタ板)11s1 として例えばアルミ箔
やモリブデン、タングステン等の例えば0.01mm程度
の金属薄膜を用いている。これは、ch間のセパレータ
11s2 は、図示しない散乱線除去コリメータ(スリッ
ト)の影を避けるために、ある厚さ以下に薄くすること
はできないが、セグメント間は、隣接セグメント間の光
クロストークを抑制できれば最小厚さに制限はないこと
に着目したもので、例えばアルミ(AL )箔を挟んだ
り、AL 蒸着膜等でも十分適用できる。
【0153】本変形例として例えば厚さ10μm の箔を
セパレータとして用いると、図24(B)(a)及び
(b)に示すように、単独セグメントの8mmスライスで
は、セグメント方向幾何学的効率99.9%、束ねた8
mmスライスでもセグメント方向幾何学的効率99.3%
となり、その差を非常に小さくすることができる。
【0154】次に、本実施形態の構成において、もし主
検出器11やDAS21の一素子に故障が発生した場合
の応急処置方法について説明する。
【0155】まず、1つのDASで収集したX線透過デ
ータ全体あるいは対応する検出素子11の大半、又は該
当するDASが故障した場合、その故障素子のデータを
周辺(例えば、主検出器11の検出素子が故障した場合
では、当該故障素子に対してseg方向に隣接する素
子、及びch方向に隣接する素子)のデータ(3つのデ
ータあるいは4つのデータ)から補間して置換するよう
に構成されている。
【0156】例えば、図25(A)に示すように、図5
の構成の検出器で基本セグメントである1mmピッチのス
ライス厚のデータを収集している場合(データ収集範
囲:seg1a1 〜seg1a8 )を例にして説明す
る。
【0157】データ収集範囲内のあるセグメントに故障
が発生した場合、各segのデータがそれぞれ1スライ
スのデータに対応しているため、そのセグメントの故障
により対応するデータ全体が不良になる。したがって、
故障した素子を含むデータの全データに対する位置に応
じて補間処理を行なって補正する。
【0158】今、故障した素子を含むデータが収集デー
タ全体のスライス方向(seg方向)の端に位置する場
合(端のデータが不良の場合;図25(B)(a)中ス
テップA1で示す)は、周辺の3データ(seg方向の
一方に隣接する素子の1データ及びch方向に隣接する
2つの素子の2データ)から補間した値で置換する(ス
テップA2)。
【0159】一方、図25(B)(b)に示すように、
故障した素子を含むデータが収集データ全体のスライス
方向(seg方向)の中間の場合(中間のデータが不良
の場合;図25(B)(b)中ステップB1で示す)
は、周辺の4データ(seg方向に隣接する2つの素子
の2データ及びch方向に隣接する2つの素子の2デー
タ)から補間した値で置換する(ステップB2)ように
なっている。
【0160】また、故障した1つのセグメントのデータ
が束ねるべきデータ一部分である場合、対応する束ねた
データ全体を不良として周辺のデータから補間するより
も、生き残った残りのデータを生かす方がデータの精度
が高い。したがって、この場合は、故障したセグメント
の分だけ感度が低下したとして処理する方法を採る。
【0161】図26(A)に示すように、図5の構成の
検出器で8mm−slice×8mm−sliceを収集す
る場合を例に考える。この場合、seg方向の中央寄り
の束ねる部分で束ねるべきデータの一部分に故障セグメ
ントが存在した場合(ステップC1)、この故障セグメ
ントは束ねたデータの1/8を占める(ステップC
2)。すなわち、全データの1/8が不良であり、生き
残った正常セグメントのデータは残りの7/8であるこ
とを認識し(ステップC3)、この8mmスライスのデー
タが得られる検出素子(セグメント)の感度を7/8と
想定する(読み替える)(ステップC4)。そして、主
検出器11の感度補正データ(CALIB(キャリブ)
データ)を当該束ねた8スライスのセグメントの全体感
度が7/8であることを考慮して収集し直すことによ
り、故障の影響を極力排除することができる。
【0162】以上の応急処理は、故障した状況(検出器
かDASか、セグメントの位置等)に応じて、処理方法
を切り換えることがポイントであり、その状況を把握す
る方法も重要である。ここでは、システム立ち上げ時や
その他に実行されるウォームアッププロセスに着目す
る。ウォームアッププロセスでは、様々な目的で何回か
のテストスキャンが行なわれ、例えば管球のウォームア
ップ、光学系ユニットの動作チェック、補正データの更
新(エア(AIR)キャリブデータ収集)等が行なわれ
る。
【0163】上記検出系の故障状況の把握(確認)もこ
のプロセスの中で実現することができる。
【0164】例えば、20セグメント、8スライス分の
DASの組み合わせの場合、1mm−slice×8−s
lice、2mm−slice×8−slice、4mm−
slice×8−slice、8mm−slice×8−
sliceという4つのモードでデータの収集を繰り返
すと、それぞれ1mmセグメント、2mmセグメント、4mm
セグメント、8mmセグメントの故障を検出することがで
きる。故障の判断は、感度が同一サイズのセグメントの
平均値からある閾値以上外れているかどうか、あるいは
前日(又は前回)のウォームアップ時のテストデータか
らの変化が同一サイズのセグメントの平均値からあるい
閾値以上外れているかどうか等の基準により実行する。
【0165】これらの一連の動作をまとめた例を、図2
7のフローチャートに示す。
【0166】図27によれば、ウォームアップ時におい
て、ホストコントローラ25は、スイッチ群20の各ス
イッチを切り換えながら上述した4つのモードを含む各
種条件で高電圧発生装置15、ガントリー3(図示しな
い寝台駆動部、ガントリー駆動部12等)等を駆動制御
してテストスキャンを実施し、投影データを繰り返し収
集する(ステップ100)。次いでホストコントローラ
25は、繰り返し収集された同一モード(同一サイズ)
の投影データに基づいて、上記同一サイズのセグメント
の平均値から設定された閾値以上のズレがある検出素子
(セグメント)を故障セグメントとして抽出する(ステ
ップ101)。続いてホストコントローラ25は、全て
の収集モードに対して故障セグメントの位置、重み等を
認識し(ステップ102)、その認識結果に基づいてあ
る1素子のDASで収集したデータ(単独セグメントの
データ、束ねたデータのいずれか)に対応する検出素子
全体(あるいは大半)及び該当するDASが故障してい
るのか否かを判断する(ステップ103)。
【0167】このステップ103の判断の結果YESの
場合(1つのデータに対応する検出素子の全体又は大半
が不良となるモードである場合)、ホストコントローラ
25は、当該故障素子(セグメント)を含むデータが全
データに対してスライス方向の端となるモードか否かを
判断する(ステップ104)。このステップ104の判
断の結果YESの場合には、ホストコントローラ25
は、図25(B)(a)ステップA2に示したように、
当該故障セグメントの周辺に隣接する3データから補間
し、その補間データを当該故障セグメントのデータに置
換して(ステップ105)、ステップ110の処理に進
む。
【0168】また、ステップ104の判断の結果NOの
場合には、ホストコントローラ25は、故障セグメント
を含むデータが全データの中間となるモードと認識し
(ステップ106)、図25(B)(b)のステップB
2に示したように、当該故障セグメントの周辺のデータ
から補間し、この補間データを当該故障セグメントのデ
ータに置換して(ステップ107)、ステップ110の
処理に進む。
【0169】一方、ステップ103の判断の結果NOの
場合、ホストコントローラ25は、1つのデータに対応
する検出素子の一部分が不良となるモードであることを
認識し(ステップ108)、当該モードの感度補正デー
タ(水CALIBデータ)を収集して(ステップ10
9)、ステップ110の処理に移行する。なお、補正デ
ータの収集にファントム等の設定が必要な場合は、補正
データ(水CALIBデータ)収集の要求を例えば表示
装置29を介して出力してもよく、あるいは自動的に補
正データ収集モードに移行してもよい)。
【0170】すなわち、上述したステップ100〜10
9の処理は、1つの故障セグメントに対して1種類では
なく、該当セグメントを用いる全ての組み合わせ全てに
ついて判断しており、同一の故障セグメントであっても
モード(例えばそのセグメントのみが1つのスライスの
データとなっている場合)では周辺からの補間、置換で
対応し、別なモード(そのセグメントを束ねることによ
りあるスライスのデータとなる場合)ではキャリブデー
タ収集で対応することになる。そして、これらのプロセ
スをウォームアップのプロセスの中で自動的に処理して
いる。
【0171】続いて、ステップ110の処理においてホ
ストコントローラ25は、故障セグメントの発生結果を
例えば表示装置29を介して出力表示してオペレータO
に対して注意を喚起し、メンテナンスを要求(ステップ
111)して応急処置を完了する。
【0172】以上述べたように、本実施形態の構成によ
れば、例えば主検出器の一素子(セグメント)が故障し
た場合においても、その故障セグメントの位置を自動的
に認識し、その位置に応じて、データの精度が最良に維
持できるための最適な応急処置(データ補間処理や感度
補正処理等)を行なうことができる。したがって、本構
成によれば、従来に比べて主検出器の検出素子あるいは
DASの素子の故障時における応急処置性が大幅に改善
され、高い診断精度を維持することができる。
【0173】なお、上述したフローチャートでは、主検
出器11の一検出素子(セグメント)が故障した場合に
ついて述べたが、DAS21の一素子が故障した場合に
おいても、図27に示した処理手順と略同等の処理手順
を踏襲することにより、同様の効果を得ることができ
る。この場合は、基本的には、該当DAS素子で収集す
るデータ全体が不良となり、その位置に応じて周辺のデ
ータで補間し、置換することになる。
【0174】
【発明の効果】以上述べたように本発明のX線CTスキ
ャナによれば、2次元検出器におけるスライス厚方向の
ピッチが不均等のX線検出素子とスライス厚方向及びチ
ャンネル方向に対応させて複数個配列されたデータ収集
素子とを例えば複数のスイッチから成るスイッチ群のO
N・OFF制御によりスライス厚条件に応じて選択して
接続することができるため、その不均等ピッチ構造や選
択接続パターンを変化させることにより、スライス厚方
向(体軸方向)において高い解像度(細かいスライスピ
ッチ)と撮影領域のワイド化を共に実現することができ
る。したがって、2次元検出器を有するX線CTスキャ
ナ(マルチスライスX線CTスキャナ)の診断性能を高
めることができ、実用性を向上させることができる。
【0175】また、本発明によれば、スライス厚条件に
応じてスイッチのON・OFF制御パターンを変えて、
各検出素子の少なくとも一部を束ねて各データ収集素子
に接続することにより、各種のスライス厚を有するスラ
イスデータを収集することができる。すなわち、収集さ
れるスライス厚の選択の自由度を高めることができ、X
線CTスキャナの診断精度、診断効率を向上させること
ができる。
【0176】さらに、本発明によれば、X線検出素子等
の各素子の位置(例えばスライス方向に沿った位置)に
応じて最適な故障補正方法を選択して故障素子の検出デ
ータを補正することができるため、万が一検出素子に故
障が発生していた場合でも、常に最適な応急処置が施さ
れることになる。したがって、複数のX線検出素子を有
する2次元検出器を備えたX線CTスキャナの信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるX線CTスキャナの
概略構成を示すブロック図。
【図2】主検出器(2次元検出器)の構成を示す図。
【図3】最小スライス厚が1mm、全体のセグメント数が
20個の場合の検出器列の構成を示す図。
【図4】主検出器、スイッチ群、データ収集装置の概略
構成を示す斜視図。
【図5】8スライス分のDASでデータ収集する際のス
イッチ群の構成の一例を示す図。
【図6】同一ピッチで8スライスのデータを収集する際
のデータの束ね方を示すものであり、(A)は1mm×8
スライス、(B)は2mm×8スライスを示す図。
【図7】同一ピッチで8スライスのデータを収集する際
のデータの束ね方を示すものであり、(A)は4mm×8
スライス、(B)は8mm×8スライスを示す図。
【図8】異なるピッチで8スライスのデータを収集する
際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は26mm
+2mm×6スライス+26mmを示す図、(B)は12mm
+4mmスライス×6スライス+12mmを示す図。
【図9】異なるピッチで8スライスのデータを収集する
際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は10mm
+2mmスライス×6スライス+10mmを示す図、(B)
は10mm+3mm+2mm+1mm+1mm+2mm+3mm+10
mmを示す図。
【図10】4ライス分のDASでデータ収集する際のス
イッチ群の構成の一例を示す図。
【図11】同一ピッチで4スライスのデータを収集する
際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は1mm×
4スライスを示す図、(B)は2mm×4スライスを示す
図。
【図12】同一ピッチで4スライスのデータを収集する
際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は4mm×
4スライスを示す図、(B)は8mm×4スライスを示す
図。
【図13】同一ピッチで6スライスのデータを2倍ずつ
の広がりで収集する際のデータの束ね方を示すものであ
り、(A)は1mm×6スライスを示す図、(B)は2mm
×6スライスを示す図。
【図14】同一ピッチで6スライスのデータを2倍ずつ
の広がりで収集する際のデータの束ね方を示すものであ
り、(A)は4mm×6スライスを示す図、(B)は8mm
×6スライスを示す図。
【図15】3ライス分のDASでデータを3倍ずつの広
がりで収集する際のスイッチ群の構成の一例を示す図。
【図16】同一ピッチで3スライスのデータを3倍ずつ
の広がりで収集する際のデータの束ね方を示すものであ
り、(A)は1mm×3スライスを示す図、(B)は3mm
×3スライス、(C)は9mm×3スライスを示す図。
【図17】6ライス分のDASでデータを3倍ずつの広
がりで収集する際のスイッチ群の構成の一例を示す図。
【図18】同一ピッチで6スライスのデータを3倍ずつ
の広がりで収集する際のデータの束ね方を示すものであ
り、(A)は1mm×6スライスを示す図、(B)は1mm
×6スライスを示す図。
【図19】同一ピッチで6スライスのデータを3倍ずつ
の広がりで収集する際のデータの束ね方を示す図であ
り、9mm×6スライスを示す図。
【図20】変形例(4スライスDAS用セグメント構成
で、6スライスDASと組み合わせる構成)として、異
なるピッチでデータを収集する際のデータの束ね方を示
す図であり、(A)は2mm+1mmスライス×4スライス
+2mmを示す図、(B)は4mm+2mm×4スライス+4
mmを示す図、(C)は8mm+4mmスライス×4スライス
+8mmを示す図。
【図21】組み合わせを限定してスイッチ数を最小にし
た場合のスイッチ構成の変形例を示す図。
【図22】スイッチ切り換えでは実現できないスライス
厚の実現方法を示す図であり、(A)は、スイッチのみ
による方法を示す図、(B)は、ビームトリマ併用によ
る方法を示す図。
【図23】主検出器(2次元検出器)の構成を示す図。
【図24】(A)は、セグメント間リフレクタが厚い場
合のセグメント方向幾何学効率を示す図、(B)は、セ
グメント間リフレクタが薄い場合のセグメント方向幾何
学効率を示す図。
【図25】(A)は、主検出器(2次元検出器)の構成
を示す図、(B)は、(A)における○で囲んだ部分の
拡大図であり、1つのデータに対応する検出素子全体が
不良になる故障が発生した場合の応急処置方法を故障セ
グメントの位置に応じてそれぞれ示す図。
【図26】(A)は、主検出器(2次元検出器)の構成
を示す図、(B)は、(A)における○で囲んだ部分の
拡大図であり、1つのデータに対応する検出素子の一部
が不良になる故障が発生した場合の応急処置方法を示す
図。
【図27】図25及び図26で示した応急処置における
ホストコントローラ及びその他のシステム部の処理の一
例を示す概略フローチャート。
【図28】従来の均等ピッチセグメントの構成を示す図
であり、(A)は、解像度追及型のセグメント構成を示
す図、(B)は、撮影領域追及型のセグメント構成を示
す図。
【符号の説明】
1 X線CTスキャナ 2 寝台 3 ガントリー 4 システム部 10 X線管球 11 主検出器 11a1 、11b1 、11c1 、11d1 第1チャン
ネルの検出素子列 12 ガントリー駆動部 13 スリット 14 ビームトリマ 14a、14b X線遮蔽板 15 高電圧発生装置 20 スイッチ群 21 データ収集装置(DAS) 25 ホストコントローラ 26 データ処理装置 27 記憶装置 28 再構成装置 29 表示装置 30 入力装置 31 補助記憶装置 seg1a1 〜seg1a8 、seg2a1 〜seg2
a4 、seg4a1 〜seg4a4 、seg8a1 〜s
eg8a4 検出素子列11a1 (11b1 〜11d1
)の各セグメント DAS−1a1 〜DAS−8a1 検出素子列11a1
に対応するデータ収集素子 S11〜S20G スイッチ群20の各スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 田口 克行 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 伊平 和史 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 鈴木 達郎 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 荒舘 博 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対するX線ビームのスライス厚
    方向及びこのスライス厚方向に直交するチャンネル方向
    に複数のX線検出素子を2次元的に配列し且つ前記スラ
    イス厚方向の前記検出素子のピッチを不均等に形成した
    2次元検出器と、この2次元検出器の検出信号を収集処
    理してその検出信号に応じたディジタルデータを得るデ
    ータ収集素子を前記スライス厚方向及びチャンネル方向
    に対応させて複数個配列して成るデータ収集装置とを備
    えたX線CTスキャナにおいて、 前記2次元検出器の各検出素子を前記スライス厚方向毎
    にスライス厚条件に応じて選択して前記データ収集装置
    のスライス厚方向に対応するデータ収集素子に接続する
    検出素子選択手段を備えたことを特徴とするX線CTス
    キャナ。
  2. 【請求項2】 前記データ収集装置の前記スライス厚方
    向に対応するデータ収集素子の素子数は当該スライス厚
    方向のX線検出素子の素子数よりも少ない請求項1記載
    のX線CTスキャナ。
  3. 【請求項3】 前記2次元検出器は前記スライス厚方向
    に沿って各チャンネル毎に複数の検出素子列を有し、こ
    の各検出素子列は、前記スライス厚方向の中心部に最小
    スライスピッチを有する基本検出素子(基本セグメン
    ト)を配置し、そのスライス厚方向に沿った両サイドに
    前記最小スライスピッチよりも大きいスライスピッチを
    有する検出素子(セグメント)を配置した不均等ピッチ
    構造である請求項2記載のX線CTスキャナ。
  4. 【請求項4】 前記検出素子選択手段は、前記各チャン
    ネル毎の検出素子列を構成する検出素子をそれぞれ前記
    データ収集装置の前記各チャンネル毎の検出素子列に対
    応するデータ収集素子にON/OFF可能に接続する複
    数のスイッチから成るスイッチ群と、このスイッチ群の
    各々のスイッチを前記スライス厚条件に応じてON・O
    FF制御するスイッチ制御手段とを備えた請求項3記載
    のX線CTスキャナ。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ制御手段は、前記各検出素
    子列に対応するデータ収集素子により収集されるデータ
    がそれぞれ同一のスライス厚となるように前記各スイッ
    チをON・OFF制御するようにした請求項5記載のX
    線CTスキャナ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ制御手段は、前記最小スラ
    イスピッチよりも大きいスライス厚条件が設定された場
    合、前記スイッチ群のON・OFF制御を介して前記各
    検出素子列の前記基本セグメントを含む複数のセグメン
    トの内の少なくとも一部を束ねて前記各検出素子列に対
    応するデータ収集素子の内の所定のデータ収集素子に接
    続することにより、前記最小スライスピッチよりも大き
    いスライス厚のデータを当該各データ収集素子により収
    集できるようにした請求項4記載のX線CTスキャナ。
  7. 【請求項7】 前記2次元検出器の前記各検出素子列の
    不均等ピッチは、前記スイッチ制御手段が前記スライス
    厚条件の変化に応じて前記複数のセグメントの束ね方を
    変化させた場合、その変化に応じて前記各データ収集素
    子により収集されるデータのスライス厚が2倍ずつ広が
    るように設定された請求項6記載のX線CTスキャナ。
  8. 【請求項8】 前記2次元検出器の前記各検出素子列の
    不均等ピッチは、前記スイッチ制御手段が前記複数のセ
    グメントの束ね方を変化させた場合、その変化に応じて
    前記各データ収集素子により収集されるデータのスライ
    ス厚が3倍ずつ広がるように設定された請求項6記載の
    X線CTスキャナ。
  9. 【請求項9】 前記スイッチ群の各スイッチは、前記各
    検出素子列のセグメントそれぞれを当該各検出素子列に
    対応する全てのデータ収集素子に接続するように設けら
    れた請求項6記載のX線CTスキャナ。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ群の各スイッチは、前記
    各検出素子列に対応するデータ収集素子に対して、前記
    スイッチ制御手段における所定のON・OFF制御パタ
    ーンのみを実現するために必要な前記各検出素子列のセ
    グメントのみを接続するように設けられた請求項6記載
    のX線CTスキャナ。
  11. 【請求項11】 前記2次元検出器のX線ビーム入射側
    に設けられ前記スライス厚方向に沿って移動可能な2枚
    のX線遮蔽板を有するビームトリマと、前記スライス厚
    条件に応じて当該ビームトリマの各X線遮蔽板のスライ
    ス厚方向におけるエッジ位置を制御するビームトリマ制
    御手段とを備え、前記スイッチ制御手段による各スイッ
    チのON・OFF制御と前記ビームトリマ制御手段のビ
    ームトリマのエッジ位置制御との併用により所望のスラ
    イスピッチのデータ収集を行なうようにした請求項4記
    載のX線CTスキャナ。
  12. 【請求項12】 前記2次元検出器の各X線検出素子及
    び前記データ収集装置の各データ収集素子の内の少なく
    とも一方に含まれる故障素子を検出する故障検出手段
    と、この故障検出手段により故障検出された故障素子の
    位置に基づいて、当該故障素子の検出データを補正する
    データ補正手段とを備えた請求項1又は2記載のX線C
    Tスキャナ。
  13. 【請求項13】 前記故障素子は前記2次元検出器の各
    X線検出素子中のある素子であり、前記データ補正手段
    は、前記故障素子が前記各データ収集素子に選択して収
    集されたデータの全体あるいは大部分を占める検出素子
    か否かを判断する第1の判断手段と、この第1の判断手
    段により前記故障素子が前記各データ収集素子に選択し
    て収集されたデータの全体あるいは大部分を占める検出
    素子と判断された場合、当該故障素子を含むデータが前
    記データ収集素子全体で収集される収集データ群のスラ
    イス方向の端に位置するか否かを判断する第2の判断手
    段と、この第2の判断手段の判断の結果、前記故障素子
    を含むデータが前記データ収集素子全体で収集される収
    集データ群のスライス方向の端に位置すると判断された
    場合、当該故障素子周辺の3素子の検出データで当該故
    障素子のデータを補間する第1の補間手段と、前記第2
    の判断手段の判断の結果、前記故障素子を含むデータが
    前記データ収集素子全体で収集される収集データ群のス
    ライス方向の端に位置しないと判断された場合、当該故
    障素子周辺の4素子の検出データで当該故障素子のデー
    タを補間する第2の補間手段とを備えるとともに、 前記第1の判断手段により前記故障素子が前記各データ
    収集素子に選択して収集されたデータの一部であると判
    断された場合、当該データを前記故障素子を省いた検出
    素子から得られたデータであると認識し、対応するデー
    タ部分の検出素子全体の感度データを補正する感度補正
    手段とを備えた請求項12記載のX線CTスキャナ。
  14. 【請求項14】 被検体に対するX線ビームのスライス
    厚方向及びこのスライス厚方向に直交するチャンネル方
    向にセパレータで区画された複数のX線検出素子を有し
    且つ前記スライス厚方向の前記検出素子のピッチを不均
    等に形成したアレイ構造の2次元検出器と、この2次元
    検出器の検出信号を収集処理してその検出信号に応じた
    ディジタルデータを得るデータ収集素子を前記スライス
    厚方向及びチャンネル方向に対応させて複数個配列して
    成るデータ収集装置とを備えたX線CTスキャナにおい
    て、 前記セパレータの内、前記スライス厚方向に隣接するX
    線検出素子間に介在されたセパレータを金属薄膜で形成
    したことを特徴とするX線CTスキャナ。
  15. 【請求項15】 前記2次元検出器の各検出素子を前記
    スライス厚方向毎にスライス厚条件に応じて選択して前
    記データ収集装置のスライス厚方向に対応するデータ収
    集素子に接続する検出素子選択手段を備えた請求項14
    記載のX線CTスキャナ。
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