JP4509257B2 - スケーラブル・データ収集装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の背景】
本発明は一般的にはイメージングに関するものであり、更に具体的に言えば、スケーラブル多重スライス・イメージング装置に関するものである。
【0002】
一般的に計算機式断層撮影(CT)装置と呼ばれる少なくともあるイメージング装置では、x線源が一般的に「イメージング平面」と呼ばれる直交座標形のX−Y平面内にあるようにコリメートされた扇形ビームを投射する。x線ビームが患者のようなイメージングされる物体を通過する。ビームは、物体により減弱した後、放射検出器の配列に入射する。検出器配列が受取った減弱したビーム放射の強度は、物体によるx線ビームの減弱度に関係する。配列の各々の検出器素子が、検出器の場所でのビームの減弱度の測定値である別々の電気信号を発生する。全ての検出器からの減弱度測定値を別々に収集して、透過分布図を作る。
【0003】
公知の第3世代CT装置では、x線源及び検出器配列が、イメージングしようとする物体のまわりを、イメージング平面内でガントリーと一緒に回転し、この為、x線ビームが物体と交差する角度が絶えず変化する。典型的にはx線源はx線管を含み、これが焦点スポットでx線源を放出する。x線検出器は、典型的には、検出器が受取るx線ビームをコリメートするコリメータ、該コリメータに隣接するシンチレータ、及びシンチレータに隣接するフォトダイオードを含んでいる。
【0004】
検出器は典型的にはデータ収集装置に結合され、データ収集装置は検出器によって出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。スケーラブル多重スライス・イメージング装置では、1つ、2つ又は更に多くのスライスのデータを収集するように用意に且つ簡単に動作させることの出来るデータ収集装置を設けることが望ましい。このような装置はまた、良好な画質及びz軸解像度、並びに低いx線管負荷を持ちながら、走査速度を高速に出来るようにすべきである。
【0005】
【発明の概要】
上記並びにその他の目的が、単一スライス装置及び多重スライス装置の両方に関連して使用し得るスケーラブル・データ収集装置によって達成することが出来る。1実施態様では、この多重スライス装置が、スケーラブル多重スライス検出器と、スケーラブル・データ収集装置(SDAS)と、スケーラブル走査管理、制御及び画像再構成プロセスと、スケーラブル画像表示装置及び解析装置とを含む。この明細書でいう「スケーラブル」という言葉は、一般的に、表示しようとする画像に対しオペレータが容易に且つ簡単に所望のスライス数及びスライス厚さを選択することが出来ることを意味する。
【0006】
一般的に、SDASは、x線検出器からの低レベル電流信号を、画像再構成、表示及び記録の為のディジタルの値に変換する。SDASはまた、アナログ−ディジタル変換(ADC)の前に、各セルに対するエイリアシング防止フィルタを含んでいる。SDASセルが典型的には「チャンネル」と呼ばれる。検出器セルは、SDASの1チャンネルに対して1組にしたり又は並列にすることが出来る。この1組にすることによって、空間的な解像度が低下する。扇形ビームの外側の縁では、この解像度の低下は用法上の制約とはならず、検出器の全体に互って、同じ寸法を持つ検出器セルを製造することが出来る。組にすることの利点は、必要なSDASチャンネルの数並びにそれに伴うコストが減少することである。SDASからのディジタル出力は、後で更に詳しく説明するが、相互接続のハードウエアの量を減らす為に、直列又は半直列形式で伝送するのが普通である。
【0007】
検出器からのアナログ電流信号は、遮蔽リボン又は可撓性ケーブルを介して、SDASの入力チャンネルに接続される。ケーブルはSDASバックプレーンでSDASに接続される。SDAS変換器ボードがまたSDASバックプレーンにプラグインされる。この相互接続は幾つかの利点がある。例えば、バックプレーンは扇形ビームの外側の縁にある検出器セルを組にすることが出来るようにする。バックプレーンはまた、検出器セルを適当な変換器ボードに分配し直すことが出来るようにする。1つより多くのスライスからの信号が同じ可撓性ケーブルに収容され、各々の変換器ボードは1つのスライスに役立つだけである。これは、1つの多重スライス形式から他の形式に又は単一スライス形式にSDASを構成し直すのに、変換器ボードの取除き又は追加しか必要としないからである。また、バックプレーンは、変換器ボードの末端チャンネルの近くにあるSDASチャンネル及び検出器セルの混合又は織込みが出来るようにする。画像の中の帯のようなアーティファクトは、近隣のチャンネルの群に対する隣接したチャンネルの1つの群に互る共通の又は一様なエラー源の結果である場合が多い。1つの変換器ボードにある全てのチャンネルが、近隣の変換器ボードに比べて、共通のエラーの差を持つ場合、こういう種類の画像アーティファクトが非常に起こり易い。変換器ボードの縁にある変換器カードに対して検出器セルの割当てを織込むことにより、帯状のアーティファクトの起こり易さが低下する。
【0008】
SDASの別の一面は、変換器カードが、エイリアシング防止フィルタ及びADCを別々のボードではなく同じボード上に組合わせることである。フィルタ及びADCが同じボード上にあることにより、スケーラブルDASに要求されるモジュール性が可能になる。同じボード上に一体化されたフィルタ−ADC機能は、電気リード線の長さが短い為に電磁及び導電妨害の可能性を制限する。
【0009】
SDASの更に別の一面は、変換器ボードの間の直列データ伝送を特定のスライスに専用にすることである。この為、スライスが更に多くなれば、単に直列データ・ストリームが更に増えるだけである。SDASはデージチェーン形直列バスを使うが、ブロードキャスト・バスを使っても良い。デージチェーン・バスの利点は、伝送される信号に対するリード線の長さが短いことである。リード線の長さが短いことにより、それほど頑丈でも高価でもない駆動器を使うことが出来る。デージチェーン・バスは受信データのバッファ作用と再伝送を行い、受信ボードからのデータは受信データより前の時間に挿入される。
【0010】
上に述べたスケーラブル多重スライス装置は、1つ、2つ又は更に多くのスライスのデータを収集するように容易に且つ簡単に動作させることが出来る。この装置はまた、良好な画質及びz軸解像度、並びに低いx線管負荷を持ちながら、走査速度を高速にすることが出来る。
【0011】
【発明の詳しい説明】
本明細書では、スケーラブル・データ収集装置(SDAS)の説明を、代表的な多重スライスCT装置に関連して行う。しかしながら、SDASは1つの特定のイメージング装置で実施することに制限されず、多くの他の装置にも使用することが出来る。例えば、特定の1つの検出器を説明するが、他の検出をSDASに関連して用いることが出来、SDASは任意の特定の一種類の検出器を用いて実施することに限定されない。具体的に述べると、以下に述べる検出器は複数のモジュールを含み、各々のモジュールは複数の検出器セルを含む。以下に述べる特定の検出器よりもむしろ、z軸に沿って非分割型のセルを持っている検出器や、x軸及び/又はz軸に沿っていてそれらの方向に一緒に接合されている多数の素子を含む多数のモジュールをもっている検出器を用いることが出来る。一般に、装置は1つ又はそれより多いスライスのデータを収集する為に単一スライス又は多重スライス・モードで動作し得る。軸方向及び螺旋走査を装置によって実行することが出来、走査される物体の断面画像を処理し、再構成し、表示し/又は補間することが出来る。
【0012】
図1には、本発明の1実施例による計算機式断層撮影(CT)イメージング装置10が、「第3世代」CTスキャナを表すガントリー12を含むことが示されている。ガントリー12がx線源14を持ち、これがガントリー12の反対側にある検出器配列16に向かってx線ビームを投射する。検出器配列16は複数個の検出器モジュールによって形成され、これらのモジュールが一緒になって、医療の患者18を通過した投射されたx線を感知する。各々の検出器モジュールが、入射するx線ビームの強度、従って患者18を通過したときのビームの減弱度を表す電気信号を発生する。
【0013】
x線投射データを収集する為の走査の間、ガントリー12及びその上に装着された部品が回転中心の周りを回転する。電動テーブル20が患者18をガントリー12に対して位置ぎめする。特に、テーブル20は、走査の間、患者18の一部分をガントリー開口22の中に移動する。
【0014】
図2は、図1に示した装置の簡略ブロック図である。図2に示すように、装置10はホスト・コンピュータ24を含み、このコンピュータは、画像及びメッセージをオペレータに対して表示する為のモニタ(ユーザ・インターフェース)26に結合されている。コンピュータ24は、キーボード28及びマウス30にも結合されていて、オペレータが情報及び指令をコンピュータ24に入力することが出来るようにする。コンピュータ24は走査及び再構成制御装置(SRU)32にも結合される。SRU32は画像作成制御装置をも含む。特定の1実施例では、SRU32は、IRIXオペレーティング・システムで動作するSGIPCIをベースとした中央処理装置を含む。SRU32は、データ収集装置(後で説明する)とのインターフェース接続用のインターフェース・プロセッサと、公知の予備処理を実施する為の走査データ補正ディジタル信号処理ボードとをも含んでいる。更にSRU32は、公知のように、フィルタ補正逆投影及び後処理の為の画像作成器を含んでいる。
【0015】
不動の制御装置34がSRU32に接続され、制御装置34はテーブル制御装置36に結合される。不動の制御装置34は、スリップリング38を介して、オンボード制御装置40及びスケーラブル・データ収集装置(SDAS)42にも接続されている。スリップリング38は、スリップリングの境界を介しての信号の無接触伝送が出来るようにすると共に、この境界を介してデータ及び指令を伝送するのに必要な帯域幅を支援する。SDAS42は検出器16からのデータをサンプリングすると共に収集し、サンプリングしたアナログ信号をディジタル信号に変換する。特定の1実施例では、SDAS42が、4列のデータ収集を支援するために、48個の交換可能な変換器カードを持っている。2列のデータ収集では、24個のカードを使うことが出来る。特定の1実施例では、1つの変換器カード当たり、64個の入力チャンネルがあり、1408Hzのサンプリングを実施することが出来る。SDAS42は、信号を増幅する為のフロント・エンド前置増幅器をも含む。SDASについて更に詳しいことは、後で説明する。
【0016】
オンボード制御装置40がx線源14の動作及びSDAS42の動作を制御する。x線源14は、x線管46に結合された高圧発生器44を含む。x線管46は、例えば、米国ウイスコンシン州ミルウォーキ、53201所在のゼネラル・エレクトリック・カンパニから商業的に入手し得る少なくともあるCT装置で現在利用されているジェミニ−1(Gemini-1)管の名前で知られているx線管であってよい。x線管46によって投射されたビームが患者手前カム・コリメータ48を通過して、検出器16(16列の検出器として示されている)に入射する。カム・コリメータ48もオンボード制御装置40によって制御される。検出器16からの出力がSDAS42に供給される。
【0017】
図2では、データの流れが太い実線で示されており、制御の流れが普通の実線で示され、実時間の制御の流れが破線で示されている。この流れに付した識別数字は次のことを表している。
【0018】
1:オペレータからの走査及び再構成の処方
2:「マスタ」制御装置に対する走査の処方
3:分配される走査パラメータ
3a:テーブル位置
3b:回転パラメータ
3c:kV及びmA選択
3d:x線ビームのコリメーション及びフィルタの選択
3e:検出器スライス厚さ及びSDAS利得の選択
4:走査中の実時間の制御信号
5:高電圧
6:コリメートされていないx線ビーム
7;コリメートされたx線ビーム
8:アナログ走査データ
9:ディジタル走査データ
10:患者の画像
ガントリー12の回転及びx線源14の動作が制御装置34によって制御される。オンボード制御装置40は、不動の制御装置34の制御の下に、x線源14に対して電力及びタイミング信号を供給する。SDAS42が検出器16からのアナログ・データをサンプリングし、そのデータをこの後の処理の為にディジタル信号に変換する。SRU32が、SDAS42からのサンプリングされてディジタル化されたx線データを受取って、高速画像再構成を実施する。再構成された画像がコンピュータ24に対する入力として印加され、コンピュータはこの画像を大量記憶デバイスに記憶する。
【0019】
コンピュータ24は、オペレータからキーボード28及びマウス30を介して指令及び走査パラメータをも受取る。モニタ26は、再構成された画像及びコンピュータ24からのその他のデータをオペレータが観察することが出来るようにする。オペレータから供給された指令及びパラメータが、コンピュータ24によって、制御信号及び情報を作るために使われる。更に、制御装置36が患者18を位置ぎめする為に(図1)電動テーブル20を制御する。
【0020】
全般的に、上に述べたCT装置は、1個、2個又は更に多くのスライスのデータを収集するように作用し得る。この装置を用いて軸方向及び螺旋走査を実施することが出来、走査された物体の断面画像を処理し、再構成し、表示し並びに/又は記録に取ることが出来る。スケーラブル軸方向画像再構成及び表示は、例えば、画像の厚さ、スライスの数及び表示すべき画像の数を選択出来ることを指す。更に、この装置は任意の特定の1つの画像再構成アルゴリズムを用いて実施することに制限されず、多くの異なる再構成アルゴリズムを利用することが出来ると考えられている。このアルゴリズムの例が、米国特許第5469487号、同第5513236号、同第5541970号、同第5559847号及び同第5606585号と、係属中の米国特許出願第08/561382号(出願日1995年11月21日)、同第08/779961号(出願日1996年12月23日)及び同第08/797101号(出願日1997年11月26日)に記載されており、これらの特許及び特許出願は全て本出願人に譲渡されており、それら全体をここで引用する。
【0021】
軸方向多重スライス走査モードでは、画像再構成の前に多数の列の走査データを処理することが出来、そのデータを使って、画像のアーティファクトを少なくして、多数の薄いスライス又は少数の一層厚めのスライスの何れかを作ることが出来る。更に、スライスの厚さが一層厚い画像は、後で、臨床診断の必要に応じて、遡及的に一層薄い画像のスライスに再構成することが出来る。その結果、観察、フィルム撮影並びに記録の為の不所望の画像の数が少なくなる。更に、患者の診断のために、z軸解像度の高い画像を後で再構成することが出来る。
【0022】
軸方向多重スライス・モードの例を下記の表1に示す。
【0023】
Figure 0004509257
特定の1例として、2iモードで2.5mmの画像の厚さで軸方向モードの収集をする場合、幾つかの遡及的な再構成の選択が可能である。例えば、1.25mmのスライス厚さを持つ4つの画像を再構成することが出来るし、2.5mmのスライス厚さを持つ2つの画像を再構成することが出来るし、5mmのスライス厚さを持つ1つの画像を再構成することが出来る。従って、走査を実施したときのモード(すなわち、2i)よりも一層薄いスライス厚さを持つより多くの画像(例えば4つの画像)を遡及的に再構成することが出来る。更に、走査を実施したときのモードよりも一層厚いスライス厚さを持つ少ない数の画像(例えば1つの画像)を遡及的に再構成することが出来る。
【0024】
更に、画像の記録を取ることについて言うと、装置は記憶場所が少なくて済むより少ない数の画像の記憶が出来るようにする。例えば、20mmの患者の解剖的な部分を2iモードで走査した場合、80個の画像を作成することが出来る。20mmの患者の解剖的な部分に対する80個の画像を記憶するには、大量のメモリが必要である。20mmの患者の解剖学的な部分全体に対して高い解像度が必要ではない場合が多い。例えば、約5mmの解剖学的な部分だけが高い解像度を必要とすることがある。2.5mmの厚さの2iモードの走査で収集されたデータを使って、オペレータは、大部分の解剖学的な部分に対し、5mmの厚さを持つ画像、並びに一層高い解像度が要求される場所のみの一層薄い画像スライス(例えば1.25mm)を遡及的に再構成することが出来る。この遡及的な再構成を使うと、記憶に取らなければならない画像の数を大幅に減らすことが出来る。
【0025】
上に述べた遡及的な再構成の選択が、ユーザ・インターフェースを通じて提供されるが、これが可能なのは、これから詳しく説明する多重スライス検出器を用いて走査データが収集されるからである。薄いスライスの走査データが利用出来るので、遡及的な再構成を行うとき、オペレータは多くの異なるスライスの厚さから選ぶことが出来る。
【0026】
螺旋多重スライス走査モードでは、患者テーブル速度とx線ビーム及び検出器のコリメーションの多数の組合せにより、異なるZ軸解像度を持つ画像を作成することが出来る。例えば、30mm/回転のテーブル速度では、5〜10mmスライスの画像を作成することが出来る。(10mmのような)一層厚いスライスの画像は、見込みによって作成することが出来、これによって画像の数が減少すると共に画像再構成時間が短縮するという利点が得られる。後の時点で、同じデータを使って、一層薄いスライスの画像を遡及的に作成することが出来る。このような一層薄いスライスの画像は、臨床用途の必要に応じて必要になることがあり、患者の走査をやり直しせずに作成することが出来る。
【0027】
螺旋多重スライス・モードの例が、下記の表2に示されている。
【0028】
Figure 0004509257
例えば、3.75mm/回転(すなわち、ガントリーの1回転毎に、患者テーブルが3.75mm移動する)の高品質画像(Hi−Q)走査モード、又は7.5mm/回転の高速(Hi−Speed)走査モードでは、1.25 mm及び2.5mmのスライスの厚さを持つ画像を遡及的に再構成することが出来る。軸方向多重スライス・モードの場合と同じく、装置の部品の特定の構成に応じて、この他の多くの代案が可能である。この場合も、遡及的な再構成のこの融通性により、必要な解像度を持つ画像を作成することが出来るが、それでも所望の画像を記憶するのに必要なメモリを小さく抑えるということを含めて、多くの利点が得られる。
【0029】
図3は、図1及び2に示した装置に関連して使うことが出来る走査ユーザ・インターフェースの実施例である。このインターフェースが、ホスト・コンピュータ24(図2)に記憶されている命令の組を用いて構成され、ホスト・コンピュータのモニタに表示される。走査ユーザ・インターフェースで、オペレータが走査モード、すなわち螺旋又は軸方向走査モードを選択し、各モードに関連する種々の走査パラメータを選択する。この選択は、例えばユーザが、所望のパラメータに対応する所望の区域に単に接触することによって行われる。接触感知インターフェースは周知である。勿論、この他の色々な種類のインターフェースを使うことが出来、図3に示すインターフェースは一例のインターフェースに過ぎない。
【0030】
螺旋モードでは、オペレータが所望のスライスの厚さ、走査モード及び走査速度を選択する。”Hi−Q”走査は、高画質走査に対応し、”Hi−Speed”走査は速い患者テーブル速度に対応し、これは表2について述べた通りである。軸方向走査では、オペレータが所望のスライスの厚さ及び1回転毎に作成すべき画像の数を選択する。
【0031】
これまで、どんな多重スライスCT装置も、本発明で提供するようなスケーラブル走査管理、制御及び画像再構成プロセス、並びにスケーラブル画像表示及び解析を提供するものがなかった。本発明の装置では、オペレータが容易に且つ簡単に所望のスライス数及び表示すべき画像に対するスライス厚さを選択することが出来る。更に、患者走査速度を高めること、画質を改善すること、x線管負荷を減少することが達成される。
【0032】
図4及び5を参照して、特定のひとつの検出器の構成について説明すると、検出器16は複数個の検出器モジュール50を有する。各々の検出器モジュール50は板54によって検出器ハウジング52に固定されている。各々のモジュール50は、多次元シンチレータ配列56及び高密度半導体アレイ(図に示していない)を含む。患者背後コリメータ(図に示していない)がシンチレータ配列56に隣接してその上に配置され、該コリメータは、x線ビームがシンチレータ配列56に入射する前に、このx線ビームをコリメートする。シンチレータ配列56は、配列を成すように配置された複数個のシンチレーション素子を含んでおり、半導体配列は同じ配列に配置された複数個のフォトダイオードを含んでいる。フォトダイオードが基板58に沈積又は形成され、シンチレータ配列56は基板58の上に配置されて、それに固定される。
【0033】
スイッチ及び復号器装置60がフォトダイオード配列に結合される。フォトダイオードはシンチレータ配列56に光学的に結合されていて、シンチレータ配列56から出力された光を表す信号を伝送する電気出力線を持っている。具体的に言うと、各々のフォトダイオードは、シンチレータ配列56の特定のシンチレータに対するビーム減弱度の測定値である別々の低レベルのアナログ出力信号を発生する。フォトダイオードの出力線が半導体配列又はフォトダイオード配列の向い合った側から伸び、夫々の装置60に接続される(例えばワイヤ・ボンディングされる)。
【0034】
スイッチ装置60はフォトダイオード配列と同じ寸法の多次元半導体スイッチ配列であり、スイッチ装置60は半導体配列とSDAS42(図2)の間の電気回路に結合されている。1実施例では、装置60は、多次元配列として配置された複数個の電界効果トランジスタ(FET)を有する。各々のFETは夫々のフォトダイオード出力線の内の1つに電気接続された入力線、出力線、及び制御線(図に示していない)を持っている。FETの出力線及び制御線は、可撓性電気ケーブル62を介してSDAS42に電気接続される。具体的に言うと、大体半分のフォトダイオードの出力線が、配列の片側で、各々のFET入力線に電気接続され、残り半分のフォトダイオード出力線が配列の反対側でFET入力線に電気接続される。
【0035】
復号器は、スライスの所望の数並びに各スライスに対するスライスの解像度に従ってフォトダイオード出力を作動し、不作動にし又は組合わせるように、FETの動作を制御する。1実施例では、復号器は公知の復号器チップ又はFET制御装置であり、復号器はFET及びSDAS42に結合された複数個の出力線及び制御線を含む。具体的に言うと、復号器の出力がスイッチ装置の制御線に電気接続されて、FETが正しいデータを伝送することが出来るようにする。復号器の制御線がFETの制御線に電気接続され、どの出力を作動するかを決定する。復号器を利用して、特定のフォトダイオード出力がSDAS42に電気接続されるように、特定のFETが作動され又は不作動にされ、或いはそれらの出力が組合わされる。検出器16に関する詳細は係属中の米国特許出願第08/978805号、発明の名称「スケーラブル多重スライス走査形計算機式断層撮影装置に対するフォトダイオード配列」に記載されており、この出願は本出願人に譲渡されていて、ここでその全体を引用する。
【0036】
特定の1実施例では、検出器16が57個の検出器モジュール50を有する。半導体配列及びシンチレータ配列56が何れも16×16の配列寸法を持っている。その結果、検出器16は16列及び912カラム(16×57モジュール)を持ち、これによって、ガントリー12の1回転毎に、16個のスライスのデータを同時に収集することが出来る。勿論、本発明は何ら特定の配列寸法に制限されず、特定のオペレータの必要に応じて、配列がこれより大きくても小さくてもよいと考えられる。更に、検出器16は色々な異なるスライスの厚さ及び数のモード、例えば、1つ、2つ及び4つのスライスのモードで動作させることが出来る。例えば、FETを4スライス・モードで構成して、フォトダイオード配列の1つ又は更に多くの列から4つのスライスに対するデータを収集することが出来る。復号器の制御線によって定められたFETの特定の型式に応じて、フォトダイオード出力の種々の組合せを作動し、不作動にし又は組合わせ、こうしてスライスの厚さを、例えば、1.25mm、2.5mm、3.75mm又は5mmにすることが出来る。この他の例として、厚さが、1.25mmから20mmまでの範囲のスライスを持つ1つのスライスを含む単一スライス・モード、及び厚さが1.25mmから10mmまでの範囲のスライスを持つ2スライスを含む2スライス・モードが考えられる。勿論、この他の多くのモードが可能である。
【0037】
図6は、図1に示したCT装置の幾何学的な形を示しており、ガントリー座標系を示す。この座標系をこの後の図面で参照する。具体的に言うと、x軸は、ガントリー12の回転円に対する接線の軸線である。y軸は、ガントリー12のイソセンタ(ISO)からx線管の焦点スポットに向かって伸びる半径方向の軸線である。z軸は、走査平面に対する縦軸線(出入り)である。患者は、走査の間、患者テーブル20の上でz軸に沿って並進する。
【0038】
図7について説明すると、多重スライス走査では、種々のz軸位置でデータが収集される。具体的に言うと、図7はガントリー12の側面から見た装置10の略図である。x線管46が陽極/ターゲット64及び陰極66を含む。コリメートされていないx線ビーム68が管46から放出され、カム・コリメータ48を通過する。コリメータ48は蝶ネクタイ形フィルタ70及びタングステン・カム72を含む。フィルタ70について更に詳しいことは、係属中の米国特許出願第09/140112号に記載されており、この出願は本出願人譲渡されていて、その全体をここで引用する。
【0039】
図2について説明したように、カム72の位置が、ホスト・コンピュータ24からSRU32及び不動の制御装置34を介してその指令を受取るオンボード制御装置40によって制御される。例えばステップ・モータがカム72に接続されて、カム72の位置を精密に制御する。カム・コリメータ48のカム72は、ユーザが選択したデータ収集モードに応じて、カム72の間の間隔並びにコリメータ開口の中心に対するその位置について、独立に調節することができる。
【0040】
コリメートされたx線ビーム74がカム・コリメータ48から放出され、ビーム74が患者18(図1)を通過し、検出器16に入射する。前に述べたように、検出器16は、コリメータ76、シンチレータ配列56及びフォトダイオード/スイッチング配列78(フォトダイオード及びスイッチング配列は図7では一体として示されているが、前に述べたように別々の配列であってもよい)を含む。配列78からの出力が、可撓性ケーブルを介して処理の為にSDAS42に供給される。
【0041】
以下の説明は、スライスの数並びにスライスの厚さの点でスケーラビリティを持たせるためのカム・コリメータ48及び検出器16の動作に関係する。カム・コリメータ48の動作及び検出器16の動作を場合によって別々に説明するが、コリメータ48及び検出器16は、スライスの所望の数及びスライスの厚さを定めるために、組合わさって動作することを承知されたい。
【0042】
更に具体的に言うと、図8A、図8B及び図8Cは、カム・コリメータ48の動作を例示している。図8Aは、中心合せされた幅の広いビーム(例えば5mmのスライス厚さで、4スライスのデータを求めるためのビーム)が放出されるように構成されたカム・コリメータ48を示している。幅が狭い中心合せされたビームでは、図8Bに示すように、カム72がビーム68の中心に対して同じ分だけ内向きに移動させられる。例えば、図8Bに示した形のカム・コリメータは、1.25mmのスライス厚さで4スライスのデータを求める為に使うことができる。
【0043】
コリメータ48は、管46の動作中に起こり得るz軸ビーム・オフセットに対する調節をする為にも使うことができる。具体的に言うと、図8Cでは、カム72は、「カム・オフセット」と記入した矢印で示すように、ビーム68の中心から等しくない距離のところに位置ぎめすることができる。図8Cに示すようにカム72をオフセットすることにより、ビーム74は、「ビーム・オフセット」と記入した矢印で示すようにオフセットされる。
【0044】
後で更に詳しく説明するが、カム・コリメータ48でビーム74の位置及び幅を制御することにより、多くの異なるスライス数及びスライス厚さに対するデータを求める為の走査を実施することができる。例えば、図9Aは、5.0mmのスライス厚さで4スライスのデータを求めたいときの選択された検出器の形式に対応する。カム72をz軸方向に拡げて離して、20mmのコリメーションを行い、スイッチング配列78によってフォトダイオード出力を4つの別々のスライスに組合わせる。具体的に言うと、各スライスのデータが、4つのフォトダイオードの出力を1つの信号に組合わせる(1A、2A、1B及び2B)。各スライスのデータ信号(1A、2A、1B及び2B)が可撓性ケーブル62を介してSDAS42に供給される。
【0045】
1.25mmのスライス厚さを持つ4スライスのデータに対しては、図8Bに示す検出器の形式を利用することが出来る。具体的に言うと、カム72は、5.0mmのスライス厚さの場合(図9A)程拡げて離さない。その代りに、
カム72は5mmのコリメーションを行うようにz軸方向に離し、フォトダイオード出力をスイッチング配列78によって4つの別々のスライスに組合わせる。具体的に言うと、各スライスのデータが1つのフォトダイオードの出力を1つの信号(1A,2A、1B及び2B)に組合せ、各スライスのデータ信号(1A、2A、1B及び2B)が可撓性ケーブル62を介してSDAS42に供給される。
【0046】
勿論、装置10を使って、この他のスライスの数及びスライスの厚さの多くの組合せが可能である。例えば、図9Cでは、1.25mmのスライス厚さで2スライスのデータを求める場合、カム72は2.5mmのコリメーションをするようにz軸方向に離す。フォトダイオード出力をスイッチング配列78によって2つの別々のスライスに組合わせる。具体的に言うと、各スライスのデータは、1つのフォトダイオードの出力を1つの信号(1A、及び1B)に組合わせ、各スライスのデータ信号(1A、及び1B)が可撓性ケーブルを介してSDAS42に供給される。上に述べたようにカム・コリメータ48及びチャンネルの加算をz軸に沿って制御することにより、色々な異なるスライス数及びスライス厚さに対する走査データを収集することが出来る。
【0047】
図10は、単一スライス又は多重スライス検出器装置の何れにも容易に構成し直すことが出来るスケーラブル・データ収集装置(SDAS)42のブロック図である。SDAS42は、検出器16から供給されるスライスの数に対応するように、印刷配線板を追加したり除くことによって再構成することが出来る。
【0048】
前に説明したように、SDAS42は、x線検出器16からの低レベルの電流信号を、画像再構成、表示及び記録の為のディジタルの値に変換する。典型的には、単一スライス第3世代扇形ビームCT装置は、方位方向に300乃至1000個のセルを持っている。これに対応して、SDAS42は、アナログ−ディジタル変換(ADC)の前に、各セルに対するエイリアシング防止フィルタを設けることが必要である。SDASセルが典型的にはチャンネルと呼ばれる。検出器セルは、前に述べたように、SDASの1チャンネルに対して1組にしたり又は並列にすることが出来る。この1組にすることによって、空間的な解像度が低下する。扇形ビームの外側の縁では、この解像度の低下は用法上の制約とはならず、検出器16の全体に互って、同じ寸法を持つ検出器セルを製造することが出来る。組にすることの利点は、必要なSDASチャンネルの数並びにそれに伴うコストが減少することである。SDAS42からのディジタル出力は、後で更に詳しく説明するが、相互接続のハードウエアの量を減らす為に、直列又は半直列形式で伝送するのが普通である。
【0049】
検出器16からのアナログ電流信号が遮蔽リボン又は可撓性ケーブルを介して、SDASの入力チャンネルに接続される。ケーブルがDASバックプレーン102でSDAS42に接続される。DAS変換器ボード104もDASバックプレーン102にプラグインされている。この相互接続は幾つかの利点がある。例えば、バックプレーン102は扇形ビームの外側の縁にある検出器セルを組にすることが出来るようにする。バックプレーン102は、検出器セルを適当な変換器ボード104に分配し直すことが出来るようにする。1つより多くのスライスからの信号が同じ可撓性ケーブルに収容される。各々の変換器ボード104は、1つのスライスに役立つだけである。これは、1つの多重スライス形式から他の形式に又は単一スライス形式にSDAS42を構成し直すには、変換器ボード104の取除き又は追加しか必要としないからである。更にバックプレーン102は、変換器ボード104の末端チャンネルの近くにあるSDASチャンネル及び検出器セルの混合又は織込みが出来るようにする。画像の中の帯のようなアーティファクトは、近隣のチャンネルの群に対する隣接したチャンネルの1つの群に互る共通の又は一様なエラー源の結果である場合が多い。1つの変換器ボード104にある全てのチャンネルが、近隣の変換器ボード104に比べて、共通のエラーの差を持つ場合、こういう種類の画像アーティファクトが非常に起こり易い。変換器ボード104の縁にある変換器カード104に対して検出器セルの割当てを織込むことにより、帯状のアーティファクトの起こり易さが低下する。
【0050】
SDAS42の別の一面は、変換器カード104が、エイリアシング防止フィルタ及びADCを別々のボードではなく同じボード104上に組合わせることである。フィルタ及びADCが同じボード104上にあることにより、スケーラブルDAS42に要求されるモジュール性が可能になる。同じボード104上に一体化されたフィルタ−ADC機能は、電気リード線の長さが短い為に電磁及び導電妨害の可能性を制限する。
【0051】
SDAS42の更に別の一面は、変換器ボード104の間の直列データ伝送を特定のスライスに専用にすることである。この為、スライスが更に多くなれば、単に直列データ・ストリームが更に増えるだけである。SDAS42はデージチェーン形直列バスを使うが、ブロードキャスト・バスを使っても良い。デージチェーン・バスの利点は、伝送される信号に対するリード線の長さが短いことである。リード線の長さが短いことにより、それほど頑丈でも高価でもない駆動器を使うことが出来る。デージチェーン・バスは受信データのバッファ作用と再伝送を行い、受信ボードからのデータは受信データより前の時間に挿入される。デージチェーン・バスは、SDASシャーシの長さに互って延びる長い直列シフトレジスタと同様であり、各々の変換器ボード104がシフトレジスタの1区間になる。
【0052】
図11はSDAS42の機能的なブロック図であり、更に図12は、スリップリング38及び検出器16に結合されたSDAS42の簡略ブロック図である。前に説明したように、SDAS42は検出器からの低レベルのアナログ信号を処理してディジタル・データにする。一旦ディジタル形式になったとき、信号は操作されて、ディスク・ドライブに記憶する為に走査データ処理サブシステムに伝送される。このデータ・ストリームからz軸データを抽出して、x線ビーム照準機構に対するフィードバックを行う。
【0053】
次に図11及び12について具体的に説明すると、1実施例のSDAS42が示されている。更に具体的に言えば、変換器カード104を使って、低レベルのアナログ電流信号がアナログ電圧信号に変換される。各々の信号調整チャンネルが選択可能な多重利得「ボックスカー形」積分増幅器及びサンプル/ホールド機能を持っていて、出力チャンネルの多重化を支援している。サンプル/ホールド機能により、これらのチャンネルを同時にサンプリングすることが出来る。補助チャンネルを除くと、信号調整は3072個までの別々のチャンネルを持っている。
【0054】
各々の変換器カード104に含まれる制御レジスタを通じて、幾つかの信号の調節を行うことが出来る。こういう各々のレジスタがディジタル制御ボード(DCB)から12Cバスを通じてアクセスされ、最終的に各々の変換器ボードにあるマイクロコントローラがアクセスされる。前置増幅器用途向け集積回路(ASIC)が、変換器カード104によって検出器に供給されるオフセット電圧を調整する制御レジスタをもっている。変換器カード104のマイクロコントローラが、一個の8ビット幅直列ポート・レジスタを介してレジスタをセット又はロードする。前置増幅器直列ポートの内の1ビットは、変換器カード104にある8つの異なる前置増幅器ASICの各々に専用である。マイクロコントローラが前置増幅器直列ポート・レジスタに書込みをする度に、個別の前置増幅器にある40ビット直列レジスタのデータが1ビットだけ直列にシフトする。前置増幅器ASICの中に入っている8個のチャンネル又は積分器の各々を制御する為に、5つの異なるビットが必要である。この為、各チャンネルに対するオフセット調整パラメータを完全にセット又は変更する為には、合計40ビットの書込みが必要である。更に、変換器カード104当たり8個の前置増幅器ASICがあるから、320ビット書込まなくてはならない。
【0055】
変換器ボードからの、並びに最終的にはDAS自体からのFFPデータの値は、単極性である。しかし、検出器16から入力信号がないとき、又は検出器16からの入力信号が非常に小さいとき、チャンネルの出力は、正のオフセットと同様に負のオフセットをも持つことがある。チャンネルの読みに比較的小さい一定の正の値をディジタルに加算してから、読みを変換器ボードから伝送して、全ての値がゼロ入力でも正になるように保証する。この値は、1個の8ビット値レジスタを用いてセットすることが可能である。この値は直接的な2進数であり、その最下位ビットは32というDASの数(128という変換器ボードの数)に等しい。
【0056】
変換器カード又はボード104は、64個の前置増幅器又はチャンネルの各々からの出力に対して2段階信号変換過程を実施する。第1の段階は、自動範囲設定のプロブラマブル利得増幅器であり、これは浮動小数点増幅器(FPA)と呼ばれるのが普通である.FPAを使って、出力データ・ワード中の指数ビット、並びに第2段の2進アナログ−ディジタル(A/D)変換器による変換の前のアナログ信号の対応する利得を決定する。
【0057】
FPAオフセットは、4つの異なるFPA利得の各々に対して本質的に異なるので、FPA自動ゼロ機能を変換器ボード104で実施する。この機能により、FPA利得が信号レベルの関数として自動的に変更されるときに、装置の残りの部分に対して継ぎ目のない又は透明な動作が得られる。
【0058】
FPA自動ゼロ機能の一部分として、幾つかの診断モード又は特徴を実施することが出来る。FPA自動ゼロ機能を不作動にすることが出来る。DCBを診断モードで動作させて、64個の通常のデータ・チャンネルの内の8個の代りに、FPAオフセット変換値を読取り、これによって自動ゼロ平均値が正しく計算されているかどうかを外部から検査することが出来ると共に、FPAオフセットがFPA自動ゼロ補正機能に入る通常の範囲又は予想範囲内にあるかどうかを検証することが出来る。ファームウエアが、全ての変換器ボードの前置増幅器の利得を走査Rx内に特定された値にセットする。全ての変換器ボード104にある全ての前置増幅器が同じ利得にセットされる。更に、ファームウエアが、検出器出力を蓄積するのに使われる積分器を待機モードにして、積分器が飽和しないようにする。飽和すると、検出器にバイアス電圧が印加されて、長い完全回復時間を招くことがある。前置増幅器の待機は、トリガをある時間の間受取っていないか、或いはある時間(例えば0.5秒)の間受取ると予想されない任意のときに、使われる。
【0059】
ファームウエアが入力オフセット電圧のオフセット調整値をもセットする。較正アルゴリズムを使って、電源投入時にダウンロードすべき正しい値を決定することが出来る。較正は、ごく希なときに、例えば、変換器カード104が修理され又は取替えられたときに行う必要があるだけである。そうでなければ、オフセットは安定であるはずである。SDAS42の温度が安定化する機会があった後、最終的な入力オフセットの較正が行われる。ファームウエアがチャンネル出力バイアスの値を設定する。
【0060】
診断の為に、ファームウエアが変換器ボードの信号調整段を作動して、この段に特別のアナログ試験電圧を設定する。試験電圧が0及び−3ボルトの間で16384段に分けてプログラム可能である。これはSDAS収集及び信号処理チェーンの診断に使われる。アナログ試験信号は、前置増幅器の入力に対して、又はFPAにあるアナログ多重化器の特別の試験入力チャンネルに対して作動することが出来る。ファームウエアは、前置増幅器段に対して作動されたとき、試験電圧に対して1乃至16の倍数をも設定する。
【0061】
自動補正を不作動にすることが出来、その為、オフセット調整補正、チャンネル出力バイアス及び自動ゼロ補正を不作動にすることが出来る。チャンネル出力バイアスは、チャンネル出力バイアス・レジスタに0の値をロードすることによって、ターンオフされる。入力電圧オフセット調整は、前置増幅器ASICの直列オフセット調整レジスタにゼロ調整(固有のオフセット)に等しい値をダウンロードすることにより、ターンオフになる。
【0062】
ファームウエアは幾つかの診断モードでチャンネル・シーケンス設定を行うこと、すなわち、単一チャンネル、同一チャンネルを4回繰返す、及びFPAに対する接地入力と通常のチャンネルの間のシーケンスを入れることも出来る。診断チャンネル・シーケンス設定モードは、変換器ボードの問題の故障診断に役立つ。
【0063】
アナログ−ディジタル(A/D)変換器が下記のアナログ電圧の各々を、入力信号レベルに線形に比例するディジタル・ワードに変換する。出力が、ビュー・トリガ毎に1回読取られ、SRU32に送られる。A/D変換のダイナミック・レンジを大きくする為、自動範囲設定の浮動小数点増幅器が、信号を適正なレベルへ増減し、その使われた増減倍率を表す為に2ビットの指数を加える。
【0064】
【表1】
Figure 0004509257
【0065】
実際の変換過程では、ファームウエアは利用されない。走査(患者)毎に1回、各々の変換器ボード及びDCBに対するA/D較正サイクルを実施して、そのときのSDAS温度における適正な性能を保証する。ファームウエアが自動範囲設定FPAを8つの異なる固定利得診断モードの内の任意のところに設定する。更にファームウエアを利用して、変換器ボードのA/Dを、変換器カード番号並びに送出すチャンネルを識別するデータを持つ「キャンド(canned)」データを送出すように、構成する。
【0066】
図11及び12に示す実施例では、SDAS42によってz軸追跡は実施されない。しかし、SDAS42は、ディジタル補助データ・インターフェース(DADI)を介して全てのz軸データを利用出来るようにすることにより、外部z軸処理を支援する。随意選択のz軸モジュール(ZAM)をこのインターフェースを介してSDAS42に接続して、実時間z軸処理を行うことが出来る。SDAS42がビュー毎に必要なデータをZAMに供給する。こういうデータを送った後、SDAS42は、情報を処理してその結果を送り返すことが出来るようにするために、ZAMに対して782μSの窓を定める。ZAMが何時結果の送返しを開始することが出来るかについては条件がない。SDAS42による唯一の条件は、許された時間窓以内に全ての結果を送り返すことである。送り返されたz軸追跡データがビュー・データ・ストリームに含まれる。時間窓以内にデータが送り返されないと、その代りに前に受取ったz軸追跡データ又は電源投入時の値が、ビュー・データ・ストリームに含められる。これによって、ZAMがあってもなくても、安全なSDAS動作が保証される。
【0067】
ビュー組み立て機能を実施して、ビューを組立てるのに必要な全てのデータを収集し、それを走査データ処理サブシステムに伝送し、更に診断及びz軸処理を支援する為に、ビュー・データ・ストリームから必要なデータを抽出する。SDAS42が、外部トリガを望まないとき又は存在しないとき、内部ビュー・トリガを発生する。このようなトリガの周期がレジスタ・カウントによって定められる。
【0068】
内部トリガ周期=16ビット・レジスタ・カウント
×シフト・クロック(26.8MHz)周期
外部トリガ及び内部トリガの両方が、SDAS42に対してこれから説明する同じ動作を実施するように合図する。内部トリガが作動されると、SDAS42が全ての外部トリガを無視する。発生される内部トリガの数を監視し、ファームウエアによって制御する。
【0069】
早期トリガ検出
SDAS42は、それが作動されてビューの収集の用意が出来る前に、トリガを受取った場合、エラー状態を報告する。
【0070】
トリガ・ジッタ検出
SDAS42が、相次ぐトリガの間の期間を監視する。この期間が走査速度による受入れ得る許容範囲の外に出た場合、SDAS42はエラー状態を報告する。
【0071】
ビューの収集
SDAS42は、有効なトリガを受取る度に、ビューの収集及び伝送を開始する。
【0072】
トリガ時間切れ検出
SDAS42は、通常、走査又はオフセット・モードでは、トリガ時間切れが検出されたときに、ビューの収集を終わる。時間切れ期間はその走査速度に対するトリガ周期の2倍である。
【0073】
トリガ持続時間エラー検出
SDAS42は、各々のトリガの持続時間を監視して、トリガ膠着又は反転状態を防止する。この持続時間が受入れ可能な許容公差の範囲外になると、SDAS42がエラー状態を報告する。
【0074】
変換器データの収集
SDAS42は各々の検出器の行に対し、A/D変換器からの直列ディジタル・データ・ストリームを受取る。こういうデータに対して、最初に直列から並列への変換が行われ、その後パリティ検査が行われる。この特定の実施例では、パリティを持つ生データは19ビットの長さである。記憶スペース並びにビュー伝送サイズを最適化するため、SDAS42は、パリティ及び2つのLSBの全部を切捨てることによって、各々のデータを16ビットに縮める。
【0075】
診断ビューの選択
SDAS42は、実際の変換器データの代りに、診断ビューを作成する為に、試験データに相当する1つのビューを注入するように構成される。診断ビューはオフセット又は走査形式であってよく、ファームウエアによって予め定められる。一旦定めたら、同じ試験データを、再ロードすることなく、ビューからビューに反復的に使うことが出来る。
【0076】
変換器ボードからのデータの他に、SDAS42は、下に示すように、各々のビュー・トリガで他の情報のスナップ・ショットをもとる。
【0077】
1)走査データの形式:(受け取った走査Rxに応じて、オフセット又は走査データの何れか)
2)発生器によって測定されるkVおよびmA
3)SDAS42によって監視される全ての電源レベル
4)走査制御によって定められる開始ビュー角度:(最初のSDASトリガが発生される時点でのガントリーのビューの角度)
5)ビューのシーケンス番号:(走査/オフセット・データの収集に入る前に、現在のビューのシーケンス番号が1にリセットされる)
6)ZAMから送り返されたz軸追跡データ
7)データ記録フォーマットの改訂
8)バイトで表したデータ記録ビューの長さ
9)検出器ヒータ温度。
【0078】
SDAS42は全てのビューのデータに対してチェックサムを行って、データの完全さを保つ。チェックサムは32ビットの長さであって、全てのビューのデータ・バイトを加算した結果である。SDAS42によるどんな検出されないデータの乱れをも避ける為に、チェックサムは、直列から並列への変換段階の後の、ストリーム中の早期に実施される。SDAS42は、同じ診断ビュー・データを反復的に伝送するようにも構成されている。これは、SDAS内部トリガ回路及び診断入力データを用いて行われる。
【0079】
ある1つのビューに対する全てのデータを組立てた後、SDAS42が次に述べる機能を実施してから、ビュー・データをSRU32に伝送する。伝送は、レジスタのビットをセットすることにより、ファームウエアによって不作動にすることが出来る。具体的に言うと、SDAS42によってデータを収集することが出来る順序は、SRU32によって予想される送信の順序とは異なる。その為、SDAS42はルックアップ・テーブルを使って、データを所望の順序に保管する。このテーブルは、場合によって「変換テーブル」と呼ばれることがある。大抵のビットは16ビット幅であるから、変換テーブルにある悉くの項目が、メモリ内の16ビットの位置に対するアドレス・インデックスになる。変換テーブルは、電力投入の後に、ファームウエアによってダウンロードされ、異なるバックプレーン並びに/又は変換器ボードのポピュレーションに対して変更することができる。
【0080】
更にSDAS42は、変換テーブルによってSRU32に呼び戻された各々の16ビット・データをビッグ又はリトル・エンディアン・フォーマットの何れかで伝送することが出来る。ビッグ・エンディアン・フォーマットは16ビット・データのMSバイトを最初に送り、リトル・エンディアン・フォーマットではその逆である。フォーマットの選択は、レジスタの1ビットをセットすることによって行われる。SDAS42は、SRU32に対する伝送の前に、全てのデータ・バイトに対する実時間の前方エラー訂正(FEC)符号化をも実施する。このFEC符号化は、係属中の米国特許出願第09/139546号に記載されており、これは本出願人に譲渡されていて、ここでその全体を引用する。SDAS42は、最も最近に送られたデータビューを、検証並びに診断の目的のためにバッファに保管する。ファームウエアは、データ収集が一旦不作動にされたとき、このバッファを検査することができる。
【0081】
SDAS42がデータを収集する度に、オフセットであってもビューであっても、それが多数のデータ・ヘッダ・フィールドを設定する。具体的に言うと、オフセット又は走査データの何れの形式の収集されたデータであるかに応じて、フォームウエアは適当なビュー記録形式、すなわちマジック・ナンバ及び記録サイズをマジック・ナンバ・フィールドに書込む。更にフォームウエアはオフセット及び走査データの収集の前に、ビューシーケンス・フィールドを「ゼロにする」。ファームウエアのビューの角度の値が判ったとき、ファームウエアが最初のビュー角度の値をビュー角度フィールドに書込む。
【0082】
データが収集されるにつれて、ファームウエアは、下記のビュー組立て及び伝送事象を割込みを通じて通知することを必要とする。
【0083】
・最初のビューのデータの収集
・最後のビューのデータの収集
・パリティ・エラーの検出
・トリガ・ジッタの検出。
SDAS42はスケーラブルであるから、ファームウエアは、下記のビュー組立て及び伝送の面を構成し又は制御する。
【0084】
・出力ビュー・データ記録内のチャンネルの順序
・出力ビュー・データ記録内のデータ表示(順序):(すなわち、ビッグ又はリトル・エンディアン・データ)
・選択的なデータ・ストリームの作動並びに不作動:(例えば、SDAS42が、2つのデータ・ストリームに対してだけ十分な変換器カード14のポピュレーションしかなければ、未使用のデータ・ストリームを不作動にし、それらのストリームでパリティ・エラーが検出されないようにする)。
【0085】
診断を行う為、ファームウエアは下記のビュー組立て及び伝送の面を制御する。
【0086】
・収集装置を通るデータの流れ
・収集された後にビューのデータを見る能力
・データ出力を不作動にする能力:(これは、SDAS42が内部診断を行うときに何時でも、SDAS42より下流側にあるサブシステムをデータが混乱させることがないようにする為である)
・既知のパターンのビューを作成し、内部又は外部トリガ源の何れかを用いて、それを標準収集速度で送ることが出来る能力:(これは誘発データ・モードと呼ばれる。このモードでは、データが実際に変換器ボードから来たかのように、ビューのヘッダが更新される)
・既知のデータの1個のビューを作り出して、それを送る能力。
【0087】
SDAS42は、検出器MUX回路を構成するために15個の信号を発生する。各々の信号は、それを制御するレジスタ・ビットの値に従って「オン」又は「オフ」の何れかであり得る。電源投入又はデフォルト状態は全ての信号に対して「オフ」である。ファームウエアは、走査の前に、これらのレジスタ・ビットを適正に構成する。SDAS42は、最低1408 Hzの速度で、検出器の温度を連続的に監視する。SDAS42は、レジスタに記憶された温度設定点に従って、検出器ヒータ回路を自動的に作動し不作動にする。
【0088】
更に具体的に言うと、走査Rxを受取ると、SDAS42は、マクロ列の正しい数並びにISOにおけるマクロ列の厚さに対し、検出器MUX回路を構成する。SDAS42が多数の検出器形式を支援することが考えられるから、各々の検出器で、マクロ列の厚さ並びにマクロ列の数に必要な設定が、構成テーブルによって左右される。これによって、SDAS42は、ISO中心に対するRxパラメータを受理することが出来る。
【0089】
次に述べるものを測定する為に、A/D変換器が使用される。この変換器は16ビットの分解能を有する。測定値は最低1408Hzで更新される。
【0090】
・OBC/発生器からのkV及びmAレベル
・全てのSDAS電源レベル
・12ビットDACによって発生された試験アナログ電圧
・検出器温度サーミスタの読み。
A/D変換器は、連続的にデータを集めて、このデータをデータ・ヘッダの補助チャンネル区域に書込む。ファームウエアは、任意のときに補助データ・チャンネルを読取る。約250mS毎に、ファームウエアは、DAS電源電圧を含む補助チャンネルをポーリングして、電圧を試験する。電源がその余裕の範囲外であると判ると、エラー記録に警告メッセージが記録される。
【0091】
SDASRxメッセージを受取ったときには、何時でも、ファームウエアは検出器温度をポーリングして、下記の限界に対して温度を試験する。
【0092】
・検出器温度が第1の温度を越えれば、警告メッセージを出し、走査を続けることを許し、
・検出器温度が第2の温度より下であれば、警告メッセージを出し、走査を続けることを許す。
【0093】
サブシステム統制及び制御装置が、主にSDAS42の動作を制御する。この制御装置はMC68332マイクロコントローラ(MCU)、1MegのRAM、1Megのフラッシュ・メモリ、RS−232直列ポート、背景デバック・モード(BDM)ポート、状態LEDポート及びCANバス・インターフェースを含む。コア・コントローラのSDASの構成に16.000MHzのクロックを使って、それが1ミリ秒まで時間を正確に測定することが出来るようにする。
【0094】
電源投入の時又はハードウェア・リセットのとき、制御装置は自己試験を実行し、これによってMCUコア及びSDASのハードウエア部品を試験する。MCUプログラミング、サブシステム形式及びサブシステム特徴化は、新しいプログラム又は新形式/特徴化データをダウンロードすることにより、現場で修正することが出来る。全てのダウンロードは、制御通信インターフェースを通る。新しいMCUプログラムがダウンロードされるとき、それをバッファに入れて、エラーを検査してから、フラッシュ・メモリにプログラムする。SDAS形式又は特徴化データをダウンロードするとき、データをバッファに入れて、エラーを検査してからフラッシュ・メモリにプログラムする。
【0095】
サブシステムの電源投入のとき、ファームウエアの最初のランは、コア・コントローラ又はプラットフォーム・ファームウエアである。プラット・ファームウエアが基本的なMCUの初期設定及びコア・コントローラに特定の自己試験を行う。コア・コントローラの自己試験を実行した後、プラットフォーム・ファームウエアは、フラッシュ・メモリが実行可能なSDASアプリケーション・コードを持っているかどうかを判断する。アプリケーション・コードが存在すれば、プラットフォーム・ファームウエアがフラッシュ・メモリからRAMにアプリケーション・コードを転記し、その実行を開始する。
【0096】
この点で、アプリケーション・ファームウエアがMCU及び全てのSDASのハードウエアの制御を引継ぐ。制御を任されたとき、SDASアプリケーション・ファームウエアがSDAS42の初期設定を完了する。これは次のタスクを含む。
【0097】
・MCUがSDASハードウエアをアクセスすることが出来るように、MCUの初期設定を完了する
・SDASハードウエアで電源投入/リセット試験を実施する
・SDASハードウエアを初期設定する
・SDAS制御タスクを初期設定する。
一旦SDASアプリケーション・ファームウエアが活動して運転され始めると、制御通信インターフェースを介して指令を受取ることにより、又はSDASハードウエアによって作成された割込みにより、その何れかによって作成された事象を受理して処理することが出来る。
【0098】
SDAS42が指令を受取ったときには、何時でも、下記の表3に示される特定の応答を作成する。SDAS42が指令を正しく実行することが出来ない場合、SDAS42は装置に通知し、該当する場合、エラー・メッセージを記録する。SDASの動作が、SDAS制御通信インターフェースを通じて制御される。
【0099】
【表2】
Figure 0004509257
【0100】
【表3】
Figure 0004509257
【0101】
【表4】
Figure 0004509257
【0102】
【表5】
Figure 0004509257
【0103】
【表6】
Figure 0004509257
【0104】
【表7】
Figure 0004509257
【0105】
【表8】
Figure 0004509257
【0106】
【表9】
Figure 0004509257
【0107】
【表10】
Figure 0004509257
【0108】
【表11】
Figure 0004509257
【0109】
割込みにより作成されるファームウエア処理を下記の表4に記述する。
【0110】
【表12】
Figure 0004509257
【0111】
【表13】
Figure 0004509257
【0112】
SDAS42が120 VAC入力源から下記の直流電圧を発生する。
【0113】
+24Vアナログ、+/−12Vアナログ、
+/−5Vアナログ、+5Vディジタル
全ての直流電圧は+24Vを除いて調整される。SDAS42に対する電力ケーブルはシールドなしであって、外被の遮蔽の完全さを犠牲にせずに、隔壁のところでフィルタリングされる。直流電圧は、2つのコネクタを用いて、SDAS内で分配される。
【0114】
全てのアナログ電源は共通の大地を有する。変換器カード104がアナログ及びディジタルの大地を電気的に隔離する。装置のシャーシ大地は、1つのバックプレーン・コネクタ・ピンで利用し得る。静電放電(ESO)防止用ガード・リング並びに全ての浮動金属はシャーシ大地に接続される。変換器ボードの前置増幅器は、フロントエンド積分増幅器の基準を検出器のダイオード・アナログ大地に取る為に、局部的なアナログ大地とは別個の大地接続部を有する。
【0115】
図13は、ガントリー12の見取図風の簡単にした簡略ブロック図である。検出器配列16からの信号が線110を介してデータ収集装置(DAS)42に供給され、データ収集装置(DAS)42は各々の信号をアナログ信号フォーマットからディジタル2進信号、典型的には16ビットの解像度を持つ信号に変換する。DAS42は、データ・クロック信号及びエラー検査信号機能と共に、変換された検出器チャンネル信号を直列ディジタル・ビット信号に多重化する。直列ディジタル・ビット信号が線112を介して、ガントリー12上に配置されたデータ信号送信器114に供給される。データ送信器は、RF(無線周波)パルス・パターンを用いて直列データをディジタル符号化し、RF符号化信号が、ハリソン他に対する米国特許第5530424号に記載されている形式のRFスリップリング116のような電磁カップラに送られる。この米国特許は本出願人に譲渡されており、ここで引用する。
【0116】
この米国特許第5530424号に記載のスリップリングの構成は、界面の回転側に配置された1つ又は、更に多くの伝送線路と、相対的に不動の側に装着された1つのカップラ・セグメントとを含む。不動のカップラと回転する伝送線路との間の距離に応じて、カップラが、電磁信号を受信するために常に少なくとも1つのセグメントに空間的に接近しているように保証するために、多数の伝送線路セグメントが必要になることがある。その場合、各々のセグメントは、ガントリーの回転通路のアーク長の端数の長さを持つ、セグメントは、ガントリーの回転軸線22(図1)の周りに端を突き合わせて縦続接続され、典型的には、開口19(図1)の円周に沿って設けられ、合計の長さが略360゜の円弧、すなわち、ガントリーの完全な1回転になるようにする。2つの伝送線路セグメント118、120が使われていて、伝送線路118、120の第1の端122、124及び第2の端126、128が隣接して位置ぎめされるように取付けられている。各々の伝送線路の端を連接するように配置することにより、ガントリーの完全な回転通路に沿った電磁結合の実質的な連続性が得られる。
【0117】
データ送信器114は、各々の伝送線路118、120の第1の端122、124に符号化直列データを供給する。各々の伝送線路の第2の端126、128が終端インピーダンス130、132を介して信号の大地134に接続される。ガントリーの回転中、カップラを一方並びに両方の伝送線路118、120に確実に物理的に接近させるような形で、不動の枠の上にカップラ素子136が配置されている。前に引用した米国特許第5530424号に記載されているように、符号化データがカップラ136に電磁結合されている。
【0118】
不動の枠側では、結合されたデータ信号が線138を介してSRU32に供給される。符号化データをディジタル信号受信器140が受取る。後で図16について更に詳しく説明するが、信号受信器140は、規則に基づくアルゴリズムを用いて、直列データを復号し、復号データを線142を介して信号プロセッサ144に供給する。信号プロセッサ144は、オペレータ指令に応答して、受取ったデータのCT処理を制御するプログラム・アルゴリズムを記憶する信号メモリ(図に示していない)を含む。アルゴリズム並びにその結果行われるプロセスは周知である。こうして、信号プロセッサ144が復号画像データの組を照合して、ガントリーの特定の角度位置に関係する合成ビューを作成する。
【0119】
次に図14について説明すると、この実施例では、DAS42から線112を介してくる直列データ信号は、大体110Mbpsのビット信号速度で受信される。DASデータはT2 L(トランジスタ・トランジスタ・ロジック)フォーマットである。使われるビット信号速度では、データのRF振幅変調を、RFディジタル符号化に置換するには、高速ディジタル回路が必要になる。その為、信号送信器114及び信号受信器140が夫々、エミッタ結合ロジック(ECL)デバイスで構成されたディジタル・ゲート論理機能で構成される。使われるECLデバイスは、単一ゲート・デバイスであって、ゲート・スイッチング速度が250ピコ秒、フリップフロップは2GHzを超える速度でトグル作用する。こういうデバイスは、モータローラ・インコーポレーテッドからECLinPS Lite(商標)として提供されているものを含めて種々の売り主から入手することが出来、該デバイスは、小さい(標準8リード線SOIC)パッケージ内の切替え速度の高い単一ゲート・デバイスであって、伝搬遅延は多重ゲート28ピン形式の半分である。こういう特性並びに信号スイッチングの振幅が一層小さい(典型的には指定された50オーム負荷に対する出力の変化は典型的には800mVである)ことにより、このRF符号化過程に必要な帯域幅が得られる。
【0120】
図14では、DAS42からのT2 Lフォーマット・データ信号が、T2 LからECLへの変換器146に供給され、その出力のECLフォーマットのデータ信号(Q及びコンボリュートQ−NOT)が夫々線148、150を介して、モータローラのECL差分データ及びクロック・フリップフロップ、モデルMC10EL52のようなDエッジ・フリップフロップ(以下「フロップ」)152のD及びD−NOT入力に夫々供給される。フロップ152は、線152から供給される110MHzのtaxiクロック信号(CLK及びCLK−NOT)でクロック動作をする。フロップ・データ出力が線154を介して位相固定ループ(PLL)156に供給される。このループは、モータローラのモデルMC12040のような位相−周波数検出器158(検出器)、及びモータローラのモデルMC12148のような電圧制御発信器(VCO)160を含む。検出器158は線112のDASデータ信号をも受取り、両者の間の信号の位相差の存在を判定する。位相差がデューティ・サイクル・パルスとして定量化され、これが出力線162からタンク(抵抗キャパシタ)回路164を介して電圧制御発信器(VCO)160に供給される。
【0121】
VCO160は、公称の中心周波数で出力クロック信号を発生し、この周波数が、検出器158から供給された位相誤差信号の大きさに基づいて、上向き又は下向きに調節される。1実施例では、DASデータ信号の速度が110Mbpsであり、後で説明するように、RF符号化周波数が4×(データ信号速度)、すなわち440MHzに選ばれる。従って、VCOの中心周波数は880MHz、又はDASの直列データのビット速度の大体8倍に選ばれる。880MHzのクロック信号が線166を介してモータローラのMC10EL34クロック発生チップのような周波数分割器168に供給され、この分割器は、8で除算した110MHzのtaxiクロック信号を線152に発生すると共に、2で除算した440MHzのRF符号化信号を線170に発生する。PLL156は、これらの信号の各々がDASデータ信号に対して位相同期していて、データ信号のビット・エッジを同期させて、画像のジッタを発生する惧れのある隣接ビットの重なり又は潜り込みを防止するように保証する。
【0122】
直列ビット・データ信号がRF搬送波信号周波数のディジタル・パターンで符号化され、受信器側で復号されて、信号を元の論理状態に復元する。このRF符号化搬送波信号は、RFスリップリングを介しての電磁結合が出来るようにし、ディジタル符号化は、一層簡単で、一層コストの安いRF変調方式であると共に、雑音に対する弁別を高くする。1実施例では、直列データ信号の2つの論理状態の内の一方だけを符号化する。第1の論理状態が符号化される状態として選ばれた場合、受信器側では、符号化が存在しないことは、第2の論理状態が存在することを意味する。更に、最善の態様の実施例における符号化過程を簡単にする為に、符号化信号ビットのビット期間内に、所定のパルス幅及びRFパルス周波数(PRF)で既知数のパルスを持つ直列パルス信号が選ばれる。
【0123】
符号化回路180は、1実施例では、モータローラのモデルMC10EL05「2入力差動アンド/ナンド」ゲートのようなアンド機能であって、ゲートのD0 −NOT及びD0 入力に線148、150のECL直列ビット・データ信号を受取る。データ信号の論理ゼロ状態が、符号化のために選ばれるビット状態であり、DATA−NOT(データ信号の反転)がゲートのD0 入力に供給される。アンド・ゲートは、そのゲートのD1 −NOT及びD1 入力に、周波数分割器168から線170を介して変調信号をも受取る。図15で、線図(a)はDATA信号波形184の1011001抽出部分を示し、線図(b)は対応するDATA−NOTセグメント波形186を示し、線図(c)は440MHz変調信号波形188を示す。ゲート182が変調信号をDATA−NOT信号とアンドして、図15の線図(d)に示した対応する符号化パターン波形190を作成する。
【0124】
直列パルス・パターンが実施するのに簡単な方式になる他に、それが雑音の妨害を検出する簡単なパターンにもなることを強調しておきたい。符号化信号がアンド・ゲートから出力線192を介して、モータローラのモデルLC10EL11のような差動ファンアウト・バッファのようなバッファ194に供給される。この実施例のRFスリップリングの2つの伝送線路セグメントを用いるとき、バッファ114は線116及び118の1対の同一の差分符号化直列データ信号を、抵抗キャパシタ・インピーダンス整合/フィルタ回路120を介して、左半分伝送線路セグメント36及び右半分伝送線路セグメント38の入力40、41に供給する。差分RF符号化データ信号は、米国特許第5530424号に記載されているようなRFスリップリングを介して結合されて、スリップリング・カップラ136によって受信され、線138を介してデータ受信器140に供給される。
【0125】
次に図16について説明すると、受信器140が1対の復号回路222、224の各々の入力に符号化データ信号を受取る。説明の為、1対の復号回路222、224をチャンネルA及びチャンネルBと夫々呼ぶ。クロック回復回路(図に示していない)が、図15の線図(e)の波形225で示されたtaxiクロック信号を回復し、それが線226を介して2で除算する回路228に供給されると共に、それが反転されて、最後の再クロック・フリップフロップ230のCLK−NOT入力に供給される。
【0126】
チャンネルA及びチャンネルBを使うと、相次ぐビット期間で復号タスクを交互に行うことにより、110Mbpsの9.2ナノ秒のビット期間が容易になる。従って、各チャンネルは相次ぐ2つの内の一方だけを復号し、各チャンネルのサイクル時間は18.4ナノ秒になる。チャンネルは、(110MHz)taxiクロック周波数の半分(すなわち、55MHz)で、除算回路228から供給されるチャンネル選択信号によって作動され不作動にされる。選択信号が、図15の線図(f)の波形232によって示されているが、これが信号送信器114におけるPLL82によるtaxiクロックの同期を通じて、データ信号に同期し、夫々チャンネルA及びBのアンド・ゲート236、238のD0 及びD0 −NOT入力に線234を介して(Q及びQ−NOTとして)供給される。
【0127】
チャンネルA及びBは夫々、最初の素子であるアンド・ゲート236、238に続いて、夫々カスケード接続のDエッジ・トリガ形フリップフロップ240−242及び244−246を含んでいる。最後のフリップフロップ242、246の差分Q出力がアンド・ゲート248のD0 及びD1 入力に供給される。これらのアンド・ゲート及びDフリップフロップは、図14の信号送信器の回路図について前に述べたのと同じ形式のECLゲートである。D0 入力が高であるときには、何時でもアンド・ゲート236、238が低(論理ゼロ状態)に保たれ、不作動になる。従って、Q選択信号がアンド238のD0 入力に供給され、Q−NOT選択信号がアンド236のD0 に供給される。これによってチャンネルの交代的なトグル動作が出来るようになり、これが機能的に選択信号波形232(図15の線図(f))に示されており、波形の交互の状態がA及びBと記されている。図15の線図(d)について言うと、線図(a)のデータ信号波形184の論理ゼロ状態に対応する最初の一連の4個のパルスの発生が、Q選択波形232(線図(f))の低状態で、チャンネルBの復号論理回路224によって復号される。
【0128】
アンド・ゲート238に低のD0 入力があると、ゲートのQ出力が符号化データ信号に追従して、図15の線図(h)の波形250に示す4パルスの出力を発生する。アンド・ゲートのQ出力が各々のDフリップフロップ244−246のCLK入力に供給され、夫々を、線図(l)乃至(n)の波形252−254で示すように、データ信号の4つのパルスの内の最初の3つで、立て続けに高にトグル動作させる。3番目のパルスは、図15の線図(o)の波形256で示すように、アンド・ゲート248の出力をも高にセットする。ゲート248のQ及びQ−NOT出力が出力Dフリップフロップ230の夫々DーNOT及びD入力に逆に供給され、このフリップフロップはそのCLK−NOT入力にtaxiクロック信号(図15の線図(c)の波形208)をも受取る。
【0129】
ゲート248のQ出力が高であると、Q−NOTが低であり、フロップ230に対するD入力を低にセットする。CLK−NOT入力の次の低から高への変化(図15の線図(c)のtaxiクロック信号波形108の高から低への変化)で、フロップ230が低に変化する。選択信号(図15の線図(f)の232)の低から高への変化により、アンド・ゲート248が低になり、データ信号の1ビット期間に対応する、taxiクロック−NOTの次の低から高への変化で、フロップ230のQ出力が高になる。フロップ230の出力、すなわち再クロック信号が、図15の線図(p)の波形258によって示される復号データ信号である。図15の線図(a)を線図(p)と比較すれば、復号信号は、1ビット期間のシフト、すなわち1つのtaxiクロック周期で、回転枠のデータ信号の複製になっていることが判る。
【0130】
同様に、復号回路がパルスの不在を論理1ビット状態として復号する。波形110に2番目のパルス群、”00”が出現すると、選択信号が復号回路222をパルスの最初のビット期間の間作動すると共に、回路224を4つのパルスの2番目の群の間作動する。この各々の符号化ビットが、前に述べたのと同じように復号される。
【0131】
1実施例では、符号化アルゴリズムが、限られた数のパルス、並びに受信パルスを論理0に変更する為に単純な多数を要求する簡単な規則に基づいた復号アルゴリズムを使うことによって、簡単になる。ビット期間内に発生する3つのパルスは、論理0として変換され、3個未満は論理1として変換される。これは、CT回転界面の信号雑音特性の経験的な観察に基づくものである。4パルス符号化パターンは、CT回転界面を介しての転送の際に結合されるデータの完全さを保証するのに十分であることが判った。しかし、特定の用途に対して当業者によって必要と思われれば、パルスの数をこれより多くしても少なくしてもよいし、或いはパルス・パターン及び復号アルゴリズムをこれより複雑にしてもよいことは言うまでもない。更に、ここに開示した実施例の信号送信器及び信号受信器は、使われる種々の符号化パターン及び復号アルゴリズムを達成するのに必要に応じて、変更しても、或いは完全に構成し直してもよい。
【0132】
上に述べた一例としての装置に種々の変更及びを追加を加えることが出来る。例えば、ユーザが例えば、最適のテーブル速度、x線ビームのコリメーション、データ収集のスライスの厚さ、x線ビーム電圧及び電流の値を用いて多重スライス走査を容易に定め、種々の形で画像の再構成を定めることが出来るようにするグラフィックスに基づいたユーザ・インターフェース、並びに所望の画質を得る為の再構成方法を用いることが出来る。このようなインターフェースは、接触スクリーン、音声又は使い易く、理解し易いその他の公知のインターフェース方法を用いて作動することが出来る。ホスト・コンピュータは、実施する走査の種類に基づいて、種々のデフォルト・モードを含むように予めプログラムして、オペレータによって行われる選択を更に簡単にすることが出来る。
【0133】
再び言うが、上に述べた多重スライスCT装置は、1つ、2つ又は更に多くのスライスのデータを収集して融通性を高める為に使うことが出来る。この装置は、良好な画質、z軸解像度及び低いx線管負荷で、速い走査速度を可能にする。更に、この装置を使うと、オペレータは多重スライス走査及び画像再構成パラメータを容易に且つ素早く定めることが出来る。
【0134】
本発明の種々の実施例についてこれまで説明したところから、本発明の目的が達成されたことは明らかである。本発明を詳しく説明し図面に示したが、これらは例示に過ぎず、本発明を制約するものと解してはならないことを明確に承知されたい。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲によって限定されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTイメージング装置の見取図である。
【図2】図1に示した装置の簡略ブロック図である。
【図3】図1及び2に示した装置に関連して使うことが出来る走査ユーザ・インターフェースの実施例の図である。
【図4】CT装置検出器配列の斜視図である。
【図5】図4に示した検出器モジュールの斜視図である。
【図6】図1に示したCT装置の幾何学的な配置を示す図である。
【図7】ガントリー側面から見たx線発生及び検出器部品の略図である。
【図8】A、B及びCは図1に示したCT装置におけるカム・コリメータの動作をそれぞれ例示する図である。
【図9】A、B及びCは異なるスライスの数及びスライスの厚さに対する走査データの収集を示す略図である。
【図10】検出器に結合されたスケーラブル・データ収集装置の部品のブロック図である。
【図11】スケーラブル・データ収集装置の機能的なブロック図である。
【図12】多重スライス・イメージング装置の他の部品に結合されたSDASの簡略ブロック図である。
【図13】スリップリングのブロック図である。
【図14】スリップリングの更に詳しいブロック図である。
【図15】図14及び16と共に参照される信号波形図である。
【図16】図13に示したデータ受信器の回路図である。

Claims (10)

  1. 検出器を含み、複数のスライスのデータを収集するスケーラブル・イメージング装置用のデータ収集装置において、バックプレーンと、前記検出器からのアナログ信号を受取る共に、前記バックプレーンに結合されるように構成された複数の変換器カードであって、各変換器カードが複数の入力チャンネルを有すると共に、アナログ−ディジタル変換器を含んでいる複数の変換器カードと、
    前記複数のスライスのデータを伝送する直列データ伝送バスと、
    を有しており、
    複数の変換器カードが1つのスライスに対応付けられるように各々の前記変換器カードが該バスに結合されており、
    各々の前記変換器カードが1つのスライスのデータに作用し、
    1つのスライスに対応付けられた複数の変換器カードの間の直列データ伝送が特定のスライスに専用なっているデータ収集装置。
  2. 検出器及びスリップリングを含み、複数のスライスのデータを収集するスケーラブル・イメージング装置用のデータ収集装置において、バックプレーンと、前記検出器からアナログ信号を受取る共に、前記バックプレーンに結合されるように構成された複数の変換器カードであって、各々の変換器カードが複数の入力チャンネルを有すると共に、アナログ−ディジタル変換器を含んでいて、1つのスライスのデータに作用するように構成されている複数の変換器カードと、前記複数のスライスのデータを伝送する直列データ伝送バスと、前記変換器カードからのデータを前記スリップリングに伝送するための変換及び伝送装置と、を有しており、複数の変換器カードが1つのスライスに対応付けられるように各々の前記変換器カードが該バスに結合されており、
    各々の前記変換器カードが1つのスライスのデータに作用し、
    1つのスライスに対応付けられた複数の変換器カードの間の直列データ伝送が特定のスライスに専用なっているデータ収集装置。
  3. 当該装置は、変換器カードを追加し除去することによって構成し直すことが可能である請求項1又は2に記載のデータ収集装置。
  4. 更に、前記変換器カードの動作を制御するサブシステム制御装置と、前記サブシステム制御装置に結合されていて前記検出器の動作を制御する検出器制御装置と含んでいる請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ収集装置。
  5. 各々の前記変換器カードが更に、前記アナログ−ディジタル変換器に結合されたエイリアシング防止フィルタを含んでいる請求項1乃至4のいずれかに記載のデータ収集装置。
  6. 各々の前記変換器カードが更に、選択可能な多重利得「ボックスカー形」積分増幅器と、サンプル/ホールド装置と、出力チャンネル多重化器とを含んでいる請求項5記載のデータ収集装置。
  7. 前記データ収集装置が、前記検出器から受取った信号を選択的に組にまとめるように構成されている請求項1乃至6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記バックプレーンは、前記検出器から入力を受取るコネクタを含んでおり、少なくとも1つの変換器カードのチャンネルが検出器セルの割当てを織込まれている請求項1乃至7のいずれかに記載のデータ収集装置。
  9. 当該装置が装置診断機能を実行するように構成されている請求項1乃至8のいずれかに記載のデータ収集装置。
  10. 前記直列データ伝送バスが受信データのバッファリングと再伝送を行うデージチェーン形直列バスである請求項1乃至9のいずれかに記載のデータ収集装置。
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