JPH10238598A - 伝動用チェーン - Google Patents
伝動用チェーンInfo
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- JPH10238598A JPH10238598A JP9045928A JP4592897A JPH10238598A JP H10238598 A JPH10238598 A JP H10238598A JP 9045928 A JP9045928 A JP 9045928A JP 4592897 A JP4592897 A JP 4592897A JP H10238598 A JPH10238598 A JP H10238598A
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- bush
- pin
- peripheral surface
- lubricating oil
- chain
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G13/00—Chains
- F16G13/02—Driving-chains
- F16G13/06—Driving-chains with links connected by parallel driving-pins with or without rollers so called open links
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49636—Process for making bearing or component thereof
- Y10T29/49702—Lubricating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブシュとピン間の面圧を低下できるとともに
良好な潤滑状態を維持することができ、耐久性が大きく
高負荷に耐えられる伝動用チェーンを提供する。 【解決手段】 ブシュ2内周面とピン4外周面の少なく
とも一方に外部から供給される潤滑油が侵入する溝4A
または凹部が形成されているとともに、前記溝または凹
部を除いた部分のブシュの内径Dとピン外径dとの差が
ピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に設定されてい
る。
良好な潤滑状態を維持することができ、耐久性が大きく
高負荷に耐えられる伝動用チェーンを提供する。 【解決手段】 ブシュ2内周面とピン4外周面の少なく
とも一方に外部から供給される潤滑油が侵入する溝4A
または凹部が形成されているとともに、前記溝または凹
部を除いた部分のブシュの内径Dとピン外径dとの差が
ピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に設定されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油を強制潤滑ま
たは油浴潤滑して使用する伝動用チェーンに関する。
たは油浴潤滑して使用する伝動用チェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車エンジンのカム駆動に用い
られているタイミングチェーンのような伝動用チェーン
では、エンジンのオイルポンプから圧送されるエンジン
オイルをチェーンに直接吹き付ける強制潤滑を行ってい
る。
られているタイミングチェーンのような伝動用チェーン
では、エンジンのオイルポンプから圧送されるエンジン
オイルをチェーンに直接吹き付ける強制潤滑を行ってい
る。
【0003】従来のこの種の伝動用チェーンでは、チェ
ーンに吹き付けられた潤滑油は、図11に示すように外
プレートAの内側面と、内プレートBに両端が嵌着され
ているブシュC端面との隙間Sを通過してブシュCの内
周面とピンDの外周面との隙間に浸透し、両者の間に潤
滑油Lの油膜を形成している。
ーンに吹き付けられた潤滑油は、図11に示すように外
プレートAの内側面と、内プレートBに両端が嵌着され
ているブシュC端面との隙間Sを通過してブシュCの内
周面とピンDの外周面との隙間に浸透し、両者の間に潤
滑油Lの油膜を形成している。
【0004】このような従来の伝動用チェーンでは、チ
ェーンの摩耗部位であるピンとブシュの接触面に潤滑油
を到達し易くするために、ブシュ内径とピン外径との差
が、ピン外径の1.5%程度に設定されている。
ェーンの摩耗部位であるピンとブシュの接触面に潤滑油
を到達し易くするために、ブシュ内径とピン外径との差
が、ピン外径の1.5%程度に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の伝動用チェーンは、高荷重下や潤滑性能
が劣化した潤滑油を使用して運転を行うと、ピンやブシ
ュの摩耗が著しく進行してチェーンの摩耗伸びが大きく
なるという問題があった。これは、本出願の発明者の研
究の結果、ブシュ内径とピン外径との差をピン外径の
1.5%程度に大きくとると、両者の接触面の面圧が高
まって潤滑油の油膜が切断されて局所的な摩耗が促進さ
れ、かえって摩耗を促進させてしまうことが判明した。
たような従来の伝動用チェーンは、高荷重下や潤滑性能
が劣化した潤滑油を使用して運転を行うと、ピンやブシ
ュの摩耗が著しく進行してチェーンの摩耗伸びが大きく
なるという問題があった。これは、本出願の発明者の研
究の結果、ブシュ内径とピン外径との差をピン外径の
1.5%程度に大きくとると、両者の接触面の面圧が高
まって潤滑油の油膜が切断されて局所的な摩耗が促進さ
れ、かえって摩耗を促進させてしまうことが判明した。
【0006】そこで、本発明は前述したような従来技術
の問題点を解決し、ブシュとピン間の面圧を低下できる
とともに良好な潤滑状態を維持することができ、耐久性
が大きく高負荷に耐えられる伝動用チェーンを提供する
ことを目的とする。
の問題点を解決し、ブシュとピン間の面圧を低下できる
とともに良好な潤滑状態を維持することができ、耐久性
が大きく高負荷に耐えられる伝動用チェーンを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
は、中空円筒状のブシュの両端外周がそれぞれ一対の内
プレートのブシュ孔に嵌着固定され、前記ブシュ内に回
転自在に嵌挿されたピンの両端が前記一対の内プレート
の両外側に配置された外プレートのピン孔に嵌着固定さ
れている伝動用チェーンに関するものである。
は、中空円筒状のブシュの両端外周がそれぞれ一対の内
プレートのブシュ孔に嵌着固定され、前記ブシュ内に回
転自在に嵌挿されたピンの両端が前記一対の内プレート
の両外側に配置された外プレートのピン孔に嵌着固定さ
れている伝動用チェーンに関するものである。
【0008】そして、その第1の発明は、ブシュ内周面
とピン外周面の少なくとも一方に外部から供給される潤
滑油が侵入する溝または凹部が形成されているととも
に、前記溝または凹部を除いた部分のブシュの内径とピ
ン外径との差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲
に設定されているものである。
とピン外周面の少なくとも一方に外部から供給される潤
滑油が侵入する溝または凹部が形成されているととも
に、前記溝または凹部を除いた部分のブシュの内径とピ
ン外径との差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲
に設定されているものである。
【0009】また第2の発明は、ブシュの外周面と内周
面との間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔
が形成されているとともに、ブシュの内径とピン外径と
の差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に設定さ
れているものである。
面との間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔
が形成されているとともに、ブシュの内径とピン外径と
の差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に設定さ
れているものである。
【0010】さらに第3の発明は、ブシュ内周面とピン
外周面の少なくとも一方に外部から供給される潤滑油が
侵入する溝または凹部が形成されているとともに、ブシ
ュの外周面と内周面との間を貫通して潤滑油を流通させ
る切欠きまたは孔が形成され、且つ、前記溝または凹部
を除いた部分のブシュの内径とピン外径との差がピン外
径の0.05%〜0.6%の範囲に設定されているもの
である。
外周面の少なくとも一方に外部から供給される潤滑油が
侵入する溝または凹部が形成されているとともに、ブシ
ュの外周面と内周面との間を貫通して潤滑油を流通させ
る切欠きまたは孔が形成され、且つ、前記溝または凹部
を除いた部分のブシュの内径とピン外径との差がピン外
径の0.05%〜0.6%の範囲に設定されているもの
である。
【0011】
【作用】本発明の伝動用チェーンに外部から潤滑油が直
接吹付けや油浴によって供給されると、潤滑油はブシュ
とピンとの隙間に侵入し、ブシュ内周面とピン外周面と
の間に油膜を形成する。この際、ブシュの外周面と内周
面との間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔
が形成されていると、ブシュ内へ潤滑油がより侵入し易
くなる。ブシュ内では、余剰の潤滑油はブシュ内周面や
ピン外周面に溝または凹部が形成されている場合はここ
に侵入して貯留される。また、前記切欠きや孔内にも外
部から供給された潤滑油が一部貯留される。
接吹付けや油浴によって供給されると、潤滑油はブシュ
とピンとの隙間に侵入し、ブシュ内周面とピン外周面と
の間に油膜を形成する。この際、ブシュの外周面と内周
面との間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔
が形成されていると、ブシュ内へ潤滑油がより侵入し易
くなる。ブシュ内では、余剰の潤滑油はブシュ内周面や
ピン外周面に溝または凹部が形成されている場合はここ
に侵入して貯留される。また、前記切欠きや孔内にも外
部から供給された潤滑油が一部貯留される。
【0012】本発明の伝動用チェーンにおいては、前記
溝または凹部を除いた部分のブシュの内径とピン外径と
の差がピン外径の0.05%〜0.6%と非常に小さい
ため、運転中の両者の間に作用する面圧は低くなってい
る。そして、ブシュとピンとの隙間に形成される油膜
は、前記溝や凹部、あるいは、切欠きや孔の内部に貯留
されている潤滑油が徐々にブシュ内周面とピン外周面と
の隙間に流出するため、高負荷の下での運転時にも油膜
切れが生じ難く、両者の摩耗が抑制されて、チェーンの
摩耗伸びを低減することができる。
溝または凹部を除いた部分のブシュの内径とピン外径と
の差がピン外径の0.05%〜0.6%と非常に小さい
ため、運転中の両者の間に作用する面圧は低くなってい
る。そして、ブシュとピンとの隙間に形成される油膜
は、前記溝や凹部、あるいは、切欠きや孔の内部に貯留
されている潤滑油が徐々にブシュ内周面とピン外周面と
の隙間に流出するため、高負荷の下での運転時にも油膜
切れが生じ難く、両者の摩耗が抑制されて、チェーンの
摩耗伸びを低減することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の伝動用チェーンの一実施例を示
す縦断面図、図2は、図1のA−A線位置における矢印
方向から見た横断面図であって、伝動用チェーン1(以
下、単にチェーン1という)は、中空円筒状のブシュ2
の両端外周がそれぞれ一対の内プレート3のブシュ孔3
Aに嵌着固定され、前記ブシュ2内に回転自在に嵌挿さ
れたピン4の両端が前記一対の内プレート3の両外側に
配置された外プレート5のピン孔5Aに嵌着固定されて
構成されている。
する。図1は、本発明の伝動用チェーンの一実施例を示
す縦断面図、図2は、図1のA−A線位置における矢印
方向から見た横断面図であって、伝動用チェーン1(以
下、単にチェーン1という)は、中空円筒状のブシュ2
の両端外周がそれぞれ一対の内プレート3のブシュ孔3
Aに嵌着固定され、前記ブシュ2内に回転自在に嵌挿さ
れたピン4の両端が前記一対の内プレート3の両外側に
配置された外プレート5のピン孔5Aに嵌着固定されて
構成されている。
【0014】この実施例では、ブシュ2の内周面は平滑
に仕上げられているが、ピン4の外周面には螺旋状の溝
4Aがその全長に亘って形成されていて、チェーン1へ
直接外部から吹き付けられたり、オイルパン内を通過し
て給油された潤滑油は、前記溝4A内に侵入してここに
貯留されるようになっている。
に仕上げられているが、ピン4の外周面には螺旋状の溝
4Aがその全長に亘って形成されていて、チェーン1へ
直接外部から吹き付けられたり、オイルパン内を通過し
て給油された潤滑油は、前記溝4A内に侵入してここに
貯留されるようになっている。
【0015】また、本発明のチェーン1においては、ブ
シュ2の内径Dとピン4の外径dとは、その差(D−
d)がピン外径dの0.05%〜0.6%の範囲にあ
り、両者の差は非常に小さく設定されている。
シュ2の内径Dとピン4の外径dとは、その差(D−
d)がピン外径dの0.05%〜0.6%の範囲にあ
り、両者の差は非常に小さく設定されている。
【0016】そのため、両者の間に形成される潤滑油の
油膜は非常に薄いが、ブシュ2内径とピン4外径との差
が小さいので、チェーン1に負荷が加えられたときに発
生する両者の接触面間の面圧は小さく、また、溝4Aに
侵入している潤滑油が前記接触面間に供給されるので、
油膜切れを生じにくく、良好な潤滑状態が維持される。
油膜は非常に薄いが、ブシュ2内径とピン4外径との差
が小さいので、チェーン1に負荷が加えられたときに発
生する両者の接触面間の面圧は小さく、また、溝4Aに
侵入している潤滑油が前記接触面間に供給されるので、
油膜切れを生じにくく、良好な潤滑状態が維持される。
【0017】次に図3は、本発明の別の実施例における
ピンの斜視図であって、同図(a)は、ピン4の外周面
に潤滑油を貯留保持するために多数の並行した円環状の
溝4Bを形成したものである。また、同図(b)は、ピ
ン4の外周面全体に多数の凹部4Cを散在させて、これ
らの凹部4C内に潤滑油を貯留するようにしたものであ
る。
ピンの斜視図であって、同図(a)は、ピン4の外周面
に潤滑油を貯留保持するために多数の並行した円環状の
溝4Bを形成したものである。また、同図(b)は、ピ
ン4の外周面全体に多数の凹部4Cを散在させて、これ
らの凹部4C内に潤滑油を貯留するようにしたものであ
る。
【0018】また、図4は、本発明のさらに別の実施例
における内プレートに装着されているブシュの斜視断面
図であって、同図(a)は、ブシュ2の内周面に螺旋状
の溝2Aを形成したものである。
における内プレートに装着されているブシュの斜視断面
図であって、同図(a)は、ブシュ2の内周面に螺旋状
の溝2Aを形成したものである。
【0019】また、同図(b)は、ブシュ2の内周面に
多数の並行した円環状の溝2Bを形成したものである。
また、同図(c)は、ブシュ2の内周面に軸方向に並行
した直線状の溝2Cを形成したものである。さらに、同
図(d)は、ブシュ2の内周面全体に多数の凹部2Dを
散在させたものである。
多数の並行した円環状の溝2Bを形成したものである。
また、同図(c)は、ブシュ2の内周面に軸方向に並行
した直線状の溝2Cを形成したものである。さらに、同
図(d)は、ブシュ2の内周面全体に多数の凹部2Dを
散在させたものである。
【0020】図示していないが、これらの溝2A,2
B,2Cや凹部2Dが形成されているブシュ2には、表
面が平滑に仕上げられているピンが組み合わせて使用さ
れる。これらの溝2A,2B,2Cや凹部2Dには、ブ
シュ2の端面から内部へ侵入してその内周面と図示しな
いピン外周面との間に油膜を形成する潤滑油の余剰分が
貯留される。
B,2Cや凹部2Dが形成されているブシュ2には、表
面が平滑に仕上げられているピンが組み合わせて使用さ
れる。これらの溝2A,2B,2Cや凹部2Dには、ブ
シュ2の端面から内部へ侵入してその内周面と図示しな
いピン外周面との間に油膜を形成する潤滑油の余剰分が
貯留される。
【0021】図5は本発明のさらに別の実施例における
ブシュの斜視図であって、同図(a)は、ブシュ2の内
周面に前述した図4(c)に示す直線状の溝2Cを形成
するとともに、ブシュ2の内周面と外周面との間を連通
する円形の孔2Eを設けたものである。
ブシュの斜視図であって、同図(a)は、ブシュ2の内
周面に前述した図4(c)に示す直線状の溝2Cを形成
するとともに、ブシュ2の内周面と外周面との間を連通
する円形の孔2Eを設けたものである。
【0022】この例では、ブシュ2を矩形状の金属板素
材を円筒状に曲げ加工して形成しており、曲げ加工前に
ブシュ2の素材となる矩形状の金属板の2辺にあらかじ
め半円形の切欠きを打ち抜いておいて、曲げ加工によっ
て前記2辺を当接させて孔2Eを形成している。
材を円筒状に曲げ加工して形成しており、曲げ加工前に
ブシュ2の素材となる矩形状の金属板の2辺にあらかじ
め半円形の切欠きを打ち抜いておいて、曲げ加工によっ
て前記2辺を当接させて孔2Eを形成している。
【0023】また、図5の(b)のものは、ブシュ2の
素材となる矩形状の金属板の2辺に位置をずらして半円
形の切欠きを打ち抜いた後に、曲げ成形したものであっ
て、ブシュ2の内周面と外周面とを連通する半円形の孔
2Fが2つ形成され、また、内周面に前述した図4
(a)に示す螺旋状の溝2Aが形成されている。これら
の孔2E,2Fを設けることによって、ブッシュ2の内
部へその外周面からも潤滑油を給油することができ、よ
り良好な潤滑状態を得ることができる。
素材となる矩形状の金属板の2辺に位置をずらして半円
形の切欠きを打ち抜いた後に、曲げ成形したものであっ
て、ブシュ2の内周面と外周面とを連通する半円形の孔
2Fが2つ形成され、また、内周面に前述した図4
(a)に示す螺旋状の溝2Aが形成されている。これら
の孔2E,2Fを設けることによって、ブッシュ2の内
部へその外周面からも潤滑油を給油することができ、よ
り良好な潤滑状態を得ることができる。
【0024】次に図6は、本発明のさらに別の実施例に
おけるブシュ2を内プレート3へ嵌着した状態を示す斜
視部分図であって、この実施例ではブシュ2の内周面に
前述した図4(c)に示す直線状の溝2Cが形成されて
いるとともに、ブシュ2の両側の端面から内側へ向けて
U字状の切欠き2Gが形成されている。これらの切欠き
2Gは、ブシュ2の端面から内プレート3に形成されて
いるブシュ孔3Aを越えてプレート3の内側へ露出して
おり、ブシュ2の外周面と内周面とが切欠きGで連通さ
れている。
おけるブシュ2を内プレート3へ嵌着した状態を示す斜
視部分図であって、この実施例ではブシュ2の内周面に
前述した図4(c)に示す直線状の溝2Cが形成されて
いるとともに、ブシュ2の両側の端面から内側へ向けて
U字状の切欠き2Gが形成されている。これらの切欠き
2Gは、ブシュ2の端面から内プレート3に形成されて
いるブシュ孔3Aを越えてプレート3の内側へ露出して
おり、ブシュ2の外周面と内周面とが切欠きGで連通さ
れている。
【0025】この実施例では、内プレート3と図示して
いない外プレートとの間へ供給された潤滑油は、ブシュ
2の端面側から切欠き2Gを通過して容易にブッシュ2
の内部へ流入することができ、また、潤滑油は、内プレ
ート3の内側へ露出している切欠き2Gの一部からもブ
シュ内部へ流入することができる。また、これらの切欠
き2Gはまた、ブシュ2の内周面に形成されている溝2
Cとともに、潤滑油を貯留する役目も果たしている。
いない外プレートとの間へ供給された潤滑油は、ブシュ
2の端面側から切欠き2Gを通過して容易にブッシュ2
の内部へ流入することができ、また、潤滑油は、内プレ
ート3の内側へ露出している切欠き2Gの一部からもブ
シュ内部へ流入することができる。また、これらの切欠
き2Gはまた、ブシュ2の内周面に形成されている溝2
Cとともに、潤滑油を貯留する役目も果たしている。
【0026】また、図7は、図6の実施例をさらに変形
した別の実施例を示すものであって、この実施例では、
図6に示した切欠き2Gと同様なU字状の切欠き2Hを
ブシュ2の両端面に形成しているが、これらの切欠き2
Hは、内プレート3の内側までは達しておらず、ブシュ
2の端面側のみ外部へ開放されているものである。図6
の実施例とは、潤滑油が一対の内プレート3間のブシュ
2の外周面から内部へ流入しない点のみ異なっている。
した別の実施例を示すものであって、この実施例では、
図6に示した切欠き2Gと同様なU字状の切欠き2Hを
ブシュ2の両端面に形成しているが、これらの切欠き2
Hは、内プレート3の内側までは達しておらず、ブシュ
2の端面側のみ外部へ開放されているものである。図6
の実施例とは、潤滑油が一対の内プレート3間のブシュ
2の外周面から内部へ流入しない点のみ異なっている。
【0027】図8は本発明のさらに別の実施例における
ブシュの斜視図であって、同図(a)は、ブシュ2の両
端面の互いに直径方向に反対側の位置に切欠2Iを形成
したものであり、また、同図(b)は、図6及び図7に
示したものと同様に、ブシュ2の両端の軸方向に対向す
る位置にU字状の切欠き2Jを形成しているとともに、
ブシュ2の中央部にその内周面と外周面との間を連通す
る円形の孔2Kを設けたものである。
ブシュの斜視図であって、同図(a)は、ブシュ2の両
端面の互いに直径方向に反対側の位置に切欠2Iを形成
したものであり、また、同図(b)は、図6及び図7に
示したものと同様に、ブシュ2の両端の軸方向に対向す
る位置にU字状の切欠き2Jを形成しているとともに、
ブシュ2の中央部にその内周面と外周面との間を連通す
る円形の孔2Kを設けたものである。
【0028】図9は本発明のさらに別の実施例における
ブシュの斜視図であって、同図に示すものは、前述した
図5に示す実施例と同様に、矩形状の金属板素材を円筒
状に曲げ加工してブシュ2を形成しているもので、同図
(a)は、曲げ加工によって互いに当接される金属板素
材の2辺の何れか一方の両側の角部を曲げ加工の前に斜
めに面取りすることによって、ブシュ2の両端面に3角
形状の切欠き2Lを形成したものである。
ブシュの斜視図であって、同図に示すものは、前述した
図5に示す実施例と同様に、矩形状の金属板素材を円筒
状に曲げ加工してブシュ2を形成しているもので、同図
(a)は、曲げ加工によって互いに当接される金属板素
材の2辺の何れか一方の両側の角部を曲げ加工の前に斜
めに面取りすることによって、ブシュ2の両端面に3角
形状の切欠き2Lを形成したものである。
【0029】また、同図(b)は、曲げ加工によって互
いに当接される金属板素材の2辺の何れか一方のブシュ
2の内側となる部分に曲げ加工前に面取りを施し、ブシ
ュ2の内周面に軸方向の断面V字状の溝2Mを形成した
ものである。
いに当接される金属板素材の2辺の何れか一方のブシュ
2の内側となる部分に曲げ加工前に面取りを施し、ブシ
ュ2の内周面に軸方向の断面V字状の溝2Mを形成した
ものである。
【0030】また、同図(c)のものは、曲げ加工によ
って互いに当接される金属板素材の両辺を曲げ加工前に
面取りして、V字状の溝2Nを形成したものである。な
お、図8及び図9の(a),(b)に示すブシュ2の内
周面は平滑に仕上げられている。
って互いに当接される金属板素材の両辺を曲げ加工前に
面取りして、V字状の溝2Nを形成したものである。な
お、図8及び図9の(a),(b)に示すブシュ2の内
周面は平滑に仕上げられている。
【0031】次に図10は、従来のブシュ内径とピン外
径との差が、ピン外径の1.5%程度に設定されている
一般的なチェーン(A)、前記チェーン(A)と同様に
ブシュ内径とピン外径との差が、ピン外径の1.5%程
度に設定され、且つブシュ内面に溝を形成し、両端面に
切欠きを形成したチェーン(B)、ブシュの内径とピン
外径との差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に
設定され、ブシュ内周面とピン外周面は平滑に仕上げら
れているチェーン(C)、及び、本発明のチェーン
(D)の4種類の伝動用チェーンについて摩耗伸びの比
較試験を行った結果を示すグラフである。
径との差が、ピン外径の1.5%程度に設定されている
一般的なチェーン(A)、前記チェーン(A)と同様に
ブシュ内径とピン外径との差が、ピン外径の1.5%程
度に設定され、且つブシュ内面に溝を形成し、両端面に
切欠きを形成したチェーン(B)、ブシュの内径とピン
外径との差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲に
設定され、ブシュ内周面とピン外周面は平滑に仕上げら
れているチェーン(C)、及び、本発明のチェーン
(D)の4種類の伝動用チェーンについて摩耗伸びの比
較試験を行った結果を示すグラフである。
【0032】試験は、前記各チェーンを伸び試験機の2
つのスプロケット間に掛け渡し、175kNの負荷荷重
のもとで900m/分の走行速度で駆動して運転時間に
対する摩耗伸び率(%)を測定した。なお、潤滑油には
エンジン用の潤滑油を用いて強制潤滑を行った。
つのスプロケット間に掛け渡し、175kNの負荷荷重
のもとで900m/分の走行速度で駆動して運転時間に
対する摩耗伸び率(%)を測定した。なお、潤滑油には
エンジン用の潤滑油を用いて強制潤滑を行った。
【0033】ここで、チェーン(B)とチェーン(D)
には、前述した図6に示すような、ブシュ内周面に軸方
向の直線状の溝が形成され、且つ、端面両側にU字状の
切欠きが形成されているものを用いた。
には、前述した図6に示すような、ブシュ内周面に軸方
向の直線状の溝が形成され、且つ、端面両側にU字状の
切欠きが形成されているものを用いた。
【0034】そして、本発明に関わる一連の研究の結
果、潤滑油の油膜は、面圧が一定限度を越えると特に切
れやすく、溝や切欠きを形成して潤滑油がピンとブシュ
の接触面に流入しやすい構造としただけではその効果が
少なく、摩耗が進行してピンとブシュとの接触面積が拡
大して面圧が減少すると、溝や切欠きの効果が発揮され
ることが判明した。
果、潤滑油の油膜は、面圧が一定限度を越えると特に切
れやすく、溝や切欠きを形成して潤滑油がピンとブシュ
の接触面に流入しやすい構造としただけではその効果が
少なく、摩耗が進行してピンとブシュとの接触面積が拡
大して面圧が減少すると、溝や切欠きの効果が発揮され
ることが判明した。
【0035】すなわち、図10に示す単に潤滑性を向上
させただけのチェーン(B)は、運転初期は、従来の一
般的なチェーン(A)と同様な摩耗伸びが生じるが、あ
る程度摩耗が進行して面圧が減少してくるとその効果が
現れてチェーン(A)より摩耗伸びが少なくなる。
させただけのチェーン(B)は、運転初期は、従来の一
般的なチェーン(A)と同様な摩耗伸びが生じるが、あ
る程度摩耗が進行して面圧が減少してくるとその効果が
現れてチェーン(A)より摩耗伸びが少なくなる。
【0036】また、ブシュの内径とピン外径との差を小
さくしたチェーン(C)は、チェーン(A)やチェーン
(B)より面圧が低いため、運転初期の摩耗伸びは少な
いが、チェーン(B)が運転初期の伸びが生じた後、ピ
ンとブシュの摩耗が進行して面圧が低下し、潤滑性能が
向上すると、チェーン(B)の伸び率の方がチェーン
(C)よりも減少する。
さくしたチェーン(C)は、チェーン(A)やチェーン
(B)より面圧が低いため、運転初期の摩耗伸びは少な
いが、チェーン(B)が運転初期の伸びが生じた後、ピ
ンとブシュの摩耗が進行して面圧が低下し、潤滑性能が
向上すると、チェーン(B)の伸び率の方がチェーン
(C)よりも減少する。
【0037】一方、本発明のチェーン(D)では、運転
初期にはチェーン(C)が同様の効果が生じて伸びが少
なく、その後は、チェーン(B)と同様な効果が得られ
るため、これらの効果が相乗し、従来の一般的なチェー
ン(A)と比較して伸び率がはるかに少なくなってい
る。
初期にはチェーン(C)が同様の効果が生じて伸びが少
なく、その後は、チェーン(B)と同様な効果が得られ
るため、これらの効果が相乗し、従来の一般的なチェー
ン(A)と比較して伸び率がはるかに少なくなってい
る。
【0038】なお、前述した実施例中には例示していな
いが、ブシュ内周面とピン外周面の両方に溝や凹部を形
成してもよいし、また、ブシュの内周面と外周面との間
に切欠きや孔が形成されている場合には、ブシュ内周面
とピン外周面を一般のチェーンと同様に平滑に仕上げて
もよい。
いが、ブシュ内周面とピン外周面の両方に溝や凹部を形
成してもよいし、また、ブシュの内周面と外周面との間
に切欠きや孔が形成されている場合には、ブシュ内周面
とピン外周面を一般のチェーンと同様に平滑に仕上げて
もよい。
【0039】また、前述した実施例ではローラの設けら
れていないブシュドチェーンについて説明したが、ブシ
ュの外周にローラを遊転自在に装着している伝動用ロー
ラチェーンについてもブシュとピンはこれらの実施例の
ものと同様な構成が適用可能である。
れていないブシュドチェーンについて説明したが、ブシ
ュの外周にローラを遊転自在に装着している伝動用ロー
ラチェーンについてもブシュとピンはこれらの実施例の
ものと同様な構成が適用可能である。
【0040】特に伝動用ローラチェーンでは、内プレー
ト間でブシュの内周面と外周面との間が孔や切欠きによ
って連通している場合、ローラの回転によって、ローラ
内周面とブシュ外周面間に侵入している潤滑油が流動し
て前記孔や切欠きを通じてブシュ内部へ入り込み易くな
る長所を有している。
ト間でブシュの内周面と外周面との間が孔や切欠きによ
って連通している場合、ローラの回転によって、ローラ
内周面とブシュ外周面間に侵入している潤滑油が流動し
て前記孔や切欠きを通じてブシュ内部へ入り込み易くな
る長所を有している。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た伝動用チェーンによれば、ブシュの内径とピン外径と
の差をピン外径の0.05%〜0.6%となるように、
従来の伝動用チェーンと比較して小さくしているため、
両者の接触部分の面圧を低くすることができるととも
に、ブシュ内周面とピン外周面の少なくとも一方に外部
から供給される潤滑油が侵入する溝または凹部が形成さ
れているため、これらの溝または凹部に貯留された潤滑
油がブシュとピンとの間に補充され、油膜切れが生じに
くく、ブシュとピンとの摩耗が抑制されて、チェーンの
摩耗伸びを低減することができ、耐久性が大きく高負荷
に耐えることができる。
た伝動用チェーンによれば、ブシュの内径とピン外径と
の差をピン外径の0.05%〜0.6%となるように、
従来の伝動用チェーンと比較して小さくしているため、
両者の接触部分の面圧を低くすることができるととも
に、ブシュ内周面とピン外周面の少なくとも一方に外部
から供給される潤滑油が侵入する溝または凹部が形成さ
れているため、これらの溝または凹部に貯留された潤滑
油がブシュとピンとの間に補充され、油膜切れが生じに
くく、ブシュとピンとの摩耗が抑制されて、チェーンの
摩耗伸びを低減することができ、耐久性が大きく高負荷
に耐えることができる。
【0042】また、請求項2に記載した伝動用チェーン
によれば、前記請求項1に記載されたものと同様に、ブ
シュとピンとの接触部分の面圧を低くすることができる
とともに、ブシュの外周面と内周面との間を貫通して潤
滑油を流通させる切欠きまたは孔が形成されているた
め、ブシュとピンとの隙間へ外部から潤滑油が流入し易
くなり、油膜切れが生じにくく、ブシュとピンとの摩耗
が抑制されてチェーンの摩耗伸びを低減することがで
き、耐久性が大きく高負荷に耐えることができる。
によれば、前記請求項1に記載されたものと同様に、ブ
シュとピンとの接触部分の面圧を低くすることができる
とともに、ブシュの外周面と内周面との間を貫通して潤
滑油を流通させる切欠きまたは孔が形成されているた
め、ブシュとピンとの隙間へ外部から潤滑油が流入し易
くなり、油膜切れが生じにくく、ブシュとピンとの摩耗
が抑制されてチェーンの摩耗伸びを低減することがで
き、耐久性が大きく高負荷に耐えることができる。
【0043】さらに、請求項3に記載した伝動用チェー
ンによれば、請求項1及び請求項2に記載されたものと
同様にブシュとピンとの接触部分の面圧を低くすること
ができるとともに、ブシュ内周面とピン外周面の少なく
とも一方に外部から供給される潤滑油が侵入する溝また
は凹部が形成され、且つ、ブシュの外周面と内周面との
間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔が形成
されているため、ブシュとピンとの隙間に外部から潤滑
油が流入しやすく、しかも、流入した潤滑油がこれらの
溝または凹部内に貯留されるため、潤滑状態がさらに向
上し、チェーンの摩耗伸びをより効果的に低減すること
ができる。
ンによれば、請求項1及び請求項2に記載されたものと
同様にブシュとピンとの接触部分の面圧を低くすること
ができるとともに、ブシュ内周面とピン外周面の少なく
とも一方に外部から供給される潤滑油が侵入する溝また
は凹部が形成され、且つ、ブシュの外周面と内周面との
間を貫通して潤滑油を流通させる切欠きまたは孔が形成
されているため、ブシュとピンとの隙間に外部から潤滑
油が流入しやすく、しかも、流入した潤滑油がこれらの
溝または凹部内に貯留されるため、潤滑状態がさらに向
上し、チェーンの摩耗伸びをより効果的に低減すること
ができる。
【図1】 本発明の伝動用チェーンの一実施例を示す縦
断面図。
断面図。
【図2】 図1のA−A線位置における矢印方向から見
た横断面図。
た横断面図。
【図3】 本発明の伝動用チェーンの別の実施例におけ
るピンの斜視図。
るピンの斜視図。
【図4】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施
例における内プレートに装着されているブシュの斜視断
面図。
例における内プレートに装着されているブシュの斜視断
面図。
【図5】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施例
におけるブシュの斜視図。
におけるブシュの斜視図。
【図6】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施例
におけるブシュと内プレートとの部分斜視図。
におけるブシュと内プレートとの部分斜視図。
【図7】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施例
におけるブシュと内プレートとの部分平面図。
におけるブシュと内プレートとの部分平面図。
【図8】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施例
におけるブシュの斜視図。
におけるブシュの斜視図。
【図9】 本発明の伝動用チェーンのさらに別の実施例
におけるブシュの斜視図。
におけるブシュの斜視図。
【図10】 本発明の伝動用チェーンと従来の伝動用チ
ェーンとのチェーン摩耗伸び試験結果を示すグラフ。
ェーンとのチェーン摩耗伸び試験結果を示すグラフ。
【図11】 従来の一般的な伝動用チェーンの構造を示
す部分断面図。
す部分断面図。
1 チェーン 2 ブシュ 2A,2B,2C,2M,2N 溝 2D 凹部 2E,2F,2K 孔 2G,2H,2I,2J,2L 切欠き 3 内プレート 3A ブシュ孔 4 ピン 4A,4B 溝 4C 凹部 5 外プレート 5A ピン孔
Claims (3)
- 【請求項1】 中空円筒状のブシュの両端外周がそれぞ
れ一対の内プレートのブシュ孔に嵌着固定され、前記ブ
シュ内に回転自在に嵌挿されたピンの両端が前記一対の
内プレートの両外側に配置された外プレートのピン孔に
嵌着固定されている伝動用チェーンにおいて、 ブシュ内周面とピン外周面の少なくとも一方に外部から
供給される潤滑油が侵入する溝または凹部が形成されて
いるとともに、前記溝または凹部を除いた部分のブシュ
の内径とピン外径との差がピン外径の0.05%〜0.
6%の範囲に設定されていることを特徴とする伝動用チ
ェーン。 - 【請求項2】 中空円筒状のブシュの両端外周がそれぞ
れ一対の内プレートのブシュ孔に嵌着固定され、前記ブ
シュ内に回転自在に嵌挿されたピンの両端が前記一対の
内プレートの両外側に配置された外プレートのピン孔に
嵌着固定されている伝動用チェーンにおいて、 ブシュの外周面と内周面との間を貫通して潤滑油を流通
させる切欠きまたは孔が形成されているとともに、ブシ
ュの内径とピン外径との差がピン外径の0.05%〜
0.6%の範囲に設定されていることを特徴とする伝動
用チェーン。 - 【請求項3】 中空円筒状のブシュの両端外周がそれぞ
れ一対の内プレートのブシュ孔に嵌着固定され、前記ブ
シュ内に回転自在に嵌挿されたピンの両端が前記一対の
内プレートの両外側に配置された外プレートのピン孔に
嵌着固定されている伝動用チェーンにおいて、 ブシュ内周面とピン外周面の少なくとも一方に外部から
供給される潤滑油が侵入する溝または凹部が形成されて
いるとともに、ブシュの外周面と内周面との間を貫通し
て潤滑油を流通させる切欠きまたは孔が形成され、且
つ、前記溝または凹部を除いた部分のブシュの内径とピ
ン外径との差がピン外径の0.05%〜0.6%の範囲
に設定されていることを特徴とする伝動用チェーン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9045928A JPH10238598A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伝動用チェーン |
US09/028,464 US5857318A (en) | 1997-02-28 | 1998-02-24 | Transmitting chain |
DE19808166A DE19808166A1 (de) | 1997-02-28 | 1998-02-27 | Antriebskette |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9045928A JPH10238598A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伝動用チェーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10238598A true JPH10238598A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12732931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9045928A Pending JPH10238598A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伝動用チェーン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5857318A (ja) |
JP (1) | JPH10238598A (ja) |
DE (1) | DE19808166A1 (ja) |
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WO2019189966A1 (ko) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 박달영 | 수직순환식 주차장치의 메인체인 |
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-
1997
- 1997-02-28 JP JP9045928A patent/JPH10238598A/ja active Pending
-
1998
- 1998-02-24 US US09/028,464 patent/US5857318A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-02-27 DE DE19808166A patent/DE19808166A1/de not_active Ceased
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