JPH10237266A - 樹脂成形品の摺動性を改良する方法および樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品の摺動性を改良する方法および樹脂成形品

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JPH10237266A
JPH10237266A JP9042098A JP4209897A JPH10237266A JP H10237266 A JPH10237266 A JP H10237266A JP 9042098 A JP9042098 A JP 9042098A JP 4209897 A JP4209897 A JP 4209897A JP H10237266 A JPH10237266 A JP H10237266A
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JP
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resin
composite rubber
graft copolymer
acrylate
polyorganosiloxane
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JP9042098A
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Mamoru Chazono
護 茶園
Koichi Ito
伊藤  公一
Takashi Harada
隆 原田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた摺動性および衝撃強度発現性、耐熱
性、耐候性、難燃性、撥水性、離型性等を有する樹脂成
形品を得ること。 【解決手段】 ゴム質グラフト共重合体、ポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびポリフェニレン
エーテル系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種
の熱可塑性樹脂(A)から樹脂成形品を得る際に、複合
ゴム系グラフト共重合体(B)を添加することにより、
該樹脂成形品の摺動性を改良する方法およびその方法か
ら得られる樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形品の摺動
性を改良する方法およびその方法から得られる樹脂成形
品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ABS樹脂、ASA樹脂、AES
樹脂などのスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリブチレンテレフ
タレート樹脂などのポリエステル系樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂等は、種々の優れた特性を持った熱可
塑性樹脂であり、これらの特性を生かしてプラスチック
製品、シート、フィルムなど多くの分野に利用されてい
る。
【0003】しかしながら、これらスチレン系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂およびポリ
フェニレンエーテル系樹脂は摺動性の点ではあまり優れ
ておらず、事務機器、家電機器等の摺動性要求部品分野
へは適用が困難であった。また従来より摺動性が必要と
される分野には、ポリオキシメチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂等が使用されているが、それらは成形加工性・
寸法安定性の点では前記熱可塑性樹脂より劣っている。
【0004】熱可塑性樹脂の摺動性を改善する方法とし
て一般には、流動パラフィン、ポリエチレンワックスな
どの炭化水素系、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸、脂肪酸ア
ミド、脂肪酸とアルコールとのエステル、脂肪酸を原料
とする金属石けんなどの脂肪酸系、ポリグリコール、多
価アルコールなどのアルコール系等の滑剤の添加が知ら
れているが、摺動性を改善するには多量の添加が必要と
なり、その結果滑剤の滲みだしや移行の問題が生じる。
【0005】また、フッ素樹脂、シリコーンオイル、シ
リコーンポリマー等を添加する方法も知られているが、
これらフッ素樹脂、シリコーンオイル、シリコーンポリ
マー等は、元来熱可塑性樹脂とは非相溶であり、成形時
金型に付着して金型のクリーニングが必要となったり、
成形品の外観を損ねる問題があった。さらに、シリコー
ンオイルやシリコーンポリマーは非相溶であるが故、成
形後成形品の系外に逃散し易く、結果として摺動性能が
時間とともに低下する欠点があった。
【0006】特公平7−5808号公報には、特定の構
造をした非架橋ポリオルガノシロキサンに(メタ)アク
リル酸エステルをグラフト重合した共重合体を、熱可塑
性樹脂に添加することが報告されている。ここで得られ
る成形品は、摺動性を有しているものの、該共重合体が
成形加工時金型面に移行する問題、摺動性能が経時的に
低下する問題、さらには耐衝撃強度改良の点で不十分で
あるという問題点があった。
【0007】また、特開平2−18444号公報には、
グラフト交叉剤を共重合した架橋、非架橋ポリオルガノ
シロキサンにカルボキシル基含有ビニルモノマーをグラ
フト重合したもの、およびカルボキシル基を含まないビ
ニルモノマーをグラフト重合したものを、熱可塑性樹脂
に添加することが報告されている。ここで得られる成型
品は、摺動性には優れてはいるが、特公平7−5808
号公報に記載されている共重合体と同様に、成形加工時
金型面に移行する問題、摺動性能の経時的低下の問題
点、さらには耐衝撃強度改良の点で不十分であるという
問題点を有していた。
【0008】また、特開昭64−79257号公報、特
開平1−230664号公報および特開平2−1504
46号公報には、ポリオルガノシロキサンゴム成分とポ
リアクリル(メタ)アクリレートゴム成分から成る複合
ゴムに、ビニル系単量体をグラフト重合してなる複合ゴ
ム系グラフト共重合体をポリカーボネート系樹脂、ポリ
エステル系樹脂に添加することが報告されている。これ
らの公報には、ここで得られる熱可塑性樹脂組成物は、
優れた耐衝撃強度、耐候性、耐熱性を有する成形品とし
得ることが記載されているが、摺動性に関する記載や複
合ゴム系グラフト共重合体の摺動性材料への示唆は全く
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た摺動性および衝撃強度発現性、耐熱性、耐候性、難燃
性、撥水性、離型性等を有する樹脂成形品を得ることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、摺動性改質剤とし
て、ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル
(メタ)アクリレート成分とからなる複合ゴムに1種以
上のビニル系単量体がグラフト重合された複合ゴム系グ
ラフト共重合体を用いることにより、優れた摺動性およ
び衝撃強度発現性、耐熱性、耐候性、難燃性、撥水性、
離型性等を有する樹脂成形品が得られることを見い出し
本発明に至った。
【0011】すなわち、本発明の要旨とするところは、
ゴム質重合体に芳香族アルケニル化合物、シアン化ビニ
ル化合物および(メタ)アクリル酸エステルからなる群
から選ばれた少なくとも一種のビニル系単量体がグラフ
ト重合されたグラフト共重合体、ポリエステル系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂およびポリフェニレンエーテル
系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑
性樹脂(A)から樹脂成形品を得る際に、ポリオルガノ
シロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレー
ト成分とからなる複合ゴムに1種以上のビニル系単量体
がグラフト重合された複合ゴム系グラフト共重合体
(B)を添加することにより、該樹脂成形品の摺動性を
改良する方法およびその方法から得られる樹脂成形品に
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明で用いられるグラフト共重合体は、
ゴム質重合体に芳香族アルケニル化合物、シアン化ビニ
ル化合物および(メタ)アクリル酸エステルからなる群
から選ばれた少なくとも一種のビニル系単量体がグラフ
ト重合されたものである。ゴム質重合体としては、ブタ
ジエン系ゴム、アクリル系ゴム、シリコーン系ゴム、ブ
タジエン−アクリル系複合ゴム、シリコーン−アクリル
系複合ゴム等が挙げられる。グラフト共重合体に用いら
れる芳香族アルケニル化合物の具体例としてはスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が、シアン
化ビニル化合物の具体例としてはアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等が、アクリル酸エステルの具体例と
してはメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート等が、メタクリル酸エステルの具体例と
してはメチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート等がそれぞれ挙げられ、これらは単独でまた
は2種以上組み合わせて用いられる。またこれらの
(共)重合体には、芳香族アルケニル化合物、シアン化
ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エステルに共重
合可能な他のビニル系単量体を用いることができる。具
体例としてはN−フェニルマレイミド、エチレン、酢酸
ビニル等が挙げられる。なお本発明を実施するに際して
はこのグラフト共重合体は単独でまたは2種以上組み合
わせて用いることができる。グラフト共重合体の製造方
法は特に限定されるものではなく、乳化重合法、懸濁重
合法、溶液重合あるいは塊状重合法等が挙げられる。
【0014】また本発明で用いられるポリエステル系樹
脂は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘
導体とアルキレングリコールとを主成分として用いて縮
合反応させて得られる樹脂で、例えばテレフタル酸、イ
ソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸
と、エチレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等のグリコールとを反応させ
て得られ、必要に応じて他のジカルボン酸やグリコール
を少量共重合しても良い。この様なポリエステル系樹脂
には、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘ
キサメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレートおよびこれらの共重合
体、または混合物が含まれる。
【0015】また本発明で用いられるポリカーボネート
系樹脂(は、ジヒドロキシジフェニルアルカンを主原料
として製造されたポリカーボネートであり、ビスフェノ
ール類とホスゲンあるいはジアリールカーボネートのよ
うなカーボネート前駆体をホスゲン法あるいはエステル
交換法により反応させて得られるものである。ビスフェ
ノール類としては、2,2−(4,4‘−ジヒドロキシ
ジフェニル)プロパン(=ビスフェノールA)が挙げら
れ、上記ビスフェノールAの一部または全部を他の4,
4’−ジヒドロキシジフェニルアルカン、あるいは4,
4‘−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジ
ヒドキシジフェニルエーテル等に置き換えてもよく、ま
た二種以上を混合して使用してもよい。
【0016】また、本発明で用いられるポリフェニレン
エーテル系樹脂の具体例として、ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ
エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6
−ジプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6一エチル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレン)エーテルと(2,3,6−トリメ
チル−1,4−フェニレン)エーテルとの共重合体、
(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテルと
(2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレン)エー
テルとの共重合体、(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテルと(2,3,6−トリエチル−1,4
−フェニレン)エーテルとの共重合体等が挙げられる。
特にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、および(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテルと(2,3,6−トリメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテルとの共重合体が好ましく、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルが
さらに好ましい。本発明において用いられるポリフェニ
レンエーテル樹脂の重合度は特に制限されるものではな
いが、25℃クロロホルム溶媒下での還元粘度が0.3
〜0.7dl/gのものが好ましく用いられる。0.3
dl/g未満の還元粘度のものでは熱安定性が悪くなる
傾向があり、また0.7dl/gを超える還元粘度のも
のでは成形性が損なわれる傾向がある。これらのポリフ
ェニレンエーテル樹脂は単独でまたは2種以上混合して
用いられる。
【0017】本発明に使用するグラフト共重合体、ポリ
エステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂は単独で用いてもよく、また二種以
上を混合して用いてもよい。混合して用いる場合の具体
例として、ポリカーボネート/アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン等のポリカーボネート系樹脂/スチレ
ン系樹脂アロイ、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン/ポリブチレンテレフタレート等のスチレン系樹脂
/ポリエステル系樹脂アロイ、ポリカーボネート/ポリ
メチルメタクリレート等のポリカーボネート系樹脂/ア
クリル系樹脂アロイ等が挙げられる。
【0018】本発明で使用される複合ゴム系グラフト共
重合体(B)は、ポリオルガノシロキサンゴム成分とポ
リアルキル(メタ)アクリレート成分から構成される複
合ゴムに、1種以上のビニル系単量体がグラフト重合さ
れたものである。
【0019】複合ゴムを構成する2種の成分は、ポリオ
ルガノシロキサンゴム成分が1〜99重量%、ポリアル
キル(メタ)アクリレート成分が99〜1重量%(ただ
し、両成分の合計量は100重量%)の範囲であること
が好ましい。
【0020】得られる成形品の摺動性の点から、ポリオ
リガノシロキサンゴム成分が30〜90重量%の範囲が
より好ましく、さらには50〜90重量%がより好まし
い。上記複合ゴムはどのような方法で製造されても良い
が、乳化重合法が最適であり、まずポリオルガノシロキ
サンのラテックスを調製し、次にアルキル(メタ)アク
リレートの合成用単量体をポリオルガノシロキサンラテ
ックスの粒子に含浸させてから前記合成用単量体を重合
するのが好ましい。
【0021】上記複合ゴムを構成するポリオルガノシロ
キサンゴム成分は、以下に示すオルガノシロキサンおよ
び架橋剤(CI)を用いて乳化重合により調製すること
ができ、その際、さらにグラフト交叉剤(GI)を併用
することもできる。
【0022】オルガノシロキサンとしては、3員環以上
の各種の環状体が挙げられ、好ましく用いられるのは3
〜6員環である。例えばヘキサメチルシクロトリシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキ
サン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキ
サン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン等が挙げ
られ、これらは単独でまたは2種以上混合して用いられ
る。これらの使用量はポリオルガノシロキサン成分中5
0重量%以上、好ましくは70重量%以上である。
【0023】架橋剤(CI)としては、3官能性または
4官能性のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメチル
シラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキ
シシラン、テトラブトキシシラン等が用いられる。特に
4官能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエトキ
シシランが特に好ましい。架橋剤の使用量はポリオルガ
ノシロキサン成分中0.1〜30重量%である。
【0024】グラフト交叉剤(GI)としては、次式で
表される単位を形成し得る化合物等が用いられる。
【0025】 CH2=C(R2)−COO−(CH2p−SiR1 n(3-n)/2 (GI−1) CH2=C(R2)−C64−SiR1 n(3-n)/2 (GI−2) CH2=CH−SiR1 n(3-n)/2 (GI−3) HS−(CH2p−SiR1 n(3-n)/2 (GI−4) (式中、R1は、メチル基、エチル基、プロピル基、ま
たはフェニル基、R2は水素原子またはメチル基、nは
0、1または2、pは1〜6の数を示す。) 上記式(GI−1)の単位を形成し得る(メタ)アクリ
ロイルオキシシロキサンは、グラフト効率が高いため有
効なグラフト鎖を形成することが可能であり、耐衝撃性
発現の点で有利である。
【0026】なお、上記式(GI−1)の単位を形成し
得るものとしてメタクリロイルオキシシロキサンが特に
好ましい。メタクリロイルオキシシロキサンの具体例と
しては、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキシメ
チルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメトキ
シジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
ジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルジエトキシメチルシラン、γ−メタクリ
ロイルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙げら
れる。
【0027】上記式(GI−2)の単位を形成し得るも
のとしてビニルシロキサンが挙げられ、具体例として
は、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン
が挙げられる。
【0028】上記式(GI−3)の単位を形成し得るも
のとしてp−ビニルフェニルジメトキシメチルシランが
挙げられる。また、式(GI−4)の単位を形成し得る
ものとして、γ−メルカプトプロピルジメトキシメチル
シラン、γ−メルカプトプロピルメトキシジメチルシラ
ン、γ−メルカプトプロピルジエトキシメチルシラン等
が挙げられる。
【0029】グラフト交叉剤の使用量はポリオルガノシ
ロキサン成分中、0〜10重量%であり、好ましくは
0.5〜5重量%である。
【0030】このポリオルガノシロキサン成分のラテッ
クスの製造は、例えば米国特許第2,891,920号
明細書、同第3,294,725号明細書等に記載され
た方法を用いることができる。本発明の実施では、例え
ばオルガノシロキサンと架橋剤(CI)および所望によ
りグラフト交叉剤(GI)の混合溶液とを、アルキルベ
ンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸等のスルホン酸
系乳化剤の存在下で、例えばホモジナイザー等を用いて
水と剪断混合する方法により製造することが好ましい。
アルキルベンゼンスルホン酸はオルガノシロキサンの乳
化剤として作用すると同時に重合開始剤ともなるので好
適である。この際、アルキルベンゼンスルホン酸金属
塩、アルキルスルホン酸金属塩等を併用するとグラフト
重合を行う際にポリマーを安定に維持するのに効果があ
るので好ましい。
【0031】次に、上記複合ゴムを構成するポリアルキ
ル(メタ)アクリレート成分は、以下に示すアルキル
(メタ)アクリレート、架橋剤(CII)およびグラフト
交叉剤(GII)を用いて合成することができる。
【0032】アルキル(メタ)アクリレートとしては、
例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレート
およびヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、n−ラウリルメタクリレート等のアルキ
ルメタクリレート等が挙げられ、特にn−ブチルアクリ
レートの使用が好ましい。
【0033】架橋剤(CII)としては、例えばエチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタク
リレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレー
ト等が挙げられる。
【0034】グラフト交叉剤(GII)としては、例えば
アリルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート等が挙げられる。アリルメタク
リレートは架橋剤として用いることもできる。これら架
橋剤並びにグラフト交叉剤は単独であるいは2種以上併
用して用いられる。これら架橋剤およびグラフト交叉剤
の合計の使用量はポリアルキル(メタ)アクリレート成
分中0.1〜20重量%である。
【0035】ポリアルキル(メタ)アクリレート成分の
重合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム等のアルカリの水溶液の添加により中和されたポ
リオルガノシロキサン成分のラテックス中へ上記アルキ
ル(メタ)アクリレート、架橋剤およびグラフト交叉剤
を添加し、ポリオルガノシロキサン粒子へ含浸させた
後、通常のラジカル重合開始剤を作用させて行う。重合
の進行と共にポリオルガノシロキサン成分とポリアルキ
ル(メタ)アクリレート成分との複合ゴムのラテックス
が得られる。なお本発明の実施に際しては、この複合ゴ
ムとしてポリオルガノシロキサンゴム成分の主骨格がジ
メチルシロキサンの繰り返し単位を有し、ポリアルキル
(メタ)アクリレート成分の主骨格がn−ブチルアクリ
レートの繰り返し単位を有する複合ゴムが好ましく用い
られる。
【0036】このようにして乳化重合により調製された
複合ゴムは、ビニル系単量体とグラフト共重合可能であ
り、またポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキ
ル(メタ)アクリレート成分はアセトン、トルエン等の
通常の有機溶剤では抽出分離できない。この複合ゴムを
トルエンにより90℃で12時間抽出して測定したゲル
含量は80重量%以上である。
【0037】この複合ゴムにグラフト重合させるビニル
系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン等の芳香族アルケニル化合物;メチルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のメ
タクリル酸エステル;メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート等のアクリル酸エス
テル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシア
ン化ビニル化合物等の各種のビニル系単量体が挙げら
れ、これらは単独あるいは2種以上組み合わせて用いら
れる。
【0038】複合ゴム系グラフト共重合体(B)におけ
る上記複合ゴムと上記ビニル系単量体の割合は、このグ
ラフト共重合体の重量を基準にして複合ゴム5〜95重
量%、好ましくは25〜90重量%およびビニル系単量
体5〜95重量%、好ましくは10〜75重量%が好ま
しい。ビニル系単量体が5重量%未満では樹脂中でのグ
ラフト共重合体の分散性が悪くなり加工性が低下し、ま
た95重量%を超えると摺動性が著しく低下するので好
ましくない。
【0039】本発明で使用される複合ゴム系グラフト共
重合体(B)の配合量は、熱可塑性樹脂100重量部に
対し、0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量
部、さらに好ましくは5〜20重量部の範囲である。
【0040】複合ゴム系グラフト共重合体(B)は、上
記ビニル系単量体を複合ゴムのラテックスに加えラジカ
ル重合技術によって一段であるいは多段で重合させて得
られる。グラフト共重合体ラテックスは、塩化カルシウ
ム、酢酸カルシウム、または硫酸マグネシウム等の金属
塩を溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固することによ
り分離、回収することができる。
【0041】複合ゴム系グラフト共重合体(B)の熱可
塑性樹脂(A)への添加方法は特に限定されるものでは
なく、公知の技術、例えばヘンシェルミキサー、タンブ
ラー等で粉体、粒状体を混合し、これを押出し機、ニー
ダー、ミキサー等で溶融混合する方法、あらかじめ溶融
させた成分に他成分を逐次混合していく方法、さらには
混合物を直接射出成形機で成形する方法など各種の方法
が挙げられる。
【0042】また本発明で使用する熱可塑性樹脂(A)
には、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に
応じて樹脂のコンパウンド時、混練時、成形時に、慣用
の安定剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、充填剤、顔料、耐熱
向上剤、離型剤、結晶核剤、流動性改良剤、帯電防止
剤、導電性付与剤、界面活性剤、防曇剤、発泡剤、抗菌
剤等などを添加することができる。
【0043】本発明の樹脂成形品は上記熱可塑性樹脂か
ら、射出成形法、押出成形法等の通常の成形法によって
得ることができる。
【0044】得られた樹脂成形品は、優れた摺動性およ
び耐衝撃発現性を有するものであり、特に事務機器、家
電機器の摺動性要求部品、建物の壁材、床材、窓枠材、
インテリア材、自動車の内装材、部品、玩具、文房具な
ど、人体と接触したり、材料同士が接触し擦れあう分野
に利用されるものである。
【0045】
【実施例】以下の実施例および比較例により、本発明を
さらに詳しく説明する。説明文中の「%」および「部」
は、それぞれ「重量%」および「重量部」を示す。
【0046】なお各実施例、比較例での各物性、性能の
評価は次の方法で行った。
【0047】成形加工性は、射出成形機で成形品を得る
過程で、金型面の汚れ、曇りが発生するか否かで判定し
た。判定は、金型に汚れ、曇りが認められるものを×、
認められないものを○とした。
【0048】成形外観、黒着色性は、得られた成形品で
判定した。成形外観は、良好な表面外観が得られたもの
を○、ブツ等が認められたものを×と表示した。黒着色
性は、良好な色調が得られたものを○、白濁等が認めら
れたものを×と表示した。
【0049】アイゾット衝撃強度は、ASTM D−2
56に準拠した(1/4“ノッチ付き)。測定温度は2
3℃で測定した。
【0050】摺動性は、摩擦、摩耗試験により比較し
た。測定は東洋ボールドウィンEMF−III−E型摩擦
・摩耗試験機を使用し、回転側、固定側とも同一樹脂を
用いて実施した。試験片は外形25.6mm,内径20
mmの中空円筒状のものを用いた。比摩耗量の測定条件
は、室温23℃、湿度50%の雰囲気中で、荷重4K
g、走行速度5cm/秒、摺動距離4.32Km)で測
定した。
【0051】(参考例1)複合ゴム系グラフト共重合体
(S−1)の製造 テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキシメチルシラン0.5部およびオクタ
メチルシクロテトラシロキサン97.5部を混合し、シ
ロキサン混合物100部を得た。ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸を
それぞれ1部を溶解した蒸留水200部に上記混合シロ
キサン100部を加え、ホモミキサーにて10,000
rpmで予備撹拌した後、ホモジナイザーにより300
kg/cm2 の圧力で乳化、分散させ、オルガノシロキ
サンラテックスを得た。この混合液をコンデンサーおよ
び撹拌翼を備えたセパラブルフラスコに移し、混合撹拌
しながら80℃で5時間加熱した後20℃で放置し、4
8時間後に水酸化ナトリウム水溶液でこのラテックスの
pHを7.4に中和し、重合を完結しポリオルガノシロ
キサンラテックスを得た。得られたポリオルガノシロキ
サンの重合率は89.5%であり、ポリオルガノシロキ
サンの平均粒子径は0.16μmであった。また、この
ラテックスをイソプロパノールで凝固乾燥し固形物を
得、トルエンで90℃、12時間抽出し、ゲル含量を測
定したところ91.4%であった。
【0052】上記ポリオルガノシロキサンラテックスを
250部採取し撹拌機を備えたセパラブルフラスコにい
れ、蒸留水120部を加え、窒素置換をしてから50℃
に昇温し、n−ブチルアクリレート9.7部、アリルメ
タクリレート0.3部およびtert−ブチルヒドロペ
ルオキシド0.56部の混合液を仕込み30分間撹拌
し、この混合液をポリオルガノシロキサン粒子に浸透さ
せた。次いで、硫酸第1鉄0.002部、エチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム塩0.006部、ロンガリット
0.26部および蒸留水5部の混合液を仕込みラジカル
重合を開始させ、その後内温70℃で2時間保持し重合
を完了して複合ゴムラテックスを得た。このラテックス
を一部採取し、複合ゴムの平均粒子径を測定したところ
0.22μmであった。また、このラテックスを乾燥し
固形物を得、トルエンで90℃、12時間抽出し、ゲル
含量を測定したところ97.3%であった。
【0053】この複合ゴムラテックスに、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド0.06部とメチルメタクリレ
ート15部との混合液を70℃にて15分間にわたり滴
下し、その後70℃で4時間保持し、複合ゴムへのグラ
フト重合を完了した。メチルメタクリレートの重合率
は、96.4%であった。得られたグラフト共重合体ラ
テックスを塩化カルシウム1.5重量%の熱水200部
中に滴下し、凝固、分離し洗浄した後75℃で16時間
乾燥し、粉末状の複合ゴム系グラフト共重合体S−1を
96.9部得た。
【0054】(参考例2)複合ゴム系グラフト共重合体
(S−2)の製造 表1に示す仕込み組成以外はS−1と同様の方法で複合
ゴム系グラフト共重合体S−2を作製した。
【0055】(参考例3)アクリル系グラフト共重合体
(S−3)の製造 撹拌機を備えたセパラブルフラスコに蒸留水295部お
よびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部を
加え、窒素置換をしてから50℃に昇温し、n−ブチル
アクリレート83.3部、アリルメタクリレート1.7
部およびtert−ブチルヒドロペルオキシド0.4部
の混合液を仕込み30分間撹拌し、この混合液をポリオ
ルガノシロキサン粒子に浸透させた。次いで、硫酸第1
鉄0.002部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
塩0.006 部、ロンガリット0.26部および蒸留
水5部の混合液を仕込みラジカル重合を開始させ、その
後内温70℃で2時間保持し重合を完了して複合ゴムラ
テックスを得た。このラテックスを一部採取し、複合ゴ
ムの平均粒子径を測定したところ0.22μmであっ
た。また、このラテックスを乾燥し固形物を得、トルエ
ンで90℃、12時間抽出し、ゲル含量を測定したとこ
ろ97.3%であった。
【0056】この複合ゴムラテックスに、tert−ブ
チルヒドロペルオキシド0.06部とメチルメタクリレ
ート15部との混合液を70℃にて15分間にわたり滴
下し、その後70℃で4時間保持し、複合ゴムへのグラ
フト重合を完了した。
【0057】メチルメタクリレートの重合率は、97.
2%であった。得られたグラフト共重合体ラテックスを
塩化カルシウム1.5%の熱水200部中に滴下し、凝
固、分離し洗浄した後75℃で16時間乾燥し、粉末状
のアクリル系グラフト共重合体S−3を得た。
【0058】(参考例4)ポリオルガノシロキサン系グ
ラフト共重合体(S−4)の製造 参考例1におけるポリオルガノシロキサンラテックス2
85部に、tert−ブチルヒドロペルオキシド0.0
6部とメチルメタクリレート15部との混合液を70℃
にて15分間にわたり滴下し、その後70℃で4時間保
持し、複合ゴムへのグラフト重合を完了した。メチルメ
タクリレートの重合率は、97.4%であった。得られ
たグラフト共重合体ラテックスを塩化カルシウム1.5
%の熱水200部中に滴下し、凝固、分離し洗浄した後
75℃で16時間乾燥し、粉末状のポリオルガノシロキ
サン系グラフト共重合体S−4を得た。
【0059】
【表1】
【0060】 PSi:ポリオルガノシロキサン BA :n−ブチルアクリレート AMA:アクリルメタクリレート MMA:メチルメタクリレート (実施例1〜2、比較例1〜5)上記参考例で得られた
グラフト共重合体S−1〜4のほか、商業的に入手可能
なダイキン工業株式会社製サンフロンSG−100(フ
ッ素樹脂)、ユニオン・カーバイト日本株式会社製シリ
コーンオイルL−45を用い、表2に示す配合で三菱レ
イヨン(株)社製ABS樹脂『ダイヤペットABS100
1』とともに押出機に供給し、シリンダー温度230℃
で溶融混練し、それぞれペレット状に賦型した。得られ
たそれぞれのペレットを乾燥後、射出成形機(東芝機械
(株)社製IS−80FP)に供給しシリンダー温度23
0℃、金型温度60℃で射出成形して、各種試験片を
得、評価を行った。なお、着色性を比較するため、カー
ボンブラック(三菱化成(株)社製MCF88)1.0部
を各組成物に添加し、溶融混練したものである。これら
の評価結果を表2に示す。
【0061】実施例1〜2および比較例1〜5の結果か
ら、ポリオルガノシロキサンゴム成分と、アクリレート
ゴム成分とからなる複合ゴムグラフト共重合体でない
と、成形加工性、黒着色性、成形外観、衝撃強度、摺動
性能のバランスのとれた特性が得られないことが判明し
た。
【0062】ポリオルガノシロキサンゴム単体では、着
色性が悪く、アクリレートゴム成分単体では、摺動特性
が得られないことが判明した。
【0063】また、シリコ−ンオイルの添加では、成形
時金型付着物発生し、成形加工性が悪く、成形品の外観
が優れないことが判明した。フッ素樹脂では、成形表面
にブツが確認され、外観不良となることが判明した。
【0064】
【表2】
【0065】*比磨耗量(mm3/kg・mm×107) (実施例3〜12、比較例6〜16)実施例3〜12に
ついては、参考例1で得た複合ゴム系グラフト共重合体
S−1 10部を実施例1と同様にして表3に示す熱可
塑性樹脂100部と溶融混練し、実施例1と同様な評価
を行った。比較例6〜16については、複合ゴム系グラ
フト共重合体S−1を添加せずに、実施例1と同様の評
価を行った。熱可塑性熱可塑性樹脂としては、耐熱AB
S樹脂として、三菱レイヨン(株)社製ABS樹脂『ダイ
ヤペットABSバルクサム TM−30』、難燃ABS
樹脂として、三菱レイヨン(株)社製ABS樹脂『ダイヤ
ペットABS VP−10』、ASA樹脂として、三菱
レイヨン(株)社製ASA樹脂『ダイヤラックASA S
310』、フィラー(ガラスファイバー)強化耐熱AB
S樹脂として、三菱レイヨン(株)社製ABS樹脂『ダイ
ヤペットABSバルクサム TVPG−20』、ABS
/PC樹脂として、三菱レイヨン(株)社製PC/ABS
樹脂『ダイヤアロイ TC−1』、ABS/PBT樹脂
として、三菱レイヨン(株)社製PBT/ABS樹脂『ダ
イヤアロイ TB−90』、フィラー(ガラスファイバ
ー)強化PBT/ABS樹脂として、三菱レイヨン(株)
社製PBT/ABS樹脂『ダイヤアロイ TB−904
GE』、PBT樹脂として、三菱レイヨン(株)社製PB
T樹脂『タフペット N1000』、フィラー(ガラス
ファイバー)強化PBT樹脂として、三菱レイヨン(株)
社製PBT樹脂『タフペット G1030』、PC樹脂
として三菱エンプラ(株)社製『ノバレックス7022』
を使用した。
【0066】
【表3】
【0067】*比磨耗量(mm3/kg・mm×107)実施例およ
び比較例の結果から、複合ゴム系グラフト共重合体を用
いた場合、衝撃強度を低下させることなく、摺動特性が
向上することがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明の方法により、優れた摺動性およ
び耐衝撃発現性を有する樹脂成形品を得ることができ、
得られた樹脂成形品は、特に事務機器、家電機器の摺動
性要求部品、建物の壁材、床材、窓枠材、インテリア
材、自動車の内装材、部品、玩具、文房具など、人体と
接触したり、材料同士が接触し擦れあう分野に利用され
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム質重合体に芳香族アルケニル化合
    物、シアン化ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エ
    ステルからなる群から選ばれた少なくとも一種のビニル
    系単量体がグラフト重合されたグラフト共重合体、ポリ
    エステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびポリフ
    ェニレンエーテル系樹脂からなる群から選ばれた少なく
    とも一種の熱可塑性樹脂(A)から樹脂成形品を得る際
    に、ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル
    (メタ)アクリレート成分とからなる複合ゴムに1種以
    上のビニル系単量体がグラフト重合された複合ゴム系グ
    ラフト共重合体(B)を添加することにより、該樹脂成
    形品の摺動性を改良する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法によって得られる樹脂成
    形品。
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