JPH10235496A - パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法 - Google Patents
パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法Info
- Publication number
- JPH10235496A JPH10235496A JP9059795A JP5979597A JPH10235496A JP H10235496 A JPH10235496 A JP H10235496A JP 9059795 A JP9059795 A JP 9059795A JP 5979597 A JP5979597 A JP 5979597A JP H10235496 A JPH10235496 A JP H10235496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipes
- butt
- pipe
- joining
- welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的はパイプの接合において、
高所でのパイプの突き合わせ時にセンタ合わせが熟練
を必要とする事なく簡単に行えるようにする事にある。 【構成】 一対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合時に
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
環状の当金(3a)であって、パイプ(1)(2)の内周形状に略
一致させてその外周形状が形成され、その一部が切断さ
れていて弾力性が付与されている事を特徴とする。
高所でのパイプの突き合わせ時にセンタ合わせが熟練
を必要とする事なく簡単に行えるようにする事にある。 【構成】 一対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合時に
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
環状の当金(3a)であって、パイプ(1)(2)の内周形状に略
一致させてその外周形状が形成され、その一部が切断さ
れていて弾力性が付与されている事を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば高層ビルや高層マ
ンションの主柱或いは橋梁の橋脚となるパイプの突き合
わせ接合用当金、非溶接接合構造或いは溶接構造及び非
溶接接合方法或いは溶接方法に関する。
ンションの主柱或いは橋梁の橋脚となるパイプの突き合
わせ接合用当金、非溶接接合構造或いは溶接構造及び非
溶接接合方法或いは溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高層ビルや高層マンションの主柱は、一
般的にはある一定の長さのパイプを現場にて突き合わせ
接合により次第に伸ばしていく。接合の方法は、図11
に示すように、側面にフィン状の接続部(16)を突設した
パイプ(1)(2)を用意し、上側のパイプ(2)を吊り下げて
下側のパイプ(1)の直上まで移動させてから作業員がセ
ンタ合わせし、センタがあった処で接続板(17)を上下の
接続部(16)の両側に添わせ、ボルト(18)を通孔に挿通し
てナット(19)をボルト(18)に螺入し、ボルト止めしてい
た。
般的にはある一定の長さのパイプを現場にて突き合わせ
接合により次第に伸ばしていく。接合の方法は、図11
に示すように、側面にフィン状の接続部(16)を突設した
パイプ(1)(2)を用意し、上側のパイプ(2)を吊り下げて
下側のパイプ(1)の直上まで移動させてから作業員がセ
ンタ合わせし、センタがあった処で接続板(17)を上下の
接続部(16)の両側に添わせ、ボルト(18)を通孔に挿通し
てナット(19)をボルト(18)に螺入し、ボルト止めしてい
た。
【0003】処が、このような高層ビル用の主柱用パイ
プ(1)(2)は大重量のものであり、高所でのセンタ合わせ
は非常に危険であるばかりか熟練が要求される。しか
も、接続部(16)をパイプ(1)(2)の側面に正確に溶接した
り穴明けをし、更に高所で接続部材(17)が一致するよう
にするように組み立てられるようにする事は非常に高い
加工精度と組み立て精度とを必要とし、加工コストや組
み立てコストの高騰につながっていた。
プ(1)(2)は大重量のものであり、高所でのセンタ合わせ
は非常に危険であるばかりか熟練が要求される。しか
も、接続部(16)をパイプ(1)(2)の側面に正確に溶接した
り穴明けをし、更に高所で接続部材(17)が一致するよう
にするように組み立てられるようにする事は非常に高い
加工精度と組み立て精度とを必要とし、加工コストや組
み立てコストの高騰につながっていた。
【0004】その他の方法として最近では上下のパイプ
(1)(2)の一体化を図るために突き合わせた後、その突き
合わせ部分を外周から溶接して一体にする方法が採用さ
れるようになった。その断面図の一例を図12に示す。
パイプでなく図示しないが被接続部材が板材或いは型鋼
のような一般的な突き合わせ溶接の場合には、一方の面
から開先に合わせて溶接した後、裏側に現れた溶接部分
を削って弱点部分を除去すると共に開先を形成し、再度
この裏側の開先に沿って溶接して突き合わせ溶接を完了
する。このように突き合わせ溶接では、両側からの溶接
が一般的であるので、溶接裏面側に発生しやすい後述す
るような弱点部分(F)が削り取られてなくなり、その後
に改めて裏側から溶接がなされるので、完璧な溶接が行
われる事になるが、今回のようなパイプ(1)(2)の突き合
わせ溶接の場合には内周側からの溶接が出来ず外周から
溶接だけとなるため内周側に弱点部分(F)が残留する事
になる。
(1)(2)の一体化を図るために突き合わせた後、その突き
合わせ部分を外周から溶接して一体にする方法が採用さ
れるようになった。その断面図の一例を図12に示す。
パイプでなく図示しないが被接続部材が板材或いは型鋼
のような一般的な突き合わせ溶接の場合には、一方の面
から開先に合わせて溶接した後、裏側に現れた溶接部分
を削って弱点部分を除去すると共に開先を形成し、再度
この裏側の開先に沿って溶接して突き合わせ溶接を完了
する。このように突き合わせ溶接では、両側からの溶接
が一般的であるので、溶接裏面側に発生しやすい後述す
るような弱点部分(F)が削り取られてなくなり、その後
に改めて裏側から溶接がなされるので、完璧な溶接が行
われる事になるが、今回のようなパイプ(1)(2)の突き合
わせ溶接の場合には内周側からの溶接が出来ず外周から
溶接だけとなるため内周側に弱点部分(F)が残留する事
になる。
【0005】このような外周からだけの溶接の場合、母
材の溶融が肉厚全体に及ぶように開先(5)の深さを内周
面近傍までとる。処が、溶接作業はすべて均一というわ
けにはいかず、溶接深さがバラツクことがある。図12
で示す粗いクロス領域(15a)のように溶接深さが浅い場
合には開先(5)部分の突き合わせ部分が未溶接部分とし
て残り、応力集中発生箇所となる。図12の細かいクロ
ス領域(15b)で示すように、逆に溶接深さが深過ぎると
開先(5)の突き合わせ部分が溶融し、アークがその部分
から吹き出して溶損を生じ、溶接部分の内周面にクレー
タ状の溶損穴が生じてやはり弱点部分(F)となる応力集
中発生箇所が形成される。このような弱点部分(F)を溶
接部分に持つ主柱に例えば大型地震による巨大な剪断力
が加わると、弱点部分(F)を起点として瞬時に主柱が溶
接部分から切断し、ビル自体が修復不可能なダメージを
蒙る事になる。
材の溶融が肉厚全体に及ぶように開先(5)の深さを内周
面近傍までとる。処が、溶接作業はすべて均一というわ
けにはいかず、溶接深さがバラツクことがある。図12
で示す粗いクロス領域(15a)のように溶接深さが浅い場
合には開先(5)部分の突き合わせ部分が未溶接部分とし
て残り、応力集中発生箇所となる。図12の細かいクロ
ス領域(15b)で示すように、逆に溶接深さが深過ぎると
開先(5)の突き合わせ部分が溶融し、アークがその部分
から吹き出して溶損を生じ、溶接部分の内周面にクレー
タ状の溶損穴が生じてやはり弱点部分(F)となる応力集
中発生箇所が形成される。このような弱点部分(F)を溶
接部分に持つ主柱に例えば大型地震による巨大な剪断力
が加わると、弱点部分(F)を起点として瞬時に主柱が溶
接部分から切断し、ビル自体が修復不可能なダメージを
蒙る事になる。
【0006】また、このような突き合わせ溶接工程で
も、前述のように下のパイプ(1)に上側のパイプ(2)を突
き合わせる際、センタ合わせは不可欠な作業であり、少
なくとも一方の突き合わせ端部に開先(5)が形成されて
いるため、高所でのその作業はより困難なものとなる。
も、前述のように下のパイプ(1)に上側のパイプ(2)を突
き合わせる際、センタ合わせは不可欠な作業であり、少
なくとも一方の突き合わせ端部に開先(5)が形成されて
いるため、高所でのその作業はより困難なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点に鑑みてなされたもので、高所でのパイプの突
き合わせ時にセンタ合わせが熟練を必要とする事なく簡
単に行えるようにする事、外周からだけの溶接でも内
周側に弱点部分が生じないようにする事、パイプの強
度を飛躍的に向上させることをその解決課題とする。
問題点に鑑みてなされたもので、高所でのパイプの突
き合わせ時にセンタ合わせが熟練を必要とする事なく簡
単に行えるようにする事、外周からだけの溶接でも内
周側に弱点部分が生じないようにする事、パイプの強
度を飛躍的に向上させることをその解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】『請求項1』はパイプ
(1)(2)の突き合わせ接合用の当金(3)の一例(3a)で「一
対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合時に突き合わせ接合
部分の内周面側に配設されて用いられる環状の当金(3a)
であって、パイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその
外周形状が形成され、その一部が切断されていて弾力性
が付与されている」事を特徴とする。『請求項2』は接
合用当金(3)の他の例(3b)で「一対のパイプ(1)(2)の突
き合わせ接合時に突き合わせ接合部分の内周面側に配設
されて用いられる板状の当金(3b)であって、パイプ(1)
(2)の内周形状に略一致させてその外周形状が形成さ
れ、且つ該外周に外鍔(7)が形成されていて該外鍔(7)の
両側の突出部(7a)がパイプ(1)(2)の突き合わせ端部への
挿入部分である突出部(7a)となっている」事を特徴とす
る。
(1)(2)の突き合わせ接合用の当金(3)の一例(3a)で「一
対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合時に突き合わせ接合
部分の内周面側に配設されて用いられる環状の当金(3a)
であって、パイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその
外周形状が形成され、その一部が切断されていて弾力性
が付与されている」事を特徴とする。『請求項2』は接
合用当金(3)の他の例(3b)で「一対のパイプ(1)(2)の突
き合わせ接合時に突き合わせ接合部分の内周面側に配設
されて用いられる板状の当金(3b)であって、パイプ(1)
(2)の内周形状に略一致させてその外周形状が形成さ
れ、且つ該外周に外鍔(7)が形成されていて該外鍔(7)の
両側の突出部(7a)がパイプ(1)(2)の突き合わせ端部への
挿入部分である突出部(7a)となっている」事を特徴とす
る。
【0009】これによれば接合用当金(3a)(3b)の外周形
状がパイプ(1)(2)の内周形状に略一致して形成され且つ
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
ので、いずれの場合も突き合わせ接合部分の内周面側に
配設されて用いられるので、下側のパイプ(1)に上側の
パイプ(2)を突き合わせて行くだけで当金(3)の突出部(7
a)がガイドになり、高所であっても熟練を必要とする事
なく上下パイプ(1)(2)のセンタ合わせが極めて簡単に行
える。また、接合が溶接の場合、溶接時において突き合
わせ溶接部分の溶接深さが過大となっても当金(3)がパ
イプ(1)(2)の接合部分の内周面をバックアップすること
になるので、アークが溶接部分の内周面側に噴出する事
がなく、従来のように溶接部分の内面側に弱点部分(F)
を発生させる事がない。その結果、外周からだけの溶接
でも完全な溶接が可能となる。また、『請求項1』の溶
接用当金(3a)にあっては、弾力性が付与されているの
で、パイプ(1)又は(2)のいずれかに挿入するだけで仮止
めができ、パイプ(1)又は(2)への取り付けが簡単にな
る。一方、請求項2の溶接用当金(3b)は、板状であるか
ら取り付けると溶接部分にパイプ(1)(2)の節のようにな
り、パイプ(1)(2)を使用した主柱の強度を飛躍的に向上
させる。更に、外周に外鍔(7)が形成されているので、
パイプ(1)に嵌め込むと外鍔(7)がパイプ(1)の突き合わ
せ端部に係合するためパイプ(1)への溶接用当金(3b)の
取り付けは非常に簡単である。しかも外鍔(7)の両側の
突出部(7a)がパイプ(1)(2)の挿入部分となっているの
で、パイプ(1)に取り付けた当金(3b)の突出部(7a)に上
のパイプ(1)を嵌め込めば上下のパイプ(1)(2)のセンタ
は一致することになり、センタ合わせ作業が熟練を必要
とする事なく非常に簡単になる。
状がパイプ(1)(2)の内周形状に略一致して形成され且つ
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
ので、いずれの場合も突き合わせ接合部分の内周面側に
配設されて用いられるので、下側のパイプ(1)に上側の
パイプ(2)を突き合わせて行くだけで当金(3)の突出部(7
a)がガイドになり、高所であっても熟練を必要とする事
なく上下パイプ(1)(2)のセンタ合わせが極めて簡単に行
える。また、接合が溶接の場合、溶接時において突き合
わせ溶接部分の溶接深さが過大となっても当金(3)がパ
イプ(1)(2)の接合部分の内周面をバックアップすること
になるので、アークが溶接部分の内周面側に噴出する事
がなく、従来のように溶接部分の内面側に弱点部分(F)
を発生させる事がない。その結果、外周からだけの溶接
でも完全な溶接が可能となる。また、『請求項1』の溶
接用当金(3a)にあっては、弾力性が付与されているの
で、パイプ(1)又は(2)のいずれかに挿入するだけで仮止
めができ、パイプ(1)又は(2)への取り付けが簡単にな
る。一方、請求項2の溶接用当金(3b)は、板状であるか
ら取り付けると溶接部分にパイプ(1)(2)の節のようにな
り、パイプ(1)(2)を使用した主柱の強度を飛躍的に向上
させる。更に、外周に外鍔(7)が形成されているので、
パイプ(1)に嵌め込むと外鍔(7)がパイプ(1)の突き合わ
せ端部に係合するためパイプ(1)への溶接用当金(3b)の
取り付けは非常に簡単である。しかも外鍔(7)の両側の
突出部(7a)がパイプ(1)(2)の挿入部分となっているの
で、パイプ(1)に取り付けた当金(3b)の突出部(7a)に上
のパイプ(1)を嵌め込めば上下のパイプ(1)(2)のセンタ
は一致することになり、センタ合わせ作業が熟練を必要
とする事なく非常に簡単になる。
【0010】『請求項3』は前記当金(3)を使用したパ
イプ(1)(2)の突き合わせ端部の非溶接接合構造の一例で
『一対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合部分において、
両パイプ(1)(2)の突き合わせ接合部分の略内周全周にわ
たって当金(3)が配設されており、パイプ(1)(2)の外周
に設けられた接合部(16)同士を接合部材(17)で接合し
た』事を特徴とする。これによれば、非溶接で接合部(1
6)同士を接合部材(17)で接合する事によりパイプ(1)(2)
を突き合わせ接合する場合、前述同様当金(3)がガイド
の働きをなし、高所でのパイプ(1)(2)のセンタが熟練を
必要とする事なく簡単に行える。しかもパイプ(1)(2)の
接合中、当金(3)がガイドとなるので互いにずれること
がなく、接合部(16)同士の接合部材(17)による接合が高
所でも安全に行える。
イプ(1)(2)の突き合わせ端部の非溶接接合構造の一例で
『一対のパイプ(1)(2)の突き合わせ接合部分において、
両パイプ(1)(2)の突き合わせ接合部分の略内周全周にわ
たって当金(3)が配設されており、パイプ(1)(2)の外周
に設けられた接合部(16)同士を接合部材(17)で接合し
た』事を特徴とする。これによれば、非溶接で接合部(1
6)同士を接合部材(17)で接合する事によりパイプ(1)(2)
を突き合わせ接合する場合、前述同様当金(3)がガイド
の働きをなし、高所でのパイプ(1)(2)のセンタが熟練を
必要とする事なく簡単に行える。しかもパイプ(1)(2)の
接合中、当金(3)がガイドとなるので互いにずれること
がなく、接合部(16)同士の接合部材(17)による接合が高
所でも安全に行える。
【0011】『請求項4』は前記当金(3)を使用したパ
イプ(1)(2)の突き合わせ端部の溶接構造で「一対のパイ
プ(1)(2)の突き合わせ溶接部分において、突き合わせ溶
接部分の略内周全周にわたって当金(3)が配設されてお
り、突き合わせ部分の内周面側迄パイプ(1)(2)の母材が
溶融した場合に母材が当金(3)に溶着して一体化してい
る」事を特徴とする。これによれば、請求項3の作用効
果に加え、溶接深さ大きくて突き合わせ部分の内周面側
迄パイプ(1)(2)の母材が溶融した場合でも母材が当金
(3)に溶着して一体化し、従来発生していた内周面側の
溶損部分が突き合わせ溶接部分の略内周全周にわたって
発生しないので、外側だけからの溶接でも極めて強力な
溶接が可能となる。
イプ(1)(2)の突き合わせ端部の溶接構造で「一対のパイ
プ(1)(2)の突き合わせ溶接部分において、突き合わせ溶
接部分の略内周全周にわたって当金(3)が配設されてお
り、突き合わせ部分の内周面側迄パイプ(1)(2)の母材が
溶融した場合に母材が当金(3)に溶着して一体化してい
る」事を特徴とする。これによれば、請求項3の作用効
果に加え、溶接深さ大きくて突き合わせ部分の内周面側
迄パイプ(1)(2)の母材が溶融した場合でも母材が当金
(3)に溶着して一体化し、従来発生していた内周面側の
溶損部分が突き合わせ溶接部分の略内周全周にわたって
発生しないので、外側だけからの溶接でも極めて強力な
溶接が可能となる。
【0012】『請求項5』はパイプ(1)(2)の突き合わせ
端部の非溶接接合方法の1例で『突き合わせ接合される
一対のパイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外周
形状を形成した当金(3a)を、いずれか一方のパイプ(1)
又は(2)の突き合わせ端部から突出させて該パイプ(1)又
は(2)の内周面に固着し、然る後、他のパイプ(2)又は
(1)の突き合わせ端部を当金(3a)の突出部(7a)に挿入し
て両パイプ(1)(2)を突き合わせ、パイプ(1)(2)の外周に
設けられた接合部(16)同士を接合部材(17)で接合する』
事を特徴とする。
端部の非溶接接合方法の1例で『突き合わせ接合される
一対のパイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外周
形状を形成した当金(3a)を、いずれか一方のパイプ(1)
又は(2)の突き合わせ端部から突出させて該パイプ(1)又
は(2)の内周面に固着し、然る後、他のパイプ(2)又は
(1)の突き合わせ端部を当金(3a)の突出部(7a)に挿入し
て両パイプ(1)(2)を突き合わせ、パイプ(1)(2)の外周に
設けられた接合部(16)同士を接合部材(17)で接合する』
事を特徴とする。
【0013】『請求項6』はパイプ(1)(2)の突き合わせ
端部の非溶接接合方法の他の例で『突き合わせ接合され
る一対のパイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外
周形状を形成し且つ該外周に外鍔(7)を形成した当金(3
b)を、いずれか一方のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端
部に嵌め込んで前記外鍔(7)をパイプ(1)又は(2)の突き
合わせ端部に係合させて該当金(3b)を該パイプ(1)又は
(2)の突き合わせ端部に取着し、然る後、他のパイプ(2)
又は(1)の突き合わせ端部を当金(3b)の突出部(7a)に挿
入して該外鍔(7)を挟んで両パイプ(1)(2)を突き合わ
せ、次いでパイプ(1)(2)の外周に設けられた接合部(16)
同士を接合部材(17)で接合する』事を特徴とする。
端部の非溶接接合方法の他の例で『突き合わせ接合され
る一対のパイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外
周形状を形成し且つ該外周に外鍔(7)を形成した当金(3
b)を、いずれか一方のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端
部に嵌め込んで前記外鍔(7)をパイプ(1)又は(2)の突き
合わせ端部に係合させて該当金(3b)を該パイプ(1)又は
(2)の突き合わせ端部に取着し、然る後、他のパイプ(2)
又は(1)の突き合わせ端部を当金(3b)の突出部(7a)に挿
入して該外鍔(7)を挟んで両パイプ(1)(2)を突き合わ
せ、次いでパイプ(1)(2)の外周に設けられた接合部(16)
同士を接合部材(17)で接合する』事を特徴とする。
【0014】『請求項7』は該当金(3)を使用したパイ
プ(1)(2)の突き合わせ端部の溶接方法の一例で「一対の
パイプ(1)(2)の突き合わせ端部の少なくとも一方に開先
(5)を形成し、前記パイプ(1)(2)の内周形状に略一致さ
せてその外周形状を形成した当金(3)を、いずれか一方
のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部から突出させて該
パイプ(1)又は(2)の内周面に固着し、然る後、他のパイ
プ(2)又は(1)の突き合わせ端部を当金(3)の突出部(7a)
に挿入して両パイプ(1)(2)を突き合わせ、次いで突き合
わせ端部同士を溶接する」事を特徴とする。
プ(1)(2)の突き合わせ端部の溶接方法の一例で「一対の
パイプ(1)(2)の突き合わせ端部の少なくとも一方に開先
(5)を形成し、前記パイプ(1)(2)の内周形状に略一致さ
せてその外周形状を形成した当金(3)を、いずれか一方
のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部から突出させて該
パイプ(1)又は(2)の内周面に固着し、然る後、他のパイ
プ(2)又は(1)の突き合わせ端部を当金(3)の突出部(7a)
に挿入して両パイプ(1)(2)を突き合わせ、次いで突き合
わせ端部同士を溶接する」事を特徴とする。
【0015】『請求項8』はパイプ(1)(2)の突き合わせ
端部の溶接方法の他の例で「一対のパイプ(1)(2)の突き
合わせ端部の少なくとも一方に開先(5)を形成し、前記
パイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外周形状を
形成し且つ該外周に外鍔(7)を形成した当金(3)を、いず
れか一方のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部に嵌め込
んで前記外鍔(7)をパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部
に係合させて該当金(3)を該パイプ(1)又は(2)の突き合
わせ端部に取着し、然る後、他のパイプ(2)又は(1)の突
き合わせ端部を当金(3)の突出部(7a)に挿入して該外鍔
(7)を挟んで両パイプ(1)(2)を突き合わせ、次いで突き
合わせ端部同士を溶接する」事を特徴とする。
端部の溶接方法の他の例で「一対のパイプ(1)(2)の突き
合わせ端部の少なくとも一方に開先(5)を形成し、前記
パイプ(1)(2)の内周形状に略一致させてその外周形状を
形成し且つ該外周に外鍔(7)を形成した当金(3)を、いず
れか一方のパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部に嵌め込
んで前記外鍔(7)をパイプ(1)又は(2)の突き合わせ端部
に係合させて該当金(3)を該パイプ(1)又は(2)の突き合
わせ端部に取着し、然る後、他のパイプ(2)又は(1)の突
き合わせ端部を当金(3)の突出部(7a)に挿入して該外鍔
(7)を挟んで両パイプ(1)(2)を突き合わせ、次いで突き
合わせ端部同士を溶接する」事を特徴とする。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述す
る。本実施例全体を通じてパイプ(1)(2)は溶接或いは非
溶接によって接合されて高層建築の主柱、橋脚或いは梁
などに使用されるものであり、パイプ(1)(2)には、断面
角形パイプ、断面円形パイプの他、図示していないが用
途によって各種形状のものがある。またパイプ(1)(2)に
もビード(12)が母線と平行な電縫管やスパイラル管など
各種のものがある。
る。本実施例全体を通じてパイプ(1)(2)は溶接或いは非
溶接によって接合されて高層建築の主柱、橋脚或いは梁
などに使用されるものであり、パイプ(1)(2)には、断面
角形パイプ、断面円形パイプの他、図示していないが用
途によって各種形状のものがある。またパイプ(1)(2)に
もビード(12)が母線と平行な電縫管やスパイラル管など
各種のものがある。
【0017】パイプ(1)(2)には、溶接用として単に開先
(5)だけがその突き合わせ端部に形成されたもの、図示
していないが或いはこれにフィン状の接合部(16)を放射
状に突設したものや、非溶接用であって、開先(5)なし
でフィン状の接合部(16)を放射状に突設したものがあ
る。
(5)だけがその突き合わせ端部に形成されたもの、図示
していないが或いはこれにフィン状の接合部(16)を放射
状に突設したものや、非溶接用であって、開先(5)なし
でフィン状の接合部(16)を放射状に突設したものがあ
る。
【0018】当金(3)には、本実施例では環状のもの(3
a)と板状のもの(3b)とがその例として示されているが、
勿論これに限られるものではない。まず環状当金(3a)に
ついて説明する。環状当金(3a)は一般的にはパイプ(1)
(2)と同種の帯鋼を角形或は円形その他適用パイプ(1)又
は(2)の内周形状に略一致させてその外周形状を形成す
る。そしてその一部が切断されていて弾力性が付与され
ている。角形の例の全体図が図6、7であり、円形の例
が図10中央右の絵である。
a)と板状のもの(3b)とがその例として示されているが、
勿論これに限られるものではない。まず環状当金(3a)に
ついて説明する。環状当金(3a)は一般的にはパイプ(1)
(2)と同種の帯鋼を角形或は円形その他適用パイプ(1)又
は(2)の内周形状に略一致させてその外周形状を形成す
る。そしてその一部が切断されていて弾力性が付与され
ている。角形の例の全体図が図6、7であり、円形の例
が図10中央右の絵である。
【0019】環状当金(3a)は、単にパイプ(1)又は(2)の
内周形状に合わせて形成されただけのものでもよいが、
パイプ(1)又は(2)に取り付けた場合、突き合わせ端部か
ら突出した突出部(7a)の外周にテーパ(8)を形成しても
よい。これにより、パイプ(2)又は(1)との取り付け時に
挿入が簡単になる。また、環状当金(3a)の外周にてテー
パ(7a)の下側に挿入代を示す線(9)を描いておいてもよ
く、このようにすることにより、環状当金(3a)のパイプ
(1)或は(2)への挿入が常に一定になる。
内周形状に合わせて形成されただけのものでもよいが、
パイプ(1)又は(2)に取り付けた場合、突き合わせ端部か
ら突出した突出部(7a)の外周にテーパ(8)を形成しても
よい。これにより、パイプ(2)又は(1)との取り付け時に
挿入が簡単になる。また、環状当金(3a)の外周にてテー
パ(7a)の下側に挿入代を示す線(9)を描いておいてもよ
く、このようにすることにより、環状当金(3a)のパイプ
(1)或は(2)への挿入が常に一定になる。
【0020】環状当金(3a)は前述のようにその一部が切
断されて弾力性を有しているので、パイプ(1)或は(2)に
挿入した場合、その弾発力にてパイプ(1)或は(2)の突き
合わせ端部の内周に弾接するので、仮止めが簡単に行え
る。この状態で突き合わせ端部と環状当金(3a)の外周に
描かれた線(9)とを合致させ、この状態を保って例えば
所定箇所だけスポット溶接(6)「勿論、図3のような通
常の隅肉溶接でもよい。」して環状当金(3a)を固着す
る。なお、円形環状当金(3a)の場合には必要ないが、角
形環状当金(3a)の場合には切欠部(11)の反対側の辺(13)
の長さ(L)をパイプ(1)或は(2)の内寸にほぼ等しくして
おく必要がある。そうでなければ、辺(13)に隣接する辺
(14)の辺(13)近傍部分がパイプ(1)又は(2)の内周面から
離間し、当金効果が減殺される事になるためである。
断されて弾力性を有しているので、パイプ(1)或は(2)に
挿入した場合、その弾発力にてパイプ(1)或は(2)の突き
合わせ端部の内周に弾接するので、仮止めが簡単に行え
る。この状態で突き合わせ端部と環状当金(3a)の外周に
描かれた線(9)とを合致させ、この状態を保って例えば
所定箇所だけスポット溶接(6)「勿論、図3のような通
常の隅肉溶接でもよい。」して環状当金(3a)を固着す
る。なお、円形環状当金(3a)の場合には必要ないが、角
形環状当金(3a)の場合には切欠部(11)の反対側の辺(13)
の長さ(L)をパイプ(1)或は(2)の内寸にほぼ等しくして
おく必要がある。そうでなければ、辺(13)に隣接する辺
(14)の辺(13)近傍部分がパイプ(1)又は(2)の内周面から
離間し、当金効果が減殺される事になるためである。
【0021】図7は図6の変形例で、切欠部分(11)の反
対側の辺(13)に内側にU形に屈曲したU形屈曲部(10)が
形成されており、この部分(10)が撓む事によりパイプ
(1)又は(2)の内寸との誤差を吸収する事ができる。ま
た、線(9)の代わりに細い線材(9a)を外周に溶接してお
いてもよい。このようにすれば、線材(9a)が突き合わせ
端部に係合し、環状当金(3a)の挿入代を一定にする事が
できる。
対側の辺(13)に内側にU形に屈曲したU形屈曲部(10)が
形成されており、この部分(10)が撓む事によりパイプ
(1)又は(2)の内寸との誤差を吸収する事ができる。ま
た、線(9)の代わりに細い線材(9a)を外周に溶接してお
いてもよい。このようにすれば、線材(9a)が突き合わせ
端部に係合し、環状当金(3a)の挿入代を一定にする事が
できる。
【0022】次に溶接用当金(3)の他の例(3b)に付いて
説明する。この当金(3b)は板状のもので、パイプ(1)又
は(2)の内周形状に略一致させてその外周形状が形成さ
れており、且つ該外周に外鍔(7)が形成されている。外
鍔(7)はプレス加工で形成してもよいが、前述のように
線材(9a)を溶接して形成してもよい。これにより外鍔
(7)の両側の部分である突出部(7a)がパイプ(1)及び(2)
の突き合わせ端部の挿入部分となる。溶接用当金(3b)も
角形のもの、円形のものその他外周形状がパイプ(1)(2)
の内周形状に略一致して形成される。また、当金(3b)の
角を削り取り、テーパ(8)を形成しておいてもよい。な
お、(14)は溶接用当金(3b)に形成されたハンドリング用
の通孔である。
説明する。この当金(3b)は板状のもので、パイプ(1)又
は(2)の内周形状に略一致させてその外周形状が形成さ
れており、且つ該外周に外鍔(7)が形成されている。外
鍔(7)はプレス加工で形成してもよいが、前述のように
線材(9a)を溶接して形成してもよい。これにより外鍔
(7)の両側の部分である突出部(7a)がパイプ(1)及び(2)
の突き合わせ端部の挿入部分となる。溶接用当金(3b)も
角形のもの、円形のものその他外周形状がパイプ(1)(2)
の内周形状に略一致して形成される。また、当金(3b)の
角を削り取り、テーパ(8)を形成しておいてもよい。な
お、(14)は溶接用当金(3b)に形成されたハンドリング用
の通孔である。
【0023】図1は角形パイプ(1)(2)を例えば高層建築
物の柱に使用する場合の非溶接による突き合わせ接合の
場合の例で、外面にフィン状の接合部(16)を4周に放射
状に突設したパイプ(1)(2)を接合部材(17)にて接合する
場合である。まず、環状当金(3a)を使用し、非溶接にて
接合する場合について説明する。下側パイプ(1)の突き
合わせ接合部分の内周面側に角形環状の当金(3a)を配設
し、その先端部部分を突出させた状態で隅肉溶接《スポ
ット溶接でもよい》にて当金(3a)を溶接固定しておく。
物の柱に使用する場合の非溶接による突き合わせ接合の
場合の例で、外面にフィン状の接合部(16)を4周に放射
状に突設したパイプ(1)(2)を接合部材(17)にて接合する
場合である。まず、環状当金(3a)を使用し、非溶接にて
接合する場合について説明する。下側パイプ(1)の突き
合わせ接合部分の内周面側に角形環状の当金(3a)を配設
し、その先端部部分を突出させた状態で隅肉溶接《スポ
ット溶接でもよい》にて当金(3a)を溶接固定しておく。
【0024】このパイプ(1)を立設し、その直上に上側
パイプ(2)を移動させる。その状態でパイプ(2)を降ろし
て行くと環状当金(3a)の突出部(7a)がパイプ(2)の下端
に挿入し、上下パイプ(1)(2)のセンタ合わせが自動的に
行われる。《図1》 続いて上下の接合部(16)の両側に接合部材(17)を配設
し、通孔(16a)にボルト(18)を挿通してナット(19)で螺
着し、接合を完了する。《図2》 このようにすることにより、環状当金(3a)が挿入時及び
締結時にガイドとなってセンタ合わせや、接合時のずれ
止めとなり、高所での接合作業が非常に簡便且つ安全に
遂行出来るようになる。
パイプ(2)を移動させる。その状態でパイプ(2)を降ろし
て行くと環状当金(3a)の突出部(7a)がパイプ(2)の下端
に挿入し、上下パイプ(1)(2)のセンタ合わせが自動的に
行われる。《図1》 続いて上下の接合部(16)の両側に接合部材(17)を配設
し、通孔(16a)にボルト(18)を挿通してナット(19)で螺
着し、接合を完了する。《図2》 このようにすることにより、環状当金(3a)が挿入時及び
締結時にガイドとなってセンタ合わせや、接合時のずれ
止めとなり、高所での接合作業が非常に簡便且つ安全に
遂行出来るようになる。
【0025】次に板状当金(3b)を使用し、非溶接にて接
合する場合について相違点を主として説明する。この場
合は板状当金(3b)を突き合わせて端部に係合出来るの
で、あえて板状当金(3b)を下側パイプ(1)に溶接してお
く必要がない。「勿論、予め溶接しておいてもよいが、
ここでは溶接しない場合について説明する。」 前述のように立設されたパイプ(1)の突き合わせ端部に
板状当金(3b)を嵌め込み、外鍔(7)をパイプ(1)の突き合
わせ端部に係合させる。続いて、上側パイプ(2)を前述
のように移動させてその突き合わせ端部を前記板状当金
(3b)の突出部(7a)に嵌め込む。これにより、高所でのセ
ンタ合わせが簡単に行える。その後前述のように接合作
業を行う。
合する場合について相違点を主として説明する。この場
合は板状当金(3b)を突き合わせて端部に係合出来るの
で、あえて板状当金(3b)を下側パイプ(1)に溶接してお
く必要がない。「勿論、予め溶接しておいてもよいが、
ここでは溶接しない場合について説明する。」 前述のように立設されたパイプ(1)の突き合わせ端部に
板状当金(3b)を嵌め込み、外鍔(7)をパイプ(1)の突き合
わせ端部に係合させる。続いて、上側パイプ(2)を前述
のように移動させてその突き合わせ端部を前記板状当金
(3b)の突出部(7a)に嵌め込む。これにより、高所でのセ
ンタ合わせが簡単に行える。その後前述のように接合作
業を行う。
【0026】図4は角形パイプ(1)(2)を例えば高層建築
物の柱に使用する場合の突き合わせ溶接の場合の例で、
上下パイプ(1)(2)の突き合わせ端部に開先(5)を形成
し、下側パイプ(1)の突き合わせ溶接部分の内周面側に
角形環状の当金(3a)を配設し、スポット溶接にて当金(3
a)を溶接固定し、その直上に上側パイプ(2)を移動さ
せ、上側パイプ(2)を下側パイプ(1)に接続しようとして
いるその直前の部分斜視図である。パイプ(1)(2)の突き
合わせ端部には開先(5)が形成されているが、本発明の
実施例全体を通じて開先(5)は少なくともいずれか一方
に形成されておれば足る。
物の柱に使用する場合の突き合わせ溶接の場合の例で、
上下パイプ(1)(2)の突き合わせ端部に開先(5)を形成
し、下側パイプ(1)の突き合わせ溶接部分の内周面側に
角形環状の当金(3a)を配設し、スポット溶接にて当金(3
a)を溶接固定し、その直上に上側パイプ(2)を移動さ
せ、上側パイプ(2)を下側パイプ(1)に接続しようとして
いるその直前の部分斜視図である。パイプ(1)(2)の突き
合わせ端部には開先(5)が形成されているが、本発明の
実施例全体を通じて開先(5)は少なくともいずれか一方
に形成されておれば足る。
【0027】次に、環状当金(3a)を使用した突き合わせ
溶接方法について説明する。下側用のパイプ(1)の突き
合わせ端部には前述のように環状当金(3a)が位置決めさ
れて溶接固定されている。この環状当金(3a)の突出部(7
a)が上に向くようにパイプ(1)が垂直に立設されてお
り、その上側に接続されるパイプ(2)を吊り下げてパイ
プ(1)の直上に移動させ、作業者がガイドしつつ静かに
降ろし、上側パイプ(2)の突き合わせ端部に環状当金(3
a)の突出部分(7a)が挿入されるようにする。これによ
り、上下パイプ(1)(2)は自動的にセンタ合わせができ、
高所での作業が非常に簡単になる。
溶接方法について説明する。下側用のパイプ(1)の突き
合わせ端部には前述のように環状当金(3a)が位置決めさ
れて溶接固定されている。この環状当金(3a)の突出部(7
a)が上に向くようにパイプ(1)が垂直に立設されてお
り、その上側に接続されるパイプ(2)を吊り下げてパイ
プ(1)の直上に移動させ、作業者がガイドしつつ静かに
降ろし、上側パイプ(2)の突き合わせ端部に環状当金(3
a)の突出部分(7a)が挿入されるようにする。これによ
り、上下パイプ(1)(2)は自動的にセンタ合わせができ、
高所での作業が非常に簡単になる。
【0028】このようにパイプ(1)(2)の突き合わせ作業
が完了すると、突き合わせ部分の溶接を行う。図5に溶
接部分の拡大断面図を示す。この場合は両開先となって
いるが、既に述べたようにいずれか一方だけに開先(5)
が設けられた片開先でもよい事は言うまでもない。溶接
は外側だけから行われるため、開先(5)はできるだけ深
くしておくことが好ましい。従って、細かいクロス領域
(15b)で示すように、溶接深さが深すぎて溶接時にパイ
プ(1)(2)の突き合わせ端部が溶けてしまうことがある
が、この場合は突き合わせ端部の背面に環状当金(3a)が
存在するので、アークが背面側に突き抜けず、溶融した
母材は環状当金(3a)に融着する。溶接は開先溝(5a)全体
が溶接棒が溶けた部材で完全に埋められるまで行われ
る。溶接棒の溶融部材はビード(4)となり、開先(5)を構
成する母材と完全に一体化する。必要あれば、溶接完了
後、ビード(4)に隣接する母材の熱影響部を加熱して歪
み取りを行う。
が完了すると、突き合わせ部分の溶接を行う。図5に溶
接部分の拡大断面図を示す。この場合は両開先となって
いるが、既に述べたようにいずれか一方だけに開先(5)
が設けられた片開先でもよい事は言うまでもない。溶接
は外側だけから行われるため、開先(5)はできるだけ深
くしておくことが好ましい。従って、細かいクロス領域
(15b)で示すように、溶接深さが深すぎて溶接時にパイ
プ(1)(2)の突き合わせ端部が溶けてしまうことがある
が、この場合は突き合わせ端部の背面に環状当金(3a)が
存在するので、アークが背面側に突き抜けず、溶融した
母材は環状当金(3a)に融着する。溶接は開先溝(5a)全体
が溶接棒が溶けた部材で完全に埋められるまで行われ
る。溶接棒の溶融部材はビード(4)となり、開先(5)を構
成する母材と完全に一体化する。必要あれば、溶接完了
後、ビード(4)に隣接する母材の熱影響部を加熱して歪
み取りを行う。
【0029】次に、板状当金(3b)を使用した場合の作業
例を説明する。この場合も前述のように外鍔(7)で係合
されるため、板状当金(3b)を下側パイプ(1)に溶接して
おく必要がない。「勿論、予め溶接しておいてもよい
が、ここでは溶接しない場合について説明する。」垂直
に立設されたパイプ(1)の突き合わせ端部に板状当金(3
b)を嵌め込む。板状当金(3b)は前述のように外鍔(7)が
パイプ(1)の突き合わせ端部に係合するために嵌め込む
だけでよい。続いて、上側パイプ(2)を前述のように移
動させてその突き合わせ端部を前記板状当金(3b)の突出
部(7a)に嵌め込む。これにより、高所でのセンタ合わせ
が簡単に行える。
例を説明する。この場合も前述のように外鍔(7)で係合
されるため、板状当金(3b)を下側パイプ(1)に溶接して
おく必要がない。「勿論、予め溶接しておいてもよい
が、ここでは溶接しない場合について説明する。」垂直
に立設されたパイプ(1)の突き合わせ端部に板状当金(3
b)を嵌め込む。板状当金(3b)は前述のように外鍔(7)が
パイプ(1)の突き合わせ端部に係合するために嵌め込む
だけでよい。続いて、上側パイプ(2)を前述のように移
動させてその突き合わせ端部を前記板状当金(3b)の突出
部(7a)に嵌め込む。これにより、高所でのセンタ合わせ
が簡単に行える。
【0030】この場合は、外鍔(7)が存在するために上
下パイプ(1)(2)の突き合わせ端部の間には外鍔(7)の高
さの間隙が発生する。この状態で開先溝(5a)を前述同様
溶接する。外鍔(7)は溶接時に溶けて母材や溶接棒の溶
融部材と一体化する。この時に、前述したように溶け込
み深さが過大となっても『図5、9の細かいクロスで示
した部分(15b)』外鍔(7)の背方には当金本体部分が存在
するので、アークがパイプ(1)(2)の内面側に噴射せず、
溶けた部材は開先溝(5a)の奥部に溜まって一体化し、従
来のような弱点部分(F)を構成しない。この状態を図9
に示す。また、外鍔(7)の代わりに線材(9a)を使用した
場合も同様になる。
下パイプ(1)(2)の突き合わせ端部の間には外鍔(7)の高
さの間隙が発生する。この状態で開先溝(5a)を前述同様
溶接する。外鍔(7)は溶接時に溶けて母材や溶接棒の溶
融部材と一体化する。この時に、前述したように溶け込
み深さが過大となっても『図5、9の細かいクロスで示
した部分(15b)』外鍔(7)の背方には当金本体部分が存在
するので、アークがパイプ(1)(2)の内面側に噴射せず、
溶けた部材は開先溝(5a)の奥部に溜まって一体化し、従
来のような弱点部分(F)を構成しない。この状態を図9
に示す。また、外鍔(7)の代わりに線材(9a)を使用した
場合も同様になる。
【0031】
【発明の効果】本発明の当金を使用すれば、接合時に
おいて突き合わせ接合作業において、高所でのセンタ合
わせが熟練を必要とする事なく簡単且つ安全に行え、
溶接を行う場合には、外周からだけの溶接でも内周側に
弱点部分が生じないようにする事が出来、更に、板状
の当金を使用することであたかも板状当金が節のような
役割を果たすため接合後のパイプを用いた主柱の強度を
飛躍的に向上させることができる。
おいて突き合わせ接合作業において、高所でのセンタ合
わせが熟練を必要とする事なく簡単且つ安全に行え、
溶接を行う場合には、外周からだけの溶接でも内周側に
弱点部分が生じないようにする事が出来、更に、板状
の当金を使用することであたかも板状当金が節のような
役割を果たすため接合後のパイプを用いた主柱の強度を
飛躍的に向上させることができる。
【図1】本発明方法の非溶接接合時の実施例の分解斜視
図
図
【図2】図1の接合時の一部切欠斜視図
【図3】図2の接合部分の拡大断面図
【図4】本発明方法の溶接接合の第1実施例の斜視図
【図5】図4の溶接部分の拡大断面図
【図6】本発明方法に使用する環状当金の一実施例の斜
視図
視図
【図7】本発明方法に使用する環状当金の他の実施例の
斜視図
斜視図
【図8】本発明方法の溶接接合の第2実施例の斜視図
【図9】図8の溶接部分の拡大断面図
【図10】本発明方法で円形パイプを使用した場合の第
1、2実施例の斜視図
1、2実施例の斜視図
【図11】従来方法による組み立て例の斜視図
【図12】他の従来方法による溶接部分の拡大断面図
(1)(2)…パイプ (3)…当金 (3a)…環状当金 (3b)…板状当金 (4)…開先溝のビード (5)…開先 (5a)…開先溝 (6)…スポット溶接 (7)…外鍔 (7a)…突出部 (8)…テーパ (9)…線 (9a)…線材 (10)…U形突曲部 (11)…切欠部 (12)…ビード (13)…切欠部の反対側の辺 (14)…通孔 (15a)…溶接深さが浅い場合の溶接領域 (15b)…溶接深
さが深い場合の溶接領域
さが深い場合の溶接領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 1/58 503 E04B 1/58 503H
Claims (8)
- 【請求項1】 一対のパイプの突き合わせ接合時に
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
環状の当金であって、パイプの内周形状に略一致させて
その外周形状が形成され、その一部が切断されていて弾
力性が付与されている事を特徴とするパイプの突き合わ
せ端部の接合用当金。 - 【請求項2】 一対のパイプの突き合わせ接合時に
突き合わせ接合部分の内周面側に配設されて用いられる
板状の当金であって、パイプの内周形状に略一致させて
その外周形状が形成され、且つ該外周に外鍔が形成され
ていて該外鍔の両側の突出部がパイプの突き合わせ端部
の挿入部分である突出部となっている事を特徴とするパ
イプの突き合わせ端部の接合用当金。 - 【請求項3】 一対のパイプの突き合わせ接合部分
において、両パイプの突き合わせ接合部分の略内周全周
にわたって当金が配設されており、パイプの外周に設け
られた接合部同士を接合部材で接合した事を特徴とする
パイプの突き合わせ端部の接合構造。 - 【請求項4】 一対のパイプの突き合わせ溶接部分
において、突き合わせ溶接部分の略内周全周にわたって
当金が配設されており、突き合わせ部分の内周面側迄母
材が溶融した場合にパイプの母材が当金に溶着して一体
化している事を特徴とするパイプの突き合わせ端部の溶
接構造。 - 【請求項5】 突き合わせ接合される一対のパイプ
の内周形状に略一致させてその外周形状を形成した当金
を、いずれか一方のパイプの突き合わせ端部から突出さ
せて該パイプの内周面に固着し、然る後、他のパイプの
突き合わせ端部を当金の突出部に挿入して両パイプを突
き合わせ、パイプの外周に設けられた接合部同士を接合
部材で接合する事を特徴とするパイプの突き合わせ端部
の接合方法。 - 【請求項6】 突き合わせ接合される一対のパイプ
の内周形状に略一致させてその外周形状を形成し且つ該
外周に外鍔を形成した当金を、いずれか一方のパイプの
突き合わせ端部に嵌め込んで前記外鍔をパイプの突き合
わせ端部に係合させて該当金を該パイプの突き合わせ端
部に取着し、然る後、他のパイプの突き合わせ端部を当
金の突出部に挿入して該外鍔を挟んで両パイプを突き合
わせ、次いでパイプの外周に設けられた接合部同士を接
合部材で接合する事を特徴とするパイプの突き合わせ端
部の接合方法。 - 【請求項7】 一対のパイプの突き合わせ端部の少
なくとも一方に開先を形成し、前記パイプの内周形状に
略一致させてその外周形状を形成した当金を、いずれか
一方のパイプの突き合わせ端部から突出させて該パイプ
の内周面に固着し、然る後、他のパイプの突き合わせ端
部を当金の突出部に挿入して両パイプを突き合わせ、次
いで突き合わせ端部同士を溶接する事を特徴とするパイ
プの突き合わせ端部の溶接方法。 - 【請求項8】 一対のパイプの突き合わせ端部の少
なくとも一方に開先を形成し、前記パイプの内周形状に
略一致させてその外周形状を形成し且つ該外周に外鍔を
形成した当金を、いずれか一方のパイプの突き合わせ端
部に嵌め込んで前記外鍔をパイプの突き合わせ端部に係
合させて該当金を該パイプの突き合わせ端部に取着し、
然る後、他のパイプの突き合わせ端部を当金の突出部に
挿入して該外鍔を挟んで両パイプを突き合わせ、次いで
突き合わせ端部同士を溶接する事を特徴とするパイプの
突き合わせ端部の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9059795A JPH10235496A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9059795A JPH10235496A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235496A true JPH10235496A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13123579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9059795A Pending JPH10235496A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10235496A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006511814A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | コンパニー・ゼネラル・デ・マティリエ・ニュクレール | 密閉コンテナを製造する方法並びに当該密閉コンテナ及びその構成要素 |
AT501242A1 (de) * | 2004-12-29 | 2006-07-15 | Sticht Fertigungstech Stiwa | Verfahren zum fügen von teilen in einer fügestation |
JP2010269330A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Jfe Steel Corp | 歪み抑制治具及び鋼製壁部の補修方法 |
CN102031920A (zh) * | 2010-11-19 | 2011-04-27 | 湖南省金为型材有限公司 | 方管插接配件、具有该配件的防护窗及防护窗制作方法 |
JP2021088848A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 株式会社フジタ | 鋼管柱の継手構造 |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP9059795A patent/JPH10235496A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006511814A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | コンパニー・ゼネラル・デ・マティリエ・ニュクレール | 密閉コンテナを製造する方法並びに当該密閉コンテナ及びその構成要素 |
AT501242A1 (de) * | 2004-12-29 | 2006-07-15 | Sticht Fertigungstech Stiwa | Verfahren zum fügen von teilen in einer fügestation |
AT501242B1 (de) * | 2004-12-29 | 2007-08-15 | Sticht Fertigungstech Stiwa | Verfahren zum fügen von teilen in einer fügestation |
JP2010269330A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Jfe Steel Corp | 歪み抑制治具及び鋼製壁部の補修方法 |
CN102031920A (zh) * | 2010-11-19 | 2011-04-27 | 湖南省金为型材有限公司 | 方管插接配件、具有该配件的防护窗及防护窗制作方法 |
JP2021088848A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 株式会社フジタ | 鋼管柱の継手構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10235496A (ja) | パイプの突き合わせ端部の接合用当金と該当金を使用した接合又は溶接構造並びに該当金を使用した接合又は溶接方法 | |
JP3416885B2 (ja) | 鉄骨梁と鉄骨柱との溶接方法および接合構造 | |
KR970003630B1 (ko) | 강철바아의 맞대기용접방법 및 그 장치 | |
JP3648489B2 (ja) | 鉄骨構造物の柱梁接合部の片側溶接方法 | |
JPH09217420A (ja) | 角形鋼管柱とh形鋼梁との接合構造 | |
JP3045672B2 (ja) | 金属製中空材の突き合わせ継手構造 | |
JPH0568585B2 (ja) | ||
JP5527945B2 (ja) | 柱梁接合部構造 | |
JP2003213796A (ja) | 角形鋼管部材の接合方法及び接合構造 | |
JP2002160076A (ja) | 構造体の製作方法 | |
JPH0663738A (ja) | 角鋼管柱の内蔵ダイアフラムの溶接方法 | |
JPH07323373A (ja) | 鋼板の溶接方法 | |
JP3079331B2 (ja) | 充填型鋼管コンクリート柱の外スチフナーリングの取付け方法 | |
JPH06126444A (ja) | 溶接組立h形鋼の溶接接合方法 | |
JPH03128119A (ja) | 枝出し管の製造方法 | |
JPS6358679B2 (ja) | ||
JPH0957471A (ja) | 角形鋼管部材の内ダイアフラム形成方法 | |
JPH04285230A (ja) | 柱・梁仕口部の接合方法 | |
JPH049639B2 (ja) | ||
KR20240052188A (ko) | 용접형 철근커플러 및 체결방법 | |
JPH023680B2 (ja) | ||
JP2001193153A (ja) | 鋼管柱とh形鋼製梁の接合構造および接合方法 | |
JPH077039Y2 (ja) | 溶接組立h形鋼の溶接接合に使用する裏当金 | |
JPH0516937B2 (ja) | ||
JPH03128191A (ja) | 枝出し管の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |