JPH10232560A - 現像剤担持体及びその製造方法 - Google Patents

現像剤担持体及びその製造方法

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JPH10232560A
JPH10232560A JP3628197A JP3628197A JPH10232560A JP H10232560 A JPH10232560 A JP H10232560A JP 3628197 A JP3628197 A JP 3628197A JP 3628197 A JP3628197 A JP 3628197A JP H10232560 A JPH10232560 A JP H10232560A
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sleeve
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Takashi Sakamoto
孝 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像スリーブ1と、その内部に配設されたマ
グネットロール2とからなる現像剤担持体3において、
現像スリーブ1の円筒度を極度に悪化させることなく一
定以上の現像剤の搬送量を確保させることを課題とす
る。 【解決手段】 現像スリーブ1が、円筒形状の管材から
なると共に、その外周面に、現像スリーブ1の回転方向
に配列された複数の凹部1a、並びに、各凹部1aに隣
接する部位に上記外周面よりも外側に突出した複数の凸
部1bが形成されたものである現像剤担持体3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの電子写真方式の画像形成装置に適用され、感光体
ドラムなどの潜像担持体上に形成された静電潜像に対し
て現像剤を供給するために使用される現像剤担持体及び
その製造方法に関し、詳しくは、円筒形状の現像スリー
ブと、この現像スリーブの円筒内部に配設された磁力発
生手段とからなり、磁力発生手段の磁力によって現像ス
リーブの表面上に現像剤を保持しつつ、現像スリーブの
回転によってその保持した現像剤を搬送する現像剤担持
体及びその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置は、感光体
ドラムなどの潜像担持体上に画像情報に応じた電位分布
の静電潜像を形成し、その静電潜像を帯電済のトナーで
現像し、更にその現像により形成されたトナー像を用紙
などの転写材上に転写定着させることで画像を形成する
ものである。そして、このような方式で画像を形成する
装置では一般的に、円筒形状の現像スリーブと、この現
像スリーブの円筒内部に配設された磁力発生手段とから
なる現像剤担持体を、現像スリーブが微小間隔でもって
上記潜像担持体に対向するように配設している。これに
より、現像剤担持体は、磁力発生手段の磁力によって現
像スリーブの表面上に現像剤を保持しつつ、現像スリー
ブの回転によってその保持した現像剤を搬送することに
よって潜像担持体に対して現像剤を供給し、潜像担持体
上の静電潜像をトナーで現像することができる。なお、
以下において、上記現像スリーブと潜像担持体との間隔
を現像ギャップとも呼ぶ。
【0003】このように潜像担持体に対して現像剤を供
給することで静電潜像を現像する構成においては、潜像
担持体に対して一定量以上の現像剤を安定して供給しつ
づけることがトナーによる現像濃度を安定化させること
になり、ひいては用紙上に形成される画像の品質を安定
化させることになる。
【0004】そこで、現像剤担持体による現像剤の搬送
量を確保するために、現像スリーブに、現像スリーブの
回転方向に配列させて複数の凹部を形成したり(特開平
4−240880号公報を参照)、現像スリーブに現像
スリーブの回転方向に沿って窪みを形成する(特開昭5
7−62076号公報を参照)ことにより現像スリーブ
の外周面に複数の溝を形成する技術が従来から提案され
ている。このように、現像スリーブの表面に溝を形成す
ると、この溝の中にも現像剤を保持して搬送することが
できるので、現像剤の搬送量を向上させることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像ス
リーブは現像ギャップの精度などにおいて高い精度が要
求され、しかも、数十mm程度の径に対して300〜4
00mmの長さの円筒形状に形成されるのが一般的であ
るため、比較的剛性を確保し易いステンレスなどの金属
材料を用いて形成するのが一般的である。従って、これ
ら公報に開示されている上記凹部は通常、現像スリーブ
となる円筒形状の管材の外周面にフライス加工により形
成することになる。フライス加工による凹部の形成方法
は、具体的には、円筒形状の管材の外周面に対して回転
する切削歯を当接させ、その状態のまま切削歯を円筒軸
方向に移動させることで凹部を1本ずつ形成する方法で
ある。
【0006】そして、このようなフライス加工で凹部を
形成した従来の現像スリーブには、加工時に管材に曲が
りや潰れが発生してしまうため円筒度の精度が悪化して
しまいうという問題があった。このように円筒度が悪化
すると、例えば潜像担持体と現像スリーブとの現像ギャ
ップが現像スリーブの軸方向において均一にならなくな
ったり、現像スリーブの回転によって現像ギャップが変
動してしまうことになるので、現像スリーブの回転ピッ
チに応じた濃度ムラなどが画像に発生してしまうことに
なる。ちなみに、径が20mmφ以下であって肉厚が1
mm程度の管材例えば長さ300mm、外径18mm、
肉厚1mmの管材に対してフライス加工で複数の凹部を
形成した現像スリーブでは、検針を管材の外周面に当接
させた状態で現像スリーブを1回転させた際に、上記凹
部以外の周面部分における検針の当接面に垂直な方向の
振れ幅が50μmを越えてしまっており、その結果濃度
ムラが発生してしまっていた。
【0007】そこで、本発明は、現像スリーブの円筒度
を極度に悪化させることなく一定以上の現像剤の搬送量
を確保することができ、径が20mmφ以下であって肉
厚が1mm程度の現像スリーブであっても濃度ムラが発
生しない現像剤担持体及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の第一の
発明は、上記課題を解決するために、円筒形状の現像ス
リーブ(1)と、この現像スリーブ(1)の円筒内部に
配設された磁力発生手段(2)とからなり、磁力発生手
段(2)の磁力によって現像スリーブ(1)の表面上に
現像剤を保持しつつ、現像スリーブ(1)の回転によっ
てその保持した現像剤を搬送する現像剤担持体(3)で
あって、上記現像スリーブ(1)は、円筒形状の管材
(13)の外周面に、現像スリーブ(1)の回転方向に
配列された複数の凹部(1a)、並びに、各凹部に隣接
する部位に上記外周面よりも外側に突出した複数の凸部
(1b)を形成したものである。
【0009】そして、このような形状の現像スリーブで
は、単に管材の外周面に凹部を形成した現像スリーブに
比べて、凹部に隣接する部位に管材の外周面よりも外側
に突出した凸部が形成されているので溝の深さを向上さ
せることができ、他方、同じ深さの溝を凹部のみで形成
した場合に比べれば、現像スリーブの肉厚を薄くして磁
力発生手段から現像スリーブの表面までの距離を短くす
ることができるので、現像スリーブを小径化しつつ現像
剤の搬送量を向上させることができる。
【0010】また、このような形状の現像スリーブであ
れば、円筒穴の内周面上に複数の突起部及び複数の窪部
が配設された形状の成形穴に円筒形状の管材を圧入する
ことで形成することができる。そして、このような引き
抜き生成方法により成形すれば、フライス加工により1
つ1つの溝を順次形成する場合に比べて、加工時に管材
に対して曲げたり潰したりするような力が作用し難くな
るので、円筒度の悪化を防止することができる。また、
この製造方法であれば、フライス加工に比べて加工時
間、加工工程数が格段に減少するので製造単価を大幅に
削減することができる。
【0011】なお、上記凸部は、各凹部に対して現像ス
リーブの回転方向両側に形成されることになっても、片
側にのみ形成されることになっても、溝の深さが向上す
るので構わない。
【0012】本願の第二の発明は、円筒形状に形成した
管材(13)を、円筒穴(12a)の内周面上に複数の
突起部(12b)、並びに、その突起部(12b)に隣
接する部位に窪部(12c)が形成された形状の成形穴
に圧入することで、円筒外周面に複数の凹部(1a)及
び複数の凸部(1b)が形成された現像スリーブを製造
する現像剤担持体の製造方法である。
【0013】そして、第二の発明では、円筒穴の内周面
上に複数の突起部、並びに、その突起部に隣接する部位
に窪部が形成された形状の成形穴に円筒形状に形成した
管材を圧入することで、現像スリーブの円筒外周面に複
数の凹部及び複数の凸部を形成しているので、現像スリ
ーブの回転方向に配列させて複数の溝を形成することが
できる。しかも、この製造方法では、成形用の複数の突
起部が管材に対して同時に当接した状態で複数の凹部の
加工が同時に行われるので、加工時には管材に対して全
ての方向から略均一な力が同時に作用することになる。
従って、フライス加工により1つ1つの凹部を順次形成
する場合に比べて、管材に対して曲げたり潰したりする
ような力が作用し難くなる。また、フライス加工に比べ
て加工時間、加工工程数が格段に減少するので製造単価
が大幅に削減される。
【0014】このような製造方法で形成された現像スリ
ーブでは、各凹部に隣接する部位には当該管材の外周面
よりも外側に隆起した凸部が形成されているので、フラ
イス加工のように管材を削ることで凹部を形成した場合
に比べて、凹部の周囲に凸部が配設された分だけ溝の深
さを向上させることができ、現像剤の搬送量を向上させ
ることができる。逆に、同一搬送量の現像剤担持体とし
て比べた場合には、フライス加工による現像剤担持体に
比べて現像スリーブを小径に形成することが可能とな
る。
【0015】また、このような製造方法で形成された現
像スリーブでは、凹部の周囲に凸部が配設された分だけ
溝の深さが向上するので、フライス加工の場合に比べて
管材の肉厚の薄いものを使用して同じ深さの溝を形成す
ることが可能となる。そして、このように管材の肉圧を
薄くすれば、磁力発生手段から現像スリーブ表面までの
距離が短くなるので、現像スリーブ表面の磁力を向上さ
せることができ、これによって現像剤のこぼれを防止す
ることができる。
【0016】
【実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。
【0017】実施形態1 図1(a)は本発明の現像剤担持体の斜視図、図1
(b)は現像剤担持体の断面図、図2はこの現像剤担持
体を適用した画像形成装置の要部概略構成図、図3は現
像スリーブの製造過程の説明図、図4は現像スリーブの
円筒度の測定方法の説明図、図5は現像剤担持体と感光
体ドラムとの間の現像ギャップの設定の説明図、図6は
現像スリーブに形成する凹部及び凸部の変形例を示す図
である。
【0018】本実施形態にかかる画像形成装置は、円筒
形状に形成されて回転可能に配設された感光体ドラム4
を有し、この感光体ドラム4の円筒周面上に静電潜像を
形成し、この静電潜像をトナーで現像し、更にこのトナ
ーによる現像像を用紙Pに転写定着することで画像を形
成するものであり、このような画像の形成方法は電子写
真方式と呼ばれている。
【0019】このような画像形成方法を実現するために
画像形成装置では、図2に示すように、感光体ドラム4
の周囲に一様帯電用コロトロン5、図示外の露光操作装
置、現像装置17、及び転写用コロトロン6が、感光体
ドラム4の回転方向上流側から下流側に配列して配設さ
れている。このように構成された画像形成装置では、先
ず、一様帯電コロトロン5で感光体ドラム4の外周面を
一様な電位に帯電し、露光操作装置で画像情報に応じて
露光することで、画像の濃度情報に応じた電位分布を有
する静電潜像を感光体ドラム4の表面に形成する。次
に、現像装置17がこの静電潜像に対して帯電済のトナ
ーを供給することにより、感光体ドラム4の表面にこの
電位分布に応じた量のトナーを付着させてトナー像を形
成する。更に、転写コロトロン6が感光体ドラム4上に
付着したトナーを用紙Pに転写させることで用紙P上に
トナー像を転写し、図示外の定着装置でトナー像が転写
された用紙Pを加熱加圧することで用紙P上に所定の濃
度分布の画像を形成することができる。
【0020】このような画像形成装置において本実施形
態の現像装置17は、トナーと磁性キャリアとからなる
二成分現像剤を感光体ドラム4に供給することで、静電
潜像に対して帯電済のトナーを供給している。その為
に、本実施形態の現像装置17は、略円筒の外形形状を
有し、感光体ドラム4に対して円筒軸同士が平行となる
ように配設された現像剤担持体3と、現像剤担持体3に
対して現像剤を供給するバドル11と、図示外のトナー
補給装置から供給されたトナーを磁性キャリアと混合攪
拌する2つのオーガ9,10と、現像剤担持体3に対し
て所定の微小間隔をもって対向して配置され、この隙間
の幅で現像剤担持体3の表面に保持される現像剤の層厚
さを一定に規制するトリマーブレード7と、これらの部
材3,7,9,10,11を保持するハウジング8とを
有する。以下、現像装置17の説明において感光体ドラ
ム4寄りの位置をフロント側と、感光体ドラム4から離
れた位置をリア側と呼ぶ。
【0021】このような現像装置17において2つのオ
ーガ9,10はそれぞれ、現像剤担持体3と平行に回転
するようにハウジング8に配設されたオーガ回転軸9
a,10aと、その周囲に螺旋状に巻かれた攪拌部材9
b,10bとからなる。この2つのオーガ9,10は、
ハウジング8のリア側に配設されると共に、それらの間
に立設された仕切り板8aにより回転軸9a,10aの
両端部分を除いて仕切られており、一方のオーガ10が
図2の紙面の奥側から手前側に現像剤を搬送し、他方の
オーガ9が紙面の手前側から奥側に現像剤を搬送するこ
とで、現像剤を2つのオーガ9,10の間で循環させる
ようになっている。そして、この現像剤の循環によりト
ナー補給装置から供給されたトナーと磁性キャリアとが
混合攪拌され、このトナーを帯電させることができる。
また、この2つのオーガ9,10はそれぞれ、帯電させ
たトナーと磁性キャリアとを現像剤担持体3に対して効
率良く供給できるように、図2の紙面において反時計回
りに回転される。
【0022】現像剤担持体3に対して現像剤を供給する
バドル11は、現像剤担持体3と平行に回転するように
ハウジング8に配設されたパドル回転軸11bと、その
周囲に立設された複数のフィン11aとからなり、現像
剤担持体3とフロント側のオーガ10との間に配設され
ている。そして、このパドル11も図2の紙面において
反時計回りに回転されており、これにより、オーガ9,
10により混合攪拌された現像剤をパドル11の上側か
ら現像剤担持体3に供給し、その一方で、感光体ドラム
4に対して供給された現像剤をパドル11の下側からオ
ーガ9,10の方に搬送している。
【0023】略円筒の外形形状を有する現像剤担持体3
は、円筒形状の管材13の外周面に引き抜き成形方法に
より複数の凹部1aが形成されると共に、ハウジング8
のフロント側に回転可能に配設された現像スリーブ1
と、この現像スリーブ1の円筒内部に固定して配設さ
れ、複数の磁極が磁化されたマグネットロール2とから
なる。そして、この現像剤担持体3は、マグネットロー
ル2の磁力によって磁性キャリアとそれに静電気的に付
着した帯電トナーとを現像スリーブ1の表面上に保持し
つつ、現像スリーブ1を図2の紙面において反時計回り
に回転することでその保持した二成分現像剤を感光体ド
ラム4に対向する位置まで搬送する。
【0024】そして、このように形成された現像装置1
7では、2つのオーガ9,10により二成分現像剤を混
合攪拌してトナーを帯電させ、この帯電済トナーと磁性
キャリアをパドル11により現像剤担持体3に供給し、
トリマーブレード7により現像剤担持体3に保持される
現像剤の量を一定に調整し、更に現像剤担持体3の回転
により感光体ドラム4に帯電済トナーと磁性キャリアと
からなる現像剤を供給することで、感光体ドラム4上に
形成された所定の電位分布の静電潜像を現像剤からなる
磁気ブラシで現像することができる。また、この現像に
使用されなかった現像剤は、現像剤担持体3の回転によ
り再び現像装置17内に戻された後、パドル11を介し
て再びオーガ9,10により新しいトナーと混合攪拌さ
れて次の現像に再利用される。
【0025】次に、本実施形態の現像スリーブ1の成形
方法について図3を参照して説明する。本実施形態の現
像スリーブ1は、同図(a)に示すようなダイス12に
円筒形状の管材13を圧入することで形成した。このダ
イス12は管材13の外周とほぼ同径の円筒穴12aを
有し、しかも、その円筒穴12aの内周面上に複数の断
面略二等辺三角形の突起部12bが等間隔で配設され、
且つ、各突起部の両側に隣接する部位にはそれぞれ窪部
12cが配設された成形穴を有するものである。そし
て、このダイス12を円筒形状の管材13がセットされ
た引き抜き機のコンテナ内に配設し、管材13に対して
このダイス11へ向かう方向の大きな力を加えると管材
13がダイスの成形穴に嵌入され、その結果同図(c)
に示すように、管材13の外周面には、突起部12bと
同数の略V字形状の凹部1aが円筒軸に沿って形成さ
れ、且つ、各凹部1aの両側に隣接する部位にはそれぞ
れ凸部1bが形成される。そしてこの引き抜き成形方法
では、管材13には全ての方向から略均一な力が同時に
作用することになるので、管材13を曲げたり潰したり
するような力は殆ど作用しない。
【0026】なお、本実施形態では、図3(b)に示す
ように、長さ322mm、径18mm、肉厚0.75m
mのアルミニウム製の管材13を使用し、この表面に断
面における幅0.3mm、深さ0.15mm、頂角の角
度90度の略二等辺三角形の凹部1aを40〜70本形
成した。また、凸部1bは、凹部1aの断面積の略半分
程度以下の断面積を有し、凸部の高さが凹部1aの深さ
の半分程度以下であった。ちなみに、70本以上の凹部
1aを形成する場合には凹部1aを切る際に管材13に
加える力が非常に大きなものとなってしまうので、この
引き抜き成形方法では成形が難しい。
【0027】このような方法で形成した現像スリーブ1
の円筒度を図4に示す検査方法で測定した。この検査方
法は、先ず、現像スリーブ1の表面に検針14を当接
し、その状態のまま検針14を現像スリーブ1の回転方
向に移動させた際の検針14の当接面に垂直な方向の振
れ幅(ΔX)を測定するものであり、この検針のふれ幅
(ΔX)で現像スリーブ1の円筒度を測定するものであ
る。そして、本実施形態での現像スリーブ1では、凹部
1aや凸部1b以外の周面部分における検針14の振れ
幅(ΔX)は30μm以下に納まっていた。
【0028】また、このような方法で形成した現像スリ
ーブ1内にマグネットロール2を配設したところ、マグ
ネットロール2の主極上では、現像スリーブ1の表面の
凹部1aや凸部1bではない部分で測定した場合に10
0mT以上の磁力が測定された。
【0029】そして、このような現像スリーブ1が配設
された画像形成装置を用いて用紙P上に画像を形成した
ところ、凹部1aの中だけでなくその両側に形成された
凸部1bにより囲まれた領域までに現像剤が収容されて
おり、しかも、肉厚の薄い管材13を用いて現像スリー
ブ1を形成しているので現像スリーブ1表面に付着する
現像剤の密度も向上していた。その結果、現像スリーブ
1の径が18mmと小径化されているにもかかわらず、
十分な現像剤を感光体ドラム4に安定して供給させるこ
とができ、適当な画像濃度で画像を形成することができ
た。
【0030】しかも、本実施形態の画像形成装置では、
図5に示すように、感光体ドラム4と現像剤担持体3と
の間隔である現像ギャップを、互いの回転軸同士を結ん
だ線分上において500μm±50μmの範囲内の変動
に抑えることができ、現像スリーブ1の円筒度の悪化に
起因する濃度ムラを発生することもなかった。
【0031】図6に、凹部1a及び凸部1bの変形例を
示す。同図(a)は本実施形態と同様な穴形状のダイス
12を用いた場合に形成される形状であり、このダイス
の穴形状を変更することで、同図(b)や(d)に示す
ように凸部1bを凹部1aの一方にのみ形成したり、同
図(c)や(d)に示すように略U時形状の凹部1aを
形成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願の第1
の発明では、現像スリーブは、円筒形状の管材の外周面
に、現像スリーブの回転方向に配列された複数の凹部、
並びに、各凹部に隣接する部位に上記外周面よりも外側
に突出した複数の凸部を形成したものであるので、現像
スリーブとしての肉厚が薄いものを使用して磁力発生手
段と現像スリーブの表面との距離を縮めつつ、深い溝を
形成することができる。従って、単に凹部を形成した場
合に比べて、現像剤の搬送量を増加させることができ
る。
【0033】また、このように複数の凹部及び複数の凸
部が外周面に形成された現像スリーブであっては、円筒
穴の内周面上に複数の突起部及び複数の窪部が配設され
た成形穴に円筒形状の管材を圧入することで形成するこ
とが可能である。そして、このように押し出し成形方法
で加工した場合には、フライス加工により凹部を形成す
る場合に比べて円筒度の悪化を抑制することが可能とな
り、管材として径が20mmφ以下であって肉厚が1m
m程度のものを使用したとしても、濃度ムラの発生を抑
制することが可能である。
【0034】本願の第二の発明では、円筒穴の内周面上
に複数の突起部、並びに、その突起部に隣接する部位に
窪部が形成された形状の成形穴に円筒形状に形成した管
材を圧入することで、現像スリーブの円筒外周面に複数
の凹部及び複数の凸部を形成しているので、管材に対し
て曲げたり潰したりするような力を作用させることな
く、現像スリーブを成形することができる。従って、フ
ライス加工により凹部を形成する場合に比べて円筒度の
悪化を抑制することが可能となり、管材として径が20
mmφ以下であって肉厚が1mm程度のものを使用した
としても、濃度ムラの発生を抑制することが可能であ
る。
【0035】また、このような製造方法で形成された現
像スリーブでは、各凹部に隣接する部位に管材の外周面
よりも外側に隆起した凸部が形成されているので、フラ
イス加工のように管材を削ることで凹部を形成した場合
に比べて、凹部の周囲に凸部が配設された分だけ溝の深
さを向上させることができ、現像剤の搬送量を向上させ
ることができる。また、凹部の周囲に凸部が配設された
分だけ溝の深さが向上しているので、フライス加工の場
合に比べて管材の肉厚の薄いものを使用して同じ深さの
溝を形成することが可能であり、このように管材の肉圧
を薄くすれば、現像スリーブ表面の磁力を向上させて現
像剤のこぼれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1にかかる現像剤担持体
((a)は斜視図、(b)は断面図)。
【図2】 図1の現像剤担持体を適用した画像形成装置
の要部概略構成図。
【図3】 現像スリーブの製造過程の説明図。
【図4】 現像スリーブの円筒度の測定方法の説明図。
【図5】 現像剤担持体と感光体ドラムとの間の現像ギ
ャップの設定の説明図。
【図6】 現像スリーブに形成する凹部及び凸部の変形
例。
【符号の説明】
1:現像スリーブ、2:マグネットロール、13:管
材、12:ダイス、12a:円筒穴、12b:突起部、
12c:窪部、1a:凹部、1b:凸部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状の現像スリーブと、この現像ス
    リーブの円筒内部に配設された磁力発生手段とからな
    り、磁力発生手段の磁力によって現像スリーブの表面上
    に現像剤を保持しつつ、現像スリーブの回転によって当
    該保持した現像剤を搬送する現像剤担持体であって、 上記現像スリーブは、円筒形状の管材の外周面に、現像
    スリーブの回転方向に配列された複数の凹部、並びに、
    各凹部に隣接する部位に上記外周面よりも外側に突出し
    た複数の凸部を形成したものであることを特徴とする現
    像剤担持体。
  2. 【請求項2】 円筒形状に形成した管材を、円筒穴の内
    周面上に複数の突起部、並びに、その突起部に隣接する
    部位に窪部が形成された形状の成形穴に圧入すること
    で、円筒外周面に複数の凹部及び複数の凸部が形成され
    た現像スリーブを製造することを特徴とする現像剤担持
    体の製造方法。
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