JP4560451B2 - 現像ローラ、現像装置、および現像方法 - Google Patents

現像ローラ、現像装置、および現像方法 Download PDF

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Description

本発明は、現像ローラ現像装置、および現像方法に関する。
電子写真方式は、良好な画質品位を有する画像を容易に形成できることから、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に広く利用される。電子写真方式を用いた画像形成装置は、一般に、光導電性物質を含む感光体ドラム表面を一様に帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体ドラム表面に画像情報に基づく光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給して可視像化する現像手段と、感光体ドラム表面に担持されるトナー像を記録媒体表面に転写する転写手段と、加熱、加圧などによって記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含んで構成される。
ここで現像手段には、一般に、感光体ドラムに接触するかまたは近接するように設けられ、その表面に現像剤層を担持して静電潜像にトナーを供給する現像ローラと、現像ローラ表面に当接するように設けられ、現像ローラ表面の現像剤層の層厚を規制する板状部材である規制ブレードとを含む現像装置が用いられる。現像ローラ表面の現像剤層は、現像剤が2成分現像剤の場合、トナーとキャリアの電気的引力による集合体であり、かつ磁性体であるキャリアが現像ローラに内包される磁気発生手段によって作られる、いわゆる磁気ブラシが多数集まって形成されるものである。
従来から、このような磁気ブラシを形成するために、現像ローラ表面に溝が形成される。たとえば、現像ローラの軸線方向に延びる複数の溝を現像ローラ表面に形成し、現像ローラ表面の溝が形成された領域以外の領域が粗面化処理された現像ローラが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、深さ0.5μm以上でかつ磁性トナーの粒径よりも小さい溝を表面に形成した現像ローラが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。また、現像ローラの軸線方向に延びる凹凸が現像ローラ表面に規則的に形成された現像ローラが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
しかしながら、これら従来の現像ローラは、表面に形成される溝の全てが同一形状および同一寸法になり、現像剤搬送能力が同じであるため、高画質化に対応できないという欠点がある。高画質化は単に画像濃度を高くするだけではなく、原稿の微細な変化を正確にかつ精緻に再現する必要がある。そのためには、静電潜像へのトナー供給量を変化させ、原稿が微細な変化を持つ場合にはトナー供給量を減らし、ベタ画像などの微細な変化を持たない原稿の場合には、トナー供給量を通常量に戻すことが必要になる。ところが、従来の現像ローラは溝の形状および寸法が同一であるため、現像ローラ表面の現像剤搬送能力(または現像剤担持量)を調整することが困難である。トナー供給量は現像剤搬送能力に比例するので、結果的に、原稿が微細な変化を持つか否かに関係なく一定量のトナーしか供給できないのが従来の現像ローラである。
このため、従来では、現像ローラと規制ブレードとの間の間隔(以後「ドクターギャップ」と称す)を調整して狭めることによって、現像ローラ表面の現像剤搬送能力を調整することが行われる。しかしながら、現像剤搬送能力を少なくするためにドクターギャップを狭めると、現像剤がドクターギャップを通過する際に現像剤に掛かる摩擦応力が高くなり、現像剤、特にキァリアを劣化させてトナーの帯電不良などが生じ、それによって画像濃度が低下する場合がある。また、微細な変化を持つ原稿に対応できる20〜70mg/cm程度の現像剤搬送能力を得るためには、ドクターギャップをたとえば通常の450μmから200μmに狭めることが必要である。しかしながら、このような非常に微細な調整を正確に実施するには現状では機械的、構造的に限界があり、調整不良になることが多く、また画像濃度を低下させる場合もある。さらに、高画質化とともに画像形成の高速化が要求される現状にあっては、ドクターギャップを狭めると、規制ブレードに掛かる摩擦応力も増大し、規制ブレードの摩耗、規制ブレードへのトナーの付着などにより規制ブレードの耐用性が低下するという問題もある。
さらに、高画質化への対応のために、溝の幅を狭め、現像ローラ表面の現像剤搬送能力を減少させることも考えられる。しかしながら、溝の幅には現像剤搬送能力が急激に減少する閾値があり、その閾値を超えないように溝を形成するには繁雑な工程と高いコストとを要し、工業的規模での対応は困難である。
実開平5−25459号公報 特開平6−236113号公報 特開平11−52709号公報
本発明の目的は、ドクターギャップを調整することなく、また現像剤の劣化、規制ブレードの耐用性の低下などを伴うことなく、現像剤搬送能力を高画質化、特に高精細化に対応できる程度に調整することが可能な現像ローラ該現像ローラを含む現像装置、および現像方法を提供することである。
本発明は、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置であって、規制ブレードを含む現像装置に備えられる現像ローラにおいて、
現像ローラ表面に設けられる溝口部、および該溝口部よりも現像ローラの軸心寄りに設けられる底部を有し、かつ、現像ローラの軸線方向に延びるように形成される2種の溝であって、溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法、溝口部から底部までの深さ寸法、および現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状のうちの少なくとも1つを異ならせることによって現像剤搬送能力が異なるように形成される2種の溝を有し、
現像剤搬送能力は、規制ブレードによって規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において、各溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量で表され、
現像剤搬送能力が異なる2種の溝のうち、現像剤搬送能力が相対的に低い溝は、現像ローラの円周方向において、現像剤搬送能力が相対的に高い2つの溝の間に複数形成されることを特徴とする現像ローラである。
さらに本発明の現像ローラは、現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状が方形状、台形状、V字状または半円状であることを特徴とする。
さらに本発明の現像ローラは、
現像剤搬送能力が異なる複数の溝が、現像ローラ表面における現像ローラ軸線方向の両端部分を除く領域に形成されることを特徴とする。
さらに本発明の現像ローラは、
現像ローラ表面の現像剤搬送能力が異なる複数の溝が設けられる領域において、
複数の溝の内壁面および底部を除く現像ローラ表面に粗面化処理が施されることを特徴とする。
さらに本発明の現像ローラは、
粗面化処理が、十点平均粗さRzが40〜100μmになるように行われることを特徴とする。
また本発明は、感光体ドラムと接触または近接するように設けられて感光体ドラム表面の静電潜像に現像剤を供給する現像ローラと、現像剤を摩擦混合して現像ローラの周辺に供給する撹拌ローラと、現像ローラ表面に当接または近接するように設けられて現像ローラ表面に担持される現像剤層の層厚を規制する規制ブレードと、現像ローラ、撹拌ローラ、規制ブレードおよび現像剤を収容する現像槽とを含み、感光体ドラム表面の静電潜像を現像する現像装置において、
現像ローラが前述のうちのいずれか1つであることを特徴とする現像装置である。
さらに本発明の現像装置は、感光体ドラムおよび現像ローラは現像領域における流過回転方向が同じであり、感光体ドラムと現像ローラとの周速度比は1.0以上であることを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、感光体ドラムおよび現像ローラは現像領域における流過回転方向が反対であり、感光体ドラムと現像ローラとの周速度比は2.0以上であることを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、現像剤がトナーとキァリアとを含む2成分現像剤であることを特徴とする。
また本発明は、現像装置に備えられる現像ローラに現像剤を担持させて、現像装置に備えられる規制ブレードによって該現像剤の量を規制した後、該現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム表面の静電潜像に供給して現像する現像方法において、
現像ローラ表面に設けられる溝口部、および該溝口部よりも現像ローラの軸心寄りに設けられる底部を有し、かつ、現像ローラの軸線方向に延びるように形成され、さらに、溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法、溝口部から底部までの深さ寸法、および現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状のうちの少なくとも1つが異なるように形成される2種の溝であって、現像ローラの円周方向において、該2種の溝のうちの一方の溝の間に、該2種の溝のうちの他方の溝が複数配置されるにように形成される2種の溝に、現像剤を担持させ、
規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記一方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量を、規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記他方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量よりも、大きくすることを特徴とする現像方法である。
また本発明は、規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記一方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量が、60〜90mg/cm であり、
規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記他方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量が、20〜70mg/cm であることを特徴とする。
また本発明は、前記2種の溝の溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法が、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の2〜5倍の範囲内であることを特徴とする。
また本発明は、前記2種の溝の溝口部から底部までの深さ寸法が、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の1〜3倍の範囲内であることを特徴とする。
また本発明は、現像ローラの円周方向において互いに隣り合う溝の中心位置同士の間隔寸法が、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の20〜30倍の範囲内であることを特徴とする。
本発明によれば、電子写真方式の画像形成に際し、静電潜像を現像するための現像装置に備えられる現像ローラであって、その軸線方向に現像剤搬送能力が異なる複数の溝が形成された現像ローラが提供される。本発明の現像ローラ表面には、現像剤搬送能力が異なる複数の溝が形成されよって、現像剤搬送能力が相対的に低い溝に形成される磁気ブラシは、原稿の微細な変化を正確にかつ精細に再現するのに適した相対的に少ない現像剤量を含み、現像剤搬送能力が相対的に高い溝に形成される磁気ブラシは、ベタ画像などの高い画像濃度を要求される画像を再現するのに適した相対的に多い現像剤量を含むので、ドクターギャップの調整といった現像ローラ表面での現像剤担持量の調整を行わなくても、原稿の画像に応じた適切な量のトナーを各静電潜像に供給できる。したがって、本発明の現像ローラを用いれば、ドクターギャップの調整を行わなくても済むので、現像剤の劣化を伴うことなく、原稿の画像を高精細に再現できる。
現像剤搬送能力は、本発明の現像ローラ表面に形成される溝の溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法、溝の溝口部から現像ローラの軸心寄りの底部までの深さ寸法および現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状の少なくとも1つを適宜変更することによって、きめ細かく調整され、さらなる高精細化の要求にも容易に対応できる。
また、本発明の現像ローラ表面に形成される複数の溝は、現像剤搬送能力が異なる2種の溝で構成され、これら2種の溝を現像ローラの円周方向に形成するに際し、現像剤搬送能力が相対的に高い2つの溝の間に、現像剤搬送能力が相対的に低い溝が複数形成されることによって、画像のより一層の高精細化を図り得る。しかも、構造的にも著しい複雑化を伴うこともないので、工業的に有利である。
本発明によれば、現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状を、方形状、台形状、V字状および半円状から選択することによって、溝の現像剤搬送能力を任意に調整でき、高精細化への対応が容易になる。
本発明によれば、現像剤搬送能力が異なる複数の溝を、現像ローラ表面における現像ローラ軸線方向の両端部分を除く領域に形成するのが好ましい。これによって、現像装置内ひいては画像形成装置内への現像剤の飛散、それにともなう画質劣化、感光体ドラム表面の損傷などを一層確実に防止できる。
本発明によれば、現像ローラ表面の現像剤搬送能力が異なる複数の溝が設けられる領域において、複数の溝の内壁面および底部を除く現像ローラ表面に粗面化処理(好ましくは十点平均粗さRzが40〜100μmになるような粗面化処理)を施すことによって、各溝にそれぞれ設定される現像剤搬送量が一層確実に再現されるので、高精細画像が長期にわたって安定的に形成される。
本発明によれば、現像ローラと、撹拌ローラと、規制ブレードと、現像槽とを含む現像装置において、現像ローラとして前述の本発明の現像ローラを用いることによって、規制ブレードと感光体ドラムとの間のドクターギャップを調整することなく、感光体ドラム上に形成される静電潜像にその静電潜像の精細度に応じた適切な量のトナーを供給でき、現像剤の劣化、現像ローラに付属して設けられる規制ブレードの耐用性の低下などが起こり難い現像装置が得られる。この現像装置を電子写真方式の画像形成装置に組み込むことによって、高精細画像を安定的に形成できる。
本発明によれば、感光体ドラムおよび現像ローラを現像領域において同じ流過回転方向に回転駆動させ、現像ローラの回転周速を感光体ドラムの回転周速の1.0倍以上にするかまたは感光体ドラムおよび現像ローラを現像領域において反対の流過回転方向に回転駆動させ、現像ローラの回転周速度を感光体ドラムの回転周速度の2.0以上にすることによって、感光体ドラム表面の静電潜像に、現像剤を一層円滑に供給できる。すなわち、この構成も、画像の一層の高精細化に寄与する。
本発明によれば、本発明の現像装置に用いる現像剤としては、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が好ましく、負帯電性非磁性トナーと正帯電性磁性キャリアとを含む2成分現像剤が特に好ましい。このような現像剤を用い、さらに負帯電感光体ドラムを用いることによって、画像の高精細化を容易にかつ安定的に実施できるとともに、コスト削減、デジタル化などが容易になる。
本発明によれば、現像剤搬送能力の異なる2種の溝としては、たとえば、現像剤搬送能力60〜90mg/cm の第1溝と、現像剤搬送能力20〜70mg/cm の第2溝とからなり、第1溝が第2溝よりも現像剤搬送能力が高くなるように形成した具体例が挙げられる。これらの2種の溝を用いれば、原稿画像の高精細再現が非常に容易である。
本発明によれば、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤を用いる場合に、溝の溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法をキャリア粒子径の2〜5倍の範囲から選択することによって、現像剤の該溝への入り込みが円滑に進行し、該溝の現像剤搬送能力を設計値どおりにすることが容易になる。
本発明によれば、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤を用いる場合に、溝の溝口部から底部までの深さ寸法をキャリア粒子径の1〜3倍の範囲から選択することによって、現像剤の該溝への入り込みおよび該溝からの入れ替わりが円滑に進行し、該溝の現像剤搬送能力を設計値どおりにすることが容易になる。
本発明によれば、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤を用いる場合、現像ローラの円周方向における互いに隣り合う溝の中心位置間の寸法をキャリア粒子の20〜30倍の範囲から選択することによって、溝毎に設定される現像剤搬送能力が正確に再現され、画像の高精細化を確実に実現できる。
図1は、本発明の実施の第1形態である現像装置1の構成を模式的に示す断面図である。図2は、本発明の他の実施形態である現像ローラ3の構成を示す断面図である。
現像装置1は、現像剤を貯留する現像槽2と、現像槽2内に収容される現像ローラ3、規制ブレード4、第1撹拌ローラ5および第2撹拌ローラ6と、現像槽2の壁面に装着されるトナーセンサ7とを含んで構成される。
現像槽2は前述のように現像剤を貯留する部材であり、感光体ドラム8と対向する部分に現像ローラ3の一部を露出させるための開口部9、および第2撹拌ローラ6の上方の現像槽壁にトナーを補給するためのトナー補給口10が形成される。トナー補給口10の外部には、図示しないトナー貯留容器(トナーホッパ)が設けられ、後述するように、現像槽2内部のトナー濃度および/またはトナー消費量に応じてトナー剤が補給される。
現像ローラ3は、現像槽2の開口部9においてその一部が現像槽2の外方に向けて露出し、感光体ドラム8に対向して近接するように設けられ、感光体ドラム8と現像領域を形成し、さらに図示しない駆動手段により矢符13の方向(反時計回りの方向)に回転駆動可能に設けられる円筒状部材である。現像ローラ3は、その内部に複数の磁極(N1,N2,N3,S1,S2,S3,S4)からなる磁気部材11と、磁気部材11の表面に形成され、現像剤搬送能力が異なる2種の溝、すなわち第1溝15、第2溝16を有する現像スリーブ12とを含んで構成される。
磁気部材11は、その磁力によって、現像スリーブ12表面に形成される第1溝15、第2溝16の部分に現像剤層である穂状の磁気ブラシ17を担持させる。
現像スリーブ12の表面には、溝口部15aと、溝口部15aよりも現像ローラ3の軸心3a寄りである底部15bとを有する第1溝15が、現像ローラ3の軸線方向に延びるように形成される。また、溝口部16aと、溝口部16aよりも現像ローラ3の軸心寄りである底部16bとを有する第2溝16が、現像ローラ3の軸線方向に延びるように形成される。第1溝15、第2溝16は、いずれも、現像ローラ3の軸線に垂直な断面における溝形状(以後特に断らない限り単に「溝形状」と称す)が方形状の溝であり、溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法w(以後特に断らない限り単に「幅寸法w」と称す)および溝口部から底部までの深さ寸法d(以後特に断らない限り単に「深さ寸法d」と称す)は、いずれも第1溝15の方が大きくなり、結果的に、第1溝15の方が第2溝16よりも、現像剤搬送能力が大きくなるように設定される。第1溝15、第2溝16の幅寸法w、深さ寸法dおよび溝形状の少なくとも1つを適宜変更することによって、所望の現像剤搬送能力または現像剤搬送量を有する第1溝15、第2溝16が得られる。なお、深さ寸法dが大きくなると、溝の容積が増加することによって現像剤搬送能力が増加するだけでなく、溝の底部が磁気発生部材12に一層近接することに基因して、現像剤搬送能力が増加する。また、第1溝15、第2溝16は、現像ローラ円周方向に交互に規則的に形成され、さらに、2つの第1溝15の間には、第2溝16が2つずつ形成される。本実施の形態では、第1溝15は、幅寸法w:0.3mm、深さ寸法d:0.3mm、溝ピッチ:1.3〜2.6mm程度で、高画像濃度を得るのに適する60〜90mg/cm程度の現像剤搬送量を有するように形成される。また、第2溝16は、幅寸法w:0.1〜0.4mm、深さ寸法d:0.1〜0.25mm、溝ピッチ:1.6〜3.2mm程度で、高精細画像を得るのに適する現像剤量である20〜70mg/cm程度の現像剤搬送量を有するように形成される。そして、第1溝15の現像剤搬送量が第2溝16の現像剤搬送量よりも多くなるように設定される。また、本実施の形態では、現像ローラ3の軸線に垂直な断面における現像スリーブ12の外円周が8cmになるように現像ローラ3が形成されている。図3は、現像ローラ3の回転中心点(軸心)と感光体ドラム8の回転中心点(軸心)とを結ぶ直線に対し、主極(N1)が有する垂直方向磁束密度分布において、最大磁束を示す位置と現像ローラの回転中心点とを結ぶ直線(=通常、主極が有する垂直方向磁束密度分布を2等分するような中心線)を現像ローラ3の円周方向左右に回転移動させた時の移動距離(cm)に対する現像剤搬送量(mg/cm)の変化を示すグラフである。このグラフにおいては、現像ローラ3の回転中心点と感光体ドラムの回転中心点とを結ぶ直線と、最大磁束を示す位置と現像ローラ3の回転中心点とを結ぶ直線とが一致した位置を「0」とする。尚、図3のグラフにおけるX軸の数値は直接的な移動距離ではなく、測定治具を用いた時の該測定治具上での値である。また、図3中、記号◆は第1溝15の現像剤搬送量の測定値であり、記号■は第2溝16の現像剤搬送量の測定値である。このグラフから、現像ローラ3表面の全ての第1溝15、第2溝16が前述の現像剤搬送量を有することが明らかである。
現像スリーブ12表面には、前述のように、それぞれ複数個の第1溝15、第2溝16が形成されるけれども、その形成領域は、現像ローラ軸線方向の両端部分を除く領域とするのがよい。これによって、現像装置1内ひいては画像形成装置内への現像剤の飛散、それにともなう画質劣化、感光体ドラム8表面の損傷などを一層確実に防止できる。
また、現像スリーブ12表面の、それぞれ複数個の第1溝15、第2溝16が形成される領域には、複数個の第1溝15、第2溝16の内壁面および底部15b,16bを除いて、粗面化処理を施すのが好ましい。これによって、現像剤搬送量が一層定量化されるので、高精細および高濃度画像を長期にわたって安定的に形成できる。さらに、第1溝15、第2溝16の内壁面および底部15b,16bを粗面化処理から除外することによって、第1溝15、第2溝16内に入り込む現像剤量が該溝の幅寸法w、深さ寸法dおよび形状のみによって決定されるので、第1溝15、第2溝16の現像剤搬送量の設定が容易になり、形成される画像のさらなる高精細化を図り得る。
また、粗面化処理の方法は特に制限されず、公知の方法をいずれも採用できる。また、粗面化の程度も特に制限されないけれども、十点平均粗さRzが40〜100μmの範囲になるように粗面化処理を行うのが好ましい。40μm未満では、現像スリーブ12表面の摩擦係数が小さくなって現像剤搬送量が低下するおそれがある。100μmを超えると、現像スリーブ12表面の摩擦係数が大きくなり過ぎて現像剤搬送量が過剰になり、現像スリーブ12と規制ブレード4との間の部分における目詰まりそれに伴う現像ストレスの増加により、現像剤の搬送不良、劣化などが発生し、良好な画像形成を実施できないおそれがある。
なお、現像剤がトナーとキャリアとを含む2成分現像剤である場合には、第1溝15、第2溝16の溝口部15a,16aにおける現像ローラ円周方向の幅寸法wは、キャリア粒子径の2〜5倍の範囲から選択するのが好ましい。2倍未満では、現像剤の溝内への入り込みが制限され、現像剤搬送量が不充分になって画像濃度が高い画像が得られないおそれがある。また、5倍を超えると現像剤搬送量が多くなりすぎ、現像ローラ3と規制ブレード4との間で現像剤の目詰まりおよびそれに伴う現像ストレスの増加により、現像剤の劣化、搬送不良などが発生するおそれがある。
また、第1溝15、第2溝16の溝口部15a,16aから底部15b,16bまでの深さ寸法dは、キャリア粒子径の1〜3倍の範囲から選択するのが好ましい。1倍未満では、現像剤搬送量が不充分になって高画像濃度の画像が得られないおそれがある。また、3倍を超えると、溝内での現像剤の入れ替わりが円滑に進行せず、ゴーストなどの画質欠陥が生じるおそれがある。また、現像スリーブ12の機械的強度が不充分になり、現像ローラ3の耐用性、生産性などの低下を招くおそれがある。
また、互いに隣り合う溝、すなわち第1溝15と第2溝16および第2溝16同士において、現像ローラ円周方向の中心位置同士の間隔寸法は、キャリア粒子径の20〜30倍の範囲から選択するのが好ましい。20倍未満では、現像剤搬送量が過剰になり、現像ローラ3と規制ブレード4との間で現像剤の目詰まりおよびそれに伴う現像ストレスの増加により、現像剤の劣化、搬送不良などが発生するおそれがある。また、30倍を超えると、溝の数が少なくなり、現像剤搬送量が不充分になり、充分な画像濃度の画像が得られないおそれがある。
現像スリーブ12は、この分野で常用される材料を用いて形成できるけれども、導電性材料を用いるのが好ましい。該導電性材料としては、たとえば、金属、樹脂に導電性材料を添加した樹脂組成物、ゴム材料に導電性材料を添加したゴム組成物などが挙げられる。樹脂組成物は発泡体でもよく、ゴム組成物は加硫されていてもよい。
現像ローラ3と感光体ドラム8との間には直流重畳交流電圧が印加され、現像領域には交番電界が発生するので、現像ローラ3表面の磁気ブラシ形状の現像剤層から電荷を有するトナーのみが感光体ドラム8表面の静電潜像に付着することによって、現像動作が実行される。
なお、現像ローラ3と対向する感光体ドラム8は、矢符14の方向(時計回りの方向)に回転駆動可能に設けられる。図のように、現像ローラ3の軸心回りの回転方向および感光体ドラム8の軸心回りの回転方向は、反対方向にするのが好ましい。これによって、現像ローラ3と感光体ドラム8とが近接して対向する現像領域では、現像ローラ3と感光体ドラム8とが同じ流過回転方向に回転するように設けられる。その際の現像ローラ3の回転周速を、好ましくは感光体ドラム8の回転周速の1.0倍以上、さらに好ましくは1.5倍以上に設定する。これによって、感光体ドラム8表面の潜像部分へのトナーの供給が無理なく行われ、高精細画像を安定して形成できる。現像ローラ3の回転周速が感光体ドラム8の回転周速の1.5倍よりも著しく低いと、感光体ドラム8表面の静電潜像へのトナーの供給量が減少し過ぎ、充分な画像濃度を有する画像を形成できない場合がある。なお、前記の回転方向および周速度比に限定されることなく、たとえば、感光体ドラム8の軸心回りの回転方向と現像ローラ3の軸心回りの回転方向を同じ方向とし、現像領域において反対の流過回転方向に回転駆動させ、感光体ドラムと現像ローラとの周速度比を2.0以上にすることによっても、感光体ドラム8表面の潜像部分へのトナーの供給が無理なく行われ、高精細画像を安定して形成できる。
規制ブレード4は、現像槽2の開口部9付近において現像槽2に支持され、その先端縁が現像ローラ3の表面に対して所定の間隔(ドクターギャップ)を有するように設けられる、板状部材である。規制ブレード4によって、現像ローラ3表面に担持される現像剤層の層厚が規制される。
第1撹拌ローラ5は、現像ローラ3に関して感光体ドラム8と反対側で現像ローラ3に対向しかつ離隔するように設けられる、かつ図示しない駆動手段により現像ローラ3と連動して軸心方向に回転駆動可能に設けられる円筒状部材である。第1撹拌ローラ5の回転(撹拌)によりトナーとキャリアとが摺擦され、その際の接触摩擦によって、感光体ドラム8表面の静電潜像の現像に必要充分な電荷がトナーに付与される。第1撹拌ローラ5は、前述のようにトナーを充分に帯電させるとともに、充分に帯電したトナーを現像ローラ3の周囲に送給する。
第2撹拌ローラ6は、第1撹拌ローラ5に関して現像ローラ3と反対側で第1撹拌ローラ5に対向しかつ離隔するように設けられ、さらに図示しない駆動手段により回転駆動可能に設けられる円筒状部材である。第2撹拌ローラ6の回転(撹拌)によって、第2撹拌ローラ6の上方の現像槽壁に形成されるトナー補給口10から現像槽2内に供給されるトナーとキャリアとを混合してトナーを予備的に帯電させるとともに、トナーを第1撹拌ローラ5の周囲に送給する。
トナーセンサ7は、第1撹拌ローラ5の下方の現像槽底面に装着され、センサ面が現像槽2の内部に露出するように設けられる。トナーセンサ7は、現像装置1が図示しない電子写真方式の画像形成装置に組み込まれる際に、該画像形成装置の各種の動作を制御する図示しないCPUに電気的に接続される。そして、トナーセンサ7により現像槽2内のトナー濃度が検知され、その検知結果はCPUに送達される。CPUは検知結果に基づいて、現像槽2へのトナーの補給の可否を判断する。そして、トナー補給が必要と判断した場合は、制御信号を送って図示しないトナー貯留容器からトナー補給口10を介して現像槽2内にトナーを補給する。
本発明の現像装置1で使用される2成分現像剤は、トナーとキャリアとを含む。トナーおよびキァリアとしては電子写真方式において従来から用いられるものをいずれも使用できるけれども、負帯電性非磁性トナーと正帯電性磁性キャリアとを含む2成分現像剤を用い、さらに負帯電感光体ドラムを用いるのが好ましい。これによって、画像の高精細化を容易にかつ安定的に実施できるとともに、コスト削減、デジタル化などが容易になる。
現像装置1によれば、現像槽2のトナー補給口10から補給されるトナーを、第1撹拌ローラ5および第2撹拌ローラ6の回転によりキャリアと混合させかつ帯電させるとともに現像ローラ3周辺に供給する。現像ローラ3は、その表面に円周方向に交互に形成された現像剤搬送量の異なる第1溝15、第2溝16に現像剤層である穂状磁気ブラシ17を担持し、その層厚を規制ブレード4により規制した後、感光体ドラム8上の静電潜像にトナーを供給する。その際、第1溝15の現像剤量が相対的に多い磁気ブラシ17からは、ベタ画像部分などの高濃度が必要な部分にトナーが供給され、第2溝16の現像剤量が相対的に低い磁気ブラシからは、微細な変化があり高精細な画像再現が必要な部分にトナーが供給され、高濃度と高精細とを併せ持つ画像が形成される。
本実施の形態では、図2に示す現像ローラ3が用いられる。現像ローラ3は、現像スリーブ12表面に形成される第1溝15、第2溝16は、現像ローラ3の軸線に垂直な断面における溝形状が方形状であることに特徴を有するものであるけれども、溝形状は方形状に限定されず、V字状、台形状、半円状などの種々の溝形状に形成することができる。
図4は、別形態の現像ローラ3bの構成を模式的に示す断面図である。現像ローラ3aは、その表面に形成される第1溝18、第2溝19の溝形状がV字状であることを特徴とする。すなわち、第1溝18、第2溝19は現像ローラ3の軸線方向に延びるように形成されて溝形状がV字状の溝であり、第1溝18の現像剤搬送能力が第2溝19の現像剤搬送能力よりも大きくなるように設計される。また、第1溝18と第2溝19は、現像ローラ円周方向に交互に形成されるけれども、現像剤搬送能力が相対的に高い第1溝18の間に、現像剤搬送能力が相対的に低い第2溝19が2つ形成される。第1溝18、第2溝19の現像剤搬送能力は、幅寸法および深さ寸法(ここではV字の高さ)の少なくとも1つを適宜調整することによって所望の値に設計できる。
図5は、別形態の現像ローラ3cの構成を模式的に示す断面図である。現像ローラ3bは、その表面に形成される第1溝20、第2溝21の溝形状が台形状であることを特徴とする。すなわち、第1溝20、第2溝21は現像ローラ3の軸線方向に延びるように形成されて溝形状が台形状の溝であり、第1溝20の現像剤搬送能力が第2溝21の現像剤搬送能力よりも大きくなるように設計される。また、第1溝20と第2溝21は、現像ローラ円周方向に交互に形成されるけれども、現像剤搬送能力が相対的に高い第1溝20の間に、現像剤搬送能力が相対的に低い第2溝21が2つ形成される。第1溝20、第2溝21の現像剤搬送能力は、幅寸法および深さ寸法の少なくとも1つを適宜調整することによって所望の値に設計できる。なお、溝形状が台形状である場合、その底部における現像ローラ円周方向の幅寸法も現像剤搬送能力に影響を及ぼすので、考慮する必要がある。
本発明の現像装置1は、従来から使用される複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置において、現像手段として好適に使用できる。
本発明の実施の第1形態である現像装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態である現像ローラの構成を模式的に示す断面図である。 主極(N1)を基準とする第1溝および第2溝の現像剤搬送量の変化を示すグラフである。 本発明の別の実施形態である現像ローラの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態である現像ローラの構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 現像装置
2 現像槽
3 現像ローラ
4 規制ブレード
5 第1撹拌ローラ
6 第2撹拌ローラ
7 トナーセンサ
8 感光体ドラム
9 開口部
10 トナー補給口
11 磁気部材
12 現像スリーブ
13,14 矢符
15,18,20 第1溝
16,19,21 第2溝
17 磁気ブラシ

Claims (14)

  1. 感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置であって、規制ブレードを含む現像装置に備えられる現像ローラにおいて、
    現像ローラ表面に設けられる溝口部、および該溝口部よりも現像ローラの軸心寄りに設けられる底部を有し、かつ、現像ローラの軸線方向に延びるように形成される2種の溝であって、溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法、溝口部から底部までの深さ寸法、および現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状のうちの少なくとも1つを異ならせることによって現像剤搬送能力が異なるように形成される2種の溝を有し、
    現像剤搬送能力は、規制ブレードによって規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において、各溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量で表され、
    現像剤搬送能力が異なる2種の溝のうち、現像剤搬送能力が相対的に低い溝は、現像ローラの円周方向において、現像剤搬送能力が相対的に高い2つの溝の間に複数形成されることを特徴とする現像ローラ。
  2. 現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状は、
    方形状、台形状、V字状または半球状であることを特徴とする請求項に記載の現像ローラ。
  3. 現像剤搬送能力が異なる複数の溝は、
    現像ローラ表面における現像ローラ軸線方向の両端部分を除く領域に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の現像ローラ。
  4. 現像ローラ表面の現像剤搬送能力が異なる複数の溝が設けられる領域において、
    複数の溝の内壁面および底部を除く現像ローラ表面に粗面化処理が施されることを特徴とする請求項記載の現像ローラ。
  5. 粗面化処理は、
    十点平均粗さRzが40〜100μmになるように行われることを特徴とする請求項記載の現像ローラ。
  6. 感光体ドラムと接触または近接するように設けられて感光体ドラム表面の静電潜像に現像剤を供給する現像ローラと、現像剤を摩擦混合して現像ローラの周辺に供給する撹拌ローラと、現像ローラ表面に当接または近接するように設けられて現像ローラ表面に担持される現像剤層の層厚を規制する規制ブレードと、現像ローラ、撹拌ローラ、規制ブレードおよび現像剤を収容する現像槽とを含み、感光体ドラム表面の静電潜像を現像する現像装置において、
    現像ローラは、
    請求項1〜のうちのいずれか1つであることを特徴とする現像装置。
  7. 感光体ドラムおよび現像ローラは現像領域における流過回転方向が同じであり、感光体ドラムと現像ローラとの周速度比は1.0以上であることを特徴とする請求項記載の現像装置。
  8. 感光体ドラムおよび現像ローラは現像領域における流過回転方向が反対であり、感光体ドラムと現像ローラとの周速度比は2.0以上であることを特徴とする請求項記載の現像装置。
  9. 現像剤は、
    トナーとキァリアとを含む2成分現像剤であることを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の現像装置。
  10. 現像装置に備えられる現像ローラに現像剤を担持させて、現像装置に備えられる規制ブレードによって該現像剤の量を規制した後、該現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム表面の静電潜像に供給して現像する現像方法において、
    現像ローラ表面に設けられる溝口部、および該溝口部よりも現像ローラの軸心寄りに設けられる底部を有し、かつ、現像ローラの軸線方向に延びるように形成され、さらに、溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法、溝口部から底部までの深さ寸法、および現像ローラの軸線に垂直な断面における溝形状のうちの少なくとも1つが異なるように形成される2種の溝であって、現像ローラの円周方向において、該2種の溝のうちの一方の溝の間に、該2種の溝のうちの他方の溝が複数配置されるにように形成される2種の溝に、現像剤を担持させ、
    規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記一方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量を、規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記他方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量よりも、大きくすることを特徴とする現像方法。
  11. 規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記一方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量は、60〜90mg/cm であり、
    規制ブレードによって現像剤量が規制された後、かつ、感光体ドラムに供給される前において前記他方の溝に担持される現像剤の単位面積あたりの質量は、20〜70mg/cm であることを特徴とする請求項10に記載の現像方法。
  12. 前記2種の溝の溝口部における現像ローラ円周方向の幅寸法は、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の2〜5倍の範囲内であることを特徴とする請求項10または11に記載の現像方法。
  13. 前記2種の溝の溝口部から底部までの深さ寸法は、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の1〜3倍の範囲内であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1つに記載の現像方法。
  14. 現像ローラの円周方向において互いに隣り合う溝の中心位置同士の間隔寸法は、前記現像剤に含まれるキャリアの粒子径の20〜30倍の範囲内であることを特徴とする請求項10〜13のいずれか1つに記載の現像方法。
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