JPH10230830A - 荷重応動制動液圧制御装置 - Google Patents

荷重応動制動液圧制御装置

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Publication number
JPH10230830A
JPH10230830A JP33671597A JP33671597A JPH10230830A JP H10230830 A JPH10230830 A JP H10230830A JP 33671597 A JP33671597 A JP 33671597A JP 33671597 A JP33671597 A JP 33671597A JP H10230830 A JPH10230830 A JP H10230830A
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JP
Japan
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load
hydraulic pressure
equalizer
plunger
load detection
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Application number
JP33671597A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Yamakoshi
睦朗 山越
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ急作動時、または車両走行中のブレ
ーキ非作動時の荷重検知機構から発生する打音を防止
し、使用される緩衝部材の耐久性をよくする。 【解決手段】 ブレーキマスタシリンダなどからの液圧
でそれぞれ応動する一対のプランジャ3, 4の開閉によ
り、該液圧を所定の割合で減圧し、後輪ブレーキシリン
ダにそれぞれ伝達する弁機構5, 6と、積載荷重に応じた
荷重を各プランジャ3, 4に作用せしめて、弁機構5, 6の
減圧動作開始点を移動させる荷重検知機構11とからなる
荷重応動制動液圧制御装置1 であり、イコライザ14の、
荷重検知レバー13と当接する部分に凹部14b を形成し、
該凹部14b に弾性材からなる緩衝部材19a を固着し、非
作動中は、該緩衝部材19a により、前記イコライザ14と
前記荷重検知レバー13とを離隔し、作動中は、該荷重検
知レバー13により前記緩衝部材19a を押圧、変形させ
て、前記イコライザ14と前記荷重検知レバー13とを直接
当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダな
どの出力液圧を積載荷重に対応した所定割合で減少させ
て、後輪ブレーキシリンダに伝達する荷重応動制動液圧
制御装置に関し、特に、荷重検知機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液圧制御装置は、ブレーキマス
タシリンダから後輪ブレーキシリンダに至る液圧通路の
途中に配設されており、制動初期での低制動力時には、
前輪側と等しい制動力を後輪側に与え、制動力が所定値
以上になったときは前輪側より小さな制動力を後輪側に
与えるようにし、これにより後輪ロックを防止するよう
になっている。また、トラック等の車両では積載荷重の
大小によって、後輪ロックが生ずる制動力の大きさが異
なってくるので、後輪制動力の割合を減少させ始める制
動力を、積載荷重が大のときは大きく、小のときは小さ
くするように構成されている。
【0003】すなわち、図13に示すようなデュアル型
の荷重応動制動液圧制御装置101では、ハウジング1
02内に摺動自在に配設され、かつ図示しないブレーキ
マスタシリンダなどからの液圧でそれぞれ独立して応動
する一対のプランジャ103,104により、それぞれ
の開閉弁105,106を開閉して、該マスタシリンダ
などの液圧を所定の割合で減圧させ、図示しない左右後
輪ブレーキシリンダにそれぞれ伝達するようにしてい
る。
【0004】さらに、これらの開閉弁105,106に
車両の積載荷重に応じた特性を付与するため、積載荷重
に応じた力を荷重検知機構111により前記各プランジ
ャ103,104に作用させて、前記開閉弁105,1
06の減圧動作開始点(圧力)を変化させ、積載荷重の
大きい程、後輪の制動力制御開始圧力を大きくするよう
にした装置が知られている。(例えば、実開昭63−1
48567号公報) そして、前記荷重検知機構111は、その一端が車軸側
に連結され、かつ前記車両の積載荷重に応じた付勢力を
付与するスプリングと、その一端が前記弁機構105,
106のハウジング102に揺動可能に支持され、かつ
その他端が前記スプリングの他端に連結された荷重検知
レバー113と、前記各プランジャ103,104の一
端に当接するイコライザ114と、該イコライザ114
を前記荷重検知レバー113の所定位置に固着させるた
めのクランプ部材115とからなっている。
【0005】他方、図14に示すようなシングル型の荷
重応動制動液圧制御装置201では、ハウジング202
内に摺動自在に配設され、かつブレーキマスタシリンダ
などからの液圧で応動する単一のプランジャ203によ
り、開閉弁を開閉して、該マスタシリンダなどの液圧を
所定の割合で減圧させ、後輪ブレーキシリンダに伝達す
るようにしている。
【0006】さらに、この開閉弁に車両の積載荷重に応
じた特性を付与するため、積載荷重に応じた力を荷重検
知機構211により前記単一のプランジャ203に作用
させて、前記開閉弁の減圧動作開始点(圧力)を変化さ
せ、積載荷重の大きい程、後輪の制動力制御開始圧力を
大きくするようにした装置が知られている。(例えば、
実開昭63−69664号公報) そして、前記荷重検知機構211は、その一端が車軸側
に連結され、かつ前記車両の積載荷重に応じた付勢力を
付与するスプリングと、その一端が前記開閉弁のハウジ
ング202に揺動可能に支持されるとともに、その他端
が前記スプリングの他端に連結され、かつ前記プランジ
ャ203の一端に当接する荷重検知レバー213とから
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に示
す前記のような液圧制御装置101にあっては、積載荷
重に応じた力を各開閉弁105,106のプランジャ1
03,104に作用させる荷重検知機構111の荷重検
知レバー113と前記各プランジャ103,104間に
介在するイコライザ114とは、該イコライザ114の
凹部底面に設けられた突起部114aにより、点接触さ
れており、該イコライザ114と各開閉弁105,10
6のプランジャ103,104とは、該イコライザ11
4の前記各プランジャ端103a,104aと当接する
部分に設けられた突起部により、点接触されている。
【0008】しかしながら、作動時は、荷重検知レバー
113とイコライザ114同士、またはイコライザ11
4と各プランジャ端103a,104a同士が衝突し
て、打音を発生したり、非作動時は、前記イコライザ1
14はフリー状態(遊び、またはガタがある状態)であ
り、特に車両走行中のブレーキ非作動時に、該イコライ
ザ114が踊って前記荷重検知レバー113や他の部品
と接触して異音を発生するという問題点があった。
【0009】他方、図14に示す前記のようなシングル
型の液圧制御装置201にあっては、積載荷重に応じた
力を開閉弁のプランジャ203に作用させる荷重検知機
構211の荷重検知レバー213側にステム214が固
定され、該ステム214と前記プランジャ203端の間
に、ゴム板215を介して、該ステム214と摺動自在
に嵌合するキャップ216と、該キャップ216に保持
された鋼球217とを順に配設し、ブレーキ作動時は、
前記ステム214とプランジャ203とが衝突しても、
その衝撃力を前記ゴム板215によって、緩和または吸
収させ、異音の発生を防止していた。
【0010】しかしながら、前記荷重検知レバー213
とプランジャ203端の間を、前記ゴム板215によっ
て、その衝撃力を緩和または吸収させ、異音の発生を防
止することができるが、該ゴム板215の耐久性が悪い
という問題点があると同時に、その構造が複雑であり、
かつ製造原価が高くなっているという問題点があった。
【0011】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、ブレーキ急作動時、ま
たは車両走行中のブレーキ非作動時における荷重検知機
構から発生する打音を防止するとともに、ブレーキ非作
動時の該荷重検知機構の遊び(がた)を減少させる荷重
応動制動液圧制御装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、構造が簡単で、前記
打音の発生を防止する緩衝部材の耐久性をよくするとと
もに、製造原価が安くなる荷重応動制動液圧制御装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、 (1) ハウジング内に摺動自在に配設され、ブレーキ
マスタシリンダなどからの液圧でそれぞれ独立して応動
する一対のプランジャの開閉によって、該マスタシリン
ダなどの液圧を所定の割合で減圧して、左右後輪ブレー
キシリンダにそれぞれ伝達する弁機構と、車両の積載荷
重に応じた荷重を前記各プランジャに作用せしめて、前
記弁機構の減圧動作開始点を移動させる荷重検知機構と
からなり、該荷重検知機構は、その一端が車軸側に連結
され、かつ前記車両の積載荷重に応じた付勢力を付与す
るスプリングと、その一端が前記弁機構のハウジングに
揺動可能に支持され、かつその他端が前記スプリングの
他端に連結された荷重検知レバーと、前記各プランジャ
の一端に当接するイコライザと、該イコライザを前記荷
重検知レバーの所定位置に固着させるためのクランプ部
材とからなる液圧制御装置において、前記イコライザ
の、前記荷重検知レバーと当接する部分に凹部を形成
し、該凹部に弾性材からなる緩衝部材を固着し、非作動
中は、該緩衝部材により、前記イコライザと前記荷重検
知レバーとを離隔し、作動中は、該荷重検知レバーによ
り前記緩衝部材を押圧、変形させて、前記イコライザと
前記荷重検知レバーとを直接当接させることを特徴とす
る。
【0014】(2) 前記(1)において、前記緩衝部
材がゴム系材からなるとともに、前記イコライザと一体
成形されることを特徴とする。
【0015】(3) 前記(1)において、前記イコラ
イザの凹部が段付き穴であり、その大径部が前記荷重検
知レバーと当接する側に形成され、前記緩衝部材は、そ
の大径部が該段付き穴の大径部に配設されるように該大
径部より若干小さい外径を有し、その小径部が該段付き
穴の小径部に挿設されるような外径を有する段付き円柱
形状であることを特徴とする。
【0016】(4) ハウジング内に摺動自在に配設さ
れ、ブレーキマスタシリンダなどからの液圧で応動する
プランジャの開閉によって、該マスタシリンダなどの液
圧を所定の割合で減圧して、後輪ブレーキシリンダに伝
達する弁機構と、車両の積載荷重に応じた荷重を前記プ
ランジャに作用せしめて、前記弁機構の減圧動作開始点
を移動させる荷重検知機構とからなり、該荷重検知機構
は、その一端が車軸側に連結され、かつ前記車両の積載
荷重に応じた付勢力を付与するスプリングと、その一端
が前記弁機構のハウジングに揺動可能に支持されるとと
もに、その他端が前記スプリングの他端に連結され、か
つ前記プランジャの一端に当接する荷重検知レバーとか
らなる液圧制御装置において、前記荷重検知レバーと当
接する前記プランジャ端との間に、その当接部位に穴が
設けられた弾性材からなる緩衝部材を配設させ、非作動
中は、該緩衝部材により、前記プランジャと前記荷重検
知レバーとを離隔し、作動中は、該荷重検知レバー(ま
たは該荷重検知レバーに固着された小球部材)により、
前記緩衝部材を押圧、変形させ、該緩衝部材の穴を挿通
して、前記プランジャ端と前記荷重検知レバーとを直接
当接させることを特徴とする。
【0017】本発明は以上のように構成されているの
で、ブレーキ急作動時においては、荷重検知機構から発
生する衝撃力を、弾性材からなる緩衝部材により効果的
に吸収、減衰させて、打音の発生を防止するとともに、
車両走行中のブレーキ非作動時においては、該緩衝部材
により、前記イコライザと前記荷重検知レバーとを離隔
して、その遊び(がた)を抑え、該遊びのための衝突に
よる異音をなくすことができる。
【0018】ブレーキ作動時においては、前記荷重検知
レバーにより前記緩衝部材を押圧、変形させて、該荷重
検知レバーとイコライザ、または、該荷重検知レバー自
体または該荷重検知レバーの小球部材とプランジャとを
直接当接させるため、前記緩衝部材の耐久性を良くして
いる。また、部品点数が少なく、組立作業性もよく、製
造原価が安くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1ないし
図5は本発明の荷重応動制動液圧制御装置の第1実施例
を示し、図1はデュアル型の同液圧制御装置の要部断面
を含む正面図、図2は図1のII-II線による断面図、図
3はイコライザの斜視図、図4は緩衝部材の斜視図、図
5は図2のV-V 線による断面図で、図5(a)はブレー
キ非作動状態の断面図、図5(b)はブレーキ作動状態
の断面図ある。
【0020】図1および図2において、通常、車両のシ
ャーシ側に固定される荷重応動制動液圧制御装置1は、
ハウジング2内に、図示しないマスタシリンダなどから
の液圧でそれぞれ独立して応動する一対のプランジャ
3,4が摺動自在に、かつ液密的に配設され、このプラ
ンジャ3,4の動きによって、ハウジング2内に形成さ
れているそれぞれの開閉弁5,6を開閉している。そし
て、この開閉弁5,6の開閉により、インレットポート
7,8に前記マスタシリンダなどからそれぞれ独立して
伝達された液圧を所定の割合で減圧させ、アウトレット
ポート9,10から左右それぞれの後輪ブレーキシリン
ダに伝達している。
【0021】前記ハウジング2の図示(図1,2)上端
には、荷重検知機構11を配設する。この荷重検知機構
11は、スプリング12、荷重検知レバー13、イコラ
イザ14およびクランプ15から成る。
【0022】前記スプリング12は、その一端が後車軸
側部材16に、他端が前記荷重検知レバー13の一端に
それぞれ連結され、車両の積載荷重に応じた付勢力を前
記検知レバー13側に伝達する。
【0023】前記荷重検知レバー13の他端は、前記ハ
ウジング2の一端にピン17を介して、回動可能に支持
されている。該検知レバー13は、前記ハウジング2に
配設されている前記プランジャ3,4から密液的に突出
されたプランジャ一端3a,4aに、イコライザ14を
介して、前記スプリング12の付勢力を作用させてい
る。また、前記イコライザ14は、図2に示すように、
クランプ15により前記荷重検知レバー13に取り付け
られており、該クランプ15には、前記検知レバー13
上の前記イコライザ14を所定位置に位置決めするた
め、前記ハウジング2の一端に設けられたピン17を介
して、回動可能に位置決め部15aが形成されている。
そして、このように前記各開閉弁5,6の減圧動作開始
点を移動させている。
【0024】前記イコライザ14は、図3,図5(a)
および図5(b)に示すように、前記荷重検知レバー1
3と当接する部分に、該荷重検知レバー13とほぼ直角
方向に段付き穴14aが設けられ、その大径部14bが
前記荷重検知レバー13と当接する側に形成されてい
る。弾性を有するゴム系材からなる緩衝部材19は、図
4に示すように、その大径部19aが該段付き穴14a
の大径部14bに配設されるように該大径部14bより
若干小さい外径を有し、その小径部19bが該段付き穴
14aの小径部14cに挿設されるような外径を有する
段付き円柱形状の部材である。
【0025】そして、図5(a)に示すように、該緩衝
部材19を前記イコライザ14の段付き穴14aに挿着
して、ブレーキの非作動中は、該緩衝部材19の大径部
19aにより、前記イコライザ14と前記荷重検知レバ
ー13とを離隔し、ブレーキ作動中は、図5(b)に示
すように、該荷重検知レバー13により前記緩衝部材1
9の大径部19aを押圧、変形させて、前記イコライザ
14と前記荷重検知レバー13とを直接当接させてい
る。なお、前記緩衝部材19を、前記イコライザ14と
一体成形させてもよい。
【0026】図6および図7は本発明の荷重応動制動液
圧制御装置の第2実施例を示し、図6はシングル型の同
液圧制御装置の要部断面を含む正面図、図7は図6のA
部拡大断面図で、図7(a)はブレーキ非作動状態の断
面図、図7(b)はブレーキ作動状態の断面図ある。
【0027】図6において、通常、車両のシャーシ側に
固定される荷重応動制動液圧制御装置21は、ハウジン
グ22内に、図示しないマスタシリンダなどからの液圧
で応動するプランジャ23が摺動自在に、かつ液密的に
配設され、このプランジャ23の動きによって、ハウジ
ング22内に形成されている図示しない開閉弁を開閉し
ている。そして、この開閉弁の開閉により、インレット
ポート27に前記マスタシリンダなどから伝達された液
圧を所定の割合で減圧させ、アウトレットポート29か
ら左右の後輪ブレーキシリンダに伝達している。
【0028】前記ハウジング22の図示(図6)上端に
は、荷重検知機構31を配設する。この荷重検知機構3
1は、スプリング12、荷重検知レバー13から成る。
該スプリング12は、その一端が後車軸側部材16に、
他端が前記荷重検知レバー13の一端にそれぞれ連結さ
れ、車両の積載荷重に応じた付勢力を前記検知レバー1
3側に伝達する。該荷重検知レバー13の他端は、前記
ハウジング22の一端にピン17を介して、回動可能に
支持されている。該検知レバー13は、前記ハウジング
22に配設されている前記プランジャ23から密液的に
突出された該プランジャ23の一端23aに、前記スプ
リング12の付勢力を作用させている。そして、このよ
うに前記各開閉弁の減圧動作開始点を移動させている。
【0029】図7(a)に示すように、前記荷重検知レ
バー13の、前記プランジャ23の一端23aと当接す
る位置に切欠部13aを形成して、該切欠部13aに小
球部材32、例えば小径の鋼球を固着するとともに、該
プランジャ端(アルミ系材)23aに、保護のための鉄
系のキャップ33をかぶせた上に、底部に前記小球部材
32の外径より小さい穴34aが設けられたコップ形状
の弾性を有する、例えばゴム系材からなる緩衝部材34
を冠着させている。なお、該緩衝部材34の前記小穴3
4aの周縁34bは、厚く形成されている。
【0030】そして、ブレーキ非作動中は、図7(a)
に示すように、該緩衝部材34の小穴34aの周縁34
bにより、前記プランジャ23と前記荷重検知レバー1
3の小球部材23とを離隔しておき、ブレーキ作動中
は、該荷重検知レバー13により前記緩衝部材34の周
縁34bを押圧、変形させ、該緩衝部材34の小穴34
aを挿通して、前記プランジャ23と前記荷重検知レバ
ー13の小球部材32とを直接当接させている。
【0031】図8は、図7の他の例を示す拡大断面図
で、図8(a)はブレーキ非作動状態の断面図、図8
(b)はブレーキ作動状態の断面図であり、図7と同一
部材には同一符号を付して、その説明を省略する。図8
(a)および図8(b)において、前記荷重検知レバー
13の切欠部13aに固着された小球部材32a、例え
ば小径の鋼球は、図7(a)に示された小球部材32よ
り外径が小さく、かつ前記プランジャ端23aに前記キ
ャップ33をかぶせた上に、底部に前記小球部材32a
の外径より大きい穴34cが設けられたコップ形状の緩
衝部材34を冠着させている。なお、該緩衝部材34の
前記小穴34cの周縁34bは、厚く形成されている。
【0032】この場合、ブレーキ非作動中は、図8
(a)に示すように、該緩衝部材34の小穴34cの周
縁34bにより、前記プランジャ23と前記荷重検知レ
バー13の小球部材23aとを離隔しておき、ブレーキ
作動中は、該荷重検知レバー13により前記緩衝部材3
4の周縁34bを押圧、変形させ、該緩衝部材34の小
穴34cを挿通して、前記プランジャ23と前記荷重検
知レバー13の小球部材32aとを直接当接させてい
る。したがって、前記コップ形状の緩衝部材34の底部
に設けられた小穴34cの内径が、前記小球部材23a
の外径より大きい場合でも、前記図7と同様な作用を呈
する。なお、前記小球部材23,23aに代えて、同様
な形状の突起部を前記荷重検知レバー13に形成させて
もよい。
【0033】図9は、図7のさらに他の例を示す拡大断
面図で、図9(a)はブレーキ非作動状態の断面図、図
9(b)はブレーキ作動状態の断面図であり、図7と同
一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。図
9(a)および図9(b)において、前記荷重検知レバ
ー13には前記小球部材32,32aを固着しない代わ
りに、前記プランジャ端23aを球形状の端23bに形
成し、該プランジャ端(アルミ系材)23bに、保護の
ための鉄系の底部が球形状のキャップ33aをかぶせた
上に、図8に示すような底部に小穴34bが設けられた
コップ形状の弾性を有する、例えばゴム系材からなる緩
衝部材34を冠着させている。
【0034】この場合、ブレーキ非作動中は、図9
(a)に示すように、該緩衝部材34の小穴34cの周
縁34bにより、前記プランジャ23と前記荷重検知レ
バー13とを離隔しておき、ブレーキ作動中は、該荷重
検知レバー13により前記緩衝部材34の周縁34bを
押圧、変形させ、該緩衝部材34の小穴34cを挿通し
て、前記プランジャ23と前記荷重検知レバー13とを
直接当接させている。したがって、前記図7および図8
と同様な作用を呈する。
【0035】図10は図7のさらに他の例を示す拡大断
面図で、図10(a)はブレーキ非作動状態の断面図、
図10(b)はブレーキ作動状態の断面図であり、図7
と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略す
る。図10(a)および図10(b)において、前記プ
ランジャ端23aの軸方向に、前記小球部材32の外径
とほぼ同じ外径を有する支柱36を立設し、該支柱36
と前記荷重検知レバー13に固着された小球部材32と
を、ともにかぶせるように、前記緩衝部材34に代え
て、弾性材、例えばゴム系材からなる円筒形状(中央内
周部分が若干薄くなっている)の緩衝部材37が配設さ
れている。
【0036】この場合、ブレーキ非作動中は、図10
(a)に示すように、該緩衝部材37により、前記プラ
ンジャ23と前記荷重検知レバー13の小球部材32と
を離隔しておき、ブレーキ作動中は、図10(b)に示
すように、該荷重検知レバー13により前記緩衝部材3
7を押圧、変形させ、該緩衝部材37の内径部37aを
挿通して、前記プランジャ23と前記荷重検知レバー1
3の小球部材32とを直接当接させている。
【0037】図11および図12は、図7のさらに他の
例を示す拡大断面図で、図11(a)は前記荷重検知レ
バー13と前記プランジャの一端23aとの当接部分の
部分断面図、図11(b)は図11(a)のXIb - XIb
線による断面図、図12(a)はブレーキ非作動状態の
断面図、図12(b)はブレーキ作動状態の断面図であ
り、図7と同一部材には同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0038】図11(a)および図11(b)におい
て、前記プランジャ端23aに、その軸方向に、前記小
球部材32の外径とほぼ同じ外径を有する鋼材(例えば
ベアリング鋼)からなる円柱状の当接部材39を、同一
端面になるように埋設する。
【0039】他方、前記緩衝部材34に代えて、弾性
材、例えばゴム系材からなる外形断面が矩形状で、内部
に前記荷重検知レバー13が貫通可能に角形の貫通穴4
0aと、該穴40aの上面2箇所に凸部40b,40b
とが形成された緩衝部材40が、該荷重検知レバー13
上に挿入、配設され、該凸部40b,40bが該荷重検
知レバー13に形成された凹部13b,13bに嵌合
し、固着されている。そして、該緩衝部材40の底部
で、前記荷重検知レバー13と前記プランジャ23の一
端23aとの当接部位に、前記小球部材32の外径より
小さい穴40cが設けられている。なお、該緩衝部材4
0の前記小穴40cの周縁は、若干厚く形成されるのが
好ましい。
【0040】この場合、ブレーキ非作動中は、図12
(a)に示すように、該緩衝部材40により、前記プラ
ンジャ23と前記荷重検知レバー13の小球部材32と
を離隔しておき、ブレーキ作動中は、図12(b)に示
すように、該荷重検知レバー13と該小球部材32によ
り前記緩衝部材40の底部を押圧、変形させ、該緩衝部
材40の小穴40cを挿通して、前記プランジャ23と
前記荷重検知レバー13の小球部材32とを直接当接さ
せている。
【0041】なお、ブーツ40が、図1の前記プランジ
ャ端3a,4aおよびイコライザ14などの機構部分を
異物の侵入から保護するため、ハウジング2に装着され
ると同様に、図6の前記プランジャ端23aおよび荷重
検知レバー13などの機構部分を異物の侵入から保護す
るため、ハウジング22にも装着されている。
【0042】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を有する他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
荷重応動制動液圧制御装置によれば、請求項1ないし3
については、イコライザの、荷重検知レバーと当接する
部分に凹部を形成し、該凹部に弾性材からなる緩衝部材
を固着し、非作動中は、該緩衝部材により、前記イコラ
イザと前記荷重検知レバーとを離隔し、作動中は、該荷
重検知レバーにより前記緩衝部材を押圧、変形させて、
前記イコライザと前記荷重検知レバーとを直接当接させ
るので、ブレーキ急作動時、または車両走行中のブレー
キ非作動時における荷重検知機構から発生する打音を防
止するとともに、ブレーキ非作動時の該荷重検知機構の
遊び(がた)を減少させることができる。さらに、構造
が簡単で、前記打音の発生を防止する緩衝部材の耐久性
をよくするとともに、製造原価が安くすることができ
る。
【0044】請求項4については、荷重検知レバーと当
接するプランジャ端との間に、その当接部位に穴が設け
られた弾性材からなる緩衝部材を配設させ、非作動中
は、該緩衝部材により、前記プランジャと前記荷重検知
レバーとを離隔し、作動中は、該荷重検知レバーにより
前記緩衝部材を押圧、変形させ、該緩衝部材の穴を挿通
して、前記プランジャ端と前記荷重検知レバーとを直接
当接させるので、ブレーキ非作動時の該荷重検知機構の
遊び(がた)を減少させることができる。さらに、構造
が簡単で、前記打音の発生を防止する緩衝部材の耐久性
をよくするとともに、製造原価が安くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重応動制動液圧制御装置の第1実施
例を示すデュアル型の同液圧制御装置の要部断面を含む
正面図である。
【図2】図1のII-II 線による断面図である。
【図3】イコライザの斜視図である。
【図4】緩衝部材の斜視図である。
【図5】図2のV-V 線による断面図で、図5(a)はブ
レーキ非作動状態の断面図、図5(b)はブレーキ作動
状態の断面図ある。
【図6】本発明の荷重応動制動液圧制御装置の第2実施
例を示すシングル型の同液圧制御装置の要部断面を含む
正面図である。
【図7】図6のA部拡大断面図で、図7(a)はブレー
キ非作動状態の断面図、図7(b)はブレーキ作動状態
の断面図ある。
【図8】図7の他の例を示す拡大断面図で、図8(a)
はブレーキ非作動状態の断面図、図8(b)はブレーキ
作動状態の断面図ある。
【図9】図7のさらに他の例を示す拡大断面図で、図9
(a)はブレーキ非作動状態の断面図、図9(b)はブ
レーキ作動状態の断面図ある。
【図10】図7のさらに他の例を示す拡大断面図で、図
10(a)はブレーキ非作動状態の断面図、図10
(b)はブレーキ作動状態の断面図ある。
【図11】図7のさらに他の例を示す拡大断面図で、図
11(a)は前記荷重検知レバーと前記プランジャの一
端との当接部分の部分断面図、図11(b)は図11
(a)のXIb - XIb 線による断面図である。
【図12】図12(a)は、図11におけるブレーキ非
作動状態の断面図、図12(b)は、図11におけるブ
レーキ作動状態の断面図ある。
【図13】従来のデュアル型の荷重応動制動液圧制御装
置の断面図である。
【図14】従来のシングル型の荷重応動制動液圧制御装
置の要部断面図である。
【符号の説明】
1,21 荷重応動制動液圧制御装置 3a,4a,23a プランジャ端 11,31 荷重検知機構 13 荷重検知レバー 13a 切欠部 13b 凹部 14 イコライザ 14a 段付き穴 14b 大径部 14c 小径部 19,34,37,40 緩衝部材 19a 大径部 19b 小径部 32,32a 小球部材 33,33a キャップ 34a,34c,40c 小穴 34b 周縁 36 支柱 37a 内径部 39 当接部材 40b 凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に摺動自在に配設され、ブ
    レーキマスタシリンダなどからの液圧でそれぞれ独立し
    て応動する一対のプランジャの開閉によって、該マスタ
    シリンダなどの液圧を所定の割合で減圧して、左右後輪
    ブレーキシリンダにそれぞれ伝達する弁機構と、車両の
    積載荷重に応じた荷重を前記各プランジャに作用せしめ
    て、前記弁機構の減圧動作開始点を移動させる荷重検知
    機構とからなり、該荷重検知機構は、その一端が車軸側
    に連結され、かつ前記車両の積載荷重に応じた付勢力を
    付与するスプリングと、その一端が前記弁機構のハウジ
    ングに揺動可能に支持され、かつその他端が前記スプリ
    ングの他端に連結された荷重検知レバーと、前記各プラ
    ンジャの一端に当接するイコライザと、該イコライザを
    前記荷重検知レバーの所定位置に固着させるためのクラ
    ンプ部材とからなる液圧制御装置において、 前記イコライザの、前記荷重検知レバーと当接する部分
    に凹部を形成し、該凹部に弾性材からなる緩衝部材を固
    着し、 非作動中は、該緩衝部材により、前記イコライザと前記
    荷重検知レバーとを離隔し、作動中は、該荷重検知レバ
    ーにより前記緩衝部材を押圧、変形させて、前記イコラ
    イザと前記荷重検知レバーとを直接当接させることを特
    徴とする荷重応動制動液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材がゴム系材からなるととも
    に、前記イコライザと一体成形されることを特徴とする
    請求項1に記載の荷重応動制動液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記イコライザの凹部が段付き穴であ
    り、その大径部が前記荷重検知レバーと当接する側に形
    成され、前記緩衝部材は、その大径部が該段付き穴の大
    径部に配設されるように該大径部より若干小さい外径を
    有し、その小径部が該段付き穴の小径部に挿設されるよ
    うな外径を有する段付き円柱形状であることを特徴とす
    る請求項1に記載の荷重応動制動液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 ハウジング内に摺動自在に配設され、ブ
    レーキマスタシリンダなどからの液圧で応動するプラン
    ジャの開閉によって、該マスタシリンダなどの液圧を所
    定の割合で減圧して、後輪ブレーキシリンダに伝達する
    弁機構と、車両の積載荷重に応じた荷重を前記プランジ
    ャに作用せしめて、前記弁機構の減圧動作開始点を移動
    させる荷重検知機構とからなり、該荷重検知機構は、そ
    の一端が車軸側に連結され、かつ前記車両の積載荷重に
    応じた付勢力を付与するスプリングと、その一端が前記
    弁機構のハウジングに揺動可能に支持されるとともに、
    その他端が前記スプリングの他端に連結され、かつ前記
    プランジャの一端に当接する荷重検知レバーとからなる
    液圧制御装置において、 前記荷重検知レバーと当接する前記プランジャ端との間
    に、その当接部位に穴が設けられた弾性材からなる緩衝
    部材を配設させ、 非作動中は、該緩衝部材により、前記プランジャと前記
    荷重検知レバーとを離隔し、作動中は、該荷重検知レバ
    ーにより前記緩衝部材を押圧、変形させ、該緩衝部材の
    穴を挿通して、前記プランジャ端と前記荷重検知レバー
    とを直接当接させることを特徴とする荷重応動制動液圧
    制御装置。
JP33671597A 1996-12-20 1997-12-08 荷重応動制動液圧制御装置 Pending JPH10230830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000280878A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Rhythm Corp 荷重応動型ブレーキ液圧制御弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000280878A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Rhythm Corp 荷重応動型ブレーキ液圧制御弁

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