JPH0336456Y2 - - Google Patents

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JPH0336456Y2
JPH0336456Y2 JP18846084U JP18846084U JPH0336456Y2 JP H0336456 Y2 JPH0336456 Y2 JP H0336456Y2 JP 18846084 U JP18846084 U JP 18846084U JP 18846084 U JP18846084 U JP 18846084U JP H0336456 Y2 JPH0336456 Y2 JP H0336456Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両等のエアブレーキ装置に用いて最
適なブレーキ用空圧作動装置、特に、入口から圧
力室に供給される圧縮空気の圧力を受圧して移動
する空圧可動体を収容した空圧作動器と、前記入
口から前記圧力室への圧縮空気の流量を前記空圧
可動体の移動初期に制限する作動制限装置とを有
するブレーキ用空圧作動装置に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
この種の装置としては例えば、実公昭57−
58032号に開示されているものが知られている。
この装置における作動制限装置では筒状体の一端
が空圧可動体、すなわちピストンと当接してお
り、筒状体の周壁の一部に小孔が形成される。ピ
ストンが所定量移動するまでは筒状体の一端はピ
ストンと当接しているが、この所定量以上移動す
ると筒状体の一端はピストンから離れ、筒状体の
内孔を通つて大きな流量で圧縮空気が圧力室に導
入されるようになつており、それまでは筒状体の
小孔を通つて圧縮空気が圧力室に導入される。こ
れにより移動初期には流量が制限され、急制動感
や衝げき音の発生を防止するようにしているので
あるが、筒状体の一端とピストンとの当接によ
り、いわば閉弁作用を行なつているために、もし
ピストンに倒れが生ずると、ピストンと筒状体の
一端との間に隙間ができ、すなわち開弁してしま
い、こゝから大量の圧縮空気が圧力室に流入して
しまい、移動初期における流量制限効果もしくは
絞り効果は得られないことになる。
そこで、ピストンに倒れが生じたとしても弁作
用を行うような作動制限装置として第3図に示す
ような構成が考えられる。
第3図においてシリンダー100内にシールリ
ング102を装着したピストン101が摺動自在
に嵌合している。ピストン101はばね105に
より左方に付勢されるが、ピストン101と一体
的な出力軸106が図示せずともシリンダ100
の一部によつて図示の復動位置に規制されてい
る。ピストン101の両側には圧力室103及び
大気室104が形成される。
シリンダ100の左端部にはケーシング107
が固定され、これに一体的に入力口108が形成
されている。ケーシング107内にはカツプ形状
の弁体109が配設され、これにシールリング1
19を介在させて弁作動体111が摺動自在に挿
通している。弁体109はばね115により左方
に付勢され、その左端面をケーシング107の内
端面に当接させている。ケーシング107は弁体
109と弁作動体111とによつて二つの室11
3,114が画成され、弁体109の左端面がケ
ーシング107の内端面に当接することにより、
両室113,114間の自由な連通は遮断されて
おり、弁体109に形成した絞り孔110を介し
て絞り連通している。弁作動体111には径方向
通路116、軸方向通路117、その右端部には
切欠き118が形成されている。これらを介して
一方の室114は圧力室103と常時連通してい
る。
以上の構成において、入力口108に圧縮空気
が導入されると、室113、絞り孔110、室1
14通路116,117、切欠き118を通つて
圧力室に供給される。絞り孔110により流量が
制限されて供給される。
ピストン101が右方に移動し始めると共に弁
作動体111もばね112の働らきでピストン1
01と当接しながら右方に移動し、遂には弁作動
体111のフランジ部111aが弁体109の中
央のリング状突部109aに当接するに至る。更
にピストン101及び弁作動体111が右方に移
動することにより弁体109もばね115のばね
力に抗して右方に移動させられる。弁体109の
左端面がケーシング107の内端面から離れて、
これらの間に2室113,114を自由連通させ
る通路を形成する。こゝを通つて大量に圧縮空気
が圧力室103に供給され、ピストン101は迅
速に右方へと移動するようになる。弁作動体11
1は右方フランジ部111bがケーシング107
の内端面と当接することにより移動が制限され、
以後、ピストン101はこれから離れる。
以上のような作用を行なう第3図の構成では、
ピストン101が倒れて弁作動体111の端面と
ピストン101との間に隙間ができても、こゝで
閉弁作用を行うものではないので、移動初期の流
量制限作用には何ら影響がない。然しながら、移
動初期においては、すなわち、弁体109がケー
シング107の内端面から離れるまでには両室1
13,114には圧力差があつて弁体109に圧
縮空気による右方への押圧力が作用する。従つ
て、ばね115はこれに打ち勝つだけのばね力を
もたなければならない。また、弁作動体111の
フランジ部111aが弁体109の突部109a
に当接した後、弁体109を開弁させるためには
ばね112のばね力は上述のばね115のばね力
より大きくなければならない。従つて、このばね
112のばね力は相当大きいものとなり、ピスト
ン101を復帰させるためのばね105のばね力
は当然のことながらこのばね力より大でなければ
ならないので、結局、本装置の作動効率を低下さ
せてしまうことになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記問題に鑑みてなされ、ピストンに
倒れが生じても移動初期の流量制限作用を失うこ
となく、また作動効率を低下させることのないブ
レーキ用空圧作動装置を提供することを目的とす
る。
〔手段〕
上記目的は、冒頭に述べた構成において、前記
作動制限装置は、前記入口と前記圧力室との間に
形成した空所と、該空所の前記入口側壁部に一端
が支持される第1のばねと、該第1のばねの他端
側に配置され前記空所の前記圧力室側端部に設け
た突部に当接するよう付勢される可動の第1部材
と、該第1部材に一端が当接可能であり他端が前
記空圧可動体に当接可能である可動の第2部材
と、前記第1部材と第2部材との間に配置され第
2部材を第1部材から遠ざける方向に付勢し前記
第1のばねよりも付勢力が小さい第2のばねと、
前記第1部材の両側を連通する第1通路と、前記
第2部材に設けられ前記圧力室と前記第1通路と
の連通を前記第1部材との当接により阻止される
第2通路と、前記入口と前記圧力室とを連通する
絞り通路とを有するようにしたブレーキ用空圧作
動装置、によつて達成される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例につき第1図及び第2図
を参照して説明する。
第1図において本実施例の建設車両用ブースタ
は全体として1で示され、エアシリンダ部2とマ
スタシリンダ部3とから成つている。エアシリン
ダ部2において本体は後方シエル4(なお本明細
書では図において右方を前方として左方を後方と
する。)と、これに嵌合固定される前方シエル5
とから成り内部空間を形成している。後方シエル
4の内側後壁部にはダイヤフラム取付部材6が複
数のボルト7とナツト8とにより固定され、ダイ
ヤフラム9の外方ビード部9aは後方シエル4と
ダイヤフラム取付部材6との間に狭着固定され
る。また後方シエル4と前方シエル5とから成る
本体の内部空間には図において左右方向に移動可
能に可動体Aが挿入される。可動体Aは皿状の第
1可動部材10、わん状の第2可動部材11及び
円板状の第3可動部材12から成り、これらは複
数のボルト13及びナツト14により一体化され
ている。上述のダイヤフラム9の内方ビード部9
bは第1可動部材10と第2可動部材11との間
に狭着固定される。以上のような可動体Aにより
本体の内部空間内に空気圧力室18と大気室19
とが区画される。また後方シエル4の後壁中央部
には本考案に係わる作動制限装置60が固定さ
れ、この入力口62を介して空気圧力室18に後
述するような制限作用の下に圧縮空気が供給さ
れ、またこれから排気される。
可動体Aの第3可動部材12にはばね受け15
が固定されており、前方シエル5に固定された他
方のばね受け16との間に復帰用ばね17が張設
され、可動体Aを図において左方へと付勢し、図
示のブースタ非作動状態では可動体Aを復動位置
においている。可動体Aの第3可動部材12には
更に連結ロツド23が溶接固定されており、前方
シエル5の中心開口24を通つてマスタシリンダ
部3側に突出している。また後方シエル4と前方
シエル5との嵌合部分にはエアブリーダ21が螺
着固定されている。
マスタシリンダ部3においては、シリンダ本体
25はその後端部がエアシリンダ部2の前方シエ
ル5に固定された取付円板22の中心孔26に嵌
着して溶接固定されており、シリンダ本体25の
シリンダ孔27には摺動自在なピストン28が嵌
合している。ピストン28には軸方向に凹所29
が形成されており、これに上述のエアシリンダ部
2の連結ロツド23が突入している。またピスト
ン28には径方向に通孔30が形成され、前方大
径部31の軸方向に形成された通孔32と連通し
ている。
ピストン28の前方大径部31の先端部分には
ポンピング用逆止弁33が螺着されている。この
逆止弁33において、本体34は段付孔35を有
し、この段付孔35の大径孔部に球弁36が摺動
自在に配設され、ばね39により左方に付勢さ
れ、通常の状態では図示するように本体34の内
壁段部に当接している。本体34の右端部には環
状の球弁受け38が固定され、この球弁受け38
のフランジ部と球弁36との間に上述のばね39
が張設されている。また本体34の周壁部には複
数の小孔37が形成されている。
またピストン28の前方大径部31の周壁部に
はOリング40及びこの外周にテフロンリング4
1が装着されている。他方、後方大径部44の周
壁部にはカーブシール42及びOリング43が装
着されている。ピストン28はシリンダ本体25
の後端部に固定されたストツプリング45によつ
て、その戻り位置が規制される。
シリンダ本体25の前方開口端には蓋体47が
溶接固定され、これには接続口48が形成され、
これに図示しないホイールシリンダへの配管が接
続される。蓋体47とピストン28の前方大径部
31との間に液圧発生室54が画成され、これら
の間に戻しばね46が張設され、ピストン28を
後方へと付勢し、図示する復動位置をとらせてい
る。
また、シリンダ本体25の周壁部にはリザーバ
配管取付部材49が溶接固定されている。取付部
材49には接続口50が形成され、これに図示し
ないリザーバへの配管が接続される。また接続口
50の下端部側方に連通して通路51が形成され
る。他方、シリンダ本体25の周壁部には通孔5
2,53が形成され、図示する状態では接続口5
0は通孔52を介してシリンダ本体25のシリン
ダ孔27内の無圧室55と連通し、通路51は通
孔53を介して液圧発生室54と連通している。
次に作動制限装置60の詳細について説明す
る。
このケーシング61は後方シエル4の後端面に
固定された取付ブロツク20にシールリング73
を介在させ螺着され、上述の入力口62と連通し
て空所63を有している。空所63内にはカツプ
状の第1部材64が配設され、これは取付ブロツ
ク20の中心孔に摺動自在な筒状の第2部材65
に通常の図示する状態では当接している。第1部
材64のフランジ部64aとケーシング61の入
力口側端面との間には第1ばね70が張設され、
第1部材64を第2部材65側に付勢している。
また、第2部材65のフランジ部65aと第1部
材64の内端面との間に第2ばね71が張設さ
れ、これら部材65,65を相離反する方向に付
勢している。
第2部材65の右端部はダイヤフラム取付部材
6の中心孔68から突出しており、図示する通常
の状態では可動体Aの第1可動部材10と当接し
ている。上述の第1ばね70のばね力は第2ばね
71のばね力より大きく、第1部材64のフラン
ジ部64aを第2部材65のフランジ部65aに
当接させているが、これにより第1部材64の外
側空間aと内側空間bとを遮断している。すなわ
ち、両フランジ部64a,65aをメタルシール
としているが、このシール作用のためにこの部分
に更にゴム板を貼着するようにしてもよい。すな
わち、両フランジ部64a,65aは弁の働らき
をし、図示の状態では閉弁している。また、第1
部材64のフランジ部64aの外周縁部は取付ブ
ロツク20の外端面に形成した複数の突部66と
所定の距離をおいて対向している。
第1部材64の内側空間bは第2部材65の内
孔69及び第2部材65の右端部に形成した複数
の切欠き67を介して空気圧力室18と常時自由
連通している。すなわち、これらの間には絞り通
路は存在しない。然しながら、第1部材64の中
央部には絞り孔72が形成され、これにより空間
a,bは絞り連通している。
本考案の実施例は以上のように構成されるが、
次にこの作用について説明する。
運転手が図示しないブレーキペダルを踏むと、
圧縮空気が入力口62に供給される。最初は装置
の各部は図示の状態にあり、圧縮空気は第1部材
64の絞り孔72、第2部材65の内孔69、切
欠き67を通つて空気圧力室18に供給される。
絞り孔72を通るために、供給速度は低いので、
可動体Aはゆつくりと前進する。従つて可動体A
に一体的な連結ロツド23もゆつくりと前進し、
その先端部とマスタシリンダ部3のピストン28
の凹所29との隙間Sをつめてピストン28と当
接するに至る。連結ロツド23はゆつくりと前進
するのでこの当接するときにほとんど衝げき的な
音を発生しない。
可動体Aの前進と共に第1部材64と第2部材
65とは当接したまゝ、そして第2部材65は可
動体Aとも当接したまゝ前進する。そして遂に第
1部材64のフランジ部64aが第2A図に示す
ように突部66と当接するに至る。これ以降、第
1部材64は停止して前進せず、第2部材65だ
けが第2ばね71のばね力により可動体Aと当接
しながら前進するが、第2部材65のフランジ部
65aが第2B図に示すように取付ブロツク20
の内端面と当接することにより停止する。
第2A図に示す状態から、第2部材65が前進
すると、そのフランジ部65aと第1部材64の
フランジ部64aとが離隔し、これらによつて構
成されていた弁が開弁することになる。これによ
り第1部材64の両側の空間a,bは自由連通の
状態になり、以後、圧縮空気は絞り孔72の制限
作用を受けることなく、両フランジ部64a,6
5a間の通路を通つて急速に空気圧力室18内に
供給される。かくして可動体Aは迅速に前進する
ようになる。
連結ロツド23はピストン28と上述したよう
にほとんど衝げき音なく当接した後、連結ロツド
23はマスタシリンダ部3のピストン28を押動
させる。ピストン28の右方への移動により液圧
発生室54内に液圧が発生し、これが接続口48
を介して図示しないホイールシリンダに供給さ
れ、車両にブレーキがかけられる。
なお、連結ロツド23の先端部が隙間Sをつめ
てピストン28の凹所29と当接した後も作動制
限装置60が第2A図の状態になるまでは可動体
A、すなわち連結ロツド23はゆつくりと前進
し、ピストン28より下流側にある各部材(接続
孔48に接続される各部材も含む)への衝げき的
な力が作用するのを防止する。
図示しないブレーキペダルへの踏力を解除する
と空気圧力室18内の圧縮空気は第2B図の状態
にある作動制限装置60の第1部材64のフラン
ジ部64aと第2部材65のフランジ部65aと
の間の通路を通つて迅速に外部に排出される。従
つて可動体Aはばね17の復元力により迅速に左
方へと復動する。他方、マスタシリンダ部3でも
ピストン28が戻しばね46のばね力により左方
へと復動する。かくしてブレーキを弛め始めるの
であるが、可動体Aが第2B図の状態にある第2
部材65と当接した後はこれを押圧しながら復動
し、第2A図に示す状態となる。すなわち、第1
部材64のフランジ部64aと第2部材65のフ
ランジ部65aとが当接するに至る。これにより
両室a,bと自由な連通は遮断され、以後、第1
部材64の絞り孔72を通つてのみ圧縮空気が排
出されるようになる。従つて、排出速度は低下
し、以後、可動体Aはゆつくりと復動するように
なる。
マスタシリンダ部3のピストン28を連結ロツ
ド23に追随して復動するが、作動制限装置60
が第2A図の状態になつた後は可動体Aと同様に
ゆつくりと復動し、ストツプリング45と当接す
ることにより停止する。ストツプリング45とは
ゆつくりと当接するので衝げき音を発生しない。
可動体Aは第1図に示すようにダイヤフラム取付
部材6と当接することにより停止するのである
が、作動制限装置60が第2A図に示す状態にな
つた後は、圧縮空気は入力口62から徐々に外部
に排出されるようになるので、入力口62の外部
側に接続される各部材がその復帰位置において衝
げきを受けるということが防止される。マスタシ
リンダ部3及びこの下流側に接続される各部材に
ついても同様である。
本実施例は以上に述べたような作用を行ない、
効果を奏するものであるが、更に次のような格別
の効果を奏するものである。
すなわち、圧縮空気を空気圧力室18に絞り通
路を介して制限して供給するために可動体Aの移
動初期においては入力口62側と空気圧力室18
側とを遮断する弁は空所63内にある第1部材6
4のフランジ部64aと第2部材65のフランジ
部65aとによつて構成されている。従来は、こ
のための弁は上述したように筒状体の端面とピス
トン(本実施例の可動体Aに対応する)との当接
により構成されているので、ピストンに倒れが生
ずるとこの弁が開弁して制限作用を失う恐れがあ
つた。然るに本実施例によれば、この弁は可動体
Aとの当接部においては形成されていないので、
可動体Aに倒れが生じても制限作用を失うことは
ない。
また、本実施例を第3図の提案例と比べると、
第3図では移動初期の自由連通を遮断するための
弁は弁体105とケーシング107の内端面との
当接により構成されているのであるが、上述した
ように弁体105は入力口108側からの圧縮空
気による押圧力を受けるので、ばね115のばね
力は相当に大きいものでなければならない。然し
ながら、本実施例では閉弁させておくための第1
ばね70のばね力は、第1部材64は入力口62
側からの圧縮空気により弁が閉じる方向に付勢さ
れるので、充分に小さいものとすることができ
る。また第2ばね71のばね力は第1ばね70の
ばね力より小さいことが必要であるが、第2A図
及び第2B図に示すように、第1部材64の移動
が停止した後、可動体Aに追随して第2部材65
を移動させるだけのばね力さえあればよいので、
充分に小さくすることができる。結局、第2ばね
71のばね力より大きいばね力を必要とする第1
ばね70のばね力も充分に小さいものとすること
ができる。
従つて、可動体Aを復帰させるためのばね17
のばね力をそれほど大きくする必要がなく、作動
制限装置60によつて作動効率は如んど低下され
ることはない。
以上、本考案の実施例について説明したが勿論
本考案はこれに限定されることなく本考案の技術
的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、以上の実施例では作動制限装置60の
ケーシング61を取付ブロツク20のねじ部によ
り後方シエル4に対し螺着固定するようにした
が、取付ブロツク20を省略し、ケーシング61
を溶接により後方シエル4に直接固定するように
してもよい。この場合、各部材の形状は適宜変更
すればよい。
また以上の実施例では建設車両用ブースタが説
明されたが、本考案はこれに限ることなく一般の
ブレーキ用空圧作動器に適用可能である。
また空圧可動体としても上記実施例の可動体A
のようにダイヤフラム式のシールを行うものに限
ることなく、第3図の提案例のようにシールリン
グを外周部に装着した円板状又は円柱状の可動体
であつてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案のブレーキ用空圧作動
装置によれば、空圧可動体に倒れが生じても本来
の作動制限作用を失うことなくブレーキ開始時の
各種の衝げき作用を緩和することができ、戻り行
程の最終段階にもクツシヨン効果が得られる。し
かも装置の作動効率を低下させることは殆んどな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例である建設車両用ブー
スタの側断面図、第2A図及び第2B図は同ブー
スタの作用を説明するための要部の拡大断面図、
及び第3図は従来技術の欠点を克服するために考
えられた提案例を示す空圧作動装置の部分拡大断
面図である。 なお図において、1……建設車両用ブースタ、
2……エアシリンダ部、18……空気圧力室、6
0……作動制限装置、63……空所、64……第
1部材、65……第2部材、66……突部、70
……第1ばね、71……第2ばね、72……絞り
孔、A……可動体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入口から圧力室に供給される圧縮空気の圧力を
    受圧して移動する空圧可動体を収容した空圧作動
    器と、前記入口から前記圧力室への圧縮空気の流
    量を前記空圧可動体の移動初期に制限する作動制
    限装置とを有するブレーキ用空圧作動装置におい
    て、前記作動制限装置は、前記入口と前記圧力室
    との間に形成した空所と、該空所の前記入口側壁
    部に一端が支持される第1のばねと、該第1のば
    ねの他端側に配置され前記空所の前記圧力室側端
    部に設けた突部に当接するよう付勢される可動の
    第1部材と、該第1部材に一端が当接可能であり
    他端が前記空圧可動体に当接可能である可動の第
    2部材と、前記第1部材と第2部材との間に配置
    され第2部材を第1部材から遠ざける方向に付勢
    し前記第1のばねよりも付勢力が小さい第2のば
    ねと、前記第1部材の両側を連通する第1通路と
    前記第2部材に設けられ前記圧力室と前記第1通
    路との連通を前記第1部材との当接により阻止さ
    れる第2通路と、前記入口と前記圧力室とを連通
    する絞り通路とを有するようにしたブレーキ用空
    圧作動装置。
JP18846084U 1984-12-12 1984-12-12 Expired JPH0336456Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18846084U JPH0336456Y2 (ja) 1984-12-12 1984-12-12

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JP18846084U JPH0336456Y2 (ja) 1984-12-12 1984-12-12

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JPS61103269U JPS61103269U (ja) 1986-07-01
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