JPS639472Y2 - - Google Patents

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JPS639472Y2
JPS639472Y2 JP11921383U JP11921383U JPS639472Y2 JP S639472 Y2 JPS639472 Y2 JP S639472Y2 JP 11921383 U JP11921383 U JP 11921383U JP 11921383 U JP11921383 U JP 11921383U JP S639472 Y2 JPS639472 Y2 JP S639472Y2
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chamber
valve
hole
pressure
reaction force
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JP11921383U
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両等のエアブレーキ装置に使用さ
れるブレーキ用空圧作動器に関するものである。
従来より、この種のものとして、内部空間に可
動体を挿入して一方側に圧力室を他方側に背室を
各々形成し、前記背室側に前記可動体と一体的に
移動可能な出力軸を設け、ブレーキバルブの吐出
圧力に比例した圧力を空圧レザーバからリレーバ
ルブを介して前記圧力室に供給するようにしたも
のが知られている。(例えば、特開昭56−70189号
公報、実開昭55−98664号公報参照。) ところが、こうした従来のものでは、空圧作動
器とリレーバルブとが互いに独立した別体となつ
ていることから、これらを車両等に装着するにあ
たり、空圧作動器を車体に固定することに加え
て、リレーバルブを車体あるいは空圧作動器外部
に固定する必要があり、また、ブレーキバルブを
リレーバルブに連絡する配管、空圧レザーバをリ
レーバルブに連絡する配管とは別に、リレーバル
ブと空圧作動器とを連絡する配管を設けなければ
ならない。このため、ブレーキ装置全体の構成が
複雑化するのみならず、取付けを行うための作業
能率も低下するという問題点がある。
本考案は、上記問題に鑑みて成されたものであ
つて、その目的とするところは、ブレーキ装置の
構成を簡素化するとともに、取付時の作業能率を
向上させ得るブレーキ用空圧作動器を提供するこ
とにある。
本考案は、上記目的を達成するために、前記内
部空間の一方側に前記圧力室と区分された空所を
形成する隔壁を配設し、前記リレーバルブは、前
記空所に移動可能に配置され一方側に前記ブレー
キバルブからの吐出圧力が供給される制御室を他
方側に反力室を区画するリレーピストンと、前記
空圧レザーバに連絡されるとともに前記隔壁を前
記反力室から前記圧力室まで貫通する貫通孔と、
該貫通孔の前記反力室側に設けた弁座と、前記貫
通孔とは別に前記隔壁に形成され前記反力室と前
記圧力室とを連絡する連絡孔と、前記出力軸に前
記背室と連絡して形成される孔と、一端側が前記
貫通孔に他端側が前記孔に移動可能に嵌合し一端
側に前記弁座に着離座可能なシート部を設けた筒
状部材と、該筒状部材の内孔により形成され前記
反力室と前記背室とを連絡可能な排気通路と、前
記筒状部材の外周と前記貫通孔の内壁との間を介
した前記反力室と前記圧力室との連通を阻止する
密封部材及び前記筒状部材の外周と前記孔の内壁
との間を介した前記圧力室と前記背室との連通を
阻止する密封部材と、前記リレーピストンに設け
られ前記シート部に着離座可能な弁要素とを有
し、前記リレーピストンの移動に応じて前記貫通
孔と前記反力室との間の連通・遮断を制御する給
気弁が前記弁座と前記シート部とにより形成さ
れ、前記リレーピストンの移動に応じて前記反力
室と前記排気通路との間の連通・遮断を制御する
排気弁が前記弁要素と前記シート部とにより形成
されるようにしたものである。
こうすることにより、リレーバルブは空圧作動
器の内部に一体に組込まれ、リレーバルブの反力
室と圧力室とが内部で連絡されるため、車両等に
装着するにあたつては、空圧作動器を車体に固定
するだけで済み、配管は空圧作動器をブレーキバ
ルブ、空圧レザーバに各別に連絡する配管を設け
るだけで済む。
従つて、本考案によれば、リレーバルブの別途
固定、リレーバルブと空圧作動器とを連絡する配
管の設置を不要にして、ブレーキ装置全体の構成
を簡素化し、取付時の作業能率を向上させること
ができる。そしてさらに、外部配管、その接続部
の数が減少されるため、外部配管またはその接続
部に外力が加わつて、それらの損傷により圧力漏
れが起こる危険性を少なくすることができるとい
つた効果を奏する。
以下、本考案の実施例につき図面を参照して説
明する。
第1図は本考案の実施例によるエアオーバ・ハ
イドロリツク・ブースタの側断面図であるが、図
においてエアオーバ・ハイドロリツク・ブースタ
は全体として1で示され、エアシリンダ部2、こ
れと一体的なリレーバルブ部9及びマスタシリン
ダ部3を有している。エアシリンダ部2はシリン
ダケーシング6を有し、このフランジ部はマスタ
シリンダ本体7のフランジ部22に円周方向に等
間隔で配設される複数のボルト4及びナツト5に
より結合される。シリンダケーシング6は更に円
筒部11と、これから左方に突出する突出部8と
から成り、この突出部8内にリレーバルブ部9が
設けられている。また突出部8には車体への取付
用ねじ12がプロジエクシヨン溶接により気密に
固定されている。突出部8の上部にはリレーバル
ブ部9にブレーキバルブからの圧縮空気を供給す
るための入力用口金13が固定され、これに連通
して孔14が形成されている。また円筒部11の
左端部の上部にはリレーバルブ部9に空圧レザー
バから圧縮空気を供給するための孔15が形成さ
れている。
シリンダ・ケーシング6の円筒部11内には可
動体としてのシリンダ・ピストン18が密封部材
19を介して摺動自在に配設され、これに出力軸
としての連結ロツド24が固定されており、マス
タシリンダ部3のシリンダ本体7内に嵌入してい
る。またシリンダ・ピストン18には密封部材1
9の抜け止め用部材21が固着されており、シリ
ンダ・ピストン18は、これとシリンダ本体7の
フランジ部22との間に張設されたリターンスプ
リング20により図において左方へと付勢されて
いる。エアシリンダ部2の本体は上述したケーシ
ング6の円筒部11と、シリンダ本体7のフラン
ジ部22及び突出部23によつて構成されるが、
この内部の空間はシリンダピストン18によつて
空気圧力室17(以下、空気圧室17ともいう)
と背室30とに区画され、この背室30はフラン
ジ部22の上端部に形成された通路16及びこれ
と整列して形成された排気室27と連通してい
る。またシリンダ本体7のフランジ部22の下端
部にはストロークスイツチ28が螺着され、その
作動ロツド29はエアシリンダ部2の背室30内
でシリンダピストン18の下端部と所定の距離を
おいて対向している。
マスタシリンダ部3において、シリンダ本体7
には段付孔31が穿設され、これは大径孔部32
と小径孔部33とから成つている。上述の連結ロ
ツド24はマスタシリンダ部3におけるピストン
体としても働らき、マスタシリンダ部3内では小
径孔部33に嵌合する先頭部34、大径孔部32
に沿つて延びる小径部35及び大径孔部32に嵌
合する大径部36から成つている。先頭部34は
密封部材40を装着して小径部孔33に摺動自在
であり、大径部36は密封部材37、シールリン
グ38を装着して大径孔部32に摺動自在であ
る。シリンダ本体7の突出部23の端部にはスト
ツパリング39が固定され、これにより大径部3
6、従つて連結ロツド24の戻り位置が規制され
ている。
連結ロツド24の小径部35には径方向に貫通
孔42が穿設され、先頭部34にはこれと連通し
て段付孔43が穿設され、これに弁装置が配設さ
れる。すなわち、その弁体は段付孔43の大径孔
部である弁室44内に位置する頭部45と、これ
と一体的で段付孔43の小径孔部に摺動自在に挿
通している軸部46とから成り、頭部45は弁ゴ
ム48を装着している。また頭部45と、連結ロ
ツド24の先端部に固定された抜け止めリング5
1により抜け止めされたばね受けリング50との
間には弁ばね49が張設され、頭部45を図にお
いて左方へと付勢し、通常の図示する状態では弁
ゴム48を段付孔43の段部に当接させている。
すなわち閉弁状態であるが、液圧により開弁した
ときには連結ロツド24の先頭部34の左右に画
成される補助室41と主圧力室53とを連結ロツ
ド24の小径部35の貫通孔42、軸部46の内
孔47、弁室44を介して連通させる。シリンダ
本体7の前端にはOリング56でシールされる蓋
体55が螺着され、この中心孔54に対しブレー
キ液圧送用継手部が設けられ、これは図示せずと
も車輪に設けたブレーキ装置のホイールシリンダ
に配管を介して接続される。シリンダ本体7の前
端部には更に中央開口を有する係止板57、弁ゴ
ム58、弁板59、スプリング60から成る残圧
弁61が設けられる。弁ゴム58は蓋体55の中
心孔54と同心的な開口を有し、弁板59はこの
開口からは偏位した位置に複数の開口を有する。
また残圧弁61の近くには、ブリーダ装置62が
設けられている。
シリンダ本体7のほゞ中央部分の周壁上部には
ボス部63が形成され、この内孔64に第2図に
その詳細が示される複弁装置66が継手部材67
と共に固定されている。継手部材67は通孔68
を有し、これは図示しない作動液を貯える作動液
リザーバに連絡している。
複弁装置66は、第2図に示すようにその下側
の圧力が所定の圧力に達すると下側から上側への
液移動を許容するリリーフ弁Aと、上側から下側
への液移動は常時許容する逆止弁Bと、上下両側
を常に連絡する絞り通路Cを有するものである。
複弁装置66の下側は第1図に示されるように内
孔64の底部に連通して形成された底孔65を介
して補助室41と連通している。底孔65は他
方、戻し孔52を介して主圧力室53と連通して
いる。
次に複弁装置66の詳細につき第2図を参照し
て説明する。
複弁装置66は、内孔64に密封部材81を介
して密嵌する本体69と、この本体69に圧入固
定したばね受け70とを有し、両者間には、本体
69の中央通路71に形成した弁座72に向つて
弁ばね73により着座するように付勢される球状
の弁部材74が配置してあり、弁ばね73の上端
をばね受け70により支持している。また、本体
69の中央通路71の周囲には、適当な間隔をも
つて形成した複数の孔75が上下に貫通して設け
られ、この孔75の下面をふさぐようにして円盤
状の弁部材76が本体69の下端突部77に嵌着
してある。また、孔75の1つに連絡して小通路
78が本体69の下面に形成してあり、この通路
78は弁部材76よりも外方に延びている。な
お、79はリザーバ側と連通する開口、80は密
着防止用突起である。複弁装置66において、弁
部材74、弁ばね73、弁座72といつた各部が
リリーフ弁Aを、孔75弁部材76といつた各部
が逆止弁Bを、小通路78が絞り通路Cを各々構
成しているとともに、中央通路71の下半部はそ
の通路面積を減少させて絞り通路Cよりも小さい
絞り効果をもつ制限通路Dとされている。
次にリレーバルブ部9の詳細について説明す
る。
リレーバルブ部9はシリンダケーシング6の突
出部8及び円筒部11の左端部分にわたつて設け
られ、そのバルブ本体85として隔壁がシールリ
ング101,102を装着して円筒部11の左端
部分に密嵌し、ボルト10によつて円筒部11に
固定されている。また、バルブ本体85により空
気圧室17と区分された空所となる突出部8内に
は、ほぼドーム状のリレーピストン87(以下単
にピストン87という)がシールリング84を装
着して摺動自在に嵌合している。このピストン8
7はケーシング6の突出部8に固定された取付用
ねじ12に一体的なロツド99に同心的な突起部
87aを有し、この突起部87aにガイド孔が形
成され、これにロツド99がはめ込まれることに
より、ピストン87はロツド99に沿つて案内さ
れる。ピストン87とケーシング6の突出部8に
よつて入力用口金13と連通する制御室としての
第一空気室88が形成される。
またピストン87とバルブ本体85との間に反
力室となる第二空気室bが形成されるが、バルブ
本体85は他方、上述の空気圧室17に対する隔
壁としても働らく。バルブ本体85の下方部には
孔86が形成され、これを介して第2空気室bと
空気圧室17とは常時連通している。
ピストン87はスプリング89によつて左方に
付勢されており、その突起部87aの先端に固定
された弁板90は、バルブ本体85の中央部に形
成した貫通孔の左端開口と対向している。その貫
通孔の左端部には、上述の弁板90と対向して配
設された排気管93に対する弁座91が形成され
ている。排気管93の左端フランジ部には弁ゴム
92が装着されており、排気管93が弁ばね94
により左方に付勢され、通常の図示する状態では
弁ゴム92は弁座91に着座している。すなわ
ち、弁板90、弁座91、弁ゴム92、排気管9
3及び弁ばね94によつて給排弁が構成される。
前述の貫通孔の右端部には内外周にシールリン
グを装着したリング状隔壁板95が固定され、排
気管93の左端側がこの隔壁板95に密嵌してお
り、これにより排気管93の外周部とバルブ本体
85との間に圧縮空気室96が形成される。この
圧縮空気室96は接続孔82を介して図示しない
空圧レザーバに連通しており常時圧縮空気が供給
されている。
排気管93は空気圧室17を横切つて更に右方
へと延在しており、その右端側が図示しないシー
ルリングを介して連結ロツド24に形成された軸
方向の孔25に摺動自在に嵌合している。また連
結ロツド24には孔25に連通して径方向に貫通
孔26が形成され、排気管93内の通路100は
貫通孔26を介してエアシリンダ部2内の背室3
0と連通している。背室30は上述したように更
に通路16を介して排気室27に連通している
が、この排気室27には弁ゴム83が弁座板97
により支持されて配設されている。弁座板97は
周縁部に複数の小孔98を有し、常時は図示する
ように弁ゴム83の周縁部によつて閉じられてい
る。弁ゴム83の弾性は充分に小さい。
以上のようなリレーバルブ部9の構成により、
入力用口金13に供給される圧縮空気に比例する
圧力の圧縮空気が、孔82を介してレザーバから
空気圧室17に供給され、入力用口金13に圧縮
空気が供給されていないときは、空気圧室17は
排気室27側に連通されるようになつている。
以下、上述の車両用ブースタ1の作動について
説明する。
運転手が図示しないブレーキ・バルブを踏み込
み、リレーバルブ部9の入力用口金13に圧縮空
気が供給されると、図において、第一空気室88
内に圧縮空気が送られ、ピストン87は右方へと
移動し、弁板90が弁ゴム92に当接し、排気管
93の開口部を閉じる。更にピストン87が右方
へと移動することにより、排気管93が右方へと
弁板90により押圧され、これにより圧縮空気室
96と第二空気室bは連通する。これにより孔8
2,86を介して図示しないレザーバから空気圧
室17内に圧縮空気が供給される。空気圧室17
内の圧縮空気は、シリンダ・ピストン18従つ
て、連結ロツド24をリターンスプリング20の
予負荷力に打ち勝つて前進させる。
連結ロツド24の移動開始と共に主圧力室53
内の圧力は上昇し始めるが、補助室41内の圧力
も上昇し、補助室41内の圧液は、貫通孔42及
び弁体の軸部46の内孔47を通過し更には弁ゴ
ム48を開弁させて主圧力室53内に移動し、結
局、接続孔54から両室41,53の容積減少分
の和にほゞ等しい量の圧液が吐出される。従つ
て、この段階では、連結ロツド24の移動量が小
さくても大径部36の断面積が大であるから吐出
液量は大きい。逆に、圧力は、連結ロツド24の
移動力を大径部36の断面積で除した値となるの
で比較的小さくなる。なお、複弁装置66には、
常時開いている絞り通路Cが存在するが、その絞
り効果がかなり大きいのでこの通路Cを通つてリ
ザーバへ向う液量はほゞ無視できる。
こうした段階の後、両室41,53内の圧力が
上昇し、補助室41内の圧力がリリーフ弁Aの開
弁圧に達すると、補助室41内の圧液がリザーバ
へ向つて移動し始め、補助室41内の圧力上昇が
制限されることにより、主圧力室53内の圧力が
上昇して弁ゴム48を閉弁させ、リリーフ弁Aが
開弁し続けることにより、主圧力室53内の圧力
上昇率が増加する。すなわち、補助室41内に圧
力を発生させるために分配作用されていた連結ロ
ツド24の移動力のうち、補助室41内にリリー
フ弁Aを開弁させる圧力を発生させるものを除い
た作用力が、主圧力室53内に圧力を発生させる
ために分配作用しているものに加えられるため、
主圧力室53内の圧力は、上昇率が増加し、より
高い圧力が発生することになる。
その後、圧力が目的とする値までほゞ上昇して
くると、連結ロツド24の移動がほゞ停止し、補
助室41内の容積減少がほゞ終了するので、この
補助室41内の圧液が常時開いている絞り通路C
からリザーバへ向つて移動することになり、補助
室41内の圧力が徐々に低下し、遂には無圧とな
る。これにより、主圧力室53内の圧力は、主圧
力室53内の圧力を上昇するために連結ロツド2
4の移動力の全部が作用するため、主圧力室53
内の圧力はより高くなり、遂には目的とする圧力
まで上昇する。
こうして目的とするブレーキの後、ブレーキを
解除するため、図示しないブレーキペダルへの踏
力を解除するとリレーバルブ部9の入力用口金1
3への入力が零となり、ピストン87が左方へと
移動し排気管93の弁ゴム92が弁座91に着座
して圧縮空気室bを排気通路100と連通させ
る。これによりエアシリンダ部2の空気圧力室1
7の圧縮空気が孔86第二空気室b、排気通路1
00、貫通孔96、背室30を通り、弁ゴム83
を撓ませて大気中に排気され、シリンダ・ピスト
ン18、従つてこれと一体的な連結ロツド24は
リターンスプリング20のばね力により左方の復
帰位置へと迅速に移動する。
連結ロツド24の迅速な移動により両室41,
53には負圧が発生する。これにより複弁装置6
6の弁部材76がたわみ、リザーバ側から作動液
が補助室41内に流入し、更に貫通孔42、軸部
46の内孔47を通り、弁ゴム48を開いて主圧
力室53に流入する。他方、戻し孔52を通つて
も底孔65から主圧力室53に流入する。こうし
た流入によつて負圧がなくなるようにされる。
連結ロツド24が最も左方に移動し各室41,
53内の圧力が低圧になると、配管系に吐出され
ていた圧液が残圧弁61を開弁して主圧力室53
へ逆流してくる。この逆流してきた作動液は、戻
し孔52絞り通路Cを通つてリザーバに戻るよう
に移動し、この移動が完了すると、非作動状態に
なる。
なお、ストロークスイツチ28はマスタシリン
ダ部3の配管系統に液漏れが生じたり、ブレーキ
シユーが過大に摩耗したりすると、エアシリンダ
部2のシリンダピストン18が過剰に移動して、
これと当接するようになり図示しない警報装置を
作動させる働らきをするものである。
本実施例は以上のような作用を行うのである
が、更に次のような効果を奏するものである。
すなわち、リレーバルブはブースタ1のエアシ
リンダ部2内に一体に組込まれ、リレーバルブ部
9の第二空気室bと空気圧力室17とがバルブ本
体85の孔86によつて連絡されるため、車両に
装着するにあたつては、ブースタ1を車体に固定
し、ブレーキバルブからの配管を口金13に、空
圧レザーバからの配管を接続孔82に接続すると
いう作業を行うだけでよい。従つて、リレーバル
ブを別途固定したり、リレーバルブとブースタ1
とを連絡する配管を設置したりする必要がないの
で、ブレーキ装置全体の構成を簡略化することが
でき、取付時の作業能率を向上させることができ
る。また、リレーバルブ−ブースタ間を外部で連
絡する配管がない分、配管及びその接続部の数が
減るため、例えば車両走行時に巻き上げられた石
が配管またはその接続部にあたるなどして、それ
らが損傷を受けて圧縮空気漏れを起こすという危
険性を少なくすることができる。また、リレーバ
ルブ部9の第二空気室bは背室30を介して大気
に連通するようになつているので、外部からリレ
ーバルブ部9内に塵芥、水等が容易に侵入するこ
とがなく、リレーバルブの所期の作動を長期にわ
たり保障することができる。
以上、本考案の実施例について説明したが、勿
論、本考案はこれに限定されることなく本考案の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、以上の実施例ではリレーバルブ部9に
おけるピストン87をシリンダケーシング6の突
出部8に摺動自在としたが、シリンダケーシング
6の円筒部11と突出部8を別体に形成し、この
突出部を円筒部または円筒部に嵌着するバルブ本
体85にボルトなどにより固定するようにしても
よい。
また以上の実施例ではエアオーバ・ハイドロリ
ツク・ブースタが説明されたが、本考案はこれに
限ることなく一般のブレーキ用空圧作動器に適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例であるエアオーバ・ハ
イドロリツクブースタの側断面図、及び第2図は
第1図における複弁装置の拡大側面図である。 なお図において、1……エア・オーバ・ハイド
ロリツク・ブースタ、2……エアシリンダ部、6
……シリンダケーシング、8……突出部、9……
リレーバルブ部、11……円筒部、13……入力
用口金、17……空気圧力室、18……シリンダ
ピストン、24……連結ロツド、25……孔、8
2……接続孔、85……バルブ本体、86……
孔、87……リレーピストン、88……第一空気
室、90……弁板、91……弁座、92……弁ゴ
ム、93……排気管、96……圧縮空気室、10
0……排気通路、b……第二空気室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部空間に可動体を挿入して一方側に圧力室を
    他方側に背室を各々形成し、前記背室側に前記可
    動体と一体的に移動可能な出力軸を設け、ブレー
    キバルブの吐出圧力に比例した圧力を空圧レザー
    バからリレーバルブを介して前記圧力室に供給す
    るようにしたブレーキ用空圧作動器において、前
    記内部空間の一方側に前記圧力室と区分された空
    所を形成する隔壁を配設し、前記リレーバルブ
    は、前記空所に移動可能に配置され一方側に前記
    ブレーキバルブからの吐出圧力が供給される制御
    室を他方側に反力室を区画するリレーピストン
    と、前記空圧レザーバに連絡されるとともに前記
    隔壁を前記反力室から前記圧力室まで貫通する貫
    通孔と、該貫通孔の前記反力室側に設けた弁座
    と、前記貫通孔とは別に前記隔壁に形成され前記
    反力室と前記圧力室とを連絡する連絡孔と、前記
    出力軸に前記背室と連絡して形成される孔と、一
    端側が前記貫通孔に他端側が前記孔に移動可能に
    嵌合し一端側に前記弁座に着離座可能なシート部
    を設けた筒状部材と、該筒状部材の内孔により形
    成され前記反力室と前記背室とを連絡可能な排気
    通路と、前記筒状部材の外周と前記貫通孔の内壁
    との間を介した前記反力室と前記圧力室との連通
    を阻止する密封部材及び前記筒状部材の外周と前
    記孔の内壁との間を介した前記圧力室と前記背室
    との連通を阻止する密封部材と、前記リレーピス
    トンに設けられ前記シート部に着離座可能な弁要
    素とを有し、前記リレーピストンの移動に応じて
    前記貫通孔と前記反力室との間の連通・遮断を制
    御する給気弁が前記弁座と前記シート部とにより
    形成され、前記リレーピストンの移動に応じて前
    記反力室と前記排気通路との間の連通・遮断を制
    御する排気弁が前記弁要素と前記シート部とによ
    り形成されるブレーキ用空圧作動器。
JP11921383U 1983-07-30 1983-07-30 ブレ−キ用空圧作動器 Granted JPS6026957U (ja)

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US06/634,624 US4771604A (en) 1983-07-30 1984-07-26 Pneumatic brake booster with relay valve in the booster-cylinder-end
GB8419386A GB2145177B (en) 1983-07-30 1984-07-30 Relay valve controlled pneumatic actuator and master cylinder assembly

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