JP3861744B2 - 荷重応答式制動液圧制御装置 - Google Patents

荷重応答式制動液圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のブレーキ装置において積載荷重に応じてマスタシリンダから後輪用のホイールシリンダに供給される制動液圧を制御する荷重応答式制動液圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のブレーキ装置において、マスタシリンダから供給された制動液圧を積載荷重に応じて減圧して後輪用のホイールシリンダに供給する荷重応答式制動液圧制御装置のハウジングを車体に取付け、弁部が形成されたピストンと当接するレバーをハウジングに枢着し、懸架装置を介して車体を支持する後輪用アクスルハウジングと前記レバーの自由端との間に、車体と後輪用アクスルハウジングとの間隔に応じたばね力でレバーをピストンに当接させるばね部材を介在した荷重応答式制動液圧制御装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の荷重応答式制動液圧制御装置においては、レバーは弁部が形成されたピストンに当接してハウジング側への回動端を規制されているので、自動車が、凹凸路面を走行すると、後輪用アクスルハウジングの振動によりレバーがピストンと離接して異音が発生する不具合があった。後輪用アクスルハウジングが振動してもレバーがピストンから離れないようにするために、レバーをハウジング側に付勢するばね部材のばね力を空車時においても強くすると、後輪側の制動液圧が高くなり、前後輪への制動力配分設定の自由度が小さくなる問題があった。
【0004】
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、後輪用アクスルハウジングが振動しても、レバーの振動による異音が殆ど発生せず、且つ前後輪への制動力配分設定の自由度が大きい荷重応答式制動液圧制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、懸架装置を介して連結された後輪側部材及び車体側部材の一方に取付けられたハウジングと、該ハウジンに摺動可能に支承され作動端が前記ハウジングから突出するピストンと、該ピストンに形成された弁部、前記ハウジングに穿設され前記弁部が嵌合する弁孔及び前記ピストンを前記作動端の反対方向に付勢する圧縮スプリングを有しマスタシリンダの液圧及び後輪側ホイールシリンダの液圧に応じて作動し前記マスタシリンダの液圧が所定値以上になると前記後輪側ホイールシリンダの液圧を前記マスタシリンダの液圧に対して減圧する弁装置と、前記ピストンの作動端と直接又は間接的に当接するレバーと、該レバーの自由端と前記後輪側部材及び車体側部材の他方との間に介在され前記後輪側部材及び車体側部材との間隔に応じたばね力で前記レバーを前記ハウジング側に付勢するばね部材とを備えた荷重応答式制動液圧制御装置において、前記レバーの前記ピストンの作動端との当接点より自由端側で前記レバーと前記ハウジングとの間に介在された防振部材を備え、前記レバーが前記ばね部材のばね力で前記ハウジングに接近する方向への回動端に付勢された状態では、前記防振部材は予備圧縮され、前記ピストンが前記レバーを前記ハウジングから離れる方向に回動させ始め、前記マスタシリンダの液圧が前記所定圧力になると予備圧縮されない状態となるように設定されていることである。
【0006】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1に記載の荷重応答式制動液圧制御装置において、前記ピストンは、左右後輪用に一対前記ハウジングに並列に摺動可能に嵌合され、該一対のピストンの前記ハウジングから突出した作動端にイコライザの両端が当接され、該イコライザの中央部に前記レバーが当接され、前記防振部材が前記一対のピストンを結ぶ線分の垂直2等分線上で前記レバーと前記ハウジングとの間に介在されたことである。
【0007】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、懸架装置を介して連結された後輪側部材及び車体側部材の一方に取付けられたハウジングに枢着されたレバーが、該レバーの自由端と後輪側部材及び車体側部材の他方との間に介在されたばね部材により、後輪側部材と車体側部材との間隔に応じたばね力でピストンに当接され、マスタシリンダから供給された制動液圧が積載荷重に応じて減圧されて後輪用ホイールシリンダに供給される。車両が凹凸路面を走行して後輪側部材が振動し、レバーがピストンと離接しても、レバーがピストンに当接する前に、防振部材がハウジングに当接するので、レバーとピストンとの衝突速度が減速され、異音が殆ど発生しない。これにより、空車時に、レバーをピストンに当接するばね力を小さくし、或いはレバーとピストンとを離すことができ、前後輪への制動力配分設定の自由度を大きくできる。
【0008】
そして、レバーのピストンとの当接点より自由端側においてレバーとハウジングとの間に防振部材を介在したので、レバーがピストンに当接する前に、防振部材が確実にハウジングに当接し、レバーとピストンとの衝突が緩和される。
【0009】
さらに、レバーがばね部材のばね力でハウジングに接近する方向への回動端に付勢された状態では、防振部材は予備圧縮され、ピストンがレバーをハウジングから離れる方向に回動させ始め、マスタシリンダの液圧が所定圧力になると予備圧縮されない状態となるように設定されているので、防振部材の弾性のバラツキによって、減圧を開始する所定圧力が変動することがほとんどない。
【0010】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、ハウジングに枢着されたレバーが、ハウジングに嵌合された左右後輪用の一対のピストンに当接されたイコライザの中央部に当接する荷重応答式制動液圧制御装置において、レバーが一対のピストンにイコライザを介して間接的に当接する前に、防振部材が一対のピストンを結ぶ線分の垂直2等分線上でハウジングに当接するので、イコライザと一対のピストンとの衝突速度を簡単な構成で同時に減速することができ、異音が殆ど発生しない。これにより、空車時に、レバーを一対のピストンに間接的に当接させるばね力を小さくし、或いはレバーとピストンとを離すことができ、前後輪への制動力配分設定の自由度を大きくできる。
【0011】
【実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態に係る荷重応答式制動液圧制御装置を図面に基づいて説明する。図1,2において、1は荷重応答式制動液圧制御装置のハウジングで、車体側部材2に固定されている。ハウジング1には左右後輪用に一対の弁孔3a,3bが穿設され、弁孔3a,3bの上端部には出力孔4a,4b、シールバルブ孔5a,5bが段付きで形成され、出力孔4a,4bは出力ポート6a,6bを介して左右後輪用のホイールシリンダに連通され、シールバルブ孔5a,5bには環状のシールバルブ7a,7bが嵌合されている。弁孔3a,3bの下端開口部には、小径穴8a,8bを軸線上に貫通して穿設された閉塞部材9a,9bがシールして嵌着されている。10a,10bは左右後輪用の一対のピストンで、両端部を出力孔4a,4b及び小径穴8a,8bに摺動可能に支承され、下端部はシールされてハウジング1から突出し作動端11a,11bとなっている。ピストン10a,10bは、その大径部と閉塞部材9a,9bとの間に介在された圧縮スプリング12a,12bのばね力で上方の原位置に付勢されている。弁孔3a,3bには、シールバルブ7a,7bと閉塞部材9a,9bとの間に入力室13a,13bが形成され、入力室13a,13bは入力ポート14a,14bを介して夫々マスタシリンダに連通されている。ピストン10a,10bの出力孔4a,4bと嵌合する弁部15a,15bは、小径穴8a,8bと嵌合する小径部16a,16bより僅かに大径に形成されており、マスタシリンダから入力室13a,13bに供給される液圧が上昇し、小径部16a,16bの面積に作用する液圧よりピストン10a,10bに働く力が圧縮スプリング12a,12bのばね力を超えるとピストン10a,10bが下方に移動し、弁部15a,15bの端面がシールバルブ7a,7bに当接してマスタシリンダとホイールシリンダとの連通を遮断するようになっている。
【0012】
17はレバーで、ハウジング1の下面に突設された一対の支持部18の間に、一対の弁孔3a,3bを結ぶ線分と平行な軸線回りに回動可能にピン20により枢着され、線分の垂直2等分線方向に延在されている。一対のピストン10a,10bのハウジング1から突出した作動端11a,11bには、イコライザ21の両端が当接され、イコライザ21の中央部がレバー17に当接されている。即ち、レバー17に環状に刻設された円筒部がイコライザ21の中央部に形成された底面円筒状の凹溝部に嵌まり込んで当接し、イコライザ21の両端に突設された当接部がピストン10a,10bの作動端11a,11bに当接することにより、レバー17は一対のピストン10a,10bと間接的に当接している。
【0013】
22は、一対の弁孔3a,3bを結ぶ線分の垂直2等分線でレバー17とハウジング1との間に介在されたゴム製の防振部材で、レバー17のハウジング1と対向する面に突設された頭付き突起23に被せられ、脱落しないように首部に嵌まり込んでいる。防振部材22は、レバー17がイコライザ21と当接する当接点、換言すればレバー17がピストン10a,10bと間接的に当接する当接点より自由端側においてレバー17とハウジング1との間に介在されている。24は、ピストン10a,10bの作動端11a,11b、レバー17の基部、防振部材22などをカバーするブーツで、上端開口部がハウジング1の底部外周面に刻設された環状溝に嵌め込まれて密着固定され、側方穴がレバー17の中央部分に密着固定されている。
【0014】
レバー17の自由端と、車体側部材2と懸架装置を介して連結された後輪側部材25との間には引張りスプリング26が張架され、後輪側部材25と車体側部材2との間隔に応じたばね力でレバー17はピストン10a,10b側に付勢されるようになっている。後輪側部材25は、車体を懸架装置によって支持する後輪用アクスルハウジングに一体的に固定されたばね係止部材である。車体側部材2は、ハウジング1を取付けるために車体に一体的に固定されたブラケットである。
【0015】
上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。ブレーキペダルが踏まれてマスタシリンダから入力ポート14a,14bに供給された液圧は、入力室13a,13b、ピストン10a,10bとシールバルブ7a,7bとの間に形成された通路、及びシールバルブ7a,7bの端面と、圧縮スプリング12a,12bのばね力により原位置に位置されているピストン10a,10bの弁部15a,15bの端面との間隙を通り、弁部15a,15bの端面に作用して出力ポート6a,6bから左右後輪用ホイールシリンダに供給される。マスタシリンダの液圧Pmと左右後輪用ホイールシリンダの液圧Pwとの関係を示す図3のグラフに示すように、マスタシリンダの液圧Pmが所定圧力Psに達するまでは、マスタシリンダの液圧Pmと左右後輪用ホイールシリンダ内の液圧Pwとは等しい。マスタシリンダの液圧Pm延いては入力室13a,13b内の液圧が上昇すると、小径部16a,16bの面積に作用する液圧によりピストン10a,10bに働く力が、圧縮スプリング12a,12bのばね力を超え、ピストン10a,10bが下方に移動し、弁部15a,15bの端面がシールバルブ7a,7bに当接してマスタシリンダとホイールシリンダとの連通を遮断する。弁部15a,15bの端面がシールバルブ7a,7bに当接した後は、ピストン10a,10bに作用するばね力と、弁部15a,15bと小径部16a,16bとの面積差に作用するマスタシリンダの液圧Pmによりピストン10a,10bに作用する力との和と、弁部15a,15bの断面積に作用する左右後輪用ホイールシリンダの液圧Pwによりピストンに作用する力との釣合により、ホイールシリンダの液圧Pwはマスタシリンダの液圧Pmより減圧される。
【0016】
車両への積載荷重が増加すると、車体は後輪用アクスルハウジングに対して下降するので、後輪側部材25と車体側部材2との間隔が長くなり、引張りスプリング26が引張られ、レバー17は積載荷重に応じたばね力でピストン10a,10b側に付勢される。これにより、ピストン10a,10bには、圧縮スプリング12a,12bのばね力に加え、レバー17の自由端に作用する引張りスプリング26のばね力がテコの原理で増幅され、イコライザ21により均等に分割されて作用するので、左右後輪用ホイールシリンダの液圧Pwが減圧を開始するマスタシリンダの所定圧力Psは積載荷重の増加につれて高くなる。
【0017】
積載重量が大きく、引張りスプリング26によってレバー17が(図1の)反時計方向にこれ以上回動できない状態においては、防振部材22は予備圧縮されている。この状態でマスタシリンダの液圧Pmが上昇すると、ピストン10a,10bが引張りスプリング26の引張り力と圧縮スプリング12a,12bの圧縮力に抗して下降し、所定圧力に達すると左右後輪用ホイールシリンダ内の液圧Pwがマスタシリンダの液圧Pmに対して減圧し始める。そして本発明においては、ピストン10a,10bが上記のようにレバー17を時計方向に回動させ、マスタシリンダの液圧 Pm が所定圧力 Ps に達すると、防振部材22はもはや予備圧縮されない状態になるように設定されており、防振部材22の弾性のバラツキによって、減圧を開始する所定圧力Psが変動することがほとんどない。
【0018】
車両が凹凸路面を走行すると、左右後輪が路面の凹凸により上下方向に振動されて後輪側部材25も振動し、レバー17と当接するイコライザ21は、ピストン10a,10bとの開離、当接を繰り返す。このとき、レバー17がイコライザ21を介してピストン10a,10bに当接する前に、防振部材22がハウジング1に当接するので、レバー17が間接的にピストン10a,10bと衝突する速度が減速され、異音が殆ど発生しない。これにより、空車時に、レバー17をイコライザ21を介してピストン10a,10bに当接させるばね力を小さくし、或いはレバー17とピストン10a,10bとを離しておくことができ、前後輪の制動力配分設定の自由度を大きくできる。
【0019】
また、防振部材22は、レバー17がイコライザ21と当接する当接点より自由端側においてレバー17とハウジング1との間に介在されているので、空車時に、レバー17をピストン10a,10bから開離し、且つ防振部材22から開離しても、レバー17が振動するとき、レバー17がイコライザ21を介してピストン10a,10bに当接する前に、防振部材22をハウジング1に確実に当接させることができる。また、空車時に、レバー17と防振部材22とを開離した場合は、防振部材22がレバー17により予備圧縮されないので、ピストン10a,10bにレバー17を介して作用するばね力を正確に設定することができる。
【0020】
図4に示す第2の実施形態においては、ハウジング31に一つの弁孔32が穿設され、弁孔32に摺動可能に嵌合されたピストン33がイコライザを介することなく、直接レバー34により当接していること以外は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略し、相違点のみを以下に説明する。マスタシリンダの液圧Pmが所定圧力Psに達するまでは、マスタシリンダから入力ポート35供給された液圧は、圧縮スプリング36のばね力により原位置に位置されているピストン33に形成された弁部37の端面とシールバルブとの間隙を通り出力ポート38から左右後輪用ホイールシリンダに供給される。マスタシリンダの液圧Pmが所定圧Ps以上になると、小径部39の面積に作用する液圧によりピストン33に働く力が、圧縮スプリング36のばね力を超え、ピストン33が下方に移動し、弁部37の端面がシールバルブに当接してマスタシリンダとホイールシリンダとの連通を遮断し、ピストン33に作用するばね力、及びマスタシリンダ、ホイールシリンダの液圧Pm,Pwによりピストン33に作用する力の釣合により、ホイールシリンダの液圧Pwはマスタシリンダの液圧Pmより減圧される。
【0021】
レバー34は、ハウジング31の下面に突設された一対の支持部40の間に、回動可能にピン41により枢着されている。ピストン33のハウジング31から突出した作動端42には、レバー34が直接当接されている。レバー34には、レバー34がピストン33と当接する当接点より自由端側において、ハウジング31と対向する面に頭付き突起43突設され、頭付き突起43に防振部材44被せられている。ハウジング31の底部及びレバー34の基部はブーツ45により覆われている。ハウジング31は車体側部材2に固定され、レバー34の自由端と、後輪側部材25との間には引張りスプリング26が張架されている。
【0022】
上記のように構成した第2の実施形態の作動を説明する。マスタシリンダから入力ポート35に供給された液圧は、マスタシリンダの液圧Pmが所定圧力Psに達するまでは、減圧されることなく、所定圧Ps以上になると、減圧されて出力ポート38から左右後輪用ホイールシリンダに供給される。
【0023】
車両への積載荷重が増加すると、車体は後輪用アクスルハウジングに対して下降するので、後輪側部材25と車体側部材2との間隔が長くなり、引張りスプリング26が引張られ、レバー34は積載荷重に応じたばね力でピストン33側に付勢される。これにより、ピストン33には、圧縮スプリング36のばね力に加え、レバー34の自由端に作用する引張りスプリング26のばね力が作用するので、左右後輪用ホイールシリンダの液圧Pwが減圧を開始するマスタシリンダの所定圧力Psは積載荷重の増加につれて高くなる。
【0024】
車両が凹凸路面を走行すると、左右後輪が路面の凹凸により上下方向に振動されて後輪側部材25も振動し、レバー34は、ピストン33との開離、当接を繰り返す。このとき、レバー34がピストン33に当接する前に、防振部材44がハウジング31に当接するので、レバー34がピストン33と衝突する速度が減速され、異音が殆ど発生しない。
【0025】
図5に示す第3の実施形態においては、防振部材50がハウジング1に固定されている。図6に示す第4の実施形態においては、防振部材51がレバー17のハウジング1と対向する面に穿設された段付き穴52に基部を嵌め込んで固定されている。図7に示す第5の実施形態においては、レバー17に環状溝53が、イコライザ21が嵌まり込む環状溝と並んで自由端側に刻設され、防振部材54の取付け穴55が環状溝53に嵌着固定され、当接部56がハウジング1の底面に対向して突設されている。第3乃至第5の実施形態において、その他の構成は第1の実施形態と同一であるので、同一構成部品に同一の参照番号を付して説明を省略する。
【0026】
上記実施形態において、車体側部材2にハウジング1を取付け、レバー17の自由端と後輪側部材25との間に引張りスプリング26を張架しているが、後輪側部材25にハウジング1を取付け、レバー17の自由端と車体側部材2との間に引張りスプリング26を張架してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る荷重応答式制動液圧制御装置の縦断面図。
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 マスタシリンダの液圧Pmとホイールシリンダの液圧Pwとの関係を示す図。
【図4】 第2の実施形態の縦断面図。
【図5】 第3の実施形態の縦断面図。
【図6】 第4の実施形態の縦断面図。
【図7】 第5の実施形態の縦断面図。
【符号の説明】
1,31…ハウジング、2…車体側部材、3a,3b,32…弁孔、6a,6b,38…出力ポート、7a,7b…シールバルブ、10a,10b,33…ピストン、11a,11b,42…作動端、12a,12b,36…圧縮スプリング、14a,14b,35…入力ポート、15a,15b,37…弁部、16a,16b,39…小径部、17,34、レバー、18,40…支持部、20,41…ピン、22,50,51,54…防振部材、26…引張りスプリング。

Claims (2)

  1. 懸架装置を介して連結された後輪側部材及び車体側部材の一方に取付けられたハウジングと、該ハウジンに摺動可能に支承され作動端が前記ハウジングから突出するピストンと、該ピストンに形成された弁部、前記ハウジングに穿設され前記弁部が嵌合する弁孔及び前記ピストンを前記作動端の反対方向に付勢する圧縮スプリングを有しマスタシリンダの液圧及び後輪側ホイールシリンダの液圧に応じて作動し前記マスタシリンダの液圧が所定値以上になると前記後輪側ホイールシリンダの液圧を前記マスタシリンダの液圧に対して減圧する弁装置と、前記ピストンの作動端と直接又は間接的に当接するレバーと、該レバーの自由端と前記後輪側部材及び車体側部材の他方との間に介在され前記後輪側部材及び車体側部材との間隔に応じたばね力で前記レバーを前記ハウジング側に付勢するばね部材とを備えた荷重応答式制動液圧制御装置において、前記レバーの前記ピストンの作動端との当接点より自由端側で前記レバーと前記ハウジングとの間に介在された防振部材を備え、前記レバーが前記ばね部材のばね力で前記ハウジングに接近する方向への回動端に付勢された状態では、前記防振部材は予備圧縮され、前記ピストンが前記レバーを前記ハウジングから離れる方向に回動させ始め、前記マスタシリンダの液圧が前記所定圧力になると予備圧縮されない状態となるように設定されていることを特徴とする荷重応答式制動液圧制御装置。
  2. 前記ピストンは、左右後輪用に一対前記ハウジングに並列に摺動可能に嵌合され、該一対のピストンの前記ハウジングから突出した作動端にイコライザの両端が当接され、該イコライザの中央部に前記レバーが当接され、前記防振部材が前記一対のピストンを結ぶ線分の垂直2等分線上で前記レバーと前記ハウジングとの間に介在されたことを特徴とする請求項1に記載の荷重応答式制動液圧制御装置。
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