JP3307147B2 - ロードセンシングバルブ装置 - Google Patents

ロードセンシングバルブ装置

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JP3307147B2
JP3307147B2 JP06853895A JP6853895A JP3307147B2 JP 3307147 B2 JP3307147 B2 JP 3307147B2 JP 06853895 A JP06853895 A JP 06853895A JP 6853895 A JP6853895 A JP 6853895A JP 3307147 B2 JP3307147 B2 JP 3307147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両特にトラックに採
用されて好適なロードセンシングバルブ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ロードセンシングバルブ装置は、トラッ
ク等車両の積載荷重に応じて前輪ブレーキ装置に対する
後輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を変化させ、後輪の早
期ロックを防止して車両の制動性能を改善するものであ
る。いま、従来のロードセンシングバルブ装置の典型的
な構造を、図4の概略構成図及び図5の概略側面図並び
に図6のブレーキ液圧特性線図を参照して説明する。図
中符号10は総括的にロードセンシングバルブを示し、
同バルブ10は、車両のばね上部分、例えばトラックの
車台フレームに装着される弁ハウジング12を具えてい
る、上記弁ハウジング12は、入力口14及び出力口1
6を具え、同入力口14は、ブレーキ液圧発生源を構成
するタンデム型ブレーキマスタシリンダ18の後輪圧力
室18rに連通し、出力口16は後輪ブレーキ装置20
のホイルシリンダ22に連通している。
【0003】上記ブレーキマスタシリンダ18の前輪圧
力室18fは、前輪ブレーキ装置24のホイールシリン
ダ26に直接連通している。また、ブレーキマスタシリ
ンダ18は、車室内に設けられたブレーキペダル28を
踏込むことによって作動され、後輪圧力室18rで生起
されたブレーキ液圧が、上記入力口14及び出力口16
を介して後輪ブレーキ装置20のホイールシリンダ22
に伝達されると共に、前輪圧力室18fで生起されたブ
レーキ液圧が直接前輪ブレーキ装置24のホイールシリ
ンダ26に伝達される。
【0004】上記バルブハウジング12内に、弁制御部
材又はプランジャ30の大径部30aが摺動自在に嵌装
される摺動孔32と、同弁制御部材又はプランジャ30
の小径部30bを収容する液室34と、弁通路36を介
して上記摺動孔32に連通する弁室38と上記液室34
及び弁室38を相互に連通させる通路40とが設けられ
ている。上記弁室38内にボール弁42と協働する弁シ
ート44が設けられ、ボール弁42はプラグ46に一端
を係止された弁スプリング48によって常時弁シート4
4に着座する方向に弾性的に付勢されている。上記弁室
38、ボール弁42、弁シート44及び弁スプリング4
8によって総括的に符号50で示されている圧力調整弁
が構成されている。同圧力調整弁50のボール弁42
は、下端を上記プランジャ30の大径部30aの弁通路
36に臨む端部に係止されて同軸的に延在し、上記弁通
路36内に遊隙を存し挿通された小径のプッシュロッド
52によって開閉される。
【0005】上記入力口14は、上記液室34に常時連
通し、一方出力口16は上記大径部30a上方の摺動孔
32に連通している。また、上記液室34内に、その下
端をプラグ54にスプリングリテーナ56を介して支持
され、かつ上端をプランジャ30の大径部30aと小径
部30bとの間に形成された段部にスプリングリテーナ
58を介して支持された圧縮スプリング60が収容さ
れ、上記プランジャ30は同圧縮スプリング60によっ
て常時上記ボール弁42に向い弾性的に付勢されてい
る。
【0006】上記弁ハウジング12の下端部分に枢軸6
2を介して揺動腕64が枢支され、同揺動腕64の自由
端部にボルト66によって板ばね部材68の一端が固着
されている。また、揺動腕64の中間部分に、上記プラ
ンジャ30の小径部30bの下端面に対向するローラ7
0が回転自在に支持されている。上記板ばね部材68の
他端は、図5に良く示されているように、ロックナット
72を介してボルト74に上下方向に調整可能に連結さ
れ、同ボルト74はブラケット76及びボールスタッド
78を介して可変長の連結ロッド80の上端に連結され
ている。同連結ロッド80は、その下端をボールスタッ
ド82を介して車両のばね下部材、図示の場合リヤアク
スルハウジング84に枢着されている。同リヤアクスル
ハウジング84は、その車巾方向の両端部をサスペンシ
ョン用のリヤリーフスプリング86に支持され、同リヤ
リーフスプリング86は、その前後方向の両端部分をシ
ャックルブラケット88(図では前方のシャックルブラ
ケットのみが示されている)を介して車台フレーム90
に枢支されている。なお、図4において、符号92及び
94は夫々オイルシールである。
【0007】上記ロードセンシングバルブ装置の作動態
様は、技術上良く知られているので、以下簡潔に説明す
る。ロードセンシングバルブ10のバルブハウジング1
2を車両のばね上部材、例えば上記車台フレーム90に
装着すると共に、一端を同バルブハウジング12に枢支
された揺動腕64の自由端部に固着された板ばね部材6
8の他端を、ボルト74及び連結ロッド80を介して車
両のばね下部材、図示の場合リヤアクスルハウジング8
4に連結することにより、同板ばね部材68が積載荷重
に応じて撓み、揺動腕64及びローラ70を介して積載
荷重に応じた力がプランジャ30に作用する。
【0008】いま、図4に示されているように、上記ロ
ーラ70とプランジャ30の小径部30bの下端面との
間に、所要の空荷特性を与えるための間隙cが存在して
いる状態で、ブレーキペダル28が踏込まれると、ブレ
ーキマスタシリンダ18の前輪圧力室18fと後輪圧力
室18rとに実質的に同一のブレーキ液圧が生起され、
前者は直接前輪ブレーキ装置24のホイールシリンダ2
6に伝達され、後者はロードセンシングバルブ10の入
力口14に伝達される。
【0009】図4の状態では、プランジャ30が圧縮ス
プリング60により上昇位置に変位していてプッシュロ
ッド52によりボール弁42が上方に押上げられて全開
しているので、上記入力口14に伝達された後輪ブレー
キ液圧は、通路40から弁室38及び弁通路36を経て
出力口16に伝達され、さらに後輪ブレーキ装置20の
ホイールシリンダ22に伝達される。従って、制動の初
期には、前輪ブレーキ装置24と後輪ブレーキ装置20
に、縦軸に後輪ブレーキ液圧力Prをとり、かつ横軸に
前輪ブレーキ液圧力Pfをとって示した図6のブレーキ
液圧線図において、線Aで示されているように、設定圧
力Pに相当するa点まで実質的に同一のブレーキ液圧
が供給される。
【0010】上記のように後輪ブレーキ液圧Prが上昇
すると、同液圧Prは液室34にも同時に供給されて、
プランジャ30の大径部30aと小径部30bとの間の
環状段部によって形成される小さい受圧面積の第2受圧
面Sに作用し、同プランジャ30を上方に押すが、一
方、弁室38から弁通路36を通って摺動孔32に流入
している同じ液圧Prが、プランジャの大径部30aの
全面積からなる第1受圧面Sに作用してプランジャ3
0を下方に押圧しているので、同大径部30aの第1受
圧面Sと上記段部第2受圧面Sとの面積差により、
圧縮スプリング60が克服されてプランジャ30が下動
し、図6の上記a点においてボール弁42が弁シート4
4に着座して、後輪ブレーキ装置20のホイールシリン
ダ22に伝達される後輪ブレーキ液圧の上昇が停止す
る。
【0011】後輪液圧室18rから入力口14に伝達さ
れる液圧がさらに上昇すると、ボール弁42が弁シート
44に着座しているため、プランジャ大径部30aの第
1受圧面Sに作用している後輪ブレーキ液圧Prに基
づく、下向きの押下げ力は増大しないが、液室34内に
供給されて上記段部からなる第2受圧面Sに作用する
上向きの押上げ力は増大するので、再びプランジャ30
が上動してプッシュロッド52を介しボール弁42を開
き、後輪ブレーキ装置20のホイールシリンダ22に伝
達されるブレーキ液圧Prが増大する。この後輪ブレー
キ液圧Prの上昇により再びプランジャ30が押下げら
れてボール弁42が弁シート44に着座してブレーキ液
圧の増大が停止する。以下同様に、ブレーキマスタシリ
ンダ18の後輪液圧室18rから入力口14に供給され
るブレーキ液圧の上昇によってプランジャ30が上下変
位を繰り返し、後輪ブレーキ装置20のホイールシリン
ダ22に伝達されるブレーキ液圧Prは、ブレーキマス
タシリンダ18側の出力液圧の上昇に較べて設定された
割合で低減した増加率で上昇する、換言すれば、前輪ブ
レーキ装置24のホイールシリンダ26に供給されるブ
レーキ液圧力Pfに対して図2に線Bで示したように低
い増加率で上昇することとなる。
【0012】上記プランジャ30の上記下動の際に、そ
の小径部30bの下端面がローラ70に当接して板ばね
部材68の力を受けるため、プランジャ30が上記ボー
ル弁42を開閉する初期液圧は、車両の積載荷重の増加
とともに高くなり、図6に線B…B…で示されてい
るように変化して積載荷重に応じた後輪ブレーキ液圧の
制御が行なわれることとなる。
【0013】上記従来のロードセンシングバルブ装置で
は、車両の走行中に、疲労その他何らかの事由で、万
一、板ばね部材68が折損すると、図4に点線で示され
ているように、揺動腕64が枢軸62の周りに時計方向
に廻動してプランジャ30の小径部30bの下端面とロ
ーラ70との間隔が大巾に増大する。そのためロードセ
ンシングバルブ10は、実際上板ばね部材68が存在し
ない状態となり、プランジャ30の上下変位は専ら圧縮
スプリング60の特性に基づいて制御される。この結
果、後輪ブレーキ液圧力Prが、実質的に前記空車特性
即ち図6のB線に沿って変化する最低の液圧レベルで制
御され、積載荷重に基づく後輪ブレーキ液圧力の制御機
能が失なわれてしまうので、特に積車時における後輪ブ
レーキ装置20の制動力が不足し、車両の制動性能が悪
化する。一方運転者は、走行中に、突然板ばね部材が折
損しても、通常、直ちには、その事実を認識することが
できないので、制動性能の低減に気付かずに運転を継続
することとなり、走行安全上問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み創案されたもので、車両の積載荷重を板ばね部材の
撓みにより検知して後輪ブレーキ装置に伝達されるブレ
ーキ液圧を制御するようにしたロードセンシングバルブ
装置において、万一、板ばね部材が折損した場合、後輪
ブレーキ液圧が最低液圧レベルで制御される不具合がな
く、実質的に前輪ブレーキ液圧と同一のブレーキ液圧が
後輪ブレーキ装置に供給されるようにすることによっ
て、従来の同種装置に較べ走行安全性を向上することが
できる構造簡単かつ安価な装置を提供することを主たる
目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ブレーキ液圧発生源に連通する入力口と
後輪ブレーキ装置にブレーキ液圧を供給する出力口とを
具え、車両のばね上部分に装着される弁ハウジング、同
弁ハウジング内に収容され、その開閉によって上記入力
口と出力口との連通を制御する圧力調整弁、上記弁ハウ
ジング内に収容され、上記入力口のブレーキ液圧及び出
力口のブレーキ液圧を受けて変位し上記圧力調整弁を開
閉させる弁制御部材、一端を車両のばね下部分に連結さ
れ積載荷重に応じた力を上記弁制御部材に印加する板ば
ね部材、上記弁ハウジング内に形成され上記入力口と出
力口とを上記圧力調整弁を迂回して接続するバイパス通
路、及び同バイパス通路内に介装されて同バイパス通路
の開閉を制御するバイパス弁を具備してなり、上記板ば
ね部材が、上記弁ハウジングに一端を枢支された揺動腕
の他端に連結され、通常時は上記バイパス弁が自重によ
り上記揺動腕に当接されて上記バイパス通路を閉鎖する
位置に保持され、同板ばね部材の折損時には上記揺動腕
が上記枢支軸線の周りに回動することにより上記バイパ
ス通路閉鎖位置から同通路開通位置に重力により駆動さ
れるように構成されたことを特徴とするロードセンシン
グバルブ装置を提案するものである。
【0016】本発明において、上記弁制御部材は、上記
出力口のブレーキ液圧を受ける第1の受圧面と、上記入
力口のブレーキ液圧を受け上記第1受圧面より小さい受
圧面積を有する第2受圧面とを具えたプランジャである
ことが好ましく、また上記揺動腕の枢支端部に、上記板
ばね部材が折損したとき同揺動腕が廻動することによっ
て上記バイパス弁を駆動するカム部が設けられることが
望ましい。
【0017】
【作用】本発明によれば、上記ロードセンシングバルブ
の弁ハウジング内に、上記圧力調整弁を迂回して入力口
と出力口とを接続するバイパス通路が設けられ、同バイ
パス通路は、板ばね部材が健全な通常時はバイパス弁に
より閉鎖されているので、圧力調整弁は正常に機能して
積載荷重に応じ予め設定された割合いで低減したブレー
キ液圧を後輪に伝達する。しかし、万一、上記板ばね部
材が折損したときは、上記バイパス弁が駆動されて上記
バイパス通路が開通されるので、入力口に供給されたブ
レーキ液圧が直接出力口を経て後輪ブレーキ装置に供給
されることとなり、前後輪ブレーキ装置に実質的に同一
のブレーキ液圧が供給される。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図1ないし図3につい
て具体的に説明する。(なお、図4及び図5を参照して
前述した従前のロードセンシングバルブ装置と実質的に
同一又は対応する部材及び部分には、同一の符号を付
し、重複説明は省略する。)本発明によれば、ロードセ
ンシングバルブ10の弁ハウジング12内に、圧力調整
弁50を迂回し、液室34を介して入力口14と出力口
16とを直接連通するバイパス通路96、及び同バイパ
ス通路96の中間部分に連通する弁案内孔98が設けら
れ、同弁案内孔98内にバイパス弁100が上下方向に
摺動自在に嵌装されている。
【0019】上記バイパス弁100は、図2の拡大側断
面図に良く示されているように、上下のランド部102
及び104と、上下ランド部の中間に形成された小径部
106と、上記上方ランド部102に軸線方向に穿設さ
れ、その下端が上記小径部106の外周面に開口し、上
端が上方ランド部の上端面に開口した弁通路108とが
設けられている。また、同バイパス弁100は、板ばね
部材68が折損していない正常時は、図1に示されてい
るように、重力及び後輪ブレーキ装置20のブレーキ配
管内の残圧により、又は図示を省略されている弱い弁ば
ねによって、下方ランド部104の下端面が揺動腕64
の上側面に当接する通常位置に位置している。一方、同
揺動腕64の枢軸62側の端部には、曲面110を具え
たカム112が設けられている。なお、図中符号114
はバイパス弁100の外周面に当接するシール部材であ
る。
【0020】バイパス弁100が、上記通常位置にある
とき、上記バイパス通路96は上方ランド部102によ
って閉鎖されている。従って、ロードセンシングバルブ
10は、図4及び図5に示した従前の装置と実質的に同
一の態様で作動し、車両の積載荷重に応じて後輪ブレー
キ装置20に供給されるブレーキ液圧Prが制御され、
車両は本来の制動性能を発揮して安全に走行することが
できる。
【0021】次に、走行中何等かの事由で折損すると、
揺動腕64及び板ばね部材68の折損残片が、図3に示
されているように、枢軸62の周りに時計方向に廻動す
る。このため揺動腕64の枢支端側に設けられたカム1
12によりバイパス弁100が押上げられてその小径部
106の外周に設けられた環状溝116がバイパス通路
96に連通する。この結果、入力口14と出力口16と
が、液室34、バイパス通路96、バイパス弁100内
の弁通路108を経て連通し、ブレーキペダル踏込むこ
とによりブレーキ液圧発生源即ちブレーキマスタシリン
ダ18の後輪液圧室18bに生起された後輪ブレーキ液
圧が、圧力調整弁50を迂回して直接バイパス通路96
を通り後輪ブレーキ装置20のホイールシリンダ22に
供給される。
【0022】従って、前輪ブレーキ装置24のホイール
シリンダ26、及び後輪ブレーキ装置20のホイールシ
リンダ22に、実質的に同一のブレーキ液圧Pf及びP
rが供給され、即ち図6の前後輪ブレーキ液圧線図にお
いて線Aで示した直線に沿って増減する液圧が前後輪ブ
レーキ装置24及び20に供給される。このため、後輪
ブレーキ液圧Prが、図6の折れ線Bで示されている最
低液圧レベルに低減する従前の装置と較べ、特に積車時
において十分に優れた後輪制動効果が生起されることと
なり、走行安全性の向上が達成される。
【0023】上記本発明の構成によれば、従前のロード
センシングバルブ装置の弁ハウジング12内に、バイパ
ス通路96を設けてバイパス弁100を介装すると共
に、揺動腕64の枢支端部にカム112を追加して設け
るだけでよく、本質的な構造変更を必要としないので、
構造簡単かつ安価な利点がある。また、上記バイパス弁
100が揺動腕64に設けたカム112によって駆動さ
れるように構成され、同揺動腕64は積載荷重に応じ、
また走行中のばね下部分の上下動により、僅かな範囲上
下方向に往復廻動するので、弁案内孔98内でバイパス
弁100がスティックすることがなく、万一の板ばね部
材68の折損時確実に作動する利点がある。なお、板ば
ね部材68の折損時におけるバイパス弁100の上昇変
位を容易かつ確実ならしめるため、カム112の作用曲
面110に当接するバイパス弁100の下端面は、図2
で点線で示されているように曲面とすることが望まし
く、またバイパス弁100の軸線は、揺動腕64の時計
方向への廻動を妨げないように、枢軸62を通る鉛直面
に含まれるか又は図において同鉛直面の右側に配置され
ることが好ましい。
【0024】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るロードセン
シングバルブ装置は、ブレーキ液圧発生源に連通する入
力口と後輪ブレーキ装置にブレーキ液圧を供給する出力
口とを具え車両のばね上部分に装着される弁ハウジン
グ、同弁ハウジング内に収容され、その開閉によって上
記入力口と出力口との連通を制御する圧力調整弁、上記
弁ハウジング内に収容され、上記入力口のブレーキ液圧
及び出力口のブレーキ液圧を受けて変位し上記圧力調整
弁を開閉させる弁制御部材、一端を車両のばね下部分に
連結され積載荷重に応じた力を上記弁制御部材に印加す
る板ばね部材、上記弁ハウジング内に形成され上記入力
口と出力口とを上記圧力調整弁を迂回して接続するバイ
パス通路、及び同バイパス通路内に介装されて同バイパ
ス通路の開閉を制御するバイパス弁を具備してなり、上
記板ばね部材が、上記弁ハウジングに一端を枢支された
揺動腕の他端に連結され、通常時は上記バイパス弁が自
重により上記揺動腕に当接されて上記バイパス通路を閉
鎖する位置に保持され、同板ばね部材の折損時には上記
揺動腕が上記枢支軸線の周りに回動することにより上記
バイパス通路閉鎖位置から同通路開通位置に重力により
駆動されるように構成されたことを特徴とし、車両の積
載荷重を検知して後輪ブレーキ装置に伝達されるブレー
キ液圧を制御するロードセンシングバルブ装置の要部を
構成する板ばね部材の折損時における後輪ブレーキ装置
の大幅な制動効果の低減を確実に防止し、特に積車時に
十分な制動効果を確保することができるので、車両の走
行安全性の向上に寄与することができる構造簡単かつ安
価な装置を提供し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1におけるバイパス弁100を抽出して示し
た拡大側断面図である。
【図3】図1における板ばね部材68が折損した状態を
示した概略構成図である。
【図4】従来のロードセンシングバルブ装置を示す概略
構成図である。
【図5】図4における板ばね部材68の車両ばね下部分
への取付態様を示した概略側面図である。
【図6】ロードセンシングバルブ装置の作動態様を示す
ブレーキ液圧線図である。
【符号の説明】
10…ロードセンシングバルブ、12…弁ハウジング、
14…入力口、16…出力口、18…ブレーキマスタシ
リンダ、20…後輪ブレーキ装置、24…前輪ブレーキ
装置、28…ブレーキペダル、30…プランジャ(弁制
御部材)、50…圧力調整弁、64…揺動腕、68…板
ばね部材、96…バイパス通路、98…弁案内孔、10
0…バイパス弁、112…カム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−669(JP,A) 特開 昭50−59675(JP,A) 特開 昭57−172864(JP,A) 実開 昭48−90090(JP,U) 特公 昭49−49330(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/30 B60T 15/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液圧発生源に連通する入力口と
    後輪ブレーキ装置にブレーキ液圧を供給する出力口とを
    具え車両のばね上部分に装着される弁ハウジング、同弁
    ハウジング内に収容され、その開閉によって上記入力口
    と出力口との連通を制御する圧力調整弁、上記弁ハウジ
    ング内に収容され、上記入力口のブレーキ液圧及び出力
    口のブレーキ液圧を受けて変位し上記圧力調整弁を開閉
    させる弁制御部材、一端を車両のばね下部分に連結され
    積載荷重に応じた力を上記弁制御部材に印加する板ばね
    部材、上記弁ハウジング内に形成され上記入力口と出力
    口とを上記圧力調整弁を迂回して接続するバイパス通
    路、及び同バイパス通路内に介装されて同バイパス通路
    の開閉を制御するバイパス弁を具備してなり、上記板ば
    ね部材が上記ハウジングに一端を枢支された揺動腕の他
    端に連結され、通常時は上記バイパス弁が自重により上
    記揺動腕に当接されて上記バイパス通路を閉鎖する位置
    に保持され、同板ばね部材の折損時には上記揺動腕が上
    記枢支軸線の周りに回動することにより上記バイパス通
    路閉鎖位置から同通路開通位置に重力により駆動される
    ように構成されたことを特徴とするロードセンシングバ
    ルブ装置。
  2. 【請求項2】 上記弁制御部材が、上記出力口のブレー
    キ液圧を受ける第1の受圧面と、上記入力口のブレーキ
    液圧を受け上記第1受圧面より小さい受圧面積を有する
    第2受圧面とを具えたプランジャであることを特徴とす
    る請求項1記載のロードセンシングバルブ装置。
  3. 【請求項3】 上記揺動腕の枢支端部に、上記板ばね部
    材が折損したとき同揺動腕が重力により廻動することに
    よって上記バイパス弁を上記バイパス通路閉位置に駆動
    するカムが設けられたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のロードセンシングバルブ装置。
JP06853895A 1995-02-17 1995-02-17 ロードセンシングバルブ装置 Expired - Fee Related JP3307147B2 (ja)

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