JP3219805B2 - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ装置

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JP3219805B2 JP29216191A JP29216191A JP3219805B2 JP 3219805 B2 JP3219805 B2 JP 3219805B2 JP 29216191 A JP29216191 A JP 29216191A JP 29216191 A JP29216191 A JP 29216191A JP 3219805 B2 JP3219805 B2 JP 3219805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や二輪車のアン
チロックブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アンチロックブレーキ装置は、制
動時にタイヤをロックさせないので、車両の姿勢制御を
容易とし、制動距離も短くできるという利点から開発さ
れ、例えば、特開昭64−90857号公報に示される
ように機械式のアンチロックブレーキ装置も提案されて
いる。前記公報に記載されているアンチロックブレーキ
は、ブレーキキャリパーを制動トルクに応じて変位可能
に取付け、このブレーキキャリパーの変位を検出する位
置検出ロッドを設け、ブレーキディスクを制御すべくブ
レーキキャリパーに供給する制動液の通路を前記位置検
出ロッドの変位に応じて制御するバルブを備えている。
そして、制動時にはブレーキキャリパーがブレーキディ
スクに及ぼす制動トルクに対し、この反力がブレーキキ
ャリパーに作用し、リンクを介して位置検出ロッドの変
位をもたらす。この変位は制動トルクと共に増加し、制
動トルクが増加するとやがてタイヤの回転がロックされ
るが、これに対して位置検出ロッドの変位に応じてバル
ブが制動液通路を閉鎖することにより、タイヤの回転が
ロックされる直前でブレーキキャリパーへの制動液供給
を制御し、制動トルクの増加を阻止することでタイヤが
ロックされるのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例に係るアンチロックブレーキ装置においては、機械
的に制動トルクと制動液圧を直接に対向するように作用
させるため、主要部品の特性を設定しなければならなか
ったが、タイヤのグリップ力、摩耗量、外界の諸条件に
より絶えず初期値が変動するので初期設定が困難であ
る。例えば、ブレーキパットを摩擦係数の高いものと交
換した場合、アンチロック作動の時期が遅れロック状態
に突入することになり、逆に摩擦係数の低いブレーキパ
ッドと交換した場合、設定より早い時期にアンチロック
が始まり、制動距離が長くなり、アンチロックが正常に
かつ最適に作動しない。これを解消するために圧力レギ
ュレーター弁における位置検出ロッドの変位を制御する
スプリングの特性をそれら諸条件に合わせてその都度変
更せねばならなかった。また、路面の凹凸によりブレー
キキャリパーに突き上げが発生した場合、位置検出ロッ
ドの変位が生じるので作動が不安定となる傾向があり、
路面のわずかなノイズも拾ってしまいアンチロック機構
が作動するため、車の揺動や必要以上のキックバックに
より操作する人間に緊張を強いることとなる。また、ア
ンチロック作動時に加圧、減圧の時間的調整ができず、
特に加圧時間に急激な加圧が行われると、大きな衝撃
や、不快な振動を起こす。更に、後進時にはアンチロッ
クブレーキ装置は作動しない。また、四輪車に装着され
ているアンチロックブレーキは殆どが電気的であるた
め、バッテリーの劣化に伴いアンチロックブレーキが正
常に作動しなくなる不安も抱えていた。更に、従来の電
気式アンチロックブレーキにおいては、液圧供給経路の
途中にポンプ、アキュームレーター、電磁弁等多くの電
気機器を介装する上に、スリップの検出機構を別に備え
る必要がある為、複雑で形も大きく、その為取付けスペ
ースも大きく取らなければならない。また、コーナリン
グ中や直進状態における制動時において、車の荷重移動
のため個々のタイヤのグリップ力に差を生じるが、個々
のタイヤの回転に応じたアンチロック作動は大がかりな
ものとなった。本発明は前記事情に鑑みなされたもの
で、ブレーキパッドやタイヤの摩擦係数の変動、路面か
らのノイズにも自動的に対応でき、アンチロック作動時
の加圧及び減圧の時間的調整を行うことを可能とし、少
ない部品数で構成できて取付けスペースを小さくするこ
とができ、四輪車に装着した場合4輪独立にコーナリン
グ中や直進状態における制動時の荷重負荷にも追従で
き、後進時にも作動することができるアンチロックブレ
ーキ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のアンチロックブレーキ装置は、スティに回動自在
に軸止されたキャリパーと、該キャリパー及びトルク変
換手段を連結し前記キャリパーに働く力を伝達するロッ
ドと、該ロッドに働く力と対向するように前記トルク変
換手段にその一端が取付けられた液圧シリンダーと、前
記キャリパーの作動シリンダー、前記液圧シリンダー及
びマスターシリンダーにそれぞれ連結される液室、及び
前記作動シリンダー側の液室と前記液圧シリンダー側の
液室との圧力差によって移動でき各前記液室間の通路を
遮断可能なスライドバルブを備える液圧バランス構造型
の制御バルブとを有し、前記トルク変換手段は回動カム
からなって、該回動カムは、前記ロッド及び前記液圧シ
リンダーに連結されてそれぞれ異なる方向に力を受ける
第1、第2の偏心軸を備え、該偏心軸は、回動カム本体
の回転中心位置とは異なる位置にそれぞれ設けられ、ブ
レーキ操作時に前記マスターシリンダーから伝達された
液圧を前記作動シリンダー及び前記液圧シリンダーに伝
達し、該液圧シリンダーと前記ロッドに発生する力を前
記トルク変換手段によりトルクに変換してバランスさ
せ、さらに前記ロッドを介して前記トルク変換手段に伝
達される力を変換して前記液圧シリンダーに伝え、該液
圧シリンダーによって液圧検出し、前記制御バルブを操
作して前記キャリパーの作動シリンダーの液圧を制御す
るようにして構成されている。また、請求項2記載のア
ンチロックブレーキ装置は、請求項1記載のアンチロッ
クブレーキ装置において、前記トルク変換手段を固定す
るスティ及び前記液圧シリンダーの一端を回動するよう
に支持するスティ及び、前記キャリパーを回動するよう
に固定するスティ及び前記制御バルブをフロントフォー
クと一体化し、しかも路面と前記キャリパーとの角度を
垂直に近づけ前記路面からの突き上げの影響を抑え、特
に二輪車に適合するようにして構成されている。そし
て、請求項3記載のアンチロックブレーキ装置は、請求
項1または2記載のアンチロックブレーキ装置におい
て、前記制御バルブが前記キャリパーに一体化され、特
に二輪車に適合するようにして構成されている。
【0005】
【作用】請求項1〜3記載のアンチロックブレーキ装置
においては、キャリパー作動時にキャリパーに発生する
力を一旦ロッドによって受け、該ロッドをトルク変換手
段に連結し、該トルク変換手段には更に液圧シリンダー
を取付けて、通常は液圧シリンダーとロッドに発生する
力をトルク変換手段によりバランスさせているが、タイ
ヤの回転力が変化すると、これを液圧シリンダーによっ
て検知するようにし、該液圧シリンダーによって液圧バ
ランス構造型の制御バルブを作動させ、キャリパーの液
圧を制御している。従って、路面の凹凸によるキャリパ
ーの悪影響を解決し、初期設定を変更することなく、各
部品の性能や諸条件の変化に追従し、最も最適な制動を
行うことができる。しかも、個々のタイヤを4輪独立に
制御するので、コーナリング中や直進状態における制動
時において、車の荷重移動のため、個々のタイヤのグリ
ップ力の差に応じた制動を行え、全体構成も簡単とな
る。
【0006】
【実施例】以下、添付した図面を参照しつつ、本発明を
具体化した実施例について説明し、本発明の理解に供す
る。図1は本発明の第1の実施例に係るアンチロックブ
レーキ装置を四輪車に装着した部分正面図、図2は図1
におけるA−A′断面図、図3は図1におけるB−B′
断面図、図4は回動カムの説明図、図5は角度とトルク
との関係を示すグラフ、図6はスリップ率と路面とタイ
ヤの摩擦係数により生じるタイヤの回転トルクとキャリ
パーのパッドが作動することによって発生する制御トル
クとの関係を示すグラフ、図7はアンチロックブレーキ
装置の動作を示すグラフ、図8は本発明の第2の実施例
に係るアンチロックブレーキ装置の部分正面図、図9は
本発明の第3の実施例に係るアンチロックブレーキ装置
の部分正面図、図10は回動カムの説明図である。本発
明の第1の実施例に係るアンチロックブレーキ装置10
は、図1に示すようにスティ11に回動可能に取付けら
れたトルクメンバー13に保持されたキャリパー12
と、前記スティ11の他部に回転自由に取付けられたト
ルク変換手段の一例である回動カム14と、前記トルク
メンバー13にその一端が取付けられ他端は前記回動カ
ム14に取付けられたロッド15と、前記回動カム14
と前記スティ11の間に取付けられる液圧シリンダー1
6と、該液圧シリンダー16及び前記キャリパー12に
連結される制御バルブ17とを有して構成されている。
以下、これらについて詳しく説明する。
【0007】前記トルクメンバー13に配置されている
キャリパー12には、液圧によって動作する周知の作動
シリンダー12aを有し、液圧ホース18を介して入力
ポート19に制動油を供給すると、タイヤ20の内側の
ホイール21に固定されているディスク22を挟持して
ブレーキがかかるようになっている。このような構造の
トルクメンバー13はスティ11にボルト23(または
ピンであっても良い)によって軸止されている。一方、
前記回動カム14は図3に示すように、所定の厚みのス
ティ11にベアリング24を介して回転自由に装着さ
れ、その側面にはカバー板25、26が取付けられて、
前記ベアリング24内の塵等が混入するのを防止してい
ると共に、該回動カム14を構成する回動カム本体の両
側には図4に詳細を示す第1、第2の偏心軸27、28
を備えている。
【0008】前記偏心軸28には、前記ロッド15の一
端がベアリング29を介して回転自由に取付けられ、該
ロッド15の他端は前記トルクメンバー13にボルト3
0によって回転可能に取付けられている。また、該偏心
軸27には液圧シリンダー16のシリンダーハウジンク
31の一端がベアリング32を介して回転自由に取付け
られている。以上において、図4に示すように回動カム
14の回動カム本体の中心をa、偏心軸28の中心を
b、偏心軸27の中心をcとすると、角cabはこの実
施例においては0度となっているが、取付け位置によっ
ては0〜90度の範囲で変えることも可能である。な
お、図3において、33、34は座板を、35、36は
抜け止め防止用のスナップリングを示す。前記液圧シリ
ンダー16内にはピストン37が配置され、このピスト
ン37に残圧スプリング38を介して受座39aを備え
るピストンロッド39の一端が連結され、該ピストンロ
ッド39の他端はスティ11に形成されている取付け軸
40にブッシュ41及び抜け止め用のスナップリング4
2を介して回動自在に取付けられている。
【0009】前記制御バルブ17は、液圧バランス型の
バルブからなって、ブレーキ作動状態における液圧シリ
ンダー16内の液圧及びキャリパー12の作動シリンダ
ー12aの液圧を調整するもので、図2に示すように3
個のポート43、44、45を有し、ポート43は液圧
ホース18によってキャリパー12の作動シリンダー1
2aに連結され、ポート44は液圧ホース46によって
前記液圧シリンダー16に連結され、ポート45は液圧
ホースによって図示しないマスターシリンダーに連結さ
れている。該制御バルブ17の内部には両側のスプリン
グ46a、47によって保持されたスライドバルブ(ス
プールともいう)48が摺動移動可能に配置されてい
る。該スライドバルブ48には溝49が形成され通常の
状態では、マスターシリンダーを作動させることによっ
て供給される制動液が通路50、圧力ゲート51を介し
て液室52からキャリパー12の作動シリンダー12a
に流れるようになっている。
【0010】液室54はオリフィス55を介して前記液
室52と反対側の液室56に制動液を供給できるように
なっていると共に、該液室56と前記ポート44が接続
されている液室57とは中央に小孔が形成されたスプリ
ング58によって前記スライドバルブ48方向に押圧さ
れている可変オリフィス59を介して連結されている。
この可変オリフィス59は、制動トルクを小さくする時
間を早くすると共に、制動トルクを増す時間を遅くする
こともできる。これはタイヤがロックする寸前で制動ト
ルクを変化させる時間を設定する働きを持つ。また路面
のノイズによりキャリパー12が図1の矢印方向に瞬間
的に微小移動した際、液圧シリンダー16内の液圧は高
められ、同時に液室57の液圧も高められるが、可変オ
リフィス59の小孔を通ってしか液室56に制動液が流
れないので、結果としてスライドバルブ48の上側移動
は微小となる。逆に、ノイズ等により、キャリパー12
が図1の矢印と逆の方向に瞬時移動した場合には、可変
オリフィス59は開くが、比較的狭い通路59aを備え
ているので、スライドバルブ48の移動も少しとなる。
このように、前記可変オリフィス59及び通路59aが
オリフィスとしての構造を有するので、路面のノイズが
あっても結果として運転者並びに同乗者への不快な感じ
を与えない役割を有する。
【0011】前記スライドバルブ48の中央には先部が
オリフィスとなっている通路60が設けられ、該オリフ
ィスの先端には弁として作動するラバー61が設けら
れ、液室52から液室56にしか制動液は流れず、スラ
イドバルブ48が液室56側に過剰に移動するのを防止
する。例えば、タイヤ交換等によりタイヤと路面との摩
擦係数μが大きくなることを保つことで、スライドバル
ブ48が液室56側に移動しすぎても、液室52と液室
56との液圧の関係より制動液が通路60を通りラバー
61を押し広げ、液室56内に流入し、結果としてスラ
イドバルブ48の液室57側への過剰な移動を防止す
る。そして、通路60はオリフィスとしての役割を持つ
ので、スライドバルブ48の一時的に急激な移動では制
動液は通路60を通って液室56に流れ難い。
【0012】以上のように構成されたアンチロックブレ
ーキ装置10について、その基本動作を説明する。通常
走行中にブレーキペタルを踏み込むと、液圧はマスター
シリンダーからポート45に伝わり、通路50、圧力ゲ
ート51を経てポート43からキャリパー12の作動シ
リンダー12aを作動させる。また、同時に制動液はポ
ート45から液室54、液室56に入ろうとするが、オ
リフィス55の為に流入し難く、液室54と液室56と
の間に圧力差を生じる。この圧力差は液室52と液室5
6との圧力差でもあるので、スライドバルブ48は液室
56側に移動することになる。但し、この時スライドバ
ルブ48は圧力ゲート51を閉じてしまわない構造をス
ライドバルブ48及び制御バルブ17に有している。こ
れによって液室56内の液圧は液室52内の液圧と等し
くなるまで高められ、この液圧によって図3における液
圧シリンダー16のピストン37を押すことになる。こ
の時、キャリパー12が搭載されているトルクメンバー
13はスティ11と一本のボルト23によって回動する
ように固定されているので、ブレーキ作動によって図1
の矢印に示すようにキャリパー12にF1 の力が働く
と、ロッド15にも同様にF1 の力を矢印方向に受け、
前記回動カム14を一方向に回そうとする。また、同時
に前記液圧シリンダー16の液室63の液圧が高められ
ることによって液圧シリンダー16は、回動カム14を
反対方向に回転させようとする。なお、回動カム14の
回動カム本体の中心a、偏心軸28の中心b、偏心軸2
7の中心cは、直線上にあって、該直線と偏心軸27と
液圧シリンダー16の取付け軸40とを結ぶ直線がθ1
になるように該液圧シリンダー16の取付け位置が決定
されているものとする。
【0013】この様子を図4を用いて更に通常制動時に
おける作動を詳しく説明する。図4において、F1 はロ
ッド15に作動する力を示し、F2 は液圧シリンダー1
6が伸びようとする力を示す。ここで、通常の制動時に
はF1 はキャリパー12の制動力となるので、F1 によ
って回動カム14に生じるトルクをT1 、F2 によって
回動カム14に生じるトルクをT2 とし、回動カム14
の回動カム本体の中心より偏心軸28までの距離をL
1 、また回動カム14から偏心軸27までの距離をL2
とし、キャリパー12におけるブレーキパットとブレー
キディスクの摩擦係数をμ、作動シリンダー12aの内
断面積をS1 、作動シリンダー12a内の液圧をP1
液圧シリンダー16の内断面積をS2 、液圧シリンダー
16内の液圧をP2 とすると以下の数式が成立する。 F1 =2μS11 ・・・・・(1) F2 =S22 ・・・・・(2) 以上(1)、(2)より、T1 、T2 は T1 =F11 cosθ1 =2μS111 cosθ1 ・・・・・(3) T2 =F22 sinθ1 =S222 sinθ1 ・・・・・(4) となる。通常制動時において、P1 とP2 とは同圧とな
り、更にT1 とT2 とがつり合うため回動カム14が回
動しない場合を考えると、P1 =P2 、T1 =T2 とな
るので、前記(3)、(4)式は、 2μS11 cosθ1 =S22 sinθ1 となる。 これをθ1 について解くと以下の通りとなる。 θ1 =tan-1(S22 /2μS11 ) ・・・・・(5) ここで、通常制動時にはθ1 は液圧Pに影響されず一定
であるからθ1 を安定角と呼ぶ。図5は縦軸にトルク、
横軸は角度であり破線部はT1 とT2 との合成トルクを
示し、図においてθが負の場合は車の前進時、正の場合
には後進時を表す。このグラフより合成トルクが正であ
れば回動カムは反時計方向に回り、負であれば時計回り
に回動することになる。また、通常制動時または同液圧
下でθ1 より小さい角度にずれるとT1 とT2 との合成
トルクは負となるので、安定角θ1 になるように回動カ
ム14が逆方向に回動し、θ1 より大きな角度にずれる
と回動カム14が逆方向に回動して同液圧下においては
安定角θ1 を保持する。
【0014】図6はタイヤの摩擦係数μとスリップ率を
示しており、回動トルクと制動トルクの交点から各々垂
線を下し、横軸との交点を乾燥路、湿潤路、積雪路の場
合についてそれぞれJ1 、J2 、J3 (%)とする(以
下の文ではまとめてスリップ率J%という)。ここで、
Jは約20%であることが一般には知られている。ま
た、このグラフはスリップ率J%の時のタイヤの摩擦係
数μが最大となることを表している。このグラフより、
スリップ率が0%からJ%までは、制動トルクに対して
タイヤの回転トルクの方が高いためロッドに発生する力
1 は制動トルクで代表され、スリップ率がJ%を超え
ると、タイヤの回転トルクの方が小さくなることによっ
てF1 はタイヤの回転トルクで代表される。これから通
常制動時つまりスリップ率0%からJ%までは、F1
液圧シリンダー16と同液圧下にあるキャリパー12の
制動力によって代表されるのでθは安定角θ1 を保持す
ることになるが、ロック状態に入る寸前のスリップ率J
%を超えると、F1 はタイヤの回転トルクに代表される
為に液圧シリンダー16とキャリパー12は回動カム1
4を挟んでバランスを崩し、安定角θ1 を保持できなく
なる。つまりF1 が急激に小さくなるため、液圧シリン
ダー16は伸びて液室63の液圧が低下する。液室63
内の液圧の低下によってスライドバルブ48は液室57
側に移動し圧力ゲート51を閉め、結果としてキャリパ
ー12内の液圧が下がり、結果として制動トルクよりタ
イヤの回転トルクが大きくなる点まで降下する。そし
て、次に液室63内の液圧とキャリパー12の作動シリ
ンダー12aの液圧を同液圧下に置くことで、安定角θ
1 に集束するように回動カム14が回動することから、
作動シリンダー12aの液圧を上昇に転じさせ、今度は
1 を大きくすることになり、効率の良いスリップ率J
%近くを保ちながら制動することが可能となる。
【0015】以上のように構成されたアンチロックブレ
ーキ装置について、以下運転中の制動における動作につ
いて説明する。図7において、時間0〜t1 間は通常制
動時を示している。キャリパー12内の液圧の上昇に伴
い、タイヤの摩擦係数μも上昇し、ロック状態に入る前
までを表している。この時制御バルブ17内の圧力ゲー
ト51は開いている。時間t1 〜t2 は、圧力保持時間
で、急激にアンチロック状態に入ることを防いでいる。
この時間のF1 は時間t1 で制動トルクに対し回転トル
クが小さくなるため、回転トルクで代表されることか
ら、T1 に対しT2 の方が大きくなり、合成トルクが負
になることで、回動カム14は時計回りに回動を始め液
室63内の圧力は低下しスライドバルブ48は、液室5
6側に移動する。これによって圧力ゲート51が閉じる
ことになり、時間t1 〜t2 はスライドバルブ48が圧
力ゲート51を閉じるまでの時間となり、時間t2 〜t
3 は、F1がタイヤの回転トルクから制動トルクに代表
されるまでキャリパー12内の液圧を低下していく時間
である。即ち、時間t2 〜t3 は、前記スライドバルブ
48が、圧力ゲート51が閉じた後、まだキャリパー1
2内の液圧に対し液室63内の液圧が低いため、スライ
ドバルブ48は液室56側に移動し、キャリパー12内
の液圧を低下させ、制動トルクを減少させることによっ
てF1 が制動トルクに代表されるようにするまでの時間
である。この時、通路60を通り液室56内に流入する
制動液は通路60がオリフィスの役目を果たすことと、
液室56と液室52の圧力差が小さいことによって考慮
しなくても良い。
【0016】時間t3 〜t4 はF1 が制動トルクに代表
されるため圧力ゲート51が閉じてキャリパー12内の
液圧と液室63内の液圧が等しくなっていることから、
同液圧下では前記計算式より制動トルクにより発生する
力F1 と液圧シリンダー16が伸びようとする力F2
は、安定角θ1 へ回動するように反時計方向に動く。そ
のため液圧シリンダー16内の液圧は上昇に転じ、スラ
イドバルブ48は液室52側に移動し、キャリパー12
内の圧力を上昇させる。但し、この時圧力ゲート51は
閉じたままである。これにより制動トルクも大きくなっ
ていく。またこの時可変オリフィス59によって加圧時
間の調整を可能としている。
【0017】時間t4 〜t5 は、再び制動トルクの増加
により、F1 はタイヤの回転トルクに代表されることに
なり、T1 とT2 とのバランスが崩れ回動カム14はT
1 よりT2 が大きくなるため、合成トルクは負となり時
計回りに回動する。これにより液圧シリンダーは液圧低
下を招き、スライドバルブ48が液室56側に移動する
ことでキャリパー12内の液圧を、F1 が制動トルクに
代表されるまで低下する。時間t5 〜t6 は時間t3
4 と同様の工程の動作を行う。以上の一連の動作の繰
り返しにより、アンチロックブレーキの最適な制御を行
うことができる。
【0018】次に、低μ路において制動中、路面が高μ
路に変化した場合のアンチロックブレーキの動作につい
て説明する。まず低μ路で既にアンチロック状態である
場合、制御バルブ17内のスライドバルブ48は圧力ゲ
ート51及びオリフィス55を閉じている為、液室56
及び液室52の液圧は、ポート45からの液圧の影響を
受けない。この状態で高μ路に入ると回転トルクが急激
に大きくなる。F1 は制動トルクか回転トルクのどちら
か一方の小さい方のトルクで代表されるため、F1 は制
動トルクに代表され、回動カム14は安定角θ1 に回動
する。この結果、回動カム14は反時計方向に回動し、
液圧シリンダー16内の液圧を上昇させ、制動トルクを
上昇させる。また、スライドバルブ48が液室52側に
移動し、圧力ゲート51が開くので、ポート45より高
い液圧が液室52に加えられ、高μ路に適した液圧を得
る。
【0019】そして、高μ路においては制動中、路面が
低μ路へと変化した場合のアンチロックブレーキの動作
は、摩擦係数が突然低くなり、回転トルクが急激に小さ
くなってしまったので、F1 は回転トルクに代表される
ことになり、バランスを崩し回動カム14は時計方向に
回転する。これによって液圧シリンダー16の液室63
の液圧は低下し、スライドバルブ48は液室56側に移
動する。前記スライドバルブ48の移動により、圧力ゲ
ート51は閉じ液室52及び作動シリンダー12a内の
液圧も低下して制動トルクを小さくして、低μ時でのア
ンチロック作動を行う。更に、後進の際には、前進時と
1 の向きが逆になり、回動カムは時計方向に回転す
る。この時、液圧シリンダー16が伸びることから、液
室63の圧力は低下する。だが、ここでピストン37と
受座39aとの間には残圧スプリング38が備えられて
おり、液室63の圧力が一定以上低下するとスプリング
38の押圧力の方が強くなりピストン37を押圧する。
この力で液室63内に残圧に近い液圧を保持することで
ブレーキパッドに引きづりを発生させ、F1 とF2 との
関係より後進時においても安定角θ1 を保持することが
できる。このことから、後進時にも前進時と同じく、一
連の動作によってアンチロックを作動させることができ
る。また、アンチロック作動時、つまり圧力ゲート51
が閉じている時に制動を中止した時は、マスターシリン
ダーの減圧により、液室52に比較して液室54の液圧
は低下するため、逆止弁53が開き作動シリンダー12
aの減圧に伴い制動トルクは低下する。そして、同時に
液室56に比較して液室52の液圧は低くなるため、ス
ライドバルブ48は液室52側に移動することで圧力ゲ
ート51が開き定位置に戻る。
【0020】以下、本発明を二輪車に適用した第2の実
施例に係るアンチロックブレーキ装置について図面を参
照しながら説明する。図8に示すように、前記第2に実
施例に係るアンチロックブレーキ装置65は、キャリパ
ー66を備えフロントフォーク67と一体化したスティ
68に回動可能に取付けられたキャリパー66と、前記
フロントフォーク67の所定位置にスティ69を介して
回動可能に取付けられた回動カム70と、前記キャリパ
ー66にその一端が取付けられ他端は前記回動カム70
に取付けられたロッド71と、前記回動カム70と前記
フロントフォーク67の所定位置に取付けられたスティ
72との間に軸支される液圧シリンダー73と、前記フ
ロントフォーク67に取付けられた制御バルブ74とを
有して構成されている。なお、図において75はタイヤ
を、76はホイールを、77はホイール76に取付けら
れたディスクを、78は前記キャリパー66を回動可能
に固定する支持ピンを、79は前記液圧シリンダー73
を回動可能に支持する支持ピンを示す。このようにし
て、前記スティ68、69及び72を介して該アンチロ
ックブレーキ装置65の構成要素を取付けることによっ
て、全体が簡略化され、強度的にも優れた構造を有す
る。また、図に示すように路面とキャリパー66の角度
を略直角に保つようにすることによって、路面からの突
き上げの影響を抑えたアンチロックブレーキ装置を提供
できる。なお、該アンチロックブレーキ装置65の作用
については前記実施例に係るアンチロックブレーキ装置
10と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0021】次に、本発明の第3の実施例に係るアンチ
ロックブレーキ装置80について、図9、図10を参照
しながら説明すると、該アンチロックブレーキ装置80
は、ホイール81のスティの一例である支持軸82に回
動可能に装着されたキャリパー83と、該キャリパー8
3に一体化して搭載された液圧バランス型の制御バルブ
84と、前記キャリパー83と回動カム85の第1の偏
心軸85aとを連結するロッド86と、該回動カム85
の第2の偏心軸85bに一端が連結され他端は前記キャ
リパー83に取付けられた液圧シリンダー87と、前記
回動カム85を回転自由に保持するスティ88とを有し
て構成されている。なお、図において89はディスク
を、90はタイヤを、91はフロントフォークを示す。
また、前記第1の偏心軸85aと第2の偏心軸85bと
の角度は直角とする。以上のように構成されたアンチロ
ックブレーキ装置80の基本的技術思想は前記第1の実
施例に係るアンチロックブレーキ装置10と同様である
が、回動カム85の構造及び液圧シリンダー87の基端
がキャリパー83に取付けられており、その構造が異な
っているので、以下にその作用につき更に詳しく説明す
る。
【0022】通常走行中にブレーキをかけると、第1の
実施例に述べた一連の動作によってキャリパー83中の
作動シリンダーの液圧が高められ、それと同時に液圧シ
リンダー87内の液圧も高められ、図10における回動
カム85を時計方向に回転させようとする。しかし、キ
ャリパー83及びロッド86は図9中矢印方向の力を受
けるので、図10に示す回動カム85は反時計方向に回
ろうとする。ここで、F3 は液圧シリンダーの押す力、
4 は回転トルクか制動トルクのどちらか小さい方のト
ルクで代表される力を示し、回動カム85の回転中心か
ら第1の偏心軸85aの中心までの距離をL4 、回動カ
ム85の回転中心から第2の偏心軸85bの中心までの
距離をL3 とし、前記液圧シリンダー87の一端がキャ
リパー83に取付けられていることを考慮して、θ2
求めると結果的には次式の通りとなると考えられる。 θ2 =tan-1(2μS44 +S33 )/S33 ・・・・・(6) ここで、 μ=ブレーキパッドとブレーキディスクの摩擦係数 S3 =液圧シリンダー87の断面積 S4 =キャリパー83内の作動シリンダーの断面積
【0023】従って、このように第3の実施例において
も安定角θ2 が存在し、また、他の動作は第1の実施例
と同様であるから、ロッド86と、液圧シリンダー87
との力が対向するように配置し、前述の通り前記第1の
偏心軸85aと第2の偏心軸85bとの角度が直角以内
となるようにすると、該アンチロックブレーキ装置80
が作動することになる。この実施例においては、キャリ
パー83に制御バルブ84を一体的に取付けており、ロ
ッド86と、液圧シリンダー87とのトルクが対向する
ように取付けているので、簡単な構造で構成でき、特に
二輪車に適合している。
【0024】以上の実施例において、トルク変換手段の
一例として回動カムを使用したが、リンク機構あるいは
テコを利用した機構等であっても本発明は適用される。
また、前記第1の実施例においては第1の偏心軸と第2
の偏心軸の角度を0度とし、前記第2の実施例において
は第1の偏心軸と第2の偏心軸との角度を直角とした
が、液圧シリンダーの取付け位置及び角度を変えること
によって、前記第1及び第2の偏心軸を任意とすること
も可能である。なお、液圧シリンダーに電気的な圧力セ
ンサーを取付け、前記制御バルブを制御することもでき
る。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜3記載のアンチロックブレー
キ装置は、以上の説明からも明らかなように、キャリパ
ー、該キャリパーと回動カムを連結するロッド、回動カ
ム、液圧シリンダー、制御バルブをうまく組み合わせる
ことによって、路面の凹凸によるキャリパーへの悪影響
を解決し、各部品の性能や、外界の諸条件の変化に影響
を受けることなく常に最適な制動を行うことができる。
また、車速センサー、ポンプ、アキュムレーター等を使
用しないで、バッテリーの劣化に伴うアンチロックブレ
ーキ装置の作動低下を招くことがない。そして、個々の
タイヤを独立に制動するので、コーナリングや直進状態
における制動時において、車の荷重移動のための個々の
タイヤのグリップ力の差に応じた制動をすることができ
る。更に、構造も簡単で少ない部品で構成でき、二輪車
並びに四輪車の両方に応用することができる優れたアン
チロックブレーキ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るアンチロックブレ
ーキ装置を四輪車に装着した部分正面図である。
【図2】図1におけるA−A′断面図である。
【図3】図1におけるB−B′断面図である。
【図4】回動カムの説明図である。
【図5】角度とトルクとの関係を示すグラフである。
【図6】スリップ率と路面とタイヤの摩擦係数により生
じるタイヤの回転トルクとキャリパーのパッドが作動す
ることによって発生する制御トルクとの関係を示すグラ
フである。
【図7】アンチロックブレーキ装置の動作を示すグラフ
である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るアンチロックブレ
ーキ装置の部分正面図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係るアンチロックブレ
ーキ装置の部分正面図である。
【図10】回動カムの説明図である。
【符号の説明】
10:アンチロックブレーキ装置、11:スティ、1
2:キャリパー、12a:作動シリンダー、13:トル
クメンバー、14:回動カム、15:ロッド、16:液
圧シリンダー、17:制御バルブ、18:液圧ホース、
19:入力ポート、20:タイヤ、21:ホイール、2
2:ディスク、23:ボルト、24:ベアリング、2
5:カバー板、26:カバー板、27:偏心軸、28:
偏心軸、29:ベアリング、30:ボルト、31:シリ
ンダーハウジング、32:ベアリング、33:座板、3
4:座板、35:スナップリング、36:スナップリン
グ、37:ピストン、38:スプリング、39:ピスト
ンロッド、39a:受座、40:取付け軸、41:ブッ
シュ、42:スナップリング、43:ポート、44:ポ
ート、45:ポート、46:液圧ホース、46a:スプ
リング、47:スプリング、48:スライドバルブ、4
9:溝、50:通路、51:圧力ゲート、52:液室、
53:逆止弁、54:液室、55:オリフィス、56:
液室、57:液室、58:スプリング、59:可変オリ
フィス、59a:通路、60:通路、61:ラバー、6
3:液室、65:アンチロックブレーキ装置、66:キ
ャリパー、67:フロントフォーク、68:スティ、6
9:スティ、70:回動カム、71:ロッド、72:ス
ティ、73:液圧シリンダー、74:制御バルブ、7
5:タイヤ、76:ホイール、77:ディスク、78:
支持ピン、79:支持ピン、80:アンチロックブレー
キ装置、81:ホイール、82:支持軸、83:キャリ
パー、84:制御バルブ、85:回動カム、85a:第
1の偏心軸、85b:第2の偏心軸、86:ロッド、8
7:液圧シリンダー、88:スティ、89:ディスク、
90:タイヤ、91:フロントフォーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/12 - 8/96 F16D 49/00 - 69/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スティに回動自在に軸止されたキャリパ
    ーと、 該キャリパー及びトルク変換手段を連結し前記キャリパ
    ーに働く力を伝達するロッドと、 該ロッドに働く力と対向するように前記トルク変換手段
    にその一端が取付けられた液圧シリンダーと、 前記キャリパーの作動シリンダー、前記液圧シリンダー
    及びマスターシリンダーにそれぞれ連結される液室、及
    び前記作動シリンダー側の液室と前記液圧シリンダー側
    の液室との圧力差によって移動でき各前記液室間の通路
    を遮断可能なスライドバルブを備える液圧バランス構造
    型の制御バルブとを有し、 前記トルク変換手段は回動カムからなって、該回動カム
    は、前記ロッド及び前記液圧シリンダーに連結されてそ
    れぞれ異なる方向に力を受ける第1、第2の偏心軸を備
    え、該偏心軸は、回動カム本体の回転中心位置とは異な
    る位置にそれぞれ設けられ、ブレーキ操作時に前記マス
    ターシリンダーから伝達された液圧を前記作動シリンダ
    ー及び前記液圧シリンダーに伝達し、該液圧シリンダー
    と前記ロッドに発生する力を前記トルク変換手段により
    トルクに変換してバランスさせ、さらに前記ロッドを介
    して前記トルク変換手段に伝達される力を変換して前記
    液圧シリンダーに伝え、該液圧シリンダーによって液圧
    検出し、前記制御バルブを操作して、前記キャリパーの
    作動シリンダーの液圧を制御することを特徴とするアン
    チロックブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク変換手段を固定するスティ及
    び前記液圧シリンダーの一端を回動するように支持する
    スティ及び、前記キャリパーを回動するように固定する
    スティ及び前記制御バルブをフロントフォークと一体化
    し、しかも路面と前記キャリパーとの角度を垂直に近づ
    け前記路面からの突き上げの影響を抑え、特に二輪車に
    適合した請求項1記載のアンチロックブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御バルブが前記キャリパーに一体
    化され、特に二輪車に適合した請求項1または2記載の
    アンチロックブレーキ装置。
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