JPH02220955A - 車両のアンチロックブレーキ装置 - Google Patents

車両のアンチロックブレーキ装置

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JPH02220955A
JPH02220955A JP4099689A JP4099689A JPH02220955A JP H02220955 A JPH02220955 A JP H02220955A JP 4099689 A JP4099689 A JP 4099689A JP 4099689 A JP4099689 A JP 4099689A JP H02220955 A JPH02220955 A JP H02220955A
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JP
Japan
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brake
valve
lock
master cylinder
pressure
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Application number
JP4099689A
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English (en)
Inventor
Naotoshi Tamai
玉井 尚利
Isao Matsuno
功 松野
Wasaku Hosoda
和作 細田
Hiroshi Ishihara
石原 浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A6発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、マスタシリンダの出力ポートと車輪ブレーキ
との間を結ぶ制動油路に、前記車輪ブレーキにより制動
される車輪がロックしそうになると該制動油路を遮断す
ると共に車輪ブレーキの制動油圧を減圧するアンチロッ
ク制御装置を接続してなる車両のアンチロックブレーキ
装置に関する。
(2)従来の技術 か−るアンチロックブレーキ装置は、例えば特開昭63
−141863号公報に開示されているように、既に知
られている。
(3)発明が解決しようとする課題 従来のどの種アンチロックブレーキ装置においては、ア
ンチロック制御装置に作動遅れがあると、特に低摩擦係
数の路面での急、制動時に車輪がロッり傾向となる。
このような車輪のロック傾向を緩和するために、制動油
路にオリフィスを設けてマスタシリンダから車輪ブレー
キまでの油圧の伝達速度を遅らせることが考えられるが
、そのようにすると通常制動時に操作フィーリングが悪
化するという弊害を生じる。
本発明は、か〜る事情に濫みてなされたもので、通常制
動時の操作フィーリングを悪化させることなく、栄、制
動時の車輪のロック傾向を防止することができる前記ア
ンチロックブレーキ装置を提供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、制動油路に、マ
スタシリンダ側から車輪ブレーキ側へ流れる圧油の流速
が一定値以上になると閉弁する常開型の遮断弁と、オリ
フィスとを並列に介装したことを特徴とする。
(2)作 用 上記構成によれば、通常制動時には遮断弁が開弁状態に
あるので、マスタシリンダの出力油圧はオリフィスに抵
抗されることなく車輪ブレーキまでスムーズに伝達する
ことができる。
また急制動時には、制動油路をマスタシリンダ側から車
輪ブレーキ側へ流れる圧油の流速が所定値以上に上昇す
るので、遮断弁は閉弁する。その結果、マスタシリンダ
の出力油圧の車輪ブレーキへの急激な伝達がオリフィス
により抑制されるので、アンチロック制御装置に多少の
作動遅れがあっても車輪にロック傾向は現れない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2fを制
動するだめの左右一対の前輪ブレーキ3f、3fと、後
輪2rを制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前軸ブレーキ3f。
3fはブレーキレバー4で操作される前部マスタシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスタシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
1,3fの制動油圧はアンチロック制御装置7により制
御される。而して、前部マスタシリンダ5f、前輪ブレ
ーキ3f及びアンチロック制御装置7は本発明のアンチ
ロックブレーキ装置を構成する。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8は、車軸
lO上に一対のベアリング11.11’を介して回転自
在に支承され、車軸10は、左右一対のフロントフォー
ク9.9の下端にホルダ121およびボルト・ナツト1
22により両端部を着脱可能に固着される。前輪2rの
両側に配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいず
れも、ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12
と、このブレーキディスク12を跨いだ状態でフロント
フォーク9にブラケット13を介して支持されるブレー
キキャリパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、
その入力ポート14aに前部マスタシリンダ5fの出力
油圧を供給されると作動して、ブレーキディスク12を
挟圧し前輪2rに制動力をかけることができる。
前部マスタシリンダ5fの出力ボート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ポート14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置7が介
装される。
アンチロック制御装置7は、第2図及び第5図に示すよ
うに、制動時に作動する油圧ポンプ16と、この油圧ポ
ンプ16の吐出圧を導入される制御油圧室18を有して
前記油圧導管15の途中に介装されるモジュレータ17
と、前記制御油圧室18および油槽19間の連通路に介
装される常閉型のダンプ弁20と、前輪2fの一定値以
上の角減速度を検知して前記ダンプ弁20を開弁させる
慣性式の車輪角加速度センサ21とを主たる構成要素と
しており、これらはケーシング22中に構成される。
ケーシング22は、カップ状の内側ケース22a及び外
側ケース22bの開放端部を相互に螺合結合して構成さ
れる。外側ケース22bの端壁には半径方向外方へ延び
る延長部22cが一体に形成されており、その延長部2
2cを除いてケーシング22は、前記ハブ8の左端面に
形成された凹部8aに納まるように配設される。そして
、外側ケーシング22bは、車軸10の外周に嵌装され
る筒軸24の左端部に端壁の中心部を支承されると共に
、車軸10の周りに回動しないように、回り止め手段に
よりフロントフォーク9に連結される。その回止め手段
は任意であるが、例えばフロントフォーク9に前記ブラ
ケット13を固着するためのボルト25(第2図参照)
が適当である。
油圧ポンプ16は、車軸lOと平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン28の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、延
長部22cに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁39を介して出口室32に連通される
油圧室36の入口には制御弁98が装着され、この制御
弁98の入口は油圧導管15の上流管15aを介して前
部マスタシリンダ5fの出力ボート5faと連通する。
制御弁9日の弁面99は延長部22cに螺着される。こ
の弁面99は上流管15aに連なる入口室100と油圧
室32に連なる出口室101とを有し、両室100,1
01間の弁座102には画室100,101を連通ずる
通孔103が設けられている。入口室100には弁座1
02と協働して通孔103を開閉する弁体104と、こ
の弁体104を開き側へ付勢する弁ばね105とが収容
される。而して、弁座102、弁体104及び弁ばね1
05は本発明の常開型遮断弁を構成する。
上記弁体104には人、出口室100,101間を常時
連通するオリフィス106が穿設される。
このオリフィス106は弁面99に設けてもよい。
こうして遮断弁及びオリフィス106は並列状態で制動
油路に介装される。
第5図に示すように、カム軸26は、外側ケース22b
の端壁にベアリング40.40’ を介して支承される
共に、後述の増速装置45を介して前輪2fより駆動さ
れるようになっている。
カム軸26には、その外端部にメータ駆動ギヤ49が固
着され、このギヤ4は、自動二輪車のスピードメータ5
1の入力軸に連なる被動ギヤ50と噛合される。
モジュレータ17は、減圧ピストン46と、この減圧ピ
ストン46の一端を受は止めてその後退限を規制する固
定ピストン47と、減圧ピストン46を固定ピストン4
7との当接方向に付勢する戻しばね48とより構成され
、両ピストン46゜47は延長部22cに第1シリンダ
孔33と隣接して形成された第2シリンダ孔52に摺合
される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室1日を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3fの入力ボート14aと常時連通ずる
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室32と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、延長部22cに固
着される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47
は、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.
55に導入された油圧により、常に上記端板63との当
接位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
ダンプ弁20は、外側ケース22bの段付の装着孔64
に嵌着された弁面65と、この弁面65に、それの弁孔
66を開閉すべく収容される弁体67と、この弁体67
を閉じ側へ付勢する弁ばね80とより構成され、弁体6
7はその弁部としてボール67aを備えている。弁面6
5は段付シリンダ孔64の小径部に入口室68を、また
同大径部に出口室69を画成し、画室68.69は前記
弁孔66を介して連通される。また入口室68は油路7
0を介して前記モジュレータ17の制御油圧室18と連
通され、出口室69は油路71を介して前記油圧ポンプ
16の入口室31と連通される。結局、出口室69は油
槽19に連通していることになる。
車輪角加速度センサ21は、前輪2fより増速装置45
を介して回転されるフライホイール72と、このフライ
ホイール72のオーバーラン回転を軸方向変位に変換す
るカム機構73と、フライホイール72の軸方向変位に
応動して前記ダンプ弁20を作動し得る出力レバー機構
74とを備えており、これらはすべてケーシング22内
に配設される。
増速装置45は、開放端を外側ケース22bに向けてケ
ーシング22内に配設されるカップ状の入力部材75と
、この入力部材75の開放端部に形成されたリングギヤ
76と、前記カム軸26の内端部に固着されてリングギ
ヤ26に噛合する第1プラネタリ−ギヤ78.と、外側
ケース22bの端壁に突設された支軸77にベアリング
111を介して支承されてリングギヤ76に噛合する一
個または複数個の第2プラネタリ−ギヤ7日□と、第1
及び第2プラネタリ−ギヤ7B、、7B□に同時に噛合
するサンギヤ79と、このサンギヤ79とスプライン結
合されて、前記筒軸24上に回転自在に支承される出力
軸42とより構成される。
入力部材75の端壁中心部には、その外側方に突出する
ボス75aが一体に形成されており、このボス75aは
ベアリング123及びシール部材124を介して前記筒
軸24に回転自在に支承される。
上記ボス75aの端面には継手板125の内周部がビス
120により固着される。この継手板125の外周部に
は円周上に並ぶ複数個の係合孔126が穿設されており
、これに対応して前輪2fのハブ8の端面には複数本の
合成樹脂製継手ピン127が植設され、筒軸24の車軸
10への嵌装時、継手ピン127と継手板125の係合
孔126が嵌合して、入力部材75をハブ8に連結する
ようになっている。こうして継手板125及び継手ピン
127は継手128を構成する。
上記継手ピン127は、係合孔126への嵌入をスムー
ズにすべく先細り状に形成され、また規定値以上の回転
トルクを受けると剪断するシャーピンの機能をも備えて
いる。
上記入力部材75のボス75aは、ケーシング22の内
側ケース22aを貫通しており、それらの間にケーシン
グ22を密閉するためのシール部材129が介装される
。この個所にシール部材129を設けることは、シール
部材129のリップ部の滑り速度を最小限に抑えて、こ
の寿命の向上を図る上に有効である。
前記出力軸42は、サンギヤ79とスプライン結合する
小径端部42aと、それと反対側の大径端部42bと、
これら両端部42a、42bを連結する軸部42cと、
大径端部42bの外端から半径方向外方へ延出するフラ
ンジ42dとからなっていて、小径端部42aを外側ケ
ース22b側に向けて配置され、そして軸部42cはニ
ードルベアリング41を介して、また大径端部42bは
ボールベアリング131を介してそれぞれ筒軸24に回
転自在に支承される。
前記軸部42cを囲繞するように前記フライホイール7
2は配設され、このフライホイール72はカム機構73
、摩擦クラッチ板87及び調心板138を介して前記フ
ランジ42dに連結される。
第4図、第6図及び第7図において、カム機構73は、
出力軸42に軸受ブツシュ86を介して回転自在に支承
される駆動カム板82と、フライホイール72に一体に
形成されて駆動カム板82に対向する被動カム仮83と
、両カム板82,83間で環状に配列される複数のスラ
ストボール84.84・・とから構成される。
駆動及び被動カム板82.83の対向部には、摩擦クラ
ッチ板87側に向かって大径となるテーパ面r、、rt
がそれぞれ形成され、これらテーパ面f+、rtに前記
スラストボール84,84・・・が係合する複数のカム
凹部82a、83aが設けられる。
駆動カム板82のカム凹部82aは、駆動軸42の回転
方向Rに向かって底面が浅くなるように傾斜し、被動カ
ムFi83のカム凹部83aは、上記回転方向Rに向か
って底面が深くなるように傾斜している。したがって、
駆動カム板82が被動カム板83に対して駆動側立場を
取る通常の場合には、スラストボール84は両カム凹部
82a。
82aの最も深い部分に係合していて、駆動力ム板82
が駆動軸42より受ける回転トルクを被動カム板83に
単に伝達し、両カム板82.83に相対回転を生じさせ
ないが、立場が逆になり被動カム板83が駆動カム板8
2に対してオーバーランをすると、両カム板82.83
に相対回転が生じ、スラストボール84は両カム凹部8
2a、83aの傾斜底面を登るように転勤して両カム板
82.83にスラスト力を与え、これによって被動カム
仮82に、駆動カム板82から離反する方向の軸方向変
位を起こさせることになる。
上記のように、駆動及び被動カム板82,83のテーパ
面f、、f、に設けられたカム凹部82a、83aにス
ラストボール84を係合したことにより、駆動カム板8
2はスラストボール84を介して被動カム板83をスラ
スト方向及びラジアル方向に支承することができ、そし
てフライホイール72を出力軸42との無接触状態に保
持する。
したがって、出力軸42及びフライホイール72間に潤
滑を施す必要はない。
摩擦クラッチ板87は環状に形成されて、駆動カム仮8
2の出力軸42の大径端部42bを囲繞するように配置
され、線板87の側面には駆動カム板82の背面と係合
する摩擦ライニング87aが付設されている。
調心板138は、第8図に示すように、出力軸42の軸
線Xと直交する第1軸線y周りに線板138の傾動を可
能にすべくフランジ42dに当接する一対の第1支点突
起139,139が一側面に突設され、また出力軸42
の軸線X及び第1軸線yのいずれとも直交する第2軸線
2周りに線板138の傾動を可能にすべく摩擦クラッチ
板87の背面に当接する一対の第2支点突起140,1
40が他側面に突設される。また調心板138の外周に
は、第1支点突起139,139に隣接してフランジ4
2d側へ突出する一対の第1伝動爪141.141と、
第2支点突起140,140に隣接して摩擦クラッチ板
87側へ突出する一対の第2伝動爪142,142が屈
曲して形成され、第1伝動爪141,141は、フラン
ジ42d外周の一対の切欠143,143に係合され、
第2伝動爪142,142は、FtI!擦クラッり仮8
7外周の一対の切欠144,144に係合される。こう
して、調心板138はフランジ42dと摩擦クラッチ板
87とを回転方向に連結する。その際、各対応する伝動
爪141,142と切欠143゜144との各間には、
調心機138の第1及び第2軸線y、z周りの傾動を許
容する必要最少限の遊隙が設けられる。
前記フライホイール72は、カム機構73と反対側に突
出するボス72aを有し、このボス72aの内周に、出
力レバー機構74を作動する押圧環89が、ラジアルボ
ールベアリングからなるリレーズベアリング88を介し
て装着される。上記押圧環89も出力軸42とは接触し
ないように配設される。
前記出力レバー機構74は、車軸10とダンプ弁20と
の中間位置で外側ケース22b内端面に突設された支軸
90と、この支軸90の球状端部で車軸10の軸方向に
揺動自在に支持されるレバー91とを有する。レバー9
1は、支軸90から出力軸42を迂回して延びる長い第
1腕91aと、支軸90からダンプ弁20に向って延び
る短い第2腕91aとより構成されており、第1腕91
aの中間部には、前記押圧環89の外側面に当接する当
接部93が山形に隆起形成されている。
第1腕91の先端部と外側ケース22bとの間には戻し
ばね94が縮設され、第2腕91bの先端部はダンプ弁
20の弁体67外端に遊動間隙gを存して連結される。
戻しばね94の弾発力はレバー91に作用して、第1腕
91aの当接部93を前記押圧環89に押圧すると共に
、通常はダンプ弁20の弁体67に押圧して閉弁状態に
保つ。そして押圧環89が戻しばね94より受ける押圧
力は、フライホイール72、カム機構73、摩擦クラッ
チ板87及び調心板138に作用して、これらをフラン
ジ42dに対し押圧し、これにより両カム板82.83
には接近力が、また摩擦クラッチ板87及び駆動カム板
82には摩擦係合力がそれぞれ与えられる。
而して、上記摩擦係合力は、摩擦クラッチ板87及びフ
ライホイール72間に一定値以上の回転トルクが作用す
ると、摩擦クラッチ板87に滑りが生じるように設定さ
れる。
上記戻しばね94の倒れ防止と、レバー91の揺動経路
規制のために、戻しばね94及びレバー91を貫通する
案内杆85が外側ケース22bに固設される。
前記支軸90は、レバー91とダンプ弁20間の前記遊
動間隙gを調整すべく可調整式に構成される。即ち、支
軸90は、外側ケース22bの側壁に螺合してその外側
に突出するねじ部90aを有し、このねじ部90aの外
端部には口・ンクナット92が螺合される。したがって
、ロックナツト92を緩めて、ねじ部90aを適当に螺
回すれば、支軸90の有効長さが増減するので、レバー
91が当接部93を支点として揺動して前記揺動間隙g
を調整することができる。調整後、ロックナツト92の
緊締により支軸90は外側ケース22bに固定される。
支軸90の、外側ケース22bを貫通する部分には、該
ケース22bのシールのための0リング97が装着され
る。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2rの回転は、ハブ8から継手12
Bを介して入力部材75へ伝達し、更にリングギヤ76
、第1.第2プラネタリ−ギヤ78、.781及びサン
ギヤ79により増速されつつ出力軸42へ伝達し、そし
てフランジ42dから第1伝動爪141、調心板138
、第2伝動爪142、摩擦クラッチ板87及びカム機構
73を介してフライホイール72に伝達し、これを駆動
するので、フライホイール72は前輪2fよりも高速で
回転する。したがって、フライホイール72は大きな回
転慣性力を持つことができる。このとき、押圧環89と
レバー91とが相互に当接していても、レリーズベアリ
ング8日の介入により、フライホイール72の回転はレ
バー91に何等妨げられない。
また、これと同時にカム軸26およびスピードメータ5
1も第1プラネクリーギャ7B、の回転により駆動され
る。
さて、前輪2fを制動すべく前部マスタシリンダ5rを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a1制御井9日、油圧ポンプ16の油圧室36、モジ
ュレータ17の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、
出力油圧室55及び油圧導管15の下流管15bを順次
繰て前輪ブレーキ3f、3fに伝達し、これらを作動さ
せて前輪2fに制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スタシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのブツシュロッド27に対するリフト作用とによりポ
ンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポ
ンプピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸
入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室31を経てポンプ室35へと吸入され、
ポンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐
出行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポ
ンプ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介し
てモジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そ
して、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値ま
で上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力
により栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、ダンプ弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断さ
れているので、油圧ポンプ16から該室18に供給され
た油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位
置に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に
保ち、前部マスタシリンダ5fの出力油圧の通過を許容
している。また制御弁9日でも平時は弁体104が弁ば
ね105の力で通孔103を開いており、オリフィス1
06の存在にも拘らず前部マスタシリンダ5fの出力油
圧のスムーズな通過を許容している。
したがって、通常の制動時には、前輪ブレーキ3f、3
fに加わる制動力は前部マスタシリンダ5fの出力油圧
に比例させることができるので、制動操作に異和感はな
い。
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生すると、こ
れを恩知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン 。
回転をしようとする。そしてこのときのフライホイール
72の回転モーメントが両カム板82.83に相対回動
を生じさせ、スラストボール84の転勤により発生する
スラストをもってフライホイール72に軸方向変位を与
え、押圧環89にレバー91を押動させようとするが、
前輪2fがロックする可能性のない段階では前輪2fの
角減速度は低く、レバー91を揺動させるには至らない
ところが、制動力の過大または路面の摩擦係数の低下に
より、前輪2「がロックしそうになると、これに伴い前
輪2fの角減速度の急増によりカム機構73の発生する
スラスト力が戻しばね94のセット荷重を超え、フライ
ホイール72の軸方向変位が増加する。特に、フライホ
イール72は、前述のようにカム機構73により出力軸
42との無接触状態に保持されているので、出力軸42
から摩擦抵抗を受けることなく、カム機構73の急増す
るスラスト力に的確に応答することができる。
そして、フライホイール72の軸方向変位の増加によれ
ば、支軸90を支点として戻しばね94を圧縮するよう
に揺動するので、レバー91の第2腕91bは遊動間隙
gを詰めた後、弁体67を引き上げるように揺動し、そ
の結果ダンプ弁20は開弁状態となる。
フライホイール72の軸方向変位後、フライホイール7
2の慣性による回転トルクが摩擦クラッチ板87の規定
の伝達トルクを超えると、調心体138及び駆動カム板
82及び摩擦クラッチ板87間に滑りが生じ、フライホ
イール72は出力軸42に対してオーバーラン回転を継
続するので、カム機構73等への過負荷を遮断すること
ができる。
ダンプ弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油
路70、入口室68、弁孔66、出口室69、油路71
、油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽
19に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧
室55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧
室18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁
体60を閉弁させ、人、出力油室54,55間の連通を
遮断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。
その結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧
が低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2fのロッ
ク現象は回避される。すると、前輪2fの回転の加速に
伴い押圧板89のレバー91への押圧力が解除されるた
め、レバー91は、戻しばね94の反発力で、当初の位
置に復帰揺動し、ダンプ弁20は閉弁状態に戻る。ダン
プ弁20が閉弁すると、油圧ポンプ16から吐出される
圧油が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減圧ピス
トン46は出力油圧室55側へ後退して該室55を昇圧
させ、制動力を回復させる。このような作動が高速で繰
返されることにより、前輪2fは効率良く制動される。
一方、急制動時には、前部マスタシリンダ5fからの圧
油が制御弁98を特に急速で流れるため、弁体104は
その圧油の大なる動圧を受けて弁座102に着座し、通
孔103を閉じる。その結果、圧油の流れはオリフィス
106により制限される。
結局、前部マスタシリンダ5fから前輪ブレーキ3rへ
の急激な圧力伝達が抑制されることになるので、アンチ
ロック制御装置7に多少の作動遅れがあっても、前輪2
fにロック傾向は生じない。
尚、制御弁98は、基本的にはこれを前部マスタシリン
ダ5fから前輪ブレーキ3fまでの制動油路のどこに設
置してもよいが、アンチロック制御装置7による制動油
圧の制御時の抵抗を極力少なくするためには、上記実施
例のようにアンチロック制御装置7より上流の制動油路
に設置する方が有利である。
C1発明の効果 以上のように本発明によれば、制動油路に、マスタシリ
ンダ側から車輪ブレーキ側へ流れる圧油の流速が一定値
以上になると閉弁する常開型の遮断弁と、オリフィスと
を並列に介装したので、通常制動時の操作フィーリング
を害することなく、栄、制動時にはアンチロック制御装
置の作動遅れによる車輪のロック傾向を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
のアンチロックブレーキ装置を備えた自動二輪車の概略
平面図、第2図はアンチロック制御装置付制動装置の要
部縦断側面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4
図は第3図中のアンチロック制御装置の縦断拡大断面図
、第5図は第2図の■−V線断面図、第6図は第4図の
Vl−Vl線断面図、第7図はカム機構における駆動カ
ム板の平面図、第8図は調心板周辺部の分解斜視図であ
る。 2f・・・車輪、3f・・・車輪ブレーキ、5f・・・
マスタシリンダ、7・・・アンチロック制御装置、15
・・・制動油路、102,104,105・・・遮断弁
を構成する弁座、弁体および弁ばね、106・・・オリ
フィス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. マスタシリンダの出力ポートと車輪ブレーキとの間を結
    ぶ制動油路に、前記車輪ブレーキにより制動される車輪
    がロックしそうになると該制動油路を遮断すると共に車
    輪ブレーキの制動油圧を減圧するアンチロック制御装置
    を接続してなる車両のアンチロックブレーキ装置におい
    て、制動油路に、マスタシリンダ側から車輪ブレーキ側
    へ流れる圧油の流速が一定値以上になると閉弁する常開
    型の遮断弁と、オリフィスとを並列に介装したことを特
    徴とする、車両のアンチロックブレーキ装置。
JP4099689A 1989-02-21 1989-02-21 車両のアンチロックブレーキ装置 Pending JPH02220955A (ja)

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