JPS63145161A - 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ - Google Patents

車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ

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JPS63145161A
JPS63145161A JP29307386A JP29307386A JPS63145161A JP S63145161 A JPS63145161 A JP S63145161A JP 29307386 A JP29307386 A JP 29307386A JP 29307386 A JP29307386 A JP 29307386A JP S63145161 A JPS63145161 A JP S63145161A
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JP
Japan
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flywheel
cam plate
plate
clutch
output shaft
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Application number
JP29307386A
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English (en)
Inventor
Keitoku Yamanoi
山野井 佳徳
Tetsuo Tsuchida
槌田 鉄男
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 +11  産業上の利用分野 本発明は、車両用アンチロック制御装置の車輪角加速度
センサに関し、特に車輪ブレーキにより制動される車輪
に連動して回転する出力軸上にフライホイールを回転及
び軸方向変位可能に設け、これら出力軸及びフライホイ
ール間には、通常は出力軸の駆動トルクをフライホイー
ルに伝達し、制動時車輪がロックしそうになるとフライ
ホイールのオーバーラン回転を許容するクラッチと、フ
ライホイールのオーバーラン回転に応動してそれに軸方
向変位を与えるカムatiとを直列に介装してなり、フ
ライホイールの前記軸方向変位を車輪ブレーキの制動力
に対する制御信号として出力するようにしたものの改良
に関する。
(2)  従来の技術 従来、かかる車輪角加速度センサでは、出力軸に固設さ
れた駆動カム板と、この駆動カム板に係合し、それとの
相対回転に伴い軸方向変位を生じる被動カム板とからカ
ム機構を構成し、その被動カム板とフライホイールとの
間にクラッチを介装し、フライホイールを駆動カム板に
対しばね付勢している(特開昭56−128253号公
報参照)。
(3)  発明が解決しようとする問題点従来の上記構
成によれば、クラッチの摩擦面が摩耗すると、駆動カム
板側にばね付勢されるフライホイールがその摩耗分だけ
軸方向変位を余儀な(されるので、フライホイールの軸
方向の原位置が安定せず、このため、制動時、フライホ
イールがそのオーバーラン回転により軸方向変位を起こ
しても、その軸方向変位を制動力の制御信号として取出
す時期に多少とも狂いを生じるという欠点がある。
本発明は、そのような欠点を解消した前記車輪角加速度
センサを提供することを目的とする。
B2発明の構成 (1)  問題点を解決するための手段上記目的を達成
するために、本発明は、出力軸にべ了リングを介して軸
方向移動不能に支持される駆動カム板と、フライホイー
ルに連設され、フライホイールのオーバーラン回転時、
駆動カム板と協働してフライホイールに軸方向変位を与
える被動カム板とからカム機構を構成し、また出力軸に
摺動自在に連結されて被動カム板と反対側で駆動カム板
と対向する摩擦クラッチ板と、このクラッチ板を駆動カ
ム板に押圧係合させるクラッチばねとからクラッチを構
成したことを特徴とする。
(2)作 用 上記構成によれば、摩擦クラッチ板及び駆動カム板間の
所定の摩擦トルクのみを考慮してクラッチばねのセット
荷重を自由に選定することができる。しかも、摩擦クラ
ッチ板の摩耗時には、クラッチばねが摩擦クラッチ板の
みを駆動カム板に向って前進させてその摩耗を補償する
ので、摩擦クラッチ板の摩耗によるもフライホイールに
軸方向変位を生じることはない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2fを制
動するための左右一対の前輪ブレーキ3f、3fと、後
輪2rを制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前輪プレー+3f。
3fはブレーキレバー4で操作される前部マスクシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスクシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
f、3fの制動油圧はアンチロック制御装置7により制
御される。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8は、車軸
10上に一対のベアリングLL、11’を介して回転自
在に支承され、車軸IOは、左右一対のフロントフォー
ク9.9の下端にホルダ121およびボルト・ナツト1
22により両端部を着脱可能に固着される。前輪2fの
両側に配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいず
れも、ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12
と、このブレーキディスク12を跨いだ状態でフロント
フォーク9にブラケット13を介して支持されるブレー
キキャリパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、
その入力ポート14aに前部マスクシリンダ5fの出力
油圧を供給されると作動して、ブレーキディスク12を
挟圧し前輪2fに制動力をか□けることができる。
前部マスクシリンダ5fの出力ボート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ボート14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置7が介
装される。
アンチロック制御装置7は、第2図ないし第8図に示す
ように、制動時に作動する油圧ポンプ16と、この油圧
ポンプ16の吐出圧を導入される制御油圧室18を有し
て前記油圧導管15の途中に介装されるモジュレータ1
7と、前記制御油圧室18および油槽19間の連通路に
介装される常閉型の排圧弁20と、前輪2fの一定値以
上の角減速度を検知して前記排圧弁20を開弁させる慣
性式の車輪角加速度センサ21とを主たる構成要素とし
ており、これらはケーシング22中に構成される。
ケーシング22は、カップ状の内側ケース22a及び外
側ケース22bの開放端部を相互に嵌着して構成される
。外側ケース22bの端壁には半径方向外方へ延びる延
長部22cが一体に形成されており、その延長部22C
を除いてケーシング22は、前記ハブ8の左端面に形成
された凹部8aに納まるように配設される。そして、外
側ケーシング22bは、車軸lOの外周に嵌装される筒
軸24の左端部に端壁の中心部を支承されると共に、車
軸10の周りに回動しないように、回り止め手段により
フロントフォーク9に連結される。
その回止め手段は任意であるが、例えばフロントフォー
ク9に前記ブラケット13を固着するためのボルト25
(第2図参照)が適当である。
油圧ポンプ16は、車軸lOと平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン28の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、延
長部22Cに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部ti 3
9を介して出口室32に連通される、また油圧室36は
、前部マスクシリンダ5fの出カポ−)5faと常時連
通するように、油圧導管15の上流管15aと接続され
る。
第5図に示すように、カム軸26は、外側ケース22b
の端壁にベアリング40.40’を介して支承される共
に、後述の増速装置45を介して前輪2fより駆動され
るようになっている。
カム軸26には、その外端部にメータ駆動ギヤ49が固
着され、このギヤ4は、自動二輪車のスピードメータ5
1の入力軸に連なる被動ギヤ50と噛合される。
第2図において、モジュレータ17は、減圧ピストン4
6と、この減圧ピストン46の一端を受は止めてその後
退限を規制する固定ピストン47と、減圧ピストン46
を固定ピストン47との当接方向に付勢する戻しばね4
8とより構成され、両ヒストン46.47は延長部22
Cに第1シリンダ孔33と隣接して形成された第2シリ
ンダ孔52に摺合される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ31,3fの人力ポート14aと常時連通する
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室32と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、延長部22Cに固
着される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47
は、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.
55に導入された油圧により、常に上記端板63との当
接位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
第4図において、排圧弁20は、外側ケース22bの段
付シリンダ孔64に嵌着された弁座部材65と、この弁
座部材65に、それの弁孔66を開閉すべく摺合される
弁体67とより構成される。
弁座部材65は段付シリンダ孔64の小径部に入口室6
8を、また同大径部に出口室69を画成し、画室68.
69は前記弁孔66を介して連通される。また人口室6
8は油路70を介して前記モジュレータ17の制御油圧
室18と連通され、出口室69は油路71を介して前記
油圧ポンプ16の人口室31と連通される。結局、出口
室69は油槽19に連通していることになる。
第4図及び第5図において、車輪角加速度センサ21は
、前輪2fより増速装置45を介して回転されるフライ
ホイール72と、このフライホイール72のオーバーラ
ン回転を軸方向変位に変換するカム機構73と、フライ
ホイール72の軸方向変位に応動して前記排圧弁20を
作動し得る出力レバー機構74とを備えており、これら
はすべて・ケーシング22内に配設される。
増速装置45は、開放端を外側ケース22bに向けてケ
ーシング22内に配設されるカップ状の入力部材75と
、この入力部材75の開放端部に形成されたリングギヤ
76と、前記カム軸26の内端部に固着されてリングギ
ヤ26に噛合する第1プラネタリ−ギヤ78.と、外側
ケース22bの端壁に突設された支軸77にベアリング
111を介して支承されてリングギヤ76に噛合する一
個または複数個の第2プラネタリ−ギヤ78tと、第1
及び第2プラネタリ−ギヤ78..78□に同時に噛合
するサンギヤ79と、このサンギヤ79とスプライン結
合される出力軸42とより構成される。この出力軸42
は、アンギュラコンタクトベアリング41を介して前記
筒軸24上に軸方向移動不能に支承される。
尚、第2プラネタリ−ギヤ78.は、第1プラネタリ−
ギヤ78.とリングギヤ76およびサンギヤ79との噛
合を適正にさせてリングギヤ76及びサンギヤ79の同
心状態を維持し、増速装置45の伝動作用を確実にする
ためのものであり、リングギヤ76及びサンギヤ79の
支持剛性が充分に高い場合には、これを省略することが
できる。
入力部材75は、その端壁中心部に形成されたボス75
aにおいてボールベアリング123を介して前記筒軸2
4上に軸方向移動不能に支承される。このボス75aは
過負荷クラッチ128を介して前輪2fのハブ8に連結
される。
過負荷クラッチ128は、入力部材75のボス75.1
の中心を囲んでその外側面に開口する数個の支持孔12
5(第4図にはその1個のみを示す)に摺合するクラッ
チピン126と、支持孔125に縮設されてクラッチピ
ン126をボス75aの外側面から突出させるように弾
発するばね127とを備えており、クラッチピン126
は、その先端の半球状端部126aをハブ8の端面のテ
ーパ状のクラッチ孔124に係合される。したがって、
ハブ8及び入力部材75間に規定値以上の回転トルクが
加わると、クラッチピン126はばね127のセット荷
重に抗してクラッチ孔124から離脱し、過負荷の伝達
を防止することができる。
前記フライホイール72は、前記出力軸42を囲繞する
ように配設され、このフライホイール72はカム機構7
3及びクラッチ80を介して前記出力軸42に連結され
る。
第4図、第6図及び第7図において、カム機構73は、
出力軸42にアンギュラコンタクトベアリング42を介
して軸方向移動不能に支承される駆動カム板82と、フ
ライホイール72に一体に形成されて駆動カム板82に
対向する被動カム板83と、両カム板82.83間で環
状に配列される複数のスラストボール84,84・・と
から構成される。
駆動及び被動カム板82.83の対向部には、クラッチ
80側に向かって大径となるテーパ面r+、rzがそれ
ぞれ形成され、これらテーパ面r1+f!に前記スラス
トボール84,84・・・が係合する複数のカム凹部8
2a、83aが設けられる。
駆動カム仮82のカム凹部82aは、駆動軸42の回転
方向Rに向かって底面が浅くなるように傾斜し、被動カ
ム板83のカム凹部83aは、上記回転方向Rに向かっ
て底面が深(なるように傾斜している。したがって、駆
動カム板82が被動カム板83に対して駆動側立場を取
る通常の場合には、スラストボール84は両カム凹部8
2a。
82aの最も深い部分に係合していて、駆動カム板82
が駆動軸42より受ける回転トルクを被動カム板83に
単に伝達し、両カム仮82.83に相対回転を生じさせ
ないが、立場が逆になり被動カム板83が駆動カム扱8
2に対してオーバーランをすると、両カム板82.83
に相対回転が生じ、スラストボール84は両カム凹部8
2a、83aの傾斜底面を登るように転動して両カム板
82.83にスラスト力を与え、これによって被動カム
板82に、駆動カム板82から離反する方向の軸方向変
位を起こさせることになる。
上記のように、駆動及び被動カム板82,83のテーパ
面f、、f、に設けられたカム凹部82a、93aにス
ラストボール84を係合したことにより、駆動カム板8
2はスラストボール84を介して被動カム板83をスラ
スト方向及びラジアル方向に支承することができ、そし
てフライホイール72を出力軸42との無接触状態に保
持する。
したがうて、出力軸42及びフライホイール72間に潤
滑を施す必要はない。
前記クラッチ80の摩擦クラッチ板87は環状をなして
おり、その内周縁が出力軸42に摺動自在にスプライン
嵌合される。また、この摩擦クラッチ板87には、被動
カム板83と反対側で駆動カム板82と対面するライニ
ング87aが付設されており、このライニング87aを
罵区動力ムキ反82に押圧係合させるために、摩擦クラ
ッチ仮87と、出力軸42の端部に係止される座板98
との間にクラッチばね99が縮設される。
前記フライホイール72は、カム機構73と反対側に突
出するボス72aを有し、このボス72aの内周に、出
力レバー機構74を作動する押圧環89が、アンギュラ
コンタクトベアリング88を介して装着される。上記押
圧環89も出力軸42とは接触しないように配設される
第4図及び第8図において、前記出力レバー機構74は
第1及び第2レバー9t+、91□を主要素とする。第
2レバー91□は、車軸IOと排圧弁20との中間位置
で外側ケース22b内端面に突設された第1支柱90.
の先端で車軸10の軸方向に揺動自在に支持される。そ
して、この第2レバー91□ は、第1支柱90.から
出力軸42を迂回して延びる長腕91+aと、第1支柱
90Iから排圧弁20に向って延びる短腕91+bとを
有し、長腕91+’aの中間部には、前記押圧腕89の
外側面に当接する一対の当接部93,93が山形に隆起
形成され、これら当接部93,93を介して押圧環89
を押圧するように長腕91aの先端部と外側ケース22
b間に第1制御ばね94、が縮設される。この第1制御
ばね94.の倒れ防止と第2レバー91□の横振れ防止
のために、第1制御ばね94□及び長腕91+aを貫通
する第1案内杆1001が外側ケース22bに立設され
る。
上記第1制御ばね941の押圧環89への押圧力は、フ
ライホイール72、被動カム板89及びスラストボール
84を介して駆動カム板82に作用し、これにより両カ
ム板82.83には規定の近接力が与えられる。
第2レバー91□は、外側ケース22bに立設された第
2支柱90□の先端に一端を揺動自在に支承させ、他端
を前記排圧弁20の弁体67外端に当接させる。この第
2レバー911の中央部は、外側ケース22bに立設さ
れた第2案内杆1002に貫通されると共に、この案内
杆100□の先端に係止した第2制御ばね94□により
排圧弁20側に付勢される。こうして第2レバー91□
は、通常、排圧弁20の弁体67を押圧して閉弁状態に
保つ。
この第2レバー91□の排圧弁20側端部912bは、
その揺動方向において前記短腕91.bの先端部を挟む
ようにU字状をなし、このU字状端部91□aのフライ
ホイール72側内側面に、前記短腕911bの端部が所
定の間隙gを存して対向配置される。
上記間隙gを適正に調整し得るように、前記第1支柱9
0.は可調整式に構成される。即ち、第1支柱90.は
、外側ケース22bの側壁に螺合してその外側に突出す
るねじ部90aを有し、このねじ部90aの外端部には
ロックナツト92が螺合される。したがって、ロックナ
ツト92を緩めて、ねじ部90aを適当に螺凹すれば、
第1支柱90.の有効長さが増減するので、第2レバー
91□を当接部93を支点として移動させ、間隙gを調
整することができる。調節後、ロックナツト92の緊締
により第1支柱90.は外側ケース22bに固定される
上記ねじ部90a及びロックナツト92はケーシング2
2外に臨んでいて、特殊な工具を用いればメンテナンス
が容易に行い得るようになっている。即ち、ロックナツ
ト92は円形に形成されると共に、ねじ部90bの外端
を迂回するような特殊なスクリュドライバしか係合し得
ない工具溝95が端面に刻設される。ねじ部90bの工
具溝96は通常のスクリュドライバが係合する通常のも
のでよい。
第1支柱901の、外側ケース22bを貫通する部分に
は、該ケース22bのシールのための0リング97が装
着される。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2fの回転は、ハブ8から過負荷ク
ラッチ128を介して人力部材75へ伝達し、更にリン
グギヤ76、第1.第2プラネタリ−ギヤ78..78
.及びサンギヤ79により増速されつつ出力軸42へ伝
達し、そして摩擦フランチ板87及びカム機構73を介
してフライホイール72に伝達し、これを駆動するので
、フライホイール72は前輪2fよりも高速で回転する
したがって、フライホイール72は大きな回転慣性力を
持つことができる。
このとき、フライホイール72の回転振動がアンギュラ
コンタクトベアリング88及び押圧環89を介して第2
レバー91□に伝達しても、その振動は第1及び第2レ
バー913.91g間の間隙gに吸収され、第2レバー
91□及び排圧弁20には伝達されず、したがって排圧
弁20各部の振動摩耗を回避することができる。
また、これと同時にカム軸26およびスピードメータ5
1も第1プラネタリ−ギヤ78.の回転により駆動され
る。
さて、前輪2fを制動すべ(前部マスクシリンダ5【を
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次経て前輪ブレ
ーキ3f、3rに伝達し、これらを作動させて前輪2f
に制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スクシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのブツシュロッド27に対するリフト作用とによりポ
ンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポ
ンプピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸
入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室31を経てポンプ室35へと吸入され、
ポンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐
出行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポ
ンプ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介し
てモジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そ
して、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値ま
で上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力
により栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、排圧弁20の閉弁により油槽I9との連通を遮断され
ているので、油圧ポンプ16から該室18に供給された
油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位置
に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に保
ち、前部マスクシリンダ5fの出力油圧の通過を許容し
ている。
したがって、通常の制動状態では、前輪プレー+3f、
3fに加わる制動力は前部マスクシリンダ5fの出力油
圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2「に角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
即ち、両カム板82.83に相対回転を生じさせようと
するが、前輪2fがロックする可能性の無い段階では前
輪2fの角減速度は低く、第2レバー91+を両カム板
82゜83側へ付勢する第1 III御ばね94+のセ
ット荷重によって、両カム仮82.83の相対回転は拘
束される。
ところが、制動力の過大または路面の摩擦係数の低下に
より、前輪2fがロックしそうになると、これに伴う前
輪2fの角減速度の急増により、両カム板82.83に
相対回転を生じ、スラストボール84の転勤により発生
するスラスト力が第1及び第2制御ばね94..94□
のセント荷重を上回って、被動カム板83及びフライホ
イール72に軸方向変位を与える。すると、第1及び第
2レバー91+、91gは、第1及び第2制御ばね94
1.94□を圧縮するように第1及び第2支柱901,
90tを支点として順次揺動され、第2レバー91.を
排圧弁20の弁体67から離間させる。その結果、排圧
弁20は開弁状態となる。
フライホイール72の軸方向変位後、フライホイール7
2の慣性による回転トルクが摩擦クラッチ板87の規定
の伝達トルクを超えると、駆動カム板82及び摩擦クラ
ッチ板87間に滑りが生じ、フライホイール72は出力
軸42に対してオーバーラン回転を継続するので、カム
機構73等への過負荷を遮断することができる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油路
70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71.
油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽1
9に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧室
55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧室
18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁体
60を閉弁させ、人、出力油室54.55間の連通を遮
断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。そ
の結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧が
低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2Cのロック
現象は回避される。すると、前輪2fの回転の加速に伴
い第1及び第2レバー91、.91□に対するカム機構
73のスラスト力が解除されるため、第1及び第2レバ
ー91.。
91gはそれぞれの制御ばね94t、9,4zの力で当
初の位置に復帰し、排圧弁2oを閉弁状態にする。
排圧弁20が閉弁されると、油圧ポンプ16がら吐出さ
れる圧油が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減圧
ピストン46は出力油圧室55側へ後退して該室55を
昇圧させ、制動力を回復させる。このような作動が高速
で繰返されることにより、前輪2fは効率良く制動され
る。
ところで、車輪角加速度センサ21において、アンギュ
ラコンタクトベアリング86を介して出力軸42に軸方
向移動不能に支承された駆動カム板82に、被動カム板
83と反対側で摩擦クラッチ板87のライニング87a
を対面させ、この摩擦クラッチ板87を駆動カム板82
に押圧係合させる専用のクラッチばね99を設けたので
、摩擦クラッチ板87及び駆動カム板82間の所定の摩
擦トルクのみを考慮してクラッチばね99のセット荷重
を自由に選定することができ、しかもライニング87a
の摩耗時には、クラッチばね99が摩擦クラッチ板87
のみを駆動カム板82に向って前進させてその摩耗を補
償するので、フライホイール72に軸方向変位が生じる
ことは全(ない。
したがって第1及び第2レバー911.91□間の間隙
gに変動を来たすこともない。
また、第1制御ばね94+の弾発力で一対の当接部93
.93を押圧環89に当接させる第2レバー911と、
第2制御ばね94□の弾発力で排圧弁20を閉弁させる
第2レバー91zとを間隙gを存して対向させたので、
適正な間隙gの設定を容易に行うことができ、したがっ
て、非制動時にはフライホイール72の回転振動の排圧
弁20への伝達を確実に防止しつつ、制動時にはフライ
ホイール72の軸方向変位のロスを最小限に抑えて排圧
弁20を的確に開弁させ、良好・なアンチロ    。
ツク制御を行うことができる。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、出力軸にベアリングを介
して軸方向移動不能に支持される駆動カム板と、フライ
ホイールに連設され、フライホイールのオーバーラン回
転時、駆動カム板と協働してフライホイールに軸方向変
位を与える被動カム板とからカム機構を構成し、また出
力軸に摺動自在に連結されて被動カム板と反対側で駆動
カム板と対向する摩擦クラッチ板と、このクラッチ板を
駆動カム板に押圧係合させるクラッチばねとからクラッ
チを構成したので、クラッチばねのセット荷重を自由に
選定して摩擦クラッチ板の所望の摩擦トルクを容易に得
ることができると共に、摩擦クラッチ板の摩耗によるも
フライホイールに軸方向変位を生じさせることがなく、
したがって制動時にはフライホイールのオーバーラン回
転による軸方向変位を、制動力の制御信号として的確に
捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はアンチ
ロック制御装置付制動装置を備えた自動二輪車の概略平
面図、第2図はアンチロック制御装置付制動装置の要部
縦断側面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4図
は第3図中のアンチロック制御装置の縦断拡大断面図、
第5図は第2図のV−V線断面図、第6図は第4図のV
l−Vl線断面図、第7図はカム機構における駆動カム
板の平面図、第8図は第2図の■−■線断面図である。 2f・・・車輪としての前輪、7・・・アンチロック制
御装置、21・・・車輪角加速度センサ、42・・・出
力軸、72・・・フライホイール、73・・・カム機構
、80・・・クラッチ、82・・・駆動カム板、83・
・・被動カム板、84・・・スラストボール、87・・
・摩擦クラッチ板、99・・・クラッチばね 特 許 出願人 本田技研工業株式会社代理人 弁理士
 落  合     健第1v!J 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車輪ブレーキにより制動される車輪に連動して回転する
    出力軸上にフライホィールを回転及び軸方向変位可能に
    設け、これら出力軸及びフライホィール間には、通常は
    出力軸の駆動トルクをフライホィールに伝達し、制動時
    車輪がロックしそうになるとフライホィールのオーバー
    ラン回転を許容するクラッチと、フライホィールのオー
    バーラン回転に応動してそれに軸方向変位を与えるカム
    機構とを直列に介装してなり、フライホィールの前記軸
    方向変位を車輪ブレーキの制動力に対する制御信号とし
    て出力するようにした、車両用アン出力軸にベアリング
    を介して軸方向移動不能に支持される駆動カム板と、フ
    ライホィールに連設され、フライホィールのオーバーラ
    ン回転時、駆動カム板と協働してフライホィールに軸方
    向変位を与える被動カム板とからカム機構を構成し、ま
    た出力軸に摺動自在に連結されて被動カム板と反対側で
    駆動カム板と対向する摩擦クラッチ板と、このクラッチ
    板を駆動カム板に押圧係合させるクラッチばねとからク
    ラッチを構成したことを特徴とする、車両用アンチロッ
    ク制御装置の車輪角加速度センサ。
JP29307386A 1986-12-04 1986-12-09 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ Pending JPS63145161A (ja)

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JP29307386A JPS63145161A (ja) 1986-12-09 1986-12-09 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ
US07/127,223 US4834221A (en) 1986-12-04 1987-12-01 Wheel angular acceleration sensor for anti-lock controller for vehicles
DE8787310714T DE3768444D1 (de) 1986-12-04 1987-12-04 Radwinkelbeschleunigungssensor fuer blockierverhinderer von fahrzeugen.
EP87310714A EP0270379B1 (en) 1986-12-04 1987-12-04 Wheel angular acceleration sensor for anti-lock controller for vehicles

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JP29307386A JPS63145161A (ja) 1986-12-09 1986-12-09 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ

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JP29307386A Pending JPS63145161A (ja) 1986-12-04 1986-12-09 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ

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