JPS63110059A - 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ - Google Patents

車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ

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Publication number
JPS63110059A
JPS63110059A JP25346386A JP25346386A JPS63110059A JP S63110059 A JPS63110059 A JP S63110059A JP 25346386 A JP25346386 A JP 25346386A JP 25346386 A JP25346386 A JP 25346386A JP S63110059 A JPS63110059 A JP S63110059A
Authority
JP
Japan
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flywheel
output shaft
chamber
wheel
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP25346386A
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English (en)
Inventor
Keitoku Yamanoi
山野井 佳徳
Tetsuo Tsuchida
槌田 鉄男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS63110059A publication Critical patent/JPS63110059A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A6発明の目的 +11  産業上の利用分野 本発明は、車両用アンチロック制御装置の車輪角加速度
センサ、特に、車輪ブレーキにより制動される車輪に連
動して回転する出力軸上にフライホイールを回転及び摺
動自在に支承し、これら出力軸及びフライホイール間に
は、通常は出力軸の駆動トルクをフライホイールに伝達
し、制動時車輪がロックしそうになるとフライホイール
のオーバーラン回転を許容するクラッチ手段と、フライ
ホイールのオーバーラン回転に応動してそれに軸方向変
位を与えるカム機構とを直列に介装してなり、フライホ
イールの前記軸方向変位を車輪ブレーキの制動力に対す
る制m信号として出力する車輪角加速度センサの改良に
関する。
(2)従来の技術 かかる車輪角加速度センサは、例えば特開昭58−12
6241号公報に記載されているように、既に知られて
いる。
(3)発明が解決しようとする問題点 従来の車輪角加速度センサでは、フライホイールのボス
を出力軸の外周面に直接摺動及び回転自在に支承させて
いるので、両・者の接触面の潤滑状態が少しでも変化す
ると、両者間の摩擦係数が大きく変化し、その結果、フ
ライホイールの作動特性が不安定となる問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、潤滑状
態の如何に拘らず、常に安定したフライホイールの作動
特性を得ることができるようにした前記車輪角加速度セ
ンサを提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1)  問題点を解決するための手段上記目的を達成
するために、本発明は、出力軸及びフライホイール間に
、スライド型ボールベアリングを介装したことを特徴と
する。
(2)作 用 スライド型ボールベアリングは、潤滑状態の変化にも拘
らず、出力軸上でのフライホイールの回転及び摺動を常
にスムーズに行わせることができ、これによりフライホ
イールの作動特性の安定化が図られる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2fを制
動するための左右一対の前輪ブレーキ3f、3fと、後
輪2rを制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前輪ブレーキ3f。
3fはブレーキレバー4で操作される前部マスクシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスクシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
f、3fの制動油圧はアンチロック制御装置7により制
御される。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8は、車軸
10上に一対のベアリング11.11’を介して回転自
在に支承され、車軸10は、左右一対のフロントフォー
ク9,9の下端にホルダ121およびボルト・ナツト1
22により両端部を着脱可能に固着される。前輪2fの
両側に配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいず
れも、ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12
と、このブレーキディスク12を跨いだ状態でフロント
フォーク9にブラケット13を介して支持されるブレー
キキャリパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、
その入力ボート14aに前部マスクシリンダ5fの出力
油圧を供給されると作動して、ブレーキディスク12を
挟圧し前輪2fに制動力をかけることができる。
前部マスクシリンダ5fの出力ボート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ポート14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置7が介
装される。
アンチロック制御装置7は、第2図及び第5図に示すよ
うに、制動時に作動する油圧ポンプ16と、この油圧ポ
ンプ16の吐出圧を導入される制御油圧室18を有して
前記油圧導管15の途中に介装されるモジュレータ17
と、前記制御油圧室18および油槽19間の連通路に介
装される常閉型の排圧弁20と、前輪2fの一定値以上
の角減速度を検知して前記排圧弁20を開弁させる慣性
式の車輪角加速度センサ21とを主たる構成要素として
おり、これらはケーシング22中に構成される。
ケーシング22は、カップ状の内側ケース22a及び外
側ケース22bの開放端部を相互に螺合結合して構成さ
れる。外側ケース22bの端壁には半径方向外方へ延び
る延長部22Cが一体に形成されており、その延長部2
2cを除いてケーシング22は、前記ハブ8の左端面に
形成された凹部8aに納まるように配設される。そして
、外側ケーシング22bは、車軸lOの外周に嵌装され
る筒軸24の左端部に端壁の中心部を支承されると共に
、車軸10の周りに回動しないように、回り止め手段に
よりフロントフォーク9に連結される。その回止め手段
は任意であるが、例えばフロントフォーク9に前記ブラ
ケット13を固着するためのボルト25 (第2図参照
)が適当である。
油圧ポンプ16は、車軸1oと平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン28の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、延
長部22Cに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部材39を
介して出口室32に連通される。また油圧室36は、前
部マスクシリンダ5fの出カポ−)5faと常時連通す
るように、油圧導管15の上流管tSaと接続される。
第5図に示すように、カム軸26は、外側ケース22b
の端壁にベアリング40.40’を介して支承される共
に、後述の増速装置45を介して前輪2fより駆動され
るようになっている。
カム軸26には、その外端部にメータ駆動ギヤ49が固
着され、このギヤ4は、自動二輪車のスピードメータ5
1の入力軸に連なる被動ギヤ50と噛合される。
モジュレータ17は、減圧ピストン46と、この減圧ピ
ストン46の一端を受は止めてその後退限を規制する固
定ピストン47と、減圧ピストン46を固定ピストン4
7との当接方向に付勢する戻しばね48とより構成され
、両ピストン46゜47は延長部22Cに第1シリンダ
孔33と隣接して形成された第2シリンダ孔52に摺合
される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3fの入力ボート14aと常時連通する
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室32と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室5Bを出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、延長部22cに固
着される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47
は、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.
55に導入された油圧により、常に上記端板63との当
接位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
排圧弁20は、外側ケース22bの段付シリンダ孔64
に嵌着された弁座部材65と、この弁座部材65に、そ
れの弁孔66を開閉すべく摺合される弁体67とより構
成される。弁座部材65は段付シリンダ孔64の小径部
に入口室68を、また同大径部に出口室69を画成し、
両室68.69は前記弁孔66を介して連通される。ま
た入口室6Bは油路70を介して前記モジュレータ17
の制御油圧室18と連通され、出口室69は油路71を
介して前記油圧ポンプ16の入口室31と連通される。
結局、出口室69は油槽19に連通していることになる
車輪角加速度センサ21は、前輪2fより増速装置45
を介して回転されるフライホイール72と、このフライ
ホイール72のオーバーラン回転を軸方向変位に変換す
るカム機構73と、フライホイール72の軸方向変位に
応動して前記排圧弁20を作動し得る出力レバー機構7
4とを備えており、これらはすべてケーシング22内に
配設される。
増速装置45は、開放端を外側ケース22bに向けてケ
ーシング22内に配設されるカップ状の入力部材75と
、この入力部材75の開放端部に形成されたリングギヤ
76と、前記カム軸26の内端部に固着されてリングギ
ヤ26に噛合する第1プラネタリ−ギヤ78.と、外側
ケース22bの端壁に突設された支軸77にベアリング
111を介して支承されてリングギヤ76に噛合する一
個または複数個の第2プラネタリ−ギヤ78□と、第1
及び第2プラネタリ−ギヤ7B、、7Lに同時に噛合す
るサンギヤ79と、このサンギヤ79とスプライン結合
されて、前記筒軸24上に回転自在に支承される出力軸
42とより構成される。
尚、第2プラネタリ−ギヤ78.は、第1プラネタリ−
ギヤ781とリングギヤ76およびサンギヤ79との噛
合を適正にさせてリングギャ76及びサンギヤ79の同
心状態を維持し、増速装置45の伝動作用を確実にする
ためのものであり、リングギヤ76及びサンギヤ79の
支持剛性が充分に高い場合には、これを省略することが
できる。
入力部材75の端壁中心部には、その外側方に突出する
ボス75aが一体に形成されており、このボス75aは
継手100を介して前輪2fのハブ8に連結される。
継手100は、第4図、第6図及び第7図に示すように
、複数本の圧入ピン101によりハブ8の端面に固着さ
れた駆動継手板102と、複数本のボルト104により
ハブ8の端面に固着された被動継手板103とからなり
、駆動継手板102には、被動継手板103に向って切
起こされて周方向に延びばね性を付与された複数の伝動
舌片105.105・・・が設けられ、各伝動舌片10
5の先端には被動継手板103側に隆起する半球状の凸
部106が形成される。一方、被動継手板103には、
駆動継手板102との対向面に放射状に延びる複数の凹
部107,10?・・・が形成され、これら凹部107
,107・・・に前記凸部106゜106・・・が弾力
的に係合される。したがって、両継手板102.103
間に過大トルクが加わると、伝動舌片105のばね力に
抗して凸部106.106・・・が凹部107,10?
・・・から離脱し、両継手板102.103の連結が解
かれ、過大トルクの伝達を防止する。
上記被動継手板103は、ボス75a及びハブ8の外周
に嵌合するボス103aを有し、このボス103aとハ
ブ8及び内側ケース22aとの各間に介装されるシール
部材128及び129によリケーシング22内が密閉さ
れる。
再び第2図ないし第5図において、前記出力軸42は、
サンギヤ79とスプライン結合する小径端部42aと、
それと反対側の大径端部42bと、これら両端部42a
、42bを連結する軸部42Cとからなっていて、小径
端部42aを外側ケース22b側に向けて配置され、そ
して軸部42Cはニードルベアリング41を介して、ま
た大径端部42bはボールベアリング131を介してそ
れぞれ筒軸24に回転自在に支承される。
前記軸部42c上には、スライド型のボールベアリング
110を介して前記フライホイール72が回転及び摺動
自在に支承される。上記ボールベアリング110は、多
数のボールを複列に保持するリテーナ111及びアウタ
レース112を備えており、アウタレース112はフラ
イホイール72のボス72aに圧入される。フライホイ
ール72はカム機構73、摩擦クラッチ仮87及び調心
板138を介して前記出力軸42の大径端部42bに連
結される。
カム機構73は、出力軸42を囲繞する環状の駆動カム
板82と、フライホイール72に一体に形成されて駆動
カム板82に対向する被動カム板83と、両カム板82
.83の複数のカム凹部82a、83aに係合する複数
のスラストボール84(図には1個のみを示す)とから
構成され、駆動カム板82が被動カム板83に対して駆
動側立場を取る通常の場合には、スラストボール8゛4
は両カム凹部82a、83aの最も深い部分に係合して
いて、駆動カム板82の回転トルクを被動カム板83に
単に伝達し、両カム板82.83に相対回転を生じさせ
ないが、立場が逆になり被動カム板83が駆動カム板8
2に対してオーバーランをすると、両カム板82.83
に相対回転が生じ、スラストボール84は両カム凹部8
2a、83aの傾斜底面を登るように転勤して両カム板
82゜83にスラストを与え、これによって被動カム板
82に、駆動カム板82から離反する方向の軸方向変位
を起こさせるようになっている。
摩擦クラッチ板87は環状に形成されて、駆動カム板8
2の出力軸42の大径端部4Zbを囲繞するように配置
され、該板87の側面には駆動カム板82の背面と係合
する摩擦ライニング87aが付設されている。
環状の調心板138には、第8図に示すように、出力軸
42の軸線Xと直交する第1軸’dAyに沿って内周縁
から中心方向に突出する一対の半円筒状第1支点突起1
39,139が突設され、また出力軸42の軸線X及び
第1軸線yに直交する第2軸wAy上に並ぶ一対の半球
状第2支点突起140゜140が形成される。そして、
第1支点突起139.139は、調心板138の第1軸
’4.’Ay周リノす動を可能にすべく、出力軸42の
大径端部42b外周面に刻設された一対の凹溝146,
146の行止り部に係合され、第2支点突起140,1
40は、調心板138の第2軸線y周りの傾動を可能に
すぺ<lV!擦クラりチ仮87の背面に係合される。
また、調心板138の外周には、第2支点突起140.
140に隣接して摩擦クラッチ板87側へ突出する一対
の伝動爪142.142が屈曲して形成され、この伝動
爪142,142は、!!擦クりッチvi87外周の一
対の切欠144.144に係合される。こうして、調心
板138は出力軸42と摩擦クラッチ板87とを回転方
向に連結する。
前記スライド型ボールベアリング110のアウタレース
112は、フライホイール72のボス72aからカム機
構73と反対側へ長く突出しており、この突出部をイン
ナレースとするレリーズベアリング88がフライホイー
ル72に隣接して設置される。
レリーズベアリング88のアウタレース外周には出力レ
バー機構74を作動する押圧環89が嵌着される。
前記出力レバー機構74は、車軸10と排圧弁20との
中間位1で外側ケース22b内端面に突設された支軸9
0と、この支軸90先端の頚部90aで車軸10の軸方
向に揺動自在に支持されるレバー91とを有する。レバ
ー91は、支軸90から出力軸42を迂回して延びる長
い第1腕91aと、支軸90から排圧弁20に向って延
びる短い第2腕91aとより構成されており、第1i9
1aの中間部には、前記押圧R89の外側面に当接する
当接部93が山形に隆起形成されている。
第1腕91の先端部と外側ケース22bとの間には戻し
ばね94が縮設され、第2腕91bの先端部は排圧弁2
0の弁体67外端を押圧し得るように配置される。
戻しばね94の弾発力はレバー91に作用して、第1腕
91aの当接部93を前記押圧環89に押圧すると共に
、通常は排圧弁20の弁体67に押圧して閉弁状態に保
つ、そして押圧環89が戻しばね94より受ける押圧力
は、フライホイール72、カム機構73、摩擦クラッチ
板87及び調心板138に作用して、これらをフランジ
42dに対し押圧し、これにより両カム板82.83に
は接近力が、また摩擦クラッチ板87及び駆動カム板8
2には摩擦係合力がそれぞれ与えられる。
而して、上記摩擦係合力は、摩擦クラッチ板87及びフ
ライホイール72間に一定値以上の回転トルクが作用す
ると、摩擦クラッチ板87に滑りが生じるように設定さ
れる。
上記戻しばね94の倒れ防止と、レバー91の揺動経路
規制のために、戻しばね94及びレバー91を貫通する
案内杆85が外側ケース22bに固設される。
また、上述のようにレバー91の当接部93の押圧環8
9との当接状態及び第2腕91bによる排圧弁20の閉
弁状態を確保すべく前記支軸90の支点部、即ち頚部9
0aの根元とレバー91間に適性な間隙gを与え得るよ
うに、前記支軸90は可調整式に構成される。即ち、支
軸90は、外側ケース22bの側壁に螺合してその外側
に突出するねじ部90bを有し、このねじ部90bの外
端部にはロックナツト92が螺合される。したがって、
ロックナツト92を緩めて、ねじ部90bを適当に螺回
すれば、支軸90の有効長さが増減するので、レバー9
1に対する支軸90の支点位置を調節することができる
。調節後、ロックナツト92の緊締により支軸90は外
側ケース22bに固定される。
上記ねじ部90b及びロックナツト92はケーシング2
2外にしnんでいて、特殊な工具を用いればメンテナン
スが容易に行い得るようになっている。即ち、ロックナ
ンド92は円形に形成されると共に、ねじ部90bの外
端を迂回するような特殊なスクリュドライバしか係合し
得ない工具溝95が端面に刻設される。ねし部90bの
工具1J196は通常のスクリュドライバが係合する通
常のものでよい。
支軸90の、外側ケース22bを貫通する部分には、8
亥ケース22bのシールのための0リング97が装着さ
れる。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2fの回転は、ハブ8から継手12
8を介して入力部材75へ伝達し、更にリングギヤ76
、第1.第2プラネタリ−ギヤ7s+、’rsz及びサ
ンギヤ79により増速されつつ出力軸42へ伝達し、そ
してフランジ42dから調心板138、摩擦クラッチ板
87及びカム機構73を介してフライホイール72に伝
達し、これを駆動するので、フライホイール72は前輪
2fよりも高速で回転する。したがって、フライホイー
ル72は大きな回転慣性力を持つことができる。このと
き、押圧環89とレバー91とが相互に当接していても
、レリーズベアリング88の介入により、フライホイー
ル72の回転はレバー91に何等妨げられない。
また、これと同時にカム軸26およびスピードメータ5
1も第1プラネタリ−ギヤ78.の回転により駆動され
る。
さて、前輪2fを制動すべく前部マスクシリンダ5fを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次経て前輪ブレ
ーキ3f、3rに伝達し、これらを作動させて前輪2f
に制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スクシリンダ5rの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのブツシュロッド27に対するリフト作用とによりポ
ンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポ
ンプピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸
入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室31を経てポンプ室35へと吸入され、
ポンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐
出行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポ
ンプ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介し
てモジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そ
して、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値ま
で上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力
により栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、排圧弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断され
ているので、油圧ポンプ16から該室18に供給された
油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位置
に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に保
ち、前部マスクシリンダ5fの出力油圧の通過を許容し
ている。
したがって、通常の制動状態では、前輪ブレーキ3f、
3fに加わる制動力は前部マスクシリンダ5fの出力油
圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
そしてこのときのフライホイール720回転モーメント
が両カム板82.83に相対回動を生じさせ、スラスト
ボール84の転勤により発生するスラストをもってフラ
イホイール72に軸方向変位を与え、押圧環89にレバ
ー91を押動させようとするが、前輪2fがロックする
可能性のない段階では前輪2fの角減速度は低く、レバ
ー91を揺動させるには至らない。
ところが、制動力の過大または路面の摩擦係数の低下に
より、前輪2fがロックしそうになると、これに伴い前
輪2fの角減速度が所定値以上に急増して押圧環89の
押圧力が所定値を超え、レバー91は支軸90との間隙
gを詰めた後、支軸90を支点として戻しばね94を圧
縮するように揺動するので、レバー91の第2腕91b
は弁体67から離反するように揺動し、その結果排圧弁
20は開弁状態となる。
フライホイール72の軸方向変位後、フライホイール7
2の慣性による回転トルクが摩擦クラッチ仮87の規定
の伝達トルクを超えると、調心体138及び駆動カム板
82及び摩擦クラッチ板87間に滑りが生じ、フライホ
イール72は出力軸42に対してオーバーラン回転を継
続するので、カム機構73等への過負荷を遮断すること
ができる。
ところで、フライホイール72は、スライド型ボールベ
アリング110を介して出力軸42に支承されているの
で、出力軸42上での回転及び摺動が極めてスムーズで
、潤滑状態の変化があっても、その作動特性に殆ど変化
はなく、前輪2fの所定の角減速度に的確に応動するこ
とができる。
また、駆動及び被動カム板82.83の相対回動による
スラスト発生時、複数のカム凹部82a。
83a及びスラストボール84等の加工誤差により両カ
ム板82.83間に偏荷重が作用すると、駆動カム板8
2、摩擦クラッチ板87及び調心板138の三者が一体
となって、調心板138の第1支点突起139.139
と出力軸42の大径端部42bとの係合点を支点として
第1軸線y周りに傾動したり、駆動カム板82及び摩擦
クラッチ板87の三者が一体となって、調心板138の
第2支点突起140,140と摩擦クラッチ板87との
係合点を支点として第2軸線2周りに傾動したりして、
直ちに上記偏荷重を出力軸42の軸線Xに沿った適正な
スラスト荷重に修正することができる。したがって、フ
ライホイール72の軸方向変位即ち摺動はスムーズに行
われ、また摩擦クラッチ板87と駆動カム板82間の摩
擦係合力は各部均一に制御され、摩擦クラッチ87の滑
り特性を安定させることができる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油路
70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71.
油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽1
9に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧室
55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧室
18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁体
60を閉弁させ、人、出力油室54,55間の連通を遮
断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。そ
の結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧が
低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2fのロック
現象は回避される。すると、前輪2rの回転の加速に伴
い押圧板89のレバー91への押圧力が解除されるため
、レバー91は、戻しばね94の反発力で、当初の位置
に復帰揺動し、排圧弁20を閉弁状態にする。排圧弁2
0が閉弁されると、油圧ポンプ16から吐出される圧油
が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減圧ピストン
46は出力油圧室55側へ後退して該室55を昇圧させ
、制動力を回復させる。このような作動が高速で繰返さ
れることにより、前輪2fは効率良(制動される。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、出力軸及びフライホイー
ル間に、スライド型ポールベアリングを介装したので、
スライド型ボールベアリングは、潤滑状態の変化にも拘
らず、出力軸上でのフライホイールの回転及び摺動を常
にスムーズに行わせて、フライホイールの安定した作動
特性の確保に寄与し、その結果、車輪の所定の角加速度
に常に的確に応動して車輪ブレーキのアンチロック制御
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はアンチロ
ック制御装置付制動装置を備えた自動二輪車の概略平面
図、第2図はアンチロック制御装置付制動装置の要部縦
断側面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4図は
第3図中のアンチロック制御装置の縦断拡大断面図、第
5図は第2図のV −V線断面図、第6図は第4図のV
I−Vl線断面図、第7図は第6図の■−■線断面図、
第8図は車輪角加速度センサの要部の分解斜視図、第9
図は第8図のIX−IX線断面図である。 2f・・・車輪としての前輪、7・・・アンチロック制
御装置、21・・・車輪角加速度センサ、42・・・出
力軸、72・・・フライホイール、73・・・カム機構
、87・・・クラッチ手段としての摩擦クラッチ板、1
10・・・スライド型ボールベアリング 特 許 出願人 本田技研工業株式会社代理人 弁理士
 落  合     健第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車輪ブレーキにより制動される車輪に連動して回転する
    出力軸上にフライホイールを回転及び摺動自在に支承し
    、これら出力軸及びフライホイール間には、通常は出力
    軸の駆動トルクをフライホイールに伝達し、制動時車輪
    がロックしそうになるとフライホイールのオーバーラン
    回転を許容するクラッチ手段と、フライホイールのオー
    バーラン回転に応動してそれに軸方向変位を与えるカム
    機構とを直列に介装してなり、フライホイールの前記軸
    方向変位を車輪ブレーキの制動力に対する制御信号とし
    て出力する車両用アンチロック制御装置の車輪角加速度
    センサにおいて、出力軸及びフライホイール間に、スラ
    イド型ボールベアリングを介装したことを特徴とする、
    車両用アンチロック制御装置の車輪角加速度センサ。
JP25346386A 1986-10-24 1986-10-24 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ Pending JPS63110059A (ja)

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