JPH02283557A - 車両用アンチロック制御装置 - Google Patents

車両用アンチロック制御装置

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Publication number
JPH02283557A
JPH02283557A JP10366789A JP10366789A JPH02283557A JP H02283557 A JPH02283557 A JP H02283557A JP 10366789 A JP10366789 A JP 10366789A JP 10366789 A JP10366789 A JP 10366789A JP H02283557 A JPH02283557 A JP H02283557A
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JP
Japan
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chamber
piston
valve
wheel
dump valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP10366789A
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English (en)
Inventor
Michio Okubo
大久保 道男
Kazuaki Fukami
深見 一明
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、油圧ポンプと:この油圧ポンプの吐出ポート
に連なる制御油圧室を有し、該室の高圧時にはマスタシ
リンダ及び車輪ブレーキ間の制動油路を導通させ、低圧
時には該制動油路を遮断して車輪ブレーキ油圧を制御す
るモジュレータと;このモジュレータの制御油圧室に連
なる排出油路を開閉するダンプ弁と;車輪の回転により
駆動されるフライホイールを有し、一定値以上の角減速
度を感知すると前記ダンプ弁を開く車輪角減速度センサ
とからなる、車両用アンチロック制御装置の改良に関す
る。
(2)従来の技術 この種アンチロック制御装置は、例えば特開昭63−1
41863号公報に開示されているように、既に知られ
ている。
(3)  発明が解決しようとする課題一般に、この種
アンチロック制御装置では、車輪が路面の凹凸部を通過
することや急激な制動操作が行われることにより、車輪
に大きな回転変動が起こると、車輪減速度センサが一瞬
作動してダンプ弁を無用に早く開く可能性がある。この
ように、車輪減速度センサが本来作動を期待しない領域
で外乱により作動すると、制動操作フィーリングの悪化
を招くことになる。
ところで、外乱による車輪の回転変動は極めて短い時間
に収束するものであること、及びダンプ弁の一回目の尚
早開弁が問題であることから、定値以上の角減速度が一
定時間以上継続して車輪に発生したとき、ダンプ弁を開
くべく車輪減速度センサが作動するようにし、さらに制
動中、該センサがダンプ弁を一度開いた後は、従来普通
の作動サイクルを営むようにすることが要求される。
本発明は、そのような要求を満足させ得る前記アンチロ
ック制御装置を提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1111題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、車輪減速度セン
サに、該センサのダンプ弁開き方向への一定ストローク
における初動を減衰させるダンパ機構を連結したことを
特徴とする。
(2)作 用 上記構成によれば、車輪に生じる一定値以上の角減速度
が一定時間以上継続しない限り、ダンパ機構により車輪
減速度センサの作動は緩徐に制御されるので、外乱によ
るダンプ弁の尚早開弁を防止することができる。
しかも、ダンパ機構は、一定の初動ストロークを超える
と減衰機能を失うので、制動中、ダンプ弁が一度開いた
後は、従来普通の作動サイクルをもってアンチロック制
御装置を作動させることができる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2fを制
動するための左右一対の前輪ブレーキ3f、3fと、後
輪2「を制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前輪ブレーキ3f。
3rはブレーキレバー4で操作される前部マスタシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスタシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
f、3fの制動油圧はアンチロック制御装置7により制
御される。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8は、車軸
10上に一対のベアリング11.11’を介して回転自
在に支承され、車軸10は、左右一対のフロントフォー
ク9.9の下端にホルダ121およびボルト・ナツト1
22により両端部を着脱可能に固着される。前輪2fの
両側に配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいず
れも、ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12
と、このブレーキディスク12を跨いだ状態でフロント
フォーク9にブラケット13を介して支持されるブレー
キキャリパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、
その人力ポート14aに前部マスタシリンダ5rの出力
油圧を供給されると作動して、ブレーキディスク12を
挟圧し前輪2fに制動力をかけることができる。
前部マスタシリンダ5fの出力ポート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ポート14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置7が介
装される。
アンチロック制御装置7は、第2図ないし第5図に示す
ように、制動時に作動する油圧ポンプ16と、この油圧
ポンプ16の吐出圧を導入される制御油圧室18を有し
て前記油圧導管15の途中に介装されるモジュレータ1
7と、前記制御油圧室18および油槽19間の連通路に
介装される常閉型のダンプ弁20と、前輪2fの一定値
以上の角減速度を検知して前記ダンプ弁20を開弁させ
る慣性式の車輪減速度センサ21とを主たる構成要素と
しており、これらはケーシング22中に構成される。
ケーシング22は、カップ状の内側ケース22a及び外
側ケース22bの開放端部を相互に嵌着して構成される
。外側ケース22bの端壁には半径方向外方へ延びる延
長部22cが一体に形成されており、その延長部22c
を除いてケーシング22は、前記ハブ8の左端面に形成
された凹部8aに納まるように配設される。そして、外
側ケーシング22bは、車軸10の外周に嵌装される筒
軸24の左端部に端壁の中心部を支承されると共に、車
軸10の周りに回動しないように、回り止め手段により
フロントフォーク9に連結される。
その回止め手段は任意であるが、例えばフロントフォー
ク9に前記ブラケット13を固着するためのボルト25
(第2図参照)が適当である。
油圧ポンプ16は、車軸lOと平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン2日の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン2日は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、延
長部22cに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁3日を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部材39を
介して出口室32に連通される。また油圧室36は、前
部マスタシリンダ5fの出力ポート5faと常時連通す
るように、油圧導管15の上流管15aと接続される。
第5図に示すように、カム軸26は、外側ケース22b
の端壁にベアリング40.40’ を介して支承される
共に、後述の増速装置45を介して前輪2fより駆動さ
れるようになっている。
カム軸26には、その外端部にメータ駆動ギヤ49が固
着され、このギヤ4は、自動二輪車のスピードメータ5
1の入力軸に連なる被動ギヤ50と噛合される。
第2図において、モジュレータ17は、減圧ピストン4
6と、この減圧ピストン46の一端を受は止めてその後
退限を規制する固定ピストン47と、減圧ピストン46
を固定ピストン47との当接方向に付勢する戻しばね4
8とより構成され、両ピストン46.47は延長部22
cに第1シリンダ孔33と隣接して形成された第2シリ
ンダ孔52に摺合される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3fの入力ポート14aと常時連通する
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室32と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、延長部22Cに固
着される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47
は、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.
55に導入された油圧により、常に上記端板63との当
接位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
第4図において、ダンプ弁20は、外側ケース22bの
段付の装着孔64に嵌着された弁面65と、この弁面6
5に、それの弁孔66を開閉すべく収容される弁体67
と、この弁体67を閉じ側へ付勢する弁ばね95とより
構成される。弁面65は段付装着孔64の小径部に入口
室68を、また同大径部に出口室69を画成し、画室6
8.69は前記弁孔66を介して連通される。また入口
室68は油路70を介して前記モジュレータ17の制御
油圧室18と連通され、出口室69は油路71を介して
前記油圧ポンプ16の入口室31と連通される。結局、
出口室69は油槽19に連通していることになる。
第4図及び第5図において、車輪減速度センサ21は、
前輪2fより増速装置45を介して回転されるフライホ
イール72と、このフライホイール72のオーバーラン
回転を軸方向変位に変換するカム機構73と、フライホ
イール72の軸方向変位に応動して前記ダンプ弁20を
作動し得る出力レバー機構74とを備えており、これら
はすべてケーシング22内に配設される。
増速装置45は、開放端を外側ケース22bに向けてケ
ーシング22内に配設されるカップ状の入力部材75と
、この入力部材75の開放端部に形成されたリングギヤ
76と、前記カム軸26の内端部に固着されてリングギ
ヤ76に噛合する第1プラネタリ−ギヤ7B、と、外側
ケース22bの端壁に突設された支軸77にベアリング
111を介して支承されてリングギヤ76に噛合する一
対の第2プラネタリ−ギヤ78□と、第1及び第2プラ
ネタリ−ギヤ781.78gに同時に噛合するサンギヤ
79と、このサンギヤ79に一体に結合された出力軸4
2とより構成される。この出力軸42は、アンギュラコ
ンタクトベアリング41を介して前記筒軸24上に軸方
向移動不能に支承される。
尚、第2プラネタリ−ギヤ783は、第1プラネタリ−
ギヤ78.とリングギヤ76およびサンギヤ79との噛
合を適正にさせてリングギヤ76及びサンギヤ79の同
心状態を維持し、増速装置45の伝動作用を確実にする
ためのものであり、リングギヤ76及びサンギヤ79の
支持剛性が充分に高い場合には、これを省略することが
できる。
入力部材75は、その端壁中心部に形成されたボス75
aにおいてボールベアリング123を介して前記筒軸2
4上に軸方向移動不能に支承される。このボス75aは
過負荷クラッチ128を介して前輪2fのハブ8に連結
される。
過負荷クラッチ128は、入力部材75のボス75aの
中心を囲んでその外側面に開口する数個の支持孔125
(第4図にはその1個のみを示す)に摺合するクラッチ
ピン126と、支持孔125に縮設されてクラッチピン
126をボス75aの外側面から突出させるように弾発
するばね127とを備えており、クラッチピン126は
、その先端の半球状端部126aをハブ8の端面のテー
バ状のクラッチ孔124に係合される。したがって、ハ
ブ8及び入力部材75間に規定値以上の回転トルクが加
わると、クラッチピン126はばね127のセット荷重
に抗してクラッチ孔124から離脱し、過負荷の伝達を
防止することができる。
前記フライホイール72は、前記出力軸42を囲繞する
ように配設され、このフライホイール72はカム機構7
3及びクラッチ80を介して前記出力軸42に連結され
る。
第4図、第6図及び第7図において、カム機構73は、
出力軸42にアンギュラコンタクトベアリング86を介
して軸方向移動不能に支承される駆動カム板82と、フ
ライホイール72に一体に形成されて駆動カム板82に
対向する被動カム板83と、両カム板82.83間で環
状に配列される複数のスラストボール84,84・・と
から構成される。
駆動及び被動カム板82.83の対向部には、クラッチ
80側に向かって大径となるテーパ面r1、f2がそれ
ぞれ形成され、これらテーパ面rf2に前記スラストボ
ール84,84・・・が係合する複数のカム凹部82a
、83aが設けられる。
駆動カム板82のカム凹部82aは、出力軸42の回転
方向Rに向かって底面が浅くなるように傾斜し、被動カ
ム板83のカム凹部83aは、上記回転方向Rに向かっ
て底面が深くなるように傾斜している。したがって、駆
動カム板82が被動カム板83に対して駆動側立場を取
る通常の場合には、スラストボール8・4は両カム凹部
82a。
82aの最も深い部分に係合していて、駆動カム板82
が駆動軸42より受ける回転トルクを被動カム板83に
単に伝達し、両カム板82.83に相対回転を生じさせ
ないが、立場が逆になり被動カム板83が駆動カム板8
2に対してオーバーランをすると、両カム板82.83
に相対回転が生じ、スラストボール84は両カム凹部8
2a、83aの傾斜底面を登るように転勤して両カム板
82.83にスラスト力を与え、これによって被動カム
板82に、駆動カム板82から離反する方向の軸方向変
位を起こさせることになる。
上記のように、駆動及び被動カム板82,83のテーパ
面f、、f、に設けられたカム凹部82a、83aにス
ラストボール84を係合したことにより、駆動カム板8
2はスラストボール84を介して被動カム板83をスラ
スト方向及びラジアル方向に支承することができ、そし
てフライホイール72を出力軸42との無接触状態に保
持する。
したがって、出力軸42及びフライホイール72間に潤
滑を施す必要はない。
前記クラッチ80の摩擦クラッチ板87は環状をなして
おり、その内周縁が出力軸42に摺動自在にスプライン
嵌合される。また、この摩擦クラッチ板87には、被動
カム板83と反対側で駆動カム板82と対面するライニ
ング87aが付設されており、このライニング87aを
駆動カム板82に押圧係合させるために、摩擦クラッチ
板87と、出力軸42の端部に係止される座板98との
間にクラッチばね99が縮設される。
前記フライホイール72は、カム機構73と反対側に突
出するボス72aを有し、このボス72aの内周に、出
力レバー機構74を作動する押圧環89が、アンギュラ
コンタクトベアリング88を介して装着される。上記押
圧環89も出力軸42とは接触しないように配設される
第4図及び第8図において、前記出力レバー機構74は
、車軸10とダンプ弁20との中間位置で外側ケース2
2b内端面に突設された支軸90と、この支軸90の球
状端部で車軸10の軸方向に揺動自在に支持されるレバ
ー91とを有する。
レバー91は、支軸90から出力軸42を迂回して延び
る長い第1腕91aと、支軸90からダンプ弁20に向
って延びる短い第2腕91bとより構成されており、第
1腕91aの中間部には、前記押圧環89の外側面に当
接する当接部93が山形に隆起形成されている。
第1腕91aの先端部は戻しばね94によって前記押圧
環89側へ付勢され、第2腕91bの先端部はダンプ弁
20の弁体67外端に遊動間隙gを存して連結される。
戻しばね94の弾発力は第1腕91aの当接部93を前
記押圧環89に押圧するように作用すると共に、通常は
ダンプ弁20の弁体67を自由にしてその閉弁状態を保
つ、そして押圧環89が戻しばね94から受ける押圧力
はフライホイール72及びカム機構83に作用して両カ
ム板82.83に接近力を与える。
戻しばね94の倒れ防止と、レバー91の揺動経路規制
のために、戻しばね94及びレバー91を貫通する案内
杆85が外側ケース22bに固設される。
前記第1腕91aにはダンパ機構100が連結される。
このダンパ機構100は、第2図、第4図及び第8図に
示すように、外側ケース22bの外側面に接合されるハ
ウジング101を備える。
このハウジング101にはシリンダ孔102及び連動室
103が設けられており、連動室103にピストンロッ
ド104aを突入させるピストン104がシリンダ孔1
02に摺動自在に嵌合される。
このピストン104によりシリンダ孔102内は、ピス
トンロッド104aが臨む第1空気室105と、それと
反対側の第2空気室106とに仕切られ、第1空気室1
05にはピストン104を第2空気室106側へ付勢す
る戻しばね107が収納される。第1空気室105は、
ピストンロッド104aの通孔108を介して連動室1
03に連通ずると共に、ピストン104に設けられたオ
リフィス109を介して第2空気室106と連通ずる。
また第2空気室106は、ピストン104の周面により
開閉される通孔110を介して連動室103と連通され
る。即ち、通孔110はハウジング101に設けられ、
その一端を連動室103に、他端をシリンダ孔102に
開口させており、ピストン104が第2空気室106の
端壁に当接した後退限に位置するとき、そのピストン1
04により閉じられ、ピストン104が上記後退限から
第1空気室105側へ所定ストローク以上前進したとき
開かれるようになっている。
連動室103には、調整軸111の偏心部111aに枢
支されるベルクランク112が収容される。このベルク
ランク112の一端は、前記ピストンロッド104aの
先端部−例に突設された当接ビン113のピストン10
4側に当接し、他端は、外側ケース22bを貫通するブ
ツシュビン114を介して前記第1腕91aの先端部に
当接する。そして、第1腕91aがブツシュピン114
を押動すると、ベルクランク112が当接ピン113を
押圧してピストン104を第1空気室105側へ前進さ
せるようになっている。
前記調整軸111はハウジング101に回転可能に支承
される。したがって、この調整軸111を適当角度回転
させると、偏心部111aと共にベルクランク112が
移動して第1腕91a及びピストン104間の連動関係
を適正に調整することができる。
この調整後、調整軸111に固設された腕片115がボ
ルト116でハウジング101に固定される。このボル
ト116が貫通する腕片115の透孔117は調整軸I
llの軸線を中心とする円弧状の長孔に形成され、ポル
)116が調整軸111の調節回転を妨げないようにな
っている。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2fの回転は、ハブ8から過負荷ク
ラッチ128を介して入力部材75へ伝達し、更にリン
グギヤ76、第1.第2プラネタリ−ギヤ7B、、7B
□及びサンギヤ79により増速されつつ出力軸42へ伝
達し、そして摩擦クラッチ板87及びカム機構73を介
してフライホイール72に伝達し、これを駆動するので
、フライホイール72は前輪2fよりも高速で回転する
したがって、フライホイール72は大きな回転慣性力を
持つことができる。
さて、前輪2rを制動すべく前部マスタシリンダ5fを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次径て前輪ブレ
ーキ3f、3fに伝達し、これらを作動させて前輪2f
に制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スタシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのブツシュロッド27に対するリフト作用とによりポ
ンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポ
ンプピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸
入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室31を経てポンプ室35へと吸入され、
ポンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐
出行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポ
ンプ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介し
てモジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そ
して、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値ま
で上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力
により栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、ダンプ弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断さ
れているので、油圧ポンプ16から該室18に供給され
た油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位
置に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に
保ち、前部マスタシリンダ5fの出力油圧の通過を許容
している。
したがって、通常の制動状態では、前輪ブレーキ3f、
3fに加わる制動力は前部マスタシリンダ5fの出力油
圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2rに角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
即ち、両カム板82.83に相対回転を生じさせようと
するが、前輪2rがロックする可能性の無い段階では前
輪2fの角減速度は低く、レバー91を両カム板82.
83側へ付勢する戻しばね94のセット荷重によって、
両カム板82.83の相対回転は拘束される。
ところが、制動力の過大または路面の摩擦係数の低下に
より、前輪2fがロックしそうになると、これに伴う前
輪2fの角減速度の急増により、両カム板82.83に
相対回転を生し、スラストボール84の転勤により発生
するスラスト力が戻しばね94のセット荷重を上回って
、被動カム板83及びフライホイール72に軸方向変位
を与える。
すると、レバー91が支軸90を支点として戻しばね9
4を圧縮するように揺動するので、レバー91の第2腕
91bは遊動間隙gを詰めた後、弁体67を引き上げる
ように揺動し、その結果、ダンプ弁20は開弁する。
フライホイール72の軸方向変位後、フライホイール7
2の慣性による回転トルクが摩擦クラッチ板87の規定
の伝達トルクを超えると、駆動カム板82及び摩擦クラ
ッチ板87間に滑りが生じ、フライホイール72は出力
軸42に対してオーバーラン回転を継続するので、カム
機構73等への過負荷を遮断することができる。
ダンプ弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油
路70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71
.油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽
19に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧
室55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧
室18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁
体60を閉弁させ、人、出力油室54.55間の連通を
遮断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。
その結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧
が低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2fのロッ
ク現象は回避される。すると、前輪2fの回転の加速に
伴いレバー91に対するカム機構73のスラスト力が解
除されるため、レバー91は戻しばね94の力で当初の
位置に復帰し、ダンプ弁20を復帰させる。
ダンプ弁20が閉弁すると、油圧ポンプ16から吐出さ
れる圧油が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減圧
ピストン46は出力油圧室55側へ後退して該室55を
昇圧させ、制動力を回復させる。このような作動が高速
で繰返されることにより、前輪2fは効率良く制動され
る。
次にダンパ機構100の作用について説明する。
フライホイール72のオーバーラン動作によりレバー9
1がダンプ弁20開き方向へ揺動する際には、ブツシュ
ピン44、ベルクランク112及び当接ピン113を介
してピンロッド104aを牽引し、ピストン104を図
示の後退限から第1空気室105側へ前進させるので、
これに伴い第1空気室105の空気が第2空気室106
に移るときオリフィス109で流路抵抗を受け、これに
よりピストン104の前進、したがって前記レバー91
の揺動に減衰力が与えられ、レバー91は緩徐に揺動す
る。したがって、前輪2fが路面の凹凸部を通過するこ
とや急激な制動操作が行われることにより、前輪2fに
大きな回転変動が与えられた場合には、その減速度成分
にフライホイール72が瞬間的に応動してもレバー91
の動きは鈍く、ダンプ弁20を開弁させるには至らない
ところが、制動時、制動力の過大または路面の摩擦係数
の低下により、前輪2fに生じる一定値以上の角減速度
が一定時間以上継続すると、フライホイール72のオー
バーラン動作によるレバー91の揺動力がピストン10
4に一定時間以上継続して働くので、ピストン104は
所定ストローク前進してから通孔110を開くようにな
る。こうして通孔110が開くと、第2空気室106及
び連動室103間は連通状態となるため、ピストン10
4はオリフィス109の流路抵抗を受けることなく自由
に動くことができる。つまり、レバー91の揺動に対す
る減衰力を解除する。
したがって、その後レバー91は通常通り素早く揺動し
てダンプ弁20を開くので、前述のように前輪2fの制
動力を抑制することができる。
制動力の抑制により前輪2fの回転が回復してレバー9
1が原位置に復帰する際には、ピストン104は戻しば
ね107の力により後退させられるも、再び通孔110
を閉じた後はオリフィス109の流路抵抗によりピスト
ン104の後退動作は鈍らされるため、レバー91から
ピストンロッド104aに至る連動系の当接部が離れ、
レバー91はダンパ機構100に抵抗されることなく復
帰してダンプ弁20を速やかに閉弁状態に戻し、制動力
の回復を図ることができる。
そして、ピストン104がオリフィス109の流路抵抗
を受けながら戻しばね104の力をもって当初の後退限
に戻るまでには比較的長い時間を要するので、その間に
再び前輪2fに生じた角減速度にフライホイール72が
応動すれば、レバー91をダンパ機構100に干渉され
ることなく速やかに揺動させ、ダンプ弁20を開くこと
ができる。即ち、制動中、ダンプ弁20が一度開弁した
後は、ダンパ機構100は実質上機能せず、車輪減速度
センサ21を従来普通のように作動させることができる
尚、上記実施例では、ダンパ機構100に気体式を採用
したが、油圧式を採用することもできる。
しかし、上記実施例のような空気式ダンパ機構は空気を
利用するので、取扱いが簡便であり、また内部が外気と
遮断されていて耐候性に優れている。
C6発明の効果 以上のように本発明によれば、車輪減速度センサに、該
センサのダンプ弁開き方向への一定ストロークにおける
初動を減衰させるダンパ機構を連結したので、車輪に生
じる一定値以上の角減速度が一定時間以上継続しない限
り、ダンパ機構により車輪減速度センサの作動を遅らせ
ることができ、これにより外乱によるダンプ弁の尚早開
弁を防止することができ、外乱を受けた直後の制動操作
フィーリングの向上に寄与し得る。しかも、制動中、ダ
ンプ弁が一度開いた後は、従来普通の作動サイクルをも
ってアンチロック制御が行われるので、ダンプ弁に開閉
遅れは起こらず、制御すべきスリップ率を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はアンチ
ロック制御装置付制動装置を備えた自動二輪車の概略平
面図、第2図はアンチロック制御装置付制動装置の要部
縦断側面図、第3図は第2図の一部破断正面図、第4図
は第3図中のアンチロック制御装置の縦断拡大断面図、
第5図は第2図の■−V線断面図、第6図は第4図のV
l−Vl線断面図、第7図はカム機構における駆動カム
板の平面図、第8図は第2図の■−■矢視図である。 2f・・・車輪としての前輪、7・・・アンチロック制
御装置、20・・・ダンプ弁、21・・・車輪角加速度
センサ、42・・・出力軸、72・・・フライホイール
、73・・・カム機構、 80・・・クラッチ、 00・・・ダンパ 機構 特許 願人 本田技研工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  油圧ポンプと;この油圧ポンプの吐出ポートに連なる
    制御油圧室を有し、該室の高圧時にはマスタシリンダ及
    び車輪ブレーキ間の制動油路を導通させ、低圧時には該
    制動油路を遮断して車輪ブレーキ油圧を制御するモジュ
    レータと;このモジュレータの制御油圧室に連なる排出
    油路を開閉するダンプ弁と;車輪の回転により駆動され
    るフライホィールを有し、一定値以上の角減速度を感知
    すると前記ダンプ弁を開く車輪角減速度センサとからな
    る、車両用アンチロック制御装置において、車輪減速度
    センサに、該センサのダンプ弁開き方向への一定ストロ
    ークにおける初動を減衰させるダンパ機構を連結したこ
    とを特徴とする、車両用アンチロック制御装置。
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