JPS6243353A - 車両の制動装置 - Google Patents

車両の制動装置

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JPS6243353A
JPS6243353A JP18360185A JP18360185A JPS6243353A JP S6243353 A JPS6243353 A JP S6243353A JP 18360185 A JP18360185 A JP 18360185A JP 18360185 A JP18360185 A JP 18360185A JP S6243353 A JPS6243353 A JP S6243353A
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JP
Japan
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flywheel
chamber
output shaft
hydraulic
wheel
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Application number
JP18360185A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tsuchida
槌田 鉄男
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、自動二輪車、自動車等の車両の制動装置、特
に、車輪に連なる伝動装置と;この伝動装置から駆動さ
れるフライホイールを有し、車輪ブレーキによる車輪の
制動時、車輪がロックしそうになることを該フライホイ
ールのオーバーラン回転により感知して出力信号を生じ
るセンサと;伝動装置から駆動される油圧ポンプと;こ
の油圧ポンプの出口室に連通ずる制御油圧室を有すると
共にマスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の制動油路に介
装され、該制御油圧室の圧力の減少・増加に応じて車輪
ブレーキの制動油圧を減少・回復させるモジュレータと
:前、記制御油圧室と油槽との連通路に介装され、セン
サからの出力信号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と
;からなるアンチロック制御装置を備えた制動装置に関
する。
(2)従来の技術 この種制動装置は、例えば特開昭56−120440号
公報に記載されているように、既に知られている。
(3)発明が解決しようとする問題点 従来の制動装置では、伝動装置の出力軸を、その外周の
端部と中間部においてケーシングにへ7リングを介して
支承させ、中間部のベアリングを挟んで出力軸上に、油
圧ポンプの駆動用カムとセンサのフライホイールとを配
置しているため、油圧ポンプ及びセンサ相互の近接配置
には限界があり、アンチロック制御装置の小型化を図る
際の障害となっている。その上、伝動装置及びセンサを
車輪の外側に配設しているので、それらによって制動装
置全体が大型化するという問題もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、油圧ポ
ンプ及びセンサ相互の近接配置を可能にしてアンチロッ
ク制御装置の小型化を図ると共に、伝動装置及びセンサ
の、車輪のハブ内への収容を可能にして、コンパクトな
前記制動装置を提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、車輪のハブ内に
前記伝動装置及びセンサを収容す、ると共に、この伝動
装置の筒状出力軸を、該ハブを支持する車軸の外周に回
転自在に支承し、この出力軸の外周に前記フライホイー
ルをオーバーラン回転可能に支承し、また前記出力軸の
外周には、前記油圧ポンプを駆動するカムをフライホイ
ールに隣接して形成したことを特徴とする。
(2)作 用 伝動装置の筒状出力軸は車軸の外周に支承されるので、
該出力軸上にはケーシングに邪魔されることのない広い
スペースが得られ、そこにカム及びフライホイールを互
いに近接して配置することができ、したがって油圧ポン
プ及びセンサ相互の近接配置が可能となる。
また伝動装置及びセンサは、車輪のハブ内の空間を利用
して配設されるので、アンチロック制御装置が車輪の外
側に大きく張出すこともない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2fを制
動するための左右一対の前輪ブレーキ3f、3fと、後
輪2rを制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前輪ブレーキ3f。
3fはブレーキレバー4で操作される前部マスタシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスタシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
f、3fの制動油圧はアンチロック制御装置7により制
御される。
第2図ないし第4図において、前輪2fのハブ8は、フ
ロントフォーク9の下端に固着された車軸10上にベア
リング1).1)’を介して支承される。前輪2fの両
側に配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいずれ
も、ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12と
、このブレーキディスク12を跨いだ状態でフロントフ
ォーク9にブラケット13を介して支持されるブレーキ
キャリパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、そ
の入力ボート14aに前記マスタシリンダ5fの出力油
圧を供給されると作動して、ブレーキディスク12を挟
圧し前輪2fに制動力をかけることができる。
前部マスタシリンダ5fの出カポ−)5faと各ブレー
キキャリパ14の入カポ−)14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置7が介
装される。
アンチロック制御装置7は、制動時に前輪2fより駆動
される油圧ポンプ16と、この油圧ポンプ16の吐出圧
を導入される制御油圧室18を有して前記油圧導管15
の途中に介装されるモジュレータ17と、前記制御油圧
室18および油槽19間の連通路に介装される常閉型の
排圧弁20と、前輪2fの一定値以上の角減速度を検知
して前記排圧弁20を開弁させる慣性式のセンサ21と
を主たる構成要素としており、これらはケーシング22
中に構成される。
ケーシング22は、カップ状の内側ケース22a及び外
側ケース22bの開放端部を相互に螺合結合して構成さ
れる。外側ケース22bの端壁には半径方向外方へ延び
る延長部22cが一体に形成されており、その延長部2
2cを除いてケーシング22は、前記ハブ8の左端面に
形成された凹部8aに納まるように配設される。そして
、外側ケーシング22bは、ベアリング1)と並んで車
軸10に嵌装される筒軸24の左端部に嵌合して支持さ
れると共に、車軸100周りに回動しないように、回り
止め手段によりフロントフォーク9に連結される。その
回止め手段は任意であるが、例えばフロントフォーク9
に前記ブラケット13を固着するためのボルト25(第
2図参照)が適当である。
油圧ポンプ16は、後述する増速装置45の出力軸42
の左端部に形成された偏心カム26と1、この偏心カム
26に内端を対向させて配設されるブツシュロッド27
と、このブツシュロッド27の外端に当接するポンプピ
ストン′2.8と、さらにこのポンプピストン28の外
端に当接する作動ピストン29と、ブツシュロッド27
を偏心カム26から離反させる方向に付勢する戻しばね
30とより構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、延
長部22cに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部材39を
介して出口室32に連通される。また油圧室36は、前
部マスタシリンダ5fの出力ポンプ5faと常時連通す
るように、油圧導管15の上流管15aと接続される。
モジュレータ17は、減圧ピストン46と、この減圧ピ
ストン46の一端を受は止めてその後退限を規制する固
定ピストン47と、減圧ピストン46を固定ピストン4
7との当接方向に付勢する戻しばね48とより構成され
、両ピストン46゜47は延長部22cに第1シリンダ
孔33と隣接して形成された第2シリンダ孔52に摺合
される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3rの入力ボート14aと常時連通する
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室57と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、延長部22cに固
着される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47
は、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.
55に導入された油圧により、常に上記端板63との当
接位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
排圧弁20は、外側ケース22bの段付シリンダ孔64
に嵌着された弁座部材65と、この弁座部材65に、そ
れの弁孔66を開閉すべく摺合される弁体67とより構
成される。弁座部材65は段付シリンダ孔64の小径部
に入口室68を、また同大径部に出口室69を画成し、
両室68,69は前記弁孔66を介して連通される。ま
た入口室68は油路20を介して前記モジュレータ17
の制御油圧室18と連通され、出口室69は油路71を
介して前記油圧ポンプ16の入口室31と連通される。
結局、出口室69は油槽19に連通していることになる
センサ21は、前輪2fより伝動装置たる増速装置45
を介して回転されるフライホイール72と、このフライ
ホイール72のオーバーラン回転を軸方向変位に変換す
るカム機構73と、フライホイール72の軸方向変位に
応動して前記排圧弁20を作動し得る出力レバー機構7
4とよりなっており、これらはすべてケーシング22内
に配設される。
増速装置45は、開放端を外側ケース2bに向けてケー
シング22内に配設されるカップ状の入力部材75と、
この入力部材75の開放端部内周に刻設されたリングギ
ヤ76と、前記筒軸24にスプライン結合した支持板9
5に回転自在に軸支77されてリングギヤ26に噛合す
るプラネタリ−ギヤ78と、このプラネタリ−ギヤ78
に噛合するサンギヤ79を右端部に一体に形成した筒状
の出力軸42とから構成され、出力軸42は、ニードル
ベアリング41を介して筒軸24の外周に回転自在に支
承されると共にスラストベアリング96を介して支持板
95に右端面を支承される。
また支持板95は、筒軸24の外周に突設されたフラン
ジ24aに右端面を支承される。
尚、支持板95の回り止めのために、支持板95とスプ
ライン結合した筒軸24の左端部が固定の外側ケース2
2bにスプライン結合される。
入力部材75の端壁には、内側ケース22aの端壁を貫
通する短い筒部75aが一体に突設され、更にこの筒部
75aの端面に連結フランジ1)3がビス1)4により
固着される。
連結フランジ1)3は、ハブ8内中央の垂直な隔壁8b
の左側面中心部から突出するボス8Cに回転可能に嵌合
されると共に、ゴム、合成樹脂等からなる弾性摩擦部材
1)5を介して前記隔壁8bと連結環1)6とにより挟
持される。
連結環1)6は、連結フランジ1)3の外周面に回転可
能に嵌合すると共にその内側面と一定の間隙を存して対
向するように、横断面がL字形をなしていて、複数本の
ボルト1)7 (図には1木のみを示す)により前記中
央壁8bに固着され、上記間隙に弾性摩擦部材1)5が
所定のセット荷重をもって装着される。こうして連結フ
ランジl13、連結環1)6及び弾性摩擦部材1)5に
より伝達トルク制限装置1)8が構成される。
ケーシング22内部のシールのために、筒部75aと内
側ケーシング22aの端壁との間、及び入力部材75の
端壁と筒軸24との間にはシール部材80及び81がそ
れぞれ介装される。
カム機構73は、前記サンギヤ79に隣接して出力軸4
2に一体に形成された駆動カム板82と、この駆動カム
板82の左側にそれと相対回転可能に対向して配設され
た被動カム板83と、両カム板82.83の対向面に形
成された複数対のカム凹部82a、83aに係合される
複数個のスラストボール84とから構成される。而して
駆動力ム板82が被動カム仮83に対して駆動側立場を
取る通常の場合には、スラストボール84は両カム凹部
82a、82aの最も深い部分に係合していて、駆動カ
ム板82が出力軸42より受ける回転トルクを被動カム
板83に単に伝達し、両カム板82.83に相対回転を
生じさせないが、立場が逆になり被動カム板83が駆動
カム板82に対してオーバーランをすると、両カム板8
2.83に相対回転が生じ、スラストポール84は両カ
ム凹部82a、83aの傾斜底面を登るように転勤して
両カム板82.83にスラストを与え、これによって被
動カム板82に、駆動カム板82から離反する方向の軸
方向変位を起こさせることになる。
フライホイール72は、出力軸42上に回転および摺動
自在に支承されると共に、摩擦クラッチ板87を介して
被動カムFi83の左側面に係合される。フライホイー
ル72の左側面には、スラストベアリング88を介して
押圧板89が付設される。
出力レバー機構74は、車軸10と排圧弁20との中間
位置で外側ケース22b内端面に突設された支軸90と
、この支軸90の先端部の頚部90aで車軸IOの軸方
向に揺動自在に支持されるレバー91とを有する。レバ
ー91は、支軸90から出力軸42を迂回して延びる長
い第1腕91aと、支軸90から排圧弁20に向かって
延びる短い第2腕91aとより構成されており、第1腕
91aの中間部には、前記押圧板89の外側面に当接す
る当接部93が山形に隆起形成されている。
第1腕91の先端部と外側ケース22bとの間には戻し
ばね94が縮設され、第2腕91bの先端部は排圧弁2
0の弁体67外端に当接する。
戻しばね94の弾発力はレバー91に作用して、第1腕
91aの当接部93を前記押圧板89に押圧すると共に
、通常は排圧弁20の弁体67を押圧して閉弁状態に保
つ。そして押圧板89がばね94より受ける押圧力は、
フライホイール72)摩擦クラッチ板87及び被動カム
板83の王者に一定の摩擦係合力を付与し、また両カム
板82゜83に接近力を付与する。
而して、上記摩擦係合力は、被動カム板83及びフライ
ホイール72間に一定値以上の回転トルクが作用すると
、摩擦クラッチFi87に滑りが生じるように設定され
る。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2fの回転は、ハブ8から連結環1
)6、弾性摩擦部材1)5及び連結フランジ1)3を介
して入力部材75へ伝達し、更にリングギヤ76、プラ
ネタリ−ギヤ78及びサンギヤ79により増速されつつ
出力軸42へ伝達し、そしてカム機構73及び摩擦クラ
ッチ87を介しフライホイール72に伝達してこれを駆
動するので、フライホイール72は前輪2fよりも高速
で回転する。したがって、フライホイール72は大きな
回転慣性力を持つことができる。
また、出力軸42と共に偏心カム26も回転する。
これらの駆動中、何等かの原因によりセンサ21に過負
荷が加わると、連結環1)6、弾性摩擦部材1)5及び
連結フランジ1)3の王者のいずれかの間で滑りが生じ
、ハブ8から入力部材75への伝達トルクが一定値以下
に抑えられ、その結果該センサ21への過負荷の作用が
未然に回避される。
さて、前輪2fを制動すべく前部マスタシリンダ5fを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次径て前輪ブレ
ーキ3f、3fに伝達し、これらを作動させて前輪2f
に制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スタシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
のプッシュロンド27に対するリフト作用とによりポン
プピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポン
プピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸入
行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管3
7から入口室1を経てポンプ室35へと吸入され、ポン
プピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐出行
程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポンプ
室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介してモ
ジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そして
、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値まで上
昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力によ
り栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、排圧弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断され
ているので、油圧ポンプ16から謹呈18に供給された
油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位置
に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に保
ち、前部マスタシリンダ5fの出力油圧の通過を許容し
ている。
したがって、制動初期には、前輪ブレーキ3f。
3fに加わる制動力は前部マスタシリンダ5fの出力油
圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
そしてこのときのフライホイール720回転モーメント
が両カム+&82.83に相対回動を生じさせ、スラス
トボール84の転勤により発生するスラストをもってフ
ライホイール72に軸方向変位を与え、押圧板89にレ
バー91を押動させようとするが、前輪2fがロックす
る可能性のない段階では前輪2fの角減速度は低く、レ
バー91を揺動させるには至らない。
ところが、制動力の過大または路面の摩擦係数の低下に
より、前輪2fがロックしそうになると、これに伴い前
輪2fの角減速度の急増により押圧板89の押圧力が所
定値を超え、レバー91は支軸90を支点として戻しば
ね94を圧縮するように揺動するので、レバー91の第
2腕91bは弁体67から離反するように揺動し、その
結果排圧弁20は開弁状態となる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油路
70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71.
油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽1
9に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧室
55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧室
18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁体
60を閉弁させ、人、出力油室54,55間の連通を遮
断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。そ
の結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧が
低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2fのロック
現象は回避される。すると、前輪2fの回転の加速に伴
い押圧板89のレバー91への押圧力が解除されるため
、レバー91は、戻しばね94の反発力で、当初の位置
に復帰揺動し、排圧弁20を閉弁状態にする。排圧弁2
0が閉弁されると、油圧ポンプ16から吐出される圧油
が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減圧ピストン
46は出力油圧室55側へ後退して謹呈55を昇圧させ
、制動力を回復させる。このような作動が高速で繰返さ
れることにより、前輪2fは効率良く制動される。
このようなアンチロック制動装置において、増速装置4
5の筒状出力軸42は、車軸10の外周に筒軸24及び
ニードルベアリング41を介して支承されるので、該出
力軸42上には、ケーシング22に何隻邪魔されること
のない広いスペースか得られ、そこに偏心カム26及び
フライホイール72を互いに近接して配置するこことが
でき、その結果、油圧ポンプ16及びセンサ21相互の
近接配置が可能となる。
また、増速装置45及びセンサ21を収容するケーシン
グ22の大部分は前輪2fのハブ8の凹部8aに配設さ
れるので、アンチロック制’4B装置7が前輪2fの外
側に大きく張出すこともない。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、車輪のハブ内に伝動装置
及びセンサを収容すると共に、この伝動装置の筒状出力
軸を、該ハブを支持する車軸の外周に回転自在に支承し
、この出力軸の外周にフライホイールをオーバーラン回
転可能に支承し、また前記出力軸の外周には、前記油圧
ポンプを駆動するカムをフライホイールに隣接して形成
したので、出力軸の支持を確実にしつつ、該軸上でのカ
ム及びフライホイール相互の近接配置、したがって油圧
ポンプ及びセンサ相互の近接配置を可能にし、アンチロ
ック制御装置の小型化を達成することができる。
その上、伝動装置及びセンサは、車輪のハブ内に収めら
れるので、アンチロック制御装置の車輪外側への張出し
を無くし、若しくは少なくすることができ、制動装置全
体の大幅な小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はアンチ
ロック制御装置付制動装置を備えた自動二輪車の概略平
面図、第2図はアンチロック制御装置付制動装置の要部
縦断側面図、第3図及び第4図は第2図のm−m線及び
IV−rV線断面図である。 2f・・・車輪としての前輪、3r・・・車輪ブレーキ
としての前輪ブレーキ、5r・・・マスタシリンダ、7
・・・アンチロック制御装置、8・・・ハブ、8a・・
・凹部、9・・・フロントフォーク、10・・・車軸、
15・・・制動油路としての油圧導管、16・・・油圧
ポンプ、17・・・モジュレータ、19・・・油槽、2
0・・・排圧弁、21・・・センサ、22・・・ケーシ
ング、26・・・カムΦ山、42・・・出力軸、45・
・・伝動装置としての増速装置、72・・・フライホイ
ール、73・・・カム機構、74・・・出力レバー機構
、75・・・入力部材、76・・・リングギヤ、78・
・・プラネタリ−ギヤ、79・・・サンギヤ特 許 出
願人 本田技研工業株式会社第1図 手続補正書(自制 昭和 61  年8 月−7[1 )、・I・1件の表示 昭和60年特 許 願第183601号3、補正をする
者 jll、件との関係 特許出願人 名 称  (532)本田技研工業株式会社4、代  
 理   人  〒105 別  紙  の  通   リ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪に連なる伝動装置と;この伝動装置から駆動
    されるフライホイールを有し、車輪ブレーキによる車輪
    の制動時、車輪がロックしそうになることを該フライホ
    イールのオーバーラン回転により感知して出力信号を生
    じるセンサと;伝動装置から駆動される油圧ポンプと;
    この油圧ポンプの出口室に連通する制御油圧室を有する
    と共にマスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の制動油路に
    介装され、該制御油圧室の圧力の減少・増加に応じて車
    輪ブレーキの制動油圧を減少・回復させるモジュレータ
    と;前記制御油圧室と油槽との連通路に介装され、セン
    サからの出力信号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と
    ;からなるアンチロック制御装置を備えた車両の制動装
    置において、車輪のハブ内に前記伝動装置及びセンサを
    収容すると共に、この伝動装置の筒状出力軸を、該ハブ
    を支持する車軸の外周に回転自在に支承し、この出力軸
    の外周に前記フライホイールをオーバーラン回転可能に
    支承し、また前記出力軸の外周には、前記油圧ポンプを
    駆動するカムをフライホイールに隣接して形成したこと
    を特徴とする、車両の制動装置。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項記載のものにおいて、
    前記伝動装置は、車輪に連結される入力部材から前記出
    力軸を増速駆動するようにした増速装置である、車両の
    制動装置。
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