JPS6243352A - 車両の制動装置 - Google Patents

車両の制動装置

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JPS6243352A
JPS6243352A JP18360085A JP18360085A JPS6243352A JP S6243352 A JPS6243352 A JP S6243352A JP 18360085 A JP18360085 A JP 18360085A JP 18360085 A JP18360085 A JP 18360085A JP S6243352 A JPS6243352 A JP S6243352A
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JP
Japan
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chamber
hydraulic
hub
valve
wheel
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Application number
JP18360085A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tsuchida
槌田 鉄男
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A4発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、自動二輪車、自動車等の車両の制動装置、特
に、車輪に連なる伝動装置と;この伝動装置から駆動さ
れるフライホイールを有し、車輪ブレーキによる車輪の
制動時、車輪がロックしそうになることを該フライホイ
ールのオーバーラン回転による感知して出力信号を生じ
るセンサと;伝動装置から駆動される油圧ポンプと;こ
の油圧ポンプの出口室に連通ずる制御油圧室を有すると
共にマスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の制動油路に介
装され、該制御油圧室の圧力の減少・増加に応じて車輪
ブレーキの制動油圧を減少・回復させるモジュレータと
;前記制御油圧室と油槽との連通路に介装され、センサ
からの出力信号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と;
からなるアンチロック制御装置を備えた制動装置の改良
に関する。
(2)従来の技術 従来、アンチロック制御装置においては、雨水、土砂等
の外乱からセンサを保護するために、車体に支持される
ケーシング内にセンサを収容しており、またそのアンチ
ロック制御装置を車輪の外側に設置して、センサと車輪
のハブとの間をベルト式の伝動装置を介して連結してい
る(特開昭56−120440号公報参照)。
(3)発明が解決しようとする問題点 上記構造では、センサを保護するために特別なケーシン
グを必要とすることから、アンチロック制御装置の構造
が複雑化すると共に重量が嵩み、その上、アンチロック
制御装置専用の設置空間を車輪の外側に広く確保しなけ
ればならないから、制動装置の大型化を招くという問題
がある。
本発明は、かかる事情に鑑みて提案されたもので、従来
のようなケーシングを用いずとも、車輪のハブを利用す
ることにより伝動装置及びセンサを外乱から保護し得る
ようにし、もって簡単且つ軽量であり、しかもアンチロ
ック制御装置が車輪外側に大きく張出すこともない、コ
ンパクトな前記制動装置を提供することを目的とする。
B0発明の構成 (11問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、車輪のハブの一
端面に形成された有底円筒状の凹部に前記伝動装置及び
センサを配設し、モジュレータ及び排圧弁を組込んで固
定構造体に支持される蓋体を、前記凹部の開放口を覆う
ように配設し、この蓋体及びハブ間にそれらの相対回転
を許容するシール部材を介装したことを特徴とする。
(2)作 用 上記構成によれば、車輪のハブは、流体及びシール部材
と協働して該ハブ端面の凹部を密閉室となし、そこに伝
動装置及びセンサが収容されることになるので、それら
を雨水、土砂等の外乱から保護することができる。
また、伝動装置及びセンサを前記ハブ内に配設したこと
から、アンチロック制御装置が車輪外側へ大きく張出す
こともない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車lは、前輪2fを制
動するための前輪ブレーキ3rと、後輪2rを制動する
ための後輪ブレーキ3rとを備え、両前輪ブレーキ3r
はブレーキレバー4で操作される前部マスタシリンダ5
fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは、ブ
レーキペダル6で操作される後部マスタシリンダ5rの
出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3fの
制動油圧はアンチロック制御装置Aにより制御される。
第2図及び第3図において、前輪2rは、アーム7とハ
ブ8とが適時分離し得るようボルト23を以て相互に結
着される。そして、ハブ8は、車軸10上に左右一対の
ベアリング11.11’を介して回転自在に支承され、
また車軸10は、左右一対のフロントフォーク9,9の
下端にホルダ121及びボルト・ナンド122により両
端部を着脱可能に固着される。
前輪2fの一側に配設される前輪ブレーキ3fは、ハブ
8の端面に固着されたブレーキディスク12と、このブ
レーキディスク12を跨いだ状態でフロントフォーク9
にプラケット13を介して支持されるブレーキキャリパ
14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、その入力ボ
ート14aに前記マスタシリンダ5fの出力油圧を供給
されると作動して、ブレーキディスク12を挟圧し前輪
2rに制動力をかけることができる。
前部マスタシリンダ5fの出力ボート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ポート14aとの間を結ぶ制動油
路としての油圧導管15にアンチロック制御装置Aが介
装される。
アンチロック制御装置Aは、前輪2fに連動する伝動装
置としての増速装置45と、この増速装置45から駆動
される油圧ポンプ16と、この油圧ポンプ16の吐出圧
を導入される制御油圧室18を有して前記油圧導管15
の途中に介装されるモジュレータ17と、前記制御油圧
室18および油槽19間の連通路に介装される常閉型の
排圧弁20と、増速装置45から駆動されて前輪2fの
一定値以上の角減速度を検知すると前記排圧弁20を開
弁させる慣性式のセンサ21とを主たる構成要素として
おり、増速装置1iF45及びセンサ21は、前記ハブ
8の左端面に形成された有底円筒状の凹部8aに配設さ
れ、油圧ポンプ16及びモジュレータ17は、凹部8a
の開口部を閉じるように配設される蓋板22に組み込ま
れる。
蓋板22は、それを貫通する車軸10に支持されると共
に、車軸lOの周りに回動しないように、回り止め手段
によりフロントフォーク9に連結される。その回止め手
段は任意であるが、例えばフロントフォーク9に前記ブ
ラケット13を固着するためのボルト25 (第2図参
照)が適当である。
蓋体22の外周には、前記凹部8aの内周面にリップを
接触させるシール部材Sが装着され、これにより前記凹
部8aは外部と隔離された密閉室Cとされる。したがっ
て、増速装置45及びセンサ21は、上記密閉室Cに収
容されることになる。
油圧ポンプ16は、車軸lOと平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン28の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべく、蓋
体22に形成された第1シリンダ孔33に摺合される。
また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34がポン
プピストン28との間にポンプ室35を画成するように
嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するように
前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部材39を
介して出口室32に連通される。また油圧室36は、前
部マスタシリンダ5fの出力ポンプ5faと常時連通す
るように、油圧導管15の上流管15aと接続される。
第4図に示すように、カム軸26は、蓋体22にベアリ
ング40.40’を介して支承される。
カム軸26には、その外端部にメータ駆動ギヤ49が固
着され、このギヤ4は、自動二輪車のスピードメータ5
1の入力軸に連なる被動ギヤ50と噛合される。
モジュレータ17は、減圧ピストン46と、この減圧ピ
ストン46の一端を受は止めてその後退限を規制する固
定ピストン47と、減圧ピストン46を固定ピストン4
7との当接方向に付勢する戻しばね48とより構成され
、両ピストン46゜47は蓋体22に第1シリンダ孔3
3と隣接して形成された第2シリンダ孔52に摺合され
る。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピストン47はその外周に入力油圧
室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3rの入カポ−1−14aと常時連通ず
るように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され
、制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ1
6の出口室57と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連通する弁
室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させる
弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開閉
し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する弁
ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁す
るための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突設
され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、蓋体22に固着さ
れる端板63で閉鎖されており、固定ピストン47は、
戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.55
に導入された油圧により、常に上記端板63との当接位
置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
排圧弁20は、蓋体22の段付シリンダ孔64に嵌着さ
れた弁座部材65と、この弁座部材65に、それの弁孔
66を開閉すべく摺合される弁体67とより構成される
。弁座部材65は段付シリンダ孔64の小径部に入口室
68を、また同大径部に出口室69を画成し、画室68
.69は前記弁孔66を介して連通される。また入口室
68は油路20を介して前記モジュレータ17の制御油
圧室18と連通され、出口室69は油路71を介して前
記油圧ポンプ16の入口室31と連通される。結局、出
口室69は油槽19に連通していることになる。
センサ21は、フライホイール72と、このフライホイ
ール72のオーバーラン回転を軸方向変位に変換するカ
ム機構73と、フライホイール72の軸方向変位に応動
して前記排圧弁20を作動し得る出力レバー機構74と
よりなっている。
増速装置45は、開放端を蓋体22に向けて前記ハブ8
の凹部8aに配設されると共に、凹凸保合部110を介
してハブ9と連結されるカップ状の入力部材75と、こ
の人力部材75の開放端部に形成されたリングギヤ76
と、前記カム軸26の内端部に固着されてリングギヤ2
6に噛合する第1プラネタリ−歯車78.と、蓋体22
の内壁に突設された支軸77にヘアリング111を介し
て支承されてリングギヤ76に噛合する一個または複数
個の第2プラネタリ−ギヤ78□と、第1及び第2プラ
ネタリ−ギヤ78..78□に同時に噛合するサンギヤ
79と、このサンギヤ79とスプライン結合112され
て、車軸10上の固定の筒軸24にニードルベアリング
41を介して支承される出力軸42とより構成される。
また入力部材75は、その端壁外側面より突出する短い
筒部75aを一体に備えており、その筒部75aは、入
力部材75のハブ8との連結姿勢を適正にすべく、内側
ケース22aの端壁を貫通してハブ8の端部に嵌合され
る。そして、密閉室Cのシールのために、入力部材75
の端壁と筒軸24との間にシール部材81が介装される
カム機構73は、第5図に明示するように、出力軸42
の入力部材75側端部に固設された駆動カム板82と、
出力軸42上で駆動カム板82に相対回転可能に対向し
て配設された被動カム板83と、両カム板82.83の
対向面のカム凹部82a、83aに係合されるスラスト
ボール84とより構成される。駆動カム板82のカム凹
部82aは、出力軸42の回転方向85に向かって底面
が浅くなるように傾斜し、被動カム板83のカム凹部8
3aは、上記回転方向85に向かって底面が深くなるよ
うに傾斜している。したがって、駆動カム板8が被動カ
ム板83に対して駆動側立場を取る通常の場合には、ス
ラストポール84は両カム凹部82a、82aの最も深
い部分に係合していて、駆動カム板82が出力軸42よ
り受ける回転トルクを被動カム板83に単に伝達し、両
カム板82.83に相対回転を生じさせないが、立場が
逆になり被動カム板83が駆動カム板82に対してオー
バーランをすると、両カム板82,83に相対回転が生
じ、スラストボール84は両カム凹部32a、83aの
傾斜底面を登るように転動して両カム板82.83にス
ラストを与え、これによって被動カム板82に、駆動カ
ム板82から離反する方向の軸方向変位を起こさせるこ
とになる。駆動カム板82は、その際、軸方向変位を生
じないように、スラストベアリング113を介して入力
部材75の端壁に支承される。
フライホイール72は、出力軸42上にブツシュ86を
介して回転および摺動自在に支承されると共に、摩擦ク
ラッチ板87を介して被動カム板83の一側面に係合さ
れる。フライホイール72の他側面には、スラストベア
リング88を介して押圧板89が付設される。
出力レバー機構74は、車軸10と排圧弁20との中間
位置で蓋体22の内壁に突設された支軸90と、この支
軸90の先端部の頚部90aで車軸10の軸方向に)2
動自在に支持されるレバー91とを有し、頚部90a及
びレバー91間には、レバー91の揺動方向に一定の遊
び92が設けられる。レバー91は、支軸90から出力
軸42を迂回して延びる長い第1腕91aと、支軸90
から排圧弁20に向かって延びる短い第2腕91aとよ
り構成されており、第1腕91aの中間部には、前記押
圧板89の外側面に当接する当接部93が山形に隆起形
成されている。
第1腕91の先端部と蓋体22との間にばばね94が縮
設され、第2腕91bの先端部は排圧弁20の弁体67
外端に当接する。
ばね94の弾発力はレバー91に作用して、第1腕91
aの当接部93を前記押圧板89に押圧すると共に、通
常は排圧弁20の弁体67を押圧して閉弁状態に保つ。
そして押圧板89がばね94より受ける押圧力は、フラ
イホイール72、摩擦クラッチ板87及び被動カム板8
3の三者に一定の摩擦係合力を付与し、また両カム板8
2.83に接近力を付与する。
而して、上記Fj擦擦合合力、被動カム板83及びフラ
イホイール72間に一定値以上の回転トルクが作用する
と、摩擦クラッチ板87に滑りが生じるように設定され
る。
この出力レバー機構74には、その正常な作動を確認す
るための確認装置95が接続される。この確認装置95
は、蓋体22に固着されてばね94のコイル部に突入す
るスイッチホルダ96と、ばね94のコイル部内でスイ
ッチホルダ96に保持されるリードスイッチ97と、こ
のリードスイッチ97に対応して前記第1腕91aに付
設された永久磁石98とより構成され、第1腕91aが
蓋体22側に所定角度揺動すると永久磁石98がリード
スイッチ97の閉成位置へ変位するようになっている。
リードスイッチ97には表示装置99が接続される。
したがって、レバー91がばね94の弾発力に抗して蓋
体22側へ揺動すると、これに伴い永久磁石98がリー
ドスイッチ97に近接してそれを閉じ、表示装置99を
作動させるので、レバー91の正常な作動を知ることが
できる。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中、前輪2fの回転は、ハブ8から凹凸係合
部110を介して入力部材75へ伝達し、更にリングギ
ヤ76、第1.第2プラネタリ−ギヤ7B、、78□及
びサンギヤ79により増速されつつ出力軸42へ伝達し
、そしてカム機構73及び摩擦クラッチ87を介しフラ
イホイール72に伝達してこれを駆動するので、フライ
ホイール72は前輪2fよりも高速で回転する。したが
って、フライホイール72は大きな回転慣性力を持つこ
とができる。
また、これと同時にカム軸26およびスピードメータ5
1も第1プラネタリ−ギヤ78.の回転により駆動され
る。
さて、前輪2fを制動すべく前部マスタシリンダ5fを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管工5の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次径て前輪ブレ
ーキ3fに伝達し、これらを作動させて前輪2fに制動
力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スタシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのプッシュロンド27に対するリフト作用とによりポ
ンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、ポ
ンプピストン28がブツシュロッド27側へ移動する吸
入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室1を経てポンプ室35へと吸入され、ポ
ンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐出
行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポン
プ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介して
モジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そし
て、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値まで
上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力に
より栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、排圧弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断され
ているので、油圧ポンプ16から該室18に供給された
油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位置
に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に保
ち、前部マスタシリンダ5fの出力油圧の通過を許容し
ている。
したがって、制動初期には、前輪ブレーキ3fに加わる
制動力は前部マスタシリンダ5fの出力油圧に比例する
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
出力軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
そしてこのときのフライホイール72の回転モーメント
が両カム板82.83に相対回動を生じさせ、スラスト
ボール84の転勤により発生するスラストをもってフラ
イホイール72に軸方向変位を与え、押圧板89にレバ
ー91を押動させようとする。
ここで、押圧板89より押されたときのレバー91の挙
動について考えてみると、当初は、支軸90とレバー9
1間には遊び92が存在するため、レバー91は、ばね
94、押圧板89及び排圧弁20の弁体67の3点で支
えられていて、押圧板89より押されると弁体67を支
点として揺動する。このような揺動が所定角度まで進む
と、支軸90とレバー91間の遊び92が無くなり、第
2腕91b側の支点は弁体67から、当接部93に近い
支軸90へ移るので、今度はレバー91は支軸90を支
点として揺動することになる。
こうして、押圧板89によりレバー91を揺動させる際
のレバー比は2段階に変化するので5ばね94の反発力
がたとえ一定であっても、レバー91は、最初は押圧板
89の比較的小さい押圧力で揺動し、その揺動支点が移
動してからは上記押圧力が所定値まで増大しない限り揺
動しない。したがって、制動時、前輪2fに発生する角
減速度が比較的小さい段階で、レバー91は押圧板89
の押圧力により揺動して永久磁石98をリードスイッチ
37の閉成位置に近接させることになるので、前述のよ
うに表示装置99は作動し、センサ21が正常に動作す
ることを操縦者に認識させることができる。
過大な制動力または路面の摩擦係数の急激な低下により
、前輪2fがロックしそうになると、これに伴う前輪2
fの角減速度の急増により押圧板89の押圧力が所定値
を超え、レバー91は支軸90を支点としてばね94を
さらに圧縮するように揺動するので、レバー91の第2
腕91bは弁体67から離反するように揺動し、その結
果排圧弁20は開弁状態となる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油路
70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71.
油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽1
9に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧室
55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧室
18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁体
60を閉弁させ、人、出力油室54,55間の連通を遮
断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。そ
の結果、前輪ブレーキ3fに作用する制動油圧が低下し
て前輪2fの制動力が減少し、前輪2fのロック現象は
回避される。すると、前輪2fの回転の加速に伴い押圧
板89のレバー91への押圧力が解除されるため、レバ
ー91は、ばね94の反発力で、当初の位置に復帰揺動
し、排圧弁20を閉弁状態にする。排圧弁20が閉弁さ
れると、油圧ポンプ16から吐出される圧油が制御油圧
室18に直ちに封じ込められ、減圧ピストン46は出力
油圧室55側へ後退して謹呈55を昇圧させ、制動力を
回復させる。このような作動が高速で繰返されることに
より、前輪2fは効率良く制動される。
ところで、ハブ8は、蓋体22及びシール部材Sと協働
して密閉室Cを画成し、そこに伝動装置45及びセンサ
21が収容されるので、これらを雨水、土砂等の外乱か
ら保護することができ、またこのようにアンチロック制
御装置Aの主要部がハブ8内に配設されることから、ア
ンチロック制j1装置Aの前輪2f外側への張出しを小
さく抑えることができる。
前輪2rのタイヤを修理する際は、先ず左右のホルダ1
21,121を外して、前輪2rを車軸10と共にフロ
ントフォーク9.9間から引出し、次いでボルト23を
外してハブ8とアーム7間を分離し、アンチロック制御
装置Aを装着したままでハブ8を安全な場所に保管すれ
ば、アンチロック制御装置Aの損傷を心配することなく
、アーム7側においてタイヤを自由に修理することがで
きる。
C0発明の効果 以上の本発明によれば、車輪のハブの一端面に形成され
た有底円筒状の凹部に伝動装置及びセンサを配設し、モ
ジュレータ及び排圧弁を組込んで固定構造体に支持され
る蓋体を、前記凹部の開放口を覆うように配設し、この
蓋体及びハブ間にそれらの相対回転を許容するシール部
材を介装したので、車輪のハブ、蓋体及びシール部材に
よって、センサのみならず伝動装置をも雨水、土砂等の
外乱から保護することができ、したがって従来のような
ケーシングは不要となって、アンチロック制御装置の構
造の簡素化及び軽量、小型化がもたらされる。そして、
このアンチロック制御装置の主要部が車輪のハブ内に配
設されることから、アンチロック制御装置が車輪外側へ
大きく張出すこともなく、その結果、制動装置の大幅な
小型化がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はアンチ
ロック制動装置を備えた自動二輪車の概略平面図、第2
図はアンチロック制動装置の要部縦断側面図、第3図及
び第4図は第2図のm−m線及びTV−IV線断面図、
第5図は第4図のV−V線拡大断面図である。 A・・・アンチロック制御装置、C・・・密閉室、2f
・・・車輪としての前輪、3r・・・車輪ブレーキとし
ての前輪ブレーキ、5f・・・マスタシリンダ、8・・
・ハブ、8a・・・凹部、10・・・車軸、15・・・
制動油路としての油圧導管、16・・・油圧ポンプ、1
7・・・モジュレータ、19・・・油槽、20・・・排
圧弁、21・・・センサ、22・・・蓋体、42・・・
出力軸、45・・・伝動装置としての増速装置、75・
・・入力部材、76・・・リングギヤ、78..78□
・・・プラネタリ−ギヤ、79・・・サンギヤ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車輪に連なる伝動装置と;この伝動装置から駆動される
    フライホイールを有し、車輪ブレーキによる車輪の制動
    時、車輪がロックしそうになることを該フライホイール
    のオーバーラン回転による感知して出力信号を生じるセ
    ンサと;伝動装置から駆動される油圧ポンプと;この油
    圧ポンプの出口室に連通する制御油圧室を有すると共に
    マスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の制動油路に介装さ
    れ、該制御油圧室の圧力の減少・増加に応じて車輪ブレ
    ーキの制動油圧を減少・回復させるモジュレータと;前
    記制御油圧室と油槽との連通路に介装され、センサから
    の出力信号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と;から
    なるアンチロック制御装置を備えた車両の制動装置にお
    いて、車輪のハブの一端面に形成された有底円筒状の凹
    部に前記伝動装置及びセンサを配設し、モジュレータ及
    び排圧弁を組込んで固定構造体に支持される蓋体を、前
    記凹部の開放口を覆うように配設し、この蓋体及びハブ
    間にそれらの相対回転を許容するシール部材を介装した
    ことを特徴とする、車両の制動装置。
JP18360085A 1985-08-21 1985-08-21 車両の制動装置 Pending JPS6243352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0627382U (ja) * 1992-09-11 1994-04-12 好子 小林 自動車用シートベルトカバー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0627382U (ja) * 1992-09-11 1994-04-12 好子 小林 自動車用シートベルトカバー

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