JPH04218455A - ブレーキ用液圧発生装置 - Google Patents

ブレーキ用液圧発生装置

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JPH04218455A
JPH04218455A JP41156090A JP41156090A JPH04218455A JP H04218455 A JPH04218455 A JP H04218455A JP 41156090 A JP41156090 A JP 41156090A JP 41156090 A JP41156090 A JP 41156090A JP H04218455 A JPH04218455 A JP H04218455A
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JP
Japan
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chamber
brake
volume
valve
pressurizing
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JP41156090A
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English (en)
Inventor
Shirou Kadosaki
司朗 門崎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ用液圧発生装置
に関するものであり、特に、ブレーキ操作部材の操作フ
ィーリングの向上に関するものである。
【0002】
【発明の背景】液圧ブレーキ装置は車両用等として広く
使用されている。この液圧ブレーキ装置に用いられる液
圧発生装置は、一般に、ブレーキ操作部材と、そのブレ
ーキ操作部材の操作に基づいて加圧ピストンが前進させ
られ、加圧室に液圧が発生させられるマスタシリンダと
を含むように構成される。このような液圧発生装置を備
えたブレーキ装置において、ブレーキ操作部材の操作力
に対応しない高さに液圧を制御することが必要な場合が
ある。車両用ブレーキ装置においてアンチスキッド制御
を行う場合がその一例であり、本発明の出願人は先に、
特願平2−183598号の出願において図4に示す液
圧発生装置を提案した。
【0003】この装置は、ブレーキ操作部材としてのブ
レーキペダル300の踏込みにより、マスタシリンダ3
02の第一,第二加圧ピストン304,306が前進さ
せられ、第一,第二加圧室308,310に液圧が発生
させられる。ブレーキペダル300が踏み込まれれば、
第二加圧ピストン306の一端部に設けられた円形ブロ
ック312が前進させられる。この円形ブロック312
がブレーキペダル300と第二加圧ピストン306との
間に介在する可動部材として機能し、その前進に伴って
前方に形成された液室314の容積が減少する。この液
室314は液通路316によりリザーバ318に連通さ
せられており、通常の制動時には液通路316に設けら
れた電磁開閉弁320が開かれ、液室314からリザー
バ318へのブレーキ液の流出によりブレーキペダル3
00の踏込みが許容される。また、アンチスキッド制御
時には電磁開閉弁320は閉じられて作用状態とされ、
液室314にブレーキ液が封じ込められ、円形ブロック
312、延いてはブレーキペダル300の前進が阻止さ
れる。この状態で駆動モータ322,大径ギヤ324,
ナット326によりボールねじ328が移動させられ、
第一,第二加圧室308,310の容積が増減させられ
てその液圧が増減させられる。これら駆動モータ322
,ボールねじ328等が容積増減装置を構成しているの
であり、その作動ならびに電磁開閉弁320の開閉は図
示しない制御装置により制御される。
【0004】また、この装置においては、電磁開閉弁3
20をバイパスするバイパス通路332が設けられると
ともに開閉弁334が設けられている。開閉弁334は
ハウジング336内の弁室338に設けられ、弁室33
8は液室314に連通させられており、常には液室31
4とリザーバ318との連通を許容し、ブレーキペダル
300を踏み込むことができる。アンチスキッド制御が
開始され、ボールねじ328が前方(図において左方)
へ移動させられるとともに、第一,第二加圧室308,
310の容積が増大させられれば、その前方に設けられ
た作動液室340内の作動液がハウジング336内に設
けられた容積増減室342に流入し、ピストン344が
移動させられて開閉弁334が閉じられる。それによっ
て液室314とリザーバ318との連通が遮断され、容
積増減装置により加圧室308,310の液圧が低下さ
せられるときにブレーキペダル300の踏込み位置が深
くなることが防止される。開閉弁334はアンチスキッ
ド制御時のみに閉じるようにされているのであり、この
ようにすればアンチスキッド制御時ではないにもかかわ
らず誤って電磁開閉弁320が閉じられても、液室31
4とリザーバ318との連通が確保され、ブレーキペダ
ル300の踏込みによる液圧の発生を保証することがで
きる。このようなフェールセーフ機構は、本発明の出願
人に掛かる特願平2−291292号の液圧発生装置に
も適用することができる。この装置は、加圧室に連通す
る室の容積を増減させることにより加圧室の液圧を増減
させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなフ
ェールセーフ機構を設けた場合、ブレーキペダル300
にキックバックが生ずることが判明した。作動液室34
0内の作動液が容積増減室342に流入,流出し、その
容積が増減させられるとき、弁室338の容積も増減し
、それにより液室314の容積が増減させられて円形ブ
ロック312が移動させられ、ブレーキペダル300に
キックバックが生ずるのである。
【0006】本発明は、容積増減装置による容積の増減
に基づく液圧の制御時以外にはブレーキ操作部材の操作
による液圧の発生を確保し得るとともにキックバックの
生じないブレーキ用液圧発生装置を提供することを課題
として為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、前記(a)ブレーキ操作部材,(b)
マスタシリンダ,(c)可動部材,(d)液室,(e)
移動阻止装置,(f)容積増減装置,(g)制御装置,
(h)バイパス通路および(i)開閉弁を含むブレーキ
用液圧発生装置において、開閉弁を、閉じた状態では加
圧室またはそれに連通した室の容積変化にかかわらず、
液室に連通した空間のスペースが変化しないものとした
ことを特徴とする。
【0008】
【作用および発明の効果】このように開閉弁の液室に連
通した空間のスペースが変化しないようにすれば、容積
増減装置により加圧室またはそれに連通する室の容積が
増減させられても液室の容積が変化することはなく、可
動部材は移動させられず、ブレーキ操作部材のキックバ
ックの発生を回避することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明をアンチスキッド型液圧ブレー
キ装置の液圧発生装置に適用した場合を例に取り、図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図2において10はブレーキ操作部材とし
てのブレーキペダルである。ブレーキペダル10の踏込
み力はバキュームブースタ12により倍力され、マスタ
シリンダ14に液圧を発生させる。図1に示すように、
マスタシリンダ14のハウジング16に形成されたシリ
ンダボア18には第一加圧ピストン20および第二加圧
ピストン22が液密かつ摺動可能に嵌合され、第一加圧
室24,第二加圧室26が形成されている。第一加圧ピ
ストン20は、シリンダボア18の内周面に形成された
内向きのフランジ部28との間に配設されたリターンス
プリング30により、第一加圧室24の容積が増大する
向きに付勢されており、第二加圧ピストン22は第一加
圧ピストン20との間に配設されたリターンスプリング
32によって第二加圧室26の容積が増大する向きに付
勢されている。第一,第二加圧ピストン20,22がそ
れぞれ、リターンスプリング30,32の付勢力に抗し
て前進させられるとき、第一,第二加圧室24,26が
リザーバ34から遮断された後、それらの内部に液圧が
発生させられる。第一加圧室24に発生させられた液圧
はポート36,液通路38により、図2に示す左右前輪
40,42のブレーキのフロントホイールシリンダ44
,46に供給され、第二加圧室26に発生させられた液
圧は図示しないポートおよび図2に示す液通路50によ
り左右後輪52,54のリヤホイールシリンダ56,5
8に供給される。本液圧ブレーキ装置は前後2系統式な
のである。
【0011】上記第二加圧ピストン22の後端部には、
図1に示すように、断面形状が円形を成し、第二加圧ピ
ストン22より大径の円形ブロック60が固定されると
ともに、シリンダボア18より大径の大径孔62に液密
かつ摺動可能に嵌合されている。大径孔62の前端部に
は環状の保持部材64が取り付けられて第二加圧ピスト
ン22を液密かつ摺動可能に保持しており、それら保持
部材64と円形ブロック60との間に環状の液室68が
形成されている。この液室68は、ポート70,液通路
72を介してリザーバ34に接続され、ブレーキ液が満
たされている。液室68は、液通路72に設けられた電
磁開閉弁74の開閉によりリザーバ34との連通を許容
,遮断される。電磁開閉弁74は通常は開かれており、
液室68はリザーバ34との連通を許容され、ブレーキ
液のリザーバ34への流出により円形ブロック60の前
進が許容される。また、電磁開閉弁74が閉じた作用状
態では、液室68からリザーバ34へのブレーキ液の流
出が阻止され、円形ブロック60の前進が阻止される。
【0012】上記円形ブロック60にはバキュームブー
スタ12の出力ロッド80が当接させられている。した
がって、電磁開閉弁74が開かれ、円形ブロック60の
前進が許容された状態では、ブレーキペダル10の踏込
みに伴って出力ロッド80が前進させられるとともに円
形ブロック60,第一,第二加圧ピストン20,22が
前進させられ、第一,第二加圧室24,26に液圧が発
生させられる。また、電磁開閉弁74が閉じられ、円形
ブロック60の前進が阻止された状態では、ブレーキペ
ダル10が踏み込まれても出力ロッド80は前進せず、
ブレーキペダル10の踏込みによる液圧の増大が阻止さ
れる。本実施例においては、第二加圧ピストン22と一
体的に設けられた円形ブロック60が可動部材として機
能し、電磁開閉弁74が移動阻止装置を構成しているの
である。
【0013】マスタシリンダ14のハウジング16のバ
キュームブースタ12が取り付けられた側とは反対側の
端部には、大径の取付部86が設けられるとともに容器
状のケーシング88が固定されている。このケーシング
88内にはナット90が回転可能かつ軸方向に相対移動
不能に嵌合されるとともに、その軸方向の一端部に設け
られた大径ギヤ92は、駆動モータ94の出力軸96に
固定の駆動ギヤ98に噛み合わされており、駆動モータ
94により回転させられる。100はクラッチであり、
駆動モータ94の回転は駆動ギヤ98に伝達するが、駆
動ギヤ98側の回転は駆動モータ94に伝達しないよう
にされている。
【0014】上記ナット90にはボールねじ104が螺
合されている。ボールねじ104のマスタシリンダ14
側の端部にはピストン106が形成され、シリンダボア
18に液密かつ摺動可能に嵌合されて、シリンダボア1
8の内周面と共に第一加圧室24を構成している。また
、ボールねじ104のマスタシリンダ14とは反対側の
端部はナット90から突出させられるとともに、その突
出端部にはスプライン108が形成され、ケーシング8
8の底部に形成されたスプライン穴110に嵌合され、
相対回転を阻止されている。したがって、ナット90が
回転させられることによりボールねじ104は軸方向に
移動し、ピストン106が移動させられて第一加圧室2
4および第二加圧室26の容積が増減させられ、その液
圧が増減させられる。本実施例においては、ナット90
,大径ギヤ92,駆動モータ94,駆動ギヤ98,ボー
ルねじ104,ピストン106等が容積増減装置を構成
しているのである。
【0015】さらに、ケーシング88には、容器状を成
す別のケーシング114が固定されるとともに、スプラ
イン108の先端に設けられたピストン116が液密か
つ摺動可能に嵌合され、作動液室118が形成されてい
る。
【0016】前記液室68とリザーバ34とは、電磁開
閉弁74をバイパスするバイパス通路124によっても
連通させられている。このバイパス通路124には開閉
弁126が設けられ、液室68とリザーバ34との連通
を許容,遮断するようにされている。開閉弁126のハ
ウジング128内には大径のシリンダボア130,小径
のリザーバ室132,弁室134および両端がシリンダ
ボア130とリザーバ室132とに開口する貫通孔13
6が同心状に設けられている。リザーバ室132はポー
ト140においてリザーバ34に連通させられ、弁室1
34はポート142において液室68に連通させられて
いる。弁室134内にはボール144が配設され、スプ
リング146により、弁室134のリザーバ室132へ
の開口端に設けられた弁座148に着座する向きに付勢
されている。これらボール144,スプリング146お
よび弁座148が開閉弁126を構成しているのであり
、開閉弁126が閉じた状態でもリザーバ34から液室
68へのブレーキ液の流入は許容され、運転者はブレー
キペダル10の踏込みを緩めることができる。開閉弁1
26がリザーバ34から液室68へのブレーキ液の流入
を許容する逆止弁を兼ねているのである。
【0017】シリンダボア130内には開閉ピストン1
52が液密かつ摺動可能に嵌合されており、その貫通孔
136側に形成された容積増減室154はポート156
,液通路158によって前記作動液室118に連通させ
られている。また、開閉ピストン152の他方の側には
大気圧室160が設けられるとともにスプリング162
が配設され、開閉ピストン152を容積増減室154側
に付勢している。開閉ピストン152の容積増減室15
4側の端面にはストッパ突起164が突設され、ピスト
ン152の前進端位置を規定するようにされるとともに
ロッド166が突設され、貫通孔136に摺動可能に嵌
合されている。通常は作動液室118から容積増減室1
54に作動液は供給されず、開閉ピストン152はスプ
リング162により付勢されて前進端位置にあり、ロッ
ド166はボール144を弁座148から離間させて開
閉弁126は開かれている。また、作動液室118から
容積増減室154に作動液が供給されれば開閉ピストン
152が後退し、ロッド166がボール144から離間
し、ボール144が弁座148に着座して開閉弁126
が閉じられる。開閉弁126は作動液室118,開閉ピ
ストン152,容積増減室154およびスプリング16
2から成る開閉装置により開閉させられるのである。
【0018】本ブレーキ装置のアンチスキッド制御は、
図2に示すアンチスキッド制御ユニット180により行
われる。アンチスキッド制御ユニット180は、CPU
,ROM,RAMおよびそれらを接続するバスを有する
コンピュータを主体とするものである。アンチスキッド
制御ユニット180には、回転速度センサ182,18
4により検出される左右前輪40,42の回転速度およ
び回転速度センサ186により検出される左右後輪52
,54の平均回転速度が供給され、車輪速度,車体速度
やスリップ率等を演算し、電磁開閉弁74,駆動モータ
94を制御してアンチスキッド制御を行う。
【0019】以上のように構成された液圧ブレーキ装置
において通常は、電磁開閉弁74が開かれていてブレー
キペダル10の踏込みによる円形ブロック60の前進が
許容されており、ボールねじ104はピストン106が
フランジ部28に当接する後退端位置にある。そして、
ブレーキペダル10の踏込みに基づいて円形ブロック6
0,第一,第二加圧ピストン20,22前進させられる
ことにより、第一,第二加圧室24,26に液圧が発生
させられ、車輪の回転が抑制される。
【0020】ブレーキペダル10の踏込み力が過大とな
り、車輪のスリップが適正範囲を越えた場合には、アン
チスキッド制御ユニット180は電磁開閉弁74を閉状
態に切り換え、円形ブロック60の前進を阻止した状態
で第一,第二加圧室24,26の容積を増減させる。ま
ず、ピストン106が前進させられて第一加圧室24の
容積が増大させられ、減圧が行われる。このときボール
ねじ104の前進によりピストン116が前進させられ
、作動液室118内の作動液が容積増減室154に供給
される。それにより開閉ピストン152が後退させられ
て開閉弁126が閉じ、液室68とリザーバ34との連
通が遮断される。このように液室68とリザーバ34と
の連通が完全に遮断された状態でピストン106が移動
させられるとき、第一加圧ピストン20が、第一加圧室
24の液圧およびリターンスプリング30の付勢力と第
二加圧室26の液圧およびリターンスプリング32の付
勢力とが釣り合う位置に移動させられ、結局、ピストン
106の前進に伴って第一,第二加圧室24,26の容
積がいずれも増大させられて発生液圧が低下させられ、
ホイールシリンダ圧が減圧される。この減圧によりスリ
ップ率が回復し始めれば、ボールねじ104が停止させ
られるかあるいは後退させられてホイールシリンダ圧が
保持あるいは増大させられ、このような減圧,保持,増
圧が繰り返し行われて車輪のスリップが適正範囲に保た
れる。
【0021】アンチスキッド制御はホイールシリンダ圧
が相当量過大となった場合に開始され、まず、大きく減
圧された後、アンチスキッド制御の開始時より低い液圧
の範囲で増圧,保持,減圧が繰り返されるのが普通であ
る。そのため、最初の減圧により作動液室118から排
除された作動液により開閉ピストン152が後退し、一
旦、開閉弁126が閉じた後は、次にホイールシリンダ
圧を増圧する必要が生じてボールねじ104およびピス
トン106が後退させられ、作動液室118の容積が増
大させられても、アンチスキッド制御開始前の状態まで
は増大させられず、容積増減室154の容積はアンチス
キッド制御開始前よりは大きい状態に保たれる。ロッド
166はボール144に当接しない範囲で移動させられ
るのであり、開閉弁126は開かれず、液室68はリザ
ーバ34との連通を遮断された状態に保たれる。開閉弁
126は閉じた状態に保たれ、弁室134の容積、延い
ては液室68の容積が変化することはないのであり、液
室68の容積変化によるブレーキペダル10のキックバ
ックの発生が回避される。
【0022】このように開閉弁126は、アンチスキッ
ド制御が行われている間のみ閉じて液室68とリザーバ
34との連通を遮断する。したがって、電磁開閉弁74
が異常に閉じたとき、すなわち電磁開閉弁74の構成要
素に異常が生じて開かなくなったとき、あるいはアンチ
スキッド制御ユニット180の誤作動等により電磁開閉
弁74に正常に開信号が供給されなくなった場合等には
、液通路72における液室68とリザーバ34との連通
が遮断されたままの状態となるが、アンチスキッド制御
時以外には開閉弁126が開いており、液室68はバイ
パス通路124によりリザーバ34に連通させられてい
る。そのため円形ブロック60はブレーキペダル10の
踏み込みに応じて前進することができ、制動力が確保さ
れる。
【0023】本発明の別の実施例を図3に示す。本実施
例は、容積増減装置を構成するボールねじ200の前進
に伴って液室202とリザーバ204との連通を遮断す
るようにしたものである。ボールねじ200のナット2
02からの突出端部に設けられたピストン206はケー
シング208に液密かつ摺動可能に嵌合されている。ケ
ーシング208内にはスプール212が液密かつ摺動可
能に嵌合されており、リザーバ室214に配設されたス
プリング216により付勢され、ピストン206に当接
させられている。リザーバ室214は、ポート218,
液通路220によってリザーバ204に連通せられると
ともに、ポート222,バイパス通路224によって液
室202に接続されている。その他の構成は前記実施例
と同じであり、同じ部分には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。なお、電磁開閉弁74をバイパスし、
液室202とリザーバ204とを直接接続するバイパス
通路226が設けられるとともに、そのバイパス通路2
26には逆止弁228が設けられており、リザーバ20
4から液室202へのブレーキ液の流入によりブレーキ
ペダル10の踏込みを緩めることができるようにされて
いる。
【0024】本実施例においては、通常の制動時には電
磁開閉弁74が開かれ、また、スプール212は後退端
位置にあって液室202はリザーバ204に連通させら
れており、ブレーキペダル10の踏込みにより第一,第
二加圧室24,26に液圧が発生させられる。また、ア
ンチスキッド制御時には電磁開閉弁84が閉じられると
ともに、ボールねじ200の前進によりスプール212
が前進させられてポート222が閉じられ、液室202
とリザーバ204との連通が遮断されて円形ブロック6
0の前進が阻止される。アンチスキッド制御の最初の減
圧時にスプール212が前進して一旦ポート222を閉
じれば、その後第一加圧室24,26の液圧を低下させ
るべくボールねじ200が後退させられ、スプール21
2が後退しても、アンチスキッド制御開始前の位置に戻
ることはなく、液室202とリザーバ204との連通は
遮断された状態に保たれる。このようにリザーバ204
との連通を遮断されれば、第一,第二加圧室24,26
の容積が変化しても液室202の容積が変化することは
なく、ブレーキペダル10にキックバックが生ずること
はない。本実施例においてはスプール212およびポー
ト222が開閉弁を構成しているのである。また、アン
チスキッド制御時ではないにもかかわらず電磁開閉弁7
4が閉じられた場合には、ボールねじ200が移動しな
いためポート222は閉じられず、液室202とリザー
バ204との連通が確保され、ブレーキペダル10の踏
込みにより液圧を発生させることができる。
【0025】なお、本発明は、アンチスキッド型液圧ブ
レーキ装置の他、ブレーキペダル10の踏込み力をセン
サにより検出し、路面の傾斜や積載荷重の大小等と無関
係に踏込み力に正確に対応した車両減速度を発生させる
制動効果制御型ブレーキ装置の液圧発生装置等にも適用
することができる。
【0026】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるブレーキ用液圧発生装
置を示す正面断面図である。
【図2】上記液圧発生装置を有するアンチスキッド型液
圧ブレーキ装置を示す系統図である。
【図3】本発明の別の実施例であるブレーキ用液圧発生
装置を示す正面断面図である。
【図4】従来のブレーキ用液圧発生装置を示す正面断面
図である。
【符号の説明】
10  ブレーキペダル 14  マスタシリンダ 20  第一加圧ピストン 22  第二加圧ピストン 24  第一加圧室 26  第二加圧室 60  円形ブロック 68  液室 74  電磁開閉弁 90  ナット 92  大径ギヤ 94  駆動モータ 98  駆動ギヤ 104  ボールねじ 124  バイパス通路 126  開閉弁 180  アンチスキッド制御ユニット200  ボー
ルねじ 202  液室 204  リザーバ 212  スプール 222  ポート 224  バイパス通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ブレーキ操作部材と、そのブレーキ操
    作部材の操作に基づいて加圧ピストンが前進させられ、
    加圧室に液圧が発生させられるマスタシリンダと、前記
    ブレーキ操作部材と前記加圧ピストンとの間に介在し、
    ブレーキ操作部材の操作に基づいて前進させられる可動
    部材と、その可動部材の前方に形成され、可動部材の前
    進に伴って容積が減少する液室と、通常は前記液室をリ
    ザーバに連通させて可動部材の前進および後退を許容す
    る状態にあり、作用状態では液室からリザーバへのブレ
    ーキ液の流出を阻止して可動部材の少なくとも前進を阻
    止する移動阻止装置と、その移動阻止装置が前記作用状
    態に切り換えられた状態で前記加圧室またはそれに連通
    した室の容積を増大・減少させる容積増減装置と、前記
    移動阻止装置を前記作用状態に切り換えるとともに、前
    記容積増減装置を作動させ、前記加圧室の液圧を制御す
    る制御装置と、前記液室と前記リザーバとを前記移動阻
    止装置をバイパスして連通させるバイパス通路と、その
    バイパス通路に設けられ、通常は開いており、前記容積
    増減装置による前記加圧室またはそれに連通した室の容
    積増大量が設定量以上の状態では閉じ、閉じた状態では
    前記加圧室またはそれに連通した室の容積変化にかかわ
    らず、前記液室に連通した空間のスペースが変化しない
    開閉弁とを含むことを特徴とするブレーキ用液圧発生装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105109472A (zh) * 2015-08-21 2015-12-02 奇瑞汽车股份有限公司 一种轮缸液压制动力的估算方法及装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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