JPH0143663B2 - - Google Patents

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JPH0143663B2
JPH0143663B2 JP10103481A JP10103481A JPH0143663B2 JP H0143663 B2 JPH0143663 B2 JP H0143663B2 JP 10103481 A JP10103481 A JP 10103481A JP 10103481 A JP10103481 A JP 10103481A JP H0143663 B2 JPH0143663 B2 JP H0143663B2
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brake
valve
hydraulic pressure
master cylinder
check valve
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JP10103481A
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JPS584658A (ja
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Mitsuho Ikuta
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Nippon ABS Ltd
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Nippon ABS Ltd
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Publication date
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Publication of JPS584658A publication Critical patent/JPS584658A/ja
Publication of JPH0143663B2 publication Critical patent/JPH0143663B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
    • B60T8/4275Pump-back systems
    • B60T8/4291Pump-back systems having means to reduce or eliminate pedal kick-back

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両等の車輪の回転状態もしくはス
キツド状態に応じて車輪ブレーキ装置のブレーキ
シリンダに伝達されているブレーキ液圧を制御す
るアンチスキツド装置用液圧制御装置に関する。
従来のアンチスキツド装置用液圧制御装置でマ
スタシリンダと車輪ブレーキ装置のブレーキシリ
ンダとの間の配置され、車輪のスキツド状態を評
価するコントロールユニツトからの指令を受け
て、該ブレーキシリンダのブレーキ液圧を制御す
る液圧制御弁と、該液圧制御弁と前記マスタシリ
ンダとの間に配置され、マスタシリンダから液圧
制御弁への方向を順方向とする逆止弁と、前記液
圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を低下させる
際、前記ブレーキシリンダから前記液圧制御弁を
介して排出されるブレーキ液を貯えるリザーバ
と、該リザーバのブレーキ液を加圧し、前記逆止
弁と前記液圧制御弁とを接続する管路に還流する
液圧ポンプと、該液圧ポンプの吐出口側に接続す
るアキユムレータとを備えた装置がある。
以上のような装置については先に本出願人は特
願昭55−26239号(特開昭56−142733号公報)で
提案しているが、このような装置によつて液圧ポ
ンプにより加圧されたブレーキ液がマスタシリン
ダの液圧発生室内に流入し、マスタシリンダのピ
ストンを押し戻し、従つてブレーキペダルを押し
戻して通称キツクバツクと言われる現象を生ずる
のを防止することができる。すなわち、以上のよ
うな装置により、アンチスキツド制御によるブレ
ーキ作動時にあつた不快感または不安感を運転車
から取り除くことができるのであるが、アンチス
キツド作動時に、高摩擦路面から非常に滑りやす
い路面に変つた場合、車輪ブレーキ装置のブレー
キ液圧を十分高い圧力からほぼ零にまで低下させ
る必要があり、その際、その大きな圧力低下のた
めに車輪ブレーキ装置からリザーバに排出された
大量のブレーキ液をアキユムレータに貯える必要
がある。そのため、特に大型の車両ではブレーキ
装置から排出される液量が大量になり、アキユム
レータの容量を十分大きくする票要があり、その
大形化を来していた。
本出願人は上述の特願昭55−26239号(特開昭
56−142733号公報)では更に上記装置において逆
止弁の入力口側通路と出力口側通路との間に、こ
の逆止弁をバイパスする絞り通路を設けることを
提案しているが、これによりブレーキ解除後にブ
レーキシリンダ側に残圧が残ることを防止してい
る。すなわち、通常の構造の逆止弁は、その弁を
開くために少しではあるが開弁圧力が必要であ
る。このためにブレーキシリンダ側に残圧を与え
ることになるのであるが、特に車輪に装着されて
いるブレーキ装置がデイスクブレーキである場
合、ブレーキシリンダにわづかでも残圧が残る
と、ブレーキ引きずり現象を生じ、デイスクブレ
ーキの摩擦部材の摩耗を著しく大きくする危険性
がある。このような危険性が上述の絞り通路によ
り除去され、ブレーキ解除後のブレーキシリンダ
の残圧はすみやかに零になつて行く。絞り通路の
流路面積は他の管路の流路面積に比べて充分に小
さくすることができるので、アンチスキツド制御
中の上述のキツクバツク現象は従来に比べると大
巾に減少させられる。然るにこれを完全に零にす
ることはできず、運転者によつては極くわずかな
キツクバツクでも不安を感じ、不快となるものが
いる。
更に、逆止弁をバイパスする絞り通路を設けた
場合、上記アキユムレータがマスタシリンダと連
通することになり、マスタシリンダで発生した圧
液はアキユムレータに流入して消費される。この
消費量が大きくなると、車輪ブレーキ装置に供給
される液量が不足し、ブレーキ液圧が十分に上昇
しなくなる。従つて、このアキユムレータへの流
入を防止するためにはアキユムレータの設定圧力
をマスタシリンダで発生する最大液圧より高くす
る必要がある。そのため、アキユムレータの設定
圧力をばねの張力によつて与える形式のものにお
いては、ばねの設定張力を非常に大きくする必要
から、ばねが大形化して液圧制御装置全体が大型
化となり、また、その重量も大きなものとなつて
いた。
本発明は上述の点に鑑みてなされ、アキユムレ
ータを従来より小型化し、かつ転量化でき、しか
も通常のアンチスキツド制御中はキツクバツク現
象を全く生ずることなく極めて良好なペダルフイ
ーリングを運転者に与えることができるアンチス
キツド装置用液圧制御装置を提供することを目的
とする。この目的は本発明によれば、マスタシリ
ンダと車輪ブレーキ装置のブレーキシリンダとの
間に配置され、車輪のスキツド状態を評価するコ
ントロールユニツトからの指令を受けて、該ブレ
ーキシリンダのブレーキ液圧を制御する液圧制御
弁と、該液圧制御弁と前記マスタシリンダとの間
に配置され、マスタシリンダから液圧制御弁への
方向を順方向とする逆止弁と、前記液圧制御弁の
制御によりブレーキ液圧を低下させる際、前記ブ
レーキシリンダから前記液圧制御弁を介して排出
されるブレーキ液を貯えるリザーバと、該リザー
バのブレーキ液を加圧し、前記逆止弁と前記液圧
制御弁とを接続する管路に還流する液圧ポンプ
と、該液圧ポンプの吐出口側に接続するアキユム
レータとを備えたアンチスキツド装置用液圧制御
装置において、前記アキユムレータ内のブレーキ
液が所定の著積量に達したときまたは前記アキユ
ムレータ内のブレーキ液圧が所定値に達したと
き、前記逆止弁のマスタシリンダ側と前記逆止弁
の液圧制御弁側とを連通する弁装置を設けたこと
を特徴とするアンチスキツド装置用液圧制御装
置、によつて達成される。
以下、本発明の詳細につき図示した実施例に基
づき説明する。
第1図は第1実施例によるアンチスキツド装置
用液圧制御装置の両後輪に対する配管系統図を示
し、両前輪に対してはほぼ同一の構成であるので
図示省略している。図においてマスタシリンダ1
は公知の構造を有し、ブレーキペダル2によつて
駆動される。その内部の第1液圧発生室は配管3
を介して、図示した液圧制御装置とほゞ同様な前
輪用の配管系統が接続されている。マスタシリン
ダ1の第2液圧発生室には配管4が接続され、こ
れは圧液供給管路4aと圧液還流管路4hとに分
岐される。液圧供給管路4aは後にその詳細を説
明する弁装置20、液圧制御弁側圧液供給管路4
cを介して3位置電磁切換弁6に接続されてい
る。
3位置電磁切換弁6によつて液圧制御弁が構成
され、その送出口は管路4dを介して後輪7,8
のブレーキシリンダ9,10に接続される。また
その排出口は管路4eを介してリザーバ14に接
続される。このリザーバ14はシリンダ孔を有す
る本体14c、比較的弱いばね14bによつて上
方に(図においては右方へ)附勢され、シールリ
ングによりシールされてシリンダ孔へ摺動自在に
嵌入されているピストン14aから成つており、
ピストン14aと本体14bとによつて管路4e
と連通するリザーバ室が形成される。後に説明す
るようにブレーキシリンダ9,10から管路4e
を介して排出されたブレーキ液はリザーバ14の
リザーブ室に一時的に貯えられる。
管路4eは更にモータ17によつて駆動される
液圧ポンプ16の吸込口に接続され、液圧ポンプ
16の吐出口は管路4fを介して、後に詳細を述
べる弁装置20に接続される。
他方、上述の圧液還流管路4hにはブレーキシ
リンダ9,10からマスタシリンダ1への方向を
順方向とする逆止弁31が接続され、これらはそ
れぞれ後輪7,8のブレーキシリンダ9,10に
接続される。後輪7,8にはこれらの回転速度を
検出するように車輪速センサー11,12が設け
られ、これらの出力はコントロール・ユニツト1
3に供給される。このコントロール・ユニツト1
3は公知の回路構成を備え、車輪速センサー1
1,12の出力を受けて、車輪速度、減速度、加
速度、スリツプ率などを演算し、これらの演算結
果に基づいて液圧制御弁制御信号Sを発生する。
この制御信号Sは3位置電磁切換弁6のソレノイ
ド6aに供給される。3位置電磁切換弁6はその
ソレノイド6aに供給される制御信号Sの電圧の
大きさによつて3つの位置A、B、Cのいづれか
をとるように構成されている。すなわち、制御信
号Sの電圧が0のとき、従つて電圧が印加されて
いないときには、ブレーキ込め位置としての第1
の位置Aをとる。この位置ではマスタシリンダ1
側すなわち弁装置20側とブレーキシリンダ9,
10側とは連通の状態におかれる。制御信号Sの
電圧が“1/2”の大きさのときには、すなわちブ
レーキ保持信号が発生したときには、ブレーキ保
持位置として第2の位置Bをとる。この位置で
は、マスタシリンダ1側とブレーキシリンダ9,
10側との間及び、ブレーキシリンダ9,10側
とリザーバ14側との間の連通を遮断する状態に
おかれる。また、制御信号Sの電圧が“1”の大
きさのときには、すなわちブレーキ弛め信号が発
生したときには、ブレーキ弛め位置として第3の
位置Cをとる。この位置ではマスタシリンダ1側
とブレーキシリンダ9,10側との間は遮断の状
態におかれるが、ブレーキシリンダ9,10側と
リザーバ14側との間は連通の状態におかれ、ブ
レーキシリンダ9,10のブレーキ圧液はリザー
バ14に管路4eを通つて排出される。
コントロール・ユニツト13からは更に、制御
信号Sが“1/2”または“1”になると発生する
駆動信号が図示せずともモータ17に供給され
る。この駆動信号は一たん発生するとアンチスキ
ツド制御中は持続するように構成されている。
次にマスタシリンダ1と液圧制御弁6との間に
接続される弁装置20の構成について説明する。
弁装置20は逆止弁部5とアキユムレータ部1
9とから成つており、これらを一体化する弁本体
21の貫通段付孔の一端には開口34を有する蓋
体33が螺着され、他端には開口36を有する蓋
体35が螺着されている。アキユムレータ部19
におけるシリンダ孔19cにはシールリングによ
りシールされてピストン19aが摺動可能に嵌合
され、蓋体35との間に張設されたばね19bに
より右方へと附勢され、弁本体21の段部と当接
している(なお図はブレーキ非作動時の状態を示
すものとする)。ピストン19a、蓋体35及び
弁本体21によつて形成される空間19dは蓋体
35の孔36を通じて大気と連通しており空気室
となつている。
ピストン19aの逆止弁部5側には筐体32が
螺着され、この底壁部を貫通して擢動可能に弁体
24がこの筐体32により支持されている。弁体
24の一端には当接部材24aが固定され、筐体
32の底壁部と当接し得るように構成されてい
る。弁体24はその先端部と筐体32との間に張
設された弁ばね26によつて右方へと附勢され、
断面形状が十字形の制御ピストン22の左方小径
部と当接している。制御ピストン22はシリンダ
孔22aに対してシールされ、これに摺動可能に
嵌合されており、蓋体33との間に張設されたば
ね23によつて左方へ附勢され、弁本体21の段
部と当接している。制御ピストン22、蓋体33
及び弁本体21によつて形成される空間22bは
蓋体33の開口34を通じて大気と連通しており
空気室となつている。
アキユムレータ部19のピストン19aと逆止
弁部5の制御ピストン22との間には液圧室50
が形成され、弁本体21の上壁部に形成された入
力口40aを介してマスタシリンダ1と連通して
おり、他方弁本体21の下壁部に形成された出力
口40bを介して液圧制御弁6の入力口及び液圧
ポンプ16の吐出口と連通している。
液圧室50のほゞ中央部において弁本体21の
内壁にテーパ25が形成され、このテーパ25が
弁本体24の弁座として働らき、図示の状態では
弁体24はこの弁座25から離座しており、入力
口40aと出力口40bとを連通させている。な
お、上述のばね19b,23,26の張力は19
bが最も大きく、次いで23が大きく、26が最
も小さく構成されている。
本発明の実施例による液圧制御装置は以上のよ
うに構成されるが、次にこの作用につき説明す
る。
今、この液圧制御装置を装備した自動車が等速
度で走行しており、ブレーキペダル2を踏みこん
だものとする。
ブレーキペダル2の踏みこみ始めにおいては、
未だコントロール・ユニツト13では減速度信号
もスリツプ信号も得られず、制御信号Sは0であ
り、3位置電磁切換弁6はブレーキ込め位置Aを
とつており、弁装置20も図示の状態にあるの
で、マスタシリンダ1からのブレーキ液は管路4
a、弁装置20の入力口40a、液圧室50、出
力口40b、を通つて車輪7,8のブレーキシリ
ンダ9,10に流れる。この結果、車輪5a,5
bにブレーキがかけられ始める。
他方、弁装置20においては入力口40aを通
じて流入したブレーキ液の液圧が制御ピストン2
2に作用し、この液圧が一定値、例えば10Kg/cm2
(制御ピストン22の大径部の断面積及びばね2
3の張力によつて定まる)に達すると制御ピスト
ン22が右方へと移動し始める。これと共に弁体
24も弁ばね26により附勢されて右方へと移動
し、距離L1移動して弁座25に着座し、以後逆
止弁部5はマスタシリンダ側から液圧制御弁6側
に向う方向を順方向とする逆止弁として働らく。
すなわちマスタシリンダ1からのブレーキ液は入
力口40aを通り、弁体24に作用して弁ばね2
6を縮ませ、弁体24を弁座25から離座させ
て、出力口40bへと流れるが、出力口40b側
からのブレーキ液はこの逆止弁部5によつて阻止
される。
マスタシリンダ1からのブレーキ液圧は弁装置
20の逆止弁部5及び液圧制御弁6を介して車輪
7,8のブレーキシリンダ9,10に加えられ、
車輪7,8にブレーキをかけるのであるが、やが
て車輪7,8が所定の減速度またはスリツプ率に
達するとコントロールユニツト13は“1”また
は“1/2”なる制御信号Sを発生し、これを液圧
制御弁6のソレノイド6aに供給する。これによ
り制御弁6はC又はBの位置をとり、マスタシリ
ンダ1とブレーキシリンダ9,10との連通を遮
断する。液圧制御弁6がBの位置をとるときには
ブレーキシリンダ9,10へのブレーキ液圧は一
定に保持されるのであるが、液圧制御弁6がCの
位置をとるときにはこの制御弁6の排出口がブレ
ーキシリンダ9,10と連通し、ブレーキシリン
ダ9,10から液圧制御弁6及び管路4eを通つ
てブレーキ液がリザーバ14に流出する。これに
よりブレーキシリンダ9,10へのブレーキ液圧
は減少するのであるが、液圧ポンプ16はコント
ロールユニツト13からの制御信号Sが“1/2”
または“1”になつた時点で駆動開始しており、
リザーバ14のブレーキ液を加圧して弁装置20
の出力口40bへと吐出する。このとき弁装置2
0の逆止弁部5はすでに逆止弁として働らいてい
るので、液圧ポンプ16の吐出圧がマスタシリン
ダ1に伝えられることがない。すなわちブレーキ
ペダル2にキツクバツクを与えることはない。
液圧ポンプ16から吐出される液圧がアキユム
レータ部19のばね19bの設定値、例えば200
Kg/cm2より大きくなるとピストン19aが左方へ
と移動し、ブレーキ液の蓄積を開始する。このア
キユムレータ部19のブレーキ液蓄積量はピスト
ン19aの移動量にほゞ比例するのであるが、こ
の移動量は液圧ポンプ16の吐出圧によつて定ま
る。通常のアンチスキツド制御では、アキユムレ
ータ部19のピストン19aに固定されている筐
体32の底壁部と、弁体24の端部に固定されて
いる当接部24aとが当接するほどにはピストン
19aは移動することはない。すなわち、通常の
アンチスキツド制御では、第1図に示すように当
接部24aから筐体32の底壁面までの距離L2
から、弁体24から弁座25までの距離L1を引
いた値(L2−L1)を越えてピストン19aが移
動することはなく、従つて逆止弁部5は常に逆止
弁として働らき、液圧ポンプ16の吐出圧がマス
タシリンダ1に加えられることはない。
車輪7,8のスキツド状態が解除し、コントロ
ールユニツト13からの制御信号Sが“0”にな
ると液圧制御弁6は再びAの位置をとり、弁装置
20側とブレーキシリンダ9,10側とを連通さ
せ、アキユムレータ部19内に蓄積されていたブ
レーキ液はブレーキシリンダ9,10へと供給さ
れ、ブレーキシリンダ9,10のブレーキ圧力は
再び上昇する。
ブレーキペダル2を踏んだ後、液圧制御弁6は
コントロールユニツト13からの制御信号Sの大
きさに応じてA、B又はCの位置をとり、ブレー
キシリンダ9,10のブレーキ圧力を上昇、一定
保持又は低下させる作用を繰り返して、やがて自
動車が所望の速度に達すると、または停止すると
運転者はブレーキペダル2への踏込みを解除す
る。この解除と共にマスタシリンダ1のブレーキ
圧力は低下しブレーキシリンダ9,10からのブ
レーキ液は逆止弁31、圧液還流管路4hを通つ
てマスタシリンダ1へと還流する。他方、弁装置
20においては、マスタシリンダ1のブレーキ圧
力がばね23の設定張力より小さくなると制御ピ
ストン22がばね23の附勢力により左方へと移
動し図示した状態となる。すなわち逆止弁部5は
開放状態になる。これによりブレーキシリンダ
9,10のブレーキ圧力が零になるまで完全にブ
レーキ液がブレーキシリンダ9,10から逆止弁
部5を通つてマスタシリンダ1に還流する。すな
わち、ブレーキシリンダ9,10に残圧が残るこ
とはない。
以上は通常のアンチスキツド制御の場合である
が、次に制御中に自動車が高摩擦路面から非常に
滑りやすい路面、例えばアイスバーンに移行する
場合について説明する。
このような場合、ブレーキシリンダ9,10の
ブレーキ液圧は十分に高い圧力から車輪のロツク
を防止するために殆んど零にまで低下させられる
必要がある。このため液圧制御弁6を介してブレ
ーキシリンダ9,10から大量のブレーキ液がリ
ザーバ14へと排出され、液圧ポンプ16の吐出
圧は非常に高くなる。これによりアキユムレータ
部19のピストン19aの移動量はL2を越える。
従つてピストン19aに固定されている筐体32
の底壁部と弁体24の当接部24aとが当接し、
弁体24は左方へと弁ばね26に抗して移動させ
られる。これにより逆止弁部5は開放され、入力
口40aと出力口40bとは連通する。従つて開
放後は液圧ポンプ16の吐出圧液はマスタシリン
ダ1へと送り込まれ、コントロールユニツト13
からの制御信号Sが“0”になるとマスタシリン
ダ1及び弁装置20のアキユムレータ部19から
ブレーキ液が液圧制御弁6を通つてブレーキシリ
ンダ9,10に供給され、ブレーキ液圧が上昇す
る。なお自動車がアイスバーン上を走行している
としても、液圧ポンプ16の吐出圧はその後アキ
ユムレータ部19のピストン19aの移動量は
L1を越えることなく通常のアンチスキツド制御
が行われる。すなわち、自動車が高摩擦路面から
低摩擦路面に移つてブレーキシリンダ9,10の
ブレーキ液圧が十分高い値から殆んど零に低下さ
せられるような場合にのみ弁装置20の逆止弁部
5は開放されることになり、通常のアンチスキツ
ド制御中は弁体24は弁座25に着座しており、
逆止弁部5は逆止弁として作動する。
次に、本発明の第2実施例による液圧制御装置
につき第2図を参照して説明する。本実施例にお
いて上述の実施例における部分と対応する部分に
ついては同一の符号を付し、それらの説明は省略
する。
本実施例では上述の実施例における弁装置20
のアキユムレータ部19は独立した構成とされ、
逆止弁部5の代りに通常の逆止弁5′と内部パイ
ロツト方式のシーケンス弁37とが用いられる。
マスタシリンダ1からの圧液供給管路4aは管路
4g管路と4bとに分岐され、管路4gはシーケ
ンス弁37の出力口に接続され、管路4bは逆止
弁5′の入力口に接続される。シーケンス弁37
の入力口はアキユムレータ19、従つて液圧ポン
プ16の吐出口に接続され、逆止弁5′の出力口
は管路4cに接続される。シーケンス弁37のば
ね力はアキユムレータ19のばね19bの設定値
より大きく構成されており、アキユムレータ19
内の液圧力、すなわち液圧ポンプ16の吐出圧力
がシーケンス弁37の設定値以上になるとシーケ
ンス弁37が開弁する。このようにして本実施例
ではアキユムレータ19内の許容ブレーキ液蓄積
量を、第1の実施例ではピストン19aの移動量
によつていたのを、アキユムレータ19内のブレ
ーキ液圧力によつて検知するようにしている。
以上のような構成によつても第1実施例と同様
な作用効果が得られることは明らかであり、通常
のアンチスキツド制御中はシーケンス弁37は開
弁することなく、ブレーキペダル2にキツクバツ
クを与えることはない。たゞブレーキシリンダ
9,10のブレーキ液圧が十分に高い値から殆ん
ど零に近い値にまで低下させられるような場合に
のみ、シーケンス弁37は開弁し、液圧ポンプ1
6の吐出圧液はマスタシリンダ1内へと送り込ま
れる。これによつて第1実施例と同様にアキユム
レータ19の容積を極力小さく構成することがで
き、しかもマスタシリンダ1とアキユムレータ1
9とが常に連通している従来の装置を比べアキユ
ムレータ19のばね19bの設定張力を十分小さ
く設定することができばねの小型化を計ることが
できる。
以上本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
例えば以上の第1実施例では制御ピストン2
2、蓋体33及び弁本体21によつて形成される
空間22bを空気室としたが、これを液圧室とし
てもよい。この場合には、例えば制御ピストン2
2を左右で受圧面積の異なる段付ピストンとし、
上記の液圧室をマスタシリンダと連通させ、マス
タシリンダ1のブレーキ液圧が所定の大きさにな
ると、右方へと移動させるようにすればよい。
また以上の実施例は四輪車に適用される場合が
説明されたが、本発明は自動二輪車にも適用可能
である 更にまた、第1実施例ではアキユムレータ部1
9のピストン19aの許容移動量を当接部24a
と筐体32の底壁部との当接により検知するよう
にし、ピストン19aの移動により弁体24を弁
座25から離座させるようにしたが、これに代え
て、ピストン19aの許容移動量をアキユムレー
タ部19内の適所に設けたリミツトスイツチによ
り検知し、この検知信号によりプランジヤ・ソレ
ノイドを励磁し、プランジヤに直結した弁体25
を移動させるようにしてもよく、あるいはこの検
知信号により第2実施例におけるシーケンス弁3
7の代りに用いる電磁弁を開弁させるようにして
もよい。
以上述べたように本発明のアンチスキツド装置
用液圧制御装置においては、液圧ポンプの吐出口
側に接続されるアキユムレータ内のブレーキ液が
所定の蓄積量に達したときまたはアキユムレータ
内のブレーキ液圧が所定値に達したとき、液圧制
御弁とマスタシリンダとの間に設置されている、
マスタシリンダから液圧制御弁への方向を順方向
とする逆止弁の、マスタシリンダ側と液圧制御弁
側とを連通する弁装置が設けられているので、通
常のアンチスキツド制御では極めてペダルフイー
リングが良好であるばかりかアキユムレータを従
来より小型化し軽量化するという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例によるアンチスキ
ツド装置用液圧制御装置の配管系統図、及び第2
図は本発明の第2実施例によるアンチスキツド装
置用液圧制御装置の配管系統図である。 なお図において、1……マスタシリンダ、4a
……圧液供給管路、5……逆止弁部、5′……逆
止弁、6……液圧制御弁、9,10……ブレーキ
シリンダ、13……コントロールユニツト、14
……リザーバ、16……液圧ポンプ、19……ア
キユムレータ部、20……弁装置、37……シー
ケンス弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マスタシリンダと車輪ブレーキ装置のブレー
    キシリンダとの間に配置され、車輪のスキツド状
    態を評価するコントロールユニツトからの指令を
    受けて、該ブレーキシリンダのブレーキ液圧を制
    御する液圧制御弁と、該液圧制御弁と前記マスタ
    シリンダとの間に配置され、マスタシリンダから
    液圧制御弁への方向を順方向とする逆止弁と、前
    記液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を低下さ
    せる際、前記ブレーキシリンダから前記液圧制御
    弁を介して排出されるブレーキ液を貯えるリザー
    バと、該リザーバのブレーキ液を加圧し、前記逆
    止弁と前記液圧制御弁とを接続する管路に還流す
    る液圧ポンプと、該液圧ポンプの吐出口側に接続
    するアキユムレータとを備えたアンチスキツド装
    置用液圧制御装置において、前記アキユムレータ
    内のブレーキ液が所定の蓄積量に達したときまた
    は前記アキユムレータ内のブレーキ液圧が所定値
    に達したとき、前記逆止弁のマスタシリンダ側と
    前記逆止弁の液圧制御弁側とを連通する弁装置を
    設けたことを特徴とするアンチスキツド装置用液
    圧制御装置。
JP10103481A 1981-06-29 1981-06-29 アンチスキツド装置用液圧制御装置 Granted JPS584658A (ja)

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US5435636A (en) * 1993-04-30 1995-07-25 Suzuki Kabushiki Kaisha Antiskid brake apparatus for vehicle

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