JPH0210750B2 - - Google Patents

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JPH0210750B2
JPH0210750B2 JP19793081A JP19793081A JPH0210750B2 JP H0210750 B2 JPH0210750 B2 JP H0210750B2 JP 19793081 A JP19793081 A JP 19793081A JP 19793081 A JP19793081 A JP 19793081A JP H0210750 B2 JPH0210750 B2 JP H0210750B2
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JP
Japan
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brake
pressure
valve
hydraulic pressure
master cylinder
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Application number
JP19793081A
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JPS58101859A (ja
Inventor
Tetsuo Arikawa
Yasuo Samatsu
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Nippon ABS Ltd
Original Assignee
Nippon ABS Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon ABS Ltd filed Critical Nippon ABS Ltd
Priority to JP19793081A priority Critical patent/JPS58101859A/ja
Publication of JPS58101859A publication Critical patent/JPS58101859A/ja
Publication of JPH0210750B2 publication Critical patent/JPH0210750B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
    • B60T8/4275Pump-back systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両等の車輪のスキツド状態に応じ
て、車輪のブレーキ装置のブレーキシリンダに供
給されるブレーキ液圧を制御する車両用アンチス
キツド装置のための液圧制御装置、特に、ブレー
キシリンダから液圧制御弁を介して排出したブレ
ーキ液を液圧ポンプで加圧して、マスタシリンダ
の圧液供給管路に還流する形式の液圧制御装置に
関する。
従来から、自動車にいかなる路面においても、
より効果的で、かつ安全なブレーキ作用を行わせ
るためのブレーキ装置としてアンチスキツド装置
が種々開発されている。これらのアンチスキツド
装置においては、車輪のスキツド状態をコントロ
ール・ユニツトで評価し、この評価に基づいて車
輪のブレーキ装置に供給されるブレーキ液圧を低
下させ、上昇させ、または一定に保持させるよう
にしている。
ところで、ブレーキ装置のブレーキ液圧を制御
する液圧制御装置として、マスタシリンダと車輪
ブレーキ装置のブレーキシリンダとの間に、車輪
のスキツド状態を評価するコントロール・ユニツ
トからの指令を受けて、そのブレーキシリンダの
ブレーキ液圧を制御する液圧制御弁を配置し、ブ
レーキ液圧を弛める際、前記ブレーキシリンダか
ら前記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液
圧を貯えるリザーバを設け、そのリザーバに排出
されたブレーキ液を液圧ポンプにより加圧して、
前記マスタシリンダと前記液圧制御弁とを接続す
る圧液供給管に還流するものが知られている。そ
して、この種の液圧制御装置においては、ブレー
キシリンダのブレーキ液圧を低下させる場合、マ
スタシリンダとブレーキシリンダとの間に介在す
る液圧制御弁の供給弁を閉じてマスタシリンダと
ブレーキシリンダとの間の連通を遮断するととも
に、液圧制御弁の排出弁を開いてブレーキシリン
ダのブレーキ液をリザーバに排出するようにし、
リザーバに排出されたブレーキ液を、液圧制御が
開始されると同時に作動する液圧ポンプにより加
圧して、マスタシリンダの圧液供給管路に戻すよ
うにしている。
然るに、液圧ポンプによりリザーバからブレー
キ液圧圧液供給管路に戻す液戻し作用は、ブレー
キシリンダからリザーバにブレーキ圧液が排出さ
れると同時に行なわれる、すなわち供給弁が遮断
しているときに行なわれるため、液圧ポンプによ
り圧液供給管路に戻された圧液はマスタシリンダ
の液圧発生室に流入し、マスタシリンダのピスト
ンを押し戻し、従つてブレーキペダルを押し戻
し、運転者に不快感あるいは不安感を与える通称
キツクバツクという現象を生じるという問題があ
る。
この問題点を解決するため、本出願人により、
マスタシリンダと液圧制御弁との間の圧液供給管
路にマスタシリンダから液圧制御弁への方向を順
方向すると第1の逆止弁を配置し、液圧ポンプの
吐出口をその逆止弁と液圧制御弁との間の圧液供
給管路に接続して、リザーバに排出されたブレー
キ液が液圧ポンプによつて圧液供給管路に戻され
る際に生じるブレーキペダルへのキツクバツク現
象を防止するとともに、マスタシリンダとブレー
キシリンダとの間にブレーキシリンダからマスタ
シリンダへの方向を順方向とする第2の逆止弁を
配置し、マスタシリンダのブレーキ液圧が低下し
た際、ブレーキシリンダのブレーキ圧液をその逆
止弁を介してマスタシリンダに戻すようにして、
ブレーキシリンダのブレーキ液圧を低下させるよ
うにした液圧制御装置が提案されている。
しかし、この場合、ブレーキシリンダのブレー
キ圧液を逆止弁を介してマスタシリンダに戻すの
で、ブレーキシリンダのブレーキ液圧を逆止弁の
最低作動圧力以上に下げることができず、僅かで
はあるがブレーキシリンダに残圧が生じ、特に、
デイスクブレーキを装着した車両においては、こ
の残圧のためブレーキ引き摺り現象を生じるとい
う問題がある。
この問題を解決するために本出願人は、更にマ
スタシリンダと車輪ブレーキ装置のブレーキシリ
ンダとの間に配置され、車輪のスキツド状態を評
価するコントロール・ユニツトからの指令を受け
て、該ブレーキシリンダのブレーキ液圧を制御す
る液圧制御弁と、該液圧制御弁の制御によりブレ
ーキ液圧を低下する際、前記ブレーキシリンダか
ら前記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液
を貯えるリザーバと、該リザーバのブレーキ液を
加圧し、前記マスタシリンダと前記液圧制御弁と
を接続する圧液供給管路に還流する液圧ポンプと
を備えたアンチスキツド装置用液圧制御装置にお
いて、前記圧液供給管路に、前記マスタシリンダ
の液圧が所定圧力に達するまでは自由な連通を許
容し、その液圧が前記所定圧力以上になると前記
マスタシリンダから前記液圧制御弁への連通のみ
を許容する弁装置を配設し、前記液圧ポンプの吐
出口を前記弁装置と前記液圧制御弁との間の圧液
供給管路に接続したこと」を要旨とするアンチス
キツド装置用液圧制御装置、を提案した。
以上の装置により、リザーバに排出されたブレ
ーキ液を液圧ポンプにより加圧して圧液供給管路
に戻す際のブレーキペダルへのキツクバツク現象
を防止し、かつマスタシリンダの液圧が消滅した
とき、ホイールシリンダのブレーキ液圧を完全に
零まで低下させることが可能となるのであるが、
更に次のような問題が生ずる。
すなわち、通常、上記液圧ポンプの吐出口側に
はアキユムレータが接続され、こゝで液圧ポンプ
の吐出圧液が一時的に貯えられるのであるが、こ
のアキユムレータは、その本体が中間可動部材に
よつて蓄圧室と負荷圧室とに分割される。蓄圧室
内の蓄積圧力を負荷圧室内に配設したばねの張力
によつて与える形成のものにおいては、アンチス
キツド制御時のブレーキシリンダからリザーバへ
のブレーキ液排出量に応じて蓄圧室内の蓄積圧力
が変動する。すなわち、コントロール・ユニツト
の指令により駆動される液圧ポンプによつて、リ
ザーバに排出されたブレーキ液が加圧され、アキ
ユムレータの蓄圧室に蓄積される場合、車輪の回
転速度の減少状態、すなわちブレーキ弛め量によ
つて決定されるリザーバへのブレーキ液排出量
が、例えば1c.c.、2c.c.、3c.c.、と異なると、蓄積
圧力はこれに応じて増大し、定常時の圧力の大き
さが異なる。これは、蓄圧室に供給されるブレー
キ液量に応じて中間可動部材がばねの張力に抗し
て後退し、そのばねの縮み変位にほゞ比例して蓄
積圧力が増加するからである。
そして、このアキユムレータの蓄積圧力の大き
さに比例して、このアキユムレータから液圧制御
弁を介してブレーキシリンダに供給される制御圧
力増加時の圧力上昇勾配が変動する。
このため、制御圧力増加時にブレーキシリンダ
内のブレーキ圧力が急上昇し、即刻ブレーキ圧力
を低下させる必要が生じたり、あるいは、ブレー
キ圧力がすみやかに上昇せず、長時間に渡つて制
御圧力増加を行う必要が生じたりして、制御が不
規則となる欠点がある。
また、アンチスキツド制御時の車輪ブレーキシ
リンダからリザーバへのブレーキ液排出量がアキ
ユムレータの許容蓄積量以上であるときには、例
えば自動車が高摩擦の道路から低摩擦の道路に移
行してブレーキシリンダから大量のブレーキ液が
急激にリザーバに排出されるような場合には、ブ
レーキ液圧保持状態あるいはブレーキ液圧弛め状
態のとき(液圧制御弁が保持位置あるいは弛め位
置のとき)にブレーキ液の逃げ場がなく、液圧ポ
ンプの吐出圧力が異常に上昇し、液圧ポンプ、ア
キユムレータ、およびブレーキ系統の耐久性、シ
ール性が落ちるといつた問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもの
であつて、通常のアンチスキツド制御時にリザー
バに排出されたブレーキ液を液圧ポンプにより加
圧して圧液供給管路に戻す際のブレーキペダルへ
のキツクバツク現象を防止し、かつマスタシリン
ダの液圧が消滅したとき、ブレーキシリンダのブ
レーキ液圧を完全に零まで低下させることが可能
であり、かつ、リザーバへのブレーキ液排出量の
多少にかゝわらず、アキユムレータの蓄積圧力を
ほゞ均一化して規則正しい制御を行うとともに、
アキユムレータの小型軽量化を図つたアンチスキ
ツド液圧制御装置を提供することを目的とする。
この目的は本発明によれば、マスタシリンダと車
輪ブレーキ装置のブレーキシリンダとの間に配置
され、車輪のスキツド状態を評価するコントロー
ル・ユニツトからの指令を受けて、前記ブレーキ
シリンダのブレーキ液圧を制御する液圧制御弁
と、該液圧制御弁と前記マスタシリンダとの間に
配置され、前記マスタシリンダの液圧が所定値に
達するまでは両方向の連通を許容し、その液圧が
前記所定値以上になると前記マスタシリンダから
前記液圧制御弁への連通のみを許容する弁装置
と、前記液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を
低下させる際、前記ブレーキシリンダから前記液
圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を貯える
リザーバと、該リザーバのブレーキ液を加圧し、
前記弁装置と前記液圧制御弁とを接続する管路に
還流する液圧ポンプと、該液圧ポンプの吐出口側
に接続するアキユムレータと、を備えたアンチス
キツド装置用液圧制御装置において、前記液圧ポ
ンプの吐出圧力が、前記マスタシリンダの液圧の
前記所定値の液圧よりも大きい一定比率以上に上
昇したとき、強制的に再び前記弁装置の前記両方
向の連通を許容させる手段を設けたことを特徴す
るアンチスキツド装置用液圧制御装置、によつて
達成される。
以下、本発明の実施例につき、図面を参照して
説明する。第1図は第1実施例による一方の前輪
に対するアンチスキツド装置用液圧制御装置の配
管系統図を示すが、他方の前輪に対しても同様な
配管系統が並列に接続されているものとする。あ
るいは、一方の前輪に並列に他方の前輪を接続
し、同じ配管系統を用いるようにしてもよい。図
においてマスタシリンダ1は公知のようにブレー
キペダル2に接続され、その内部の第1液圧発生
室は配管3を介して後輪のブレーキ系統に通じ、
第2液圧発生室は配管4に連通し、この配管4は
圧液供給管路4aと圧液還流管路4bとに分岐し
ている。圧液供給管路4aは、後に詳細を説明す
る弁装置5、管路4c、液圧制御用3位置電磁切
換弁6、管路4a、管路4eを介して前輪7、に
おけるブレーキ装置のブレーキシリンダ8に接続
されている。他方、圧液還流管路4bは逆止弁
9、管路4eを介して前輪7のブレーキシリンダ
8に接続されている。
3位置電磁切換弁6の送出口は管路4d,4e
を介してブレーキシリンダ8に接続され、排出口
は管路4fを介してリザーバ10に接続される。
リザーバ10においてピストン11は比較的弱い
ばね12によつて支持されている。リザーバ10
は更に管路4gを介して液圧ポンプ13の吸入口
に接続される。
液圧ポンプ13はポンプ本体14、入口側逆止
弁15、出口側逆止弁16及び電動機17から成
つており、出口側逆止弁16の出口、すなわち液
圧ポンプ13の吐出口は管路4hを介してアキユ
ムレータ18に接続されると共に更に管路4iを
介して弁装置5に接続される。アキユムレータ1
8において、ピストン19は比較的弱いばね20
によつて支持される。管路4hは図示するよう
に、液圧制御弁側圧力供給管路4aから分岐して
いる管路4jと連通している。
車輪7には車輪速度検出器21が配設される。
この検出器21から車輪7の回転速度に比例した
周波数のパルス信号が得られ、コントロール・ユ
ニツト22に入力として加えられる。コントロー
ル・ユニツト22は公知のようにこの入力に基づ
いて、車輪速度、スリツプ率、減速度などを演算
する機能を有し、これらの演算結果により、制御
信号Sを発生する。この制御信号Sは3位置電磁
切換弁6のソレノイ6aに供給される。3位置電
磁切換弁6はそのソレノイド6aに供給される制
御信号Sの電圧の大きさによつて3つの位置A,
B,Cのいづれかをとるように構成されている。
すなわち、制御信号Sの電圧が0のとき、従つて
電圧が印加されていないときには、ブレーキ込め
位置としての第1の位置Aをとる。この位置では
マスタシリンダ1側とブレーキシリンダ8側とは
連通の状態におかれる。制御信号Sの電圧が“1/
2”の大きさのときには、すなわちブレーキ保持
信号が発生したときには、ブレーキ保持位置とし
ての第2の位置Bをとる。この位置では、マスタ
シリンダ1側とブレーキシリンダ8側との間及
び、ブレーキシリンダ8側とリザーバ10側との
間の連通を遮断する状態におかれる。また、制御
信号Sの電圧が“1”の大きさのときには、すな
わちブレーキ弛め信号が発生したときには、ブレ
ーキ弛め位置としての第3の位置Cをとる。この
位置ではマスタシリンダ1側とブレーキシリンダ
8側との間は遮断の状態におかれるが、ブレーキ
シリンダ8側とリザーバ10側との間は連通の状
態におかれ、ブレーキシリンダ8のブレーキ圧液
はリザーバ10に管路4fを通つて排出される。
コントロール・ユニツト22からは更に、制御
信号Sが“1/2”又は“1”になると発生する駆
動信号Qが液圧ポンプ駆動手段としての電動機1
7に供給される。
次に圧液供給管路4aに配設される弁装置5の
詳細につき説明する。
この弁装置5において、弁本体30は一端が開
口しており、その開口は蓋部材31により液密に
被覆されている。蓋部材31と弁本体30との間
にシール部材32,33が介設される。弁本体3
0の孔30aにはシリンダ34が嵌着され、この
シリンダ34には貫通段付孔34aが形成されて
おり、一方の開口は蓋部材35により被覆されて
いる。シリンダ34は弁本体30に対してシール
部材36,37によりシールされ、その貫通段付
孔34a内には段付ピストン38が摺動可能に嵌
合している。すなわち、段付ピトン38の大径部
38aは段付孔34aの大径部に対してシール部
材39によりシールされて摺接しており、その左
側小径部38bは段付孔34aの小径部内を挿通
して、その周りに環状の通路40を形成させてい
る。また、右側小径部38cは段付孔34aから
突出して、その先端部は蓋部材31に軸方向に形
成された段付孔31aの小径部にシールリング4
1によりシールされて摺動可能に支持されてい
る。また段付ピストン38の右側小径部38cの
周りにおいて、段付ピストン38の大径部38a
と蓋部材31との間には比較的強いばね42が配
設され、段付ピストン38を図において左方へと
付勢している。従つて、通常の図示する状態では
その左側小径部38bの先端部はシリンダ34の
段付孔34aの左側大径部に突出している。
左側大径部内には球弁43が比較的弱いばね4
4により図において右方に付勢されて配設されて
おり、図示する状態では段付ピストン38の左側
小径部38bの先端部により押圧されて、その弁
座45から離座している。すなわち、球弁43、
ばね44及び弁座45によつて逆止弁が構成さ
れ、図示する状態では開放されている。
弁本体30の上壁部分には入力口46及び出力
口47が形成され、他方、下壁部分には液圧ポン
プ圧供給口48が形成されている。また蓋部材3
1の径方向には液圧ポンプ圧供給口48と連通し
て径方向に通路49が形成され、この通路49は
蓋部材31に軸方向に形成された段付孔31aの
小径部と連通している。これにより段付ピストン
38の右側小径部38cの端面は液圧ポンプ13
の吐出圧力を受圧するようになつている。またシ
リンダ34の周壁の径方向には孔50,51が形
成され、この一方の孔50は入力口46と連通し
ており、他方の孔51はシリンダ34の左端部と
弁本体30との間に形成される環状の通路52を
介して出力口47と連通している。入力口46は
マスタシリンダ1側圧液供給管路4aに接続さ
れ、出力口47は液圧制御弁6側圧液供給管路4
aに接続される。図示する状態では入力口46は
孔50、通路40、段付孔34aの左側大径部、
孔51及び通路52を介して出力口47と連通し
ている。
本発明の実施例は以上のように構成されるが、
次にその作用について説明する。
今、仮に自動車が等速状態にあり、運転者がブ
レーキペダル2を踏み込み始めたとする。このブ
レーキ開始時点においては車輪速度検出器21の
検出信号に基づいて、コントロール・ユニツト2
2は車輪7が所定の減速度及びスリツプ率に達し
ていないことを判断し、制御信号SはLow“0”
レベルにある。従つて、ソレノイド6aは励磁さ
れず、切換弁6はAの位置にあり管路4cと4d
とを連通の状態におく。このためマスタシリンダ
1からのブレーキ液は圧液供給管路4a、弁装置
5、管路4c、切換弁6、管路4d,4eを通つ
て、ブレーキシリンダー8に達し、車輪7に対し
ブレーキがかけられる。
ブレーキのかけ始めにおいては、弁装置5は図
示の状態にあり、マスタシリンダ1からのブレー
キ液は入力口46、通路50,40,51,52
及び出力口47を通つて切換弁6に供給される。
他方、マスタシリンダ1からのブレーキ液は管路
4j,4iを通つて弁装置5の液圧ポンプ圧供給
口48に供給される。なお、液圧ポンプ13は未
だ駆動開始していない。供給口48からのブレー
キ液圧は通路49を介して段付ピストン38の小
径部38cに加えられる。
ブレーキのかけ始めにおいては、図示のように
弁装置5において球弁43が弁座45から離座し
ているのであるが、こゝで球弁43が弁座45に
着座する、すなわち閉じるマスタシリンダ圧P1
を求めると次のようになる。すなわち段付ピスト
ン38を右方に押圧する力と左方に押圧する力と
が等しくなつたときのマスタシリンダ圧をP1
すると、 π(a/2)2・P1+f1=π(b/2)2・P1・f2 ∴P1=1/π(a/2)2−π(b/2)2・(f2−f1
) こゝで、πは円周率、f1はばね44の張力、f2
はばね42の張力、aは段付ピストン38の大径
部38aの径、bは段付ピストン38の小径部3
8cの径である。及びf2>f1である。従つて、マ
スタシリンダ1の液圧発生室の圧力、すなわち入
力口46での圧力が、所定の圧力P1になると段
付ピストン38はばね42に抗して図において右
方へと移動し、このため球弁43はばね44の附
勢力により弁座45に着座しようとする。然るに
ブレーキをかけているときには、球弁43は入力
口46からのブレーキ圧力で図において左方へと
ばね4に抗して押し進められ、着座することなく
ブレーキ液は入力口46から出力口47へと流れ
る。しかしながら、入力口46のブレーキ圧力が
所定の圧力P1を越えると段付ピストン38がば
ね42に抗して図において右方へと移動している
ので、ブレーキ液が出力口47から入力口46の
方へ流れようとしても、球弁43は弁座45に着
座して、その流れは阻止される。すなわち、弁装
置5は入力口46のブレーキ圧力が所定の圧力
P1以下では、図示した状態にあつて、ブレーキ
液を入力口46側から出力口47側へも、また出
力口47側から入力口46側へも通すが、入力口
46のブレーキ圧力が所定の圧力P1以上になる
と、逆止弁として働らき入力口46側から出力口
47側へは球弁43を左方へ押してブレーキ液を
通すが、出力口47側から入力口46側へは球弁
43が弁座45に着座するためブレーキ液を通さ
ない。
他方、逆止弁9はブレーキシリンダ8からマス
タシリンダ1への方向を順方向としているので、
ブレーキをかけているときには圧液環流管路4b
にはブレーキ液は流れない。
ブレーキ液圧の上昇により、車輪7が所定の減
速度またはスリツプ率に達し、これを越えようと
すると、制御信号SはHighレベル“1”になり、
ソレノイド6aは励磁され、切換弁6はCの位置
をとり、管路4cと4dとは遮断の状態におかれ
るが管路4dと4fとは連通される。これによ
り、ブレーキシリンダ8のブレーキ液は管路4
e,4fを通つて、リザーバ10内に流入する。
液圧ポンプ13は制御信号SがHighレベル“1”
又は中間レベル“1/2”になつた時点で作動し始
めるように構成されており、すなわちこの時点で
コントロール・ユニツト22から駆動信号Qを発
生して、電動機17に供給する。以後、アンチス
キツド制御中は連続してこの信号Qが供給される
ように構成されている。
液圧ポンプ13が駆動開始すると、リザーバ1
0内のブレーキ液を加圧して、管路4hを通つ
て、圧液供給管路4a及びアキユムレータ18へ
と送り込む。更に管路4iを介して弁装置5の液
圧ポンプ圧供給口48へも送り込む。然るに、圧
力供給管路4aには上述のような弁装置5が設け
られているので、マスタシリンダ1の方へとブレ
ーキ液は流れず、アキユムレータ18内に蓄圧さ
れることになる。従つて、ブレーキペダル2には
このとき何らのキツクバツク(けり返し)作用も
及ぼさない。
液圧ポンプ13の吐出圧力は一般には、リザー
バ10にブレーキシリンダ8から排出されたブレ
ーキ液の量によつて変動するのであるが、本実施
例では、弁装置5内の球弁43を再び開放するこ
とにより、この変動が余り大きくならないように
構成されている。こゝで球弁43が再び開放(リ
リーフ)するときの液圧ポンプ13の吐出圧力
P2を求めると次のようになる。
π(a/2)2・P′1+f1=(b/2)2・P2+f2 ∴P2=a2/b2P′1+1/π(b/2)2(f1−f2)≒a
2/b2P′1 〔∴a2/b2P′1≫1/π(b/2)2(f1−f2)〕 こゝで、P′1は球弁43が再びリリーフすると
きのマスタシリンダ1の液圧とする。上式からわ
かるように、液圧ポンプ13の吐出圧力が、マス
タシリンダ1の液圧の、段付ピストン38の大径
部38aと小径部38cとの受圧面積比倍以上の
ときに、球弁43が開弁する。
すなわち、径aの大径部38aと径bの小径部
38cを有する段付ピストン38によつて、液圧
ポンプ13の吐出圧力が、マスタシリンダ1の上
述の所定の液圧P1(球弁43が閉じるときの液
圧)より大きい液圧P′1の一定比率a2/b2以上に
上昇したとき、強制的に再び弁装置5の両方向の
連通を許容させる手段を構成している。
球弁43が開放されると、液圧ポンプ13の吐
出圧力、すなわちアキユムレータ18のブレーキ
液蓄積圧力は弁装置5を介してマスタシリンダ1
に加えられるが、これによりアキユムレータ18
の容量を小さくすることができる。また液圧ポン
プ13の吐出圧力が異常に高くなることが防止さ
れる。
上式のa2/b2の大きさについては、自動車が走行 すべき道路条件、アキユムレータ18の容量、ブ
レーキペダル2の操作条件などにより適宜選定し
得るものであるが、マスタシリンダ1の液圧はブ
レーキペダル2を踏んだ後、短時間で飽和状態に
達するので、a2/b2は1とすることが実際的であり、 これにより液圧ポンプ13の吐出圧力を一定化す
ることができる。またいかなる場合にもブレーキ
ペダル2へのキツクバツク作用を皆無とするため
には、a2/b2をできるだけ大きくすればよい。この 場合、液圧ポンプ13の能力及びアキユムレータ
18の容量に応じてa2/b2を選定すればよいが、い づれにせよ液圧ポンプ13の吐出圧力が異常に高
くなつたり、アキユムレータ18の容量を越えて
ブレーキ液の逃げ場がなくなるということはな
い。
本実施例によるコントロール・ユニツト22に
よれば、上述の弁6の働きにより、車輪7の減速
度が所定の減速度に回復し、これより小さくなろ
うとしたときには、制御信号Sは中間レベル“1/
2”になる。従つて弁6は位置Bをとり管路4c
と4dとは遮断され、かつ管路4dと4fも遮断
される。これによつて、ブレーキシリンダ8のブ
レーキ液圧は一定に保持される。なお、このとき
も液圧ポンプ13はリザーバ10内のブレーキ液
を加圧して管路4jへ送り込んでいるが、上述の
ようにブレーキペダル2へのキツクバツク作用を
なくすことができる。
車輪7のスキツド状態が解除すれば制御信号S
は再びLowレベル“0”になり、管路4cと4
dとは連通し、車輪7へのブレーキ力が増加す
る。以下、同様な制御をくり返して、車輪が所望
の速度に達すると、または停止すると、ブレーキ
ペダル2への踏み込みを運転者は解除する。これ
と共に圧液還流管路4b内に配設された逆止弁9
を通つて、ブレーキシリンダ8からマスタシリン
ダ1にブレーキ液が流入する。
然るに逆止弁9のブレーキシリンダ側の圧力が
逆止弁9の最低作動圧力(構成要素のばねの強さ
などにより定まる)以下になると、ブレーキシリ
ンダ側からマスタシリンダ側へブレーキ液が流れ
なくなる。他方、圧液供給管路4a設けれらてい
る弁装置5においては、逆止弁9のブレーキシリ
ンダ側のブレーキ圧力が逆止弁9の最低作動圧力
に低下する前に、入力口46のブレーキ圧力が所
定の圧力まで低下しているので、逆止弁9をブレ
ーキ液が通らなくなつても、ブレーキシリンダ側
から弁6及び弁装置5を通つてブレーキ液はマス
タシリンダ1に還流する。なお、弁6のソレノイ
ド6aはブレーキペダルへの踏み込みの解除と共
に、または解除前に消磁されており弁6はマスタ
シリンダ側とブレーキシリンダ側とを自由な連通
の状態にしている。
以上のようにして、ブレーキペダル2の踏み込
みを解除したときには、車輪7のブレーキシリン
ダ8のブレーキ圧力はほぼ零になるまでブレーキ
液はマスタシリンダ1へと還流することができ
る。
第2図は本発明の第2実施例によるアンチスキ
ツド装置用液圧制御装置の配管系統図を示すが、
図において第1図に対応する部分については同一
の符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
なお、液圧ポンプ13については第1図よりも詳
細に図示したが、実際の構成及び作用については
同一である。
本実施例は第1実施例とは圧液供給管路4aに
配設される弁装置60の構造においてのみ異なる
ので、この弁装置60について以下説明する。な
お、本実施例では第1図の管路4iに対応する管
路は液圧制御弁側圧液供給管路4aから分岐して
設けられている。
この弁装置60において、弁本体6は一端が開
口しており、その開口は蓋部材62により液密に
被覆されている。蓋部材62と弁本体61との間
にシール部材63,64が介設される。弁本体6
1の段付孔61aにはシリンダ65が嵌着され、
このシリンダ65には貫通段付孔65aが形成さ
れており、一方の開口には蓋部材66により被覆
されている。シリンダ65は弁本体61に対して
シール部材67,68によりシールされ、その貫
通段付孔65a内には段付ピストン69が摺動可
能に嵌合している。すなわち、段付ピストン69
の大径部69aは段付孔65aの大径部に対して
シール部材70によりシールされて摺接してお
り、その左側小径部69bは段付孔65aの小径
部内を挿通して、その周りに環状の通路71を形
成させている。また右側小径部69cは段付孔6
5aから突出して、その先端部は、蓋部材62に
軸方向に形成された孔62aにシールリング72
によりシールされて摺動可能に支持されている。
パイロツト・ピストン73と所定の距離をおいて
対向している。また段付ピストン69の右側小径
部69cの周りにおいて、段付ピストン69の大
径部69aとパイロツト・ピストン73との間に
は比較的強いばね74が配設され、段付ピストン
69を図において左方へと付勢している。従つ
て、通常の図示する状態ではその左側小径部69
bの先端部はシリンダ65の段付孔65aの左側
大径部に突出している。
左側大径部内には球弁75が比較的弱いばね7
6により図において右方に付勢されて配設されて
おり、図示する状態では段付ピストン69の左側
小径部69bの先端部により押圧されて、その弁
座77から離座している。すなわち、球弁75、
ばね76及び弁座7によつて逆止弁が構成され、
図示する状態では開放されている。
シリンダ65の右端面に当接して、段付孔61
aの段部にはばね受けリング78が配設され、こ
のリング78と蓋部材62の閉側端面との間には
スペーサ79が介設されている。ばね受けリング
78と上述のパイロツト・ピストン73との間に
は比較的強いばね80が張設され、パイロツト・
ピストン73を図において右方へと付勢し、通常
の図示する状態ではパイロツト・ピストン73の
フランジ部が蓋部材62の内側端面と当接するこ
とにより、その復動位置が規制されている。
弁本体61の上壁部分には入力口81及び出力
口82が形成され、更に、液圧ポンプ圧供給口8
3が形成されている。また蓋部材62の径方向に
は液圧ポンプ圧供給口83と連通して径方向に通
路84が形成され、この通路84は蓋部材62に
軸方向に形成された孔62aと連通している。こ
れによりパイロツト・ピストン73の右側小径部
の端面は液圧ポンプ13の吐出圧力を受圧するよ
うになつている。またシリンダ65の周壁の径方
向には孔85,86が形成され、この一方の孔8
6は入力口81と連通しており、他方の孔82は
シリンダ65の左端部と弁装置61との間に形成
される環状の通路87を介して出力口82と連通
している。入力口81はマスタシリンダ1側圧液
供給管路4aに接続され、出力口82は液圧制御
弁6側圧液供給管路4aに接続される。図示する
状態では入力口81は孔86、通路71、段付孔
65aの左側大径部、孔85及び通路87を介し
て出力口82と連通している。また、液圧ポンプ
圧供給口83は管路4iに接続される。
本発明の第2実施例は以上のように構成される
が、弁装置60の作用の他は第1実施例と同一で
あるので、弁装置60の作用につき以下説明す
る。
ブレーキのかけ始めにおいては、弁装置60は
図示の状態にあり、マスタシリンダ1と液圧制御
弁6との間に自由な液連通を許容しているが、マ
スタシリンダ1の液圧が所定の値に達すると球弁
75は弁座77に着座する。このときのマスタシ
リンダ1の液圧をP1とすれば、次のような関係
式が得られる。
π(B/2)2・P1+f1=f2 ∴P1=1/π(B/2)2(f2−f1) こゝで、πは円周率、f1はばね76の張力、f2
はばね74の張力、f2>f1は段付ピストン69の
大径部69aの径である。
すなわち、マスタシリンダ1の液圧がP1を越
えると、段付ピストン69は図において、右方へ
と移動し、その右側小径部69cの先端部はパイ
ロツト・ピストン73と当接するに至る。
コントロール・ユニツト22の制御信号Sが
“1/2”か“1”になると液圧ポンプ3が駆動開始
し、その吐出圧力が管路4iを介して液圧ポンプ
圧供給口83に加えられる。この圧力は更に通路
84を介してパイロツト・ピストン73の右端面
に加えられる。液圧ポンプ13の吐出圧力が所定
の値に達するとパイロツト・ピストン73は段付
ピストン69を図において右方に押圧する力、及
びばね80のばね力に抗して左方へと移動し、球
弁75を再び弁座77から離座させる。このとき
の液圧ポンプ13の吐出圧力をP2とし、マスタ
シリンダ1の液圧をP′1とすれば以下のような関
係式が得られる。
π(B/2)2・P′1+f1+F=π(A/2)2・P2
f2 ∴P2=B2/A2P′1+1/π(A/2)2(F+f1−f2
) こゝで、Aはパイロツト・ピストン73の小径
部の径、Fはばね80の張力である。上式におい
て右辺の第2項は定数であるので、更にP2=B2/A2 P′1+P0とすることできる 〔P0=1/π(A/2)2(F+f1−f2)〕。
第1実施例における球弁43を再び開く液圧ポ
ンプ圧P2と比較すると、第2実施例では定数項
P0が加わつているが、球弁75が再び開く作
用・効果については全く同様に論ずることができ
る。他の作用については第1実施々と同様である
ので省略する。上記第2実施例から明らかなよう
に、本発明は、液圧ポンプの吐出圧力がマスタシ
リンダの液圧よりも所定値以上、上昇したとき再
びマスタシリンダと液圧制御弁との両方向の連通
を許容するものも含む。
すなわち、第2実施例では径Aの小径部を有す
るパイロツト・ピストン73と径Bの大径部を有
する段付ピストン69などによつて、液圧ポンプ
13の吐出圧力が、マスタシリンダ1の上述の所
定の液圧P1(球弁75が閉じるときの液圧)より
大きい液圧P1′の一定比率B2/A2以上に上昇した
とき、強制的に再び弁装置60の両方向の連通を
許容させる手段を構成している。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
例えば、第1図において段付ピストン38の右
側小径部38cの先端部はシールリング41によ
りシールされて、蓋部材31の段付孔31aの小
径部に摺動可能とされているが、この部分を大径
部38aと同一の径aとしてもよい。また、ばね
42に相当するばね力を有するばねを段付ピスト
ン38の右側小径部38cの端面側に配置し、ば
ね42を省略し、段付ピストン38の右側小径部
38c全体を大径部38aと同一の径aにしても
よい。
また上述の実施例では液圧制御弁として、3位
置電磁切換弁が用いられたが、2位置電磁切換弁
が代わりに用いられてもよい。
また弁装置において弁体として球弁が用いられ
たが、これに限ることなく一般の形状の弁体が適
用可能である。
また本発明は四輪車のみならず、自動二輪車に
も勿論適用可能である。
以上述べたように、本発明のアンチスキツド装
置用液圧制御装置においては、前記液圧ポンプの
吐出圧力が、前記マスタシリンダの液圧の前記所
定値の液圧よりも大きい一定比率以上に上昇した
とき、強制的に再び前記弁装置の前記両方向の連
通を許容させる手段を設けたので、液圧ポンプの
吐出圧力の変動の上限を抑えることができ、また
一定とすることもでき規則正しいアンチスキツド
制御を行うことができ、しかも、液圧ポンプ、ア
キユムレータ、およびブレーキ系統の耐久性、シ
ール性が良くなる。更に通常のアンチスキツド制
御においては、ペダル・フイーリングを良好なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例によるアンチスキ
ツド装置用液圧制御装置の配管系統図、及び第2
図は本発明の第2実施例によるアンチスキツド装
置用液圧制御装置の配管系統図である。 なお図において、1……マスタシリンダ、5,
60……弁装置、6……液圧制御用3位置電磁切
換弁、8……ブレーキシリンダ、10……リザー
バ、13……液圧ポンプ、18……アキユムレー
タ、22……コントロール・ユニツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マスタシリンダと車輪ブレーキ装置のブレー
    キシリンダとの間に配置され、車輪のスキツド状
    態を評価するコントロール・ユニツトからの指令
    を受けて、前記ブレーキシリンダのブレーキ液圧
    を制御する液圧制御弁と、該液圧制御弁と前記マ
    スタシリンダとの間に配置され、前記マスタシリ
    ンダの液圧が所定値に達するまでは両方向の連通
    を許容し、その液圧が前記所定値以上になると前
    記マスタシリンダから前記液圧制御弁への連通の
    みを許容する弁装置と、前記液圧制御弁の制御に
    よりブレーキ液圧を低下させる際、前記ブレーキ
    シリンダから前記液圧制御弁を介して排出される
    ブレーキ液を貯えるリザーバと、該リザーバのブ
    レーキ液を加圧し、前記弁装置と前記液圧制御弁
    とを接続する管路に還流する液圧ポンプと、該液
    圧ポンプの吐出口側に接続するアキユムレータ
    と、を備えたアンチスキツド装置用液圧制御装置
    において、前記液圧ポンプの吐出圧力が、前記マ
    スタシリンダの液圧の前記所定値の液圧よりも大
    きい一定比率以上に上昇したとき、強制的に再び
    前記弁装置の前記両方向の連通を許容させる手段
    を設けたことを特徴とするアンチスキツド装置用
    液圧制御装置。 2 前記一定比率は1であることを特徴とする前
    記第1項に記載のアンチスキツド装置用液圧制御
    装置。
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