JPH1095323A - ロードセンシングプロポーショニングバルブ - Google Patents
ロードセンシングプロポーショニングバルブInfo
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- JPH1095323A JPH1095323A JP25256696A JP25256696A JPH1095323A JP H1095323 A JPH1095323 A JP H1095323A JP 25256696 A JP25256696 A JP 25256696A JP 25256696 A JP25256696 A JP 25256696A JP H1095323 A JPH1095323 A JP H1095323A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- load
- control piston
- valve
- load sensing
- Prior art date
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- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】アジャストスプリングをバルブボディ内に形成
したバネ収納穴に配置することにより、アジャストスプ
リングの保護と、部品点数の減少を図る。 【解決手段】インナースプリング12により付勢されマ
スタシリンダからの液圧で応動する段付き制御ピストン
2の移動によりマスタシリンダの液圧を所定割合で減圧
して後輪ブレーキシリンダに伝達する弁部材11と、車
両の積載荷重に応じた荷重を前記制御ピストンに作用さ
せて前記弁部材の減圧動作開始点を移動させる荷重検知
機構13、20とを備えたロードセンシングプロポーシ
ョニングバルブにおいて、前記荷重検知機構は、荷重を
検知するレバー部材20と、このレバー部材20を介し
て制御ピストン2への付勢力を調整できるアジャストス
プリング13とを備え、前記アジャストスプリング13
は、バルブボディ1に一体に形成され、かつ、前記制御
ピストン2を収納するピストン収納シリンダ3と独立し
て形成したバネ収納穴4内に収納されていることを特徴
とするロードセンシングプロポーショニングバルブであ
る。
したバネ収納穴に配置することにより、アジャストスプ
リングの保護と、部品点数の減少を図る。 【解決手段】インナースプリング12により付勢されマ
スタシリンダからの液圧で応動する段付き制御ピストン
2の移動によりマスタシリンダの液圧を所定割合で減圧
して後輪ブレーキシリンダに伝達する弁部材11と、車
両の積載荷重に応じた荷重を前記制御ピストンに作用さ
せて前記弁部材の減圧動作開始点を移動させる荷重検知
機構13、20とを備えたロードセンシングプロポーシ
ョニングバルブにおいて、前記荷重検知機構は、荷重を
検知するレバー部材20と、このレバー部材20を介し
て制御ピストン2への付勢力を調整できるアジャストス
プリング13とを備え、前記アジャストスプリング13
は、バルブボディ1に一体に形成され、かつ、前記制御
ピストン2を収納するピストン収納シリンダ3と独立し
て形成したバネ収納穴4内に収納されていることを特徴
とするロードセンシングプロポーショニングバルブであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダの
出力液圧を積載荷重に対応した所定割合で減少させる機
能を持ったロードセンシングプロポーショニングバルブ
に関するものであり、特に、同バルブに使用するアジャ
ストスプリングをバルブボディ内に形成したバネ収納穴
に配置する構成とすることにより、アジャストスプリン
グの保護と、部品点数の減少を図ることができるロード
センシングプロポーショニングバルブに関するものであ
る。
出力液圧を積載荷重に対応した所定割合で減少させる機
能を持ったロードセンシングプロポーショニングバルブ
に関するものであり、特に、同バルブに使用するアジャ
ストスプリングをバルブボディ内に形成したバネ収納穴
に配置する構成とすることにより、アジャストスプリン
グの保護と、部品点数の減少を図ることができるロード
センシングプロポーショニングバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のロードセンシングプロポーショ
ニングバルブは、ブレーキマスタシリンダから後輪ブレ
ーキシリンダに到る液圧通路の途中に配設されており、
制動初期での低制動力時には、前輪側と等しい制動力を
後輪側に与え、制動力が所定値以上になったときは前輪
側より小さな制動力を後輪側に与えるようにし、これに
より後輪ロックを防止するようになっている。また、ト
ラック等の車両では積載荷重の大小によって、後輪ロッ
クが生ずる制動力の大きさが異なってくるので、後輪制
動力の割合を減少させ始める制動力を、積載荷重が大の
時は大きく、小の時は小さくするように構成されてい
る。
ニングバルブは、ブレーキマスタシリンダから後輪ブレ
ーキシリンダに到る液圧通路の途中に配設されており、
制動初期での低制動力時には、前輪側と等しい制動力を
後輪側に与え、制動力が所定値以上になったときは前輪
側より小さな制動力を後輪側に与えるようにし、これに
より後輪ロックを防止するようになっている。また、ト
ラック等の車両では積載荷重の大小によって、後輪ロッ
クが生ずる制動力の大きさが異なってくるので、後輪制
動力の割合を減少させ始める制動力を、積載荷重が大の
時は大きく、小の時は小さくするように構成されてい
る。
【0003】こうしたロードセンシングプロポーショニ
ングバルブとして、例えば、実公昭56−8760号に
記載されているもの等が知られている。このロードセン
シングプロポーショニングバルブの構造を図2を参照し
て簡単に説明すると、51はバルブボディ、52はバル
ブボディのシリンダ部に摺動可能に嵌合された制御ピス
トンであり、この制御ピストン52によってシリンダ内
には第1液圧室54、第2液圧室57が区画され、この
第1液圧室54は導入孔aを介してマスタシリンダに連
通され、第2液圧室57は排出孔bを介してホイールシ
リンダに連通されている。
ングバルブとして、例えば、実公昭56−8760号に
記載されているもの等が知られている。このロードセン
シングプロポーショニングバルブの構造を図2を参照し
て簡単に説明すると、51はバルブボディ、52はバル
ブボディのシリンダ部に摺動可能に嵌合された制御ピス
トンであり、この制御ピストン52によってシリンダ内
には第1液圧室54、第2液圧室57が区画され、この
第1液圧室54は導入孔aを介してマスタシリンダに連
通され、第2液圧室57は排出孔bを介してホイールシ
リンダに連通されている。
【0004】制御ピストン52には第1液圧室54、第
2液圧室57を連通する流路53が形成されこの流路5
3内にボペット弁55が備えられ、また制御ピストン5
2はインナースプリング56により図中上方に付勢され
ている。バルブボディ51にはレバー58が枢着されて
おり、このレバー58は制御ピストン52とバルブボデ
ィ51の外側で衝合59しており、さらに、同レバー5
8は、後述するアーム63との間に配設されたアジャス
トスプリング60により、上方に付勢されて、制御ピス
トン52を上方に付勢している。
2液圧室57を連通する流路53が形成されこの流路5
3内にボペット弁55が備えられ、また制御ピストン5
2はインナースプリング56により図中上方に付勢され
ている。バルブボディ51にはレバー58が枢着されて
おり、このレバー58は制御ピストン52とバルブボデ
ィ51の外側で衝合59しており、さらに、同レバー5
8は、後述するアーム63との間に配設されたアジャス
トスプリング60により、上方に付勢されて、制御ピス
トン52を上方に付勢している。
【0005】このロードセンシングプロポーショニング
バルブには、前述のアジャストスプリング(荷重スプリ
ング)60が欠損した時に、マスタシリンダからの液圧
をホイールシリンダに導入することを可能にする流路6
1を有するピストン62が備えられており、同ピストン
62の一端はバルブボディ51に枢着されたアーム63
に当接し、同ピストン62の他端側は流路67を閉じる
ボール弁64を介してストッパー65に当接している。
このストッパー65には流路66が備えられ、第2液圧
室57とボール弁64側とを連通している。前述のアー
ム63とレバー58との間にはアジャストスプリング6
0が張設され、アーム63とレバー58とは互いの方向
にアジャストスプリング60により引っ張られた状態と
なっている。なお、図中、67はインナースプリングの
バネ座である。
バルブには、前述のアジャストスプリング(荷重スプリ
ング)60が欠損した時に、マスタシリンダからの液圧
をホイールシリンダに導入することを可能にする流路6
1を有するピストン62が備えられており、同ピストン
62の一端はバルブボディ51に枢着されたアーム63
に当接し、同ピストン62の他端側は流路67を閉じる
ボール弁64を介してストッパー65に当接している。
このストッパー65には流路66が備えられ、第2液圧
室57とボール弁64側とを連通している。前述のアー
ム63とレバー58との間にはアジャストスプリング6
0が張設され、アーム63とレバー58とは互いの方向
にアジャストスプリング60により引っ張られた状態と
なっている。なお、図中、67はインナースプリングの
バネ座である。
【0006】このように構成されているロードセンシン
グプロポーショニングバルブでは、アジャストスプリン
グ60に破損が発生していない時には、アーム63がア
ジャストスプリング60に引っ張られてピストン62を
押圧し、このピストン62の流路61がボール弁64に
より密閉されている。このため正常時には、制御ピスト
ンの大径部と小径部とに作用するマスタシリンダ70か
らの液圧と、制御ピストンに作用しているアジャストス
プリング60およびインナースプリング56の付勢力と
の関係で制御ピストン52がシリンダ内を摺動し、ポペ
ット弁55によって液圧導入孔aと液圧排出孔bとの連
通遮断を繰り返し減圧作動が開始される(折れ点発
生)。また、積載荷重が大きい時ほどアジャストスプリ
ングのバネ力が変化し、後輪の制動力制御開始圧力を大
きくすることができる。
グプロポーショニングバルブでは、アジャストスプリン
グ60に破損が発生していない時には、アーム63がア
ジャストスプリング60に引っ張られてピストン62を
押圧し、このピストン62の流路61がボール弁64に
より密閉されている。このため正常時には、制御ピスト
ンの大径部と小径部とに作用するマスタシリンダ70か
らの液圧と、制御ピストンに作用しているアジャストス
プリング60およびインナースプリング56の付勢力と
の関係で制御ピストン52がシリンダ内を摺動し、ポペ
ット弁55によって液圧導入孔aと液圧排出孔bとの連
通遮断を繰り返し減圧作動が開始される(折れ点発
生)。また、積載荷重が大きい時ほどアジャストスプリ
ングのバネ力が変化し、後輪の制動力制御開始圧力を大
きくすることができる。
【0007】またアジャストスプリング60に欠損が生
じた時には、アーム63の押圧力が消滅し、このため、
ピストン62は第2液圧室57内の液圧に押されて摺動
してボール弁64がこのピストン62から離れ、マスタ
シリンダ70の制動液圧は、導入孔c側より流路61を
通って第2液圧室57に連通し、マスタシリンダ70か
らの液圧を後輪側のホイールシリンダに直接供給して安
全な制動動作を確保することができる。なお、こうした
ロードセンシングプロポーショニングバルブの作動は従
来から良く知られている。
じた時には、アーム63の押圧力が消滅し、このため、
ピストン62は第2液圧室57内の液圧に押されて摺動
してボール弁64がこのピストン62から離れ、マスタ
シリンダ70の制動液圧は、導入孔c側より流路61を
通って第2液圧室57に連通し、マスタシリンダ70か
らの液圧を後輪側のホイールシリンダに直接供給して安
全な制動動作を確保することができる。なお、こうした
ロードセンシングプロポーショニングバルブの作動は従
来から良く知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では、アジャストスプリングがシリンダボディ51の
外側に剥き出しにして配置されているため、飛び石等に
よりアジャストスプリングが損傷する恐れがあり、ま
た、こうした事態に対処するためにアジャストスプリン
グを飛び石等から保護するための別部品からなるカバー
が必要となり、さらにそのカバーを取り付けるための作
業工程が必要となる等の問題点がある。また、上記バル
ブとは別に、アジャストスプリングを飛び石等から保護
する形態のロードセンシングプロポーショニングバルブ
として、例えば、実公平6−3732号、実公平6−5
280号に記載されているもの等も知られているが、こ
れらのバルブは、いづれもバルブボディ本体とは別体に
構成されたアジャストスプリング収納用のハウジングや
シェルが必要となり、部品点数が増大したり、装置の小
型化等の点で難点がある。
置では、アジャストスプリングがシリンダボディ51の
外側に剥き出しにして配置されているため、飛び石等に
よりアジャストスプリングが損傷する恐れがあり、ま
た、こうした事態に対処するためにアジャストスプリン
グを飛び石等から保護するための別部品からなるカバー
が必要となり、さらにそのカバーを取り付けるための作
業工程が必要となる等の問題点がある。また、上記バル
ブとは別に、アジャストスプリングを飛び石等から保護
する形態のロードセンシングプロポーショニングバルブ
として、例えば、実公平6−3732号、実公平6−5
280号に記載されているもの等も知られているが、こ
れらのバルブは、いづれもバルブボディ本体とは別体に
構成されたアジャストスプリング収納用のハウジングや
シェルが必要となり、部品点数が増大したり、装置の小
型化等の点で難点がある。
【0009】そこで、本発明は、バルブ本体内に、アジ
ャストスプリング収納用のバネ収納穴を制御ピストン収
納シリンダとは独立して形成し、同穴内にアジャストス
プリングを収納することにより、アジャストスプリング
を飛び石等から保護できるロードセンシングプロポーシ
ョニングバルブを提供し、上記諸問題を解決することを
目的とする。本発明では、バルブ本体に予めアジャスト
スプリングを収納しておく穴を形成しておくため、アジ
ャストスプリングの組付け作業の楽になり、組付けコス
ト等の低減を図ることができる。
ャストスプリング収納用のバネ収納穴を制御ピストン収
納シリンダとは独立して形成し、同穴内にアジャストス
プリングを収納することにより、アジャストスプリング
を飛び石等から保護できるロードセンシングプロポーシ
ョニングバルブを提供し、上記諸問題を解決することを
目的とする。本発明では、バルブ本体に予めアジャスト
スプリングを収納しておく穴を形成しておくため、アジ
ャストスプリングの組付け作業の楽になり、組付けコス
ト等の低減を図ることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、インナースプリングにより付勢さ
れマスタシリンダからの液圧で応動する段付き制御ピス
トンの移動によりマスタシリンダの液圧を所定割合で減
圧して後輪ブレーキシリンダに伝達する弁部材と、車両
の積載荷重に応じた荷重を前記制御ピストンに作用させ
て前記弁部材の減圧動作開始点を移動させる荷重検知機
構とを備えたロードセンシングプロポーショニングバル
ブにおいて、前記荷重検知機構は、荷重を検知するレバ
ー部材と、このレバー部材を介して制御ピストンへの付
勢力を調整できるアジャストスプリングとを備え、前記
アジャストスプリングは、バルブボディに一体に形成さ
れ、かつ、前記制御ピストンを収納するピストン収納シ
リンダと独立して形成したバネ収納穴内に収納されてい
ることを特徴とするロードセンシングプロポーショニン
グバルブである。
した技術解決手段は、インナースプリングにより付勢さ
れマスタシリンダからの液圧で応動する段付き制御ピス
トンの移動によりマスタシリンダの液圧を所定割合で減
圧して後輪ブレーキシリンダに伝達する弁部材と、車両
の積載荷重に応じた荷重を前記制御ピストンに作用させ
て前記弁部材の減圧動作開始点を移動させる荷重検知機
構とを備えたロードセンシングプロポーショニングバル
ブにおいて、前記荷重検知機構は、荷重を検知するレバ
ー部材と、このレバー部材を介して制御ピストンへの付
勢力を調整できるアジャストスプリングとを備え、前記
アジャストスプリングは、バルブボディに一体に形成さ
れ、かつ、前記制御ピストンを収納するピストン収納シ
リンダと独立して形成したバネ収納穴内に収納されてい
ることを特徴とするロードセンシングプロポーショニン
グバルブである。
【0011】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本実施形態にかかわるロードセ
ンシングプロポーショニングバルブの断面図である。図
において、ロードセンシングプロポーショニングバルブ
のバルブボディ1には大径部および小径部を備えた段付
き制御ピストン2を収納するピストン収納シリンダ3
と、アジャストスプリング13を収納するバネ収納穴4
と、さらには、積載荷重を検知するレバー部材20を揺
動自在に保持する軸支持部5が一体に形成されている。
態を説明すると、図1は本実施形態にかかわるロードセ
ンシングプロポーショニングバルブの断面図である。図
において、ロードセンシングプロポーショニングバルブ
のバルブボディ1には大径部および小径部を備えた段付
き制御ピストン2を収納するピストン収納シリンダ3
と、アジャストスプリング13を収納するバネ収納穴4
と、さらには、積載荷重を検知するレバー部材20を揺
動自在に保持する軸支持部5が一体に形成されている。
【0012】ピストン収納シリンダ3内には段付き制御
ピストン2が制御ピストン支持部材6により摺動自在に
保持されており、同制御ピストン2の一端は制御ピスト
ン支持部材6を貫通してバルブボディ1から突出して配
置され、この突出部が後述するレバー部材20と当接さ
れる。ピストン収納シリンダ3内は、制御ピストン2に
よって第1液圧室7と第2液圧室8とに区画され、第1
液圧室7は導入ポート9を介して図示せぬマスタシリン
ダに連通しており、第2液圧室8は排出ポート10を介
して図示せぬホイールシリンダに連通している。また、
第1液圧室7と第2液圧室8との間には弁部材11が配
置され、さらに、制御ピストン2はインナースプリング
12により、常時、上方に付勢されている。
ピストン2が制御ピストン支持部材6により摺動自在に
保持されており、同制御ピストン2の一端は制御ピスト
ン支持部材6を貫通してバルブボディ1から突出して配
置され、この突出部が後述するレバー部材20と当接さ
れる。ピストン収納シリンダ3内は、制御ピストン2に
よって第1液圧室7と第2液圧室8とに区画され、第1
液圧室7は導入ポート9を介して図示せぬマスタシリン
ダに連通しており、第2液圧室8は排出ポート10を介
して図示せぬホイールシリンダに連通している。また、
第1液圧室7と第2液圧室8との間には弁部材11が配
置され、さらに、制御ピストン2はインナースプリング
12により、常時、上方に付勢されている。
【0013】弁部材11は、マスタシリンダからの液圧
が所定値よりも高くなり、制御ピストン2がインナース
プリング12および後述するアジャストスプリング13
の付勢力に抗して図示状態から下方に移動した時に制御
ピストン2の大径部が弁部材11に当接して、第1液圧
室7と第2液圧室8との連通を遮断す構成となってい
る。その後、マスタシリンダの液圧の上昇により段付き
制御ピストン2はスプリングの付勢力と液圧によって発
生する制御ピストンの作用力との関係で弁部材11によ
って導入ポート9と排出ポート10との連通遮断を繰り
返し、従来公知のロードセンシングプロポーショニング
バルブと同様の折れ点発生作動を実行する。こうしたプ
ロポーショニングバルブの作用は、従来のものと同様で
ある。
が所定値よりも高くなり、制御ピストン2がインナース
プリング12および後述するアジャストスプリング13
の付勢力に抗して図示状態から下方に移動した時に制御
ピストン2の大径部が弁部材11に当接して、第1液圧
室7と第2液圧室8との連通を遮断す構成となってい
る。その後、マスタシリンダの液圧の上昇により段付き
制御ピストン2はスプリングの付勢力と液圧によって発
生する制御ピストンの作用力との関係で弁部材11によ
って導入ポート9と排出ポート10との連通遮断を繰り
返し、従来公知のロードセンシングプロポーショニング
バルブと同様の折れ点発生作動を実行する。こうしたプ
ロポーショニングバルブの作用は、従来のものと同様で
ある。
【0014】バルブボディ1に形成されるバネ収容穴4
には、アジャストスプリング13が配置され、アジャス
トスプリング13の一端はバネ収容穴4内の底部で、ま
た、他端はバネ座14で支持されている。バネ収納穴4
は、同穴4内に配置されたアジャストスプリング13が
図中左右方向に揺れた時に穴4の壁面と干渉することの
ないようにバネの側面と穴の壁との間に所定の隙間Sを
確保できるよう図示の如く下方に開いた円錐台形として
形成されている。また、バネ座14は板材を加工して成
形されており、その中心部は図示の如く上方に突出した
球形状に形成され、この球形部にアジャストスプリング
13のバネ力を調整するためのボルト15の端部が当接
している。ボルト15は、レバー部材20に螺合されて
おり、ボルトを工具等によって、回転すると、レバー部
材20からのボルト15の突出量が変わりアジャストス
プリング13のバネ力を調整することができる。図中、
16はロックナットである。
には、アジャストスプリング13が配置され、アジャス
トスプリング13の一端はバネ収容穴4内の底部で、ま
た、他端はバネ座14で支持されている。バネ収納穴4
は、同穴4内に配置されたアジャストスプリング13が
図中左右方向に揺れた時に穴4の壁面と干渉することの
ないようにバネの側面と穴の壁との間に所定の隙間Sを
確保できるよう図示の如く下方に開いた円錐台形として
形成されている。また、バネ座14は板材を加工して成
形されており、その中心部は図示の如く上方に突出した
球形状に形成され、この球形部にアジャストスプリング
13のバネ力を調整するためのボルト15の端部が当接
している。ボルト15は、レバー部材20に螺合されて
おり、ボルトを工具等によって、回転すると、レバー部
材20からのボルト15の突出量が変わりアジャストス
プリング13のバネ力を調整することができる。図中、
16はロックナットである。
【0015】積載荷重を検知する荷重検知機構を構成す
るレバー部材20は略中央部に凹部21を有する2枚の
プレス成形品20a、20bを重ね合わせ、リベット2
2等の固定手段により固定して構成されており、互いの
凹部21によって形成された軸支持部23には、バルブ
ボディの軸支持部に軸支された軸24が取り付けられ、
本レバー部材20が軸24を中心に揺動自在に支持され
ている。軸24に対して図中左方側のレバー部材20の
端部には板バネ25の一端がリベット22により固定さ
れており、板バネ25の他端には積載荷重によって図中
上下方向に移動するロッド26が結合されている。また
レバー部材20の図中右方の端部には、アジャストスプ
リング13のバネ力を調整するボルト15が螺合してい
る。さらに、レバー部材に形成した軸支持部23の左側
には段付き制御ピストン2の端部が当接している。な
お、図中、27、28はダストブーツである。
るレバー部材20は略中央部に凹部21を有する2枚の
プレス成形品20a、20bを重ね合わせ、リベット2
2等の固定手段により固定して構成されており、互いの
凹部21によって形成された軸支持部23には、バルブ
ボディの軸支持部に軸支された軸24が取り付けられ、
本レバー部材20が軸24を中心に揺動自在に支持され
ている。軸24に対して図中左方側のレバー部材20の
端部には板バネ25の一端がリベット22により固定さ
れており、板バネ25の他端には積載荷重によって図中
上下方向に移動するロッド26が結合されている。また
レバー部材20の図中右方の端部には、アジャストスプ
リング13のバネ力を調整するボルト15が螺合してい
る。さらに、レバー部材に形成した軸支持部23の左側
には段付き制御ピストン2の端部が当接している。な
お、図中、27、28はダストブーツである。
【0016】以上の構成からなるロードセンシングプロ
ポーショニングバルブの作動を説明する。本ロードセン
シングプロポーショニングバルブは、ボルト15を回転
することによりアジャストスプリング13のバネ力を調
製し、車両に適した折れ点を発生させることができる。
バネ力が調整されたロードセンシングプロポーショニン
グバルブにおいて、マスタシリンダで発生した液圧はバ
ルブボディに形成した導入ポート9を介して第1液圧室
7に導入し、さらに、弁部材11を介して第2液圧室8
に導入し、第2液圧室8から排出ポート10を介して後
輪のブレーキシリンダに作用する。
ポーショニングバルブの作動を説明する。本ロードセン
シングプロポーショニングバルブは、ボルト15を回転
することによりアジャストスプリング13のバネ力を調
製し、車両に適した折れ点を発生させることができる。
バネ力が調整されたロードセンシングプロポーショニン
グバルブにおいて、マスタシリンダで発生した液圧はバ
ルブボディに形成した導入ポート9を介して第1液圧室
7に導入し、さらに、弁部材11を介して第2液圧室8
に導入し、第2液圧室8から排出ポート10を介して後
輪のブレーキシリンダに作用する。
【0017】その後マスタシリンダの液圧が上昇する
と、制御ピストン2の大径部と小径部に作用するマスタ
シリンダ圧の関係からがインナースプリング12および
アジャストスプリング13の付勢力に抗して制御ピスト
ン2が図中下方に移動し、制御ピストン2の大径部が弁
部材11に当接して、第1液圧室と第2液圧室との連通
を遮断する。さらにマスタシリンダの液圧が上昇すると
従来公知のロードセンシングプロポーショニングバルブ
と同様に、段付き制御ピストン2はインナースプリング
12、アジャストスプリング13の付勢力および制御ピ
ストン2の大径部、小径部に作用する液圧との関係で導
入ポート9と排出ポート10との連通遮断を繰り返し折
れ点を発生する。
と、制御ピストン2の大径部と小径部に作用するマスタ
シリンダ圧の関係からがインナースプリング12および
アジャストスプリング13の付勢力に抗して制御ピスト
ン2が図中下方に移動し、制御ピストン2の大径部が弁
部材11に当接して、第1液圧室と第2液圧室との連通
を遮断する。さらにマスタシリンダの液圧が上昇すると
従来公知のロードセンシングプロポーショニングバルブ
と同様に、段付き制御ピストン2はインナースプリング
12、アジャストスプリング13の付勢力および制御ピ
ストン2の大径部、小径部に作用する液圧との関係で導
入ポート9と排出ポート10との連通遮断を繰り返し折
れ点を発生する。
【0018】また、積載荷重が変化すると、レバー部材
20が軸24を中心にして揺動し、アジャストスプリン
グ13のバネ力が変わり、この結果、制御ピストン2に
作用するアジャストスプリングの付勢力が変化して、弁
部材11の減圧作動開始点(折れ点)が変化して、積載
荷重が大きい時ほど後輪の制動力制御開始圧力を大きく
することができる。
20が軸24を中心にして揺動し、アジャストスプリン
グ13のバネ力が変わり、この結果、制御ピストン2に
作用するアジャストスプリングの付勢力が変化して、弁
部材11の減圧作動開始点(折れ点)が変化して、積載
荷重が大きい時ほど後輪の制動力制御開始圧力を大きく
することができる。
【0019】上記のように本装置では、ロードセンシン
グプロポーショニングバルブの作動は従来公知のものと
同様であるが、ロードセンシングプロポーショニングバ
ルブの構成部品の一つであるアジャストスプリングを、
バルブボディ内に制御ピストン収納シリンダとは独立し
て形成したバネ収納穴内に配置したことにより、アジャ
ストスプリングが飛び石等による損傷を防止できるとと
もに、レバー部材をプレス成形品で構成したことによ
り、装置の軽量化、加工費の低減等を図ることができ
る。
グプロポーショニングバルブの作動は従来公知のものと
同様であるが、ロードセンシングプロポーショニングバ
ルブの構成部品の一つであるアジャストスプリングを、
バルブボディ内に制御ピストン収納シリンダとは独立し
て形成したバネ収納穴内に配置したことにより、アジャ
ストスプリングが飛び石等による損傷を防止できるとと
もに、レバー部材をプレス成形品で構成したことによ
り、装置の軽量化、加工費の低減等を図ることができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、 1)バルブボディ本体内にアジャストスプリング収納穴
(バネ収納穴)を形成し、この穴内にアジャストスプリ
ングを配置したため、飛び石等によってアジャストスプ
リングが損傷することを防止できる。 2)バルブボディ本体と一体にバネ収納穴を形成するこ
とにより、アジャストスプリングを収納するための本体
とは別体のハウジングやシェルが不要となり、部品点数
の減少を図ることができる。 3)バネ収納穴を円錐台形とし、アジャストスプリング
の外周との間に所定の隙間を形成することにより、アジ
ャストスプリングと穴の壁部との干渉を防止できる。 4)レバー部材の中心部を軸支持し、軸を挟んで一端側
に制御ピストン当接部を、他端側にアジャストスプリン
グの連結部を設けたため、アジャストスプリングのバネ
力をレバー比によって拡大して制御ピストンに伝達で
き、アジャストスプリングの小型化、さらには装置の軽
量化を図ることができる。 5)アジャストスプリングのバネ力をボルトの回転によ
り容易に調整することができる。などの優れた効果を奏
することができる。
(バネ収納穴)を形成し、この穴内にアジャストスプリ
ングを配置したため、飛び石等によってアジャストスプ
リングが損傷することを防止できる。 2)バルブボディ本体と一体にバネ収納穴を形成するこ
とにより、アジャストスプリングを収納するための本体
とは別体のハウジングやシェルが不要となり、部品点数
の減少を図ることができる。 3)バネ収納穴を円錐台形とし、アジャストスプリング
の外周との間に所定の隙間を形成することにより、アジ
ャストスプリングと穴の壁部との干渉を防止できる。 4)レバー部材の中心部を軸支持し、軸を挟んで一端側
に制御ピストン当接部を、他端側にアジャストスプリン
グの連結部を設けたため、アジャストスプリングのバネ
力をレバー比によって拡大して制御ピストンに伝達で
き、アジャストスプリングの小型化、さらには装置の軽
量化を図ることができる。 5)アジャストスプリングのバネ力をボルトの回転によ
り容易に調整することができる。などの優れた効果を奏
することができる。
【図1】本発明の実施形態に係わるロードセンシングプ
ロポーショニングバルブの断面図である。
ロポーショニングバルブの断面図である。
【図2】従来のロードセンシングプロポーショニングバ
ルブの断面図である。
ルブの断面図である。
1 バルブボディ 2 段付き制御ピストン 3 ピストン収納シリンダ 4 バネ収納穴 5 軸支持部 6 制御ピストン支持部材 7 第1液圧室 8 第2液圧室 9 導入ポート 10 排出ポート 11 弁部材 12 インナースプリング 13 アジャストスプリング 14 バネ座 15 ボルト 20 レバー部材 24 軸 25 板バネ 26 ロッド
Claims (3)
- 【請求項1】インナースプリング12により付勢されマ
スタシリンダからの液圧で応動する段付き制御ピストン
2の移動によりマスタシリンダの液圧を所定割合で減圧
して後輪ブレーキシリンダに伝達する弁部材11と、 車両の積載荷重に応じた荷重を前記制御ピストンに作用
させて前記弁部材の減圧動作開始点を移動させる荷重検
知機構13、20とを備えたロードセンシングプロポー
ショニングバルブにおいて、 前記荷重検知機構は、荷重を検知するレバー部材20
と、このレバー部材20を介して制御ピストン2への付
勢力を調整できるアジャストスプリング13とを備え、 前記アジャストスプリング13は、バルブボディ1に一
体に形成され、かつ、前記制御ピストン2を収納するピ
ストン収納シリンダ3と独立して形成したバネ収納穴4
内に収納されていることを特徴とするロードセンシング
プロポーショニングバルブ。 - 【請求項2】前記バネ収納穴4は、開口部に向けて開く
円錐台形として形成され、同穴4内に収納したアジャス
トスプリングとの間に所定の隙間Sを有することを特徴
とする請求項1に記載のロードセンシングプロポーショ
ニングバルブ。 - 【請求項3】前記バネ収納穴4の開口部にブーツを取り
付けたことを特徴とする請求項2に記載のロードセンシ
ングプロポーショニングバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256696A JPH1095323A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ロードセンシングプロポーショニングバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256696A JPH1095323A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ロードセンシングプロポーショニングバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095323A true JPH1095323A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17239166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25256696A Withdrawn JPH1095323A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ロードセンシングプロポーショニングバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100357140C (zh) * | 2005-04-26 | 2007-12-26 | 温州市东启汽车零部件制造有限公司 | 带可调式比例阀的制动主缸 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25256696A patent/JPH1095323A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100357140C (zh) * | 2005-04-26 | 2007-12-26 | 温州市东启汽车零部件制造有限公司 | 带可调式比例阀的制动主缸 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060201 |