JPH1022788A - チューナ - Google Patents

チューナ

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JPH1022788A
JPH1022788A JP17213696A JP17213696A JPH1022788A JP H1022788 A JPH1022788 A JP H1022788A JP 17213696 A JP17213696 A JP 17213696A JP 17213696 A JP17213696 A JP 17213696A JP H1022788 A JPH1022788 A JP H1022788A
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trap circuit
trap
terminal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ受信機などにおいて隣接チャンネルの
妨害を低減し、あるいは、それに加えて、世界各国の様
々な放送方式に対応した上で、受信回路全体の小型化、
電気的性質の劣化の低減、及び、コストダウンを実現す
ることができるチューナを提供する。 【解決手段】 入力した信号の中から所望の周波数の信
号を抽出する回路21、22、23と、該回路から出力
される信号を所定の周波数に変換する回路24、25、
26、27を有するチューナ2において、トラップ回路
3、4を同一シャーシに内蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受信機など
に使用されるチューナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放送に使用する周波数の割り当て
は、周波数相互間の妨害を考慮して、隣接周波数を設定
しないのが一般的であったが、近年、CATV放送の発
展に伴い、隣接周波数を使用することが珍しくなくなっ
ている。そこで、例えばテレビ受信機においては、隣接
周波数による妨害を低減するために、チューナから供給
される中間周波信号を増幅する中間周波信号増幅回路の
後段に接続されるSAW(表面弾性波)フィルタの選択
度を急峻にする必要がある。しかし、これだけでは隣接
周波数による妨害を十分低減することができないので、
前記中間周波信号増幅回路の前段にトラップ回路を設
け、所定周波数の信号に共振させて、その信号を除去ま
たは十分小さくする(以下、所定周波数の信号をトラッ
プすると表現する)のが一般的である。
【0003】ところで、上記構成を採用した上で、世界
各国のテレビジョン放送方式に対応したテレビ受信機を
設計する際の問題としては、世界各国におけるテレビジ
ョン放送方式には、PAL/B方式、PAL/G方式、
PAL/D方式、PAL/K方式、NTSC/M方式、
NTSC/N方式、SECAM/L方式というように複
数の方式が存在しており、その中のSECAM/L方式
はフランスで採用されているものであるが、他の放送方
式と比較して特殊なものとなっているということが挙げ
られる。
【0004】具体的に説明すると、フランスの放送チャ
ンネルのうち、VHFローバンドとして扱われるA、
B、C、C1の4チャンネルでは、映像信号搬送波と音
声信号搬送波との周波数関係が、VHFローバンドの他
チャンネル、VHFハイバンドのチャンネル、及び、U
HFのチャンネルでのそれと比較して反転しているとい
う特徴がある(以降、上記A、B、C、C1の4チャン
ネルでの放送方式をSECAM/L’方式と表現す
る)。
【0005】ここで、上記各放送方式における受信チャ
ンネルの映像信号搬送波、色信号搬送波、音声信号搬送
波のそれぞれの中間周波数、及び、下側隣接チャンネル
の音声信号搬送波の中間周波数(SECAM/L’方式
では上側隣接チャンネルの音声信号搬送波の中間周波
数)の一般的な例を図6に示す。
【0006】これにより、PAL/B方式、PAL/G
方式、PAL/D方式、PAL/K方式、NTSC/M
方式、NTSC/N方式、SECAM/L方式(以降、
これらをまとめて、SECAM/L’以外の方式と表現
する)の放送を受信するには、共振周波数が40.4M
Hzのトラップ回路が必要であり、SECAM/L’方
式の放送を受信するには、共振周波数が32.4MHz
のトラップ回路が必要であり、上記各放送方式全てに対
応するには共振周波数がそれぞれ40.4MHz、3
2.4MHzの2つのトラップ回路が必要であることが
わかる。
【0007】尚、上側隣接チャンネルの映像信号搬送波
の中間周波数(SECAM/L’方式では下側隣接チャ
ンネルの映像信号搬送波の中間周波数)については考慮
していないが、これらの信号による妨害についてはSA
Wフィルタの選択度を急峻にすることによって十分改善
できる。
【0008】しかしながら、ただ単に上記2つのトラッ
プ回路を設けただけでは、SECAM/L’方式では受
信チャンネルの音声信号搬送波の中間周波数が40.4
MHzであること、及び、SECAM/L’以外の方式
では受信チャンネルの音声信号搬送波の中間周波数が3
2.4MHzまたはその近辺であることから、音声を再
生することができない。
【0009】以上の内容を踏まえて設計された、世界各
国のテレビジョン放送方式に対応した従来のテレビ受信
機におけるチューナ20及びその後段に接続される回路
のブロック図を図7に示す。同図において、アンテナ1
から受信する高周波信号のうち、第1バンドパスフィル
タ21によって希望チャンネル帯域の信号が選択され、
第1増幅回路22にて増幅される。その増幅された信号
は、不要な信号を除去すべく第2バンドパスフィルタ2
3によって再度選択された後、混合回路24にて局部発
振回路25から供給される局部発振信号と混合され、第
2増幅回路26にて増幅される。そして、第2増幅回路
26から出力される信号のうち、局部発振信号の周波数
と希望信号の帯域周波数との差を周波数にもつ信号、す
なわち、32.4MHz〜40.4MHz(図6参照)
の帯域を確保した中間周波信号が第3バンドパスフィル
タ27によって選択され、IF端子28から出力され
る。以上がチューナ20における信号処理の説明である
が、まとめると、チューナ20は希望チャンネル帯域の
信号を選択し、その周波数を中間周波数に変換している
ことになる。
【0010】そして、チューナ20のIF端子28から
出力された中間周波信号は、第1トラップ回路3、第2
トラップ回路4を経た後、中間周波信号増幅回路5にて
増幅され、SAWフィルタ6に供給される。
【0011】ここで、第1トラップ回路3は、コンデン
サC1、コンデンサC2、抵抗R1、コイルL1によっ
て構成される、共振周波数が40.4MHzのブリッジ
T型トラップ回路において、コンデンサC1、コンデン
サC2、コイルL1の接続点にスイッチングダイオード
D1のカソードが接続されており、また、コイルL1の
接地側とスイッチングダイオードD1のアノードとはコ
ンデンサC3を介して接続されている。そして、スイッ
チングダイオードD1のアノードには抵抗R2が接続さ
れており、端子T1より抵抗R2を介してスイッチング
ダイオードD1にアノード側から電圧を印可することが
できるようになっている。
【0012】したがって、この第1トラップ回路では、
端子T1より電圧が印可されない場合は、ブリッジT型
トラップ回路が作動し、40.4MHzの信号に共振す
るが、端子T1より所定の電圧が印可されると、スイッ
チングダイオードD1がON状態となり、直流阻止用の
コンデンサC3を介して高周波的に接地される、つま
り、コイルL1は等価的にショートされた形となり、も
はやブリッジT型トラップ回路を構成しなくなるので、
40.4MHzの信号に共振せず、40.4MHzの信
号は後段の回路へと導かれる。
【0013】また、第2トラップ回路4は、コンデンサ
C4、コンデンサC5、抵抗R3、コイルL2によって
構成される、共振周波数が32.4MHzのブリッジT
型トラップ回路において、コンデンサC4、コンデンサ
C5、コイルL2の接続点にスイッチングダイオードD
1のカソードが接続されており、また、コイルL2の接
地側とスイッチングダイオードD1のアノードとはコン
デンサC6を介して接続されている。そして、スイッチ
ングダイオードD1のアノードには抵抗R4が接続され
ており、端子T2より抵抗R4を介してスイッチングダ
イオードD1にアノード側から電圧を印可することがで
きるようになっている。
【0014】したがって、この第2トラップ回路では、
端子T2より電圧が印可されない場合は、ブリッジT型
トラップ回路が作動し、32.4MHzの信号に共振す
るが、端子T2より所定の電圧が印可されると、スイッ
チングダイオードD1がON状態となり、直流阻止用の
コンデンサC6を介して高周波的に接地される、つま
り、コイルL2は等価的にショートされた形となり、も
はやブリッジT型トラップ回路を構成しなくなるので、
32.4MHzの信号に共振せず、32.4MHzの信
号は後段の回路へと導かれる。
【0015】以上のような構成により、第1トラップ回
路へ端子T1より所定の電圧を印可し、第2トラップ回
路へは端子T2より電圧を印可しなければ、32.4M
Hzの信号がトラップされ、40.4MHzの信号は後
段の回路へ導かれるので、SECAM/L’方式の放送
を、隣接チャンネルによる妨害を低減し、また、音声信
号を損失することなく、受信することができる。
【0016】逆に、第1トラップ回路へ端子T1より電
圧を印可せず、第2トラップ回路へは端子T2より所定
の電圧を印可すれば、40.4MHzの信号がトラップ
され、32.4MHzの信号は後段の回路へ導かれるの
で、SECAM/L’以外の方式の放送を、隣接チャン
ネルによる妨害を低減し、また、音声信号を損失するこ
となく、受信することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラップ回
路を構成するコイルにはトランスを使用するので、例え
ばテレビ受信機においては、後段の映像信号及び音声信
号処理回路を構成するトランスなどとの干渉や、外来信
号による影響を回避するために、トラップ回路内のコイ
ル(トランス)自体にシールドケースを被せる必要があ
る。これにより、トラップ回路の占有面積が大きくなる
ので、受信回路全体の大形化につながり、また、チュー
ナのIF端子(出力)からその後段の回路、例えば中間
周波信号増幅回路までの物理的距離が長くなるために電
気的性能の劣化を招き、その他には、シールドケースが
必要な分、部品点数増加となり、コストアップを招くと
いう問題がある。さらに、上記従来技術において示した
ように、様々な放送方式に対応した受信回路では、トラ
ップ回路が2つ必要であることから、これらの問題はよ
り一層深刻なものとなる。
【0018】そこで、本発明は、テレビ受信機などにお
いて隣接チャンネルの妨害を低減し、あるいは、それに
加えて、世界各国の様々な放送方式に対応した上で、受
信回路全体の小型化、電気的性質の劣化の低減、及び、
コストダウンを実現することができるチューナを提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載のチューナでは、入力した信号の中
から所望の周波数の信号を抽出する回路と、該回路から
出力される信号を所定の周波数に変換する回路を有する
チューナにおいて、トラップ回路を同一シャーシに内蔵
している。
【0020】ところで、チューナは、通常、局部発振回
路からの信号の漏れを防ぐために、金属で完全にシール
ドされているので、上記のようにチューナを構成するこ
とによって、トラップ回路のコイル(トランス)は、従
来のようにそれ自体をシールドされることなく、外部と
遮断されることになる。
【0021】同じく、請求項2に記載のチューナでは、
請求項1に記載のチューナにおいて、外部から電圧を印
可するか、しないかによって、動作のON/OFF制御
が可能であるトラップ回路を設けている。
【0022】このような構成により、トラップ回路の数
と同数の複数の周波数について、それぞれ共振する、し
ないを切り換えることができるので、トラップ回路の数
に比例した様々な放送方式に対応することができ、その
上において、上記請求項1の構成による作用を得ること
ができる。
【0023】同じく、請求項3に記載のチューナでは、
請求項1に記載のチューナにおいて、外部から電圧を印
可するか、しないかによって、共振周波数が変化するト
ラップ回路を設けている。
【0024】このような構成により、トラップ回路とし
ては1つしか有していないが、共振周波数を2種類の周
波数に択一的に切り換えることができるので、複数の放
送方式に対応することができ、その上において、上記請
求項1の構成による作用を得ることができる。
【0025】同じく、請求項4に記載のチューナでは、
請求項1に記載のチューナにおいて、外部から印可する
電圧に応じて共振周波数が変化するトラップ回路を設け
ている。
【0026】このような構成により、トラップ回路とし
ては1つしか有していないが、共振周波数を複数の周波
数に択一的に切り換えることができるので、あらゆる放
送方式に対応することができ、その上において、上記請
求項1の構成による作用を得ることができる。
【0027】同じく、請求項5に記載のチューナでは、
請求項2乃至4のいずれか1つに記載のチューナにおい
て、トラップ回路へ電圧を印可するための端子として、
その出力端子を兼用している。
【0028】このような構成により、トラップ回路へ電
圧を印可するための端子を別途設ける必要はなくなる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態であ
るチューナ2のブロック図であり、その後段には中間周
波信号増幅回路5及びSAWフィルタ6が接続されてい
る。このチューナ2は、従来のチューナ20のIF端子
28の前段に、共振周波数が40.4MHzの第1トラ
ップ回路3と、共振周波数が32.4MHzの第2トラ
ップ回路との2つのトラップ回路4を設けたものであ
る。尚、各トラップ回路は従来技術において示したもの
と同一であるので、それらに関する説明は省略する。
【0030】このチューナをテレビ受信機に採用した場
合、第1トラップ回路へ端子T1より所定の電圧を印可
し、第2トラップ回路へは端子T2より電圧を印可しな
ければ、SECAM/L’方式の放送を、隣接チャンネ
ルによる妨害を低減し、また、音声信号を損失すること
なく、受信することができ、逆に、第1トラップ回路へ
端子T1より電圧を印可せず、第2トラップ回路へは端
子T2より所定の電圧を印可すれば、SECAM/L’
以外の方式の放送を、隣接チャンネルによる妨害を低減
し、また、音声信号を損失することなく、受信すること
ができる。
【0031】ところで、チューナは、通常、局部発振回
路からの信号の漏れを防ぐために、金属で完全にシール
ドされているので、上記のようにチューナを構成するこ
とによって、トラップ回路のコイル(トランス)は、従
来のようにそれ自体をシールドされることなく、外部と
遮断されることになり、例えばテレビ受信機において
は、後段の映像信号及び音声信号処理回路を構成するト
ランスなどとの干渉や、外来信号による影響を回避する
ことができる。
【0032】したがって、チューナとしてはトラップ回
路を内蔵することにより大形化してしまうかもしれない
が、トラップ回路のコイル自体をシールドする必要がな
くなるので、トラップ回路の占有面積が小さくなり、後
段に接続される回路を含めた受信回路全体としてみれ
ば、小型化されることになる。また、チューナのIF端
子(出力)から後段の回路、例えば中間周波信号増幅回
路までの間にトラップ回路を設ける必要がなくなるの
で、両者の物理的距離が短くなる。さらに、シールドケ
ースが不要となり、部品点数が減少する。
【0033】尚、本第1実施形態においては、共振周波
数が異なる2つのトラップ回路をチューナに設けたが、
より多くのトラップ回路を設けて、他の特殊な放送方式
に対応させるようにしても良いし、あるいは、受信可能
となる放送方式は制限されるが、トラップ回路を1つだ
け設けるようにしても良い。
【0034】図2は本発明の第2実施形態であるチュー
ナ2’のブロック図であり、その後段には中間周波信号
増幅回路5及びSAWフィルタ6が接続されている。こ
のチューナ2’は、従来のチューナ20のIF端子28
の前段に、電圧が供給される、されないに応じて共振周
波数が2種類に切り換え可能なトラップ回路7を設けた
ものである。
【0035】このトラップ回路7は、本実施形態では、
コンデンサC1、コンデンサC2、抵抗R1、コイルL
1によって構成される、共振周波数が40.4MHzの
ブリッジT型トラップ回路において、コンデンサC1、
コンデンサC2、コイルL1の接続点にスイッチングダ
イオードD1のカソードが接続されており、また、抵抗
R1、コンデンサC2の接続点とスイッチングダイオー
ドD1のアノードとがコンデンサC7を介して接続され
ている。そして、スイッチングダイオードD1のアノー
ドには抵抗R2が接続されており、端子T3より抵抗R
2を介してスイッチングダイオードD1にアノード側か
ら電圧を印可することができるようになっている。
【0036】これにより、トラップ回路7では、端子T
3より電圧が印可されない場合は、ブリッジT型トラッ
プ回路が作動し、40.4MHzの信号に共振するが、
端子T3より所定の電圧が印可されると、スイッチング
ダイオードD1がON状態となり、コンデンサC2とコ
ンデンサC7が並列接続されることになり、共振周波数
が変化する。具体的には、この場合の共振周波数f
0は、コイルL1のインダクタンスをTL1、コンデンサ
C2の電気容量をTC2、コンデンサC7の電気容量をT
C7とすると、 f0=1/{2π(TL1×TC2×TC71/2} と表されるので、C7の電気容量を適切に選ぶことによ
って、共振周波数f0が32.4MHzとなるようにし
ている。
【0037】したがって、このチューナ2’をテレビ受
信機に採用した場合について考えると、トラップ回路7
へ端子T3より所定の電圧を印可すれば、トラップ回路
7の共振周波数は32.4MHzとなるので、SECA
M/L’方式の放送を、隣接チャンネルによる妨害を低
減し、また、その音声信号を損失することなく、受信す
ることができる。
【0038】逆に、トラップ回路へ端子T1より電圧を
印可しなければ、トラップ回路7の共振周波数は40.
4MHzとなるので、SECAM/L’以外の方式の放
送を、隣接チャンネルによる妨害を低減し、また、音声
信号を損失することなく、受信することができる。
【0039】また、上記のようにチューナを構成するこ
とにより、前述の第1実施形態によるのと同じく、トラ
ップ回路のコイル自体をシールドする必要はなくなるの
で、受信回路全体の小型化、チューナの出力から後段の
回路までの物理的距離の短縮、及び、部品点数の減少が
実現されるのは勿論のこと、トラップ回路自体は1つで
あるので、受信回路全体のより一層の小型化が可能であ
る。
【0040】尚、トラップ回路7の共振周波数を切り換
える電圧を端子T3より印可するようにしたが、このよ
うにする代わりに、出力端子であるIF端子28を兼用
するようにしても良い(図3参照)。このようにするこ
とによって、端子T3をチューナ2’に別途設ける必要
はなくなる。
【0041】図4は本発明の第3実施形態であるチュー
ナ2”のブロック図であり、その後段には中間周波信号
増幅回路5及びSAWフィルタ6が接続されている。こ
のチューナ2”は、従来のチューナ20のIF端子28
の前段に、供給される電圧に応じて共振周波数が変化す
るトラップ回路8を設けたものである。
【0042】このトラップ回路8は、本実施形態では、
コンデンサC8、コンデンサC9、抵抗R5、コイルL
3によって構成されるブリッジT型トラップ回路におい
て、コンデンサC8、コイルL3の接続点とコンデンサ
C9との間に可変容量ダイオードD2が、そのアノード
がコンデンサC8、コイルL3の接続点に接続された形
で、設けられている。そして、可変容量ダイオードD2
のカソードには抵抗R6が接続されており、端子T4よ
り抵抗R6を介して、可変容量ダイオードD2にカソー
ド側から電圧を印可することができるようになってい
る。
【0043】したがって、端子T4からトラップ回路8
に印可する電圧に応じて、可変容量ダイオードD2の電
気容量が変化し、トラップ回路8の共振周波数が決定す
るので、このチューナ2”をテレビ受信機に採用した場
合、端子T4からトラップ回路8に印可する電圧を複数
種類設定しておき、それらを切り換えることによって、
SECAM/L’方式及びそれ以外の方式の放送に限ら
ず、あらゆる放送方式を、隣接チャンネルによる妨害を
低減し、また、音声信号を損失することなく、受信する
ことができる。
【0044】また、上記のようにチューナを構成するこ
とにより、前述の第1実施形態によるのと同じく、トラ
ップ回路のコイル自体をシールドする必要はなくなるの
で、受信回路全体の小型化、チューナの出力から後段の
回路までの物理的距離の短縮、及び、部品点数の減少が
実現されるのは勿論のこと、トラップ回路自体は1つで
あるので、受信回路全体のより一層の小型化が可能であ
る。
【0045】尚、トラップ回路8の共振周波数を切り換
える電圧を端子T4より印可するようにしたが、このよ
うにする代わりに、出力端子であるIF端子28を兼用
するようにしても良い(図5参照)。このようにするこ
とによって、端子T4をチューナ2”に別途設ける必要
はなくなる。
【0046】また、上記各実施形態において示したトラ
ップ回路の共振周波数はあくまでも一例であり、本発明
はこれらに限定されるものではなく、また、トラップ回
路の構成についても同様である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
チューナによれば、トラップ回路のコイル(トランス)
は、従来のようにそれ自体をシールドされることなく、
外部と遮断されることになるので、トラップ回路のコイ
ル自体をシールドする必要がなくなり、したがって、ト
ラップ回路の占有面積が小さくなり、後段に接続される
回路を含めた受信回路全体としてみれば、小型化される
ことになる。また、チューナのIF端子(出力)から後
段の回路、例えば中間周波信号増幅回路までの間にトラ
ップ回路を設ける必要がなくなるので、両者の物理的距
離が短くなり、電気的性質の劣化を低減することができ
る。さらに、シールドケースが不要となり、部品点数が
減少し、コストダウンを実現することができる。
【0048】また、請求項2に記載のチューナによれ
ば、トラップ回路の数に比例して様々な放送方式に対応
可能とした上で、上記効果を奏することができる。
【0049】また、請求項3に記載のチューナによれ
ば、複数の放送方式に対応可能とした上で、上記効果を
奏することができ、さらに、トラップ回路としては1つ
しか有していないので、受信回路全体としての小型化を
より一層促進することができる。
【0050】また、請求項4に記載のチューナによれ
ば、あらゆる放送方式に対応可能とした上で、上記効果
を奏することができ、さらに、トラップ回路としては1
つしか有していないので、受信回路全体としての小型化
をより一層促進することができる。
【0051】また、請求項5に記載のチューナによれ
ば、トラップ回路へ電圧を印可するための端子を別途設
ける必要はなくなるので、無駄なコストアップを伴うこ
となく、上記効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であるチューナのブロ
ック図。
【図2】 本発明の第2実施形態であるチューナのブロ
ック図。
【図3】 本発明の第2実施形態であるチューナを一部
改良したチューナのブロック図。
【図4】 本発明の第3実施形態であるチューナのブロ
ック図。
【図5】 本発明の第3実施形態であるチューナを一部
改良したチューナのブロック図。
【図6】 各放送方式における受信チャンネルの映像信
号搬送波、色信号搬送波、音声信号搬送波のそれぞれの
中間周波数、及び、下側隣接チャンネルの音声信号搬送
波の中間周波数(SECAM/L’方式では上側隣接チ
ャンネルの音声信号搬送波の中間周波数)の一般的な例
を示す図。
【図7】 従来のチューナのブロック図。
【符号の説明】
1 アンテナ 2、2’、2” チューナ 3 第1トラップ回路(共振周波数40.4MHz) 4 第2トラップ回路(共振周波数32.4MHz) 5 中間周波信号増幅回路 6 SAWフィルタ 7 トラップ回路(共振周波数32.4/40.4MH
z) 8 トラップ回路(共振周波数可変) 21 第1バンドパスフィルタ 22 第1増幅回路 23 第2バンドパスフィルタ 24 混合回路 25 局部発振回路 26 第2増幅回路 27 第3バンドパスフィルタ 28 IF端子 R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗 C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C
9 コンデンサ L1、L2、L3 コイル D1 スイッチングダイオード D2 可変容量ダイオード T1、T2、T3、T4 トラップ回路への電圧印可用
端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した信号の中から所望の周波数の信
    号を抽出する回路と、該回路から出力される信号を所定
    の周波数に変換する回路を有するチューナにおいて、ト
    ラップ回路を同一シャーシに内蔵したことを特徴とする
    チューナ。
  2. 【請求項2】 前記トラップ回路は、外部から電圧を印
    可するか、しないかによって、動作のON/OFF制御
    が可能であることを特徴とする請求項1に記載のチュー
    ナ。
  3. 【請求項3】 前記トラップ回路は、外部から電圧を印
    可するか、しないかによって、共振周波数が変化するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のチューナ。
  4. 【請求項4】 前記トラップ回路は、外部から印可する
    電圧に応じて共振周波数が変化することを特徴とする請
    求項1に記載のチューナ。
  5. 【請求項5】 前記トラップ回路へ電圧を印可するため
    の端子として、その出力端子を兼用することを特徴とす
    る請求項2乃至4のいずれか1つに記載のチューナ。
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JP2005176288A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Himax Optelectronics Corp テレビチューナー

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