JP3283425B2 - チューナのトラップ回路 - Google Patents

チューナのトラップ回路

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JP3283425B2 JP20840496A JP20840496A JP3283425B2 JP 3283425 B2 JP3283425 B2 JP 3283425B2 JP 20840496 A JP20840496 A JP 20840496A JP 20840496 A JP20840496 A JP 20840496A JP 3283425 B2 JP3283425 B2 JP 3283425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューナのトラッ
プ回路に係り、特に、VHF放送信号とUHF放送信号
の1チャネルの周波数帯域が異なる場合、VHF放送信
号の受信時及びUHF放送信号の受信時に、中間周波信
号における一側隣接妨害波及び他側隣接妨害波をトラッ
プするトラップ周波数を移行させるようにしたチューナ
のトラップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】VHF放送信号及びUHF放送信号は、
それぞれの国毎に、割り当てられる放送チャネル周波数
や、1チャネルの周波数帯域が異なっている。この内、
1チャネルの周波数帯域は、日本や米国の場合、VHF
放送信号及びUHF放送信号の双方とも6.0MHzで
あるのに対して、欧州の場合、VHF放送信号が7.0
MHzで、UHF放送信号が8.0MHzである。
【0003】また、VHF放送信号及びUHF放送信号
を受信するチューナにおいては、通常、隣接チャネルの
妨害信号を除去するトラップ回路が設けられている。ト
ラップ回路は、中間周波信号を発生する混合回路の出力
側に配置され、中間周波信号中に含まれている上側隣接
チャネルの妨害信号成分及び下側隣接チャネルの妨害信
号成分を除去するようにしている。
【0004】ここで、図4は、従来のチューナのトラッ
プ回路の構成の一例を示す回路構成図である。
【0005】図4に示されるように、トラップ回路40
は、混合回路41と中間周波増幅回路42の間に接続配
置されるもので、第1コンデンサ43と第1インダクタ
44の並列接続回路からなる第1トラップ回路45と、
第2コンデンサ46と第2インダクタ47の並列接続回
路からなる第2トラップ回路48と、中間タップ付の第
3インダクタ49と第3コンデンサ50の並列接続回路
51と、第1直流阻止コンデンサ52と、第2直流阻止
コンデンサ53と、バイパスコンデンサ54と、直流電
圧供給端子55とからなり、各構成要素41乃至55
は、図4に図示されるように接続されている。
【0006】この場合、第1トラップ回路45は、中間
周波信号における一方の隣接チャネルの妨害波周波数に
共振するように構成され、この一側の隣接チャネルの妨
害波をトラップしており、第2トラップ回路48は、他
側の隣接チャネルの妨害周波数に共振するように構成さ
れ、他方の隣接チャネルの妨害波をトラップしているも
のである。また、並列接続回路51は、中間周波数に同
調しているもので、混合回路41から出力される周波数
混合信号の中から中間周波信号を抽出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のチューナの
トラップ回路は、日本や米国のように、VHF放送信号
の1チャネルの周波数帯域及びUHF放送信号の1チャ
ネルの周波数帯域がともに6MHzであるところで使用
した場合、中間周波信号における一側の隣接チャネルの
妨害波及び他側の隣接チャネルの妨害波のそれぞれにつ
いて有効にトラップすることができる。
【0008】一方、前記従来のチューナのトラップ回路
は、欧州のように、VHF放送信号の1チャネルの周波
数帯域が6MHz、UHF放送信号の1チャネルの周波
数帯域が7MHzであるところで使用した場合、VHF
放送信号の受信時においては、中間周波信号における一
側隣接チャネルの妨害波及び他側隣接チャネルの妨害波
のそれぞれを有効にトラップすることができるのに対
し、UHF放送信号の受信時においては、その周波数帯
域が異なることにより、中間周波信号における一側隣接
チャネルの妨害波を有効にトラップすることができて
も、他側隣接チャネルの妨害波を有効にトラップするこ
とができないという問題を有している。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、VHF放送信号とUHF放送信号の1
チャネルの周波数帯域が異なる場合でも、VHF放送信
号の受信時とUHF放送信号の受信時に、隣接チャネル
の妨害波を有効にトラップ可能なチューナのトラップ回
路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のチューナのトラップ回路は、VHF放送信
号とUHF放送信号との1チャネルの周波数帯域が異な
る場合、2つのトラップ回路をトラップ周波数のシフト
可能な可変トラップ回路で構成し、VHF放送信号の受
信時とUHF放送信号の受信時に対応して2つのトラッ
プ回路のトラップ周波数を異ならせるようにした手段を
具備する。
【0011】前記手段によれば、VHF放送信号とUH
F放送信号との1チャネルの周波数帯域が異なる場合、
VHF放送信号の受信時における2つのトラップ回路の
トラップ周波数と、UHF放送信号の受信時における2
つのトラップ回路のトラップ周波数とを異ならせること
により、中間周波信号の受信チャネル信号の両側の隣接
チャネルの妨害波をVHF放送信号の受信時、UHF放
送信号の受信時に係わりなく、最適な状態でトラップで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一つの実施の形態におい
て、チューナのトラップ回路は、受信した放送信号と局
部発振信号とを周波数混合して中間周波信号を形成する
混合回路の平衡出力ラインの一方に中間周波信号に対す
上側隣接チャネルの妨害波をトラップするトラップ回
路、他方に下側隣接チャネルの妨害波をトラップする
ラップ回路をそれぞれ接続し、VHF放送信号とUHF
放送信号との1チャネルの周波数帯域が異なる場合、2
つのトラップ回路をトラップ周波数のシフト可能な可変
トラップ回路で構成、VHF放送信号の受信時におけ
る2つのトラップ回路のトラップ周波数UHF放送信
号の受信時における2つのトラップ回路のトラップ周波
数とを異ならせ、上側隣接チャネルの妨害波及び下側
接チャネルの妨害波をトラップするものである。
【0013】本発明の他の一つの実施の形態において、
チューナのトラップ回路は、受信した放送信号と局部発
振信号とを周波数混合して中間周波信号を形成する混合
回路の平衡出力ラインの一方に中間周波信号に対する上
側隣接チャネルの妨害波をトラップするトラップ回路、
他方に下側隣接チャネルの妨害波をトラップするトラッ
プ回路をそれぞれ接続し、VHF放送信号とUHF放送
信号との1チャネルの周波数帯域が異なる場合、2つの
トラップ回路の一方をトラップ周波数のシフト可能な可
変トラップ回路、他方をトラップ周波数の固定された固
定トラップ回路でそれぞれ構成し、VHF放送信号の受
信時における可変トラップ回路のトラップ周波数とUH
F放送信号の受信時における可変トラップ回路のトラッ
プ周波数とを異ならせ、上側隣接チャネルの妨害波及び
下側隣接チャネルの妨害波をトラップするものである。
【0014】
【0015】この場合、本発明の一つまたは他の一つの
実施の形態好適例として、可変トラップ回路は、可変
容量ダイオードを含み、この可変容量ダイオードの供給
電圧を変化させることにより、トラップ周波数をシフト
させるものである。
【0016】かかる本発明の実施の形態によれば、VH
F放送信号とUHF放送信号との1チャネルの周波数帯
域が異なる場合に、2つのトラップ回路の双方を可変ト
ラップ回路によって構成するか、または、一方を可変ト
ラップ回路によって他方を固定トラップ回路によってそ
れぞれ構成し、VHF放送信号の受信時における2つの
トラップ回路のトラップ周波数UHF放送信号の受信
時における2つのトラップ回路のトラップ周波数とを異
ならせることにより、中間周波信号の受信チャネル信号
上側隣接チャネル及び下側隣接チャネルの妨害波
を、VHF放送信号の受信時、UHF放送信号の受信時
に係りなく、常時、最適な状態でトラップすることがで
きるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1は、本発明によるチューナのトラップ
回路の第1実施例を示す回路構成図であって、チューナ
が欧州のテレビジョン放送システムに適合した構成であ
る例を示すものである。
【0019】図1に示されるように、本実施例のトラッ
プ回路1は、混合回路2の出力端と中間周波増幅回路3
の入力端との間に、平衡回路として接続配置されるもの
で、第1コンデンサ4、第1インダクタ5、第1可変容
量ダイオード6、第2可変容量ダイオード7からなる第
1トラップ回路8と、第2コンデンサ9、第2インダク
タ10、第3可変容量ダイオード11、第4可変容量ダ
イオード12からなる第2トラップ回路13と、中間タ
ップ付の第3インダクタ14、第3コンデンサ15から
なる同調回路16と、第1直流阻止コンデンサ17と、
第2直流阻止コンデンサ18と、バイパスコンデンサ1
9と、4つの抵抗20、21、22、23と、直流電圧
供給端子24と、VHF選択信号供給端子25と、UH
F選択信号供給端子26とを備えている。
【0020】そして、第1トラップ回路は、第1コン
デンサ4と第1インダクタ5が並列接続され、これらに
第1可変容量ダイオード6と第2可変容量ダイオード7
の直列接続回路が並列接続されたもので、可変トラップ
回路を構成している。この場合、第1トラップ回路
は、一端が混合回路2の一方の出力端に接続され、他端
が第1直流阻止コンデンサ17を介して中間周波増幅回
路3の一方の入力端I1に接続されている。第1可変容
量ダイオード6と第2可変容量ダイオード7の接続点
は、抵抗20を介してVHF選択信号供給端子25に接
続され、VHF選択信号供給端子25は抵抗21を介し
て接地点に接続されている。
【0021】第2トラップ回路13は、第2コンデンサ
9と第2インダクタ10が並列接続され、これらに第3
可変容量ダイオード11と第4可変容量ダイオード12
の直列接続回路が並列接続されたもので、同様に可変ト
ラップ回路を構成している。この場合、第2トラップ回
路13は、一端が混合回路2の他方の出力端に接続さ
れ、他端が第2直流阻止コンデンサ18を介して中間周
波増幅回路3の他方の入力端I2 に接続されている。第
3可変容量ダイオード11と第4可変容量ダイオード1
2の接続点は、抵抗22を介してUHF選択信号供給端
子26に接続され、UHF選択信号供給端子26は、抵
抗23を介して接地点に接続されている。
【0022】同調回路16は、第3インダクタ14と第
3コンデンサ15とが並列接続されたもので、一端が混
合回路2の一方の出力端O1 に接続され、他端が混合回
路2の他方の出力端O2 に接続されている。第3インダ
クタ14の中間タップは、直流電圧供給端子24に直接
接続されるともに、バイパスコンデンサ19を介して接
地点に接続されている。
【0023】また、直流電圧供給端子24は、常時、一
定の直流電圧(例えば5V)が供給される。VHF選択
信号供給端子25は、VHF放送信号の受信時に一定の
直流電圧(例えば5V)が供給され、UHF放送信号の
受信時に接地電位(0V)が供給される。一方、UHF
選択信号供給端子26は、VHF放送信号の受信時に接
地電位(0V)が供給され、UHF放送信号の受信時に
一定の直流電圧(例えば5V)が供給される。
【0024】ところで、欧州のテレビジョン放送システ
ムによれば、VHF放送信号については、2チャネルか
ら12チャネルまでの11チャネルが割り当てられ、各
チャネルの周波数帯域が7.0MHzで、映像キャリア
周波数と音声キャリア周波数との周波数差が5.5MH
zになっている。また、UHF放送信号については、2
1チャネルから69チャネルまでの49チャネルが割り
当てられ、各チャネルの周波数帯域が8.0MHzで、
映像キャリア周波数と音声キャリア周波数との周波数差
が5.5MHzになっている。そして、チューナにおい
ては、映像中間周波数fpが38.9MHzに、音声中
間周波数fsが33.4MHzに選ばれている。
【0025】図2は、図1に図示されたトラップ回路か
ら出力される中間周波信号の周波数レスポンスの一例を
示す特性図であって、実線はVHF放送信号の受信時に
おける周波数レスポンスを示し、点線はUHF放送信号
の受信時における周波数レスポンスを示すものである。
【0026】図2に示される特性を、VHF放送信号の
11チャネル(周波数帯域が216乃至223MHz、
中心キャリア周波数が219.5MHz、映像キャリア
周波数が217.25MHz、音声キャリア周波数が2
22.75MHz)を受信している場合、及び、UHF
放送信号の22チャネル(周波数帯域が478乃至48
6MHz、中心キャリア周波数が482MHz、映像キ
ャリア周波数が479.25MHz、音声キャリア周波
数が486.75MHz)を受信している場合を例に挙
げて説明する。
【0027】始めに、VHF放送信号の11チャネルの
受信時に、混合回路2において受信信号と周波数混合さ
れる上側局部発振周波数には256.15MHzが選択
され、局部発振周波数256.15MHzと映像キャリ
ア周波数217.25MHzとの周波数差から映像中間
周波数(P)38.9MHzが導出され、同様に局部発
振周波数256.15MHzと音声キャリア周波数22
2.75MHzとの周波数差から音声中間周波数(S)
33.4MHzが導出される。
【0028】この場合、受信される11チャネルに対す
る妨害波としては、局部発振周波数256.15MHz
と上側に隣接する12チャネル(周波数帯域が223乃
至230MHz、中心キャリア周波数が226.5MH
z、映像キャリア周波数が224.25MHz、音声キ
ャリア周波数が229.75MHz)の映像キャリア周
波数224.25MHzとの周波数差31.9MHzを
有する映像妨害波PVと、局部発振周波数256.15
MHzと下側に隣接する10チャネル(周波数帯域が2
09乃至216MHz、中心キャリア周波数が212.
5MHz、映像キャリア周波数が210.25MHz、
音声キャリア周波数が215.75MHz)の音声キャ
リア周波数215.75MHzとの周波数差40.4M
Hzを有する音声妨害波SV とがあり、これら映像妨害
波PV 及び音声妨害波SV を第1トラップ回路8及び第
2トラップ回路13を用いて除去する必要がある。
【0029】次に、UHF放送信号の22チャネルの受
信時に、混合回路2において受信信号と周波数混合され
る上側局部発振周波数には518.15MHzが選択さ
れ、局部発振周波数518.15MHzと映像キャリア
周波数479.25MHzとの周波数差から映像中間周
波数(P)38.9MHzが導出され、同様に局部発振
周波数256.15MHzと音声キャリア周波数22
2.75MHzとの周波数差から音声中間周波数(S)
33.4MHzが導出される。
【0030】この場合、受信される22チャネルに対す
る妨害波としては、局部発振周波数518.15MHz
と上側に隣接する23チャネル(周波数帯域が486乃
至494MHz、中心キャリア周波数が490MHz、
映像キャリア周波数が487.25MHz、音声キャリ
ア周波数が492.75MHz)の映像キャリア周波数
487.25MHzとの周波数差30.9MHzを有す
る映像妨害波PU と、局部発振周波数518.15MH
zと下側に隣接する21チャネル(周波数帯域が470
乃至478MHz、中心キャリア周波数が474MH
z、映像キャリア周波数が471.25MHz、音声キ
ャリア周波数が476.75MHz)の音声キャリア周
波数476.75MHzとの周波数差41.4MHzを
有する音声妨害波SU とがあり、これら映像妨害波PU
及び音声妨害波SU を同様に第1トラップ回路8及び第
2トラップ回路13を用いて除去する必要がある。
【0031】以上の説明においては、VHF放送信号の
11チャネル、UHF放送信号の22チャネルを受信す
る場合について行ったものであるが、VHF放送信号の
他のチャネルを受信する場合及びUHF信号の他のチャ
ネルを受信する場合も、前述の場合と全く同じである。
【0032】このように、UHF放送信号の受信時にお
ける上側に隣接するチャネルの映像妨害波PU の周波数
30.9MHzとVHF放送信号の受信時における上側
に隣接するチャネルの映像妨害波PV の周波数31.9
MHzとは、映像妨害波PUが映像妨害波PV よりも1
MHzだけ低域側にずれており、また、UHF放送信号
の受信時における下側に隣接するチャネルの音声妨害波
U の周波数41.4MHzとVHF放送信号の受信時
における下側に隣接するチャネルの音声妨害波SV の周
波数40.4MHzとは、反対に、音声妨害波SU が音
声妨害波SV よりも1MHzだけ高域側にずれている。
【0033】続いて、図2の特性図を併用し、図1に図
示された第1実施例の動作について説明する。
【0034】混合回路2は、受信された放送信号と局部
発振信号とを周波数混合し、中間周波(IF)信号を含
んだ周波数混合信号を出力端O1 、O2 から出力してト
ラップ回路1に入力する。トラップ回路1は、同調回路
16において供給された周波数混合信号の中からIF信
号を選択抽出し、得られたIF信号を第1トラップ回路
8及び第2トラップ回路13に供給する。
【0035】いま、チューナ1がVHF放送信号を受信
しているとき、直流電圧供給端子24には5Vの直流電
圧、VHF選択信号供給端子25には5Vの直流電圧、
UHF選択信号供給端子26には0Vの接地電圧がそれ
ぞれ加えられる。この場合、第1トラップ回路8におい
ては、第1可変容量ダイオード6及び第2可変容量ダイ
オード7の両端にそれぞれ5Vが加わり(端子間電圧が
ほぼ0V)、第1可変容量ダイオード6及び第2可変容
量ダイオード7の総合容量が大きくなっているので、第
1トラップ回路8のトラップ周波数は低域側方向に移行
し、音声妨害波SV にほぼ等しい40.4MHzにな
る。また、第2トラップ回路13においては、第3可変
容量ダイオード11及び第4可変容量ダイオード12の
カソード側だけにそれぞれ5Vが加わり(端子間電圧が
ほぼ5V)、第3可変容量ダイオード11及び第4可変
容量ダイオード12の総合容量が小さくなっているの
で、第2トラップ回路13のトラップ周波数が高域側方
向に移行し、映像妨害波PV にほぼ等しい31.9MH
zになる。
【0036】一方、チューナ1がUHF放送信号を受信
しているとき、直流電圧供給端子24には5Vの直流電
圧、VHF選択信号供給端子25には0Vの接地電圧、
UHF選択信号供給端子26には5Vの直流電圧がそれ
ぞれ加えられる。この場合、第1トラップ回路8におい
ては、第1可変容量ダイオード6及び第2可変容量ダイ
オード7のカソード側だけにそれぞれ5Vが加わり(端
子間電圧がほぼ5V)、第1可変容量ダイオード6及び
第2可変容量ダイオード7の総合容量が小さくなってい
るので、第1トラップ回路8のトラップ周波数は高域側
方向に移行し、音声妨害波SU にほぼ等しい41.4M
Hzになる。また、第2トラップ回路13においては、
第3可変容量ダイオード11及び第4可変容量ダイオー
ド12の両端にそれぞれ5Vが加わり(端子間電圧がほ
ぼ0V)、第3可変容量ダイオード11及び第4可変容
量ダイオード12の総合容量が大きくなっているので、
第2トラップ回路13のトラップ周波数が低域側方向に
移行し、映像妨害波PU にほぼ等しい30.9MHzに
なる。
【0037】そして、第1トラップ回路8及び第2トラ
ップ回路13において、隣接チャネルの映像妨害波
V 、PU 及び隣接チャネルの音声妨害波SV 、SU
それぞれトラップされた中間周波信号は、第1直流阻止
コンデンサ17及び第2直流阻止コンデンサ18を介し
て中間周波増幅回路3の一方の入力端I1 と他方の入力
端I2 に供給される。
【0038】このように、第1実施例によれば、VHF
放送信号の受信時及びUHF放送信号の受信時に、VH
F放送信号とUHF放送信号との1チャネルの周波数帯
域の違いに対応して、第1トラップ回路8及び第2トラ
ップ回路13のトラップ周波数は高域側または低域側に
移行し、隣接チャネルの映像妨害波PV 、PU 及び隣接
チャネルの音声妨害波SV 、SU をそれぞれトラップす
るようにしているので、トラップ回路1は、図2の実線
(VHF放送信号の受信時)または点線(UHF放送信
号の受信時)に示されるような周波数レスポンスを有す
る中間周波信号を出力させることができる。
【0039】次に、図3は、本発明によるチューナのト
ラップ回路の第2実施例を示す回路構成図であって、第
1の実施例と同様に、チューナが欧州のテレビジョン放
送システムに適合した構成である例を示すものである。
【0040】図3において、図1に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0041】この第2実施例と前記第1の実施例との構
成の違いは、第1実施例が第1コンデンサ4、第1イン
ダクタ5、第1可変容量ダイオード6、第2可変容量ダ
イオード7からなる第1トラップ回路8(可変トラップ
回路)を具備しているのに対し、第2実施例が第1コン
デンサ4、第1インダクタ5からなる第1トラップ回路
8’(固定トラップ回路)を具備している点、及び、第
1実施例が抵抗20、21及びVHF選択電圧供給端子
25を具備しているのに対し、第2実施例がこれらの抵
2021及びVHF選択電圧供給端子25を具備し
ていない点だけであって、その他に、第2実施例と第1
実施例との間に構成上の違いはない。このため、第2実
施例の構成については、これ以上の詳しい説明を省略す
る。
【0042】また、第2実施例は、固定トラップ回路か
らなる第1トラップ回路8’を用いており、そのトラッ
プ周波数をVHF放送信号の受信時の音声妨害波SV
略等しい周波数40.4MHzに選んでいるもので、V
HF放送信号の受信時及びUHF放送信号の受信時のい
ずれの場合であっても、第1トラップ回路8’のトラッ
プ周波数は音声妨害波SV の周波数40.4MHzに固
定されているので、VHF放送信号の受信時には周波数
40.4MHzの音声妨害波SV が大きくトラップさ
れ、UHF放送信号の受信時には周波数41.1MHz
の音声妨害波SUの一部がトラップされるように動作す
る点において、第1実施例の動作と異なっているもの
で、その他の動作については、第1実施例の動作と同じ
である。このため、第2実施例の動作については、これ
以上の詳しい説明を省略する。
【0043】なお、第2実施例において、第1トラップ
回路8’側を固定トラップ回路にした理由は、VHF放
送信号の受信時の映像妨害波PV の影響及びUHF放送
信号の受信時の映像妨害波PU の影響に比べて、VHF
放送信号の受信時の音声妨害波SV の影響及びUHF放
送信号の受信時の音声妨害波SU の影響の方が少ないか
らである。
【0044】このように、第2の実施例においても、V
HF放送信号の受信時及びUHF放送信号の受信時に、
VHF放送信号とUHF放送信号との1チャネルの周波
数帯域の違いに対応して、第1トラップ回路8’の固定
トラップ周波数で隣接チャネルの音声妨害波SV 、SU
をそれぞれトラップするとともに、第2トラップ回路1
3のトラップ周波数を高域側または低域側に移行させ
て、隣接チャネルの映像妨害波PV 、PU をそれぞれト
ラップするようにしているので、図2に示される周波数
レスポンスに類似した周波数レスポンスを有する中間周
波信号を出力させることができる。
【0045】なお、前記各実施例においては、チューナ
が欧州のテレビジョン放送システムに適合したものであ
る場合を例に挙げて説明したが、本発明によるチューナ
は欧州のテレビジョン放送システムに適合したものに限
られるものでなく、その放送システムに類似の放送シス
テムにも同様に適合できることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、VHF
放送信号とUHF放送信号との1チャネルの周波数帯域
が異なる場合に、2つのトラップ回路の少なくとも一方
を可変トラップ回路によって構成し、VHF放送信号の
受信時における2つのトラップ回路のトラップ周波数
と、UHF放送信号の受信時における2つのトラップ回
路のトラップ周波数とを異ならせることにより、中間周
波信号の受信チャネル信号の両側の隣接チャネルの妨害
波を、VHF放送信号の受信時、UHF放送信号の受信
時に係わりなく、常時、最適な状態でトラップすること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチューナのトラップ回路の第1実
施例を示す回路構成図である。
【図2】図1に図示されたトラップ回路から出力される
中間周波信号の周波数レスポンスの一例を示す特性図で
ある。
【図3】本発明によるチューナのトラップ回路の第2実
施例を示す回路構成図である。
【図4】従来のチューナのトラップ回路の一例を示す回
路構成図である。
【符号の説明】
1 トラップ回路 2 混合回路 3 中間周波増幅回路 4 第1コンデンサ 5 第1インダクタ 6 第1可変容量ダイオード 7 第2可変容量ダイオード 8、8’ 第1トラップ回路 9 第2コンデンサ 10 第2インダクタ 11 第3可変容量ダイオード 12 第4可変容量ダイオード 13 第2トラップ回路 24 直流電圧供給端子 25 VHF選択信号供給端子 26 UHF選択信号供給端子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/18 H04B 1/26 H03H 1/00 - 3/00 H04N 5/14 - 5/217

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した放送信号と局部発振信号とを周
    波数混合して中間周波信号を形成する混合回路の平衡出
    力ラインの一方に前記中間周波信号に対する上側隣接チ
    ャネルの妨害波をトラップするトラップ回路、他方に下
    側隣接チャネルの妨害波をトラップするトラップ回路を
    それぞれ接続し、VHF放送信号とUHF放送信号との
    1チャネルの周波数帯域が異なる場合、前記2つのトラ
    ップ回路をトラップ周波数のシフト可能な可変トラップ
    回路で構成し、VHF放送信号の受信時における前記2
    つのトラップ回路のトラップ周波数とUHF放送信号の
    受信時における前記2つのトラップ回路のトラップ周波
    数とを異ならせ、前記上側隣接チャネルの妨害波及び前
    記下側隣接チャネルの妨害波をトラップすることを特徴
    とするチューナのトラップ回路。
  2. 【請求項2】 受信した放送信号と局部発振信号とを周
    波数混合して中間周波信号を形成する混合回路の平衡出
    力ラインの一方に前記中間周波信号に対する上側隣接チ
    ャネルの妨害波をトラップするトラップ回路、他方に下
    側隣接チャネルの妨害波をトラップするトラップ回路を
    それぞれ接続し、VHF放送信号とUHF放送信号との
    1チャネルの周波数帯域が異なる場合、前記2つのトラ
    ップ回路の一方をトラップ周波数のシフト可能な可変ト
    ラップ回路、他方をトラップ周波数の固定された固定ト
    ラップ回路でそれぞれ構成し、VHF放送信号の受信時
    における前記可変トラップ回路のトラップ周波数とUH
    F放送信号の受信時における前記可変トラップ回路のト
    ラップ周波数とを異ならせ、前記上側隣接チャネルの妨
    害波及び下側隣接チャネルの妨害波をトラップすること
    を特徴とするチューナのトラップ回路。
  3. 【請求項3】 前記可変トラップ回路は、可変容量ダイ
    オードを含み、前記可変容量ダイオードの供給電圧を変
    化させ、トラップ周波数をシフトさせるものであること
    を特徴とする請求項1または2に記載のチューナのトラ
    ップ回路。
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