JPH10221287A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH10221287A
JPH10221287A JP9023908A JP2390897A JPH10221287A JP H10221287 A JPH10221287 A JP H10221287A JP 9023908 A JP9023908 A JP 9023908A JP 2390897 A JP2390897 A JP 2390897A JP H10221287 A JPH10221287 A JP H10221287A
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gas sensor
sensor
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Masaji Tsuzuki
正詞 都築
Takashi Kawai
尊 川合
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リン等の被毒に対して耐久性の高いガスセン
サを提供すること。 【解決手段】 センサ素子部1は、酸素濃淡電池素子3
及び酸素ポンプ素子5と、該両素子3,5の間に積層さ
れて測定ガス室7を形成するスペーサ9とからなる検出
部材6を備え、更に検出部材6の外側に所定間隔を空け
てヒータ13を備えている。スペーサ9には、測定ガス
室7と外部とを連通するために、左右に一対の連通孔1
9a,19bが設けられ、各連通孔19a,19bには
多孔質材料が充填された拡散律速層21a,21bが形
成されて、拡散律速層21によって検出ガスの測定ガス
室7への流入等の律速が行われる。特にこの拡散律速層
21は、アルミナから構成されており、その表面(即ち
ガス透過気孔の内周面等)には、薄くCaのコート層が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ等の様なガ
ス透過気孔を有するガスセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車の排気ガス中の
CO、NOx、HCを軽減するために、排気系に酸素セ
ンサを配置し、この酸素センサの出力に基づいて、エン
ジンに供給する燃料混合気の空燃比を制御している。
【0003】この様な空燃比の制御に使用される酸素セ
ンサとしては、例えば酸素濃淡電池素子と酸素ポンプ素
子との間に測定ガス室を設けるとともに、該測定ガス室
と測定雰囲気との間に拡散律速層を設けた全領域空燃比
センサが知られている。この拡散律速層は、多数のガス
透過気孔を備えた多孔質層であり、例えば外部から測定
ガス室内に導入される検出ガス(排気ガス)の拡散律速
を行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、自動車用エン
ジン等の内燃機関に使用される燃料やエンジンオイルの
中には、リン(P)を含むものが存在し、このリンを含
む燃料やエンジンオイルを使用すると、排気ガス中には
ガス状のリンの微小粒子が一緒に排出される。ところ
が、これらのリンの微小粒子(飛散成分)は、拡散律速
層の表面に付着すると、そのガス透過気孔に目詰まりが
発生するという問題がある。
【0005】つまり、酸素センサが適用される排気ガス
の温度は、通常かなり高いので、酸素センサの使用中に
拡散律速層にリンが付着すると、リンと拡散律速層の材
料が反応して、酸素センサの使用時の温度にて液相とな
る物質が生ずることがあり、それによって、リンが反応
したガラス状の物質が拡散律速層の表面等に堆積して、
ガス透過気孔に目詰まりが発生する。この目詰まりが発
生すると、ガスの拡散抵抗が変化するので、空燃比の検
出を精度良く行なうことができない。
【0006】この目詰まりの問題に対しては、多孔質の
気孔率や気孔径を調整する対策が採られているが、必ず
しも十分ではない。特に近年では、排気ガス規制の高ま
りに伴い、ますます高精度の空燃比制御が必要とされて
おり、更に信頼性も長期間の保証が要求される様になっ
ており、一層の改善が望まれている。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、リン等の被毒に対して耐久性の高いガ
スセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、ガ
ス透過気孔を形成する構造体には、ガスセンサの使用時
の温度範囲にて構造体自身と検出ガス中の飛散成分との
反応によって液相となる物質が生成されることを抑制す
る材料が含まれている。
【0009】従って、ガスセンサの使用時に、飛散成分
がガス透過気孔に付着しても、この飛散成分が構造体の
材料と反応して液相となる物質が生成されにくい。その
ため、ガス透過気孔に目詰まりが生じにくいので、ガス
センサの耐久性が向上する。 ・前記材料としては、液相の生成を抑制することができ
れば、元素の単体でもよく或は化合物でもよい。
【0010】・ここで、ある基材に前記材料を単体とし
て担持させて構造体を形成する場合には、担持させる元
素の塩(低温で分解する塩)を溶解した溶液(例えば水
溶液)に基材を浸漬させたり、又は基材に該溶液を筆塗
りして塩を付着させた後に、加熱処理することで、単体
としての元素を担持させることができる。
【0011】・また、ある基材に前記材料を化合物とし
て担持させて構造体を形成する場合には、化合物を溶解
した溶液(例えば水溶液)に基材を浸漬させたり、又は
基材に該溶液を筆塗りした後に、加熱処理することで、
化合物を担持させることができる。尚、化合物として
は、リン酸カルシウムやリン酸マウネシウムが、Pを捕
捉する能力に優れて、且つ捕捉した後も液相となり難い
ので好適である。
【0012】・更に、構造体全体を、液相の生成を抑制
する材料で構成してもよく、又は所定の割合で含んでい
てもよく、或は構造体の一部がその材料で構成されてい
てもよい。 ・前記ガスセンサとしては、理論空燃比にてその出力が
急変する酸素センサや、空燃比を全領域にて検出できる
全領域空燃比センサが挙げられる。
【0013】・前記センサの検出部としては、例えばセ
ラミックス製の感ガス材料からなる基板に一対の電極
(例えば基準電極と測定電極)が設けられたガス検出素
子が挙げられ、感ガス材料としては、例えば検出ガス中
の酸素濃度に応じて起電力が変化する(ジルコニア等
の)固体電解質や、検出ガス中の酸素濃度に応じて内部
抵抗が変化する(チタニア等の)抵抗変化型の材料が挙
げられる。
【0014】請求項2の発明では、構造体には、検出ガ
スの飛散成分のPとの反応によって液相となる物質が生
成されるを抑制する材料が含まれている。つまり、目詰
まりを生じ易い飛散成分としてはPが挙げられるが、こ
のPと反応して液相を生じにくい材料を選択することに
より、例えば排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素セン
サにおいて、目詰まりが生じ難いという利点がある。
【0015】請求項3の発明では、ガス透過気孔を有す
る構造体として、多孔質の拡散律速層が挙げられる。こ
の拡散律速層が目詰まりを生じると、拡散律速の程度が
変化してしまうので、ガスセンサの出力に好ましくない
影響を与えるが、本発明では、拡散律速層のガス透過気
孔に目詰まりを生じ難いので耐久性に富み、長期間にわ
たり、例えば排気ガス中の酸素濃度等を正確に検出する
ことができる。
【0016】請求項4の発明では、拡散律速層の拡散抵
抗は、内側部分で大きく外側部分で小さく設定されてい
る。つまり、P等の被毒物質は、当然ながら拡散律速層
の検出ガスが導入される側(外側部分)に多く付着する
ので、どうしても外側部分に目詰まりが生じ易いが、本
発明では、外側部分の拡散抵抗が小さく(例えば外側部
分の目が粗く)設定されているので、仮に外側部分に多
少被毒物質が付着して部分的に拡散抵抗が増大しても、
拡散律速層全体の拡散抵抗に与える影響は少なくなり、
良好なガスセンサの出力が得られる。
【0017】請求項5の発明では、ガス透過気孔を有す
る構造体として、ガスセンサの測定電極を覆う多孔質の
保護層が挙げられる。尚、測定電極とは、検出ガスが到
達する電極である。ここでは、保護層は、前記拡散律速
層の様に拡散律速を行うためのものではないが、P等の
被毒物質により、保護層に目詰まりが生じて検出ガスが
電極に到達し難くなると、センサの出力に悪影響を及ぼ
すので好ましくない。
【0018】そこで、本発明では、保護層においても目
詰まりが生じ難いので、酸素濃度等の測定を好適に行う
ことができる。請求項6の発明では、ガスセンサの使用
時におけるガス透過気孔の温度範囲が、500℃以上で
ある。
【0019】つまり、この温度範囲の場合に、例えばP
等が例えば酸素センサの拡散律速層に付着すると液相が
生じ易いが、この様な使用温度範囲のときに、本発明の
構成のガスセンサを適用すると、長期間にわたり精密な
測定を行うことができる。尚、700℃以上の場合に
は、一層液相が生じ易いが、その様な過酷な条件でも、
本発明の構成のガスセンサを適用することができる。
【0020】請求項7の発明では、構造体の一部又は全
体は、Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムから
構成されている。つまり、Ca/P比が1.0以上のリ
ン酸カルシウムの構造体に、Pが付着すると、このPと
リン酸カルシウムとの反応により、Ca/Pの比率が徐
々に低下するように化学変化するが、Ca/P比が1以
上の間はかなり高い温度範囲にわたって、後述する図4
の状態図に示す様に、液相とならずに固相のままであ
る。従って、通常のガスセンサの使用領域では固相のま
まであるので、このPを含む固体は液相の様に緻密に堆
積すること無く、従来の様なガラス状の目詰まりは発生
しない。
【0021】特に、リン酸カルシウムを用いると、Pと
の反応性が高く、Pを捕捉する能力に優れ、ガス検出素
子の電極にPが到達し難いので好適である。請求項8の
発明では、構造体が複数の多孔質層からなり、そのうち
の外側層が、Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウ
ムからなる。
【0022】つまり、前記請求項7と同様に、Ca/P
比が1.0以上の場合は、液相の発生及びガラス化によ
る目詰まりが生じにくいので、特にその様な組成の層を
外側に形成することにより、飛散するPに対して有効に
作用して、効果的に目詰まりを防止できる。
【0023】また、構造体が拡散律速層である場合に
は、内側の層を拡散律速を行う層とし、外側の層を目詰
まり防止用の層とする様に、役割分担できるので、各機
能を最も発揮できる構成とすることができる。請求項9
の発明では、構造体の表面に、Mg及び/又はCaの成
分をコートしている。尚、この構造体の表面とは、ガス
透過気孔を構成する壁面の表面(例えば孔の内周面)を
意味している。
【0024】前記MgやCaは、Pの捕捉能力が高く、
また、Pと反応しても液相ではなく固相となるので、従
来の様なガラス状の目詰まりの発生を防止することがで
きる。特に、前記Ca/P比が1.0以上のリン酸カル
シウムの構造体の表面に、MgやCaをコートすると、
その効果が一層顕著になるので好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガスセンサの例
(実施例)について説明する。 (実施例1)本実施例のガスセンサは、例えば自動車の
排気系に取り付けられて、検出ガス(排気ガス)中の酸
素濃度(空燃比)を測定する酸素センサであり、特に空
燃比を全領域にわたって検出できるいわゆる全領域空燃
比センサである。
【0026】a)本実施例の酸素センサは、金属製の筒
状の容器(図示せず)内に、主としてセラミックスから
なる板状のセンサ素子部を配置したものである。図1及
び図2に示す様に、このセンサ素子部1は、固体電解質
基板3aの両側に多孔質電極3b,3cを形成した酸素
濃淡電池素子3と、同じく固体電解質基板5aの両側に
多孔質電極5b,5cを形成した酸素ポンプ素子5と、
これらの両素子3,5の間に積層されて測定ガス室7を
形成するスペーサ9とからなる検出部材6を備え、更
に、この検出部材6の酸素ポンプ素子5側の外側に、ス
ペーサ11により所定間隔を空けて、両素子3,5を加
熱するヒータ13を備えている。
【0027】ここで、両素子3,5は、イットリア−ジ
ルコニア固溶体からなる固体電解質基板3a,5aの各
々の両側に、矩形状の多孔質電極3b,3c,5b,5
cを形成したものであり、この多孔質電極3b,3c,
5b,5cは、共素地としてイットリア−ジルコニア固
溶体と残部白金とから形成されている。尚、前記固体電
解質基板3a,5aの材料としては、イットリア−ジル
コニア固溶体の他に、カルシア−ジルコニア固溶体、二
酸化セリウム、二酸化トリウム、二酸化ハフニウム等の
各固溶体、ペロブスカイト型固溶体、3価金属酸化物固
溶体等を使用できる。
【0028】また、前記酸素ポンプ素子3の外側は、多
孔質電極3cに対応する中空部15aを有したアルミナ
からなる絶縁層15に覆われている。そして、その中空
部15aには、多孔質電極5cを覆って外部から保護す
る主にアルミナからなる多孔質の電極保護層17が形成
されている。
【0029】前記測定ガス室7は、酸素濃淡電池素子3
と酸素ポンプ素子5との間に、多孔質電極3c,5bに
対応する中空部9aを有する主にアルミナからなるスペ
ーサ9を挟んで接合することにより形成され、その中空
部9aからなる測定ガス室7の内側には、前記両多孔質
電極3c,5bが露出している。
【0030】前記スペーサ9には、測定ガス室7と外部
とを連通するために、左右に一対の連通孔19a,19
bが設けられており、各連通孔19a,19bには、多
孔質の材料が充填された拡散律速層21a,21b(2
1と総称する)が形成され、この拡散律速層21によっ
て検出ガスの測定ガス室7への流入等の律速が行われ
る。
【0031】特に本実施例では、拡散律速層21は、ア
ルミナから構成されており、その表面(即ちガス透過気
孔の内周面等)には、薄くCaのコート層(図示せず)
が形成されている。尚、このCaのコートに代えてMg
をコートしてもよく、或は、CaとMgの両方のコート
を施してもよい。
【0032】また、酸素濃淡電池素子3の外側には、多
孔質電極3bを覆うように、固体電解質からなる遮蔽体
23が貼り付けられており、後述の検出回路25にて酸
素濃淡電池素子3の多孔質電極3b側から多孔質電極3
c側へと微小電流iCPを流したときに、多孔質電極3b
側に汲み込まれた酸素がそのまま排出されないようにさ
れている。また、酸素濃淡電池素子3には、このように
多孔質電極3b側に汲み込まれた酸素の一部を測定ガス
室7に漏出させるための漏出抵抗部3d(図3参照)が
形成されている。
【0033】尚、前記ヒータ13の一方の側、即ち酸素
ポンプ素子5側には、発熱パターン27が設けられ、他
方の側には周知のマイグレーション防止パターン29が
形成されている。 b)次に、図3に基づいて、酸素センサの電気的構成及
びその制御について説明する。
【0034】図3に示す様に、酸素濃淡電池素子3及び
酸素ポンプ素子5の測定ガス室7に接した多孔質電極3
c,5bは、抵抗器R2を介して接地されており、他方
の多孔質電極3b,5cは、各々検出回路25に接続さ
れている。そして、検出回路25内では、酸素濃淡電池
素子3の遮蔽体23側の多孔質電極3bが、他端に定電
圧VCPが印加された抵抗器R1に接続されている。抵抗
器R1は、酸素濃淡電池素子3に略一定の微小電流iCP
を供給するためのものであり、その抵抗値は、抵抗器R
2及び酸素濃淡電池素子3の内部抵抗に比べて十分大き
な値となっている。
【0035】また、この抵抗器R1の多孔質電極3b
は、差動増幅器AMPの−側入力端子に接続されてい
る。差動増幅器AMPの+側入力端子には、基準電圧V
COが入力されているため、差動増幅器AMPからは、基
準電圧VCOと酸素濃淡電池素子3の多孔質電極3b側電
圧との差に応じた電圧が出力される。また、この差動増
幅器AMPの出力は、抵抗器R3を介して、酸素ポンプ
素子5のヒータ13側の多孔質電極5cに接続されてい
る。この結果、酸素ポンプ素子5には、差動増幅器AM
Pの出力に応じて、ポンプ電流ipが双方向に流れるこ
とになる。
【0036】つまり、この検出回路25は、酸素濃淡電
池素子3に微小電流iCPを流して多孔質電極3bに酸素
を汲み込むことにより、多孔質電極3bを内部酸素基準
源として機能させて、酸素濃淡電池素子3の両端に測定
ガス室7内の酸素濃度に応じた電圧を発生させ、更に、
その電圧(詳しくは抵抗器R2の両端電圧を含む)が基
準電圧VCOとなるように、差動増幅器AMPから酸素ポ
ンプ素子5にポンプ電流ipを供給することにより、測
定ガス室7内の酸素濃度を一定に保つ制御を行うように
構成されているのである。
【0037】そして、この制御によって生じるポンプ電
流ipは、周囲の測定ガス雰囲気中の酸素濃度に対応す
るため、そのポンプ電流ipを抵抗器R3により電圧信
号に変換して、それを排気中の酸素濃度、ひいては空燃
比を表わす検出信号として、内燃機関制御を行うマイク
ロコンピュータ等からなる電子制御回路(以下、ECU
という)31に出力する。
【0038】また、ヒータ13の発熱パターン27に
は、電圧切換回路33を介して、ヒータ電圧VHが印加
される。この電圧切換回路33は、ヒータ13に印加す
るヒータ電圧VHとして、例えばバッテリ電圧VB及びそ
の変更値を各々出力可能に構成されており、ECU31
から出力される電圧切換指令に応じて、いずれかをヒー
タ電圧VHとして、発熱パターン27に印加する。
【0039】c)次に、上述した構成の酸素センサのセ
ンサ素子部1の製造方法を簡単に説明する。まず、イッ
トリア−ジルコニア系の粉末にPVB系のバインダと有
機溶剤とを用い、周知のドクターブレード法により(酸
素濃淡電池素子3及び酸素ポンプ素子5の固体電解質基
板3a,5a)となるグリーンシートを製造する。
【0040】次に、白金とイットリア−ジルコニア系の
共素地とからなる材料にPVB系のバインダと有機溶剤
とを用いてペースト化し、スクリーンによって前記グリ
ーンシート上に印刷して、(固体電解質基板3a,5a
の多孔質電極3b,3c,5b,5c)となる電極パタ
ーンを形成する。
【0041】次に、この様にして形成したグリーンシー
トと、同様にして形成したアルミナからなる絶縁層1
5、遮蔽板23、スペーサ9等のグリーンシートを積層
圧着する。ここで、特に、前記スペーサ9となるグリー
ンシートには、中空部9a及び連通孔19a,19bと
なる空間が空けられているが、本実施例では、このスペ
ーサ9用のグリーンシートを他のグリーンシートに圧着
した後に、連通孔19a,19bとなる空間に、拡散律
速層21となるペーストを印刷する。このペーストは、
アルミナ系の材料にPVB系のバインダと有機溶剤とを
用いてペースト化したものであり、焼成すると多数のガ
ス透過気孔を有する多孔質の層となる。
【0042】そして、前記グリーンシート等を積層圧着
した後に、例えば1500℃の温度にて1時間の焼成を
行なうことにより、板状の検出部材6を得る。その後、
前記拡散律速層21の表面にCaのコートを行なうが、
その場合には、例えば濃度24重量%の酢酸カルシウム
水溶液を拡散律速層21の外側から例えば0.1μl程
度滴下し、1250℃にて60分の焼成を行なう。これ
によって、拡散律速層21を構成するアルミナの表面
(即ちガス透過気孔の表面)にCaがコートされること
になる。つまり、酢酸カルシウム水溶液がガス透過気孔
の内周面を濡らしながら拡散律速層21の内部まで染み
込むので、このCaのコート層は、拡散律速層21全体
にわたり形成される。
【0043】一方、ヒータ13は、同様にアルミナのグ
リーンシートに発熱パターン27となるペーストを印刷
し、これに他のグリーンシートを積層し、同様に焼成し
て形成する。尚、焼成した検出部材6とヒータ13と
は、耐熱性の無機接着剤にて接着してセンサ素子部1を
形成するが、これとは別に、検出部材6となるグリーン
シート等とヒータ13となるグリーンシート等を積層
し、同時に焼成してセンサ素子部1を形成してもよい。
【0044】この様にして製造された本実施例の酸素セ
ンサは、拡散律速層21のガス透過気孔の表面全体にわ
たってCaのコート層が形成されているので、後述する
実験例からも明かな様に、排気ガス中のPが拡散律速層
21に付着した場合でも、拡散律速層21の成分(アル
ミナ)がPと反応して液相となる物質が生成されること
を防止できる。
【0045】つまり、本実施例では、ガス透過気孔の表
面に付着したPは、ガス透過気孔の表面に配置されたC
aと反応して固体のリン酸カルシウムを形成するので、
従来の様に液相とならず、よってP化合物がガラス状と
なって、ガス透過気孔に目詰まりを生ずることがない。
そのため、本実施例の酸素センサは、長期間使用しても
拡散抵抗が変化し難く、耐久性に富むという利点があ
る。
【0046】尚、Caに代えて(又はCaに重ねて)、
Mgのコートを行なう場合には、酢酸マグネシウム水溶
液を同様に用いるが、このMgのコートを施したもの
は、拡散律速層21の表面にPが付着すると、同様に液
相とならず、固体のリン酸マグネシウムとなり、ガス透
過気孔に目詰まりが生じないので好適である。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、本実
施例と前記実施例1とは拡散律速層のみが異なり他の部
分は同一であるので、異なる点のみを説明する。
【0047】本実施例の拡散律速層には、Ca/P比が
1.0以上(例えば1.67)のリン酸カルシウムが含
まれている。つまり、この拡散律速層は、Ca10(PO
46(OH)2が約80重量%とCa3(PO4)2が約2
0重量%との複合材料から構成されている。
【0048】この拡散律速層を形成する場合には、連通
孔に対応した空間を有するスペーサのグリーンシートを
他のグリーンシートに積層した後に、この空間に前記焼
成後にリン酸カルシウムとなるペーストを印刷する。こ
のペーストは、Ca10(PO46(OH)2を含むペー
ストであり、その製造は下記の様にして行なう。
【0049】即ち、水酸アパタイトを1200℃で仮焼
した粉末に、エチルセルロース系バインダー固形分比2
0重量%、ブチルカルビトール固形分比60重量%、及
び気孔形成用の昇華性樹脂フィラー(固形分比13重量
%)混ぜて、ライカイ機にて混練してペーストとする。
【0050】その後、他のグリーンシート等を積層圧着
した後に、1500℃にて約2時間焼成して、検出部材
を完成する。この様に、本実施例では、拡散律速層は、
Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムから形成さ
れているので、前記実施例1と同様に、排気ガス中のP
が拡散律速層に付着した場合でも、そのガス透過気孔の
表面に付着したPは、ガス透過気孔の壁面を構成するC
a/P比が1.0以上のリン酸カルシウムのCaと反応
して固体のリン酸カルシウムを形成するので、従来の様
に液相とならず、よってガス透過気孔に目詰まりを生ず
ることがない。
【0051】この理由を、図4のCaO−P25の状態
図を用いて説明する。Ca/P比が1.0以上の領域、
即ち同図のC2Pから右側の領域では、温度がかなり上
昇しても固体の状態が維持されている。また、同図のC
2Pから左側の領域では、温度が低下すると液相が生じ
やすくなっている。従って、Ca/P比が1.0以上の
リン酸カルシウムを使用すると、たとえ、排気ガス中の
Pが拡散律速層に付着して、徐々にCa/P比が低下し
たとしても、すぐには液相が生じにくく、目詰まりが発
生し難いことが分かる。
【0052】尚、本実施例では、この拡散律速層とし
て、Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムを使用
したが、更に、この拡散律速層のガス透過気孔の表面
に、前記実施例1と同様にして、MgやCaのコート層
を設けてもよい。これにより、一層目詰まりを防止する
機能が向上する。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、本実
施例と前記実施例1とは主として拡散律速層が異なり他
の部分は同一であるので、異なる点のみを説明する。
【0053】図5に示す様に、本実施例の拡散律速層3
1は、連通孔33内に並んで設けられた外側層35及び
内側層37からなる2層構造である。このうち、内側層
35は、従来と同様なアルミナからなり主として拡散制
限を行なう(拡散抵抗が大きな)層である。一方、外側
層37は、主としてP等のデポジットを取るための(拡
散抵抗が小さな)層であり、Ca/P比1.63のリン
酸カルシウム複合材料からなる。即ち、外側層37は、
Ca/P比が1.0以上(例えば1.63)のリン酸カ
ルシウムを含む材料である、Ca10(PO46(OH)
2が約80重量%とCa3(PO4)2が約20重量%との
複合材料から構成されている。
【0054】前記の様な2層構造の拡散律速層31を形
成する場合には、連通孔33となる空間を有するスペー
サ39のグリーンシートの積層後に、内側層35及び外
側層37となる材料のペーストを印刷により塗布し、そ
の後、前記実施例1と同様に、他のグリーンシート等を
積層して焼成する。
【0055】この様に、本実施例では、拡散律速層31
が、実質的に拡散制限を行なう内側層35とP等のデポ
ジットを除去するための外側層37とからなる2層構造
であるので、各機能を十分に活かした構成とすることが
できる。つまり、内側層35としては、例えば加工性や
強度等に優れたアルミナ等を用いて、拡散制限を行なう
ために必要なガス透過気孔を確実に形成でき、一方、外
側層37としては、Pを付着させて固相とするのに最も
好ましい組成とすることができるので、各々の優れた機
能を発揮することができる。 (実施例4)次に、実施例4について説明するが、本実
施例と前記実施例1とは主として拡散律速層が異なり他
の部分は同一であるので、異なる点のみを説明する。
【0056】図6に示す様に、本実施例の拡散律速層4
1は、連通孔43内に設けられた内側層45と連通孔4
3の(検出部材の側面側の)外側開口部43aを覆う外
側層47からなる2層構造である。このうち、内側層4
5は、前記実施例3と同様に、アルミナからなり拡散制
限を行なう層である。一方、外側層47は、P等のデポ
ジットを取るための層であり、前記実施例2と同様な材
料、即ち、Ca/P比が1.0以上(例えば1.63)
のリン酸カルシウムを含む材料である、Ca10(P
46(OH)2が約80重量%とCa3(PO4)2が約
20重量%との複合材料から構成されている。
【0057】尚、これとは別に、外側層47として、C
a/P比が1.0のリン酸カルシウムを含む材料であ
る、Ca10(PO46(OH)2が約80重量%とCa3
(PO4)2が約20重量%との複合材料を採用できる。
そして、前記の様な2層構造の拡散律速層41を形成す
る場合には、連通孔43となる空間を有するスペーサ4
9のグリーンシートの積層後に、内側層45となる材料
のペーストを印刷により塗布し、その後、前記実施例1
と同様に、他のグリーンシート等を積層する。更に、内
側層45の外側(外側開口部43a側)を覆う様に、外
側層47となる材料のペーストを印刷した後に焼成す
る。
【0058】この様に、本実施例では、前記実施例3と
ほぼ同様に、拡散律速層41が、実質的に拡散制限を行
なう内側層45とP等のデポジットを除去するための外
側層47とからなる2層構造であるので、各機能を十分
に活かした構成とすることができる。
【0059】特に、本実施例では、検出部材の側面に外
側層47を形成する構成であるので、デポジット除去の
ために有効な表面積を大きくできるという利点がある。
尚、前記本実施例では、内側層45と外側層47とを同
時に焼成したが、例えば内側層45をグリーンシートと
ともに一旦焼成し、その後、焼成した内側層45に対し
て、その拡散律速を調製する作業を行ない、その後、外
側層47となるペーストを検出部材の側面に塗布してか
ら再度焼成してもよい。
【0060】(実験例)次に、前記各実施例の酸素セン
サを用いた実験例について説明する。この実験は、P被
毒耐久性試験であり、Pの付着による目詰まりの発生に
よって生ずる拡散抵抗の変化を調べたものである。
【0061】具体的には、前記各実施例の酸素センサと
比較例の従来の酸素センサを、エンジンの排気管に取り
付けて、そのip電流の変化率(Δip)の経時変化か
ら、拡散律速層の劣化の状態(即ち目詰まりの状態)を
調べた。その結果を下記表1、表2及び図7に示す。
【0062】実験条件; ・エンジン ;直列4気筒2000ccガソリンエンジ
ン、N.A. ・設定空燃比;λ=1 ・運転状態 ;無負荷、3000rpm定常運転 ・燃料 ;レギュラーガソリン+Zn−DBP(添
加量50cc/2リットル) ・コーバーコートした層(デポジットを除去する層)の
熱処理温度;試料No.10は1000℃、試料No.11は
500℃
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】この表1、表2及び図7から明かな様に、
前記各実施例の酸素センサにおいては、長い時間を経過
してもip電流の変化は少なく、よって目詰まりが生じ
にくいと判断されるので、耐久性に優れており好適であ
る。それに対して、比較例の試料No.11は、ip電流
が短期間で大きく変化するので、目詰まりが生じ易く、
耐久性に劣り好ましくない。特に比較例の試料No.12
は、2時間後には測定が不可能になるほど出力が低下す
るので好ましくない。
【0066】また、上述した実験例でも示した様に、C
a/P比が1.0以上であれば大きな効果を有するが、
Ca/P比が2.0以上のリン酸カルシウム(例えば
2.0の物質としては、Ca429が挙げられるが)
を用いることで、更に高い効果を達成することができる
ので好ましい。
【0067】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えば、前記各実施例では、酸素センサとして、
全領域空燃比センサを例に挙げたが、λセンサに本発明
を適用してもよい。例えばλセンサの検出ガス側を覆う
保護層を、上述した液相を抑制する素材で構成してもよ
い。
【0068】(2)前記各実施例では、拡散律速層を目
詰まりを防止する構成としたが、検出ガスが到達する側
の電極(測定電極)の表面に保護層を設ける場合には、
その保護層を前記拡散律速層と同様に目詰まりを防止す
る構成としてもよい。 (3)前記実施例1では、拡散律速層を構成するアルミ
ナの基材に対してCa等の元素の単体をコートする例を
挙げたが、例えばリン酸カルシウムやリン酸マグネシウ
ム等の化合物をコートしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、ガスセンサの使用時に、飛散成分がガス透過気孔に
付着しても、この飛散成分が構造体の材料と反応して液
相が生成されにくい。そのため、ガス透過気孔に目詰ま
りが生じにくいので、ガスセンサの耐久性が向上する。
【0070】請求項2の発明では、構造体の材料とし
て、飛散成分のPと反応して液相を生じにくい材料を選
択することにより、例えば排気ガス中の酸素濃度を検出
する酸素センサにおいて、目詰まりが生じ難くなる。請
求項3の発明では、拡散律速層のガス透過気孔に目詰ま
りを生じ難いので、長期間にわたり例えば排気ガス中の
酸素濃度を正確に検出することができる。
【0071】請求項4の発明では、外側部分の拡散抵抗
が小さく設定されているので、外側部分に多少被毒物質
が付着して部分的に拡散抵抗が増大しても、拡散律速層
全体の拡散抵抗に与える影響は少なくなり、良好なガス
センサの出力が得られる。請求項5の発明では、保護層
においても目詰まりが生じ難いので、酸素濃度等の測定
を好適に行うことができる。
【0072】請求項6の発明では、酸素センサが十分活
性を持って働く温度に加熱した場合でも、P等が拡散律
速層に付着した場合に生成される物質の融点が高く、液
相を生じ難い構成であるので、長期間にわたり精密な測
定を行うことができる。請求項7の発明では、構造体は
Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムから構成さ
れているので、Pが付着しても酸素センサが活性化する
温度で構造体が液相とならずに固相のままである。従っ
て、従来の様なガラス状の目詰まりは発生しない。
【0073】請求項8の発明では、外側層がCa/P比
が1.0以上のリン酸カルシウムからなるので、Pに対
して有効に作用する。また、内側層と外側層の機能が分
かれているので、各機能を最も発揮できる構成とするこ
とができる。請求項9の発明では、構造体の表面にMg
及び/又はCaの成分をコートしているので、Pと反応
しても液相ではなく固相となり、従来の様なガラス状の
目詰まりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素センサのセンサ素子部を一部
を破断して示す斜視図である。
【図2】 実施例1の酸素センサのセンサ素子部の拡散
律速層を示す説明図である。
【図3】 実施例1の酸素センサの電気的構成を示す説
明図である。
【図4】 実施例2の酸素センサの拡散律速層を構成す
る材料の状態図である。
【図5】 実施例3の酸素センサのセンサ素子部を破断
して示す説明図である。
【図6】 実施例4の酸素センサのセンサ素子部を破断
して示す説明図である。
【図7】 実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…センサ素子部 3…酸素濃淡電池素子 3a,5a…固体電解質基板 3b,3c,5b,5c…多孔質電極 5…酸素ポンプ素子 6…検出部材 7…測定ガス室 9,11…スペーサ 13…ヒータ 21,21a,21b,31,41…拡散律速層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサの検出部に検出ガスを導入可能な
    ガス透過気孔を有するガスセンサにおいて、 前記ガス透過気孔を形成する構造体と前記検出ガス中の
    飛散成分との反応によって前記ガスセンサの使用時の温
    度範囲にて液相となる物質が生成されることを抑制する
    材料が、前記構造体に含まれることを特徴とするガスセ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記構造体には、前記検出ガスの飛散成
    分のPとの反応によって液相となる物質が生成されるこ
    とを抑制する材料が含まれることを特徴とする前記請求
    項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記構造体は、多孔質の拡散律速層であ
    ることを特徴とする前記請求項1又は2記載のガスセン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記拡散律速層の拡散抵抗は、内側部分
    で大きく外側部分で小さく設定されていることを特徴と
    する前記請求項3記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記構造体は、ガスセンサの測定電極を
    覆う多孔質の保護層であることを特徴とする前記請求項
    1又は2記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記ガスセンサの使用時における前記ガ
    ス透過気孔の温度範囲が、500℃以上であることを特
    徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載のガスセン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記構造体の一部又は全体が、Ca/P
    比が1.0以上のリン酸カルシウムからなることを特徴
    とする前記請求項1〜6のいずれか記載のガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記構造体が複数の多孔質層からなり、
    そのうちの外側層が、Ca/P比が1.0以上のリン酸
    カルシウムからなることを特徴とする前記請求項7記載
    のガスセンサ。
  9. 【請求項9】 前記構造体の表面に、Mg及び/又はC
    aの成分をコートしたことを特徴とする前記請求項1〜
    8のいずれか記載のガスセンサ。
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