JP4520648B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ等の様に、測定対象のガスの透過が可能なガス透過気孔などを有するガスセンサ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば自動車の排気ガス中のCO、NOx、HCを軽減するために、排気系に酸素センサを配置し、この酸素センサの出力に基づいて、エンジンに供給する燃料混合気の空燃比を制御している。
【0003】
この様な空燃比の制御に使用される酸素センサとしては、例えば(ジルコニアを主成分とする)固体電解質体及び電極からなる酸素濃淡電池素子と同様な酸素ポンプ素子との間に測定ガス室を設けるとともに、測定ガス室と測定雰囲気との間を連通する連通孔に拡散律速層を設けた全領域空燃比センサが知られている。この拡散律速層は、多数のガス透過気孔を備えた多孔質層であり、外部(測定雰囲気側)から測定ガス室内に導入される検出ガス(排気ガス)の拡散律速を行うものである。
【0004】
また、一般に、自動車用エンジン等の内燃機関に使用される燃料やエンジンオイルの中には、リン(P)を含むものが存在し、このリンを含む燃料やエンジンオイルを使用すると、排気ガス中にはガス状のリンの微小粒子が一緒に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらのリンの微小粒子(飛散成分)は、拡散律速層の表面に付着すると、そのガス透過気孔に目詰まりが発生するという問題がある。
つまり、酸素センサが適用される排気ガスの温度は、通常かなり高いので、酸素センサの使用中に拡散律速層にリンが付着すると、リンと拡散律速層の材料が反応して、酸素センサの使用時の温度にて液相となる物質が生ずることがあり、それによって、リンが反応したガラス状の物質が拡散律速層の表面等に堆積して、ガス透過気孔に目詰まりが発生する。この目詰まりが発生すると、ガスの拡散抵抗が変化するので、空燃比の検出を精度良く行なうことができない。
【0006】
この目詰まりの問題に対しては、多孔質の気孔率や気孔径を調整する対策が採られているが、必ずしも十分ではない。
そこで、近年では、拡散律速層の外側(測定雰囲気側)に、リンやカルシウムを含む例えばリン酸カルシウムからなる被毒防止層を設け、この被毒防止層により排気ガス中のリンを捕捉(トラップ)するという技術(例えば特開平10−221287号公報参照)が提案されている。
【0007】
前記の技術では、被毒防止層により、排気ガス中に含まれるリンをトラップして、拡散律速層の目詰まりをかなり防止できる。
しかし、この技術を適用する場合、酸素センサを長期間使用しているうちには、被毒防止層と連通孔の内周壁との間にクラックが発生し、そのクラックが拡散律速層にまで達して、拡散律速ひいては酸素濃度の測定などに悪影響を及ぼすことがあった。
【0008】
また、固体電解質基体上に電極を形成し、その電極を覆うように被毒を防止する構造体を形成するようなセンサにおいても、構造体の上にリン又はカルシウムを含む別の被毒防止層を形成する場合がある。この被毒防止層を確実にセンサに接続するために、構造体を介さずに基体に被毒防止層を接合することが望ましいが、その場合にも、基体と被毒防止層が接合している部分にクラックが発生し、被毒防止層や構造体の剥離などを生ずることがあった。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、被毒防止部と固体電解質体の基体との間にクラックが発生することを防止して、耐久性の高いガスセンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明は、少なくともジルコニアを含む固体電解質体からなる基体と、測定雰囲気中の検出ガスを検出するように前記基体上に設けられた検出部と、前記検出部と前記測定雰囲気の間で、検出ガスが流通可能なガス流通通路の少なくとも一部を覆い、少なくともリン(P)及び/又はカルシウム(Ca)を含む被毒防止部と、を備えるガスセンサであって、前記被毒防止部が、リン及び/又はカルシウムの前記固体電解質体への拡散を抑制する拡散防止部を介して、前記基体に接合していることを特徴とするガスセンサを要旨とする。
【0011】
本発明では、検出ガスに対する所定の測定(例えば酸素などの特定成分の検出やその濃度の測定)を行うために、ガス流通通路を介して、検出ガスをセンサの検出部に導入する。また、被毒防止部により、センサの測定に影響を及ぼすカーボン等の被毒物質が検出部(例えばその電極)に到達することを防止する。更に、この被毒防止部により、検出ガス中のリン(場合によってはカーボン等)をトラップすることによって、(例えばリンが被毒防止部の成分と反応することに起因する)ガス流通通路の目詰まりを防止する。
【0012】
特に本発明では、被毒防止部と固体電解質体との間に設けられた拡散防止部により、被毒防止部側から固体電解質体側に、リンやカルシウムが拡散することを防止できる。
よって、リンやカルシウムが固体電解質側へ拡散することによる固体電解質体の表面部の劣化を防止できるので、固体電解質体と被毒防止部との間にクラックが発生することを防止できる。
【0013】
従って、前記クラックが検出部の近傍まで伸び、その結果、検出ガスが直接に検出部にまで到達することによるガスセンサの性能の低下を防止できるので、ガスセンサの耐久性が向上する。
・前記ガスセンサとしては、理論空燃比にてその出力が急変する酸素センサや、空燃比を全領域にて検出できる全領域空燃比センサが挙げられる。
【0014】
・前記センサの検出部としては、例えば固体電解質体からなる基板に一対の電極(例えば基準電極と測定電極)が設けられたガス検出素子が挙げられる。
(2)請求項2の発明は、前記検出部は、前記測定雰囲気からガス流通可能に隔離されているガス測定室に面しており、前記ガス流通通路は、少なくとも壁の一部が前記基体により構成された連通孔であり、前記測定雰囲気から前記連通孔を介して前記ガス測定室に到るガス流通経路を覆うように、前記被毒防止部が設けられていることを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサを要旨とする。
【0015】
本発明では、測定雰囲気側からガス測定室側に到るガス流通通路(連通孔)には、被毒防止部が設けられているので、検出部のリンによる被毒を防止できる。
(3)請求項3の発明は、前記検出部は、前記基体表面上に形成された電極であり、前記電極を覆って前記被毒防止部が設けられていることを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサを要旨とする。
【0016】
本発明では、電極を覆って被毒防止部が設けられているので、電極のリンによる被毒を防止できる。
(4)請求項4の発明は、前記ガス流通経路の前記被毒防止部よりも前記検出部の近くには、前記検出ガスの流通を律速するガス律速部が形成されていることを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
【0017】
本発明では、被毒防止部よりも検出部の近くに検出ガスの流通を律速するガス律速部が設けられているので、ガス律速部が目詰まりし難く、長期間にわたって検出ガスの拡散を適切に律速することができる。また、ガス律速部にまでクラックが到達し難いので、長期間にわたりガスセンサによる正確な測定(例えば酸素濃度の測定)を行うことができる。
【0018】
(5)請求項5の発明は、前記ガス律速部は、多孔質セラミックスであることを特徴とする前記請求項4に記載のガスセンサを要旨とする。
本発明は、ガス律速部の構成を例示したものである。
(6)請求項6の発明は、前記被毒防止部は、多孔質セラミックスであることを特徴とする前記請求項1乃至5のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
【0019】
本発明は、被毒防止部の構成を例示したものである。
(7)請求項7の発明は、前記拡散防止部の主な材料としてアルミナを用いることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
【0020】
拡散防止部の主成分をアルミナとすると、印刷工程上、固体電解質体間を絶縁する絶縁層を形成する際に、同時に形成できるので都合が良い。
(8)請求項8の発明は、前記拡散防止部中のジルコニアとアルミナ以外の含有量は5重量%以下である(即ちジルコニア及びアルミナの含有量が95重量%を上回る)ことを特徴とする前記請求項7に記載のガスセンサを要旨とする。
【0021】
拡散防止部をジルコニア及びアルミナの含有量が95重量%を上回る材料(例えばアルミナが95重量%を上回る高純度のアルミナ系材料)で形成することにより、リンやカルシウムの拡散を防止する効果が大きい。特に、拡散防止部中のアルミナの含有量は1重量%以下であると、一部拡散防止効果が大きく好適である。
【0022】
(9)請求項9の発明は、前記拡散防止部の厚みは、5〜30μmであることを特徴とする前記請求項1〜8のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
拡散防止部の厚みが5μm以上の場合には、リンやカルシウムの拡散を防止する効果が高い。一方、拡散防止部の厚みが30μm以下の場合には、センサの出力性能に与える影響が小さい。
【0023】
(10)請求項10の発明は、前記拡散防止部に、リン又はカルシウムと容易に反応する物質を添加することを特徴とする前記請求項1〜9のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
拡散防止部にリン又はカルシウムと容易に反応する物質を含む場合には、その物質がリンやカルシウムをトラップするので、リンやカルシウムが固体電解質体側に拡散することを防止できる。
【0024】
(11)請求項11の発明は、前記拡散防止部に、前記リン又はカルシウムと容易に反応する物質を5〜40重量%添加することを特徴とする前記請求項10に記載のガスセンサを要旨とする。
リン又はカルシウムと容易に反応する物質の添加量が5重量%以上の場合は、リン又はカルシウムをトラップし、固体電解質体側への拡散を防止する効果が高い。一方、リン又はカルシウムと容易に反応する物質の添加量を40重量%以下としたのは、拡散防止部におけるクラックの発生を防止するためである。
【0025】
(12)請求項12の発明は、前記被毒防止部に、リン酸カルシウムを含むことを特徴とする前記請求項1〜11のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
被毒防止部の材料としては、リン酸カルシウムがリン等をトラップする能力が高く好適である。特に、Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムがリン等のトラップの能力が高く好適である。
【0026】
(13)請求項13の発明は、前記被毒防止部に、リン又はカルシウムと容易に反応する物質を添加することを特徴とする前記請求項1〜12のいずれかに記載のガスセンサを要旨とする。
つまり、被毒防止部に添加された(リン又はカルシウムと容易に反応する)物質が、被毒防止部中のリン又はカルシウムをピン止めトラップすることにより、固体電解質体へのリン又はカルシウムの拡散を防止し、固体電解質体表面の劣化を抑制できるので好適である。
【0027】
(14)請求項14の発明は、前記リン又はカルシウムと容易に反応する物質は、ジルコニアであることを特徴とする前記請求項10、11、又は13に記載のガスセンサを要旨とする。
本発明は、リン又はカルシウムと容易に反応する物質として、ジルコニアを例示したものである。
【0028】
このジルコニアは、リン又はカルシウムと容易に反応するので、拡散防止部や被毒防止部にジルコニアが含まれている場合には、このジルコニア自身がリンやカルシウムをトラップする能力があるので好適である。
(15)請求項15の発明は、前記請求項1〜14のいずれかに記載のガスセンサの製造方法であって、前記ガスセンサの焼成前の材料を、1400〜1470℃の低温度で焼成して前記ガスセンサを製造することを特徴とするガスセンサの製造方法を要旨とする。
【0029】
ガスセンサを焼成によって製造する場合には、その焼成する温度(即ち焼成前の、固体電解質体の基体、構造体、被毒防止部、拡散防止部などを焼成する温度)が1400℃以上の場合には、十分な焼成が可能である。
一方、成する温度が1470℃以下の場合には、その焼成の際に、被毒防止部から固体電解質体の基体にリンやカルシウムが拡散することを防止できるので、ガスセンサの耐久性が向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のガスセンサ及びその製造方法の実施の形態の例(実施例)について説明する。
(実施例1)
本実施例のガスセンサは、例えば自動車の排気系に取り付けられて、検出ガス(排気ガス)中の酸素濃度(従って空燃比)を測定する酸素センサであり、特に空燃比を全領域にわたって検出できるいわゆる全領域空燃比センサである。
【0031】
a)本実施例の酸素センサは、金属製の筒状の容器(図示せず)内に、主としてセラミックスからなる板状のセンサ素子部を配置したものである。
図1に示す様に、このセンサ素子部1は、固体電解質基板3aの両側に多孔質電極3b,3cを形成した酸素濃淡電池素子3と、同じく固体電解質基板5aの両側に多孔質電極5b,5cを形成した酸素ポンプ素子5と、これらの両素子3,5の間に積層されて測定ガス室7を形成するスペーサ9とからなる検出部材6を備え、更に、この検出部材6の酸素ポンプ素子5側の外側に、スペーサ11により所定間隔を空けて、両素子3,5を加熱するヒータ13を備えている。
【0032】
ここで、両素子3,5は、イットリア−ジルコニア固溶体からなる固体電解質基板3a,5aの各々の両側に、矩形状の多孔質電極3b,3c,5b,5cを形成したものであり、この多孔質電極3b,3c,5b,5cは、共素地としてイットリア−ジルコニア固溶体と残部白金とから形成されている。尚、前記固体電解質基板3a,5aの材料としては、イットリア−ジルコニア固溶体の他に、カルシア−ジルコニア固溶体等を使用できる。
【0033】
また、前記酸素ポンプ素子3の外側は、多孔質電極3cに対応する中空部15aを有したアルミナからなる絶縁層15に覆われている。そして、その中空部15aには、多孔質電極5cを覆って外部から保護する主にアルミナからなる多孔質の電極保護層17が形成されている。
【0034】
前記測定ガス室7は、酸素濃淡電池素子3と酸素ポンプ素子5との間に、多孔質電極3c,5bに対応する中空部9aを有する主にアルミナからなるスペーサ9を挟んで接合することにより形成され、その中空部9aからなる測定ガス室7の内側には、前記両多孔質電極3c,5bが露出している。
【0035】
前記スペーサ9には、測定ガス室7と外部とを連通するために、図2に示す様に、左右に一対の連通孔19a,19b(19と総称する)が設けられており、各連通孔19には、それぞれアルミナが充填された多孔質の拡散律速層21a,21b(21と総称する)が形成され、この拡散律速層21によって検出ガスの測定ガス室7への流入等の律速が行われる。
【0036】
特に本実施例では、後に詳述する様に、左右の拡散律速層21の外側(測定雰囲気側)には、それぞれリン酸カルシウムが充填された多孔質の被毒防止層22a,22b(22と総称する)が形成され、この被毒防止層22により、拡散律速層21のP等による被毒が防止される。
【0037】
また、図1に示す様に、酸素濃淡電池素子3の外側には、多孔質電極3bを覆うように、固体電解質からなる遮蔽体23が貼り付けられており、後述の検出回路25にて酸素濃淡電池素子3の多孔質電極3b側から多孔質電極3c側へと微小電流iCPを流したときに、多孔質電極3b側に汲み込まれた酸素がそのまま排出されないようにされている。また、酸素濃淡電池素子3には、このように多孔質電極3b側に汲み込まれた酸素の一部を測定ガス室7に漏出させるための漏出抵抗部3d(図4参照)が形成されている。
【0038】
尚、前記ヒータ13の一方の側、即ち酸素ポンプ素子5側には、発熱パターン27が設けられ、他方の側には周知のマイグレーション防止パターン29が形成されている。
b)次に、図3に基づいて、上述した酸素センサの要部である連通孔19の近傍の構成を説明する。
【0039】
図3に図2のA−A断面を拡大して示す様に(尚、同図では一方側のみを示す)、測定ガス室7と外部とを連通する連通孔19aには、測定ガス室7側より、図の左右方向の長さ0.4mm×上下方向の厚み60〜70μmの拡散律速層21aと、左右方向の長さ0.4mm×上下方向の厚み50〜60μmの被毒防止層22aとが側面を接触して配置されている。
【0040】
この被毒防止層22aは、Ca/P比が1.0以上のリン酸カルシウムを主成分とし、更にジルコニアを20重量%含有している。
前記被毒防止層22aの上下面側、即ち固体電解質基板3a、5aに接する面には、被毒防止層22aと固体電解質基板3a、5aとの接触を防止するために、被毒防止層22aの全面に亘ってアルミナを主成分とする厚み20μmの拡散防止層24a1、24a2(24と総称する)が設けられている。この拡散防止層24a1、24a2は、アルミナ以外の物質(例えば焼結助剤や不純物)の含有量が5重量%以下の層である。
【0041】
尚、図2に示す様に、他方の連通孔19bにも、この拡散防止層24a1、24a2と同様な拡散防止層24b1、24b2が設けられている。
c)次に、図4に基づいて、酸素センサの電気的構成及びその制御について説明する。
【0042】
図4に示す様に、酸素濃淡電池素子3及び酸素ポンプ素子5の測定ガス室7に接した多孔質電極3c,5bは、抵抗器R2を介して接地されており、他方の多孔質電極3b,5cは、各々検出回路25に接続されている。そして、検出回路25内では、酸素濃淡電池素子3の遮蔽体23側の多孔質電極3bが、他端に定電圧VCPが印加された抵抗器R1に接続されている。抵抗器R1は、酸素濃淡電池素子3に略一定の微小電流iCPを供給するためのものであり、その抵抗値は、抵抗器R2及び酸素濃淡電池素子3の内部抵抗に比べて十分大きな値となっている。
【0043】
また、この抵抗器R1の多孔質電極3bは、差動増幅器AMPの−側入力端子に接続されている。差動増幅器AMPの+側入力端子には、基準電圧VCOが入力されているため、差動増幅器AMPからは、基準電圧VCOと酸素濃淡電池素子3の多孔質電極3b側電圧との差に応じた電圧が出力される。また、この差動増幅器AMPの出力は、抵抗器R3を介して、酸素ポンプ素子5のヒータ13側の多孔質電極5cに接続されている。この結果、酸素ポンプ素子5には、差動増幅器AMPの出力に応じて、ポンプ電流ipが双方向に流れることになる。
【0044】
つまり、この検出回路25は、酸素濃淡電池素子3に微小電流iCPを流して多孔質電極3bに酸素を汲み込むことにより、多孔質電極3bを内部酸素基準源として機能させて、酸素濃淡電池素子3の両端に測定ガス室7内の酸素濃度に応じた電圧を発生させ、更に、その電圧(詳しくは抵抗器R2の両端電圧を含む)が基準電圧VCOとなるように、差動増幅器AMPから酸素ポンプ素子5にポンプ電流ipを供給することにより、測定ガス室7内の酸素濃度を一定に保つ制御を行うように構成されているのである。
【0045】
そして、この制御によって生じるポンプ電流ipは、周囲の検出ガス雰囲気中の酸素濃度に対応するため、そのポンプ電流ipを抵抗器R3により電圧信号に変換して、それを排気中の酸素濃度、ひいては空燃比を表わす検出信号として、内燃機関制御を行うマイクロコンピュータ等からなる電子制御回路(以下、ECUという)31に出力する。
【0046】
また、ヒータ13の発熱パターン27には、電圧切換回路33を介して、ヒータ電圧VH が印加される。この電圧切換回路33は、ヒータ13に印加するヒータ電圧VHとして、例えばバッテリ電圧VB及びその変更値を各々出力可能に構成されており、ECU31から出力される電圧切換指令に応じて、いずれかをヒータ電圧VH として、発熱パターン27に印加する。
【0047】
d)次に、上述した構成の酸素センサのセンサ素子部1の製造方法を簡単に説明する。
まず、イットリア−ジルコニア系の粉末にPVB系のバインダと有機溶剤とを用い、周知のドクターブレード法により、(後述する焼成後に)酸素濃淡電池素子3及び酸素ポンプ素子5の固体電解質基板3a,5aとなるグリーンシートを製造する。
【0048】
次に、白金とイットリア−ジルコニア系の共素地とからなる材料にバインダと有機溶剤とを用いてペースト化し、スクリーンによって前記グリーンシート上に印刷して、(焼成後に)固体電解質基板3a,5aの多孔質電極3b,3c,5b,5cとなる電極パターンを形成する。
【0049】
また、(焼成後)にスペーサ9となるアルミナからなるグリーンシートには、中空部9a及び連通孔19a,19bとなる空間が空けられているが、本実施例では、このスペーサ9用のグリーンシートを他の(焼成後に)酸素濃淡電子素子3となるグリーンシートに圧着した後に、連通孔19a,19bとなる空間の所定位置に、(焼成後に)拡散律速層21となるペーストを印刷する。このペーストは、アルミナ系の材料にPVB系のバインダと有機溶剤とを用いてペースト化したものであり、焼成すると多数のガス透過気孔を有する多孔質の層となる。
【0050】
更に、拡散律速層21を印刷した位置の外部側の隣に、(焼成後に)拡散防止層24となるペーストを印刷する。
このペーストは、純度95重量%を上回るアルミナ系(例えばアルミナ95重量%超)の材料にPVDバインダと有機溶剤とを用いてペースト化したものであり、焼成すると多孔質の薄膜の層となる。
【0051】
次に、拡散防止層24となる印刷して形成した層の上に、(焼成後に)リン酸カルシウムの被毒防止層24となるペーストを印刷する。
このペーストは、Ca10(PO46(OH)2を含むペーストであり、その製造は下記の様にして行う。
【0052】
即ち、水酸アパタイト:80重量%、ジルコニア:20重量%、エチルセルロース系バインダー:(水酸アパタイト+ジルコニアに対して)30重量%、ブチルカルビトール:(水酸アパタイト+ジルコニアに対して)8重量%を混ぜて、ライカイ機にて混練してペーストとする。
【0053】
一方、他の(焼成後に)酸素ポンプ素子5となるグリーンシート側にも、前記拡散防止層を形成したのと同様な箇所に、(焼成後に)拡散防止層24となる同様なペーストを印刷する。
次に、この様にして形成した各グリーンシートと、同様にして形成したアルミナからなる絶縁層15や遮蔽板23等のグリーンシートを積層圧着する。
【0054】
そして、前記グリーンシート等を積層圧着した後に、例えば1470℃の比較的低い温度にて1時間の焼成を行うことにより、板状の検出部材6を得る。
一方、ヒータ13は、同様にアルミナのグリーンシートに発熱パターン27となるペーストを印刷し、これに他のグリーンシートを積層し、同様に焼成して形成する。
【0055】
尚、焼成した検出部材6とヒータ13とは、耐熱性の無機接着剤にて接着してセンサ素子部1を形成するが、これとは別に、検出部材6となるグリーンシート等とヒータ13となるグリーンシート等を積層し、同時に焼成してセンサ素子部1を形成してもよい。
【0056】
e)この様にして製造された本実施例の酸素センサは、連通孔19内にて、リン酸カルシウムを主成分とする被毒防止層24とジルコニアを主成分とする固体電解質基板3a、5aとの間に、アルミナを主成分とする拡散防止層24が設けられている。
【0057】
従って、本実施例では、拡散防止層24は、被毒防止層22からリンやカルシウムが固体電解質基板3a、5aに拡散することを効果的に防止できる。よって、リンやカルシウムの拡散による固体電解質基板3a、5aの表面における劣化を防止できるので、後の実験例からも明らかな様に、酸素センサを長期間使用した後でも、被毒防止層22と固体電解質基板3a、5aとの間にクラックが生じ難い。それにより、クラックが拡散律速層21にまで達して、適切に拡散制限が行われなくなることを防止できるので、酸素センサの耐久性が向上する。
【0058】
また、本実施例では、拡散防止層24はアルミナから構成されているので、印刷工程上、固体電解質体間を絶縁する絶縁層を形成する際に、同時に形成できるので都合が良い。
更に、本実施例では、拡散防止層24を構成するアルミナ以外の物質(例えば焼結助剤や不純物)の含有量が5重量%以下であるので、リンやカルシウムの拡散を防止する能力が高い。
【0059】
尚、本実施例では、拡散防止層24にジルコニアを添加しない例を挙げたが、例えば拡散防止層24を形成するアルミナ系材料として、アルミナとジルコニアの合計量が95重量%を上回るものを用いることもできる。
その上、本実施例では、被毒防止層22にジルコニアが添加されているので、このジルコニアがリンやカルシウムをトラップし、そのため、被毒防止層22から拡散防止層24側にリンやカルシウムが拡散することを防止できる。
【0060】
また、本実施例では、拡散防止層24は適度の厚みに設定されているので、厚みが過大である場合の通気性の悪化や、厚みが過小である場合の接着性の低下を防止できる。
更に、本実施例では、低温で焼成するので、製造時に、被毒防止層22から固体電解質基板3a、5a側にリンやカルシウムが拡散することを防止できる。
【0061】
尚、前記拡散防止層24には、ジルコニアを例えば30重量%添加してもよい。このジルコニアを添加する場合には、このジルコニアによりリンやカルシウムがトラップされるので、拡散防止層24側から固体電解質基板3a、5a側へのリンやカルシウムの拡散を防止できる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明するが、本実施例と前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0062】
図5に要部を示す様に、本実施例の酸素センサでは、そのセンサ素子部31の固体電解質基板33、35の間に連通孔37が設けられており、この連通孔37内に実施例1より外側に、実施例1と同様な拡散防止層39が形成されている。また、連通孔37の開口部37aを覆う様に、即ち拡散防止層39の外部側を覆う様に、前記実施例1と同様な被毒防止層41が形成されており、更に、被毒防止層41と固体電解質基板33、35との間に、実施例1と同様な拡散防止層43が形成されている。
【0063】
本実施例によっても、被毒防止層41から固体電解質基板33、35へのリンやカルシウムの拡散を防止できるので、被毒防止層41と固体電解質基板33、35との間にクラックが発生することを防止でき、これによって、酸素センサの耐久性を向上することができる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。
【0064】
本実施例の酸素センサは、いわゆるλセンサであり、固体電解質体の外部表面(測定雰囲気側の表面)に、多孔質電極等が配置されているものである。
つまり、図6に要部を示す様に、本実施例の酸素センサは、そのセンサ素子部51の固体電解質基板53の表面に多孔質電極55が設けられ、この多孔質電極55を覆う様に、カーボン等による多孔質電極55の被毒を防止するために、前記実施例1の拡散防止層と同様な材料からなる多孔質の保護層57が形成されている。
【0065】
また、保護層の外側表面を覆う様に、前記実施例1と同様な被毒防止層59が形成されており、更に、被毒防止層59と固体電解質基板53との間に、実施例1と同様な拡散防止層61が形成されている。
本実施例によっても、被毒防止層59から固体電解質基板53へのリンやカルシウムの拡散を防止できるので、被毒防止層59と固体電解質基板53との間にクラックが発生することを防止でき、これによって、酸素センサの耐久性を向上することができる。
【0066】
(実験例)
次に、前記実施例1の酸素センサを用いた実験例について説明する。
この実験は、酸素センサの耐久性試験であり、リンやカルシウムの固体電解質基板への拡散によるクラックの発生によって生ずるip出力の変化を調べたものである。
【0067】
具体的には、実車での故障モードを反映する条件として、高湿度下(即ち水蒸気分圧(PH2O)0.5〜0.6atm(全圧=1atm中))下で、本発明の範囲のセンサ素子(試料No.1〜9)に冷熱サイクルを加えて、そのip電流の変化率(Δip)の経時変化から、センサ素子(従って酸素センサ)の耐久性を調べた。また、同様にして、本発明の範囲外の比較例(試料No.10)の耐久性を調べた。
【0068】
また、実験に使用する耐久サンプル数は各10本とし、耐久によるip出力の変化率(Δip)が3%以上のものを不適品(NG)とした。
下記表1に、実験に使用するセンサ素子の構成及び製造時の条件を示し、表2に、冷熱サイクルを加えた場合のNG発生率(各サンブル数に対するNG数の比率)を示す。
【0069】
尚、表2において、1冷熱サイクルは、ヒータ発熱=15〜20W(素子1本当たり)の場合に、ヒータON=40sec、ヒータOFF=40sec(空冷)ことを示している。また、耐久後クラックは、10000サイクル後のクラックの発生状態を示している。具体的には、○はクラック無しを示し、△は固体電解質体にクラック有りを示し、×は固体電解質体及び拡散律速層にクラック有りを示している。
【0070】
【表1】
Figure 0004520648
【0071】
【表2】
Figure 0004520648
【0072】
この表1及び表2から明かな様に、本発明の範囲である酸素センサ(試料No.1〜9)においては、長い時間を経過してもip電流の変化は少なく、耐久性に優れており好適である。
また、試料No.3〜9のものは、10000サイクルの耐久後もNG発生率が0%で、且つ耐久後クラックが少なく好適である。特に試料No.5〜7、9のものは、耐久後クラックが全くなく、一層好適である。
【0073】
それに対して、本発明の範囲外の比較例の試料No.10は、2000サイクルの耐久後には、NG発生率が100%であり、好ましくない。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0074】
例えば、前記実施例1では、酸素センサとして、全領域空燃比センサを例に挙げたが、λセンサなどの他の酸素センサ、或いは酸素以外のガスを検出したり、そのガス濃度を検出するガスセンサに、本発明を適用してもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述した様に、請求項1のガスセンサの発明では、被毒防止部と固体電解質体との間に設けられた拡散防止部により、被毒防止部側から固体電解質体側に、リンやカルシウムが拡散することを防止できる。よって、リンやカルシウムが固体電解質側へ拡散することによる固体電解質体の表面部の劣化を防止できるので、固体電解質体と被毒防止部との間にクラックが発生することを防止できる。従って、クラックが構造体にまで伸び、その結果、検出ガスが直接に検出部にまで到達することによるガスセンサの性能の低下を防止できるので、ガスセンサの耐久性が向上する。
【0076】
また、請求項15のガスセンサの製造方法の発明では、ガスセンサを焼成する温度低いので、焼成の際に、被毒防止部から固体電解質体にリンやカルシウムの拡散を防止でき、よって、ガスセンサの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素センサのセンサ素子部を一部を破断して示す斜視図である。
【図2】 実施例1の酸素センサのセンサ素子部を示す説明図である。
【図3】 実施例1の酸素センサのセンサ素子部の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】 実施例1の酸素センサの電気的構成を示す説明図である。
【図5】 実施例2の酸素センサのセンサ素子部の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】 実施例3の酸素センサのセンサ素子部の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1,31,51…センサ素子部
3…酸素濃淡電池素子
3a,5a,33,35,53…固体電解質基板
3b,3c,5b,5c,55…多孔質電極
5…酸素ポンプ素子
13…ヒータ
21,21a,21b,39…拡散律速層
22,22a,22b,41,59…被毒防止層
24,24a1,24a2,24b1,24b2,43,61…拡散防止層
57…保護層

Claims (15)

  1. 少なくともジルコニアを含む固体電解質体からなる基体と、
    測定雰囲気中の検出ガスを検出するように前記基体上に設けられた検出部と、
    前記検出部と前記測定雰囲気の間で、検出ガスが流通可能なガス流通通路の少なくとも一部を覆い、少なくともリン及び/又はカルシウムを含む被毒防止部と、
    を備えるガスセンサであって、
    前記被毒防止部が、リン及び/又はカルシウムの前記固体電解質体への拡散を抑制する拡散防止部を介して、前記基体に接合していることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記検出部は、前記測定雰囲気からガス流通可能に隔離されているガス測定室に面しており、
    前記ガス流通通路は、少なくとも壁の一部が前記基体により構成された連通孔であり、
    前記測定雰囲気から前記連通孔を介して前記ガス測定室に到るガス流通経路を覆うように、前記被毒防止部が設けられていることを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記検出部は、前記基体表面上に形成された電極であり、
    前記電極を覆って前記被毒防止部が設けられていることを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサ。
  4. 前記ガス流通経路の前記被毒防止部よりも前記検出部の近くには、前記検出ガスの流通を律速するガス律速部が形成されていることを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 前記ガス律速部は、多孔質セラミックスであることを特徴とする前記請求項4に記載のガスセンサ。
  6. 前記被毒防止部は、多孔質セラミックスであることを特徴とする前記請求項1乃至5のいずれかに記載のガスセンサ。
  7. 前記拡散防止部の主な材料としてアルミナを用いることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のガスセンサ。
  8. 前記拡散防止部中のジルコニアとアルミナ以外の含有量は、5重量%以下であることを特徴とする前記請求項7に記載のガスセンサ。
  9. 前記拡散防止部の厚みは、5〜30μmであることを特徴とする前記請求項1〜8のいずれかに記載のガスセンサ。
  10. 前記拡散防止部に、リン又はカルシウムと反応する物質を添加することを特徴とする前記請求項1〜9のいずれかに記載のガスセンサ。
  11. 前記拡散防止部に、前記リン又はカルシウムと反応する物質を5〜40重量%添加することを特徴とする前記請求項10に記載のガスセンサ。
  12. 前記被毒防止部に、リン酸カルシウムを含むことを特徴とする前記請求項1〜11のいずれかに記載のガスセンサ。
  13. 前記被毒防止部に、リン又はカルシウムと反応する物質を添加することを特徴とする前記請求項1〜12のいずれかに記載のガスセンサ。
  14. 前記リン又はカルシウムと反応する物質は、ジルコニアであることを特徴とする前記請求項10、11、又は13に記載のガスセンサ。
  15. 前記請求項1〜14のいずれかに記載のガスセンサの製造方法であって、
    前記ガスセンサの焼成前の材料を、1400〜1470℃の低温度で焼成して前記ガスセンサを製造することを特徴とするガスセンサの製造方法。
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