JPH1172477A - ガス濃度の測定方法及び複合ガスセンサ - Google Patents

ガス濃度の測定方法及び複合ガスセンサ

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JPH1172477A
JPH1172477A JP9342217A JP34221797A JPH1172477A JP H1172477 A JPH1172477 A JP H1172477A JP 9342217 A JP9342217 A JP 9342217A JP 34221797 A JP34221797 A JP 34221797A JP H1172477 A JPH1172477 A JP H1172477A
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプルガス中のNOx濃度と空燃比とを同
時に測定するガス濃度の測定方法及びこの測定に用いる
ことができる複合ガスセンサを提供すること。 【解決手段】 ポンプセル21と,検出セル31,セン
サセル41とよりなり,検出セル31には第一電流計3
21と電源329とを備えた検出回路32が接続され,
ポンプセル21には第二電流計221と可変電源229
とを備えたポンプ回路22が接続され,センサセル41
には第一電圧計421を備えたセンサ回路42が接続さ
れてなる。これを使用し,第一電圧計421の検出値が
一定値に保持されるよう可変電源229を制御して,第
一電流計321に基づいてNOx濃度を測定すると同時
に第二電流計221に基づいて空燃比を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,車両用内燃機関の排ガス浄化シ
ステム等において利用するガス濃度の測定方法及び複合
ガスセンサに関する。
【0002】
【従来技術】車両用内燃機関の排ガスによる大気汚染は
現代社会に深刻な問題を引き起こしており,排ガス中の
公害物質に対する浄化基準法規は年々厳しくなってい
る。そのため,ガソリンもしくはディーゼルエンジン等
の車両用内燃機関に対する燃焼制御,車両用内燃機関の
排ガス系に設置する触媒コンバータを利用した公害物質
の低減方法について種々の検討が行われている。
【0003】このような検討から,従来,2つの酸素セ
ンサを用いたモニターシステムが導入されていた。しか
しながら,上記システムは排ガス中の空燃比を検出し,
内燃機関における燃料噴射量及びEGR率をより精密に
フィードバック制御することにより,排ガス中の公害物
質を低減しようとするシステムであって,排ガス中の公
害物質の多寡を直接検出するシステムではない。
【0004】そして,米国のOBD−II規制において
は,排ガスの浄化に使用する触媒が適切かどうかを判定
する機能を排ガスの浄化システムに要求している。この
ことから近年は,内燃機関の精密な燃焼制御と共に排ガ
ス中の公害物質,即ちNOx濃度を直接検出するシステ
ムが提案されている。
【0005】即ち,内燃機関の排気系における排ガス通
路には,公害物質であるNOxを除去するための触媒コ
ンバータが配置されている。この触媒コンバータの下流
にNOxセンサを設け,ここにおいてNOx濃度を測定
することにより,触媒コンバータの劣化を検知すること
ができる。以上のように触媒コンバータの劣化検出シス
テムと内燃機関の燃焼制御のシステムとを組み合わせた
システムへの要求が,近年高まっていた。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記システム
の実現のためには,NOxセンサ,空燃比センサ,また
場合によっては酸素センサ,排ガス温度を測定する温度
センサを排気系に設置する必要がある。一般に内燃機関
の排気系は制限された非常に狭い空間である。このた
め,多数のセンサを設置する上述のようなシステムは車
両への塔載性について問題がある。特に設計上の困難や
組付け上の困難があった。また,複数センサを利用する
システムであるため,故障の確率が高くなるおそれもあ
る。更に,センサの数が増える分,コスト高となるおそ
れもある。
【0007】本発明は,かかる問題点に鑑み,サンプル
ガス中のNOx濃度と空燃比とを同時に測定するガス濃
度の測定方法及びこの測定に用いることができる複合ガ
スセンサを提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,少なくとも一部
が酸素イオン導電性の固体電解質基板によって形成され
た基準ガス室及びサンプルガス室と,該サンプルガス室
にサンプルガスを導入するためのサンプルガス導入路
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び他の面に設けた一対の電極からなり,上記サ
ンプルガス室内の酸素ガスを排出するか,あるいはサン
プルガス室内へ酸素ガスを導入するためのポンプセル
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電解質基板の
一つの面に設けた一対の電極からなり,上記サンプルガ
ス室内のNOx濃度を検出する検出セルと,上記サンプ
ルガス室内に面した固体電解質基板の一つの面及び上記
基準ガス室内に面した固体電解質基板の一つの面に設け
た一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素濃
度を検出するセンサセルとよりなると共に,上記検出セ
ルには第一電流計と電源とを備えた検出回路が接続さ
れ,上記ポンプセルには第二電流計と可変電源とを備え
たポンプ回路が接続され,更に,上記センサセルには第
一電圧計を備えたセンサ回路が接続されてなる複合ガス
センサを使用し,上記第一電圧計の検出値が一定値に保
持されるよう可変電源を制御することにより,上記第一
電流計の検出値に基づいてサンプルガス中のNOx濃度
を測定すると同時に,上記第二電流計の検出値に基づい
てサンプルガス中の空燃比を測定することを特徴とする
ガス濃度の測定方法にある。
【0009】上記ポンプセルは限界電流式の酸素センサ
として機能する素子より構成することが好ましい。上記
ポンプセルは電圧を印加することにより複合ガスセンサ
の外部とサンプルガス室との間において,酸素イオンの
ポンピング作用を発揮することができる。印加電圧が高
い場合にはポンピング作用が活発となり,より多量の酸
素イオンを運ぶことができる。一方,印加電圧が低い場
合には少量の酸素イオンしか運ぶことができない。ま
た,酸素イオンのポンピングがサンプルガス室に対する
排出となるか,導入となるかについても印加する電圧の
寡多に依存する。
【0010】そして,上記ポンプセルに対する電圧の印
加はポンプ回路の可変電源が行い,また該ポンプ回路に
は第二電流計が設けてあるため,上記酸素イオンのポン
ピングに伴うイオン電流の大きさを測定することができ
る。
【0011】上記検出セルのサンプルガス室に面した電
極は,NOxが接触することにより,該NOxを窒素イ
オンと酸素イオンとに分解する作用を有する物質にて構
成することが好ましい。そして,検出セルにかかる他方
の電極は基準ガス室に面しており,両電極の間は酸素イ
オン導電性の固体電解質基板よりなり,更に,検出回路
に備えられた電源により,両電極間には電位差が与えら
れている。このため,上記検出セルは限界電流式酸素セ
ンサとして機能し,サンプルガス中のNOx濃度に応じ
たイオン電流を検出回路に設けた第一電流計において測
定することができる。
【0012】上記センサセルは酸素濃淡起電力式として
機能するように構成することが好ましい。上記センサセ
ルにかかる電極はそれぞれサンプルガス室と基準ガス室
とに面しており,よって両電極の間に両室の酸素濃度差
に対応した起電力が発生する。上記起電力はセンサ回路
の第一電圧計において測定することができる。
【0013】なお,上記ポンプセル及びセンサセルのサ
ンプルガス室に面する電極はNOx不活性(NOxを還
元しない)な電極を使用することが好ましい。これによ
り,ポンプセル及びセンサセルにおけるNOxの消費を
防止することができ,正確なNOx濃度を測定すること
ができる。
【0014】本発明にかかる作用効果につき説明する。
本発明にかかる測定方法においては,上記第一電圧計の
検出値が一定値に保持されるよう可変電源を制御するこ
とにより,上記第一電流計の検出値に基づいてサンプル
ガス中のNOx濃度を測定すると同時に,上記第二電流
計の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定す
る。
【0015】ここに,第一電圧計の検出値が一定値であ
るということは,サンプルガス室の酸素濃度が一定であ
るということを意味する。従って,可変電源,即ちポン
プセルに対する印加電圧をサンプルガス室の酸素濃度を
基にして制御することにより,導入されるサンプルガス
中の酸素濃度の多寡に関わらず,サンプルガス室の酸素
濃度を一定に保持することができる。
【0016】ところで,上記検出セルのサンプルガス室
に面した電極の上では,NOxの還元と同時に酸素のイ
オン化も生じるが,酸素量が一定であれば,第一電流計
において測定した値は(変動するNOx濃度)+(一定
の酸素濃度)に比例することとなる。即ち,検出セルに
おいてNOx濃度を測定することができる。
【0017】そして,上記ポンプセル回路には第二電流
計が設けてあるが,該第二電流計の検出する値は,サン
プルガス中に存在する酸素量,即ち,サンプルガス中の
空燃比と比例する。よって,ポンプセルにおいて空燃比
を測定することができる。
【0018】そして,NOx濃度の測定も空燃比の測定
も共に第一電圧計の検出値を一定値に保持するという一
つの操作によって行うことができる。このため,両測定
は同時に行うことができ,また,この測定は一本の複合
ガスセンサを利用して行うことができる。
【0019】このため,従来技術に示すような,車両用
内燃機関におけるNOx濃度測定を利用した触媒コンバ
ータの劣化検出システムと空燃比を利用した燃焼制御の
システムとを組み合わせたシステムにかかるセンサを一
本の複合ガスセンサでまかなうことができる。
【0020】以上のように,本発明によれば,サンプル
ガス中のNOx濃度と空燃比とを同時に測定するガス濃
度の測定方法を提供しようとするものである。
【0021】次に,請求項2の発明のように,上記セン
サセルは複合ガスセンサの外部に露出形成された外部電
極を有すると共に,上記センサセルにおける基準ガス室
内に面した電極と上記外部電極との間には第二電圧計を
備えた第二センサ回路が接続されてなり,上記第一電圧
計の検出値が一定値に保持されるよう可変電源を制御す
ることにより,上記第一電流計の検出値に基づいてサン
プルガス中のNOx濃度を測定すると同時に上記第二電
流計の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定
し,更に,上記第二電圧計の検出値に基づいてサンプル
ガス中の酸素濃度を測定することが好ましい。
【0022】上記センサセルにかかる外部電極はサンプ
ルガス室に導入される前のサンプルガスと接しており,
外部電極と基準電極との間には複合ガスセンサの外部の
酸素濃度,基準ガス室の酸素濃度との差に対応した起電
力が発生する。上記起電力は第二センサ回路の第二電圧
計において測定することができる。上記起電力はセンサ
セルの電極が外部のサンプルガス,基準ガス室の基準ガ
スに接しつづける限り生じることから,本請求項の測定
方法によれば,NOx濃度,空燃比と共に,サンプルガ
ス中の酸素濃度を検出することができる。
【0023】次に,請求項3の発明は,少なくとも一部
が酸素イオン導電性の固体電解質基板によって形成され
た基準ガス室及びサンプルガス室と,該サンプルガス室
にサンプルガスを導入するためのサンプルガス導入路
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び他の面に設けた一対の電極からなり,上記サ
ンプルガス室内の酸素ガスを排出するか,あるいはサン
プルガス室内へ酸素ガスを導入するためのポンプセル
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電解質基板の
一つの面に設けた一対の電極からなり,上記サンプルガ
ス室内のNOx濃度を検出する検出セルと,上記サンプ
ルガス室内に面した固体電解質基板の一つの面及び上記
基準ガス室内に面した固体電解質基板の一つの面に設け
た一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素濃
度を検出するセンサセルとよりなると共に,上記検出セ
ルには第一電流計と電源とを備えた検出回路が接続さ
れ,上記ポンプセルには第二電流計と可変電源とを備え
たポンプ回路が接続され,更に,上記センサセルには第
一電圧計を備えたセンサ回路が接続されてなる複合ガス
センサであって,上記第一電圧計の検出値が一定値に保
持されるよう可変電源を制御する制御器と,上記第一電
流計の検出値に基づいてサンプルガス中のNOx濃度を
測定するNOx濃度測定器と,上記第二電流計の検出値
に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定する空燃比測
定器とよりなることを特徴とする複合ガスセンサにあ
る。
【0024】本発明の複合ガスセンサにおいては,上記
制御器を操作し,第一電圧計の検出値を一定値に保持す
ることにより,請求項1に記載したように,NOx濃度
の測定,空燃比の測定を行うことができる。即ち,本発
明を用いることにより,NOx濃度と空燃比とを同時に
測定することができる。
【0025】また,本発明にかかる複合ガスセンサにお
いて,例えば上記検出セルの近傍にセンサセルを設ける
ことが好ましい。これにより,残存する酸素量を抑え,
オフセット電流を小さくすることができる。また,セン
サセルにかかる電極としてNOxに対して不活性な電極
を採用することが好ましい。これにより,センサセルに
おけるNOx消費をなくすことができる。また,両セル
の干渉をなくすため,ポンプセルとセンサセルの各電極
を離した位置に配置することが好ましい。
【0026】次に,請求項4の発明のように,上記サン
プルガス室は拡散通路にて連結された第一室と第二室と
よりなり,上記第一室にはサンプルガス導入路及びポン
プセルが設けてなり,上記第二室と上記基準ガス室との
間に検出セル及びセンサセルが設けてあることが好まし
い。
【0027】これにより,第一室においてポンプセルに
よりサンプルガス中の酸素濃度を一定とすることがで
き,第二室は酸素濃度が一定のサンプルガスを送り込む
ことができる。このため,精度の高いNOx濃度の検出
が可能な複合ガスセンサを得ることができる。
【0028】次に,請求項5の発明のように,上記セン
サセルは複合ガスセンサの外部に露出形成された外部電
極を有し,上記センサセルにおける基準ガス室内に面し
た電極と上記外部電極との間には第二電圧計を備えた第
二センサ回路が接続されてなり,上記第二電圧計の検出
値に基づいてサンプルガス中の酸素濃度を測定する酸素
濃度測定器を有することが好ましい。これにより,NO
x濃度,空燃比と共に,請求項2に記載したごとくサン
プルガス中の酸素濃度を検出可能な複合ガスセンサを得
ることができる。
【0029】次に,請求項6の発明のように,上記サン
プルガス室及び基準ガス室は同一平面上に設けてあるこ
とが好ましい。これにより,複合ガスセンサを薄化する
ことができ,速熱性を高めることができる。上記複合ガ
スセンサを構成するポンプセル,検出セル,センサセル
はいずれも活性温度に達しなければ機能しない。従っ
て,特に車両用内燃機関に設置した際には,エンジン始
動直後からのガス濃度の測定を可能とすることができ
る。また,よりコンパクトなセンサを得ることができ
る。
【0030】なお,同一平面上とは,後述の図6〜図8
に示されるごとく,例えば2枚の固体電解質基板の間に
サンプルガス室と基準ガス室とが形成されるような状態
を示している。
【0031】次に,請求項7の発明のように,上記検出
セル及び上記センサセルにかかる基準ガス室内に面した
電極は一体的に構成されてなることが好ましい。これに
より,電極の数と共に該電極を検出回路,センサ回路に
接続する端子部の数を減らすことができる。このため,
複合ガスセンサの製造を容易とすることができる。ま
た,検出回路とセンサ回路とにおいて,部分的な共有回
路を設けることができるため,この点でもコンパクトな
構造とすることができる。また,配線の手間を省くこと
もできる。
【0032】次に,請求項8の発明のように,上記サン
プルガス導入路はピンホールまたは多孔質層よりなるこ
とが好ましい。ピンホールよりなるサンプルガス導入路
を設けることにより,より多くのサンプルガスをサンプ
ルガス室に導入することができ,よって,より多くのN
Ox等を利用してガス濃度測定を行うことができ,複合
ガスセンサの感度を高めることができる。また,多孔質
層よりなるサンプルガス導入路を設けることにより,セ
ンサの温度依存性を小さくすることができる。
【0033】次に,請求項9の発明は,少なくとも一部
が酸素イオン導電性の固体電解質基板によって形成され
た基準ガス室及びサンプルガス室と,該サンプルガス室
にサンプルガスを導入するためのサンプルガス導入路
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び他の面に設けた一対の電極からなり,上記サ
ンプルガス室内の酸素ガスを排出するか,あるいはサン
プルガス室内へ酸素ガスを導入するためのポンプセル
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電解質基板の
一つの面に設けた一対の電極からなり,上記サンプルガ
ス室内のNOx濃度を検出する検出セルと,上記サンプ
ルガス室内に面した固体電解質基板の一つの面及び上記
基準ガス室内に面した固体電解質基板の一つの面に設け
た一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素濃
度を検出するセンサセルとよりなると共に,上記検出セ
ルには第一電流計と電源とを備えた検出回路が接続さ
れ,上記ポンプセルには第二電流計と可変電源とを備え
たポンプ回路が接続され,更に,上記センサセルには第
一電圧計を備えたセンサ回路が,並びに上記ポンプ回路
には上記ポンプセルのインピーダンスを測定するための
インピーダンス測定器とが接続されてなる複合ガスセン
サを使用し,上記第一電圧計の検出値が一定値に保持さ
れるよう可変電源を制御することにより,上記第一電流
計の検出値に基づいてサンプルガス中のNOx濃度を測
定すると同時に,上記第二電流計の検出値に基づいてサ
ンプルガス中の空燃比を測定し,更にインピーダンス測
定器の出力値からサンプルガスの温度を測定することを
特徴とするガス濃度測定方法にある。
【0034】請求項9の発明において使用する複合ガス
センサは,請求項1にかかる複合ガスセンサと同様の構
造のセンサのポンプ回路に対しインピーダンス測定器を
設けたものである。上記インピーダンス回路によりポン
プセルのインピーダンスを測定することができ,またイ
ンピーダンスの値は温度に依存することが知られてい
る。更に,上記ポンプセルはサンプルガスをサンプルガ
ス室に導入または排出するよう構成されているため,ポ
ンプセルの温度は略サンプルガスの温度に一致する。よ
って,上記ポンプセルのインピーダンスを測定すること
によりサンプルガス温度を測定することができる。以上
により,本発明にかかるガス濃度測定方法によれば,N
Ox濃度,空燃比の他にサンプルガスの温度の測定も行
うことができる。
【0035】このため,本発明をエンジン等の排ガスに
おけるガス濃度測定に応用した場合には,例えばエンジ
ンの失火に伴う排ガス温度の低下をモニタすることがで
きる。これにより,排ガス温度が低下したという信号を
エンジン制御回路にフィードバックさせることができ,
エンジンの燃焼制御を行うことができる。また,上記排
ガスのガス濃度測定において排ガス浄化用の触媒の異常
発熱をモニタすることもできる。これにより,触媒劣化
検知を行うことができる。
【0036】なお,上記インピーダンス測定器として
は,例えばアナログ回路にて周波数5kHzの正弦波を
印加できる測定器等を用いることができる。
【0037】次に,請求項10の発明は,少なくとも一
部が酸素イオン導電性の固体電解質基板によって形成さ
れた基準ガス室及びサンプルガス室と,該サンプルガス
室にサンプルガスを導入するためのサンプルガス導入路
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び他の面に設けた一対の電極からなり,上記サ
ンプルガス室内の酸素ガスを排出するか,あるいはサン
プルガス室内へ酸素ガスを導入するためのポンプセル
と,上記サンプルガス室内に面した固体電解質基板の一
つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電解質基板の
一つの面に設けた一対の電極からなり,上記サンプルガ
ス室内のNOx濃度を検出する検出セルと,上記サンプ
ルガス室内に面した固体電解質基板の一つの面及び上記
基準ガス室内に面した固体電解質基板の一つの面に設け
た一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素濃
度を検出するセンサセルとよりなり,また,上記ポンプ
セル上にはサンプルガスが通過する多孔質の基板と,該
基板の外表面に設けた抵抗体及びリード線とよりなる温
度検出セルが設けてあり,上記検出セルには第一電流計
と電源とを備えた検出回路が接続され,上記ポンプセル
には第二電流計と可変電源とを備えたポンプ回路が接続
され,更に,上記センサセルには第一電圧計を備えたセ
ンサ回路が接続されてなる複合ガスセンサを使用し,上
記第一電圧計の検出値が一定値に保持されるよう可変電
源を制御することにより,上記第一電流計の検出値に基
づいてサンプルガス中のNOx濃度を測定すると同時
に,上記第二電流計の検出値に基づいてサンプルガス中
の空燃比を測定し,上記温度検出セルにおける抵抗体の
抵抗値に基づいてサンプルガスの温度を測定することを
特徴とするガス濃度の測定方法にある。
【0038】請求項10の発明において使用する複合ガ
スセンサは,請求項1にかかる複合ガスセンサと同様の
構造のセンサのポンプセルに対し多孔質の基板等よりな
る温度検出セルを設けたものである。この温度検出セル
は熱伝導の悪い多孔質の基板よりなるため,複合ガスセ
ンサの他の部分が保有する熱(例えば後述の各実施形態
例にて記載されたヒータ等が発する熱)の影響を受け難
い。また,ポンプセルはサンプルガスに接するよう構成
されており,このようなポンプセルに設けた基板の外表
面に抵抗体は設けてあるため,上記抵抗体はサンプルガ
スに曝されるように構成されている。従って,この温度
検出セルの出力はサンプルガスの温度に比例することが
できる。以上により,本発明にかかるガス濃度測定方法
によれば,NOx濃度,空燃比の他にサンプルガスの温
度の測定も行うことができる。
【0039】このため,上記と同様に例えばエンジンの
失火に伴う排ガス温度の低下をモニタし,排ガス温度が
低下したという信号をエンジン制御回路にフィードバッ
クして,エンジンの燃焼制御を行うことができる。更
に,EGR制御の温度センサとしての利用,NOx触媒
のウィンドウ検知,ストイキ及びリッチ検知等幅広く利
用することができる。
【0040】なお,上記温度検出セルにおいては,正の
抵抗温度係数を有する材料にて帯状のパターンが形成さ
れており,このパターンの抵抗は外気温に比例するため
サンプルガスの温度に比例する出力を得ることができ
る。
【0041】また,上記ポンプセル上に設けられる多孔
質の基板としてはアルミナ等の絶縁性材料からなり,そ
の気孔率はガス透過性の観点より5〜10%とすること
が好ましい。また,上記抵抗体はリード線よりも抵抗温
度係数が大きく,抵抗体内部の抵抗値がリード線よりも
大きく構成することが好ましい。
【0042】なお,複合ガスセンサにおいては一般に検
出セルの活性化を目的としてポンプセルとは反対側の面
にヒータを設けることが多く(後述の各実施形態例参
照),その点からもポンプセルに温度センサセルを設け
ることによりヒータからの影響を最小とすることができ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるガスの測定方法及び複合ガ
スセンサにつき,図1〜図3を用いて説明する。図1に
示すごとく,本例の複合ガスセンサ1は,少なくとも一
部が酸素イオン導電性の固体電解質基板11,12によ
って形成された基準ガス室103及びサンプルガス室1
00と,該サンプルガス室100にサンプルガスを導入
するためのサンプルガス導入路110とを有する。
【0044】そして,上記サンプルガス室100内に面
した固体電解質基板11の一つの面118及び他の面1
19に設けた一対の電極218,219からなり,上記
サンプルガス室100内の酸素ガスを排出するか,ある
いはサンプルガス室100内へ酸素ガスを導入するため
のポンプセル21を有する。また,上記サンプルガス室
100内に面した固体電解質基板12の一つの面128
及び上記基準ガス室103内に面した固体電解質基板1
2の一つの面129に設けた一対の電極318,319
からなり,上記サンプルガス室100内のNOx濃度を
検出する検出セル31を有する。
【0045】また,上記サンプルガス室100内に面し
た固体電解質基板12の一つの面128及び上記基準ガ
ス室103内に面した固体電解質基板12の一つの面1
29に設けた一対の電極418,419からなり,上記
サンプルガス室100内の酸素濃度を検出するセンサセ
ル41を有する。
【0046】また,上記検出セル31には第一電流計3
21と電源329とを備えた検出回路32が接続され,
上記ポンプセル21には第二電流計221と可変電源2
29とを備えたポンプ回路22が接続され,更に,上記
センサセル41には第一電圧計421を備えたセンサ回
路42が接続されてなる。
【0047】そして,上記第一電圧計421の検出値が
一定値に保持されるよう可変電源229を制御する制御
器251と,上記第一電流計321の検出値に基づいて
サンプルガス中のNOx濃度を測定するNOx濃度測定
器3と,上記第二電流計221の検出値に基づいてサン
プルガス中の空燃比を測定する空燃比測定器2とよりな
る。
【0048】また,上記サンプルガス室100は拡散通
路104にて連結された第一室101と第二室102と
より構成されており,上記第一室101にはサンプルガ
ス導入路110及びポンプセル21が設けてなり,上記
第二室102と上記基準ガス室103との間には検出セ
ル31及びセンサセル41が設けてある。また,上記第
一室101は第一固体電解質基板11,基板133,1
32により構成され,上記第二室102は第二固体電解
質基板12,基板132,131より構成されている。
更に,上記基準ガス室103は第二固体電解質基板12
と基板141,ヒータ19の被覆板192により構成さ
れている。
【0049】このような複合ガスセンサ1において,上
記第一電圧計421の検出値が一定値に保持されるよう
制御器251を操作し,可変電源229を制御する。こ
れにより,上記第一電流計321の検出値に基づいてサ
ンプルガス中のNOx濃度を測定すると共に,上記第二
電流計221の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃
比を測定する。
【0050】更に,本例にかる複合ガスセンサ1につい
て,詳細に説明する。図1に示すごとく,上記複合ガス
センサ1は,第一及び第二固体電解質基板11,12,
基板131,132,133,141及びヒータ19を
積層することにより構成されたセンサである。なお,上
記基板131,132,133は第一及び第二固体電解
質基板11,12と同材質である。また,基板141は
ヒータ19を構成するヒータ基板191,被覆板192
と同材質である。
【0051】上記ポンプセル21は,第一固体電解質1
1と,該第一固体電解質基板11における複合ガスセン
サ1の外部に露出する面118に設けた電極218と第
一室101に対面する反対面119に設けた電極219
とよりなる。そして,図示を略したリード部及び端子部
等を経由して,上記電極218,219に対しポンプ回
路22が接続されている。そして,上記電極218,2
19の中央にはサンプルガス導入路110となるピンホ
ールが設けてある。なお,上記電極219はNOxに対
して不活性なAu添加Pt電極である。上記電極218
はPt電極である。
【0052】上記基板133には第一室101となる窓
部が設けてなり,上記基板132には拡散通路104と
なるピンホールが設けてなり,上記基板131には第二
室102となる窓部が設けてある。
【0053】上記検出セル31は,第二固体電解質基板
12と,該第二固体電解質基板12における第二室10
2に対面する面128に設けた電極318と基準ガス室
103に対面する反対面129に設けた電極319とよ
りなる。そして,図示を略したリード部及び端子部を経
由して,上記電極318,319に対し検出回路32が
接続されている。なお,上記電極318はNOxを窒素
イオンと酸素イオンとに分解する活性電極で,Ptまた
はPt/Rh電極である。上記電極319はPt電極で
ある。
【0054】上記センサセル41は,第二固体電解質基
板12と,該第二固体電解質基板12における第二室1
02に対面する面128に設けた電極418と基準ガス
室103に対面する反対面129に設けた電極419と
よりなる。そして,図示を略したリード部及び端子部等
を経由して,上記電極418,419に対しセンサ回路
42が接続されている。なお,上記電極418はNOx
に対して不活性なAu添加Pt電極で,419はPt電
極である。
【0055】上記絶縁性基板141には基準ガス室10
3となる窓部が設けてある。また,上記絶縁性基板14
1の下方に隣接して,ヒータ部19が設けてある。上記
ヒータ部19はヒータ基板191と発熱部190,そし
て両者を被覆する被覆板192とよりなる。上記発熱部
190は,複合ガスセンサ1を投影的にみて,ポンプセ
ル21,検出セル31,センサセル41の全体を覆うよ
うな位置に形成する。また,上記発熱部に通電するため
のリード部,端子部も形成されている(図示略)。な
お,上記ヒータ基板191,被覆板192は共にアルミ
ナ基板よりなる。
【0056】次に,本例にかかる複合ガスセンサ1の製
造方法について説明する。まず,上記第一及び第二固体
電解質基板11,12,基板131〜133用のジルコ
ニアグリーンシートの作製につき説明する。6モル%の
イットリアと94モル%ジルコニアよりなる平均粒径
0.5μmのイットリア部分安定化ジルコニアを100
部(重量部,以下同じ),α−アルミナを1部,PVB
(ポリビニルブチラール)を5部,DBP(ディブチル
ブチラール)を10部,エタノールを10部,トルエン
10部を秤量した。上記原料をボールミル中にて混合
し,得られたスラリーをドクターブレード法にて乾燥厚
みが0.3mmとなるように成形,5×70mmの長方
形に切断し,5枚のシート成形体を作製した。
【0057】上記第一固体電解質基板11用のシート成
形体に対し,電極218用の印刷部,またリード部,端
子部用の印刷部をそれぞれPtペーストを用いスクリー
ン印刷法にて作製した。また,電極219用の印刷部を
1〜10wt%のAuを添加したPtペーストにて作製
した。上記基板133,131用のシート成形体に対
し,上記第一室101及び第二室102用の2×15m
mの角穴よりなる窓部を設けた。また,上記基板132
用のシート成形体に対し,拡散通路104用のピンホー
ルを設けた。
【0058】上記第二固体電解質基板12用のシート成
形体に対し,電極318用の印刷部を0〜10wt%の
Rhを添加したPtペーストにて作製した。また,Pt
ペーストにて,他の電極318,419,リード部,端
子部等を作製し,電極418は1〜10wt%のAu添
加Ptペーストにて作製した。
【0059】次に,基板141,ヒータ基板191,被
覆板192用のアルミナグリーンシートについて説明す
る。平均粒径0.3μmのα−アルミナを98部,6モ
ル%のイットリアと94モル%ジルコニアよりなるイッ
トリア部分安定化ジルコニアを3部,PVBを10部,
DBPを10部,エタノールを30部,トルエンを30
部秤量した。上記原料をボールミル中にて混合し,得ら
れたスラリーをドクターブレード法にて乾燥厚みが0.
3mmとなるように成形,5×70mmの長方形に切断
し,3枚のシート成形体を作製した。
【0060】上記基板141用のシート成形体に対し,
2×65mmのスリットを形成した。これにより,上記
シート成形体は先端がコの字となった。このスリットが
基準ガス室103となる。また,上記ヒータ基板191
用のシート成形体に対し,発熱部190及びリード部用
の印刷部,リード部,端子部を10wt%のアルミナ添
加のPtペーストを用いて作製した。また,被覆板19
2用のシート成形体はグリーンシートをそのまま使用す
る。
【0061】以上のように得られた各シート成形体を図
1に示すごとき順序に積層し,80℃にてプレスするこ
とにより積層体とした。上記積層体を大気中1500℃
にて1時間焼成し,焼成体を得た。上記焼成体に対し,
ポンプ回路22,検出回路32,センサ回路42を接続
することにより,本発明にかかる複合ガスセンサ1を得
た。
【0062】次に,本例の複合ガスセンサ1を用いたガ
ス濃度の測定について説明する。まず,上記サンプルガ
ス導入路110を通過し,サンプルガスが上記第一室1
01,第二室102内に拡散する。
【0063】この時,上記第二室102内の酸素濃度は
上記センサセル41によって監視されている。上記セン
サセル41の電極418は第二室102に,電極419
は基準ガス室103に面していることから,このセンサ
セル41は酸素濃淡起電力式の電池として作用する。従
って,両電極418,419間に第二室の酸素濃度に対
応した起電力が生じ,第一電圧計421により上記起電
力が検出される。
【0064】この起電力が常に一定となるように,即
ち,第二室102の酸素濃度が基準濃度となるようにフ
ィードバック回路25を通じて,上記ポンプ回路22の
可変電源229を,制御器251でもってオペアンプを
組合わせたコンパレータにて制御する。
【0065】即ち,第二室102において基準濃度より
酸素濃度が高い場合には,第一電圧計421の値が基準
濃度を示す起電力,0.4Vより低い値となる。この場
合には,フィードバック回路25を通じて上記第一電圧
計421の値が制御回路251にに対し入力され,可変
電源229を制御し,ポンプ回路22の電圧を高め,ポ
ンプセル21における酸素の排出を促進する。
【0066】一方,第二室102の酸素濃度が基準濃度
より低い場合には,第一電圧計421の値が目標値
(0.4V)より高い値となる。この場合には,上記制
御回路251が可変電源229を制御し,ポンプ回路2
2の電圧を下げて,ポンプセル21における酸素の排出
を抑制する。場合によっては,酸素の排出を停止させ,
酸素の導入を行わせる。
【0067】以上の制御により,第一室101の酸素濃
度は,若干の変動はあるもののだいたい基準濃度の値と
なる。この状態にあるサンプルガスが第二室102に流
れ込むため,第二室102の酸素濃度もほぼ基準濃度と
なる。なお,上記基準濃度とはセンサセルにおける第一
電圧計の値が0.4Vとなる値で,この値にはネルンス
トの式が示すところによるとO2 濃度1ppm以下を意
味する。
【0068】次に,上記検出セル31において,上記第
二室102のNOxは電極318と接触し,還元され,
酸素イオンとなる。また,第二室102に残留していた
酸素も同様に還元されて酸素イオンとなる。上記検出セ
ル31と導通した検出回路32においては,電源329
により常に一定の電圧(0.45V)が電極318,3
19の間に印加されており,上記酸素イオンの濃度に対
応した限界電流値を第一電流計321において検出する
ことができる。
【0069】ここに,上記第二室102における酸素濃
度はほぼ一定であることから,上記酸素ガス由来の酸素
イオンの量もほぼ一定である。従って,電流計321に
与える影響もほぼ一定となる。以上により,上記限界電
流値の値より,NOx濃度の変動量を測定することがで
きる。上記電流計321の値がNOx濃度測定器3に入
力され,ここにおいてNOx濃度を知ることができる。
【0070】また,上記ポンプ回路22には第二電流計
221が設けてある。上記第二室102の酸素濃度を一
定にする様にポンプセル電圧をコントロールしているた
め,排ガスの空燃比,即ち酸素量に応じてポンプ電流が
流れることになるが,この電流値は酸素量即ち空燃比に
比例する。これにより,上記第二電流計221において
サンプルガス中の空燃比を測定することができる。以上
により,上記複合ガスセンサ1においてはNOx濃度と
共に空燃比を測定することができる。
【0071】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,上述したごとく上記第一電圧計4
21の検出値が一定値に保持されるよう制御器251で
可変電源229を制御することにより,上記第一電流計
321の検出値に基づいてサンプルガス中のNOx濃度
を測定すると共に,上記第二電流計221の検出値に基
づいてサンプルガス中の空燃比を測定することができ
る。以上のように,本例によれば,サンプルガス中のN
Ox濃度と空燃比とを同時に測定するガス濃度の測定方
法を提供することができる。
【0072】また,この測定は一本の複合ガスセンサ1
を利用して行うことができるため,車両用内燃機関にお
けるNOx濃度測定を利用した触媒コンバータの劣化検
出システムと空燃比を利用した燃焼制御のシステムとを
組み合わせたシステムにかかるセンサを一本の複合ガス
センサでまかなうことができる。
【0073】なお,本例にかかる複合ガスセンサ1にお
いて上記電極218は複合ガスセンサ1の外部に露出し
ている。このため,上記電極218がサンプルガス中に
含まれる被毒物により被毒され,電極218としての活
性が失われるおそれがあった。図2を示すごとく,上記
電極218の表面全体を被覆するように被毒物トラップ
層181,電極保護層182を設けることにより,電極
218の保護を図ることができる。
【0074】また,サンプルガスの導入についてである
が,図1に示すごとき,ピンホールではなく,図3に示
すごとく,複合ガスセンサ1の側面に設けた多孔質層1
5を介して導入することもできる。これにより,複合ガ
スセンサの温度依存性を小さくすることができる。
【0075】実施形態例2 本例は,図4,図5に示すごとく,センサセルに対し,
第一センサ回路と第二センサ回路とを設けたものであ
る。図4に示すごとく,本例にかかる複合ガスセンサ1
は,一部が酸素イオン導電性の第一及び第二固体電解質
基板11,12によって形成された基準ガス室103及
びサンプルガス室100を有し,またポンプセル21,
検出セル31,センサセル41を有する。そして,上記
サンプルガス室100は拡散通路104により接続され
た第一室101,第二室102により構成されている。
なお,符号18は電極218,後述する外部電極410
を保護するための電極保護層である。
【0076】そして,上記センサセル41は,上記第二
室102内に面した電極418と上記基準ガス室103
内に面した電極419,また第一固体電解質基板11に
設け,複合ガスセンサ1の外部に形成した外部電極41
0よりなる。
【0077】また,上記センサセル41における電極4
18と電極419との間には第一電圧計421を備えた
第一センサ回路42が接続されてなる。また,電極41
9と外部電極410との間には第二電圧計431を備え
た第二センサ回路43が接続されてなる。そして,上記
第二電圧計431の検出値に基づいてサンプルガス中の
酸素濃度を測定する酸素濃度測定器4を有する。その他
は実施形態例1と同様の構造である。
【0078】本例にかかる複合ガスセンサ1におけるN
Ox濃度及び空燃比の測定は実施形態例1と同様に行う
ことができる。ところで,上記センサセル41の外部電
極410は複合ガスセンサ1の外部に面し,電極419
は基準ガス室103に面していることから,この両電極
410,419は酸素濃淡起電力式の電池として作用す
る。従って,両電極410,419間には複合ガスセン
サ1の外部に流通するサンプルガス中の酸素濃度に対応
した起電力が生じる。そして,この起電力が第二電圧計
431により検出され,酸素濃度測定器4にて酸素濃度
として測定できる。
【0079】よって,本例にかかる複合ガスセンサ1に
おいては,上記第二電圧計431によりサンプルガス中
の酸素濃度を測定し,第一電流計321によりNOx濃
度を測定し,第二電流計221により空燃比を同時に検
出することができる。従って,特に本例にかかる複合ガ
スセンサ1を使用することにより,NOxセンサシステ
ム,A/Fセンサシステム,2O2 センサシステムとを
組合わせたハイブリッドシステムにかかるセンサを一本
でまかなうことができる。その他は実施形態例1と同様
の作用効果を有する。
【0080】なお,サンプルガスの導入についてである
が,図4に示すごとき,ピンホールではなく,図5に示
すごとく,複合ガスセンサ1の側面に設けた多孔質層1
5を介して導入することもできる。
【0081】実施形態例3 本例は,図6〜図8に示すごとく,同一平面上にサンプ
ルガス室と基準ガス室とを設けた複合ガスセンサであ
る。図6に示すごとく,本例にかかる複合ガスセンサ5
は,第一固体電解質基板51,第二固体電解質基板52
と両者の間に形成されたサンプルガス室100,基準ガ
ス室103を有し,またポンプセル21,検出セル3
1,センサセル41を有する。そして,上記サンプルガ
ス室100は拡散通路104により接続された第一室1
01,第二室102により構成されている。
【0082】そして,上記第一室101にはサンプルガ
ス導入路110,ポンプセル21が設けてなり,上記第
二室102には検出セル41とセンサセル31とが設け
てある。そして,上記検出セル41,センサセル31に
おける第二室102に面した電極418,318は第二
固体電解質基板52の同じ面に設けてある。また,上記
検出セル41,センサセル32における基準ガス室10
3に面した電極は一枚の共有電極519よりなる。
【0083】また,上記検出セル31には検出回路32
が接続され,上記ポンプセル21にはポンプ回路22が
接続され,更に,上記センサセル41にはセンサ回路4
2が接続されてなる。そして,検出回路32及びセンサ
回路42は共有回路55に対し接続され,ここを介して
共有電極519に対し接続されている。なお,符号53
1はサンプルガス室,基準ガス室を形成する窓部を設け
た絶縁性基板,符号532はヒータ19の保持部となる
絶縁性基板である。その他の構造は,実施形態例1と同
様である。また,NOx濃度の測定,空燃比の検出につ
いても実施形態例1と同様である。
【0084】本例の複合ガスセンサ5は,サンプルガス
室100と基準ガス室103とが同一平面上に形成され
ることから,厚みの薄いセンサである。従って,ヒータ
19によって素早く加熱することができる。そして,上
記複合ガスセンサ5を構成するポンプセル21,検出セ
ル31,センサセル41はいずれも活性温度に達しなけ
れば機能しない。従って,特に車両用内燃機関に本例に
かかる複合ガスセンサ5を設置した際には,エンジン始
動直後からのガス濃度の測定を可能とすることができ
る。
【0085】更に,本例の複合ガスセンサ5において
は,基準ガス室103側に設けた電極が共有されてお
り,また,検出回路31,センサ回路41についても共
有回路55において接続されている。このため,複合ガ
スセンサ5からの出力の取出しに際して,接続に要する
リード線を減らすことができ,製造容易なガスセンサと
することができる。また,よりコンパクトなセンサを得
ることができる。その他は実施形態例1と同様の作用効
果を有する。
【0086】なお,図7に示すごとく,複合ガスセンサ
5の側面に設けた多孔質層15を介してサンプルガスを
導入することもできる。
【0087】更に,図8に示すごとく,サンプルガス導
入路110をポンプセル21とは別の位置に配置するこ
ともできる。
【0088】実施形態例4 本例は,図9に示すごとく,実施形態例1の図1に示し
た複合ガスセンサと同一の構造を有するセンサにおいて
ポンプ回路22にインピーダンス測定器6を設けて構成
した複合ガスセンサである。構造的にその他は実施形態
例1と同様である。
【0089】本例にかかる作用効果について説明する。
本例にかかる複合ガスセンサ1は,上記インピーダンス
測定器6によりポンプセル21のインピーダンスを測定
することができ,またインピーダンスの値は温度に依存
することが知られている。更に,上記ポンプセル21は
サンプルガスをサンプルガス室101に導入または排出
するよう構成されているため,ポンプセル21の温度は
略サンプルガスの温度に一致する。
【0090】よって,上記ポンプセル12のインピーダ
ンスを測定することによりサンプルガス温度を測定する
ことができる。以上により,本例にかかる複合ガスセン
サ1を使用することにより,NOx濃度,空燃比の他に
サンプルガスの温度の測定も行うことができる。
【0091】このため,本例の複合ガスセンサ1をエン
ジン等の排ガスにおけるガス濃度測定に応用した場合に
は,例えばエンジンの失火に伴う排ガス温度の低下をモ
ニタすることができる。これにより,排ガス温度が低下
したという信号をエンジン制御回路にフィードバックさ
せることができ,エンジンの燃焼制御を行うことができ
る。また,上記排ガス浄化用の触媒の異常発熱をモニタ
することもできる。これにより,触媒劣化検知を行うこ
とができる。
【0092】実施形態例5 本例は図10に示すごとく,実施形態例1の図1に示し
た複合ガスセンサと同一の構造を有するセンサにおいて
更にポンプセル上に多孔質の基板等よりなる温度検出セ
ルを設けて構成した複合ガスセンサである。
【0093】図10に示すごとく,本例の複合ガスセン
サ1は,少なくとも一部が酸素イオン導電性の固体電解
質基板11,12によって形成された基準ガス室103
及びサンプルガス室100と,該サンプルガス室100
にサンプルガスを導入するためのサンプルガス導入路1
10とを有する。
【0094】そして,上記サンプルガス室100内に面
した固体電解質基板11の一つの面118及び他の面1
19に設けた一対の電極218,219からなり,上記
サンプルガス室100内の酸素ガスを排出するか,ある
いはサンプルガス室100内へ酸素ガスを導入するため
のポンプセル21を有する。
【0095】このポンプセル21の上には抵抗測定器5
04が接続された温度検出セル50が設けてある。上記
温度検出セル50は,サンプルガスの通過が可能でポン
プセル電極218が直接ポンプセルに曝されることを防
止する多孔質基板501からなり,該多孔質基板501
のサンプルガスに曝される側に抵抗体503とリード線
502とが設けてある。
【0096】また,上記サンプルガス室100内に面し
た固体電解質基板12の一つの面128及び上記基準ガ
ス室103内に面した固体電解質基板12の一つの面1
29に設けた一対の電極318,319からなり,上記
サンプルガス室100内のNOx濃度を検出する検出セ
ル31を有する。
【0097】また,上記サンプルガス室100内に面し
た固体電解質基板12の一つの面128及び上記基準ガ
ス室103内に面した固体電解質基板12の一つの面1
29に設けた一対の電極418,419からなり,上記
サンプルガス室100内の酸素濃度を検出するセンサセ
ル41を有する。
【0098】また,上記検出セル31には第一電流計3
21と電源329とを備えた検出回路32が接続され,
上記ポンプセル21には第二電流計221と可変電源2
29とを備えたポンプ回路22が接続され,更に,上記
センサセル41には第一電圧計421を備えたセンサ回
路42が接続されてなる。
【0099】そして,上記第一電圧計421の検出値が
一定値に保持されるよう可変電源229を制御する制御
器251と,上記第一電流計321の検出値に基づいて
サンプルガス中のNOx濃度を測定するNOx濃度測定
器3と,上記第二電流計221の検出値に基づいてサン
プルガス中の空燃比を測定する空燃比測定器2とよりな
る。
【0100】また,上記サンプルガス室100は拡散通
路104にて連結された第一室101と第二室102と
より構成されており,上記第一室101にはサンプルガ
ス導入路110及びポンプセル21が設けてなり,上記
第二室102と上記基準ガス室103との間には検出セ
ル31及びセンサセル41が設けてあるまた,上記第一
室101は第一固体電解質基板11,基板133,13
2により構成され,上記第二室102は第二固体電解質
基板12,基板132,131より構成されている。更
に,上記基準ガス室103は第二固体電解質基板12と
基板141,ヒータ19の被覆板192により構成され
ている。
【0101】このような複合ガスセンサ1において,上
記第一電圧計421の検出値が一定値に保持されるよう
制御器251を操作し,可変電源229を制御する。こ
れにより,上記第一電流計321の検出値に基づいてサ
ンプルガス中のNOx濃度を測定すると共に,上記第二
電流計221の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃
比を測定する。更に,上記温度検出セル50に設けられ
た抵抗体503の抵抗値を抵抗測定器504にて検知
し,サンプルガスの温度を測定する。
【0102】更に,本例にかる複合ガスセンサ1につい
て,詳細に説明する。図10に示すごとく,上記複合ガ
スセンサ1は,多孔質基板501,第一及び第二固体電
解質基板11,12,基板131,132,133,1
41及びヒータ19を積層することにより構成されたセ
ンサである。なお,上記基板131,132,133は
第一及び第二固体電解質基板11,12と同材質であ
る。また,基板141はヒータ19を構成するヒータ基
板191,被覆板192と同材質である。また,多孔質
基板501は気孔率が異なるだけで材質は191,19
2と同材質である。
【0103】上記ポンプセル21は,第一固体電解質1
1と,該第一固体電解質基板11における複合ガスセン
サ1のサンプルガスに曝される面118に設けた電極2
18と第一室101に対面する反対面119に設けた電
極219とよりなる。そして,図示を略したリード部及
び端子部等を経由して,上記電極218,219に対し
ポンプ回路22が接続されている。そして,上記電極2
18,219の中央にはサンプルガス導入路110とな
るピンホールが設けてある。なお,上記電極219はN
Oxに対して不活性なAu添加Pt電極である。上記電
極218はPt電極である。
【0104】上記基板133には第一室101となる窓
部が設けてなり,上記基板132には拡散通路104と
なるピンホールが設けてなり,上記基板131には第二
室102となる窓部が設けてある。
【0105】上記検出セル31は,第二固体電解質基板
12と,該第二固体電解質基板12における第二室10
2に対面する面128に設けた電極318と基準ガス室
103に対面する反対面129に設けた電極319とよ
りなる。そして,図示を略したリード部及び端子部を経
由して,上記電極318,319に対し検出回路32が
接続されている。なお,上記電極318はNOxを窒素
イオンと酸素イオンとに分解する活性電極で,Ptまた
はPt/Rh電極である。上記電極319はPt電極で
ある。
【0106】上記センサセル41は,第二固体電解質基
板12と,該第二固体電解質基板12における第二室1
02に対面する面128に設けた電極418と基準ガス
室103に対面する反対面129に設けた電極419と
よりなる。そして,図示を略したリード部及び端子部等
を経由して,上記電極418,419に対しセンサ回路
42が接続されている。なお,上記電極418はNOx
に対して不活性なAu添加Pt電極で,419はPt電
極である。
【0107】上記絶縁性基板141には基準ガス室10
3となる窓部が設けてある。また,上記絶縁性基板14
1の下方に隣接して,ヒータ部19が設けてある。上記
ヒータ部19はヒータ基板191と発熱部190,そし
て両者を被覆する被覆板192とよりなる。上記発熱部
190は,複合ガスセンサ1を投影的にみて,ポンプセ
ル21,検出セル31,センサセル41の全体を覆うよ
うな位置に形成する。また,上記発熱部に通電するため
のリード部,端子部も形成されている(図示略)。な
お,上記ヒータ基板191,被覆板192は共にアルミ
ナ基板よりなる。
【0108】また,上記温度検出セル50は,アルミナ
等の絶縁体からなる気孔率が5〜15%の多孔質基板5
01と,抵抗温度係数の大きな抵抗体503及び抵抗温
度係数が上記抵抗体503よりも小さなリード線50
2,このリード線502に対し接続された抵抗測定器5
04とよりなる。ここに上記抵抗体503の抵抗値はリ
ード線502の抵抗値の10倍以上とした。
【0109】次に,本例にかかる複合ガスセンサ1の製
造方法について説明する。まず,上記第一及び第二固体
電解質基板11,12,基板131〜133用のジルコ
ニアグリーンシートの作製につき説明する。6モル%の
イットリアと94モル%ジルコニアよりなる平均粒径
0.5μmのイットリア部分安定化ジルコニアを100
部(重量部,以下同じ),α−アルミナを1部,PVB
(ポリビニルブチラール)を5部,DBP(ディブチル
ブチラール)を10部,エタノールを10部,トルエン
10部を秤量した。上記原料をボールミル中にて混合
し,得られたスラリーをドクターブレード法にて乾燥厚
みが0.3mmとなるように成形,5×70mmの長方
形に切断し,5枚のシート成形体を作製した。
【0110】上記第一固体電解質基板11用のシート成
形体に対し,電極218用の印刷部,またリード部,端
子部用の印刷部をそれぞれPtペーストを用いスクリー
ン印刷法にて作製した。また,電極219用の印刷部を
1〜10wt%のAuを添加したPtペーストにて作製
した。上記基板133,131用のシート成形体に対
し,上記第一室101及び第二室102用の2×15m
mの角穴よりなる窓部を設けた。また,上記基板132
用のシート成形体に対し,拡散通路104用のピンホー
ルを設けた。
【0111】上記第二固体電解質基板12用のシート成
形体に対し,電極318用の印刷部を0〜10wt%の
Rhを添加したPtペーストにて作製した。また,Pt
ペーストにて,他の電極318,419,リード部,端
子部等を作製し,電極418は1〜10wt%のAu添
加Ptペーストにて作製した。
【0112】次に,基板141,ヒータ基板191,被
覆板192用のアルミナグリーンシートについて説明す
る。平均粒径0.3μmのα−アルミナを98部,6モ
ル%のイットリアと94モル%ジルコニアよりなるイッ
トリア部分安定化ジルコニアを3部,PVBを10部,
DBPを10部,エタノールを30部,トルエンを30
部秤量した。上記原料をボールミル中にて混合し,得ら
れたスラリーをドクターブレード法にて乾燥厚みが0.
3mmとなるように成形,5×70mmの長方形に切断
し,3枚のシート成形体を作製した。
【0113】上記基板141用のシート成形体に対し,
2×65mmのスリットを形成した。これにより,上記
シート成形体は先端がコの字となった。このスリットが
基準ガス室103となる。また,上記ヒータ基板191
用のシート成形体に対し,発熱部190及びリード部用
の印刷部,リード部,端子部を10wt%のアルミナ添
加のPtペーストを用いて作製した。また,被覆板19
2用のシート成形体はグリーンシートをそのまま使用す
る。
【0114】次に,多孔質基板501用のアルミナグリ
ーンシートについて説明する。平均粒径0.4μmのα
−アルミナ100部,PVB10部,DBPを10部エ
タノール30部,トルエン30部を秤量した。上記原料
をボールミル中にて混合し,得られたスラリーをドクタ
ーブレード法にて乾燥厚みが0.3mmとなるように成
形,5×70mmの長方形に切断し,このシート上に1
0wt%のアルミナを添加したPtペーストを用いて抵
抗体503用の印刷部を形成した。また,10wt%の
アルミナ添加Pt/Rhペーストを用いてリード線50
2用の印刷部を形成した。これにより温度検出セル50
用の生シートを得た。
【0115】以上のように得られた各シート成形体を図
10に示すごとき順序に積層し,80℃にてプレスする
ことにより積層体とした。上記積層体を大気中1500
℃にて1時間焼成し,焼成体を得た。上記焼成体に対
し,ポンプ回路22,検出回路32,センサ回路42を
接続することにより,本発明にかかる複合ガスセンサ1
を得た。
【0116】次に,本例の複合ガスセンサ1を用いたガ
ス濃度の測定について説明する。まず,上記サンプルガ
ス導入路110を通過し,サンプルガスが上記第一室1
01,第二室102内に拡散する。
【0117】この時,上記第二室102内の酸素濃度は
上記センサセル41によって監視されている。上記セン
サセル41の電極418は第二室102に,電極419
は基準ガス室103に面していることから,このセンサ
セル41は酸素濃淡起電力式の電池として作用する。従
って,両電極418,419間に第二室の酸素濃度に対
応した起電力が生じ,第一電圧計421により上記起電
力が検出される。
【0118】この起電力が常に一定となるように,即
ち,第二室102の酸素濃度が基準濃度となるようにフ
ィードバック回路25を通じて,上記ポンプ回路22の
可変電源229を,制御器251でもってオペアンプを
組合わせたコンパレータにて制御する。
【0119】即ち,第二室102において基準濃度より
酸素濃度が高い場合には,第一電圧計421の値が基準
濃度を示す起電力,0.4Vより低い値となる。この場
合には,フィードバック回路25を通じて上記第一電圧
計421の値が制御回路251にに対し入力され,可変
電源229を制御し,ポンプ回路22の電圧を高め,ポ
ンプセル21における酸素の排出を促進する。
【0120】一方,第二室102の酸素濃度が基準濃度
より低い場合には,第一電圧計421の値が目標値
(0.4V)より高い値となる。この場合には,上記制
御回路251が可変電源229を制御し,ポンプ回路2
2の電圧を下げて,ポンプセル21における酸素の排出
を抑制する。場合によっては,酸素の排出を停止させ,
酸素の導入を行わせる。
【0121】以上の制御により,第一室101の酸素濃
度は,若干の変動はあるもののだいたい基準濃度の値と
なる。この状態にあるサンプルガスが第二室102に流
れ込むため,第二室102の酸素濃度もほぼ基準濃度と
なる。なお,上記基準濃度とはセンサセルにおける第一
電圧計の値が0.4Vとなる値で,この値にはネルンス
トの式が示すところによるとO2 濃度1ppm以下を意
味する。
【0122】次に,上記検出セル31において,上記第
二室102のNOxは電極318と接触し,還元され,
酸素イオンとなる。また,第二室102に残留していた
酸素も同様に還元されて酸素イオンとなる。上記検出セ
ル31と導通した検出回路32においては,電源329
により常に一定の電圧(0.45V)が電極318,3
19の間に印加されており,上記酸素イオンの濃度に対
応した限界電流値を第一電流計321において検出する
ことができる。
【0123】ここに,上記第二室102における酸素濃
度はほぼ一定であることから,上記酸素ガス由来の酸素
イオンの量もほぼ一定である。従って,電流計321に
与える影響もほぼ一定となる。以上により,上記限界電
流値の値より,NOx濃度の変動量を測定することがで
きる。上記電流計321の値がNOx濃度測定器3に入
力され,ここにおいてNOx濃度を知ることができる。
【0124】また,上記ポンプ回路22には第二電流計
221が設けてある。上記第二室102の酸素濃度を一
定にする様にポンプセル電圧をコントロールしているた
め,排ガスの空燃比,即ち酸素量に応じてポンプ電流が
流れることになるが,この電流値は酸素量即ち空燃比に
比例する。これにより,上記第二電流計221において
サンプルガス中の空燃比を測定することができる。以上
により,上記複合ガスセンサ1においてはNOx濃度と
共に空燃比を測定することができる。
【0125】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,上述したごとく上記第一電圧計4
21の検出値が一定値に保持されるよう制御器251で
可変電源229を制御することにより,上記第一電流計
321の検出値に基づいてサンプルガス中のNOx濃度
を測定すると共に,上記第二電流計221の検出値に基
づいてサンプルガス中の空燃比を測定することができ
る。
【0126】また,温度検出セル50に設けられた抵抗
体503の抵抗値はサンプルガス温度に応じて変化する
ため,この抵抗値を抵抗測定器504にて検出すること
によりサンプルガス温度を測定することができる。以上
のように,本例によれば,サンプルガス中のNOx濃度
と空燃比,サンプルガス温度とを同時に測定するガス濃
度の測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,複合ガスセンサの要部
断面説明図。
【図2】実施形態例1における,電極保護層を設けた複
合ガスセンサの要部断面説明図。
【図3】実施形態例1における,サンプルガス導入路が
多孔質層よりなる複合ガスセンサの要部断面説明図。
【図4】実施形態例2における,NOx濃度,空燃比及
び酸素濃度を測定可能な複合ガスセンサの要部断面説明
図。
【図5】実施形態例2における,サンプルガス導入路が
多孔質層よりなる複合ガスセンサの要部断面説明図。
【図6】実施形態例3における,サンプルガス室と基準
ガス室とが同一平面上に設けてある複合ガスセンサの要
部断面説明図。
【図7】実施形態例3における,サンプルガス導入路が
多孔質層よりなる複合ガスセンサの要部断面説明図。
【図8】実施形態例3における,サンプルガス室と基準
ガス室とが同一平面上に設けてある他の複合ガスセンサ
の要部断面説明図。
【図9】実施形態例4における,インピーダンス測定器
を設けてある複合ガスセンサの要部断面説明図。
【図10】実施形態例5における,温度検出セルを設け
てある複合ガスセンサの要部断面説明図。
【符号の説明】
1,5...複合ガスセンサ, 100...サンプルガス室, 103...基準ガス室, 104...拡散通路, 110...サンプルガス導入路, 11,51...第一固体電解質基板, 12,52...第二固体電解質基板, 21...ポンプセル, 22...ポンプ回路, 221...第二電流計, 229...可変電源, 31...検出セル, 32...検出回路, 321...第一電流計, 329...電源, 41...センサセル, 42...センサ回路, 421...第一電圧計, 6...インピーダンス測定器, 50...温度検出セル,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 博美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 田中 章夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が酸素イオン導電性の固
    体電解質基板によって形成された基準ガス室及びサンプ
    ルガス室と,該サンプルガス室にサンプルガスを導入す
    るためのサンプルガス導入路と,上記サンプルガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面及び他の面に設けた
    一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素ガス
    を排出するか,あるいはサンプルガス室内へ酸素ガスを
    導入するためのポンプセルと,上記サンプルガス室内に
    面した固体電解質基板の一つの面及び上記基準ガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面に設けた一対の電極
    からなり,上記サンプルガス室内のNOx濃度を検出す
    る検出セルと,上記サンプルガス室内に面した固体電解
    質基板の一つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電
    解質基板の一つの面に設けた一対の電極からなり,上記
    サンプルガス室内の酸素濃度を検出するセンサセルとよ
    りなると共に,上記検出セルには第一電流計と電源とを
    備えた検出回路が接続され,上記ポンプセルには第二電
    流計と可変電源とを備えたポンプ回路が接続され,更
    に,上記センサセルには第一電圧計を備えたセンサ回路
    が接続されてなる複合ガスセンサを使用し,上記第一電
    圧計の検出値が一定値に保持されるよう可変電源を制御
    することにより,上記第一電流計の検出値に基づいてサ
    ンプルガス中のNOx濃度を測定すると同時に,上記第
    二電流計の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃比を
    測定することを特徴とするガス濃度の測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記センサセルは複
    合ガスセンサの外部に露出形成された外部電極を有する
    と共に,上記センサセルにおける基準ガス室内に面した
    電極と上記外部電極との間には第二電圧計を備えた第二
    センサ回路が接続されてなり,上記第一電圧計の検出値
    が一定値に保持されるよう可変電源を制御することによ
    り,上記第一電流計の検出値に基づいてサンプルガス中
    のNOx濃度を測定すると同時に上記第二電流計の検出
    値に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定し,更に,
    上記第二電圧計の検出値に基づいてサンプルガス中の酸
    素濃度を測定することを特徴とするガス濃度の測定方
    法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部が酸素イオン導電性の固
    体電解質基板によって形成された基準ガス室及びサンプ
    ルガス室と,該サンプルガス室にサンプルガスを導入す
    るためのサンプルガス導入路と,上記サンプルガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面及び他の面に設けた
    一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素ガス
    を排出するか,あるいはサンプルガス室内へ酸素ガスを
    導入するためのポンプセルと,上記サンプルガス室内に
    面した固体電解質基板の一つの面及び上記基準ガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面に設けた一対の電極
    からなり,上記サンプルガス室内のNOx濃度を検出す
    る検出セルと,上記サンプルガス室内に面した固体電解
    質基板の一つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電
    解質基板の一つの面に設けた一対の電極からなり,上記
    サンプルガス室内の酸素濃度を検出するセンサセルとよ
    りなると共に,上記検出セルには第一電流計と電源とを
    備えた検出回路が接続され,上記ポンプセルには第二電
    流計と可変電源とを備えたポンプ回路が接続され,更
    に,上記センサセルには第一電圧計を備えたセンサ回路
    が接続されてなる複合ガスセンサであって,上記第一電
    圧計の検出値が一定値に保持されるよう可変電源を制御
    する制御器と,上記第一電流計の検出値に基づいてサン
    プルガス中のNOx濃度を測定するNOx濃度測定器
    と,上記第二電流計の検出値に基づいてサンプルガス中
    の空燃比を測定する空燃比測定器とよりなることを特徴
    とする複合ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記サンプルガス室
    は拡散通路にて連結された第一室と第二室とよりなり,
    上記第一室にはサンプルガス導入路及びポンプセルが設
    けてなり,上記第二室と上記基準ガス室との間に検出セ
    ル及びセンサセルが設けてあることを特徴とする複合ガ
    スセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において,上記センサ
    セルは複合ガスセンサの外部に露出形成された外部電極
    を有し,上記センサセルにおける基準ガス室内に面した
    電極と上記外部電極との間には第二電圧計を備えた第二
    センサ回路が接続されてなり,上記第二電圧計の検出値
    に基づいてサンプルガス中の酸素濃度を測定する酸素濃
    度測定器を有することを特徴とする複合ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか一項において,
    上記サンプルガス室及び基準ガス室は同一平面上に設け
    てあることを特徴とする複合ガスセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれか一項において,
    上記検出セル及び上記センサセルにかかる基準ガス室内
    に面した電極は一体的に構成されてなることを特徴とす
    る複合ガスセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれか一項において,
    上記サンプルガス導入路はピンホールまたは多孔質層よ
    りなることを特徴とする複合ガスセンサ。
  9. 【請求項9】 少なくとも一部が酸素イオン導電性の固
    体電解質基板によって形成された基準ガス室及びサンプ
    ルガス室と,該サンプルガス室にサンプルガスを導入す
    るためのサンプルガス導入路と,上記サンプルガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面及び他の面に設けた
    一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素ガス
    を排出するか,あるいはサンプルガス室内へ酸素ガスを
    導入するためのポンプセルと,上記サンプルガス室内に
    面した固体電解質基板の一つの面及び上記基準ガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面に設けた一対の電極
    からなり,上記サンプルガス室内のNOx濃度を検出す
    る検出セルと,上記サンプルガス室内に面した固体電解
    質基板の一つの面及び上記基準ガス室内に面した固体電
    解質基板の一つの面に設けた一対の電極からなり,上記
    サンプルガス室内の酸素濃度を検出するセンサセルとよ
    りなると共に,上記検出セルには第一電流計と電源とを
    備えた検出回路が接続され,上記ポンプセルには第二電
    流計と可変電源とを備えたポンプ回路が接続され,更
    に,上記センサセルには第一電圧計を備えたセンサ回路
    が,並びに上記ポンプ回路には上記ポンプセルのインピ
    ーダンスを測定するためのインピーダンス測定器とが接
    続されてなる複合ガスセンサを使用し,上記第一電圧計
    の検出値が一定値に保持されるよう可変電源を制御する
    ことにより,上記第一電流計の検出値に基づいてサンプ
    ルガス中のNOx濃度を測定すると同時に,上記第二電
    流計の検出値に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定
    し,更にインピーダンス測定器の出力値からサンプルガ
    スの温度を測定することを特徴とするガス濃度測定方
    法。
  10. 【請求項10】 少なくとも一部が酸素イオン導電性の
    固体電解質基板によって形成された基準ガス室及びサン
    プルガス室と,該サンプルガス室にサンプルガスを導入
    するためのサンプルガス導入路と,上記サンプルガス室
    内に面した固体電解質基板の一つの面及び他の面に設け
    た一対の電極からなり,上記サンプルガス室内の酸素ガ
    スを排出するか,あるいはサンプルガス室内へ酸素ガス
    を導入するためのポンプセルと,上記サンプルガス室内
    に面した固体電解質基板の一つの面及び上記基準ガス室
    内に面した固体電解質基板の一つの面に設けた一対の電
    極からなり,上記サンプルガス室内のNOx濃度を検出
    する検出セルと,上記サンプルガス室内に面した固体電
    解質基板の一つの面及び上記基準ガス室内に面した固体
    電解質基板の一つの面に設けた一対の電極からなり,上
    記サンプルガス室内の酸素濃度を検出するセンサセルと
    よりなり,また,上記ポンプセル上にはサンプルガスが
    通過する多孔質の基板と,該基板の外表面に設けた抵抗
    体及びリード線とよりなる温度検出セルが設けてあり,
    上記検出セルには第一電流計と電源とを備えた検出回路
    が接続され,上記ポンプセルには第二電流計と可変電源
    とを備えたポンプ回路が接続され,更に,上記センサセ
    ルには第一電圧計を備えたセンサ回路が接続されてなる
    複合ガスセンサを使用し,上記第一電圧計の検出値が一
    定値に保持されるよう可変電源を制御することにより,
    上記第一電流計の検出値に基づいてサンプルガス中のN
    Ox濃度を測定すると同時に,上記第二電流計の検出値
    に基づいてサンプルガス中の空燃比を測定し,上記温度
    検出セルにおける抵抗体の抵抗値に基づいてサンプルガ
    スの温度を測定することを特徴とするガス濃度の測定方
    法。
JP34221797A 1997-06-20 1997-11-26 ガス濃度の測定方法及び複合ガスセンサ Expired - Lifetime JP3876506B2 (ja)

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