JP4931074B2 - ガスセンサ及びNOxセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガスの測定に好適に用いられるガスセンサ及びNOxセンサに関する。
自動車等の内燃機関の燃費向上や燃焼制御を行うため、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや空燃比センサが知られている。又、排気ガス中の窒素酸化物(NO)量を低減するため、NOガスセンサが用いられている。
ところで、これら内燃機関に用いる燃料(ガソリン、軽油、バイオメタノール)にはPb、S、NaやKが含まれ、エンジンオイルにはP、MgやSiが含まれている。さらに、リードや電気回路の保護に用いるガラスチューブにはSiが含まれ、エンジンの洗浄液にはNa等が含まれている。そして、これらの成分(以下、被毒物質という)を含む燃料やエンジンオイルを用いると、排気ガス中に被毒物質が混入して上記センサの多孔質開口部(拡散律速部等)、電極、及び電極上の保護コートを目詰まりさせることがある。この原因は、被毒物質がセンサ中の構成部材と反応し、硫化物、酸化物、合金等の不活性種を形成するためである。そして目詰まりが生じると、排気ガスが電極に到達しにくくなり、検出精度が低下することがある。
このようなことから、センサの拡散律速部の外側に、PやSiを吸着する第1多孔質部を設けたり、Pと反応し難いジルコニアを設けることにより、目詰まりを防止することが行われている(特許文献1、2参照)。
特開2007-139749号公報 特開平10-221304号公報
しかしながら、上記した従来技術の場合、液状の被毒物質(例えば、硝酸マグネシウム)に対する目詰まり防止能力が充分でないという問題がある。これは、上記技術においては、被毒物質のトラップ層が被測定ガスを透過させる必要があるため、透過する気体の抵抗の点からこれらの層の厚みが数100μm程度に限られる。そのため、充分なトラップ容積を確保できず、液体等の多量の被毒物質のトラップが困難なこととなる。又、上記従来技術の場合、センサの最外側にトラップ層を設けるため、センサを加熱するヒータの熱が十分にトラップ層に伝わらず、被毒物質の加熱除去が充分でないことがある。
又、NOセンサのように、排ガス中の酸素分圧を制御する第1ポンプセル、酸素分圧が制御された排ガス中のNO濃度を測定する第2ポンプセルを備えている場合、被毒の影響は第2ポンプセルが最も大きくなる。これは、第1ポンプセルは被毒してもポンプ処理電圧を上げればよいのに対し、第2ポンプセルは一定電圧で電流を測定するため、電極の一部でも被毒されると電流値が変化し、NOの検出能力が落ちるためである。
又、NHセンサ、HCセンサ等の微量成分検出センサも被毒の影響が大きい。
すなわち、本発明は、液状被毒物質に対する耐久性に優れたガスセンサ及びNOxセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、2つの固体電解質層間に介在する拡散律速部と、前記2つの固体電解質層間に介在し、前記拡散律速部を介して外部から被測定ガスを導入する測定室と、前記2つの固体電解質層のうち少なくとも1つの固体電解質層上に形成される一対の電極であって、一方の電極が前記拡散律速部から離間しつつ前記測定室内に設けられた内側電極を構成し、他方の電極が前記測定室外に設けられる一対の電極と、を有するガスセンサであって、前記拡散律速部と前記内側電極との間における前記測定室の少なくとも1つの壁面に、前記壁面より凹み液状被毒物質を貯留するトラップ部が形成されている。
このような構成とすると、拡散律速部を透過した液状被毒物質は、測定室の壁面をつたってトラップ部に落ちて貯留されるので、トラップ部より下流側にある内側電極に液状被毒物質が到達することが防止される。又、トラップ部が測定室の壁面より凹んでいるため、被測定ガスが測定室へ流入する際の気体の抵抗となることがなく、その分トラップ部の容量を大きくすることができ、液体等の多量の被毒物質をトラップすることができる。又、センサにヒータが設けられている場合、トラップ部が測定室内に設けられているため、センサを加熱するヒータの熱が十分にトラップ部に伝わり、充分に被毒物質の加熱除去を行うことができる。
なお、トラップ部は拡散律速部と内部電極との間における測定室の壁面に1つ形成されていても良いが、2つ以上形成されていればより好ましい。また、トラップ部の形状は適宜変更すれば良く、円柱形状や角柱形状、円錐形状や角錐形状、さらには壁面側の容量が小さく、その反対側の容量が大きくなった形状であっても良い。
さらに、前記トラップ部は、多孔質で充填されていてもよい。
このような構成とすると、トラップ部に落ちた液状被毒物質が多孔質に吸収されて保持され、トラップ部から測定室に漏出することが少なくなる。
さらに、前記拡散律速部は、前記外部から前記測定室に向かって直線状に延びる貫通孔を有していてもよい。
このような構成とすると、拡散律速部を多孔質で形成する場合に比べ、製造が容易である。そのうえ、液状被毒物質が拡散律速部を通過し易く、液状被毒物質が測定室内部に透過されやすくなるが、トラップ部が形成されているのでトラップ部より下流側にある内側電極に液状被毒物質が到達することが防止される。
さらに、前記貫通孔は前記壁面と同一面上に延び、かつ前記貫通孔の延長線上に前記トラップ部が位置していてもよい。
このような構成とすると、液状被毒物質は壁面をつたって流れる傾向にあるため、液状被毒物質が貫通孔を透過してトラップ部に導入され易くなる。さらに、貫通孔の延長線上にトラップ部が位置するため、貫通孔を透過した液状被毒物質は測定室の壁面をつたってそのまま最短距離でトラップ部に導かれるのでトラップ効果が高くなる。
さらに、本発明において、前記ガスセンサを加熱するヒータをさらに備え、前記内側電極の表面に平行でかつ前記拡散律速部と前記内側電極とが並ぶ方向において、前記トラップ部は前記ヒータの発熱中心と前記拡散律速部との間に位置してもよい。
このような構成とすると、トラップ部がヒータの発熱中心より上流側(被測定ガスの測定室への流入口側)にあるため、被毒物質の加熱除去のためにヒータを加熱した際、トラップ部内の液状被毒物質が蒸発しても内側電極側に流入することが無く、拡散律速部から外部へ排出され易くなる。なお、ヒータの発熱中心とは、ある一定方向から見たときのヒータの最大温度部分をいう。
また、本発明のNOxセンサは第1ポンプセルを構成する固体電解質層、及び該固体電解質層上に形成された一対の電極と、第2ポンプセルを構成する固体電解質層、及び該固体電解質層上に形成された一対の電極と、を備えたNOxセンサであって、前記第1ポンプセルを構成する固体電解質層と前記第2ポンプセルを構成する固体電解質層との間に、第1拡散律速部、第1測定室、第2拡散律速部、第2測定室が外部からの被測定ガスの流入方向に沿って介在し、前記第1測定室は、前記第1拡散律速部を介して外部から被測定ガスが導入され、第1ポンプセルは、前記第1測定室に面して配置され、前記第1測定室内の酸素分圧を制御し、前記第2測定室は、前記第2拡散律速部を介して前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスが導入され、第2ポンプセルは、前記第1測定室に面して配置され、前記第2測定室内の被測定ガス中のNOx成分を検出し、前記第1ポンプセルを構成する固体電解質層上に形成された一対の電極のうち、一方の電極が前記第1拡散律速部から離間しつつ前記第1測定室内に設けられた第1内側電極を構成し、他方の電極が前記第1測定室外に設けられるとともに、前記第2ポンプセルを構成する固体電解質層上に形成された一対の電極のうち、一方の電極が前記第2拡散律速部から離間しつつ前記第2測定室内に設けられた第2内側電極を構成し、他方の電極が前記第2測定室外に設けられ、トラップ部は、少なくとも、前記第2拡散律速部と前記第2内側電極との間における前記第2測定室の壁面に形成されてい
このような構成とすると、一定電圧で電流を測定するため被毒の影響が最も大きい第2ポンプセルの上流側に少なくともトラップ部を設けるので、第2ポンプセルに対する被毒を有効に防止でき、NOxの検出能力を維持することができる。
なお、前記トラップ部は、第2拡散律速部と第2内側電極との間における第2測定室の壁面だけでなく、第1拡散律速部と第1内側電極との間における第1測定室の壁面に設けられていてもよい。これにより、第1ポンプセルに対する被毒を有効に防止できる。
この発明によれば、液状被毒物質に対する耐久性に優れたガスセンサ及びNOxセンサが得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るNOセンサアッセンブリ200の長手方向に沿う断面図を示す。NOセンサアッセンブリ200は、排気管に固定されるためのねじ部139が外表面に形成された筒状の主体金具138と、軸線方向(NOセンサアッセンブリ200の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすNOセンサ素子(本発明のNOセンサに相当、以下、適宜NOセンサという)100と、NOセンサ素子100の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ106と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168の内壁面がNOセンサ素子の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材166と、NOセンサ素子100と絶縁コンタクト部166との間に配置される6個の接続端子110(図1では、2個図示)とを備えている。
主体金具138は、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具138は、NOセンサ素子100を先端側が貫通孔154の先端側外部に配置し、電極端子部220、221を貫通孔154の後端側外部に配置する状態で貫通孔154に保持している。さらに、棚部152は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具138の貫通孔154の内部には、NOセンサ素子100の径方向周囲を取り囲む状態で環状形状のセラミックホルダ151、粉末充填層153、156(以下、滑石リング153、156ともいう)、および上述のセラミックスリーブ106がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されており、セラミックホルダ151と主体金具138の棚部152との間には、滑石リング153やセラミックホルダ151を保持し、気密性を維持するための金属ホルダ158が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
一方、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)外周には、NOセンサ素子100の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)二重の外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が、溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。また、外筒144の後端側(図1における上方)の開口部には、NOセンサ素子100の電極端子部220、221とそれぞれ電気的に接続される6本のリード線146(図1では3本のみ)が挿通されるリード線挿通孔161が形成されたグロメット150が配置されている。
また、主体金具138の後端部140より突出されたNOセンサ素子100の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材166が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材166は、NOセンサ素子100の後端側の表面に形成される電極端子部220、221の周囲に配置される。この絶縁コンタクト部材166は、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外側に突出する鍔部167が備えられている。絶縁コンタクト部材166は、鍔部167が保持部材169を介して外筒144に当接することで、外筒144の内部に配置される。
次に、NOセンサ素子100について図2を用いて説明する。NOセンサ素子100は概ね長尺の板状体をなし、ZrO等の酸素イオン伝導性の固体電解質層(セラミックス層)2c、6c、4cをこの順に積層して構成されている。又、固体電解質層2c、6cの間には絶縁層13が介装され、固体電解質層6c、4cの間には絶縁層15が介装されるとともに、固体電解質層2cの外側(絶縁層13とは反対側)には絶縁層11が積層され、固体電解質層4cの外側(絶縁層15とは反対側)には絶縁層18、19がこの順で積層されている。さらに、絶縁層18、19の間にはNOセンサ素子の長手方向に沿って延びるのヒータ20が埋設されている。ヒータ20はNOセンサを活性温度に昇温し、固体電解質層の酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。
絶縁層13は平面視コの字状に切り抜かれ、コの字の開口が図2の左を向くように配置される。これにより、絶縁層13の切り抜き部分が空隙となり、固体電解質層6cの上面、固体電解質層2cの下面、及び絶縁層13の側面によって内部空間が形成される。又、外部からの被測定ガスの導入口である上記開口(図2の固体電解質層2c、6cの左端)には、拡散抵抗を有する拡散律速部70が設けられている。一方、上記内部空間における右端から中央よりの所定位置に当該内部空間を図1の左右方向に区画する拡散律速部71が配置され、拡散律速部70、71の間の内部空間が第1測定室S1となる。
第1測定室S1に面した固体電解質層2cの下面(第1測定室の上壁面2cs)には、平面視ほぼ矩形状の第1内側電極2aが配置され、固体電解質層2cの上面には第1内側電極2aと対向する位置に第1内側電極とほぼ同寸の第1対向電極2bが配置されている。そして、第1内側電極2a、第1対向電極2b、固体電解質層2cとによって第1ポンプセル2が構成されている。なお、絶縁層11は、固体電解質層2cに接する第1対向電極2bが内部に配置されるように平面視ほぼ矩形状に切り抜かれ、切り抜き部は第1対向電極2bが外部に直接接触しないよう多孔質体31で充填されている。
さらに、図2の拡散律速部70の右端と第1内側電極2aの左端との間には、第1測定室S1の上壁面2cs、下壁面6csにそれぞれ露出し詳しくは後述するトラップ部80、80がそれぞれ形成されている。
第1測定室S1に面した固体電解質層6cの上面には、拡散律速部71よりやや左側で、かつ第1内側電極2aの右端より右側の位置に、平面視ほぼ矩形状で第1内側電極2aより小さい検知電極6aが配置されている。又、固体電解質層6cの下面には検知電極6aと対向する位置に検知電極とほぼ同寸の基準電極6bが配置されている。そして、検知電極6a、基準電極6b、固体電解質層6cとによって酸素濃度検知セル6が構成されている。なお、基準電極6bは、絶縁層15の平面視ほぼ矩形状の切り抜き部を介して固体電解質層6cに接し、基準電極6bの下面(切り抜き部)には多孔質体又は絶縁体からなる充填層35が充填され、充填層35内に所定分圧の酸素を充填できるようになっている。
なお、酸素濃度検知セル6に予め微弱な電流Icpを流すことにより、酸素を基準電極6b側の充填層35に充填する。
固体電解質層6c、絶縁層15は拡散律速部71よりも右側で平面視矩形状に切り抜かれ、これらの切り抜き部は上記内部空間の右端に重なるように位置している。これにより、上記内部空間の右端から下方に延びる空隙が形成され、この空隙と、上記内部空間のうち拡散律速部71より右側の部分とによって第2測定室S2が規定される。
そして、外部から拡散律速部70を介して導入された被測定ガスは、第1測定室S1を図2の左から右へ流れた後、拡散律速部71を介して第2測定室S2へ流れるようになっている。
第2測定室S2に面した固体電解質層4cの上面には、平面視ほぼ矩形状の第2内側電極4aが配置されている。又、充填層35に面した固体電解質層4cの上面には、第2内側電極の外側電極となり第2内側電極とほぼ同寸の第2外側電極4bが配置されている。そして、第2内側電極4a、第2外側電極4b、固体電解質層4cとによって第2ポンプセル4が構成されている。
さらに、拡散律速部71の右端近傍の位置で、拡散律速部71と第2内側電極4aとの間には、第2測定室S2の上壁面2cs、下壁面6csに露出するトラップ81、81がそれぞれ形成されている。
固体電解質層2c、4c、6cとしては、例えばジルコニア(ZrO)に安定化剤としてイットリア(Y)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体(イットリア−ジルコニア固溶体)を用いることができる。又、固体電解質層としては、イットリア−ジルコニア固溶体の他に、カルシア−ジルコニア固溶体、スカンジア−ジルコニア固溶体、二酸化セリウム、二酸化トリウム、二酸化ハフニウム等の各固溶体、ペロブスカイト型固溶体、3価金属酸化物固溶体等を使用できる。
各電極2a〜6b、及びヒータ20としては、Pt、Rh、Pd、Ir、Re等の1種以上からなる白金族元素を用いることができるが、耐熱性及び耐酸化性を考慮するとPtを主体とすることが好ましい。又、各電極2a〜6bと固体電解質層2c、4c、6cとの密着性を向上させるため、白金族元素に加えてセラミック成分を含有する材料を用いてもよく、このセラミック成分としては固体電解質層を構成する成分と同様のものを用いることができる。例えば、固体電解質層がZrOである場合、各電極2a〜6bとしてPtとZrO2からなる多孔質サーメットを用いることができる。
特に、被測定ガスに接触する第1内側電極2a及び検知電極6aとしては、測定ガス中のNO成分に対する還元能力が低い(又は還元能力のない)材料を用いることが好ましく、例えばLa3 CuO4 等のペロブスカイト構造を有する化合物、Au等の触媒活性の低い金属とセラミックスのサーメット、又はAu等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミックスとのサーメットを用いることが好ましい。更に、電極材料としてAuとPt族金属の合金を用いる場合、Au含有量を合金全体の0.03〜35vol%にすることが好ましい。また、第2内側電極4aとしては、RhとZrO2からなる多孔質サーメットを例示できる。
各絶縁層11〜19は、例えば絶縁性を有するセラミック焼結体を用いることができ、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを例示することができる。
拡散律速部は、被測定ガスが流入する際の律速が行われるものであればよく、スリットの他、多孔質体等を用いることができ、アルミナ等からなる多孔質体を例示することができる。拡散律速部は、センサ内と外気(又は拡散律速部で区画される空間同士)の直接接触を遮断しつつガスをセンサ内に出入させ、センサ内の電極周囲の酸素濃度を安定化する。
トラップ部としては、ジルコニアやアルミナ等のセラミックを用いることができるが、特に、被毒物質との反応性が低く、安定性と絶縁性に優れたα−アルミナを主体とするものが好ましい。この場合、例えばトラップ部80の側壁は固体電解質層6cで構成され、トラップ部80の底面は絶縁層15で構成されるが、これらの層で構成されたトラップ部80の表面にα−アルミナ層を薄く被覆(内張り)することができる。
以上のようにしてNOセンサ(素子)が構成され、例えば以下のように動作する。まず、図示しない外部電源及び駆動回路を介してヒータが作動し、センサを活性化温度まで加熱する。被測定ガス(排ガス)は拡散律速部70を通って第1測定室S1に流入し、第1ポンプセル2は、第1測定室S1内の排ガス中の過剰な酸素を第1内側電極2aから第1対向電極2cへ向かって汲み出す。
酸素が汲み出されたガスは第1測定室S1の下流に流れ、酸素濃度検知セル6(電極6a)に到達する。従って、酸素濃度検知セル6の両端電圧Vsをモニタすることにより、第1測定室S1内の酸素濃度を検出することができる。そして、Vsが所定電圧となるように第1ポンプセル2に流れる第1ポンプ電流Ip1(又は電圧)を制御することにより、第1測定室S1内の酸素濃度をNOが分解しない程度に管理する。
酸素濃度が管理された排ガス(NOガス)は、拡散律速部71を通って第2測定室S2内の第2ポンプセル4(第2内側電極4a)に向かって流れる。従って、第2ポンプセル4にNOガスが酸素とNガスに分解する程度の電圧を印加することにより、NOガスの分解により生じた酸素を第2測定室S2から汲み出すことができる。この際、第2ポンプセル4に流れる第2ポンプ電流Ip2とNOxガス濃度の間には比例関係があるため、Ip2を検出することにより被測定ガス中のNOx濃度を検出することができる。
なお、第2ポンプセル4で汲み出された酸素は、第2対向電極4cから充填層35に充填される。又、第2内側電極4aとして多孔質ロジウム等の触媒機能を有する電極を用いると、NOガスの分解を促進することができる。
次に、本発明の特徴部分であるトラップ部について説明する。トラップ部80、80は、拡散律速部70と第1内側電極2aとの間における第1測定室S1の上下壁面2cs、6csに露出するように、それぞれ対向して形成され、各トラップ部80、80はこれらの面より凹み有底の空隙をなしている。又、各トラップ部80、80(の空隙部分)には多孔質90、90が充填されている。
これにより、拡散律速部70を透過した液状被毒物質は、第1測定室S1の壁面をつたって各トラップ部80、80に落ち、多孔質90、90に吸収されて保持、貯留されるので、トラップ部80、80より下流側にある第1内側電極2aに液状被毒物質が到達することが防止される。又、トラップ部80、80に貯留された液状被毒物質は、センサ使用時のヒータによる加熱で蒸発し、センサ外に散逸、除去される。
本発明においては、トラップ部が第1測定室S1の壁面より凹んでいるため、被測定ガスの室への流入の透気抵抗となることがなく、その分トラップの容量を大きくすることができ、液体等の多量の被毒物質をトラップすることができる。この点で、従来のトラップ層は測定室への流入口を覆うため、透気抵抗をあまり大きくすることができず、トラップ容量(層厚み)を小さくせざるを得ない。
又、トラップ部80、80が第1測定室S1内に設けられているため、センサ素子100を加熱するヒータ20の熱が十分にトラップ部80、80に伝わり、充分に被毒物質の加熱除去を行うことができる。
なお、本発明は自重が大きく、測定室の壁面を通過し易い液状被毒物質を対象とし、液体の他、比重の大きい固体も含まれる。
ここで、トラップ部80、80より外側に位置する拡散律速部70は、外部から第1測定室S1に向かって直線状に延びる貫通孔70aを有することが好ましい。このようにすると、拡散律速部を多孔質で形成する場合に比べ、製造が容易である。そのうえ、液状被毒物質が拡散律速部を通過し易く、液状被毒物質が測定室内部に透過されやすくなるが、トラップ部80、80が形成されているのでトラップ部80、80より下流側にある第1内側電極2aに液状被毒物質が到達することが防止される。貫通孔としてはスリットが例示される。
又、液状被毒物質は壁面をつたって流れる傾向にあるため、貫通孔70aが第1測定室S1の壁面と同一面上に延びていると、液状被毒物質が貫通孔を透過してトラップ部80、80に導入され易くなる。例えば、第1の実施形態において、貫通孔は、拡散律速部70の上面と第1測定室S1の上壁面2csとの間の上側スリット70aと、拡散律速部71の下面と第1測定室S1の下壁面6csとの間の下側スリット70aとからなり、各スリットはそのまま第1測定室S1の上下壁面につながっている。
さらに、この場合、貫通孔70aの延長線上、つまり第1測定室S1の上壁面2cs及び下壁面6csにそれぞれトラップ部80、80が位置すると、貫通孔を透過した液状被毒物質は第1測定室S1の各壁面をつたってそのまま最短距離でトラップ部80、80に導かれるのでトラップ効果が高くなる。
同様にトラップ部81、81は、第2測定室S2の上壁面2csと、下壁面6csとに対向して露出するようにそれぞれ形成され、各トラップ部81、81はこれらの面より凹み有底の空隙をなしている。又、各トラップ部81、81の空隙部分には多孔質91、91が充填されている。そのため、拡散律速部71を透過した液状被毒物質は、第2測定室S2の壁面をつたって各トラップ部81、81に落ち、多孔質91、91に吸収されて保持、貯留されるので、トラップ部81、81より下流側にある第2内側電極4aに液状被毒物質が到達することが防止される。又、トラップ部81、81に貯留された液状被毒物質は、センサ使用時のヒータによる加熱で蒸発し、センサ外に散逸、除去される。
トラップ81、81は、トラップ80、80と同様な2個のスリット(貫通孔)71a、71aを有し、これらのスリットは上記と同様な効果を奏する。
さらに、第1内側電極2aの表面に平行でかつ拡散律速部70と第1内側電極2aとが並ぶ方向において、トラップ部80、80はヒータ20の発熱中心20cと拡散律速部70との間に位置している。ここで、ヒータ20の発熱中心とは、ある一定方向から見たとき(第1実施形態では、ガスセンサ素子100の長手方向)のヒータ20の最大温度部分をいい、通常、ヒータ20の中心部が最も温度が高く、周縁部へ向かって温度が低下する。このような構成とすると、トラップ部80、80がヒータ20の発熱中心より上流側(被測定ガスの室への流入口である拡散律速部70側)にあるため、被毒物質の加熱除去のためにヒータ20を加熱した際、トラップ部80、80内の液状被毒物質が蒸発しても第1内側電極2a側に流入することが無く、拡散律速部70から外部へ排出され易くなる。
なお、第1内側電極2aの表面に平行な方向とは、第1の実施形態においてはNOセンサの長手方向と同一であり、かつ固体電解質層2c、4c、6cの積層方向に垂直な方向である。又、通常、NOガスセンサでは、固体電解質の電気抵抗が温度に比例する性質を利用して酸素濃度検知セル6の固体電解質層6cの抵抗をモニタし、ヒータ20の動作を制御してセンサ温度を管理している。
さらに、第1内側電極2aの表面に垂直な方向から投影したとき、トラップ部がヒータの輪郭内に位置すると、トラップ部がヒータの加熱範囲に存在するので、トラップ部から液状被毒物質を蒸発させ易くなる。
なお、第1の実施形態において、トラップ部81、81はヒータ20の発熱中心20cと拡散律速部71との間に位置していない。しかしながら、外部から導入された被測定ガスは最初にトラップ80、80で捕捉され、このトラップ部80、80は上記したようにヒータ20の発熱中心20cと拡散律速部70との間に位置して所定の効果を奏する。従って、複数の位置にトラップ部がある場合、そのうちの1つのトラップ部がヒータと上記した位置関係にあればよい。
次に、上記センサ100の製造方法の一例を簡単に説明する。まず、ジルコニア系粉末、バインダ及び有機溶剤を含むスラリーからドクターブレード法により、各固体電解質層となるグリーンシートを製造する。各固体電解質層上の電極は、電極材料、バインダ及び有機溶剤を含むペーストを上記グリーンシート上にスクリーン印刷することにより形成する。同様に、各固体電解質層の間に介装される絶縁層についても、絶縁材料(アルミナ等)、バインダ及び有機溶剤を含むペーストを上記グリーンシート(又は電極)上にスクリーン印刷することにより形成する。
そして、各固体電解質層を積層圧着し、所定温度で脱バインダ後、焼成してセンサを製造する。
なお、拡散律速部等の多孔質は、絶縁材料(アルミナ等)、バインダ及び有機溶剤を含むペーストを所定位置にスクリーン印刷した後、焼成する際にバインダを焼失させ多数の気泡を生じさせることによって形成する。
又、トラップ部の側壁は固体電解質層や絶縁層を切り抜いて形成することができ、切り抜き部の下層をトラップ部の底面とすることができる。この場合、トラップ部の表面となるこれらの壁面にα−アルミナ層等のセラミックを薄く被覆(内張り)することが好ましい。セラミックの被覆方法は、例えばトラップ部の表面にセラミックのペーストをスクリーン印刷すればよい。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るNOセンサ101の長手方向に沿う断面図を示す。NOセンサ101は、トラップ部及び拡散律速部の構成が異なることの他はNOセンサ100と同様であるので、同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
NOセンサ101において、拡散律速部72は拡散律速部70と同じ位置にあるが、多孔質層からなり、拡散律速部73は拡散律速部71と同じ位置にあるが、多孔質層からなる。又、トラップ82、82はトラップ80、80と同じ位置にあるが、トラップ内に多孔質が充填されておらず、同様にトラップ83、83はトラップ81、81と同じ位置にあるが、トラップ内に多孔質が充填されていない。
第2の実施形態の場合、トラップ内に多孔質が充填されていないため、第1の実施形態に比べてトラップした液状被毒物質の保持効果が若干劣る傾向にあるが、トラップ内に多孔質を形成しなくてよいので、生産性が向上する。
<第3の実施形態>
図4は、本発明の第3の実施形態に係る酸素センサ(全領域空燃比センサ)102の短手方向に沿う断面図を示す。全領域空燃比センサ102は、特開2007-139749号公報、特開平10-221304号公報に記載のセンサと略同一の構造を有すると共に同一の動作原理によって動作する。第3の実施形態において、第1の実施形態と同様な構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
全領域空燃比センサ102は、第1の実施形態に係るNOセンサ100と同様な第1ポンプセル2及び酸素濃度検知セル6を有するが、第2ポンプセル4を有さず、絶縁層15が直接絶縁層18,19に接している点がNOセンサ100と異なる。又、全領域空燃比センサ102において、図示しない絶縁層13は平面視矩形状に切り抜かれ、かつ長手方向の対抗する切り抜き部がそれぞれ開口している。これにより、絶縁層13の切り抜き部分が空隙となり、固体電解質層6cの上面、固体電解質層2cの下面、及び絶縁層13の側面によって測定室S3が形成される。このように、全領域空燃比センサ102において絶縁層13の長手方向が開口するため、第1の実施形態と直角の方向(センサの短手方向)から被測定ガスが導入される。
なお、検知電極6aは第1内側電極2aより小さく、第1内側電極2aの周縁は検知電極6aの周縁より外側に位置している。
そして、被測定ガスの導入口である上記開口(図4の固体電解質層2c、6cの左右端)には、拡散抵抗を有する拡散律速部74,75がそれぞれ設けられ、左側拡散律速部74と第1内側電極2aの左端との間における測定室S3の上下壁面に露出するようにトラップ部84,84がそれぞれ形成されている。同様に、右側拡散律速部75と第1内側電極2aの右端との間における測定室S3の上下壁面に露出するようにトラップ部85,85がそれぞれ形成されている。
拡散律速部74,75は、第1の実施形態における拡散律速部70と同様な貫通部(スリット)74a、75aをそれぞれ有する。又、トラップ84、85はいずれも第1の実施形態におけるトラップ80と同一の構造を有し、多孔質90が充填されている。
全領域空燃比センサ102は、例えば以下のように動作する。まず、図示しない外部電源及び駆動回路を介してヒータが作動し、センサを活性化温度まで加熱する。被測定ガス(排ガス)は拡散律速部74、75を通って測定室S3に流入し、酸素濃度検知セル6に到達する。酸素濃度検知セル6には予め微弱電流ICPが供給され、基準電極6b側が内部酸素基準となっている。従って、測定室S3内の酸素濃度に応じて酸素濃度検知セル6の両端電圧Vsが変化するが、Vsが所定電圧Vcoとなるように第1ポンプセル2に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。この際、Ip1と被測定ガス中酸素濃度の間には比例関係があるため、Ip1を検出することにより被測定ガス中の酸素濃度を検出することができる。
より具体的には、Vs<Vcoの場合は、測定室S3内の酸素を外部に汲み出す向きにIp1を供給し、Vs>Vcoの場合は、測定室S3内に外部から酸素を汲み入れる向きにIp1を供給するような制御を行う。全領域空燃比センサ102の制御回路としては、例えば特開平10-221304号公報の図3に記載のものを用いることができる。
第3の実施形態においても、拡散律速部74、75をそれぞれ透過した液状被毒物質は、測定室S3の壁面をつたって各トラップ部84、85に落ち、図示しない多孔質に吸収されて保持、貯留されるので、トラップ部より下流側にある第1内側電極2a、検知電極6a(本発明において、検知電極も内側電極の1種である)に液状被毒物質が到達することが防止される。又、トラップ部84、85に貯留された液状被毒物質は、センサ使用時のヒータによる加熱で蒸発し、センサー外に散逸、除去される。
又、トラップ84、85が測定室S3の壁面より凹んでいるため、被測定ガスの室への流入の透気抵抗となることがなく、その分トラップの容量を大きくすることができ、液体等の多量の被毒物質をトラップすることができる。
さらに、第3の実施形態の場合も、内側電極2aの表面に平行でかつ拡散律速部74,75と内側電極2aとが並ぶ方向において、トラップ部84,85はヒータ20の発熱中心20cと拡散律速部74、75との間にそれぞれ位置している。そのため、トラップ部84、85がヒータ20の発熱中心20cよりそれぞれ上流側(被測定ガスの室への流入口側)にあり、ヒータ20の加熱によりトラップ部84、85内の液状被毒物質が蒸発して拡散律速部から外部へ排出され易くなる。
なお、第3の実施形態の場合、拡散律速部74,75と内側電極2aとが並ぶ方向から見た場合のヒータの発熱中心20cは、ヒータの長手方向の中心軸である。
全領域空燃比センサ102の製造は、第1の実施形態と同様にして行うことができる。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、トラップ部は測定室の壁面より凹むものであれば、形状や深さは制限されない。又、トラップ部は測定室の壁面に一箇所以上設けることができ、複数個設けてもよい。又、トラップ部の凹部が壁面の周方向の全周にわたってつながり、段差を形成してもよい。又、トラップ部は、拡散律速部と内側電極との間の測定室の壁面であればどの位置に配置されてもよいが、内側電極への液状被毒物質の付着を防止する点で、内側電極と同じ側の壁面上に配置されていることが好ましい。
拡散律速部としては、多孔質、スリットの他、丸穴が貫通しているもの等、形態は制限されない。又、拡散律速部が被測定ガスの流れ方向に複数個直列に配置されていてもよい。
又、本発明においては、室内に設けられた内側電極とトラップ部との位置関係を規定するが、内側電極の対向電極とトラップ部との位置関係は特に限定されない。例えば、第1ポンプセル2において、第1対向電極2bが第1内側電極2aと対向する位置でなく第1内側電極2aから離れた位置(例えば図1の右側)にあってもよい。
本発明は、自動車や各種内燃機関の排ガス中や、ボイラ等の燃焼ガス中のNOガス濃度検出用ガスセンサや、全領域空燃比センサ等の酸素センサに適用することができるが、これらの用途に限られない。例えば、第2ポンプセル4の設定電圧を変えることにより、NOX以外のガス(例えばCOXやH2O、HCなど)を選択時に分解させ、これらのガス濃度を測定することもできる。又、各ガスを分解する設定電圧を段階的に変えることにより、O2,NOX,H2O,CO2等の多成分ガスを1つのガスセンサで測定することもできる。
本発明のNOセンサを搭載したNOセンサアッセンブリの長手方向断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るガスセンサの長手方向断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスセンサの長手方向断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るガスセンサの短手方向断面図である。
符号の説明
S1〜S3 測定室(第1測定室、第2測定室)
2a、4a、6a 内側電極(第1内側電極、第2内側電極、検知電極)
2、4、6 セル(第1ポンプセル、第2ポンプセル、酸素濃度検知セル)
2cs、6cs 室の壁面(固体電解質層の下面、上面)
20 ヒータ
20c ヒータの発熱中心
70〜75 拡散律速部(第1拡散律速部、第2拡散律速部)
70a、71a、74a、75a 貫通孔
80〜85 トラップ部
90 多孔質
100〜102 ガスセンサ(NOセンサ)

Claims (6)

  1. 2つの固体電解質層間に介在する拡散律速部と、
    前記2つの固体電解質層間に介在し、前記拡散律速部を介して外部から被測定ガスを導入する測定室と、
    前記2つの固体電解質層のうち少なくとも1つの固体電解質層上に形成される一対の電極であって、一方の電極が前記拡散律速部から離間しつつ前記測定室内に設けられた内側電極を構成し、他方の電極が前記測定室外に設けられる一対の電極と、を有するガスセンサであって、
    前記拡散律速部と前記内側電極との間における前記測定室の少なくとも1つの壁面に、前記壁面より凹み液状被毒物質を貯留するトラップ部が形成されているガスセンサ。
  2. 前記トラップ部は、多孔質で充填されている請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記拡散律速部は、前記外部から前記測定室に向かって直線状に延びる貫通孔を有する請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記貫通孔は前記壁面と同一面上に延び、かつ前記貫通孔の延長線上に前記トラップ部が位置する請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 前記ガスセンサを加熱するヒータをさらに備え、前記内側電極の表面に平行でかつ前記拡散律速部と前記内側電極とが並ぶ方向において、前記トラップ部は前記ヒータの発熱中心と前記拡散律速部との間に位置する請求項1〜4のいずれかに記載のガスセンサ。
  6. 第1ポンプセルを構成する固体電解質層、及び該固体電解質層上に形成された一対の電極と、
    第2ポンプセルを構成する固体電解質層、及び該固体電解質層上に形成された一対の電極と、を備えたNOxセンサであって、
    前記第1ポンプセルを構成する固体電解質層と前記第2ポンプセルを構成する固体電解質層との間に、第1拡散律速部、第1測定室、第2拡散律速部、第2測定室が外部からの被測定ガスの流入方向に沿って介在し、
    前記第1測定室は、前記第1拡散律速部を介して外部から被測定ガスが導入され、
    第1ポンプセルは、前記第1測定室に面して配置され、前記第1測定室内の酸素分圧を制御し、
    前記第2測定室は、前記第2拡散律速部を介して前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスが導入され、
    第2ポンプセルは、前記第1測定室に面して配置され、前記第2測定室内の被測定ガス中のNOx成分を検出し、
    前記第1ポンプセルを構成する固体電解質層上に形成された一対の電極のうち、一方の電極が前記第1拡散律速部から離間しつつ前記第1測定室内に設けられた第1内側電極を構成し、他方の電極が前記第1測定室外に設けられるとともに、
    前記第2ポンプセルを構成する固体電解質層上に形成された一対の電極のうち、一方の電極が前記第2拡散律速部から離間しつつ前記第2測定室内に設けられた第2内側電極を構成し、他方の電極が前記第2測定室外に設けられ、
    トラップ部は、少なくとも、前記第2拡散律速部と前記第2内側電極との間における前記第2測定室の壁面に形成されているNOxセンサ。
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