JPH10221297A - NOxセンサ素子 - Google Patents

NOxセンサ素子

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JPH10221297A
JPH10221297A JP9040029A JP4002997A JPH10221297A JP H10221297 A JPH10221297 A JP H10221297A JP 9040029 A JP9040029 A JP 9040029A JP 4002997 A JP4002997 A JP 4002997A JP H10221297 A JPH10221297 A JP H10221297A
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electrode
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富夫 杉山
Shinko Shibata
真弘 柴田
Shuichi Nakano
秀一 中野
Hiromi Sano
博美 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度が高く,精度高くNOx濃度を検出
することができ,その構造が単純で,製造容易なNOx
センサ素子を提供すること。 【解決手段】 NOx検出セル11と,その上面に積層
配置した被測定ガス導入路用のガス拡散抵抗層13と,
該ガス拡散抵抗層13の更に上面に積層配置した酸素を
排出する機能を有する酸素ポンピングセル12とよりな
る。上記NOx検出セル11は,酸素イオン導電性の第
一固体電解質体110とその表面に設けた大気側電極1
12と,その反対面に設けられ,上記ガス拡散抵抗層1
3に面する被測定ガス側NOx活性電極111とよりな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車用内燃機関より排出され
る排ガス等の被測定ガス中のNO,NO2 等のNOxガ
ス濃度を検出するためのNOxセンサ素子に関する。
【0002】
【従来技術】排ガスを原因とする大気汚染は現代社会に
深刻な問題を引き起こしており,排ガス中の公害物質に
対する浄化基準法規が年々厳しくなってきている。その
ため,ガソリン,もしくはディーゼルエンジンに対する
燃焼制御と触媒コンバータを利用した,自動車等の内燃
機関より排出される排ガス中の公害物質の低減検討が進
められている。
【0003】米国においてはOBD−II規制にて,排
ガスをクリーンにするために用いている触媒が適切であ
るかどうか判定する機能を要求している。これに対し,
2つのO2 センサを用いた2O2 センサモニターシステ
ムが導入されているが,この方法は公害物質の直接的な
検出方法ではないため,排ガス中より公害物質が事実低
減しているのか否か,その正確な検出・判定が困難であ
る。
【0004】仮に,燃焼制御モニタ,触媒モニタ等が排
ガス中のNOx濃度を直接検出可能となれば,より正確
で効果的な排ガス中の公害物質の低減が可能となる。即
ち,例えば,排ガス中のNOx濃度の知見から燃料噴射
やEGR率などをフィードバック制御することができれ
ば,内燃機関から排出される公害成分を低減することが
できる。また,例えば,排ガス浄化用の触媒コンバータ
に担持させた触媒の劣化は,該コンバータより排ガス流
れ下流側にNOxセンサを設けることによりたやすく判
定できる。このような背景から,近年,車載可能なNO
xセンサが望まれている。
【0005】このような用途に用いるNOxセンサは,
コンパクトかつ安価であり,使用中に高温の排ガスに曝
されることがあるため,熱的にも化学的にも劣化し難い
ものである必要がある。そして,実車での運転条件下に
てNOx濃度を連続的に検出できなければならない。
【0006】上記NOxセンサに搭載するNOxセンサ
素子としては,In2 3 −SnO2 ,Cr2 3 −N
2 5 ,WO3 といった半導体酸化物をベースとした
ものが,従来いろいろ報告されているが,これらのNO
xセンサ素子の使用条件は500℃以下の温度に限られ
る上に,水等に対する耐久性の点で問題がある。
【0007】また,NASICON(Na3 Zn2 Si
2 PO12),または,β’/β”アルミナといったNa
+ イオン伝導体を固体電解質体とし,硝酸塩または亜硝
酸塩を用いたNOxセンサ素子も報告されている。しか
しながら,硝酸塩及び亜硝酸塩の融点が低いため,50
0℃以上では上記NOxセンサ素子は作動が困難である
という問題を有している。
【0008】このようなことから,熱的にも化学的にも
安定しており,市場実績のあるZrO2 固体電解質体を
用いた,図11に示すごときNOxセンサ素子が従来提
案されていた(特開平6−18480号)。
【0009】図11に示すごとく,上記NOxセンサ素
子9は,ジルコニア固体電解質体よりなる本体90と該
本体90内部に形成された3つのチャンバー931,9
32,933よりなる。そして,上記本体90は酸素ポ
ンピングセル901,903と,NOx検出セル902
とを有してなる。
【0010】上記チャンバー931は本体90における
外壁921と仕切壁922とにより形成された空間であ
る。また,上記チャンバー933は本体90における外
壁924と仕切壁923により形成された空間である。
更に,上記チャンバー932は仕切壁922と仕切壁9
23とにより区画された空間である。そして,上記仕切
壁922,923には,チャンバー931とチャンバー
932,またチャンバー932とチャンバー933との
間を連通させる連通口942,943が設けてある。ま
た,上記チャンバー931,933には,被測定ガスを
導入するための導入口941,944が設けてある。
【0011】上記NOx検出セル902は仕切壁923
に設けられている。また,上記酸素ポンピングセル90
1,903はそれぞれ外壁921,924に設けられて
いる。上記酸素ポンピングセル901は,上記外壁92
1と該外壁921に設けられた一対のPt製の第一電極
911及び第二電極912よりなる。上記第一電極91
1はNOxセンサ素子9の外部に露出しており,上記第
二電極912はチャンバー931に面してなる。
【0012】また,上記酸素ポンピングセル903も,
上記外壁924と該外壁924に設けられた一対のPt
製の第三電極913及び第四電極914よりなる。上記
第四電極914はNOxセンサ素子9の外部に露出して
おり,上記第三電極913はチャンバー933に面して
なる。そして,上記第一電極911及び第二電極912
は電源991に,第三電極913及び第四電極914は
電源993に接続されてなる。
【0013】上記NOx検出セル901は,上記仕切壁
922と該仕切壁922に設けられた一対のPt製第五
電極915および第六電極916よりなる。上記第五電
極915はチャンバー932に面してなり,上記第六電
極916はチャンバー933に面してなる。また,上記
両電極915,916は電圧測定用デバイス992に接
続されてなる。
【0014】なお,上記本体90には絶縁領域981,
982が設けてなる。これにより,上記酸素ポンピング
セル901,903に対して印加された電圧が上記NO
x検出セル902の出力に混じることを防止できる。
【0015】上記NOxセンサ素子9において,NOx
濃度の検出は以下に示すごとく行われる。上記NOxセ
ンサ素子9に対し,上記導入口941,944よりそれ
ぞれチャンバー931,933内に被測定ガスが導入さ
れる。そして,上記酸素ポンピングセル901,903
の各電極911,912,913,914に対し,電源
991,993より電圧を印加する。これにより,上記
酸素ポンピングセル901,903が作動し,上記チャ
ンバー931,933内において上記被測定ガス中に含
まれる酸素ガスが除去される。
【0016】その後,上記チャンバー931,933内
の被測定ガスは連通口942,943を経由してチャン
バー932内に導入される。また,上記第五電極915
と上記第六電極916において上記被測定ガス中のNO
xガスにおける酸素原子は還元され,酸素イオンとな
る。
【0017】そして,上記チャンバー932とチャンバ
ー933とは,チャンバーの寸法上の相違及びガス導入
口あるいは連通口の寸法上の相違により,上記第五電極
と第六電極とのNOx→酸素イオンの還元量はそれぞれ
異なる。そのため,上記NOx検出セル923は酸素濃
淡電池として作用する。よって,上記NOx検出セル9
23に接続された電圧測定用デバイス992において,
両電極間の電圧を測定することにより,被測定ガス中の
NOx濃度を測定することができる。
【0018】
【解決しようとする課題】しかしながら,上述のNOx
センサ素子9には以下に示す問題点がある。上記被測定
ガスにおけるNOx濃淡変化は,該被測定ガス中の酸素
分圧の影響を受けやすい。即ち,上記被測定ガス中に元
々含まれている酸素ガスは上記酸素ポンピングセル90
1,903により除去しているが,どの程度除去すれば
よいのかという判断は,別途チャンバー内に酸素濃度検
出セルを設けねば知ることができない。そして,酸素濃
度検出セルが存在しない場合には,NOxセンサ素子9
の出力が,真実被測定ガス中のNOx濃度に比例してい
るのかどうかということが不明瞭である。
【0019】また,上記NOxセンサ素子9は,チャン
バーが3つ(931,932,933),導入口が2つ
(941,944)設けられた複雑な構造であり,製造
や寸法精度の維持が困難である。そして,上記NOxセ
ンサ素子9における特性には素子の形状,チャンバー,
各電極の寸法精度等が大いに影響を及ぼす。従って,上
記NOxセンサ素子9は信頼性の低い構造である。
【0020】また,上記NOxセンサ素子9において
は,上記酸素ポンピングセル901,903に接続する
信号線が2本×2,NOx検出セル902に接続される
信号線が2本,このため最低6本の信号線が必要である
(図10参照)。このため,上記NOxセンサ素子9
は,この点からみても構造が複雑で,アセンブリ化が困
難である。更に,上述したごとく酸素濃度検出セルを別
途設けることとなった場合には,更に信号線が増えるこ
ととなり,ますます構造が複雑で製造が困難となってし
まう。
【0021】本発明は,かかる問題点に鑑み,寸法精度
を高く保つことができ,精度高くNOx濃度を検出する
ことができ,その構造が単純で,製造容易なNOxセン
サ素子を提供しようとするものである。
【0022】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,NOx検出セル
と,その上面に積層配置した被測定ガス導入路用のガス
拡散抵抗層と,該ガス拡散抵抗層の更に上面に積層配置
した酸素を排出する機能を有する酸素ポンピングセルと
よりなると共に,上記NOx検出セルは,酸素イオン導
電性の第一固体電解質体と,上記ガス拡散抵抗層に面す
る被測定ガス側NOx活性電極と,その反対面に設けら
れた対向電極とよりなることを特徴とするNOxセンサ
素子にある。
【0023】上記NOx検出セルにおいて,上記被測定
ガス側NOx活性電極とは,上記被測定ガス中のNOx
ガスを酸素ガスに還元可能な電極である。そして,上記
被測定ガス側NOx活性電極としては,Pt,Rh,P
dあるいはそれらの混合体よりなるものを使用すること
ができる。また,上記対向電極は,NOx活性作用を有
する必要はなく,Ptベースの材料より構成することが
できる。なお,上記NOx活性作用とは,NOxガスを
N(イオン)とO(イオン)とに分解する作用のことで
ある。
【0024】また,上記ガス拡散抵抗層としては,多孔
質なセラミック,例えば,アルミナ,スピネル,ステア
タイト等の材質よりなるものを用いることができる。ま
た,上記ガス拡散抵抗層は,上記NOxセンサ素子の側
面に露出してなり,ここより被測定ガスが導入できるよ
う構成されていることが好ましい。これにより,被測定
ガスの拡散量を絞ることが容易となる。このため,被測
定ガス中の酸素ガスの酸素ポンプセルによる排出が容易
となる。
【0025】なお,上記ガス拡散抵抗層は,例えば原材
料となるペーストをシート成形し,これを貼着する,ま
たは原材料となるペーストを印刷形成する等の製造方法
により製造することが可能である。
【0026】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明にかかるNOxセンサ素子においては,被測定ガス
はガス拡散抵抗層を通じて被測定ガス側NOx電極に導
入される。このため,内部に空洞を設けた構成の従来の
NOxセンサ素子と比較して,本発明にかかるNOxセ
ンサ素子は素子形状の変形が生じ難く,寸法精度を維持
しながら製造することができる。
【0027】また,上記NOxセンサ素子は,酸素ポン
ピングセルに電圧を印加するための信号線が2本,NO
x検出セルより出力を取出すための信号線が2本あれば
稼動することができる。従って,本発明にかかるNOx
センサ素子はアセンブリが容易,即ち製造容易である。
また,その構造も単純である。
【0028】以上のように,本発明によれば,寸法精度
を高く保つことができ,精度高くNOx濃度を検出する
ことができ,その構造が単純で,製造容易なNOxセン
サ素子を提供することができる。
【0029】また,上記ガス拡散抵抗層を用いること
で,仮に被測定ガスの流通量が変動した場合において
も,ガス拡散抵抗層がバッファとしての役割を果たすこ
とができるため,正確なNOx濃度検出を行うことがで
きる。また,ガスが通過する孔の分布も均一に制御しや
すいという理由から応答性に優れたNOxセンサ素子を
得ることができる。
【0030】次に,請求項2の発明のように,上記ガス
拡散抵抗層は,気孔率が1〜20%であることが好まし
い。これにより,高い酸素濃度を含む雰囲気下において
も,NOx濃度を精度良く測定できる。なお,上記気孔
率が1%未満である場合には,酸素除去するための印加
電圧を小さくすることが可能で,ZrO2 固体電解質の
耐久性に対して有利となるものの,ガス透過量が少な
く,出力値が小さくなるおそれがある。一方,20%を
越えた場合には,酸素を除去するための印加電圧が大き
くなりZrO2 固体電解質の耐久性が損なわれるおそれ
がある。
【0031】次に,請求項3の発明のように,上記酸素
ポンピングセルは,酸素イオン導電性の第二固体電解質
体とその表面に設けた一対の電極とよりなり,該電極の
面積は,上記NOx検出セルにおける被測定ガス側NO
x活性電極の面積よりも大きいことが好ましい。
【0032】これにより,上記被測定ガスはまず酸素ポ
ンピングセルを構成する電極に到達し,その後,上記N
Ox検出セルにかかる被測定ガス側NOx活性電極に到
達することができる。従って,酸素ポンピングセルによ
り予め酸素ガスを除去された被測定ガスが検出セルに到
達することができるため,精度の高いNOxセンサ素子
を得ることができる。
【0033】次に,請求項4の発明のように,上記酸素
ポンピングセルにおける電極は環状に形成されてなり,
かつ上記NOx検出セルにおける被測定ガス側NOx活
性電極は投影像が上記環状に形成された電極の内周部に
含まれるよう形成されていることが好ましい。
【0034】これにより,請求項3と同様に,酸素ポン
ピングセルにより酸素ガスを予め除去された被測定ガス
が検出セルに到達することができるため,精度の高いN
Oxセンサ素子を得ることができる。
【0035】次に,請求項5の発明のように,上記NO
x検出セルの下面には,上記対向電極に対向するよう配
置され,被測定ガスから遮蔽され,NOxセンサ素子の
内部の大気雰囲気まで連なる空間を形成する絶縁性セラ
ミック基体を設けてなることが好ましい。これにより,
検出に用いた分解酸素は測定ガス雰囲気側とは完全に遮
蔽されているため,発生酸素による測定誤差を除去でき
る。また,絶縁性セラミック基体としたのは,後述する
通り,このNOxセンサ素子は必要に応じてヒータ部を
設けることを余儀なくされるので,NOx検出セルとヒ
ータ部との絶縁という観点からである。
【0036】次に,請求項6の発明のように,上記NO
xセンサ素子にはヒータ部が設けてあることが好まし
い。これにより,NOxセンサ素子をNOx濃度が検出
可能となる素子活性化温度まで速やかに加熱することが
でき,低温環境下でのNOxセンサ素子の始動性を高め
ることができる。
【0037】ところで,上記NOxセンサ素子は素子活
性化温度に達しなくては,酸素ポンピングセル,NOx
検出セルを作動させることができない。このため,上記
NOxセンサ素子を自動車用内燃機関等の排ガス中のN
Ox濃度検出の用途に用いる場合には,内燃機関始動直
後は排ガス温度が低いことから正確な濃度検出が困難で
あった。本請求項の発明によれば,上記素子活性化温度
まで加熱するためのヒータが設けてあることから,内燃
機関始動直後より正確なNOx濃度が検出可能なNOx
センサ素子を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるNOxセンサ素子につき,
図1〜図8を用いて説明する。なお,本例のNOxセン
サ素子は,自動車用内燃機関の排気経路に設置され,内
燃機関の燃焼制御に利用されるものである。図1〜図3
に示すごとく,本例のNOxセンサ素子1は,NOx検
出セル11と,その上面に積層配置した被測定ガス導入
路用のガス拡散抵抗層13と,該ガス拡散抵抗層13の
更に上面に積層配置した酸素を排出する機能を有する酸
素ポンピングセル12とよりなる。
【0039】上記NOx検出セル11は,酸素イオン導
電性の第一固体電解質体110とその表面に設けた対向
電極112と,その反対面に設けられ,上記ガス拡散抵
抗層13に面する被測定ガス側NOx活性電極111と
よりなる。なお,図1において符号16は酸素ポンピン
グセルにかかる電極121やリード部128を保護する
ための保護シートである。
【0040】上記ガス拡散抵抗層13はアルミナよりな
り,その気孔率は5%,厚みは200μmである。ま
た,上記ガス拡散抵抗層13は上記NOx検出セル1
1,酸素ポンピングセル12に対して部分的に設けられ
ており,図1に示すごとく,その右側にはセラミックシ
ート130が設けてある。
【0041】また,上記ガス拡散抵抗層13は,NOx
センサ素子1の側面に露出しており,被測定ガス中のN
Ox濃度検出の際は,この露出した部分より,被測定ガ
スが導入されることとなる。なお,上記セラミックシー
ト130を略して,上記ガス拡散抵抗層13をNOx検
出セル11,酸素ポンピングセル12の間の全体に対し
て設けることもできる。
【0042】図1に示すごとく,上記NOx検出セル1
1には,被測定ガス側NOx活性電極111に対しリー
ド部118を介して電極端子119が設けてある。ま
た,上記対向電極112についても同様に電極端子11
7が設けてある。なお,上記対向電極112と導通した
リード部は図1には図示されていないが,上記第一固体
電解質体110の下面に対し設けてある。そして,上記
第一固体電解質体110の下面に設けられたリード部
と,上記第一固体電解質体110の上面に設けられた電
極端子117との間はスルーホールにより接続されてな
る。
【0043】また,図1に示すごとく,上記酸素ポンピ
ングセル12は,酸素イオン導電性の第二固体電解質体
120とその表面に設けた一対の電極121,122と
よりなる。上記酸素ポンピングセル12には,上記電極
121に対しリード部128を介して電極端子129が
設けてある。また,上記電極122についても同様に電
極端子127が設けてある。なお,上記対向電極122
と導通したリード部は図1には図示されていないが,上
記第二固体電解質体120の下面に対し設けてある。そ
して,上記第二固体電解質体120の下面に設けられた
リード部と,上記第二固体電解質体120の上面に設け
られた電極端子127との間はスルーホールにより接続
されてなる。
【0044】なお,上記電極端子117はセラミックシ
ート130に設けられたスルーホール133によって上
記第二固体電解質体120に設けた電極端子125と導
通状態にある。また,上記電極端子119についても同
様にセラミックシート130に設けられたスルーホール
139によって上記第二固体電解質体120に設けた電
極端子127と導通状態にある。
【0045】そして,図2に示すごとく,上述した電極
端子125,127,129は,図2に示すごとく,N
Oxセンサ素子1の外部に露出しており,ここに対して
リード線が接続される。上記電極端子125はNOx検
出セル11より出力を取出すための電極端子である。上
記電極端子129は酸素ポンピングセル12に電圧を印
加するための電極端子である。また,上記電極端子12
7はNOx検出セル11及び酸素ポンピングセル12の
グランドのための電極端子である。
【0046】また,上記NOx検出セル11における,
被測定ガス側NOx活性電極111と対向電極112と
は同形状かつ同サイズである。また,上記酸素ポンピン
グセル12における電極121,122についても同様
に同形状,同サイズである(図4参照)。そして,上記
被測定ガス側NOx活性電極111に対し,上記電極1
22を投影した際の状態について図4に示す。
【0047】同図に示すごとく,上記被測定ガス側NO
x活性電極111は上記電極122の設置された部分に
含まれるような位置に設けられてなる。なお,上記被測
定ガス側NOx活性電極111,対向電極112の長径
は8.5mm,短径は1.2mm,上記電極121,1
22の長径は12.0mm,また,短径は3.6mmで
ある。
【0048】上記NOx検出セル11の下方には絶縁性
セラミック基体14が設けてある。そして,上記絶縁性
セラミック基体14は上記対向電極112と対向するよ
う設けられた大気に連なる空間141を有する
【0049】また,上記NOxセンサ素子1にはヒータ
部15が設けてある。上記ヒータ部15は,ヒータシー
ト150に対し,Ptを主成分とする材料によりヒータ
パターン151が形成されている。また,上記ヒータパ
ターン151の上にはこれを被覆する被覆シート159
が設けてある。
【0050】また,該ヒータパターン151に通電する
ための電極端子が,リード部152,図示を略したスル
ーホールを介し,ヒータシート150の下面に設けてあ
る。なお,上記ヒータパターン151は,図1に示すご
とき形状に設けられてなり,かつ上記ヒータパターン1
51は上記被測定ガス側NOx活性電極111,上記対
向電極112,また上記電極121,122を投影的に
みた場合に,これらの電極を覆うような位置に設けてあ
る。
【0051】次に,上記NOxセンサ素子1の製造方法
につき説明する。まず,上記NOx検出セル11と上記
酸素ポンピングセル12における,第一固体電解質体1
10,第二固体電解質体120となるジルコニア生シー
トの作成につき説明する。
【0052】6モル%のY2 3 と94モル%のZrO
2 よりなる平均粒径0.5μmのイットリア部分安定化
ジルコニア100部(重量部,以下同様),α−アルミ
ナ1部,PVB(ポリビニルブチラール)5部,DBP
(ジブチルフタレート)10部,エタノール10部,ト
ルエン10部よりなるセラミック混合物を準備した。次
いで,上記セラミック混合物をボールミル中にて混合
し,該混合により得られたスラリーをドクターブレード
法にて乾燥厚みが0.4mmとなるように成形し,シー
ト成形体を得た。
【0053】次いで,上記シート成形体を5×70mm
の長方形に切断した。次いで,各電極等より得られた出
力を同一平面上より取り出すために,また各電極へ印加
する電圧を同一平面上より付与するために必要なスルー
ホールを上記シート成形体に設けた。
【0054】次いで,上記シート成形体の一枚に,1〜
10wt%のPdを添加した白金ペーストを用い,被測
定ガス側NOx活性電極111となる印刷部をスクリー
ン印刷により形成した。また,上記印刷部を設けた面と
は反対面に,白金ペーストを用い,対向電極112,リ
ード部118,電極端子119となる印刷部をスクリー
ン印刷により形成した(図1,図3参照)。以上により
NOx検出セル11となるジルコニア生シートを得た。
【0055】次に,上記NOx検出セル1と同様に,上
記シート成形体を5×70mmの長方形に切断し,スル
ーホールを設けた。次に,1〜10wt%のAuを添加
した白金ペーストを用い,被測定ガス側の電極122と
なる印刷部をスクリーン印刷により形成した。また,上
記印刷部を設けた面とは反対面に,白金ペーストを用
い,電極121,リード部128,電極端子129,1
27をスクリーン印刷により形成した(図1,図3参
照)。以上により酸素ポンピングセル12となるジルコ
ニア生シートを得た。
【0056】次に,上記セラミック基体14,ヒータシ
ート150,被覆シート159となるアルミナ生シート
の作成につき説明する。平均粒径0.3μmのα−アル
ミナ98部,6モル%イットリア部分安定化ジルコニア
3部,PVB10部,DBP10部,エタノール30
部,トルエン30部よりなるセラミック混合物を準備し
た。
【0057】次いで,このセラミック混合物より,上述
した手順と同様にして,乾燥厚みが0.5mm(セラミ
ック基体14用),0.3mm(ヒータシート150,
被覆シート159用),かつその大きさが5×70mm
の長方形である2種類のアルミナ生シートを得た。その
後,上記セラミック基体14となるアルミナ生シートは
一端が閉じ,他端が開放され,全体としてコの字となる
ような大きさが2×65mmとなる溝をカットにより設
けた。これが空間141となる。その後,上記ヒータシ
ート150用のアルミナ生シートには,Ptに10wt
%のアルミナが含有されたペーストを用いて,ヒータパ
ターン151,リード部152となる印刷部をスクリー
ン印刷により形成した。
【0058】次に,上記ガス拡散抵抗層13となるアル
ミナ生シートの作成について説明する。平均粒径0.4
μmのα−アルミナ100部,PVB10部,DBP1
0部,エタノール30部,トルエン30部よりなるセラ
ミック混合物を準備した。上記セラミック混合物より,
上述した手順と同様にして,乾燥厚みが0.25mmか
つその大きさが5×20mmの長方形であるアルミナ生
シートを得た。
【0059】次に,上記保護シート16となるアルミナ
生シートの作成について説明する。平均粒径0.5μm
のα−アルミナ100部,PVB10部,DBP10
部,エタノール30部,トルエン30部よりなるセラミ
ック混合物を準備した。上記セラミック混合物より,上
述した手順と同様にして,乾燥厚みが0.3mmかつそ
の大きさが5×50mmの長方形であるアルミナ生シー
トとした。
【0060】また,上記セラミックシート130となる
アルミナ生シートは,セラミック基体,保護シートと同
様のセラミック混合物を用いて,乾燥厚みが0.25m
mかつその大きさが5×50mmの長方形となるよう作
成した。
【0061】上述のようにして得られた各生シートを図
1に示す順序にて,かつ各生シート間には常温にて感圧
接着性を有するペーストを設け,積層,圧着した。その
後,この積層体を大気中1500℃にて1時間で焼成,
本例にかかるNOxセンサ素子1を得た。
【0062】次に,NOxセンサ素子1を自動車の排気
経路に取付ける方法につき説明する。図5に示すごと
く,上記NOxセンサ素子1は,ガスセンサアッセンブ
リ4に組付けられ,このガスセンサアッセンブリ4ごと
排気経路に取付ける。上記ガスセンサアッセンブリ4
は,NOxセンサ素子1を保持するホルダ42と,該ホ
ルダ42の排気ガスに曝される側を被覆し,サンプルガ
スである排ガスよりNOxセンサ素子1を保護するため
のカバー41よりなる。
【0063】また,上記NOxセンサ素子1には,図3
に示すごとく出力の引き出し,電圧の印加等の目的から
複数のリード線が接続されているが,該リード線を格納
するためのハウジング44が上記ガスセンサアッセンブ
リ4に設けてある。更に,上記ガスセンサアッセンブリ
4には,これを排気経路に固定するためのフランジ43
が設けてある。なお,上記カバー41にはサンプルガス
となる排ガスを流通させるための通気穴410が複数個
設けてある。なお,上記リード線は1つに束ねられて,
ハウジング44より被覆線49として引き出されてあ
る。
【0064】そして,図6に示すごとく,上記ガスセン
サアッセンブリ4は,自動車用エンジン51の排気経路
である排気管50において,三元触媒53の下流側に設
置される。そして,上記排気経路には,フランジ43に
おいて,図示されていないガスケットを介し,ボルトに
より固定されている。なお,上記三元触媒53の上流側
にはA/Fセンサ52が配置される。上記の構成におい
て,本例のNOxセンサ素子1及び上記A/Fセンサ5
2の信号をもとに,上記エンジン51のリーンバーン精
密制御,あるいは三元触媒53の劣化検出等が行われ
る。
【0065】次に,本例にかかるNOxセンサ素子の特
性につき評価した。即ち,上記NOxセンサ素子を温度
400℃,組成が0〜5000ppmNO+5%O2
2 (1.2リットル/分)の被測定ガスに対して曝
し,また,NOxセンサ素子自体の温度を750℃に保
持して,NOxセンサ素子からの出力電流の値を測定し
た。上記測定結果を図7の線図に記した。
【0066】同図によれば,本例にかかるNOxセンサ
素子からの出力電流値は被測定ガス中のNO濃度に比例
することが分かった。即ち,本例にかかるNOxセンサ
素子は精度良くNOx濃度を測定できることが分かっ
た。
【0067】次に,本例にかかるNOxセンサ素子1の
ガス拡散抵抗層13について図8を用いて説明する。図
8に示すごとく,ガス拡散抵抗層13はガスの拡散を律
速する,例えば雰囲気ガス中の酸素濃度を変えた場合,
それぞれの濃度に対応して酸素分子の拡散が律速される
のでセンサ出力が図8に示すごとく,濃度に比例したも
のとなる。
【0068】次に,本例における作用効果につき説明す
る。上記NOxセンサ素子1において,被測定ガスはガ
ス拡散抵抗層13に導入される。このため,内部に空洞
を設けた構成のNOxセンサ素子と比較して,上記NO
xセンサ素子1は素子形状の変形が生じ難く,寸法精度
を維持しながら製造することができる。
【0069】また,上記ガス拡散抵抗層13は生シート
より製造することから,寸法精度を高めることができ
る。上記ガス拡散抵抗層13の大きさはNOxセンサ素
子の特性に影響することから,上記のことより精度が高
く,製品間のばらつきの少ないNOxセンサ素子を製造
することができる。
【0070】また,本例のNOxセンサ素子1は,NO
x検出セル11より出力を取出すためのリード線,酸素
ポンピングセル12に電圧を印加するためのリード線,
NOx検出セル11及び酸素ポンピングセル12のグラ
ンドのためのリード線,またヒータ部15に電圧を印加
するためのリード線が2本接続されてなり,あわせて5
本のリード線により稼動可能に構成されている。従っ
て,上記NOxセンサ素子1は,アセンブリ化が容易で
ある。
【0071】従って,本例によれば,寸法精度を高く保
つことができ,精度高くNOx濃度を検出することがで
き,その構造が単純で,製造容易なNOxセンサ素子を
提供することができる。
【0072】実施形態例2 本例のNOxセンサ素子において,図9に示すごとく,
酸素ポンピングセルが環状の電極を有するものである。
即ち,図9(a)に示すごとく,上記酸素ポンピングセ
ル12における電極122は環状に形成されてなる。ま
た,図9(b)に示すごとく,NOx検出セル11にお
ける被測定ガス側NOx活性電極111の投影像が上記
環状に形成された電極122の内周部200に含まれる
よう形成されている。その他,NOxセンサ素子の構造
は実施形態例1と同様である。
【0073】本例にかかるNOxセンサ素子は,実施形
態例1と同様にNOxセンサ素子の側面に露出したガス
拡散抵抗層より導入された被測定ガスは,まず,酸素ポ
ンピングセルにかかる上記環状の電極に到達する。そし
て,ここにおいて含まれる酸素ガスが除去される。その
後,上記環状の電極の内周部に含まれるよう形成された
NOx検出セルにかかる被測定ガス側NOx活性電極に
到達することができる。このため,精度の高いNOx濃
度の検出を行うことができる。その他は実施形態例1と
同様である。
【0074】実施形態例3 本例のNOxセンサ素子3は,図10に示すごとく,対
向電極に対し保護層を設けたものである。即ち,図10
に示すごとく,本例のNOxセンサ素子3は,NOx検
出セル11と,その上面に積層配置したガス拡散抵抗層
13と,該ガス拡散抵抗層13の更に上面に積層配置し
た酸素ポンピングセル12とよりなる。
【0075】上記NOx検出セル11は,酸素イオン導
電性の第一固体電解質体110とその表面に設けた対向
電極112と,その反対面に設けられ,上記ガス拡散抵
抗層13に面する被測定ガス側NOx活性電極111と
よりなる。また,上記酸素ポンピングセル12は,酸素
イオン導電性の第二固体電解質体120とその表面に設
けた一対の電極121,122よりなる。なお,上記電
極121の表面は保護シート16により被覆されてな
る。
【0076】上記NOx検出セル11の下面にはセラミ
ック基体34が,更にその下面にはヒータ部35が設け
てなる。上記ヒータ部35はヒータパターン351を設
けたヒータシート350,該ヒータパターン351を被
覆する被覆シート359とよりなる。
【0077】そして,上記セラミック基体34及びヒー
タ部35には空間341が設けてなり,この空間341
はNOxセンサセル11の酸素を排出するための空間で
ある。なお,上記空間341は上記NOxセンサセル1
1における対向電極112に対面するよう設けてなり,
また上記対向電極112の表面は保護層30にて被覆さ
れてなる。その他は実施形態例1と同様である。
【0078】本例にかかるNOxセンサ素子3は,NO
x検出セルにて排出される酸素を除去するための閉空間
が不用となり素子構造が簡単になる。その他は実施形態
例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,NOxセンサ素子の斜
視展開図。
【図2】実施形態例1にかかる,NOxセンサ素子の斜
視図。
【図3】実施形態例1にかかる,NOxセンサ素子の,
図2のA−A矢視断面図。
【図4】実施形態例1にかかる,NOx検出セルの被測
定ガス側NOx活性電極と酸素ポンピングセルの電極と
の位置関係を示す説明図。
【図5】実施形態例1にかかる,NOxセンサ素子を組
み付けたガスセンサアッセンブリを示す説明図。
【図6】実施形態例1にかかる,ガスセンサアッセンブ
リを自動車の排気経路に取り付けた状態を示す説明図。
【図7】実施形態例1にかかる,NOxセンサ素子の出
力である電流値と被測定ガス中のNO濃度との関係を示
す線図。
【図8】実施形態例1にかかる,ガス拡散抵抗層の性質
を示す線図。
【図9】実施形態例2にかかる,(a)酸素ポンピング
セルにおける電極を示す説明図,(b)NOx検出セル
における被測定ガス側NOx活性電極を示す説明図。
【図10】実施形態例3にかかる,対向電極に保護層を
設けたNOxセンサ素子を示す説明図。
【図11】従来例にかかる,3つのチャンバーを有する
NOxセンサ素子の説明図。
【符号の説明】
1...NOxセンサ素子, 11...NOx検出セル, 110...第一固体電解質, 111...被測定ガス側NOx活性電極, 112...対向電極, 12...酸素ポンピングセル, 120...第二固体電解質, 121,122...電極, 13...ガス拡散抵抗層, 14...絶縁セラミック基体, 141...空間, 15...ヒータ部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 博美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NOx検出セルと,その上面に積層配置
    した被測定ガス導入路用のガス拡散抵抗層と,該ガス拡
    散抵抗層の更に上面に積層配置した酸素を排出する機能
    を有する酸素ポンピングセルとよりなると共に, 上記NOx検出セルは,酸素イオン導電性の第一固体電
    解質体と,上記ガス拡散抵抗層に面する被測定ガス側N
    Ox活性電極と,その反対面に設けられた対向電極とよ
    りなることを特徴とするNOxセンサ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ガス拡散抵抗層
    は,気孔率が1〜20%であることを特徴とするNOx
    センサ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記酸素ポン
    ピングセルは,酸素イオン導電性の第二固体電解質体と
    その表面に設けた一対の電極とよりなり,該電極の面積
    は,上記NOx検出セルにおける被測定ガス側NOx活
    性電極の面積よりも大きいことを特徴とするNOxセン
    サ素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記酸素ポンピングセルにおける電極は環状に形成され
    てなり,かつ上記NOx検出セルにおける被測定ガス側
    NOx活性電極は投影像が上記環状に形成された電極の
    内周部に含まれるよう形成されていることを特徴とする
    NOxセンサ素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記NOx検出セルの下面には,上記対向電極に対向す
    るよう配置され,被測定ガスから遮蔽され,NOxセン
    サ素子の内部の大気雰囲気まで連なる空間を形成する絶
    縁性セラミック基体を設けてなることを特徴とするNO
    xセンサ素子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記NOxセンサ素子にはヒータ部が設けてあることを
    特徴とするNOxセンサ素子。
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