JPH10219522A - ポリエステル複合太細糸 - Google Patents

ポリエステル複合太細糸

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JPH10219522A
JPH10219522A JP1663197A JP1663197A JPH10219522A JP H10219522 A JPH10219522 A JP H10219522A JP 1663197 A JP1663197 A JP 1663197A JP 1663197 A JP1663197 A JP 1663197A JP H10219522 A JPH10219522 A JP H10219522A
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JP
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yarn
thin
thin yarn
island
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JP1663197A
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Tomoko Shibata
知子 柴田
Tetsuo Tsukamoto
哲男 塚本
Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織編物とした後、海成分を溶解除去した際に
超極細糸のタッチに太さムラを特徴とした自然な表面
感、ドライ感を有する織編物とすることができる複合太
細糸を提供する。 【解決手段】 本発明は長さ方向に太細があり、糸条と
して5〜50個/10mの太部を有し且つ沸収が15〜
70%の2成分系海島型ポリエステル複合太細糸であっ
て、島成分が0.5〜10wt%の酸化チタンを含むこ
とを特徴とする複合太細糸である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル複合太
細糸に関するものである。さらに詳しくは2成分系海島
型ポリエステルの島成分に酸化チタンを含む複合太細糸
であって、織編物とした後、海成分を溶解除去した際に
超極細糸のタッチに太さムラを特徴とした自然な表面
感、ドライ感を有する織編物とすることができるポリエ
ステル複合太細糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維は優れた機能性を有するため今
日種々の用途に用いられているが、繊維の質が天然繊維
に比べ均一であるため、自然な外観に劣り、また風合い
もペーパーライクになりがちである。
【0003】従来、自然な外観・風合いを付与せんとし
て幾つかの方法が提案されてきた。例えば、特開昭48
−72415号公報、特開昭58−70711号公報は
未延伸糸を不完全延伸し、繊維軸長手方向に太さむらを
有する太細糸により自然な外観、独特の風合いが得られ
ることが開示されている。
【0004】さらに風合いを改善するため、特開昭61
−282445号公報、特開昭62−133118号公
報、特開平7−166466号公報、特開平8−144
148号公報に複合繊維の太細糸から極細繊維の太細糸
を製造することが提案されている。
【0005】前記のごとき従来の複合太細糸により、極
細による柔らかい風合いおよび太細による表面自然観の
ある繊維が得られる。しかし、合成繊維独特のぬめり感
があり、天然繊維的なドライ感が不足していた。
【0006】また、特開昭62−133118号公報は
取扱い性改善のため、沸騰収縮率(沸収)および伸度を
低下させているため、逆に加工用途としては取り扱い難
く、用途が限定される。同様に、特開平8−14414
8号公報は異収縮混繊糸の低収縮糸用途に適した原糸と
しているため仮撚等の他の用途には用いにくい。さらに
低沸収糸では、太細糸の特徴であるムラ感は小さなもの
しか得られない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来技術の問題を解決し、織編物とした後、海成分
を溶解除去した際に超極細糸のタッチに太さムラを特徴
とした自然な表面感、ドライ感を有する織編物とするこ
とができる複合太細糸を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は長さ方向に太細
があり、糸条として5〜50個/10mの太部を有し、
且つ沸水収縮率が15〜70%の2成分系海島型ポリエ
ステル複合太細糸であって、島成分が0.5〜10wt
%の酸化チタンを含むことを特徴とするポリエステル複
合太細糸によって前記課題を解決することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル複合太細糸
は、海島型複合繊維からなる糸条である。海島型複合繊
維は、2種類の溶解速度の異なるポリエステルポリマで
構成され、島成分である複数の難(非)溶解性ポリマ
が、海成分である易溶解性ポリマで覆われた断面形状で
ある。図1は海島型複合繊維の断面形状を例示するもの
で、図において難(非)溶解性ポリマaは易溶解性ポリ
マbによって8個の島状の難(非)溶解性成分に分割さ
れている。複合太細糸の島数としては紡糸安定性の面か
ら5〜40島が好ましい。
【0010】複合太細糸の太部の長さ、個数の状態は、
織編物の風合いに大きく影響する。本発明の複合太細糸
は織編物において自然感のある外観と触感を得るため
に、糸条として5〜50個/10mの太部を有する必要
がある。本発明でいう太部とは、ウースターむら試験機
を用いた後述する測定方法でウースターチャートのピー
クが20%を越えるものである。複合繊維の太部の位相
は一致しない方が自然感のある外観と触感が発現するた
め、糸条としての太部は50個/10m以下である必要
があり、そのうち、ウースターチャートのピークが40
%を越える太部が30個/10m以下であることが好ま
しい。一方5個/10m未満では、風合いを改良する効
果がなくなり、特徴のある外観と触感が得られない。
【0011】また、糸条としての太部の長さは5〜60
mmが好ましく、10〜40mmがより好ましく、20
〜30mmがさらに好ましい。太部の長さが短すぎると
太細糸の特徴であるムラ感が少なく、一方あまりにも太
部が長すぎると染色布帛とした際、太部がパターンを形
成するため好ましくない。この時の太部の長さとは、ウ
ースターチャートの20%点におけるチャート長さから
算出した値である。
【0012】さらに、特徴ある外観と触感を発現する観
点から複合太細糸の沸収は15%以上が必要で、好まし
くは20%以上である。沸収があまり高くなり過ぎると
取扱い性が悪化するため70%以下が必要で、好ましく
は65%以下である。
【0013】本発明のポリエステル複合太細糸を仮撚加
工糸に用いた場合、表面自然感、ドライ感に加えて嵩高
性が良好で膨らみ感があり、特異な商品価値を生み出す
ことができる。仮撚加工性を良好にするためには、複合
太細糸の伸度は40〜70%であることが好ましく、4
5%〜65%であることがより好ましい。
【0014】複合太細糸の島成分は、酸化チタンを0.
5〜10wt%を含有する必要がある。太細によって若
干のドライ感が得られるが、天然繊維様のドライ感を得
るためには、酸化チタンの含有量を0.5wt%以上に
する必要があり、好ましくは1.2wt%以上、より好
ましくは2.0wt%以上である。一方、含有量があま
り多すぎると、製糸性が悪化したり、糸の強度低下が生
じるため、10wt%以下が必要であり、好ましくは7
wt%以下、より好ましくは4wt%以下である。
【0015】含有する酸化チタンの平均粒径は、分散性
の面から1μm以下が好ましく、0.7μm以下がより
好ましい。またその最大粒径は製糸性の面から5μm以
下が好ましく、3μm以下がより好ましい。
【0016】さらに含有する酸化チタンの存在は、海成
分を溶解除去する際に、極細繊維の表面に微小の凹凸を
生じさせ、極細繊維のタッチに更に高級感を増す。特に
起毛処理を施した場合、鹿調といわれる高級スェードが
得られる。
【0017】さらに複合太細糸の海島型複合繊維の島成
分は海成分を溶解除去後の布帛の表面を形成し、風合
い、外観に直接関係するもので、その島成分の1つの繊
度はソフト感や緻密感を発揮させる観点から0.05〜
0.5デニールが好ましく、0.06〜0.4デニール
がより好ましい。
【0018】本発明に用いるポリエステルとは、エチレ
ングリコールまたは1、4−ブタンジオールを主たるグ
リコール成分とし、テレフタル酸またはそのエステルを
主たるジカルボン酸成分とするポリエステルをいう。
【0019】本発明における海島型複合繊維の海成分は
容易に溶解除去できることが好ましい。アルカリ溶解性
が容易であり、良好な製糸性を保つためにはポリエステ
ルに金属スルフォネート基を有するイソフタル酸を3〜
7mol%共重合することが好ましく、4〜6mol%
共重合することがより好ましい。ここでいう、金属スル
フォネート基を有するイソフタル酸としては、ジメチル
(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス−2−
ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレ
ート、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナトリウムス
ルホ)イソフタレートなどが挙げられる。
【0020】紡糸方法は上述した複合繊維を製造する方
法であれば特に限定はしない。例えば、難(非)溶解性
成分ポリマaと易溶解性成分ポリマbを5/1の吐出量
比で図2に示す紡糸口金を用い複合紡糸し、図1に示す
様な断面を得ることは容易である。図2に示す口金は上
板1と下板2の2枚のプレートで構成される。まず、難
(非)溶解性成分ポリマaは導入孔3、上板吐出孔4か
ら開孔部7に導入される。導入孔3、上板吐出孔4の孔
数が難溶解成分の島の数に対応する。易溶解性成分ポリ
マbはポリマ溜り5から突起部6を経て開孔部7に導入
され、ここで海島型複合流を形成させて、吐出孔8より
海島型複合糸として吐出させる。紡糸速度は通常700
m/分以上の巻取速度で巻き取る。巻取速度が700〜
2000m/分程度では、配向状態の低い未延伸糸が得
られる。この未延伸糸を完全に延伸することなく繊維の
長手方向に未延伸部を残すことにより、本発明の特徴で
ある複合太細糸が得られる。このためには、延伸倍率は
未延伸糸の自然延伸倍率より低い倍率で延伸を行う。ま
た、紡糸速度が2000m/分より大きくなると、紡糸
後の繊維が部分配向状態(POY)を形成するが、この
POY糸でも同様に延伸倍率を低くすることによって太
細糸を形成させることができる。
【0021】延伸方法は複合繊維の太部の位相を一致さ
せないために図3に示したようなホットロール−ホット
プレート系延伸が望ましい。目標とする太細を得るため
にはホットロール温度はTg(ガラス転移温度)−10
〜Tg+10℃の範囲で行うことが好ましく、ホットプ
レート温度はTg+15〜Tg+50℃の範囲で行うこ
とが好ましい。上述した温度範囲で行うことにより、延
伸点がホットロールの出口からホットプレート上に分散
されるため太部の出現がばらつくと考えられる。 延伸
により得られた太細糸はそのまま使用しても良いが、仮
撚等の加工糸として用いるとより好ましい。次いで、織
編後、海成分を溶解除去することにより自然な表面感、
ドライ感を有する織編物が得られる。さらに起毛処理を
施すことで高級スェードを得ることが可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるも
のではない。なお、実施例中における各測定値は以下の
方法により測定した値である。
【0023】[太部測定方法]本発明でいう太部とは、
ウースターむら試験機を用いた後述する測定方法でウー
スターチャートのピークが20%を越えるものである。
【0024】測定機は市販のUster Evenness Tester
(計測器工業株式会社製)を使用する。糸条のトータル
デニールによって使用する測定用スロットを選択し、糸
速25m/分とし、ツイスターで約1500rpmの回
転を与えて撚糸しつつノーマルテストにて測定する。ウ
ースタチャートレンジは±100%とし、ふれの最低点
が0%となるようにセットする。ふれの最低点を延伸糸
部とし、試料長10mあたりの20%を越えたピーク数
を読み取り、太部の個数とする。1つの試料につき少な
くとも5回測定しその平均値で表わす。
【0025】太部の長さはウースタチャート20%点に
おける長さから算出した。1つの試料につき少なくとも
50個の太部を測定しその平均値で表わす。
【0026】[沸水収縮率の測定方法]試料を90回巻
いた周長1mのカセを作製し、0.05g/dの荷重下
のカセの長さL0 を測定する。ついで無荷重の状態で沸
騰水中に15分間浸漬する。浸漬後室温で自然乾燥を行
い、続いて0.05g/dの荷重下のカセの長さL1
測定し、沸水収縮率を下記式により算出した。 沸水収縮率(%)=[(L0 −L1 )/L0 ]×100
【0027】[伸度の測定方法]テンシロン型万能引張
試験機(インストロン社製)を用い、試長20cm、引
張速度20cm/分の条件で測定し、伸度の読みは通常
行われている通り、破断点(強度が急激に下がる点)で
測定する。
【0028】また自然延伸倍率は未延伸糸を引き伸ばし
て、フロー状態から急に立ち上がる点の倍率で表わされ
る [風合い評価方法]本発明の目的である「表面自然感」
「ドライ感」について下記の5段階で評価した。また、
本願目標を達成できる合格ラインは3級以上である。 1級:劣 2級:不良 3級:良好 4級:優良 5級:非常に優良 「表面自然感」が1級(劣)とはペーパーライクである
ことをいい、5級(非常に優良)とは天然繊維様の自然
感を有することをいう。
【0029】「ドライ感」について、1級(劣)とは合
繊独自のぬめり感がある完全延伸糸の風合いをいう。
【0030】実施例1 難(非)溶解性ポリマaとして表1に示す実験No.1
〜8の酸化チタンを添加したポリエチレンテレフタレー
ト、易溶解性ポリマbとして5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸を5mol%共重合したポリエチレンテレフタ
レートを用意した。図2に示す島数8の複合口金を使用
し、ポリマaとポリマbを5/1の吐出量比で紡糸温度
290℃で複合紡糸し、1500m/分で巻き取った。
複合紡糸の断面形状は図1に示す如きである。得られた
未延伸糸のTgは80℃であり、自然延伸倍率は2.5
倍であった。次いで、図3に示すホットロール−ホット
プレート系延伸機にて、ホットロール温度75℃、ホッ
トプレート温度100℃で延伸倍率2.05倍、延伸速
度800m/分で延伸し、複合太細糸を得た。この複合
太細糸の沸収は38〜42%、伸度は47〜52%であ
り、ウースターむら測定結果は表1に示す如きであっ
た。この複合太細糸の繊度は50デニール、単糸数は2
4フィラメントであり、島成分の1つの繊度は0.22
デニールである。上記の複合太細糸を緯糸使いとした平
織物を作製し、ポリマbをアルカリ溶液で溶解除去しな
がら染色し(N減染色)、風合いを評価した。評価結果
を表1に示す。
【0031】
【表1】 実験No.2、3、4、5、6、7は極細繊維の太細糸
であり、酸化チタンを含有することにより、良好な表面
自然感とドライ感および微小凹凸による高級感のある風
合いを奏するものであった。特に実験No.4、5、
6、7は天然繊維の様な優れたドライ感であった。さら
に実験No.4の布帛に起毛処理を施すと非常に高級感
のある鹿調のスェード織物が得られた。
【0032】実験No.1は、得られた極細太細糸は酸
化チタンが含有されておらず、ドライ感は劣悪でありぬ
めり感のある風合いで外観も不自然なものであった。
【0033】添加する酸化チタンの量を4wt%越にす
ると紡糸性が悪化し(実験No.6)、若干の糸切れが
発生した。さらに7wt%越では延伸時に若干の毛羽が
発生し引裂き強力の低下が軽微認められた(実験No.
7)。酸化チタンを10wt%を越える量を添加した実
験No.8(比較例)は紡糸時の濾圧上昇が速く、製糸
性が不安定で糸切れが多発するものであった。
【0034】実施例2 実験No.4で得られた未延伸糸を表2に示す各種条件
を用い、延伸速度800m/分で延伸し8水準の複合太
細糸を得た。使用した延伸機は、実験No.11、13
のみホットピン−ホットプレート延伸機で、他はホット
ロール−ホットプレート延伸機である。次いで、実施例
1と同様にして作製した染色布帛の風合いを評価した。
評価結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 本発明の実験No.11、12、13、14、15、1
6は太部の個数が特定の範囲内にあることにより実験N
o.9、10(比較例)と比べると明らかに自然な外
観、触感の点で優れていた。
【0036】実施例3 実施例1の実験No.4で得られた未延伸糸をホットプ
レート温度以外は実施例1と同様に延伸して表3に示す
2水準の複合太細糸を得た。実施例1と同様にして作製
した染色布帛の風合いを評価した。評価結果を表3に示
す。
【0037】
【表3】 実験No.17(比較例)ではN減染色する際の収縮率
が大きすぎるため、織物に寸法安定性がなく取り扱いに
くいものであった。また、実験No.18(比較例)は
逆に収縮率が小さすぎるため、織物にした際の自然な外
観、触感が不足した。
【0038】実施例4 実施例1の実験No.3と同様のポリマを用意した。次
いで、島数12、吐出孔数が7である口金と、島数3
2、吐出孔数25の口金を使用し、実施例1と同じ条件
で紡糸、延伸を行い、表4に示す島成分の1つの繊度が
異なる2水準の複合太細糸を得た。次いで、実施例1と
同様にして作製した染色布帛の風合いを評価した。評価
結果を表4に示す。
【0039】
【表4】 実験No.19、20は本発明の目標とする表面自然
感、ドライ感は達成される。
【0040】
【発明の効果】本発明のポリエステル複合太細糸は、2
成分系ポリエステル海島型複合糸であって、島成分に酸
化チタンを含有することにより、織編物とした後、海成
分を溶解除去した際、超極細糸のタッチに太さムラを特
徴とした自然感があり、従来にない天然繊維様のドライ
感のある織編物を得ることができる。
【0041】さらに、島成分の酸化チタンは、海成分を
溶解除去後の布帛の表面に微小な凹凸を出現させ、織編
物の風合いに高級感を与える。特に、起毛処理を施した
場合、鹿調といわれる高級スェードを得ることができ
る。
【0042】また、本発明のポリエステル複合太細糸は
仮撚加工を施すことにより、ソフトさが増し、風合いが
更に改善され効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における複合太細糸の断面形状例を示す
図である。
【図2】本発明における複合太細糸製造用口金装置の一
例を示す概略図である。
【図3】本発明における複合太細糸を製造する延伸装置
を示す図である。
【符号の説明】
1:上板 2:下板 3:導入孔 4:上板吐出孔 5:ポリマ溜り 6:突起部 7:開孔部 8:下板吐出孔 9:未延伸糸 10:供給ローラー 11:ホットローラー 12:ホットプレート 13:ドローローラー a:難(非)溶解性ポリマ b:易溶解性ポリマ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に太細があり、糸条として5〜
    50個/10mの太部を有し、且つ沸水収縮率が15〜
    70%の2成分系海島型ポリエステル複合太細糸であっ
    て、島成分が0.5〜10wt%の酸化チタンを含むこ
    とを特徴とするポリエステル複合太細糸。
  2. 【請求項2】 糸条として長さ5〜60mmの太部を有
    する請求項1記載のポリエステル複合太細糸。
  3. 【請求項3】 島成分の1つの繊度が0.05〜0.5
    デニールである請求項1または2記載のポリエステル複
    合太細糸。
  4. 【請求項4】 海成分が3〜7mol%の金属スルフォ
    ネート基を有するイソフタル酸を共重合することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項記載のポリエステル
    複合太細糸。
  5. 【請求項5】 伸度が40〜70%である請求項1〜4
    のいずれか1項記載のポリエステル複合太細糸。
JP1663197A 1997-01-30 1997-01-30 ポリエステル複合太細糸 Pending JPH10219522A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100332561B1 (ko) * 1999-09-10 2002-04-17 김윤 인테리어용 스웨드조 폴리에스테르 직물의 제조방법
CN100359053C (zh) * 2003-11-27 2008-01-02 厦门翔鹭化纤股份有限公司 一种全消光海岛纤维fdy/poy的生产方法
JP2008144045A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Teijin Fibers Ltd 繊維状導電性フィラーおよび導電性樹脂組成物および導電性構造体
JP2009150024A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toray Ind Inc 海島型ポリエステル複合繊維

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