JPH1021929A - 固体電解質型燃料電池セル - Google Patents

固体電解質型燃料電池セル

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JPH1021929A
JPH1021929A JP8169531A JP16953196A JPH1021929A JP H1021929 A JPH1021929 A JP H1021929A JP 8169531 A JP8169531 A JP 8169531A JP 16953196 A JP16953196 A JP 16953196A JP H1021929 A JPH1021929 A JP H1021929A
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Japan
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ceramic particles
diameter
fuel electrode
fuel cell
powder
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JP8169531A
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Masahide Akiyama
雅英 秋山
Takashi Shigehisa
高志 重久
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Kyocera Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料極における金属の粒成長を抑制し、発電性
能を向上できる固体電解質型燃料電池セルを提供する。 【解決手段】燃料極37がNi、Co、Ti、Feおよ
びRuの少なくとも一種の金属35と、連続した骨格3
3を形成するセラミック粒子とからなり、該セラミック
粒子が、平均粒子径が0.1〜2μmの小径セラミック
粒子31と、平均粒子径が5〜30μmの大径セラミッ
ク粒子32とからなり、前記燃料極37中の小径セラミ
ック粒子31の重量比率をWs重量%、大径セラミック
粒子32の重量比率をWp重量%とした時、1.0≦W
s/Wp≦9.0を満足するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池セルおよびその製造方法に関するもので、特に燃料
極の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、固体電解質型燃料電池はその作
動温度が1000〜1050℃と高温であるため発電効
率が高く、第3世代の発電システムとして期待されてい
る。
【0003】一般に、固体電解質型燃料電池セルには円
筒型と平板型が知られている。平板型燃料電池セルは、
発電の単位体積当り出力密度が高いという特長を有する
が、実用化に関してはガスシ−ル不完全性やセル内の温
度分布の不均一性などの問題がある。それに対して、円
筒型燃料電池セルでは、出力密度は低いものの、セルの
機械的強度が高く、またセル内の温度の均一性が保てる
という特長がある。両形状の固体電解質型燃料電池セル
とも、それぞれの特長を生かして積極的に研究開発が進
められている。
【0004】円筒型燃料電池の単セルは、図1に示した
ように開気孔率40%程度のCaO安定化ZrO2 を支
持管1とし、その上にLaMnO3 系材料からなる多孔
性の空気極2を形成し、その表面にY2 3 安定化Zr
2 からなる固体電解質3を被覆し、さらにこの表面に
多孔性のNi−ジルコニアの燃料極4が設けられてい
る。燃料電池のモジュ−ルにおいては、各単セルはC
a、Sr、Mgを固溶させたLaCrO3 系材料からな
るインタ−コネクタ5を介してNiフェルトで接続され
る。このような燃料電池の発電は、各単セルを1000
℃程度の温度で保持するとともに、支持管1内部に空気
(酸素)6を、外部に燃料ガス7、例えば、水素、都市
ガス等を供給することにより行われる。
【0005】そして、近年、セル作製工程においてプロ
セス単純化のため、空気極材料であるLaMnO3 系材
料を直接多孔性の支持管として使用する試みがなされて
いる。空気極としての機能を合わせ持つ支持管材料とし
ては、LaをCaあるいはSrで10〜20原子%置換
したLaMnO3 固溶体材料が用いられている。
【0006】また、平板型燃料電池の単セルは、円筒型
セルと同じ材料系を用いて図2に示したように固体電解
質8の一方に多孔性の空気極9が、他方に多孔性の燃料
極10が設けられている。単セル間の接続は、セパレ−
タ11と呼ばれるMgやCaを添加した緻密質のLaC
rO3 材料が用いられる。
【0007】そして、上記した円筒型および平板型の固
体電解質型燃料電池セルの燃料極は、一般的にNi粉末
とZrO2 (Y2 3 含有)粉末あるいはNiO粉末と
ZrO2 (Y2 3 含有)粉末の混合粉末を含有するペ
ーストをスクリ−ン印刷法により固体電解質表面に塗布
するか、あるいは混合粉末を含有する溶液中に浸漬した
後、乾燥し燃料極として形成されていた。また、後者の
NiO/ZrO2 (Y2 3 含有)混合粉末の場合は、
1000〜1400℃の還元雰囲気で熱処理して燃料極
として形成されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で作製された燃料極は長時間の発電においてNi
(NiOは発電中に還元されNiとなる)の凝集や粒成
長により発電性能が低下するという大きな問題が発生し
ていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ではこの問題に検
討を加えた結果、円筒型燃料電池セルおよび平板型燃料
電池セルにおいて、燃料極を金属と、大径セラミック粒
子と、小径セラミック粒子から構成することにより、セ
ラミック粒子で連続した骨格が容易に形成され、その骨
格の内部にNi,Co、Ti、Fe等の金属を存在せし
めることにより、金属の凝集や粒成長を抑制できること
を見出し、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明の固体電解質型燃料電池セル
では、固体電解質の片面に空気極、他方の面に燃料極を
形成してなる固体電解質型燃料電池セルにおいて、前記
燃料極がNi、Co、Ti、FeおよびRuの少なくと
も一種の金属と、連続した骨格を形成するセラミック粒
子とからなり、該セラミック粒子が、粒子径が0.1〜
2μmの小径セラミック粒子と、粒子径が5〜30μm
の大径セラミック粒子とを含有し、前記燃料極中の小径
セラミック粒子の重量比率をWs重量%、大径セラミッ
ク粒子の重量比率をWp重量%とした時、1.0≦Ws
/Wp≦9.0を満足するものである。燃料極のセラミ
ック粒子は、ZrO2 および/またはCeO2 粒子、あ
るいは希土類元素を含有するZrO2 および/またはC
eO2 粒子である。
【0011】
【作用】本発明の固体電解質型燃料電池セルでは、燃料
極を、Ni等の金属と、粒子径が0.1〜2μmの小径
セラミック粒子と、粒子径が5〜30μmの大径セラミ
ック粒子とを含有し、燃料極中の小径セラミック粒子の
重量比率をWs重量%、大径セラミック粒子の重量比率
をWp重量%とした時、1.0≦Ws/Wp≦9.0を
満足せしめることにより、大径セラミック粒子と小径セ
ラミック粒子により連続した骨格を形成し易くなり、こ
の骨格の内部にNi等の金属が存在することにより、金
属の粒成長が抑制され、発電性能が向上する。
【0012】即ち、従来の固体電解質型燃料電池セルの
燃料極は、例えばNiO/ZrO2(Y2 3 含有)で
形成する場合、それらの混合粉末のペーストを固体電解
質表面に塗布するか、あるいは混合粉末を含有する溶液
中に浸漬した後、乾燥し1000〜1400℃で熱処理
して燃料極を形成する。このような方法により形成され
た燃料極においては、発電中のNi(NiOは発電中に
還元されNiとなる)の粒成長抑制を目的としてしてZ
rO2 セラミック粒子が添加されいるにもかかわらず、
Niの粒成長がそれぼど抑制されず、その結果発電性能
が劣化するという問題が発生していた。
【0013】本発明ではこの問題について研究を重ねた
結果、NiO/ZrO2 (Y2 3含有)の混合粉末を
単純に混合したものを燃料極として用いると、発電時に
燃料極のセラミック粒子がNiに分散し、孤立した状態
になりNi金属の粒成長が抑制できないことが判った。
本発明では、さらにこのNiの粒成長抑制について検討
を加えた結果、Niの粒成長を完全に防止するには、燃
料極中において、セラミック粒子からなる連続した骨格
を形成することが重要であることが判った。
【0014】この原因については明確ではないが、孤立
したセラミック粒子はNi粒界に存在し、粒界の移動と
ともに引き摺られるため、大きな粒成長抑制効果を果た
してないと考えられる。これに対して、セラミック粒子
からなる連続した骨格を形成すると、セラミック粒子は
移動できないため、Niの粒界が抑制され、その結果粒
成長が抑制されると推定している。
【0015】そして、このような連続した骨格の形成を
促進するには、燃料極中において、粒子径が0.1〜2
μmの小径セラミック粒子の重量比率をWs重量%、粒
子径が5〜30μmの大径セラミック粒子の重量比率を
Wp重量%とした時、1.0≦Ws/Wp≦9.0を満
足せしめることが最も効果的であることを見出したので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の固体電解質型燃料電池セ
ルでは、燃料極がNi、Co、Ti、FeおよびRuの
少なくとも一種の金属と、連続した骨格を形成する、粒
子径が0.1〜2μmの小径セラミック粒子と、粒子径
が5〜30μmの大径セラミック粒子とを含有して構成
されるもので、燃料極中の小径セラミック粒子の重量比
率をWs重量%、大径セラミック粒子の重量比率をWp
重量%とした時、1.0≦Ws/Wp≦9.0を満足す
るものである。
【0017】Ws/Wpを1〜9としたのは、小径セラ
ミック粒子の重量比率Ws重量%と大径セラミック粒子
の重量比率Wp重量%との比Ws/Wpが1.0より小
さい場合や、9.0よりも大きい場合には、セラミック
粒子による骨格形成状態が悪くなり、その結果金属の著
しい粒成長が起こり、発電時の出力密度の低下が大きく
なるためである。このWs/Wpについては、骨格の形
成という観点から3.0≦Ws/Wp≦9.0の範囲が
特に好ましい。
【0018】本発明においては、連続した骨格を形成す
るセラミック粒子の原料粉末として、平均粒子径が0.
1〜2μmの小径セラミック粉末と、平均粒子径が5〜
30μmの大径セラミック粉末とを、燃料極中の小径セ
ラミック粉末の重量比率Xと大径セラミック粉末の重量
比率Yとの比X/Yが1〜9を満足するように混合する
と、本発明の固体電解質型燃料電池セルを容易に得るこ
とができる。
【0019】また、小径セラミック粒子の粒子径として
は0.5〜1μm、大径セラミック粒子の粒子径として
は5〜15μmが特に優れている。また、用いる金属の
結晶粒子径としては、1〜20μm、特に5〜10μm
が好ましい。
【0020】また、本発明の燃料極のセラミック粒子と
しては、ZrO2 またはCeO2 単体あるいは(Zr、
Ce)O2 固溶体であってもよいし、またはZrO2
CeO2 ともY、Yb、Sc、Er、Nd、Gd、D
y、Sm、Prを3〜30モル%含有することもでき
る。金属としては、Ni、Co、Ti、Fe、Ruの少
なくとも一つを用いることができるが、使用する燃料ガ
スにもよるが、Ni金属とZrO2 (Y2 3 含有)あ
るいはCeO2 (Y2 3 含有)との組み合わせが、燃
料ガスに対する汎用性と経済性の観点からは好ましい。
これらのセラミックと金属との存在比率は重量%でセラ
ミック粒子20〜60重量%、金属40〜80重量%、
特にセラミック粒子40〜60重量%、金属40〜60
重量%が好ましい。セラミック粒子の含量が20重量%
より少なくなると、Niの粒成長抑制効果が小さくな
る。また、セラミック粒子の含量が60重量%を越える
と、燃料極の電気伝導性が損なわれる。
【0021】本発明の固体電解質型燃料電池セルの燃料
極は、図3に示しように小径セラミック粒子31と大径
セラミック粒子32は連続した骨格33を形成してい
る。連続した骨格の内部には、金属35が分散してい
る。この燃料極層37の厚みとしては、20〜300μ
m、特に50〜200μmが好ましい。燃料極層37の
厚みが20μmより薄いと燃料極の電気伝導性が悪くな
り、厚みが300μmを越えるとガス透過性が悪くな
り、いずれの場合も発電性能が悪くなる。
【0022】次に本発明の燃料極の形成方法をNiO/
ZrO2 を例に取り詳細を述べる。
【0023】まず、所定の粒子径からなるNiOと平均
粒子径が0.1〜2μmのZrO2 原料粉末と平均粒子
径が5〜30μmのZrO2 原料粉末をそれぞれ所定の
比率になるように調整した後、水などを溶媒としてナイ
ロンボ−ルなどを用いて極力粉砕しないようにボ−ルミ
ルにて混合した後、スクリ−ン印刷にて固体電解質表面
に塗布するか、水などを溶媒とした混合粉末溶液中に含
侵する、いわゆるスラリ−ディップ法により固体電解質
表面に塗布する。この後、大気中1000〜1400℃
で1〜4時間熱処理して、燃料極が作製される。
【0024】また、他の方法として、大径セラミック粒
子および小径セラミック粒子を所定の比率で混合したZ
rO2 セラミック粉末のみを含有するペーストをスクリ
−ン印刷にて固体電解質表面に塗布するか、あるいはZ
rO2 セラミック粉末をのみをスラリ−ディップ法によ
り固体電解質表面に塗布した後、上記と同様な条件にて
熱処理を行い骨格を形成する。この後、メッキ法あるい
は圧入法等によりNiをセラミックの骨格中に含侵させ
て、燃料極を形成することができる。
【0025】本発明により構成される円筒型燃料電池セ
ルの構造は、図1に示すように開気孔率40%程度のY
2 3 あるいはCaO安定化ZrO2 を支持管1とし、
その上にスラリ−ディップ法により多孔性の空気極2と
してLaをCa、Srで10〜20原子%置換したLa
MnO2 系材料を塗布し、その表面に気相合成法(EV
D)や、あるいは溶射法により固体電解質3であるY2
3 安定化ZrO2 膜あるいはY2 3 ,Yb2 3
るいはCaO含有するCeO2 を被覆し、さらにこの表
面に多孔性の本発明の燃料極が形成されている。また、
本発明の燃料電池セルは、LaをCa、Srで10〜2
0原子%置換したLaMnO2 を空気極としての機能を
有する支持管として使用してもよい。また、インタ−コ
ネクタと呼ばれる集電体としては、5〜20モル%のC
aO、MgOを添加したLaCrO3 が気相合成法や溶
射法により空気極と接するように形成される。
【0026】また、図2に示す平板型燃料電池セルにお
いても、円筒型燃料電池セルと同様な材料を用い空気
極、固体電解質、燃料極およびセパレ−タと呼ばれる集
電体を形成することができる。
【0027】
【実施例】
実施例1 小径セラミック粒子の原料粉末として、市販の純度9
9.9%、平均粒子径が0.5μmのZrO2 (10モ
ル%含有Y2 3 )粉末とCeO2 (Y2 3 5モル%
含有)粉末、および大径セラミック粒子の原料粉末とし
て、純度99.9%、平均粒子径が7μmのZrO
2 (Y2 3 10モル%含有)粉末とCeO2(Y2
3 5モル%含有)粉末を準備し、さらにこれと純度9
9.7%、平均粒子径が3μmのNiO、TiO,Fe
O,CoO、Ru粉末を準備し、これらの粉末を表1に
示す組成になるように秤量した後、水を溶媒としてナイ
ロンボ−ルを用いて20時間混合し、燃料極形成の混合
粉末を含有するペーストを作製した。
【0028】一方、上記の平均粒子径が0.5μmのZ
rO2 (10モル%含有Y2 3 )粉末を成形し、外径
20mm、厚み0.5mmで、理論密度比の99%にな
るように1500℃で焼成し、固体電解質円板を得た。
また、市販の純度99.9%、平均粒子径が5μmのL
0.9 Sr0.1 MnO3 の空気極粉末を準備した。
【0029】上記の固体電解質円板の一方の面に空気極
粉末を含有するペーストを、他方の面に上記の燃料極形
成ペーストをそれぞれ熱処理後50μmになるように塗
布した後、1300℃で2時間熱処理して、空気極の焼
き付けと燃料極の形成をそれぞれ行わせセルを作製し
た。この後、空気極側に酸素を燃料極側に水素を流し、
1000℃で発電し、1000時間後の出力密度と、1
00時間後の出力密度に対する1000時間後の出力密
度の低下の比率を求めた。また、この際燃料極中のZr
2 、CeO2 の骨格形成については塩酸で金属成分を
完全に溶解させて除去した後、骨格の存在の有無を目視
により確認した。
【0030】
【表1】
【0031】この表1より、小径セラミック粒子Wsと
大径セラミック粒子Wpの比率、Ws/Wpが1〜9の
範囲以外の試料No.1、2、3、9、17、23で
は、セラミックの骨格形成がなく、出力密度の低下率も
大きいことが分かる。それに対して、Ws/Wpが1〜
9の範囲の本発明品は全て骨格が形成されており、また
出力密度の低下率も極めて小さい。
【0032】実施例2 小径セラミック粒子の原料粉末として、市販の純度9
9.9%、平均粒子径が0.1〜3.9μmのZrO2
(10モル%含有Y2 3 )粉末とCeO2 (5モル%
含有Y2 3 )粉末、および大径セラミック粒子の原料
粉末として、市販の純度99.9%、平均粒子径が4〜
49.9μmのZrO2 (10モル%含有Y2 3 )粉
末とCeO2 (5モル%含有Y2 3 )粉末を準備し、
さらにこれと純度99.7%、平均粒子径が3μmのN
iO、Ru粉末を表2に示す粒子径の組み合わせになる
ように秤量した後、水を溶媒としてナイロンボ−ルを用
いて20時間混合し、燃料極形成の混合粉末を含有する
ペーストを作製した。この際、全ての試料について燃料
極のセラミックと金属との比率は重量比率で40:6
0、また大径セラミック粒子Wpと小径セラミック粒子
Wsの混合比率Ws/Wpを重量比率で2とした。
【0033】その後、実施例1と同様な方法よりセルを
作製した。また、発電も実施例1に従い行い、出力密度
の低下率を求めた。
【0034】
【表2】
【0035】この表2より、小径セラミック粒子の原料
粉末の平均粒子径が0.1〜2μm以外の試料No.3
2、41、および大径セラミック粒子の原料粉末の平均
粒子径が5〜30μm以外の試料No.33、39はい
ずれも骨格形成状態が悪く、その結果出力密度の低下も
大きかった。それに対して、本発明の試料は全て出力密
度の低下が小さいことが分かる。
【0036】実施例3 実施例1の試料No.6、21について燃料極の厚みを
表3のように変化させて、実施例1に従いセルを作製
し、1000℃で500時間発電し、その時の出力密度
を求め、表3に示した。
【0037】
【表3】
【0038】この表3より、燃料極の厚みが20〜30
3μmのものは全て高い出力密度を示した。特に50〜
200μm程度の厚みの燃料極が優れていることが判
る。
【0039】
【発明の効果】本発明の固体電解質型燃料電池セルは、
燃料極を、金属と、小径セラミック粒子と、大径セラミ
ック粒子とから構成し、燃料極中の小径セラミック粒子
の重量比率をWs重量%、大径セラミック粒子の重量比
率をWp重量%とした時、1.0≦Ws/Wp≦9.0
を満足せしめることにより、大径セラミック粒子と小径
セラミック粒子により連続した骨格を形成し易くなり、
この骨格の内部等にNi等の金属が存在することによ
り、金属の粒成長が抑制され、発電性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒型固体電解質型燃料電池セルを示
す斜視図である。
【図2】本発明の平板型固体電解質型燃料電池セルを示
す斜視図である。
【図3】燃料極が、大径セラミック粒子と小径セラミッ
ク粒子により形成された骨格中に、金属を存在せしめて
構成されている状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1・・・支持管 2、9・・・空気極 3、8・・・固体電解質 4、10・・・燃料極 5・・・インターコネクタ 11・・・セパレータ 31・・・小径セラミック粒 32・・・大径セラミック粒子 33・・・骨格 35・・・金属 37・・・燃料極層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体電解質の片面に空気極、他方の面に燃
    料極を形成してなる固体電解質型燃料電池セルにおい
    て、前記燃料極がNi、Co、Ti、FeおよびRuの
    少なくとも一種の金属と、連続した骨格を形成するセラ
    ミック粒子とからなり、該セラミック粒子が、粒子径が
    0.1〜2μmの小径セラミック粒子と、粒子径が5〜
    30μmの大径セラミック粒子とを含有し、前記燃料極
    中の小径セラミック粒子の重量比率をWs重量%、大径
    セラミック粒子の重量比率をWp重量%とした時、1.
    0≦Ws/Wp≦9.0を満足することを特徴とする固
    体電解質型燃料電池セル。
JP8169531A 1996-06-28 1996-06-28 固体電解質型燃料電池セル Pending JPH1021929A (ja)

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