JPH10214743A - コイル組立体の製造方法 - Google Patents

コイル組立体の製造方法

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JPH10214743A
JPH10214743A JP6578398A JP6578398A JPH10214743A JP H10214743 A JPH10214743 A JP H10214743A JP 6578398 A JP6578398 A JP 6578398A JP 6578398 A JP6578398 A JP 6578398A JP H10214743 A JPH10214743 A JP H10214743A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
bobbin
cavity
flange
coil assembly
Prior art date
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Pending
Application number
JP6578398A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Shimizu
睦 清水
Kunio Kanai
邦夫 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKEI JUSHI SEISAKUSHO KK
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
TAKEI JUSHI SEISAKUSHO KK
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by TAKEI JUSHI SEISAKUSHO KK, Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical TAKEI JUSHI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル組立体の製造方法において、射出圧力
によるコイルの変形を鍔部で抑えるべくボビンの鍔部外
径をコイルの外径より大きく設定しても、ボビンの鍔部
周縁での溶融合成樹脂の流動を円滑にし、モールド性を
向上させる。 【解決手段】 ボビン7の鍔部14外周縁に少なくとも
1つの切欠き部18を形成しておき、このボビン7及び
コイル8を成形型Dの、コイル組立体6外形に対応した
キャビティ19にセットして、前記鍔部14外周とキャ
ビティ19内面との間に、前記切欠き部18に対応した
空隙拡大部を部分的に有する環状空隙sを形成し、その
セット状態で、前記鍔部14の外側面に対向して成形型
Dに設けられたゲート23から溶融合成樹脂を射出し、
前記環状空隙sを通してコイル8の外周に行き渡らせる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の芯部及び
該芯部の軸方向一端に設けた鍔部を少なくとも有するボ
ビンと、前記鍔部の外径よりも小径となるように前記芯
部に巻付けられるコイルとを合成樹脂により一体にモー
ルド成形してコイル組立体を得るようにした、コイル組
立体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コイル組立体は、たとえば実開昭6
3−48076号公報で開示されているように従来公知
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記コイル組
立体は、成形型の、コイル組立体外形に対応したキャビ
ティにボビンを、該ボビンの鍔部外周とキャビティ内面
との間に環状空隙を形成するようにセットした状態で、
鍔部外側面に対向するゲートからキャビティ内へ溶融合
成樹脂を射出してインジェクション成形されるものであ
る。この場合、ボビンの鍔部外径をコイルの外径よりも
大きく設定しておけば、射出圧力によるコイルの変形を
鍔部で効果的に抑え得る利点があるが、その反面、次の
ような不都合が生じる。即ち、上記のようにコイル組立
体をボビンの鍔部外径より僅かに大きな外径を有するよ
うに形成した場合には、上記インジェクション成形時に
キャビティ内面とボビンの鍔部外周との間の環状空隙が
極めて小さなものとなり、溶融合成樹脂の流動が不円滑
となってモールド性が劣ることになる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、射出圧力によるコイルの変形を鍔部で抑える
べくボビンの鍔部外径をコイルの外径より大きく設定し
ても、ボビンの鍔部周縁での溶融合成樹脂の流動を円滑
にしてモールド性を向上させ得るようにした、コイル組
立体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、円筒状の芯部及び該芯部の軸方向一端に設
けた鍔部を少なくとも有するボビンと、前記鍔部の外径
よりも小径となるように前記芯部に巻付けられるコイル
とを合成樹脂により一体にモールド成形してコイル組立
体を得るようにした、コイル組立体の製造方法であっ
て、前記ボビンの前記鍔部外周縁に少なくとも1つの切
欠き部を形成しておき、このボビン及びコイルを成形型
の、コイル組立体外形に対応したキャビティにセットし
て、前記鍔部外周とキャビティ内面との間に、前記切欠
き部に対応した空隙拡大部を部分的に有する環状空隙を
形成し、そのセット状態で、前記鍔部の外側面に対向し
て前記成形型に設けられたゲートから溶融合成樹脂を射
出し、前記環状空隙を通して前記コイルの外周に行き渡
らせることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0007】添付図面において、図1ないし図6は本発
明の一実施例を示すものであり、図1はコイル組立体の
縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は
図1の2−2線断面図、図3はボビンの縦断面図であっ
て図4の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面
図、図5は成形装置の縦断面図、図6は図5の6−6線
断面図である。
【0008】先ず図1および図2において、このコイル
組立体6は、合成樹脂から成るボビン7と、ボンディン
グワイヤをボビン7に巻付けて構成されるコイル8と
が、合成樹脂から成るモールド部9で被覆され、基本的
に円筒状に形成されるものであり、該コイル組立体6の
一端側から相互に平行にして外側方に突出される一対の
接続ピン10a,10bにコイル8の両端8a,8bが
接続される。
【0009】図3および図4を併せて参照して、ボビン
7は、円筒状に形成される芯部12の軸方向両端に半径
方向外方に張出す鍔部13,14が一体に設けられて成
るものであり、両鍔部13,14の外径D1 は、両鍔部
13,14間で芯部12に巻付けられるコイル8の外径
2 よりも大きく設定される。
【0010】鍔部13には、その半径方向に沿うスリッ
ト16を相互間に介在させた一対の支持部15a,15
bがコイル8の軸方向に沿う一側に隆起して一体に設け
られており、これらの支持部15a,15bには、コイ
ル8の一直径線に沿って平行な接続ピン10a,10b
の内端が圧入、固定される。而して一方の接続ピン10
aには、スリット16から引き出されたコイル8の一端
8aがはんだ付けにより接続され、他方の接続ピン10
bにはコイル8の他端8bがはんだ付けにより接続され
る。
【0011】また鍔部13の外周縁には、両支持部15
a,15bが設けられている個所と、その個所から周方
向に90度ずつの間隔をあけた4個所に切欠き部17…
がそれぞれ設けられる。また鍔部14の外周縁には、鍔
部13の切欠き部17…に対応した4個所に切欠き部1
8…が設けられる。しかも各切欠き部17…,18…
は、芯部12に巻付けられているコイル8の外周がはみ
出さないように形成される。
【0012】図5および図6において、ボビン7および
コイル8を合成樹脂から成るモールド部9で被覆してコ
イル組立体6を成形するためのインジェクション成形装
置の成形型Dは、コイル組立体6の外形に対応する形状
のキャビティ19を協働して形成する一対の型20,2
1を備える。而して両型20,21の一方20には、コ
イル8を巻付けた状態でキャビティ19内に装入される
ボビン7の芯部12に嵌合する中子ピン22が設けら
れ、他方の型21には、溶融した合成樹脂をキャビティ
19内に注入するためのゲート23が、一方の鍔部14
の外側面に対向して設けられている。このゲート23
は、コイル組立体6をキャビティ19内にセットした状
態で、一方の鍔部14のボビン軸方向外側位置(図5で
上側位置)よりキャビティ19内に溶融合成樹脂を射出
する。
【0013】次にこの実施例の作用について説明する
と、成形装置におけるキャビティ19内にコイル8を巻
付けたボビン7を装入した状態では、そのボビン7の一
方の鍔部14の外周とキャビティ19の内面との間に環
状空隙sが形成されている。この状態で、前記ゲート2
3からキャビティ19へ溶融合成樹脂を射出してモール
ド部9を形成するが、その際に、鍔部13,14の外径
1 がコイル8の外径D 2 よりも大きく設定されている
ことにより、射出圧力によるコイル8の変形を両鍔部1
3,14で効果的に抑えることができる。
【0014】しかもボビン7における両鍔部13,14
の外周とキャビティ19の内面とが極めて近接した状態
にあっても、両鍔部13,14の外周縁に切欠き部17
…,18…が設けられることにより、それらの切欠き部
17…,18…の部分では、鍔部13,14の外周とキ
ャビティ19の内面との間の環状空隙sに比較的広い空
隙拡大部を形成することができる。
【0015】したがってキャビティ19内に注入された
溶融合成樹脂の鍔部13,14を越えての流動が切欠き
部17…,18…の部分で充分に確保され、その溶融合
成樹脂がコイル8の外周側へ万遍なくスムーズに流れる
ので、モールド性が向上し、優れた品質のコイル組立体
6を得ることができる。
【0016】上記実施例では、芯部12の両端に鍔部1
3,14が設けられたボビン7(特に鍔部14が本発明
の鍔部に該当)について説明したが、本発明は、芯部の
いずれか一方にだけ鍔部が設けられて成るボビンについ
ても適用可能である。
【0017】また上記実施例では、コイル組立体の成形
にあたってインジェクション成形装置を用いたが、ポッ
ティング成形装置を用いるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、射出圧力
によるコイルの変形を鍔部で抑えるべくボビンの鍔部外
径をコイルの外径より大きく設定しても、ボビンの鍔部
外周縁に特設した切欠き部によりその鍔部外周とキャビ
ティ内面との間の環状空隙を部分的に拡大し得るように
したので、その鍔部外側面に対向するゲートよりキャビ
ティ内へ射出される溶融合成樹脂の鍔部周縁での流動を
円滑にでき、その溶融合成樹脂を、鍔部周縁を越えてコ
イル外周側に万遍なくスムーズに行き渡らせることがで
きるから、モールド性が向上する。従って鍔部を比較的
大径としたことによる前述のコイル変形抑制効果とも相
俟って、コイル組立体の品質向上に大いに寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイル組立体の縦断面図であって図2の1−1
線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ボビンの縦断面図であって図4の3−3線断面
図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】成形装置の縦断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【符号の説明】
D 成形型 s 環状空隙 6 コイル組立体 7 ボビン 8 コイル 12 芯部 14 鍔部 18 切欠き部 19 キャビティ 23 ゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の芯部(12)及び該芯部(1
    2)の軸方向一端に設けた鍔部(14)を少なくとも有
    するボビン(7)と、前記鍔部(14)の外径よりも小
    径となるように前記芯部(12)に巻付けられるコイル
    (8)とを合成樹脂により一体にモールド成形してコイ
    ル組立体(6)を得るようにした、コイル組立体の製造
    方法であって、 前記ボビン(7)の前記鍔部(14)外周縁に少なくと
    も1つの切欠き部(18)を形成しておき、 このボビン(7)及びコイル(8)を成形型(D)の、
    コイル組立体(6)外形に対応したキャビティ(19)
    にセットして、前記鍔部(14)外周とキャビティ(1
    9)内面との間に、前記切欠き部(18)に対応した空
    隙拡大部を部分的に有する環状空隙(s)を形成し、 そのセット状態で、前記鍔部(14)の外側面に対向し
    て前記成形型(D)に設けられたゲート(23)から溶
    融合成樹脂を射出し、前記環状空隙(s)を通して前記
    コイル(8)の外周に行き渡らせることを特徴とする、
    コイル組立体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086011A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 多摩川精機株式会社 差動変圧器の製造方法
JP2016086012A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 多摩川精機株式会社 差動変圧器の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086011A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 多摩川精機株式会社 差動変圧器の製造方法
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