JPH10213555A - X線分析装置の試料移動機構 - Google Patents
X線分析装置の試料移動機構Info
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- JPH10213555A JPH10213555A JP9013929A JP1392997A JPH10213555A JP H10213555 A JPH10213555 A JP H10213555A JP 9013929 A JP9013929 A JP 9013929A JP 1392997 A JP1392997 A JP 1392997A JP H10213555 A JPH10213555 A JP H10213555A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内部で試料の移動が可能な大きな容積を有する
試料室を真空引きした場合においても試料をその高さ位
置を常に一定に保持しながら移動させることのできるX
線分析装置の試料移動機構をを提供する。 【解決手段】X線源2を備えた分析室28を形成する分
析室ケース27を、試料室12を形成する試料室ケース
10に連結する。分析室ケース27にレール支持部材3
1が連結する。レール支持部材31に、試料1を保持す
る移動フレーム19が一定方向に移動するのを案内する
レール32を支持する。
試料室を真空引きした場合においても試料をその高さ位
置を常に一定に保持しながら移動させることのできるX
線分析装置の試料移動機構をを提供する。 【解決手段】X線源2を備えた分析室28を形成する分
析室ケース27を、試料室12を形成する試料室ケース
10に連結する。分析室ケース27にレール支持部材3
1が連結する。レール支持部材31に、試料1を保持す
る移動フレーム19が一定方向に移動するのを案内する
レール32を支持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、比較的大型の試
料を移動させながらX線源からの1次X線を照射して分
析を行うX線分析装置の試料移動機構に関するものであ
る。
料を移動させながらX線源からの1次X線を照射して分
析を行うX線分析装置の試料移動機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のX線分析装置は、図7に示すよ
うに、X線源であるX線管2が1次X線B1を出射し
て、試料ホルダ3に支持された試料1に1次X線B1を
照射する。試料1に照射された1次X線B1は、試料1
中の原子を励起して、その元素特有の蛍光X線である2
次X線B2を発生させる。この2次X線B2は、スリッ
ト4を通って分光結晶(分光器)7に入射し、この分光
結晶7でブラッグの式を満足する所定の波長の2次X線
B2のみが回折され、X線検出器9に入射して検出され
る。この検出値に基づいて試料1の元素の分析がなされ
る。
うに、X線源であるX線管2が1次X線B1を出射し
て、試料ホルダ3に支持された試料1に1次X線B1を
照射する。試料1に照射された1次X線B1は、試料1
中の原子を励起して、その元素特有の蛍光X線である2
次X線B2を発生させる。この2次X線B2は、スリッ
ト4を通って分光結晶(分光器)7に入射し、この分光
結晶7でブラッグの式を満足する所定の波長の2次X線
B2のみが回折され、X線検出器9に入射して検出され
る。この検出値に基づいて試料1の元素の分析がなされ
る。
【0003】ところで、例えば半導体ウエハのように比
較的大型の試料1のX線分析を行う際には、試料1全体
の元素の分布を調べたり、元素濃度の平均値を求める等
の目的で、試料1をその全面にわたり測定を行う場合が
あり、その場合、試料1を少なくとも1方向に直線移動
させて1次X線B1を照射する必要がある。このような
大型の試料1のX線分析装置は、図7に例示しているよ
うに、ケース本体10aとケース蓋10bとからなる試
料室ケース10によって形成される試料室12が、試料
1を内部で移動させることのできる大きな容積に形成さ
れるとともに、この試料室12の内部において、試料1
を保持する試料ホルダ3が、ホルダケース(ステージ)
17に支持されて、直動案内軸受(クロスローラガイド
またはリニアウェイ)13を介してガイドレール14上
を移動するようになっている。なお、この種の大型試料
1の移動機構としては、試料1の任意の位置の測定を行
うことを目的として、ホルダケース17を直線移動と回
転運動をさせる構成となったr−θ駆動形、直交する2
方向に直線移動させるX−Y駆動形、回転可能なホルダ
ケース17を直交する2方向に直線移動させるX−Y−
θ駆動形などが存在する。
較的大型の試料1のX線分析を行う際には、試料1全体
の元素の分布を調べたり、元素濃度の平均値を求める等
の目的で、試料1をその全面にわたり測定を行う場合が
あり、その場合、試料1を少なくとも1方向に直線移動
させて1次X線B1を照射する必要がある。このような
大型の試料1のX線分析装置は、図7に例示しているよ
うに、ケース本体10aとケース蓋10bとからなる試
料室ケース10によって形成される試料室12が、試料
1を内部で移動させることのできる大きな容積に形成さ
れるとともに、この試料室12の内部において、試料1
を保持する試料ホルダ3が、ホルダケース(ステージ)
17に支持されて、直動案内軸受(クロスローラガイド
またはリニアウェイ)13を介してガイドレール14上
を移動するようになっている。なお、この種の大型試料
1の移動機構としては、試料1の任意の位置の測定を行
うことを目的として、ホルダケース17を直線移動と回
転運動をさせる構成となったr−θ駆動形、直交する2
方向に直線移動させるX−Y駆動形、回転可能なホルダ
ケース17を直交する2方向に直線移動させるX−Y−
θ駆動形などが存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線分
析装置では、1次X線B1の照射に先立って試料室12
の内部が真空引きされるが、試料室ケース10および蓋
板11は、上述のように大きな容積の試料室12を構成
するものであって、真空引きされたときの受圧面積が大
きいので、図8(a)に示すように、試料室12内外の
圧力差によって内方へ大きく撓む。このとき、ガイドレ
ール14は、ボルト18(図7)により試料室ケース1
0に固定されていることから、試料室ケース10と一体
的に撓み、このガイドレール14に係合されている直動
案内軸受13は、ガイドレール14により変形されて、
大気圧下で予め調整した所期の作動が得られなくなる。
例えば、大気圧下で予圧を調整された直動案内軸受13
は、歪みの影響を受けて予圧が変化してベアリングのボ
ールまたはローラと溝との間に隙間が生じて軸受13が
がたつく結果、試料1の高さをレール14上の同一位置
で同一にすべき再現性が低下して測定精度を低下させた
り、軸受13の変形によるこじり力のために円滑な作動
ができなくなる。また、平行に設けられている一対のガ
イドレール14の間隔が変化したり、平行度が悪くな
る。そのため、ホルダケース17つまり試料1を円滑に
移動させることができなくなる。
析装置では、1次X線B1の照射に先立って試料室12
の内部が真空引きされるが、試料室ケース10および蓋
板11は、上述のように大きな容積の試料室12を構成
するものであって、真空引きされたときの受圧面積が大
きいので、図8(a)に示すように、試料室12内外の
圧力差によって内方へ大きく撓む。このとき、ガイドレ
ール14は、ボルト18(図7)により試料室ケース1
0に固定されていることから、試料室ケース10と一体
的に撓み、このガイドレール14に係合されている直動
案内軸受13は、ガイドレール14により変形されて、
大気圧下で予め調整した所期の作動が得られなくなる。
例えば、大気圧下で予圧を調整された直動案内軸受13
は、歪みの影響を受けて予圧が変化してベアリングのボ
ールまたはローラと溝との間に隙間が生じて軸受13が
がたつく結果、試料1の高さをレール14上の同一位置
で同一にすべき再現性が低下して測定精度を低下させた
り、軸受13の変形によるこじり力のために円滑な作動
ができなくなる。また、平行に設けられている一対のガ
イドレール14の間隔が変化したり、平行度が悪くな
る。そのため、ホルダケース17つまり試料1を円滑に
移動させることができなくなる。
【0005】さらに、上記のようなX線分析装置では、
試料を一定高さを保ったまま、つまりX線管2に対する
距離を一定に保ったまま移動させる必要があるが、図8
(b)に誇張して示すように、撓んだガイドレール14
上を移動する試料1は、その照射面である端部および中
央部とX線管2との各々の距離(試料1の高さ)D,d
が異なる。このように試料1とX線管2との距離D,d
が相違すると、それに伴って、試料1の照射面に到達す
る1次X線B1の強度が異なるために試料1から発生す
る2次X線B2の強度が異なり、さらに、試料1からX
線検出器9までの距離も異なる。このような試料面の測
定位置(照射位置)の相違によって、X線検出器9の測
定結果に誤差が生じて正確な元素の分析が行えない。そ
こで、上記の問題を解消するために、試料室ケース10
を堅牢な部材で構成することが考えられるが、そのよう
にすれば、大型化、重量化およびコスト高となる欠点が
生じる。
試料を一定高さを保ったまま、つまりX線管2に対する
距離を一定に保ったまま移動させる必要があるが、図8
(b)に誇張して示すように、撓んだガイドレール14
上を移動する試料1は、その照射面である端部および中
央部とX線管2との各々の距離(試料1の高さ)D,d
が異なる。このように試料1とX線管2との距離D,d
が相違すると、それに伴って、試料1の照射面に到達す
る1次X線B1の強度が異なるために試料1から発生す
る2次X線B2の強度が異なり、さらに、試料1からX
線検出器9までの距離も異なる。このような試料面の測
定位置(照射位置)の相違によって、X線検出器9の測
定結果に誤差が生じて正確な元素の分析が行えない。そ
こで、上記の問題を解消するために、試料室ケース10
を堅牢な部材で構成することが考えられるが、そのよう
にすれば、大型化、重量化およびコスト高となる欠点が
生じる。
【0006】そこで本発明は、内部で試料の移動が可能
な大きな容積を有する試料室を真空引きした場合におい
ても試料をその高さ位置を常に一定に保持しながら移動
させることのできるX線分析装置の試料移動機構を提供
することを目的とするものである。
な大きな容積を有する試料室を真空引きした場合におい
ても試料をその高さ位置を常に一定に保持しながら移動
させることのできるX線分析装置の試料移動機構を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るX線分析装置の試料移動機構は、試料
室内の試料にX線源からの1次X線を照射して、試料か
ら発生する2次X線を検出器で検出して試料の分析を行
うX線分析装置に設けられて、試料を少なくとも一つの
方向に直線移動させることにより前記1次X線の照射面
を変更する試料移動機構であって、前記X線源を備えた
分析室を形成する分析室ケースが、前記試料室を形成す
る試料室ケースに連結され、前記分析室ケースにレール
支持部材が連結され、このレール支持部材に、試料を保
持する移動フレームが前記方向に移動するのを案内する
レールが支持されている。
に、本発明に係るX線分析装置の試料移動機構は、試料
室内の試料にX線源からの1次X線を照射して、試料か
ら発生する2次X線を検出器で検出して試料の分析を行
うX線分析装置に設けられて、試料を少なくとも一つの
方向に直線移動させることにより前記1次X線の照射面
を変更する試料移動機構であって、前記X線源を備えた
分析室を形成する分析室ケースが、前記試料室を形成す
る試料室ケースに連結され、前記分析室ケースにレール
支持部材が連結され、このレール支持部材に、試料を保
持する移動フレームが前記方向に移動するのを案内する
レールが支持されている。
【0008】このX線分析装置の試料移動機構では、試
料を保持する移動フレームの移動をガイドするレール
が、レール支持部材を介して分析室ケースに連結されて
いる。分析室ケースは、容積の小さな分析室を形成する
ものであって、受圧面積が小さいので、内部が真空引き
された場合に生じる撓みが小さい。このような撓みの小
さい分析室ケースに連結されたレール支持部材にレール
が支持されているから、レールおよびこのレールにより
案内される移動フレームは、真空引きによる影響を殆ど
受けない。しかも、レールが取り付けられる分析室ケー
スは、X線源を備えているから、移動フレームに支持さ
れてレール上を移動する試料とX線源との距離が、常に
確実に一定に保持される。
料を保持する移動フレームの移動をガイドするレール
が、レール支持部材を介して分析室ケースに連結されて
いる。分析室ケースは、容積の小さな分析室を形成する
ものであって、受圧面積が小さいので、内部が真空引き
された場合に生じる撓みが小さい。このような撓みの小
さい分析室ケースに連結されたレール支持部材にレール
が支持されているから、レールおよびこのレールにより
案内される移動フレームは、真空引きによる影響を殆ど
受けない。しかも、レールが取り付けられる分析室ケー
スは、X線源を備えているから、移動フレームに支持さ
れてレール上を移動する試料とX線源との距離が、常に
確実に一定に保持される。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、前記分析
室ケースが、その周縁のフランジが前記試料室ケースの
内面に重合しており、このフランジに前記レール支持部
材が連結されている。これにより、レール支持部材は、
フランジの厚み分だけ試料室ケースから確実に離間させ
て分析室ケースに連結することができるとともに、分析
室の内側から分析室ケースの周縁のフランジにボルトな
どにより容易に固定することができる。
室ケースが、その周縁のフランジが前記試料室ケースの
内面に重合しており、このフランジに前記レール支持部
材が連結されている。これにより、レール支持部材は、
フランジの厚み分だけ試料室ケースから確実に離間させ
て分析室ケースに連結することができるとともに、分析
室の内側から分析室ケースの周縁のフランジにボルトな
どにより容易に固定することができる。
【0010】本発明の他の好ましい実施形態では、前記
レールが前記レール支持部材の周縁部に支持されてい
る。これにより、レールを、レール支持部材とほぼ同一
面に位置して取り付けて、試料室内に突出しないように
設定できるから、試料室内のスペースを圧迫しない。
レールが前記レール支持部材の周縁部に支持されてい
る。これにより、レールを、レール支持部材とほぼ同一
面に位置して取り付けて、試料室内に突出しないように
設定できるから、試料室内のスペースを圧迫しない。
【0011】また、本発明に係る他のX線分析装置の試
料移動機構は、試料室内の試料にX線源からの1次X線
を照射して、試料から発生する2次X線を分光器で分光
したのち検出器で検出して試料の分析を行うX線分析装
置に設けられて、試料を少なくとも一つの方向に直線移
動させることにより前記1次X線の照射面を変更する試
料移動機構であって、前記X線源を備えた分析室を形成
する分析室ケースが、前記試料室を形成する試料室ケー
スに、前記分析室と同心状に複数配置された連結部材に
より連結され、前記試料室ケースにおける前記連結部材
の配置されたピッチ円の外方でピッチ円の直径の1.2
倍以下の連結範囲内に、前記レール支持部材が連結され
ており、このガイドレール支持部材にガイドレールが支
持されている。
料移動機構は、試料室内の試料にX線源からの1次X線
を照射して、試料から発生する2次X線を分光器で分光
したのち検出器で検出して試料の分析を行うX線分析装
置に設けられて、試料を少なくとも一つの方向に直線移
動させることにより前記1次X線の照射面を変更する試
料移動機構であって、前記X線源を備えた分析室を形成
する分析室ケースが、前記試料室を形成する試料室ケー
スに、前記分析室と同心状に複数配置された連結部材に
より連結され、前記試料室ケースにおける前記連結部材
の配置されたピッチ円の外方でピッチ円の直径の1.2
倍以下の連結範囲内に、前記レール支持部材が連結され
ており、このガイドレール支持部材にガイドレールが支
持されている。
【0012】このX線分析装置の試料移動機構では、レ
ール支持部材が試料室ケースに連結されているが、その
レール支持部材の連結個所は、分析室ケースを試料室ケ
ースに固定している連結部材の配置されたピッチ円の外
方でピッチ円の直径の1.2倍以下の連結範囲内となっ
ている。試料室ケースにおける上記の連結範囲内の個所
は、容積が小さいために比較的堅牢な分析室ケースをボ
ルトのような連結部材で固定する個所の近傍であるか
ら、剛性が高いので、真空引きされたときの歪みの発生
が少ない。したがって、この試料移動機構においても、
レール支持部材を分析室ケースに連結した場合とほぼ同
様の効果が得られる。
ール支持部材が試料室ケースに連結されているが、その
レール支持部材の連結個所は、分析室ケースを試料室ケ
ースに固定している連結部材の配置されたピッチ円の外
方でピッチ円の直径の1.2倍以下の連結範囲内となっ
ている。試料室ケースにおける上記の連結範囲内の個所
は、容積が小さいために比較的堅牢な分析室ケースをボ
ルトのような連結部材で固定する個所の近傍であるか
ら、剛性が高いので、真空引きされたときの歪みの発生
が少ない。したがって、この試料移動機構においても、
レール支持部材を分析室ケースに連結した場合とほぼ同
様の効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る試料移動機構を備えたX線分析装置の縦
断面図、図2はそれの試料室の内部構造を示す斜視図、
図3は図1のIII-III 線断面図をそれぞれ示す。これら
の図において、図7と同等のものには同一の符号を付し
てその説明を省略する。
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る試料移動機構を備えたX線分析装置の縦
断面図、図2はそれの試料室の内部構造を示す斜視図、
図3は図1のIII-III 線断面図をそれぞれ示す。これら
の図において、図7と同等のものには同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0014】半導体ウェハのような試料1を保持する試
料ホルダ3は、平面視で矩形の移動フレーム19に保持
されて、図2に示すX方向およびY方向にそれぞれ直線
移動されるとともに、θ方向に回転される。試料ホルダ
3は、図1に示すように、外側ホルダケース21にボー
ルベアリング22を介在して回転自在に支持された内側
ホルダケース20内に嵌め込み固定されている。外側ホ
ルダケース21は、Y方向における両外側部に設けられ
たガイド溝23に、移動フレーム19のガイドレール部
24が摺動自在に嵌め合わされている。試料ホルダ3
は、ガイド溝23がガイドレール部24にスライドする
ことより、移動フレーム19内においてX方向に移動可
能となっている。試料ホルダ3のY方向への移動機構お
よびθ方向への回転機構については後述する。
料ホルダ3は、平面視で矩形の移動フレーム19に保持
されて、図2に示すX方向およびY方向にそれぞれ直線
移動されるとともに、θ方向に回転される。試料ホルダ
3は、図1に示すように、外側ホルダケース21にボー
ルベアリング22を介在して回転自在に支持された内側
ホルダケース20内に嵌め込み固定されている。外側ホ
ルダケース21は、Y方向における両外側部に設けられ
たガイド溝23に、移動フレーム19のガイドレール部
24が摺動自在に嵌め合わされている。試料ホルダ3
は、ガイド溝23がガイドレール部24にスライドする
ことより、移動フレーム19内においてX方向に移動可
能となっている。試料ホルダ3のY方向への移動機構お
よびθ方向への回転機構については後述する。
【0015】また、X線管2を保持するとともに内部に
分析室28を形成する分析室ケース27は、上端開口の
周縁にフランジ29が一体形成されており、このフラン
ジ29が試料室ケース10の内面に重合してボルト30
Aで固定されて、試料室ケース10に連結されている。
また、分析室ケース27には、分光室26を形成する分
光室ケース25が連結されている。上記フランジ29の
上面に、矩形の平板からなるレール支持部材31がボル
ト30Bにより固定されている。レール支持部材31に
は、分析室ケース28の開口に対応するX線通過孔35
が形成されている。前記分光室ケース25内部の分光室
26には、スリット4と分光結晶7が設けれ、分光室ケ
ース25にX線検出器9が装着されている。前記スリッ
ト4、分光結晶7、分光室ケース25およびX線検出器
9によりX線検出装置が構成されており、このX線検出
装置が分析室ケース27の周囲に、分析対象元素に応じ
て、複数個配置されている。
分析室28を形成する分析室ケース27は、上端開口の
周縁にフランジ29が一体形成されており、このフラン
ジ29が試料室ケース10の内面に重合してボルト30
Aで固定されて、試料室ケース10に連結されている。
また、分析室ケース27には、分光室26を形成する分
光室ケース25が連結されている。上記フランジ29の
上面に、矩形の平板からなるレール支持部材31がボル
ト30Bにより固定されている。レール支持部材31に
は、分析室ケース28の開口に対応するX線通過孔35
が形成されている。前記分光室ケース25内部の分光室
26には、スリット4と分光結晶7が設けれ、分光室ケ
ース25にX線検出器9が装着されている。前記スリッ
ト4、分光結晶7、分光室ケース25およびX線検出器
9によりX線検出装置が構成されており、このX線検出
装置が分析室ケース27の周囲に、分析対象元素に応じ
て、複数個配置されている。
【0016】図2に示すように、レール支持部材31の
周縁の一部であるX方向の両側縁に、それぞれレール3
2がY方向に沿った配置で固定されている。これら両レ
ール32には、移動フレーム19の四隅の下面に固定さ
れたガイド軸受33が2個ずつスライド自在に係合され
ている。したがって、移動フレーム19は、2つずつの
ガイド軸受33が両側のレール32にスライドすること
によりY方向に直線移動する。
周縁の一部であるX方向の両側縁に、それぞれレール3
2がY方向に沿った配置で固定されている。これら両レ
ール32には、移動フレーム19の四隅の下面に固定さ
れたガイド軸受33が2個ずつスライド自在に係合され
ている。したがって、移動フレーム19は、2つずつの
ガイド軸受33が両側のレール32にスライドすること
によりY方向に直線移動する。
【0017】前記移動フレーム19の一外側面に、取付
部材34を介してナット部材37が突出状態に取り付け
られ、このナット部材37が、Y方向用移動用モータ3
9により回転されるボールねじ38に螺合されている。
したがって、Y方向移動用モータ39が回転すると、ナ
ット部材37がボールねじ38の回転方向に応じてY方
向に往復移動するので、このナット部材37が固定され
ている移動フレーム19は、両レール32に沿ってY方
向に移動する。
部材34を介してナット部材37が突出状態に取り付け
られ、このナット部材37が、Y方向用移動用モータ3
9により回転されるボールねじ38に螺合されている。
したがって、Y方向移動用モータ39が回転すると、ナ
ット部材37がボールねじ38の回転方向に応じてY方
向に往復移動するので、このナット部材37が固定され
ている移動フレーム19は、両レール32に沿ってY方
向に移動する。
【0018】また、移動フレーム19における上記ナッ
ト部材37が取り付けられている側面に隣接する側面に
も同様に、取付部材40を介してナット部材41が突出
状態で取り付けられている。このナット部材41は、X
方向用移動用ボールねじ42に螺合されており、このボ
ールねじ42の端部にかさ歯車43が固着されている。
一方、X軸方向移動用モータ44により回転されるスプ
ライン軸(すべりキー)47におけるモータ44と反対
側の端部には、回転力を伝達でき、且つ軸方向にスライ
ドするスライダ48が係合され、このスライダ48に固
着されたかさ歯車49が、上記のかさ歯車43と噛み合
っている。スライダ48は、移動フレーム19に固定さ
れた取付部材45に回転自在に支持されている。
ト部材37が取り付けられている側面に隣接する側面に
も同様に、取付部材40を介してナット部材41が突出
状態で取り付けられている。このナット部材41は、X
方向用移動用ボールねじ42に螺合されており、このボ
ールねじ42の端部にかさ歯車43が固着されている。
一方、X軸方向移動用モータ44により回転されるスプ
ライン軸(すべりキー)47におけるモータ44と反対
側の端部には、回転力を伝達でき、且つ軸方向にスライ
ドするスライダ48が係合され、このスライダ48に固
着されたかさ歯車49が、上記のかさ歯車43と噛み合
っている。スライダ48は、移動フレーム19に固定さ
れた取付部材45に回転自在に支持されている。
【0019】したがって、X軸方向移動用モータ44の
回転力は、スプライン軸47、スライダ48、かさ歯車
49,43を介してボールねじ42に伝達されるから、
ナット部材41がボールねじ42の回転方向に応じてX
方向に往復移動するので、このナット部材41が固定さ
れている両ホルダケース20,21が、試料ホルダ3と
ともに両ガイドレール部24に沿って移動フレーム19
内をX方向に移動する。なお、移動フレーム19がY方
向に移動する場合には、スライダ48がプライン軸47
に対しスライドしてY方向に移動し、このスライダ48
に固定されているかさ歯車49は、かさ歯車43との噛
合い状態を保持したままY方向に移動する。
回転力は、スプライン軸47、スライダ48、かさ歯車
49,43を介してボールねじ42に伝達されるから、
ナット部材41がボールねじ42の回転方向に応じてX
方向に往復移動するので、このナット部材41が固定さ
れている両ホルダケース20,21が、試料ホルダ3と
ともに両ガイドレール部24に沿って移動フレーム19
内をX方向に移動する。なお、移動フレーム19がY方
向に移動する場合には、スライダ48がプライン軸47
に対しスライドしてY方向に移動し、このスライダ48
に固定されているかさ歯車49は、かさ歯車43との噛
合い状態を保持したままY方向に移動する。
【0020】つぎに、θ方向回転駆動機構について説明
する。内側ホルダケース20の外周面にはウォームギヤ
50が形成されており、このウォームギヤ50に噛み合
うウォームホィール51が、係止部材46によって外側
ホルダケース21に相対移動不能に係止された状態で、
スプライン軸52に軸動自在に取り付けられている。ス
プライン軸52には、移動フレーム19を貫通した端部
にかさ歯車53が固着されている。一方、θ方向回転用
モータ57により回転されるスプライン軸58は、前記
取付部材34に回転自在に支持されたスライダ54に貫
通して係合しており、このスライダ54に固定されたか
さ歯車59が上記かさ歯車53と噛み合っている。した
がって、θ方向回転用モータ57の回転力は、スプライ
ン軸58、かさ歯車59,53、スプライン軸52およ
びウォームホィール51を介してウォームギヤ50に伝
達されて、試料ホルダ3が回転される。
する。内側ホルダケース20の外周面にはウォームギヤ
50が形成されており、このウォームギヤ50に噛み合
うウォームホィール51が、係止部材46によって外側
ホルダケース21に相対移動不能に係止された状態で、
スプライン軸52に軸動自在に取り付けられている。ス
プライン軸52には、移動フレーム19を貫通した端部
にかさ歯車53が固着されている。一方、θ方向回転用
モータ57により回転されるスプライン軸58は、前記
取付部材34に回転自在に支持されたスライダ54に貫
通して係合しており、このスライダ54に固定されたか
さ歯車59が上記かさ歯車53と噛み合っている。した
がって、θ方向回転用モータ57の回転力は、スプライ
ン軸58、かさ歯車59,53、スプライン軸52およ
びウォームホィール51を介してウォームギヤ50に伝
達されて、試料ホルダ3が回転される。
【0021】上記X線分析装置の試料移動機構は、試料
ホルダ3が図1の開閉蓋60の下方に位置する状態、つ
まり、試料ホルダ3が図2に図示する位置において、図
1の開閉蓋60を解放して試料1を試料ホルダ3に取り
付けたのちに、開閉蓋60を閉めて試料室10内を密閉
し、試料室10内を図示しない真空ポンプにより真空引
きする。続いて、図2のX軸方向移動用モータ44およ
びY方向移動用モータ39を駆動して試料ホルダ3を分
析室28の方向へ移動し、試料ホルダ3の分析室28へ
の位置決めが終了した時点で、図1のX線管2から試料
1に1次X線B1を照射するとともに、照射しながら各
モータ39,44,57を所定のタイミングで駆動する
ことにより、試料1の全ての位置に1次X線B1を順次
照射していく。
ホルダ3が図1の開閉蓋60の下方に位置する状態、つ
まり、試料ホルダ3が図2に図示する位置において、図
1の開閉蓋60を解放して試料1を試料ホルダ3に取り
付けたのちに、開閉蓋60を閉めて試料室10内を密閉
し、試料室10内を図示しない真空ポンプにより真空引
きする。続いて、図2のX軸方向移動用モータ44およ
びY方向移動用モータ39を駆動して試料ホルダ3を分
析室28の方向へ移動し、試料ホルダ3の分析室28へ
の位置決めが終了した時点で、図1のX線管2から試料
1に1次X線B1を照射するとともに、照射しながら各
モータ39,44,57を所定のタイミングで駆動する
ことにより、試料1の全ての位置に1次X線B1を順次
照射していく。
【0022】上記の試料移動機構では、試料室ケース1
0の内面に重合固定した分析室ケース27のフランジ2
9にレール支持部材31を取り付け、このレール支持部
材31の両側縁にレール32を取り付けており、レール
支持部材31は、フランジ29の厚み分だけ試料室ケー
ス10から離間している。したがって、図4に示すよう
に、レール支持部材31は、真空引きにより撓む試料室
10とは無関係となり、また、レール支持部材31が連
結されている分析室ケース27は受圧面積が小さいこと
から真空引きにより大きく撓むことがないので、レール
支持部材31およびレール32は常に変形することなく
正常な形状を保つので、移動フレーム19を介しての試
料ホルダ3のX,Y,θの各方向への移動または回転を
円滑に行うことができる。
0の内面に重合固定した分析室ケース27のフランジ2
9にレール支持部材31を取り付け、このレール支持部
材31の両側縁にレール32を取り付けており、レール
支持部材31は、フランジ29の厚み分だけ試料室ケー
ス10から離間している。したがって、図4に示すよう
に、レール支持部材31は、真空引きにより撓む試料室
10とは無関係となり、また、レール支持部材31が連
結されている分析室ケース27は受圧面積が小さいこと
から真空引きにより大きく撓むことがないので、レール
支持部材31およびレール32は常に変形することなく
正常な形状を保つので、移動フレーム19を介しての試
料ホルダ3のX,Y,θの各方向への移動または回転を
円滑に行うことができる。
【0023】しかも、変形の小さい分析室ケース27に
X線管2が直接取り付けられており、その分析室ケース
27にレール支持部材31を介してレール32を取り付
けているので、X線管2と試料1との距離が試料1の位
置によって変化するのを極力抑制できる。
X線管2が直接取り付けられており、その分析室ケース
27にレール支持部材31を介してレール32を取り付
けているので、X線管2と試料1との距離が試料1の位
置によって変化するのを極力抑制できる。
【0024】さらに、上記実施形態では、分析室ケース
27のフランジ29を試料室ケース10の内面に重合し
て、フランジ29の上面にレール支持部材31を連結し
ているから、分析室28の内側から分析室ケース27の
フランジ29にボルト30Aにより固定することができ
るので、レール支持部材31の分析室ケース27への取
り付けが容易になる。また、レール32をレール支持部
材31の周縁に支持しているから、レール32を、その
上面がレール支持部材32とほぼ面一に位置して取り付
けられて試料室12内に突出しないよう設定することが
できる。そのため、試料室12のスペースが圧迫されな
い。
27のフランジ29を試料室ケース10の内面に重合し
て、フランジ29の上面にレール支持部材31を連結し
ているから、分析室28の内側から分析室ケース27の
フランジ29にボルト30Aにより固定することができ
るので、レール支持部材31の分析室ケース27への取
り付けが容易になる。また、レール32をレール支持部
材31の周縁に支持しているから、レール32を、その
上面がレール支持部材32とほぼ面一に位置して取り付
けられて試料室12内に突出しないよう設定することが
できる。そのため、試料室12のスペースが圧迫されな
い。
【0025】図5は本発明の他の実施形態に係る試料移
動機構を備えたX線分析装置を示す断面図である。上述
の実施形態では、X線を試料1の下面に照射する下面照
射型のX線分析装置に適用した試料移動機構を例示した
が、この実施形態ではX線を試料1の上面に照射する上
面照射型のX線分析装置に適用した試料移動機構であ
る。上述の実施形態と異なる構成は、試料ホルダ61が
その上面で試料1を保持するようになっている構成と、
試料ホルダ61を含む移動フレーム19の全体がレール
32に吊下げ形態で移動されるようになっている構成の
みである。これにより、上面照射型のX線分析装置とほ
ぼ同様の構成として、同様の効果を得ることかできる。
動機構を備えたX線分析装置を示す断面図である。上述
の実施形態では、X線を試料1の下面に照射する下面照
射型のX線分析装置に適用した試料移動機構を例示した
が、この実施形態ではX線を試料1の上面に照射する上
面照射型のX線分析装置に適用した試料移動機構であ
る。上述の実施形態と異なる構成は、試料ホルダ61が
その上面で試料1を保持するようになっている構成と、
試料ホルダ61を含む移動フレーム19の全体がレール
32に吊下げ形態で移動されるようになっている構成の
みである。これにより、上面照射型のX線分析装置とほ
ぼ同様の構成として、同様の効果を得ることかできる。
【0026】図6は本発明のさらに他の実施形態に係る
試料移動機構を備えたX線分析装置を示す断面図であ
る。この実施形態のX線分析装置の試料移動機構では、
レール支持部材31が、分析室ケース27のフランジ2
9に連結せずに、スペーサ62を介して試料室ケース1
0に連結されている構成においてのみ相違する。そのレ
ール支持部材31の連結個所は、分析室ケース27を試
料室ケース10に固定している連結部材であるボルト3
0Aの配置されたピッチ円の外方で、ピッチ円の直径W
に対し1.2倍以下の連結範囲S内である。
試料移動機構を備えたX線分析装置を示す断面図であ
る。この実施形態のX線分析装置の試料移動機構では、
レール支持部材31が、分析室ケース27のフランジ2
9に連結せずに、スペーサ62を介して試料室ケース1
0に連結されている構成においてのみ相違する。そのレ
ール支持部材31の連結個所は、分析室ケース27を試
料室ケース10に固定している連結部材であるボルト3
0Aの配置されたピッチ円の外方で、ピッチ円の直径W
に対し1.2倍以下の連結範囲S内である。
【0027】試料室ケース10における上記の連結範囲
S内の個所は、容積が試料室12よりも小さいために比
較的堅牢な分析室ケース27が、ボルト30Aで固定さ
れた個所の近傍であるから、剛性が高いので、真空引き
されたときの歪みの発生が少ない。したがって、この試
料移動機構においても、レール支持部材31を分析室ケ
ース27に連結した場合と同様に、レール支持部材31
およびレール32の変形が少なくなる。
S内の個所は、容積が試料室12よりも小さいために比
較的堅牢な分析室ケース27が、ボルト30Aで固定さ
れた個所の近傍であるから、剛性が高いので、真空引き
されたときの歪みの発生が少ない。したがって、この試
料移動機構においても、レール支持部材31を分析室ケ
ース27に連結した場合と同様に、レール支持部材31
およびレール32の変形が少なくなる。
【0028】なお、上記各実施形態では、試料1をX,
Yの両方向に移動させたが、1方向のみ、例えばY方向
のみに移動させてもよい。
Yの両方向に移動させたが、1方向のみ、例えばY方向
のみに移動させてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線分析
装置の試料移動機構によると、試料を保持する移動フレ
ームの移動を案内するレールを、レール支持部材を介し
て、分析室ケース、または分析室ケースの連結部の近傍
に連結した構成としたので、レールおよびこのレールに
より案内される移動フレームは、真空引きによって生じ
る試料室の撓みの影響を殆ど受けなくなる。その結果、
測定の再現性が改善されて測定精度が向上するととも
に、試料のX線源からの高さを一定に保持して測定の正
確度が向上する。
装置の試料移動機構によると、試料を保持する移動フレ
ームの移動を案内するレールを、レール支持部材を介し
て、分析室ケース、または分析室ケースの連結部の近傍
に連結した構成としたので、レールおよびこのレールに
より案内される移動フレームは、真空引きによって生じ
る試料室の撓みの影響を殆ど受けなくなる。その結果、
測定の再現性が改善されて測定精度が向上するととも
に、試料のX線源からの高さを一定に保持して測定の正
確度が向上する。
【図1】本発明の一実施形態に係る試料移動機構を備え
たX線分析装置を示す縦断面図である。
たX線分析装置を示す縦断面図である。
【図2】同上の試料移動機構における試料室内の構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】図3は図1のIII-III 線断面図である。
【図4】同上実施形態の効果を説明するための簡略断面
図である。
図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るX線分析装置の試
料移動機構を示す縦断面図である。
料移動機構を示す縦断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係るX線分析装
置の試料移動機構を示す縦断面図である。
置の試料移動機構を示す縦断面図である。
【図7】従来のX線分析装置の試料移動機構を示す断面
図である。
図である。
【図8】(a)は同上の試料移動機構の欠点を説明する
ための簡略断面図、(b)は同様に欠点を説明するため
の簡略図である。
ための簡略断面図、(b)は同様に欠点を説明するため
の簡略図である。
1…試料、2…X線管(X線源)、7…分光結晶(分光
器)、9…X線検出器(検出器)、10…試料室ケー
ス、12…試料室、19…移動フレーム(フレーム)、
27…分析室ケース、28…分析室、29…フランジ、
30A…ボルト(連結部材)、31…レール支持部材、
32…レール、B1…1次X線、B2…2次X線、S…
連結範囲
器)、9…X線検出器(検出器)、10…試料室ケー
ス、12…試料室、19…移動フレーム(フレーム)、
27…分析室ケース、28…分析室、29…フランジ、
30A…ボルト(連結部材)、31…レール支持部材、
32…レール、B1…1次X線、B2…2次X線、S…
連結範囲
Claims (4)
- 【請求項1】 試料室内の試料にX線源からの1次X線
を照射して、試料から発生する2次X線を検出器で検出
して試料の分析を行うX線分析装置に設けられて、試料
を少なくとも一つの方向に直線移動させることにより前
記1次X線の照射面を変更する試料移動機構であって、 前記X線源を備えた分析室を形成する分析室ケースが、
前記試料室を形成する試料室ケースに連結され、 前記分析室ケースにレール支持部材が連結され、 このレール支持部材に、試料を保持する移動フレームが
前記方向に移動するのを案内するレールが支持されてい
るX線分析装置の試料移動機構。 - 【請求項2】 請求項1において、前記分析室ケース
は、その周縁のフランジが前記試料室ケースの内面に重
合しており、 このフランジに前記レール支持部材が連結されているX
線分析装置の試料移動機構。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記レール
は前記レール支持部材の周縁部に支持されているX線分
析装置の試料移動機構。 - 【請求項4】 試料室内の試料にX線源からの1次X線
を照射して、試料から発生する2次X線を分光器で分光
したのち検出器で検出して試料の分析を行うX線分析装
置に設けられて、試料を少なくとも一つの方向に直線移
動させることにより前記1次X線の照射面を変更する試
料移動機構であって、 前記X線源を備えた分析室を形成する分析室ケースが、
前記試料室を形成する試料室ケースに、前記分析室と同
心状に複数配置された連結部材により連結され、 前記試料室ケースにおける前記連結部材の配置されたピ
ッチ円の外方でピッチ円の直径の1.2倍以下の連結範
囲内に、前記レール支持部材が連結され、 このガイドレール支持部材に、試料を保持する移動フレ
ームが前記方向に移動するのを案内するレールが支持さ
れているX線分析装置の試料移動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013929A JPH10213555A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | X線分析装置の試料移動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013929A JPH10213555A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | X線分析装置の試料移動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10213555A true JPH10213555A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11846884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9013929A Pending JPH10213555A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | X線分析装置の試料移動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10213555A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286300A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置 |
KR100978054B1 (ko) | 2009-11-13 | 2010-08-25 | (주)자비스 | 배터리 엑스레이검사장치 |
JP2015158457A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社堀場製作所 | 蛍光x線分析装置 |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP9013929A patent/JPH10213555A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286300A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置 |
KR100978054B1 (ko) | 2009-11-13 | 2010-08-25 | (주)자비스 | 배터리 엑스레이검사장치 |
JP2015158457A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社堀場製作所 | 蛍光x線分析装置 |
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