JP3488843B2 - X線分光装置及びxafs測定装置 - Google Patents

X線分光装置及びxafs測定装置

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JP3488843B2
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和幸 田路
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続X線を湾曲
結晶モノクロメータで分光して任意の波長の単色X線を
取り出すことができて、かつ、取り出す単色X線の波長
を変化させることのできるX線分光装置に関し、さら
に、このようなX線分光装置を備えるXAFS測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】XAFS(ザフス、X-ray Absorption F
ine Structure: X線吸収微細構造)測定装置は、試料
のX線吸収端近傍の微細なX線吸収スペクトルを測定す
る装置である。XAFSは、EXAFS(イグザフス、
Extended X-ray Absorption Fine Structure: X線広域
吸収微細構造)とXANES(ゼーネス、X-ray Absorp
tion Near Edge Structure:X線吸収端近傍微細構造)
とに分類される。EXAFSは、試料のX線吸収端より
もエネルギーの高い方に向かって1keV程度の広い範
囲にわたって見られる吸収微細構造のことであり、従来
からよく知られている。一方、XANESはX線吸収端
の近傍(吸収端±50eV程度)の狭い領域に現れる吸
収端微細構造のことであり、最近注目を集めている。X
ANESは、EXAFS測定装置と同じ装置構成で測定
できるので、XANES測定とEXAFS測定の両方が
できる装置として、従来のEXAFS測定装置という名
称に代えて、最近はもっぱらXAFS測定装置の名称を
使うようになってきている。本件出願のX線分光装置は
このXAFS測定装置に適用できるものである。
【0003】XAFS測定装置は、連続X線を結晶モノ
クロメータで分光して任意の波長の単色X線を取り出す
ことができて、この波長を変化させて試料のX線吸収係
数を測定することができる。X線を分光するための結晶
モノクロメータとしては、強度を稼ぐために湾曲結晶モ
ノクロメータが用いられることが多い。
【0004】湾曲結晶モノクロメータを利用するXAF
S測定装置では、X線源と、モノクロメータの湾曲反射
面と、受光スリット(試料の手前に配置されている)
は、常にローランド円上に位置するようになっている。
試料に照射するX線の波長を変えるには、モノクロメー
タに入射するX線の入射角を変更する必要がある。そし
て、入射角を変更したときに上述の三者が常にローラン
ド円上に載るように、上述の三者の相対位置関係を制御
しているものである。この種のXAFS測定装置は、例
えば、特開平4−370748号公報、特開平6−66
736号公報及び特開平6−313757号公報に開示
されている。これらの公知文献はいずれもEXAFS測
定装置という名称になっている。
【0005】湾曲結晶モノクロメータを備えるXAFS
測定装置は、X線源とモノクロメータと受光スリットが
常にローランド円上に載るようにするために、いろいろ
な移動制御機構が工夫されている。通常はローランド円
を水平面内に配置しているが、液体試料を測定できるよ
うにローランド円を鉛直面内に配置したXAFS測定装
置も知られている(特開平6−66738号公報や特開
平6−317545号公報を参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】湾曲結晶モノクロメー
タを備えた従来のXAFS測定装置の中には、測定試料
を完全に静止した状態で吸収スペクトルを測定できるも
のは、発明者らが知る限り、存在しない。試料に照射す
るX線の波長を変えるためには、上述の三者の位置関係
を変更する必要があるが、その位置関係を変更したとき
に、従来のXAFS測定装置では、受光スリットの位置
や、モノクロメータから受光スリットに向かう光軸の方
向が変化していた。その場合、受光スリットの後方に配
置される試料も、その位置や向きが変化することにな
る。しかしながら、試料によっては測定中に動かしたく
ないものもあり、そのような場合には従来のXAFS測
定装置では対応できなかった。
【0007】また、液体試料を測定する場合にも特別の
工夫が必要である。液体試料を測定できるようにした上
述のXAFS測定装置では、液体試料容器の姿勢が常に
水平状態を維持するように移動制御機構を工夫してい
る。ただし、液体試料容器は変化する(平行移動する)
ことになる。この移動制御機構は、液体試料容器を水平
に維持するという利点があるが、その代償として、X線
の波長を変化させたときに液体試料の液面に入射すると
きのX線の入射角が変化するという欠点がある。その場
合、液面上のX線照射面積が変化してしまう。また、液
体試料が平行移動するときに液面が揺れるという問題も
ある。
【0008】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、受光スリットを静止
したままで波長の異なるX線を取り出せるようにしたX
線分光装置を提供することにある。また、この発明の別
の目的は、X線分光装置からなるX線照射系と、二つの
X線検出器を含むX線測定系とを、別個のシステムとし
て取り扱うことのできるXAFS測定装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のX線分光装置
は、X線源、湾曲結晶モノクロメータ及び受光スリット
を常にローランド円上に位置させながら、X線源から出
た連続X線が湾曲結晶モノクロメータに入射するときの
入射角を変化させて異なる波長のX線を受光スリットか
ら取り出すようにしたX線分光装置に関するものであ
り、次の特徴を備えている。すなわち、X線源と湾曲結
晶モノクロメータを移動させることによって前記入射角
を変化させることができるものであり、受光スリットは
静止したままである。モノクロメータに入射するX線の
入射角が変化するときに、受光スリットは常に静止して
いて、かつ、湾曲結晶モノクロメータの中心から受光ス
リットに向かう光軸の方向は常に一定である。このよう
な移動制御機構を採用したことにより、このX線分光装
置から取り出すX線の波長を変化させたときにも、常に
同じ位置にある受光スリットから一定の方向にX線が取
り出されることになる。このようなX線分光装置をXA
FS測定装置のX線照射系として用いれば、試料やX線
検出器をX線照射系に連動して動かす必要がなくなり、
XAFS測定装置のX線照射系とX線測定系とを別個の
システムとして取り扱うことができる。
【0010】上述のX線分光装置のローランド円は鉛直
面内に配置することができ、その場合に、X線源を移動
させる機構と湾曲結晶モノクロメータを移動させる機構
を、これらの二つの機構の下方に位置する水平の細長い
ベースで支持することができる。このような支持構造を
採用すると、ローランド円に平行な比較的大きなベース
プレートによって移動制御機構を支持していた従来のX
線分光装置と比較して、X線分光装置がコンパクトにな
る。このような支持構造を採用した場合には、湾曲結晶
モノクロメータを移動させる機構として、ベース上の第
1ガイドレールに沿ってスライドする水平な第1スライ
ド台を設け、X線源を移動させる機構として、第1スラ
イド台に回転可能に連結された支柱と、この支柱に固定
された第2ガイドレールに沿ってスライドする第2スラ
イド台とを設けることができる。そして、第1スライド
台と共に湾曲結晶モノクロメータを移動させるように
し、第2スライド台にはX線源を固定する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のX線分光装置の
ひとつの実施形態を示す斜視図であり、図2はその正面
図である。このX線分光装置は湾曲結晶モノクロメータ
10を用いるものであり、ローランド円11(図2を参
照)は鉛直面内にある。図1において、X線分光装置の
ほぼ全ての荷重は下方のベース12で支持されている。
ベース12は、断面がコの字形(上に開口している)
で、水平方向に細長く延びており、その両端は第1支持
台14と第2支持台16で支持されている。第1支持台
14は、ベース12に対して直角に横方向に張り出して
おり、その両端は一対の第1支持脚18(その一方だけ
が見えている)で支持されている。第2支持台16はベ
ース12と等しい幅であり、ひとつの第2支持脚20で
支持されている。この第2支持脚20は第2支持台16
に対してねじ部で噛み合っており、そのねじ込み量を調
節することで高さ調節ができるようになっている。第2
支持脚20の高さを調節することで、ベース12を水平
に調整できる。
【0012】ベース12の一端の上面には1対の第1ブ
ラケット22、24が固定されている。この第1ブラケ
ット22、24に第1アーム25の下端が回転可能に連
結されている。また、正面側(第1図の左側)の第1ブ
ラケット22にはスリットボックス26が正面側に突き
出るように固定されている。このスリットボックス26
の内部には受光スリットが収納されている。受光スリッ
トは、スリット幅が可変の電動スリットである。この受
光スリットは、スリット幅が固定の固定スリットにして
もよい。
【0013】ベース12の上面には1対の第1ガイドレ
ール28が固定されている。この第1ガイドレール28
は、ベース12上の第1ブラケット22、24が固定さ
れている部分を除いて、ベース12の長さ方向に沿って
延びている。この第1ガイドレール28の上に第1スラ
イド台30がスライド可能に載っている。第1スライド
台30は水平な板である。第1スライド台30は第1ボ
ールねじ32に噛み合っており、第1ボールねじ32は
第1モータ34の出力軸に結合されている。第1モータ
34が回転すると第1ボールネジ32が回転し、これに
よって第1スライド台30が1対の第1ガイドレール2
8上をスライドする。
【0014】第1スライド台30の上面には1対の第2
ブラケット36、38が固定されている。この第2ブラ
ケット36、38に支柱40の下端が回転可能に連結さ
れている。また、正面側の第2ブラケット36には第2
アーム42の下端が回転可能に連結されている。第2ア
ーム42の下端にはモノクロメータ支持台44が固定さ
れている。モノクロメータ支持台44は第2アーム42
に対して直角に正面側に突き出ており、このモノクロメ
ータ支持台44に湾曲結晶モノクロメータ10が取り付
けられている。
【0015】支柱40は断面がH形であり、その正面側
に1対の第2ガイドレール46が固定されている。この
第2ガイドレール46に第2スライド台48がスライド
可能に連結されている。第2スライド台48は鉛直に立
った板である。第2スライド台48は第2ボールねじ5
0に噛み合っており、第2ボールねじ50は上方の第2
モータ52(想像線で示してある)の出力軸に結合され
ている。第2モータ52が回転すると第2ボールネジ5
0が回転し、これによって第2スライド台48が1対の
第2ガイドレール46に沿ってスライドする。第2スラ
イド台48の正面側の表面には第3アーム54の上端が
回転可能に連結されている。そして、第1アーム25の
上端と第2アーム42の上端と第3アーム54の下端は
互いに回転可能に連結されている。その連結部の回転中
心は、図2に示すように、ローランド円11の中心Oに
一致している。
【0016】図1に戻って、第2スライド台48の正面
側の表面の上端付近にはX線管支持板56(想像線で示
してある)が固定されている。X線管支持板56は第2
スライド台48から正面側に突き出している。このX線
管支持板56の下面にX線管58(想像線で示してあ
る)が固定されている。また、第2スライド台48の側
縁にはバランスウェイト支持板60が固定されている。
バランスウェイト支持板60は直角に曲がっており、そ
の曲がった部分の背面側の表面にバランスウェイト62
が固定されている。このバランスウェイト62はX線管
58の重量のバランスをとるためのものであり、支柱4
0に対してX線管58とバランスウェイト62が互いに
反対方向にほぼ等しい曲げモーメントが作用するように
している。
【0017】このX線分光装置は、その荷重のほぼすべ
てをベース12で支持している。ベース12は、X線管
58を移動させる機構(支柱40、第2ガイドレール4
6、第2スライド台48、第2ボールねじ50及び第2
モータ52)と、湾曲結晶モノクロメータを移動させる
機構(第1ガイドレール28、第1スライド台30、第
1ボールねじ32及び第1モータ34)のすべてを支持
していることになる。従来のXAFS測定装置では、ロ
ーランド円に平行な比較的大きなベースプレートを準備
して、このベースプレートでガイドレールや駆動モータ
などを支持していたのであるが(例えば、特開平6−6
6736号公報や特開平6−66738号公報を参
照)、図1のX線分光装置では、このようなベースプレ
ートを廃止して、X線管を移動させる機構や湾曲結晶モ
ノクロメータを移動させる機構の下方に位置する比較的
小形の細長いベース12だけでこれらを支持するように
している。これにより、X線分光装置の構成がコンパク
トになった。
【0018】図2において、X線管58の焦点Fと湾曲
結晶モノクロメータ10の反射面と受光スリットRSは
ローランド円11の上に位置している。X線管58の焦
点Fから出た連続X線は、発散スリットDS(第2スラ
イド台48に取り付けられている)で発散角を制限され
てから湾曲結晶モノクロメータ10に入射する。そのと
きの入射角θ(モノクロメータ10の反射面と入射X線
とのなす角度)に対応した波長(ブラッグ条件を満足し
た波長)のX線だけがモノクロメータ10で反射して受
光スリットRSに集光する。図2は、モノクロメータ1
0に対するX線の入射角θが45度(2θ=90度)の
状態を示している。このとき、支柱40は鉛直状態にあ
る。この実施形態では、ローランド円11の半径は32
0mmであり、三つのアーム25、42、54の実効長
さ(各アームの両端付近の二つの回転中心の間の長さ)
も320mmである。なお、このように長さの等しい3
本の回転アームと二つの並進移動機構とを用いたX線分
光装置の構造はすでに公知である(例えば、特開平6−
151089号公報を参照)。ただし、従来のものは、
X線源の位置が静止していて、湾曲結晶モノクロメータ
と受光スリットが移動している。
【0019】X線管58は開放型の固定対陰極X線管で
あり、X線管の内部を真空排気するためのターボ分子ポ
ンプ59が接続されている。このターボ分子ポンプ59
は図1では図示を省略している。このX線管58は、回
転対陰極X線管としてもよいし、封入式のX線管として
もよい。
【0020】図3は図2の状態からモノクロメータ10
に対するX線の入射角θを30度(2θ=60度)に変
更した状態を示している。このような状態にするには、
第1スライド台30を図3の右方向に所定距離だけ移動
させて、同時に、第2スライド台48を同じ距離だけ支
柱40に沿って下降させればよい。そのためには、第1
モータ34を所定量だけ回転させ、同時に、第2モータ
52を所定量だけ回転させる。第1モータ34と第2モ
ータ52はパルスモータであり、パルス数を制御するこ
とによって第1スライド台30と第2スライド台48の
位置を正確に制御できる。なお、これらのモータ34、
52はDCサーボモータ又はACサーボモータとしても
よい。図3の状態にあっても、X線管58の焦点Fと湾
曲結晶モノクロメータ10の反射面と受光スリットRS
はローランド円11上に載っている。ただし、図2と比
較すると分かるように、ローランド円11は空間上を移
動している。湾曲結晶モノクロメータ10は第2アーム
42に取り付けられているから、第2アーム42の回転
に伴って、湾曲結晶モノクロメータ10は常にローラン
ド円11の中心を向くように回転する。同時に、第1ス
ライド台30の移動に伴って、湾曲結晶モノクロメータ
10は図3の左右方向に移動する。X線管58の焦点F
と湾曲結晶モノクロメータ10の中心までの距離L1
と、湾曲結晶モノクロメータ10の中心から受光スリッ
トRSまでの距離L2は、常に互いに等しくなるように
制御されている。
【0021】図2の状態と図3の状態を比較すると分か
るように、このX線分光装置では、X線の波長を変化さ
せるように湾曲結晶モノクロメータ10とX線管58と
を動かしても、受光スリットRSは完全に静止してい
る。さらに、湾曲結晶モノクロメータ10から受光スリ
ットRSに向かう光軸63の方向も全く変化しない。こ
のことは、X線分光装置から取り出すX線の波長を変化
させていっても受光スリットRSの後方に設置する試料
やX線検出装置は全く動かす必要がないことを意味す
る。
【0022】図4は図1のX線分光装置をX線照射系と
して用いたXAFS測定装置を示す正面図である。X線
分光装置の受光スリットRSの後方(図面の右側)に
は、透過型比例計数管64(第1のX線検出器)と試料
66とシンチレーション検出器68(第2のX線検出
器)とがこの順番に配置されている。受光スリットRS
を通過したX線は、透過型比例計数管64を通過して、
試料66を透過し、シンチレーションカウンタ68に達
する。試料66を透過する前のX線強度は透過型比例計
数管64で検出され、試料66を透過した後のX線強度
はシンチレーション検出器68で検出される。両者のX
線強度を比較することにより、試料66のX線吸収係数
を求めることができる。そして、第1スライド台30と
第2スライド台48を移動させることにより、モノクロ
メータ10へのX線入射角θを変化させることができ、
このようにX線の波長を変化させて試料66のX線吸収
係数を測定すれば、試料66のX線吸収スペクトルを求
めることができる。なお、第1のX線検出器としては、
上述の透過型比例計数管のほかに、イオンチャンバー
(電離箱)やシリコンPINダイオードなども使用でき
る。また、第2のX線検出器としては、比例計数管やS
SD(半導体検出器)なども使用できる。
【0023】図4のXAFS測定装置が従来のXAFS
測定装置と最も異なるところは、透過型比例計数管64
と試料66とシンチレーション検出器68とを完全に静
止した状態のままで、試料66のX線吸収スペクトルを
測定できることである。したがって、XAFS測定装置
において、X線分光装置(X線照射系と言うことができ
る)と、試料及び二つのX線検出器(X線測定系と言う
ことができる)とを別個のシステムとして取り扱うこと
ができる。ゆえに、試料66や検出器が大きくなったり
重くなったりしても、X線分光装置には何の影響も及ぼ
さない。換言すれば、従来のXAFS測定装置と比較し
て、試料及び検出器についての制約が非常に少なくな
る。
【0024】図5は図1のX線分光装置を用いた別のX
AFS測定装置を示す正面図である。このXAFS測定
装置は試料水平型の蛍光XAFS測定装置である。この
XAFS測定装置ではX線分光装置の全体を水平面から
角度αだけ傾斜させている。X線分光装置は傾斜台70
の上に載っており、傾斜台10の表面は水平面に対して
角度αだけ傾斜している。この実施形態ではα=10度
である。したがって、湾曲結晶モノクロメータ10の中
心から受光スリットRSに向かう光軸も水平面に対して
10度だけ傾斜している。なお、傾斜台70を使う代わ
りに、図1の支持脚18の長さを調節可能にして、支持
脚18を伸ばして第1支持台14の側を上昇させること
によりベース12自体を傾斜させるようにしてもよい。
【0025】受光スリットRSの後方には、透過型X線
検出器72(第1のX線検出器)と液体試料容器74と
X線検出器76(第2のX線検出器)が配置されてい
る。X線検出器76は液体試料容器74の上方に配置さ
れている。受光スリットRSを通過したX線は、透過型
X線検出器72を透過してから、液体試料容器74内の
液体試料78の液面(水平である)に対して10度の角
度で入射する。そこから発生した蛍光X線がX線検出器
76で検出される。このXAFS測定装置では、吸収ス
ペクトルを測定する間、液体試料容器74は静止してい
るので、液体試料78の液面が揺れるなどの問題は生じ
ない。また、液体試料78の液面に対して常に同じ角度
でX線が入射するので、照射波長によって照射面積が異
なるといった問題も生じない。
【0026】図6は図4のXAFS測定装置で使用する
試料支持装置の斜視図であり、図7はその正面図であ
る。この試料支持装置は、主として、1対の保持枠8
2、83と保持板88と回転調整台104とからなる。
板状の試料66は、2枚のポリエチレンテレフタレート
・フィルム80、81の間に挟み、さらに、1対の保持
枠82、83(薄い第1保持枠82と厚い第2保持枠8
3)で挟む。そして、4本のねじ84で保持枠82、8
3を固定して、試料組立体86とする。この試料組立体
86を保持板88の切欠き部90に取り付けることにな
る。保持板88は鉛直に立っており、この保持板88の
上部には切欠き部90が形成されていて、厚さが薄くな
っている。保持板88の上端面には、板ばね状の押さえ
ばね92が2本のねじ93で固定されている。厚い方の
第2保持枠83を保持板88の側に向けてから、試料組
立体86を切欠き部90に押し付けると、第2保持枠8
3の上端面が押さえばね92によって下方に押さえつけ
られる。これによって、試料組立体86が保持板88に
固定される。二つの保持枠82、83にはX線98が通
過する窓94が形成されており、保持板88にも同様の
窓96が形成されている。
【0027】保持板88の下端の取り付け部100は、
2本のねじ102によって、回転調整台104の粗動ス
テージ106の上面に固定されている。回転調整台10
4の役割は、保持板88に固定された試料66がX線9
8に対してちょうど垂直になるように、保持板88の向
きを調整する(鉛直に延びる回転中心線の回りに回転し
て調整する)ことにある。この回転調整台104の上端
には円形の粗動ステージ106があり、この粗動ステー
ジ106は、円形の微動ステージ108の上に載ってい
る。粗動ステージ106の円筒状の側面には全周にわた
って目盛が刻まれている。粗動クランプねじ111(図
7を参照)をゆるめると、粗動ステージ106は手で回
すことができ、粗動ステージ106を微動ステージ10
8に対して±180度の角度範囲でその回転位置を調整
できる。粗動クランプねじ111を締め付けると、粗動
ステージ106は微動ステージ108に固定されて二つ
のステージ106、108は一体化される。
【0028】微動ステージ108の円筒状の側面からは
棒112が突き出している。微動クランプねじ114を
ゆるめてから、棒112の側面をマイクロメータヘッド
113の先端で水平方向に押すと、微動ステージ108
が微動回転し、これにより、微動ステージ108をベー
ス110に対して±3度の角度範囲でその回転位置を調
整できる。微動ステージ108が微動回転すると、これ
に一体化された粗動ステージ108も一緒に微動回転す
る。微動クランプねじ114を締め付けると、棒112
はマイクロメータヘッド113と微動クランプねじ11
4との間でその位置が固定され、微動ステージ108は
ベース110に対してロックされる。マイクロメータヘ
ッド113と微動クランプねじ114は、ベース110
に固定されたブラケット118、120で支持されてい
る。このようにして、粗動ステージ108の上の保持板
88は、ベース110に対してその回転位置が位置決め
される。そして、その回転位置は、ベース110に固定
されたバーニヤ116で正確に読み取ることができる。
ベース110は、静止したフレーム等にねじ等で固定す
るか、あるいは単にフレーム等の上に載せておく。上述
のように回転調整台104の回転位置を調整して試料6
6の表面がX線98に対して垂直になるように調整した
ら、その後は、試料66を静止した状態のままでXAF
S測定を実施する。
【0029】図8は図5のXAFS測定装置で使用する
試料支持装置の斜視図である。この試料支持装置122
は試料の高さ位置を調整するものである。支持テーブル
124の上面は水平であって、この上に、例えば液体試
料容器74を載せる。支持テーブル124の上面には複
数のねじ穴144、146が形成されているので、これ
を利用して試料ホルダ等を固定してもよい。支持テーブ
ル124は微動ステージ128の上端に固定されてい
る。微動ステージ128は粗動ステージ132に対して
微小距離だけ昇降可能である。すなわち、微動ハンドル
130を回すことで、カム機構の働きにより、微動ステ
ージ128は粗動ステージ132に対して2mmの移動
範囲内で昇降できる。さらに、粗動ステージ132はベ
ース136に対して昇降可能である。すなわち、クラン
プねじ138をゆるめてから、粗動ハンドル134(左
右に1個ずつ設けられている)を回すと、ラック・ピニ
オン機構の働きにより、粗動ステージ132はベース1
36に対して20mmの移動範囲内で昇降できる。粗動
ステージ132の側面に固定されたラック139は、粗
動ハンドル134に結合されたピニオンと噛み合ってい
る。また、粗動ステージ132はアリ溝によってベース
136に昇降可能にガイドされている。クランプねじ1
38を締め付けると、粗動ステージ132はベース13
6にロックされる。このように、粗動ハンドル134と
微動ハンドル130を操作することで、支持テーブル1
24の高さを精密に調整できる。ベース136の下端の
取り付け部142には2個の座ぐり付きの貫通孔140
が形成されていて、この貫通孔140にボルトを通すこ
とで、静止したフレーム等にベース136を固定するこ
とができる。支持テーブル124の高さを調整して、支
持テーブル124に載せた試料の表面にX線がちょうど
うまく当たるようにしたら、その後は、試料を静止した
状態のままで図5に示すように蛍光XAFS測定を実施
する。
【0030】
【発明の効果】この発明のX線分光装置は、X線源と湾
曲結晶モノクロメータとを移動させることによってモノ
クロメータに対するX線の入射角を変化させることがで
き、受光スリットは静止したままである。したがって、
このX線分光装置から取り出すX線の波長を変化させた
ときにも、常に同じ位置にある受光スリットから一定の
方向にX線を取り出すことができる。このようなX線分
光装置をXAFS測定装置のX線照射系として用いれ
ば、試料やX線検出器をX線照射系に連動して動かす必
要がなくなり、XAFS測定装置のX線照射系とX線測
定系とを別個のシステムとして取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のX線分光装置のひとつの実施形態を
示す斜視図である。
【図2】図1のX線分光装置の正面図である。
【図3】図2の状態からモノクロメータに対するX線の
入射角を変更した状態を示す正面図である。
【図4】図1のX線分光装置をX線照射系として利用し
たXAFS測定装置を示す正面図である。
【図5】図1のX線分光装置をX線照射系として利用し
た別のXAFS測定装置を示す正面図である。
【図6】図4のXAFS測定装置で使用する試料支持装
置の斜視図である。
【図7】図6の試料支持装置の正面図である。
【図8】図5のXAFS測定装置で使用する試料支持装
置の斜視図である。
【符号の説明】
10 湾曲結晶モノクロメータ 11 ローランド円 12 ベース 25 第1アーム 26 スリットボックス 28 第1ガイドレール 30 第1スライド台 40 支柱 42 第2アーム 46 第2ガイドレール 48 第2スライド台 50 第2ボールねじ 54 第3アーム 58 X線管 64 透過型比例計数管 66 試料 68 シンチレーション検出器 RS 受光スリット DS 発散スリット
フロントページの続き (72)発明者 田路 和幸 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川内住宅12−102 (56)参考文献 特開 平6−109662(JP,A) 特開 平6−317545(JP,A) 特開 平6−66738(JP,A) 特開 平6−313757(JP,A) 表和彦他2名,「融液構造解析用EX AFS装置」,日本結晶学会誌,日本, 1993年 8月25日,第35巻第4号,第 288−292頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227 G21K 1/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源、湾曲結晶モノクロメータ及び受
    光スリットを常にローランド円上に位置させながら、X
    線源から出た連続X線が湾曲結晶モノクロメータに入射
    するときの入射角を変化させて異なる波長のX線を受光
    スリットから取り出すようにしたX線分光装置におい
    て、 前記X線源と前記湾曲結晶モノクロメータを移動させる
    ことによって前記入射角を変化させることができ、前記
    入射角が変化するときに、前記受光スリットは常に静止
    していて、かつ、前記湾曲結晶モノクロメータの中心か
    ら前記受光スリットに向かう光軸の方向が常に一定であ
    ることを特徴とするX線分光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線分光装置におい
    て、前記ローランド円は鉛直面内にあり、前記X線源を
    移動させる機構と前記湾曲結晶モノクロメータを移動さ
    せる機構は、これらの二つの機構の下方に位置する水平
    の細長いベースで支持されていることを特徴とするX線
    分光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のX線分光装置におい
    て、前記湾曲結晶モノクロメータを移動させる機構は、
    前記ベース上の第1ガイドレールに沿ってスライドする
    水平な第1スライド台を備えており、前記X線源を移動
    させる機構は、前記第1スライド台に回転可能に連結さ
    れた支柱と、この支柱に固定された第2ガイドレールに
    沿ってスライドする第2スライド台とを備えており、前
    記第1スライド台と共に前記湾曲結晶モノクロメータが
    移動するようになっており、前記第2スライド台に前記
    X線源が固定されていることを特徴とするX線分光装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載されたX線分光装置からなるX線照射系と、前記X線
    照射系から取り出されたX線の強度を検出する第1のX
    線検出器及び試料を透過したX線または試料から発生し
    た蛍光X線を検出する第2のX線検出器とを含むX線測
    定系とを備えるXAFS測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のXAFS測定装置にお
    いて、前記X線測定系が、XAFS測定の期間中に試料
    を静止した状態で支持する試料支持装置を備えているこ
    とを特徴とするXAFS測定装置。
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