JPH1021239A - 機械翻訳装置及び翻訳処理方法 - Google Patents

機械翻訳装置及び翻訳処理方法

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JPH1021239A
JPH1021239A JP8170447A JP17044796A JPH1021239A JP H1021239 A JPH1021239 A JP H1021239A JP 8170447 A JP8170447 A JP 8170447A JP 17044796 A JP17044796 A JP 17044796A JP H1021239 A JPH1021239 A JP H1021239A
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JP
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word string
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word
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JP8170447A
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Chizuru Sato
千鶴 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原文データが制限を越えるような場合にも、翻
訳不可を回避して、部分訳の組み合わせとして翻訳結果
を得る 【解決手段】翻訳対象となる原文データの長さが制限以
内か否かを判断する(A11)。その結果、原文データ
の長さが制限を越える場合に、原文データを解析可能な
単語列に分割し、その各単語列毎に翻訳を行う(A12
〜A23)。このような部分翻訳後、各単語列毎の訳文
データを1つの文に結合し、これを翻訳結果として出力
する(A24〜A26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原語列(原文)を
訳語列(訳文)に翻訳する機械翻訳装置に係り、特に翻
訳対象となる原文データが長い場合(制限を越える場
合)に用いて好適な機械翻訳装置及び翻訳処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械翻訳装置では、英文を入力と
し、これを和訳して出力したり、逆に和文を入力とし、
これを英訳して出力することができる。例えば、『I
have a pen.』といった原文データを入力す
ると、『私はペンを持っている。』といった訳文が翻訳
結果として得られる。このような翻訳結果は、原文デー
タを構文解析することで得ることができる。したがっ
て、原文データに構文的な誤りがあると、翻訳結果を得
ることができない。
【0003】そこで、翻訳に失敗したときに、原文デー
タを解析可能な範囲で分割し、その解析範囲毎の部分訳
を組み合わせて訳分を作成する「部分翻訳」と呼ばれる
ものがある。これを用いると、例えば「He have
a pen.」といった誤った原文データでも、「彼
*ペンを持っている。」と訳すことができる。
【0004】なお、“*”はセパレータであり、部分翻
訳したときの区切れを示すものであり、上記の例では
「彼」と「ペンを持っている。」といった2つの部分に
分けて訳されていることが示されている。
【0005】以下、従来の翻訳処理について説明する。
例えば、ユーザが「He have a pen.」と
いった英文の単語列を指定し、翻訳(英日翻訳)を指示
したとする。指定された単語列は入力バッファに格納さ
れる。
【0006】ここで、翻訳に際し、入力バッファ内の単
語列の長さが制限以内か否かをチェックする。制限を越
えている場合(つまり、システムが翻訳可能な文字数ま
たは単語数を越えている場合)には、翻訳処理を行うこ
とができないので、翻訳失敗という旨のメッセージを表
示する。
【0007】一方、制限以内であれば、入力バッファ内
の単語列を原文バッファに移動し(入力バッファは何も
ない状態になる)、その原文バッファ内の単語列に対し
て、翻訳辞書を検索して形態素解析を行い、品詞間優先
処理を行って品詞を確定する。そして、翻訳辞書内に予
め登録されている通常翻訳用の構文解析ルールを参照し
て構文解析を行い、木構造を作成する。木構造とは、文
中の各単語の構文的関係を示したものである。
【0008】しかし、ここでの指定単語列である「He
have a pen.」では、「He」と「hev
e」の接続に構文的な誤りがあるため、木構造作成に失
敗する。
【0009】そこで、部分翻訳用の構文解析ルールを参
照して構文解析を行い、解析が可能な範囲で上記単語列
「He have a pen.」を分割する。なお、
部分翻訳用の構文解析ルールは、短文での翻訳を意識
し、通常翻訳用の構文解析ルールに比べて、ルールが緩
く設定されている。これにより、最初に「He」を解析
範囲と判別し、木構造を作成する。次に「heve a
pen.」を解析範囲と判別し、木構造を作成する。
【0010】このようにして、全ての単語を網羅する複
数の部分木を作成し、最終的に複数の部分木を結合して
1つの木構造を作成する。この木構造を日本語構造に変
換し、日本語の順番に訳語を並び変え、助詞や活用語尾
を付加して訳文を作成し、出力する。その結果、上記英
文の単語列は部分木毎に訳され、「彼*ペンを持ってい
る。」という翻訳結果が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、「部
分翻訳」機能を用いれば、原文データに誤りがあり、翻
訳が失敗した場合でも、翻訳結果を得うることができ、
ユーザが原文データを入力し直す必要がない。また、あ
る程度大きなまとまりで分割されて訳が出るので、ユー
ザが訳を編集する場合にも手間がかからない。しかしな
がら、このような「部分翻訳」機能は、従来、例えば原
文データが誤っているか、あるいは、原文データの構造
が難解であるために翻訳できない場合に限って適用され
ていた。
【0012】翻訳システムは、それぞれのワークエリア
の大きさに従って、原文データの文字数(または単語
数)が制限されている。原文データの文字数(または単
語数)が制限を越えている場合、従来であれば、翻訳開
始直後にはじいて、何の翻訳結果も表示しなかった。そ
のため、ユーザは短い文を作り直して入力するか、ある
いは、その1文の中で翻訳範囲を部分的に指定して翻訳
するしか手立てがなかった。この場合、1文内で翻訳範
囲を指定すれば、その範囲内の翻訳は行われるが、残り
は翻訳されないので、再度残り部分を範囲指定しなけれ
ばならい、といった不具合があった。
【0013】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、原文データが制限を越えるような場合でも、翻訳
不可を回避して、部分訳の組み合わせとして翻訳結果を
得ることのできる機械翻訳装置及び翻訳処理方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、翻訳対象となる原文データを入力する
入力手段と、この入力手段によって入力された上記原文
データの長さが制限以内か否かを判断する制限判断手段
と、この制限判断手段によって上記原文データの長さが
上記制限を越えると判断された場合に、上記原文データ
を解析可能な単語列に分割し、その各単語列毎に翻訳を
行う部分翻訳手段と、この部分翻訳手段によって得られ
る各単語列毎の訳文データを1つの文に結合し、これを
翻訳結果として出力する出力手段とを具備したものであ
る。
【0015】このような構成によれば、原文データの長
さが制限を越えている場合に、その原文データを解析可
能な単語列に分割して部分翻訳する、といった処理が制
限を越えている間繰り返される。したがって、原文デー
タの長さが制限を越える場合であっても、翻訳不可を回
避して、部分訳の組み合わせとして全体の訳文を得るこ
とができる。
【0016】(2)本発明は、翻訳対象となる原文デー
タを入力する入力手段と、この入力手段によって入力さ
れた上記原文データの長さが制限以内か否かを判断する
制限判断手段と、この制限判断手段によって上記原文デ
ータの長さが上記制限を越えると判断された場合に、上
記原文データの中で先に翻訳する範囲を指定する範囲指
定手段と、この範囲指定手段によって指定された上記範
囲内の単語列を翻訳した後、その単語列を除く単語列を
翻訳する部分翻訳手段と、この部分翻訳手段によって得
られる各単語列毎の訳文データを翻訳結果として順に出
力する出力手段とを具備したものである。
【0017】このような構成によれば、原文データの長
さが制限を越えている場合に、ユーザによって指定され
た範囲を先に部分翻訳する、といった処理が制限を越え
ている間繰り返される。したがって、原文データの長さ
が制限を越えている場合でも、その1文をユーザの指示
に従って複数の文に分割して翻訳し直すことができる。
【0018】(3)本発明は、翻訳対象となる原文デー
タを入力する入力手段と、この入力手段によって入力さ
れた上記原文データの長さが制限以内か否かを判断する
制限判断手段と、この制限判断手段によって上記原文デ
ータの長さが上記制限を越えると判断された場合に、上
記原文データの中で後で翻訳する範囲を指定する範囲指
定手段と、この範囲指定手段によって指定された上記範
囲内の単語列以外の単語列を翻訳した後、上記範囲内の
単語列を翻訳する部分翻訳手段と、この部分翻訳手段に
よって得られる各単語列毎の訳文データを翻訳結果とし
て順に出力する出力手段とを具備したものである。
【0019】このような構成によれば、原文データの長
さが制限を越えている場合に、ユーザによって指定され
た範囲を後にして部分翻訳する、といった処理が制限を
越えている間繰り返される。したがって、原文データの
長さが制限を越えている場合でも、その1文をユーザの
指示に従って複数の文に分割して翻訳し直すことができ
る。
【0020】(4)本発明は、翻訳対象となる原文デー
タを入力する入力手段と、この入力手段によって入力さ
れた上記原文データの中から1つの文章としての単語列
を抽出する単語列抽出手段と、この単語列抽出手段によ
って抽出された上記1文章分の単語列の長さが制限以内
か否かを判断する制限判断手段と、この制限判断手段に
よって上記1文章分の単語列の長さが上記制限を越える
と判断された場合に、上記1文章分の単語列を長文対象
として通知する出力手段とを具備したものである。
【0021】このような構成によれば、原文データの中
で1文章分の長さが制限を越える単語列が検出され、ユ
ーザに通知される。したがって、ユーザは翻訳開始直後
に長過ぎる文を把握し、それを修正することができるの
で、一括翻訳で翻訳不可となるのを回避することができ
る。また、逐次翻訳でも、1回1回修正し直す手間を省
くことができる。
【0022】(5)本発明は、上記(1)乃至(4)の
構成において、原文1文当たりの最大文字数および最大
単語数を制限条件として指定する制限条件指定手段を有
し、上記制限判断手段は、この制限条件指定手段によっ
て指定された上記最大文字数および最大単語数に基づい
て制限判断を行うことを特徴とする。
【0023】このような構成によれば、ユーザが原文1
文当たりの最大文字数および最大単語数を制限条件とし
て指定することができる。したがって、原文データをユ
ーザの指定範囲内で短文化して効率良く翻訳を行うこと
ができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。 (第1の実施形態)まず、図1乃至図3を参照して本発
明の第1の実施形態について説明する。
【0025】図1は本発明の機械翻訳装置の構成を示す
ブロック図である。図中11はCPUであり、入力指示
に従うプログラムの起動で機械翻訳処理を行うマイクロ
プロセッサである。12はキーボードであり、データの
入力や指示を行うための入力装置であり、「かな」キ
ー、「英字」キー、「選択実行」キー、「矢印」キー等
の他、ここでは「翻訳」キー、「翻訳モード設定」キー
を有する。「翻訳」キーは翻訳を指示するためのキーで
ある。「翻訳モード設定」キーは、制限条件(最大文字
数および最大単語数)を指定するためのキーである。
【0026】13は入力バッファであり、ユーザが翻訳
対象として入力した原文データを格納する。14は出力
バッファであり、翻訳結果として得られた訳文データを
格納する。15は表示器であり、例えばLCD (Liquid
Crystal Display) やCRT(Cathode Ray Tube) 等の
表示装置からなり、原文データや訳文データを表示す
る。
【0027】16は入力制御部であり、データの入力制
御を行うものであり、ここではユーザが入力した単語列
(原文データ)を入力バッファ13に格納する。また、
ユーザが「翻訳」キーを押した場合に翻訳処理部18を
コールする。17は表示制御部であり、データの表示制
御を行うものであり、ここでは翻訳結果(訳文データ)
を出力バッファ14に格納する。
【0028】また、18は翻訳処理部であり、CPU1
1の制御の下で形態素解析や構文解析などを行って訳文
データを作成する処理を行う。また、ユーザが入力した
原文データの長さをチェックする処理を行う。
【0029】19は翻訳辞書であり、翻訳処理に用いら
れ辞書であり、見出し、品詞、訳語、属性、構文解析ル
ール等の翻訳処理に必要な各種の情報を持つ。20は原
文バッファであり、原文データの中の翻訳処理可能な長
さの単語列を格納する。
【0030】21は解析済みバッファであり、翻訳処理
を終了した単語列を格納する。この解析済みバッファ2
1は第1の実施形態でのみ使用される。22は文字数バ
ッファであり、原文1文当たりの最大文字数を格納す
る。23は単語数バッファであり、原文1文当たりの最
大単語数を格納する。この文字数バッファ22および単
語数バッファ23は第5の実施形態でのみ使用される。
【0031】第1の実施形態では、原文データが文字数
(または単語数)制限オーバの場合に、文を適当に短く
切っては最初の解析可能範囲だけを判別して訳すといっ
た処理を未翻訳部分の長さが制限オーバの間繰り返し、
最後に部分訳の組み合わせとして翻訳結果を出す。
【0032】具体的に説明すると、例えば「ABCDE
FGHIJK」といった制限オーバの英文が入力され、
「翻訳」キーが押下されたとする(A〜Kは単語)。ま
ず、この文を、許される最大の長さの単語列部分「AB
CDEF」(以下、部分1と称す)と、それ以外の単語
列部分「GHIJK」(以下、部分2と称す)に分割す
る。
【0033】分割後、部分1に対して形態素解析を行
い、品詞間優先処理を行って単語列を確定する。次に、
その単語列を部分翻訳用の構文解析ルールを用いて構文
解析することにより、最初の解析可能範囲を判別し、そ
の解析可能範囲に基づく部分木を作成したら構文解析を
終了する。このときの解析可能範囲内の単語列(部分
木)を「ABCD」であったとする(以下、部分3と称
す)。この部分木を日本語構造に変換し、日本語の順番
にその変換語(訳語)を並び変え、助詞や活用語尾を付
加して訳文を作成し、これを第1の部分訳として部分訳
格納バッファに格納しておく。
【0034】次に、部分1から部分3を除いた残りの部
分「EF」と部分2を結合して、新たな部分「EFGH
IJK」(以下、部分4と称す)を作成する。この部分
4の長さが制限以内ならば、これを部分翻訳して、得ら
れた部分訳の組み合わせの先頭にセパレータ「*」を付
けて部分訳格納バッファに格納する。この部分4の長さ
が制限を越えていた場合には、再度上記のようにして部
分4を分割して、最小の解析可能範囲までを訳すといっ
た処理を繰り返す。
【0035】次に、第1の実施形態の動作を説明する。
図2は第1の実施形態における翻訳処理の動作を示すフ
ローチャートである。例えば、ユーザがキーボード12
を通じて以下のような英文を入力するか、あるいは、そ
の英文を文中で指定後、キーボード12に設けられた
「翻訳」キーを押下したとする。
【0036】(原文):「But a whole r
ange of wildlife has fall
en prey to the insatiable
demands of the Asian medi
cal market.」 入力制御部16は、入力バッファ13にこの指定単語列
を格納し、翻訳処理部18をコールする。翻訳処理部1
8は、入力バッファ13内の単語列の長さが制限以内
(例えば文字数「150」または単語数「25」以内)
かどうかをチェックする(ステップA11)。制限以内
の場合(ステップA11のYes)は、通常の翻訳処理
を行う(ステップA27)。
【0037】すなわち、通常の翻訳処理では、入力バッ
ファ13内の単語列を原文バッファ20に移動し(入力
バッファ13は何もない状態になる)、その原文バッフ
ァ20内の単語列に対して、翻訳辞書19を検索して形
態素解析を行い、品詞間優先処理を行って品詞を確定す
る。そして、翻訳辞書19内に予め登録されている通常
翻訳用の構文解析ルールを参照して構文解析を行い、木
構造を作成する。この木構造を日本語構造に変換し、日
本語の順番に訳語を並び変え、助詞や活用語尾を付加し
て訳文を作成し、出力する。
【0038】一方、制限を越えている場合には(ステッ
プA11のNo)、翻訳処理部18は入力バッファ13
内の単語列に対して、許される最大の長さの単語列を抽
出し、原文バッファ20に移動する(ステップA1
2)。この場合、以下のような単語列(部分1)が原文
バッファ20に格納され、入力バッファ13に以下のよ
うな単語列(部分2)が残ったとする。
【0039】(部分1):「But a whole
range of wildlife has fal
len prey to the insatiabl
e」 (部分2):「demands of the Asi
an medical market.」 翻訳処理部18は、原文バッファ20内の単語列に対し
て、翻訳辞書19を検索して形態素解析を行い、品詞間
優先処理を行って品詞を確定する(ステップA13)。
【0040】次に、翻訳処理部18は、翻訳辞書19内
の部分翻訳用構文析ルールを参照して構文解析を行う
(ステップA14)。この部分翻訳用構文析ルールは、
通常の翻訳用構文析ルールよりもルールが緩く設定され
ている。このとき、翻訳処理部18は、入力バッファ1
3を検索し、入力バッファ13に何も単語が残っていな
いか(つまり制限以内か)どうかチェックする(ステッ
プA16)。この例では、単語列が残っているので、翻
訳処理部18は最初の解析可能範囲を判別して部分木を
作成したら構文解析を終了し(ステップA15)、この
ときの解析可能範囲内の単語列を原文バッファ20より
抽出し、解析済みバッファ21に移動する(ステップA
17)。ここでは、以下のような単語列(部分3)が解
析可能として解析済みバッファ21に格納されたとす
る。
【0041】(部分3):「But a whole
range of wildlife has fal
len」 これにより、原文バッファ20には、「prey to
the insatiable」だけが残る(部分1
−部分3)。
【0042】次に、翻訳処理部18は、解析可能範囲内
の単語列(部分木)を日本語構造に変換し、日本語の順
番にその変換語(訳語)を並び変え、助詞や活用語尾を
付加して訳文を作成し(ステップA18)、これを出力
バッファ14に格納する(ステップA19)。このとき
の出力バッファ14の内容を図3(a)に示す。この場
合、出力バッファ14には、上記部分3で示される単語
列に対する訳文として、「しかし、野生生物の全体の範
囲は落ちた」が格納される。
【0043】次に、翻訳処理部18は、原文バッファ2
0内の単語列と入力バッファ13内の単語列を結合し
て、新たな単語列を作成し、入力バッファ13に格納し
直す(ステップA20)。この場合、部分1から部分3
を除いた部分と部分2を結合して以下のような単語列
(部分4)が入力バッファ13に作成される。
【0044】(部分4):「prey to the
insatiable demands of the
Asian medical market.」 しかして、入力バッファ13内の単語列の長さが制限以
内でない場合(ステップA21のNo)、再度上記のよ
うに単語列を分割して、最初の解析可能範囲まで訳すと
いう処理を繰り返す(ステップA12)。
【0045】一方、入力バッファ13内の単語列の長さ
が制限以内ならば(ステップA21のYes)、その単
語列を原文バッファ20に移動し(入力バッファ13に
は何もない状態になる)、翻訳辞書を検索して形態素解
析を行い、品詞間優先処理を行って品詞を確定する(ス
テップA13)。
【0046】この場合、翻訳処理部18は、翻訳辞書1
9内の部分翻訳用構文解析ルールを参照して構文解析を
行うが、入力バッファ13には何も入っていないので、
最初の解析可能範囲を判別して木構造を作成しても構文
解析を終了せず、続けて次の解析可能範囲を判別して部
分木を作成する(ステップA14〜A16)。そして、
全ての単語を網羅する複数の部分木を作成したら(ステ
ップA23のYes)、翻訳処理部18は複数の部分木
を結合して1つの木構造を作成する(ステップA2
4)。なお、この木構造の作成は、単純に各部分木を順
に繋げればよい。
【0047】次に、木構造を日本語構造に変換し、日本
語の順番に変換語(訳語)を並び変え、助詞や活用語尾
を付加して訳文を作成し、出力バッファ14に追加する
(ステップA25)。このときの出力バッファ14の内
容を図3(b)に示す。この場合、出力バッファ14に
は既に上記部分3の訳文があるので、以下のような文が
格納される。
【0048】「しかし、野生生物の全体の範囲は落ちた
*アジアの医学の市場の際限がない要求に対する捕獲」 なお、“*”はセパレータであり、部分翻訳したときの
区切りを示すものであるが、特に必要とするものではな
い。
【0049】このようにして、全ての単語列に対する訳
文を得ると、翻訳処理部18は出力バッファ14内の訳
文を表示制御部17に渡し、これを表示器15に表示す
る(ステップA26)。
【0050】このように、第1の実施形態では、原文デ
ータの長さが制限を越えている場合には、その原文デー
タを解析可能な単語列に分割して部分翻訳する、といっ
た処理を制限を越えている間繰り返す。したがって、原
文データの長さが制限を越える場合でも、翻訳不可を回
避して、部分訳の組み合わせとして全体の訳文を得るこ
とができる。
【0051】(第2の実施形態)次に、図4および図5
を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。第2の
実施形態では、原文データが文字数(または単語数)制
限オーバの場合に、ユーザに原文データの中で先に翻訳
する範囲を指定させ、その指定範囲内の単語列を翻訳
後、次に残った単語列を翻訳する。
【0052】この場合、原文データの1番目の単語にカ
ーソルがあり、「右矢印」キー押すことにより、1単語
ずつカーソルが飛ぶ(または反転表示が延びる)。「選
択実行」キーを押すと、そこまでが最初の翻訳範囲とな
る。「左矢印」キーにより、元に戻すことも可能。
【0053】次に、第2の実施形態の動作を説明する。
図4は第2の実施形態における翻訳処理の動作を示すフ
ローチャートである。例えば、ユーザがキーボード12
を通じて以下のような英文を入力するか、あるいは、そ
の英文を文中で指定後、キーボード12に設けられた
「翻訳」キーを押下したとする。
【0054】(原文):「But a whole r
ange of wildlife has fall
en prey to the insatiable
demands of the Asian medi
cal market.」 入力制御部16は、入力バッファ13にこの指定単語列
を格納し、翻訳処理部18をコールする。翻訳処理部1
8は、入力バッファ13内の単語列の長さが制限以内
(例えば文字数「150」または単語数「25」)かど
うかをチェックする(ステップB11)。制限以内の場
合(ステップB11のYes)は、通常の翻訳処理を行
う(ステップB12)。
【0055】すなわち、通常の翻訳処理では、入力バッ
ファ13内の単語列を原文バッファ20に移動し(入力
バッファ13は何もない状態になる)、その原文バッフ
ァ20内の単語列に対して、翻訳辞書19を検索して形
態素解析を行い、品詞間優先処理を行って品詞を確定す
る。そして、翻訳辞書19内に予め登録されている通常
翻訳用の構文解析ルールを参照して構文解析を行い、木
構造を作成する。この木構造を日本語構造に変換し、日
本語の順番に訳語を並び変え、助詞や活用語尾を付加し
て訳文を作成し、出力する。
【0056】一方、制限を越えている場合には(ステッ
プB11のNo)、翻訳処理部18は、表示器15上の
単語列の先頭単語(「But」)にカーソルを移動し、
反転表示すると共に(ステップB12)、ユーザに対し
て先翻訳範囲の終点を指定する旨のメッセージを表示す
る(ステップB13)。このときの表示例を図5(a)
に示す。ここで、ユーザがキーボード12に設けられた
「右矢印」キーを押すと、単語単位にカーソルが右方向
に移動し、反転表示が延びる。今、図5(b)に示すよ
うに、ユーザが単語「fallen」上にカーソルを移
動して、「選択実行」キーを押したとする(ステップB
14〜B16)。
【0057】すると、翻訳処理部18は、「But」〜
「fallen」の範囲を翻訳対象として判断し、その
範囲内の単語列「But a whole range
of wildlife has fallen」の
長さが制限以内かどうかをチェックする(ステップB1
7)。
【0058】制限以内の場合には(ステップB17のY
es)、翻訳処理部18はその単語列「But a w
hole range of wildlife ha
sfallen」を入力バッファ13から抽出し、原文
バッファ20に移動する(ステップB18)。これによ
り、入力バッファ13には、「prey to the
insatiable demands of th
e Asian medical market.」が
残る。
【0059】一方、指定範囲内の単語列の長さが制限を
越えている場合には(ステップB17のNo)、再度、
終点を指定する旨のメッセージを表示して、上記の処理
を繰り返す。
【0060】このようにして、原文バッファ20に制限
以内の単語列が格納されると、翻訳処理部18は、その
原文バッファ20内の単語列に対して、通常の翻訳処理
を行って、その訳文を表示する(ステップB19)。
【0061】しかして、入力バッファ13にまだ単語列
が残っている場合には(ステップB20のNo)、翻訳
処理部18は、再び入力バッファ13内の単語列(ここ
では「prey to the insatiable
demands of the Asian med
ical market.」)の長さが制限以内かどう
かをチェックし、越えている場合には上記の処理を繰り
返す。また、制限以内の場合には、入力バッファ13内
の単語列を原文バッファ20に移動し(入力バッファ1
3には何もない状態になる)、通常の翻訳処理を行っ
て、その訳文を前の訳の直後に表示する。
【0062】このように、第2の実施形態では、原文デ
ータの長さが制限を越えている場合には、ユーザによっ
て指定された範囲を先に部分翻訳する、といった処理を
制限を越えている間繰り返す。したがって、制限を越え
る場合でも、その1文をユーザの指示に従って複数の文
に分割して翻訳し直すことができる。
【0063】なお、この第2の実施形態で説明した方法
(先翻訳指定方法)は英日翻訳に適する。これは、英語
のように主語・述語・修飾語の順で並ぶような言語の場
合には、最初に文頭の主語と述語を翻訳し、次に修飾語
を翻訳する、といったように文頭部分を先に翻訳してか
ら、残り部分を翻訳することに適しているからである。
【0064】(第3の実施形態)次に、図6および図7
を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。第3の
実施形態では、原文データが文字数(または単語数)制
限オーバの場合に、ユーザに後で翻訳する範囲を指定さ
せ、最初に、指定範囲以外の部分を翻訳し、次に指定範
囲内の部分を翻訳する。
【0065】具体的に説明すると、例えば、「私は今日
の午後3時に東京に着きました。」といった日本語文に
おいて、「私」にカーソルがある状態で、後で翻訳する
部分の始点を入力することを要求する。ユーザが「今」
にカーソルを移動して「選択実行」キーを押したとす
る。次に、後で翻訳する部分の終点に入力することを要
求する。ユーザが「3時に」の「に」にカーソルを移動
して「選択実行」キーを押したとする。
【0066】これにより、最初に「私は東京に着きまし
た。」を翻訳し、その訳文である「I arrived
in Tokyo」を出力する。このとき、本当は訳
にピリオド「.」があるのだが、ここでは出力しないで
記憶バッファにセーブしておく。次に、これに続いて、
指定範囲内の「今日の午後3時に」を翻訳し、訳文であ
る「at three this afternoo
n」を出力する。最後に記憶バッファ内のピリオ
ド「.」を出力する。その結果、「I arrived
in Tokyo at three this af
ternoon.」が翻訳結果として表示される。
【0067】次に、第3の実施形態の動作を説明する。
図6は第3の実施形態における翻訳処理の動作を示すフ
ローチャートである。例えば、ユーザがキーボード12
を通じて図7(a)に示すような「私は昨日の午後9時
に大阪を出発し、今日の午後3時に東京に着きまし
た。」という日本語文を入力するか、あるいは、その日
本語文を文中で指定後、キーボード12に設けられた
「翻訳」キーを押下したとする。
【0068】入力制御部16は、入力バッファ13にこ
の指定単語列を格納し、翻訳処理部18をコールする。
翻訳処理部18は、入力バッファ13内の単語列の長さ
が制限以内(例えば文字数「150」、単語数「2
5」)かどうかをチェックする(ステップC11)。制
限以内の場合(ステップC11のYes)、通常の翻訳
処理を行う(ステップC23)。
【0069】すなわち、通常の翻訳処理では、入力バッ
ファ13内の単語列を原文バッファ20に移動し(入力
バッファ13は何もない状態になる)、その原文バッフ
ァ20内の単語列に対して、翻訳辞書19を検索して形
態素解析を行い、品詞間優先処理を行って品詞を確定す
る。そして、翻訳辞書19内に予め登録されている通常
翻訳用の構文解析ルールを参照して構文解析を行い、木
構造を作成する。この木構造を日本語構造に変換し、日
本語の順番に訳語を並び変え、助詞や活用語尾を付加し
て訳文を作成し、出力する。
【0070】一方、制限を越えている場合には(ステッ
プC11のNo)、翻訳処理部18は、表示器15上の
単語列の先頭単語(「私」)にカーソルを移動し、反転
表示すると共に(ステップC12)、ユーザに対して後
翻訳範囲(削除範囲)の始点を指定する旨のメッセージ
を表示する(ステップC13)。このときの表示例を図
7(a)に示す。ここで、ユーザが「今」上にカーソル
を移動し、「選択実行」キーを押すと、その部分が反転
表示される(ステップC14〜C16)。
【0071】次に、翻訳処理部18は、図7(b)に示
すように、後翻訳範囲(削除範囲)の終点を指定する旨
のメッセージを表示する(ステップC17)。ここで、
ユーザがキーボード12に設けられた「右矢印」キーを
押すと、カーソルが移動し、反転表示が延びる。今、図
7(c)に示すように、ユーザが「3時に」の「に」の
上にカーソルを移動して、「選択実行」キーを押したと
する(ステップC18〜C20)。
【0072】すると、翻訳処理部18は、この指定され
た範囲以外の単語列「私は昨日の午後9時に大阪を出発
し、東京に着きました。」を翻訳対象とし、その単語列
の長さが制限以内かどうかをチェックする(ステップC
21)。制限を越えている場合には(ステップC21の
No)、再度、後翻訳範囲(削除範囲)の始点と終点を
指定する旨のメッセージを表示し、上記の処理を繰り返
す。
【0073】一方、制限以内の場合には(ステップC2
1のYes)、翻訳処理部18は指定範囲以外の単語列
を原文バッファ20に移動する(ステップC22)。こ
れにより、入力バッファ13には、指定された範囲の単
語列「今日の午後3時に」が残る。
【0074】このようにして、原文バッファ20に制限
以内の単語列が格納されると、翻訳処理部18は、その
原文バッファ20内の単語列に対して、通常の翻訳処理
を行って、その訳文を表示する(ステップC23)。
【0075】しかして、入力バッファ13にまだ単語列
が残っている場合には(ステップC24のNo)、翻訳
処理部18は、再び入力バッファ13内の単語列(ここ
では「今日の午後3時に」)の長さが制限以内かどうか
をチェックし、超えている場合には上記の処理を繰り返
す。また、制限以内の場合には、入力バッファ13内の
単語列を原文バッファ20に移動し(入力バッファ13
には何もない状態になる)、通常の翻訳処理を行って、
その訳文を前の訳の直後に表示する。
【0076】このように、第3の実施形態では、原文デ
ータの長さが制限を越えている場合には、ユーザによっ
て指定された範囲を後にして部分翻訳する、といった処
理を制限を越えている間繰り返す。したがって、制限を
越える場合でも、その1文をユーザの指示に従って複数
の文に分割して翻訳し直すことができる。
【0077】なお、この第3の実施形態で説明した方法
(後翻訳指定方法)は日英翻訳に適する。これは、日本
語のように主語・修飾語・述語の順に並ぶような言語の
場合には、最初に文中の修飾語を省いて翻訳し、次に修
飾語を翻訳する、といったように文の真ん中部分を後回
しにして翻訳することに適しているからである。
【0078】(第4の実施形態)次に、図8乃至図11
を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。第4の
実施形態では、翻訳の開始時に、文書内の全ての文につ
いて、文字数(または単語数)制限オーバかどうかをチ
ェックし、制限オーバの文を強調表示してユーザに示
し、変更するように指示する。これにより、翻訳前に修
正しておけば、一括翻訳で翻訳不可となるのを回避で
き、逐次翻訳で1回1回入力し直す手間を省くことがで
きる。
【0079】ユーザが原文データを文書作成画面で入力
してから翻訳する場合には、入力中に制限オーバかどう
かをチェックしておいても良い。また、チェックの方法
は、見つかったところで一時停止して修正させてから、
以降の文のチェックに移る、という方法でも良い。
【0080】次に、第4の実施形態の動作を説明する。
図8は第4の実施形態における翻訳処理の動作を示すフ
ローチャートである。例えば、ユーザがキーボード12
を通じて図9(a)に示すような英語の文章を入力し、
キーボード12に設けられた「翻訳」キーを押下したと
する。
【0081】入力制御部16は、入力バッファ13に全
文を格納し、翻訳処理部18をコールする。翻訳処理部
18は、入力バッファ13から、許される最大文字数
(または最大単語数)の単語列を抽出して、原文バッフ
ァ20に移動する(ステップD11、D12)。この場
合の最大値とは、例えば文字数「150」または単語数
「25」である。
【0082】次に、翻訳処理部18は、この原文バッフ
ァ20に格納された単語列に対して、翻訳辞書19を検
索して形態素解析を行い、文末があるかどうかをチェッ
クする(ステップD13)。文末があったとき(ステッ
プD14のYes)、翻訳処理部18は、その単語列が
制限以内の1文と判断し、原文バッファ20からその文
末より後ろの単語列(1文以外の部分)を入力バッファ
13に戻す(ステップD21)。
【0083】すなわち、今、図9(b)に示すように、
原文データから「Some ofobvious qu
alities in which rats res
emble mem−−−have been met
ioned so often.Scholars」と
いった単語列が抽出され、原文バッファ20に格納され
たとする。このとき、入力バッファ13には図9(c)
に示すような単語列が残る。
【0084】ここで、図9(b)に示す単語列におい
て、「Some」を先頭とすると、「often」の次
にピリオド「.」があり、ここまでが1文となる。した
がって、その後ろにある「Scholars」が入力バ
ッファ13に戻される。その結果、入力バッファ13に
は図9(d)に示すような単語列が残る。
【0085】また、文末がなかったとき(ステップD1
4のNo)、翻訳処理部18は、1文の長さが制限を越
えていると判断し、そのときの原文バッファ20内の単
語列を長文対象として出力バッファ14に書き込む(ス
テップD15)。そして、文末が見つかるまで、入力バ
ッファ13から最大文字数(または最大単語数)の単語
列を抽出し、原文バッファ20に格納しては形態素解析
を行い、出力バッファ14に追加するという処理を繰り
返す(ステップD16〜D19)。
【0086】原文バッファ20内に文末が見つかったら
(ステップD18のYes)、翻訳処理部18は文末ま
での単語列を出力バッファ14に追加し、文末より後ろ
の単語列を入力バッファ13に戻す(ステップD2
0)。
【0087】すなわち、今、図9(d)の状態で、図1
0(a)に示すような単語列「Scholars ha
ve also alluded to the ir
resposible productiveness
with which both species
breed」が原文データから抽出され、原文バッファ
20に格納されたとする。この単語列には文末がないの
で、図10(b)に示すように、長文対象として出力バ
ッファ14にそのまま格納される。
【0088】次に、図10(c)に示すように、上記単
語列「Scholars havealso…bree
d」に続く単語列として、「at all seaon
sof the year without cons
idering thetremendous dis
aster on the inevitable,o
ccasional」が原文データから抽出され、原文
バッファ20に格納されたとする。
【0089】この単語列にも文末がないので、長文対象
として出力バッファ14にそのまま格納される。この場
合、上記単語列「Scholars have als
o…breed」が出力バッファ14に既に格納されて
いるので、出力バッファ14は図10(d)に示すよう
な内容になる。
【0090】次に、図10(e)に示すように、上記単
語列「at all seaons…occasion
al」に続く単語列として、「failure of
the food supply.The rat d
oes this of its own free
and stupid habit of eatin
g too」が原文データから抽出され、原文バッファ
20に格納されたとする。
【0091】この単語列では、「failure of
the food supply.」で区切ることが
できる。したがって、そこまでの単語列が長文(制限を
越える1文)として、図10(f)に示すように出力バ
ッファ14に格納される。また、このとき、「The
rat…too」が入力バッファ13に戻されるため、
入力バッファ13は図10(g)に示すような内容にな
る。
【0092】以上の処理を入力バッファ13内に単語が
ある間繰り返す。しかして、出力バッファ14内に何も
ない場合には(ステップD22のNo)、通常の翻訳処
理を行って、入力バッファ13内の単語列を翻訳する
(ステップD24)。一方、出力バッファ14内に単語
列がある場合(ステップD22のYes)、その単語列
は長文と判断された単語列であり、翻訳処理部18はそ
の出力バッファ14内の単語列と一致する表示器15上
の原文データを反転表示し、変更する旨のメッセージを
表示する(ステップD23)。
【0093】このように、第4の実施形態では、原文デ
ータの中で1文章分の長さが制限を越える単語列を検出
し、これをユーザに通知する。したがって、ユーザは翻
訳開始直後に長過ぎる文全体を修正することができるの
で、一括翻訳で翻訳不可となるのを回避することができ
る。また、逐次翻訳でも、1回1回修正し直す手間を省
くことができる。
【0094】なお、ユーザが文章を文書作成画面でキー
ボード上より入力してから翻訳する場合には、その入力
中に制限オーバかどうかをチェックしておいても良い。
また、全文を一括してチェックするのではなく、1文ず
つチェックして、制限オーバが見つかった時点で一時停
止し、修正後に以降の文のチェックに移る、という方式
でも良い。
【0095】また、制限オーバである旨を通知後、ユー
ザに確認の上、当該単語列(文)に対し、上記第1〜第
3の実施形態で説明したような部分翻訳処理により、強
制的に翻訳を実行することも可能である。
【0096】(第5の実施形態)次に、図11乃至図1
3を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。第5
の実施形態では、ユーザが原文データの文字数と単語数
の最大値を制限条件として任意に指定でき、翻訳の開始
時などに文書内の全ての文について、その指定された最
大値を越えているかどうかをチェックし、越えている場
合にはユーザにその旨を通知する。
【0097】図11は第5の実施形態における最大値設
定画面を示す図である。ユーザは翻訳に際し、この最大
値設定画面を通じて原文データの文字数と単語数の最大
値を指定する。この例では、文字数「150」、単語数
「25」が制限条件として指定されている。
【0098】図12は第5の実施形態における最大値設
定処理の動作を示すフローチャートである。例えば、ユ
ーザがキーボード12に設けられた「翻訳モード設定」
キーを押下したとする。入力制御部16は、翻訳処理部
18をコールする。
【0099】翻訳処理部18は、表示器15に原文の文
字数と単語数の最大値を指定する旨のメッセージを表示
する(ステップE11)。ここで、ユーザがキーボード
12上より、文字数と単語数の最大値を入力したとする
(ステップE12のYes)。この入力により、翻訳処
理部18は、ユーザによって指定された文字数の最大値
を文字数バッファ22に格納し、単語数の最大値を単語
数バッファ23に格納する(ステップE13)。
【0100】また、ユーザが最大値を入力しなかった場
合には(ステップE13のNo)、翻訳処理部18は、
デフォルト値として予め設定されている文字数および単
語数の最大値を文字数バッファ22と単語数バッファ2
3に格納する(ステップE14)。
【0101】図13は第5の実施形態における翻訳処理
の動作を示すフローチャートである。例えば、ユーザが
キーボード12を通じて翻訳対象となる文章を入力し、
キーボード12に設けられた「翻訳」キーを押下したと
する。
【0102】入力制御部16は、入力バッファ13に全
文を格納し、翻訳処理部18をコールする。翻訳処理部
18は、文字数バッフ22ァと単語数バッファ23を検
索し、許される最大文字数(または最大単語数)の単語
列を入力バッファ13より抽出して、原文バッファ20
に移動する(ステップF11、F12)。この場合の最
大値は、ユーザによって任意に設定された値、あるい
は、予め設定された値である。
【0103】次に、翻訳処理部18は、この原文バッフ
ァ20に格納された単語列に対して、翻訳辞書19を検
索して形態素解析を行い、文末があるかどうかをチェッ
クする(ステップF13)。文末があったとき(ステッ
プF14のYes)、翻訳処理部18は、その単語列が
制限以内の1文と判断し、原文バッファ20からその文
末より後ろの単語列(1文以外の部分)を入力バッファ
13に戻す(ステップF21)。
【0104】また、文末がなかったとき(ステップF1
4のNo)、翻訳処理部18は、1文の長さが制限を越
えていると判断し、そのときの原文バッファ20内の単
語列を長文対象として出力バッファ14に書き込む(ス
テップF15)。そして、文末が見つかるまで、入力バ
ッファ13から最大文字数(または最大単語数)の単語
列を抽出し、原文バッファ20に格納しては形態素解析
を行い、出力バッファ14に追加するという処理を繰り
返す(ステップF16〜F19)。
【0105】原文バッファ20内に文末が見つかったら
(ステップF18のYes)、翻訳処理部18は文末ま
での単語列を出力バッファ14に追加し、文末より後ろ
の単語列を入力バッファ13に戻す(ステップF2
0)。
【0106】以上の処理を入力バッファ13内に単語が
ある間繰り返す。しかして、出力バッファ14内に何も
ない場合には(ステップF22のNo)、通常の翻訳処
理を行って、入力バッファ13内の単語列を翻訳する
(ステップF24)。一方、出力バッファ14内に単語
列がある場合(ステップF22のYes)、その単語列
は長文と判断された単語列であり、翻訳処理部18はそ
の出力バッファ14内の単語列と一致する表示器15上
の原文データを反転表示し、変更する旨のメッセージを
表示する(ステップF23)。
【0107】このように、第5の実施形態では、ユーザ
が原文1文当たりの最大文字数および最大単語数を制限
条件として指定することができる。通常、翻訳対象とな
る原文データが長すぎると、誤訳が生じたり、翻訳時間
が長くなったり、多くのワークメモリを必要とする、と
いったデメリットがあるが、このような指定手段を持つ
ことにより、原文データをユーザの指定範囲内で短文化
して効率良く翻訳を行うことができるようになる。
【0108】なお、第5の実施形態では、ユーザによっ
て指定された最大文字数および最大単語数に基づいて制
限判断を行うことにより、制限を越える1文章分の単語
列を長文対象として通知するようにしたが、上記第4の
実施形態と同様、制限オーバである旨を通知後、ユーザ
に確認の上、当該単語列(文)に対し、上記第1〜第3
の実施形態で説明したような部分翻訳処理により、強制
的に翻訳を実行することも可能である。
【0109】さらに、本発明の手法は、機械翻訳に限ら
ず、例えば文章の構文解析を行う推敲支援技術に応用可
能である。すなわち、その対象となる文章が制限を越え
ている場合に、推敲不可を回避することができる。ま
た、ユーザが原文を修正する際の簡便化を図ることがで
きる。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原文デー
タの長さが制限を越えている場合に、その原文データを
解析可能な単語列に分割して部分翻訳する、といった処
理を制限を越えている間繰り返すようにしたため、原文
データの長さが制限を越える場合であっても、翻訳不可
を回避して、部分訳の組み合わせとして全体の訳文を得
ることができる。
【0111】また、本発明によれば、原文データの長さ
が制限を越えている場合に、ユーザによって指定された
範囲を先に部分翻訳する、といった処理を制限を越えて
いる間繰り返すようにしたため、原文データの長さが制
限を越える場合でも、その1文をユーザの指示に従って
複数の文に分割して翻訳し直すことができる。
【0112】また、本発明によれば、原文データの長さ
が制限を越えている場合に、ユーザによって指定された
範囲を後にして部分翻訳する、といった処理を制限を越
えている間繰り返すようにしため、原文データの長さが
制限を越える場合でも、その1文をユーザの指示に従っ
て複数の文に分割して翻訳し直すことができる。
【0113】また、本発明によれば、原文データの中で
1文章分の長さが制限を越える単語列を検出し、ユーザ
に通知するようにしため、ユーザは翻訳開始直後に長過
ぎる文全体を修正することができるので、一括翻訳で翻
訳不可となるのを回避することができる。また、逐次翻
訳でも、1回1回修正し直す手間を省くことができる。
【0114】また、本発明によれば、ユーザに原文1文
当たりの最大文字数および最大単語数を制限条件として
指定させることにより、原文データをユーザの指定範囲
内で短文化して効率良く翻訳を行うことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械翻訳装置の構成を示すブロック
図。
【図2】第1の実施形態における翻訳処理の動作を示す
フローチャート。
【図3】第1の実施形態における翻訳処理を具体的に説
明するための図。
【図4】第2の実施形態における翻訳処理の動作を示す
フローチャート。
【図5】第2の実施形態における翻訳処理を具体的に説
明するための図。
【図6】第3の実施形態における翻訳処理の動作を示す
フローチャート。
【図7】第3の実施形態における翻訳処理を具体的に説
明するための図。
【図8】第4の実施形態における翻訳処理の動作を示す
フローチャート。
【図9】第4の実施形態における翻訳処理を具体的に説
明するための図。
【図10】第4の実施形態における翻訳処理を具体的に
説明するための図。
【図11】第5の実施形態における最大値設定画面を示
す図。
【図12】第5の実施形態における最大値設定処理の動
作を示すフローチャート。
【図13】第5の実施形態における翻訳処理の動作を示
すフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU 12…キーボード 13…入力バッファ 14…出力バッファ 15…表示器 16…入力制御部 17…表示制御部 18…翻訳処理部 19…翻訳辞書 20…原文バッファ 21…解析済みバッファ 22…文字数バッファ 23…単語数バッファ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翻訳対象となる原文データを入力する入
    力手段と、 この入力手段によって入力された上記原文データの長さ
    が制限以内か否かを判断する制限判断手段と、 この制限判断手段によって上記原文データの長さが上記
    制限を越えると判断された場合に、上記原文データを解
    析可能な単語列に分割し、その各単語列毎に翻訳を行う
    部分翻訳手段と、 この部分翻訳手段によって得られる各単語列毎の訳文デ
    ータを1つの文に結合し、これを翻訳結果として出力す
    る出力手段とを具備したことを特徴とする機械翻訳装
    置。
  2. 【請求項2】 翻訳対象となる原文データを入力する入
    力手段と、 この入力手段によって入力された上記原文データの長さ
    が制限以内か否かを判断する制限判断手段と、 この制限判断手段によって上記原文データの長さが上記
    制限を越えると判断された場合に、上記原文データの中
    で先に翻訳する範囲を指定する範囲指定手段と、 この範囲指定手段によって指定された上記範囲内の単語
    列を翻訳した後、その単語列を除く単語列を翻訳する部
    分翻訳手段と、 この部分翻訳手段によって得られる各単語列毎の訳文デ
    ータを翻訳結果として順に出力する出力手段とを具備し
    たことを特徴とする機械翻訳装置。
  3. 【請求項3】 翻訳対象となる原文データを入力する入
    力手段と、 この入力手段によって入力された上記原文データの長さ
    が制限以内か否かを判断する制限判断手段と、 この制限判断手段によって上記原文データの長さが上記
    制限を越えると判断された場合に、上記原文データの中
    で後で翻訳する範囲を指定する範囲指定手段と、 この範囲指定手段によって指定された上記範囲内の単語
    列以外の単語列を翻訳した後、上記範囲内の単語列を翻
    訳する部分翻訳手段と、 この部分翻訳手段によって得られる各単語列毎の訳文デ
    ータを翻訳結果として順に出力する出力手段とを具備し
    たことを特徴とする機械翻訳装置。
  4. 【請求項4】 翻訳対象となる原文データを入力する入
    力手段と、 この入力手段によって入力された上記原文データの中か
    ら1つの文章としての単語列を抽出する単語列抽出手段
    と、 この単語列抽出手段によって抽出された上記1文章分の
    単語列の長さが制限以内か否かを判断する制限判断手段
    と、 この制限判断手段によって上記1文章分の単語列の長さ
    が上記制限を越えると判断された場合に、上記1文章分
    の単語列を長文対象として通知する出力手段とを具備し
    たことを特徴とする機械翻訳装置。
  5. 【請求項5】 原文1文当たりの最大文字数および最大
    単語数を制限条件として指定する制限条件指定手段を有
    し、 上記制限判断手段は、この制限条件指定手段によって指
    定された上記最大文字数および最大単語数に基づいて制
    限判断を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4記
    載の機械翻訳装置。
  6. 【請求項6】 翻訳対象となる原文データの長さが制限
    以内か否かを判断し、 上記原文データの長さが上記制限を越える場合に、上記
    原文データを解析可能な単語列に分割し、その各単語列
    毎に翻訳を行い、 上記各単語列毎の訳文データを1つの文に結合し、これ
    を翻訳結果として出力することを特徴とする翻訳処理方
    法。
  7. 【請求項7】 翻訳対象となる原文データの長さが制限
    以内か否かを判断し、 上記原文データの長さが上記制限を越える場合に、上記
    原文データの中で先に翻訳する範囲を指定させ、 この指定範囲内の単語列を翻訳した後、その単語列を除
    く単語列を翻訳し、 上記各単語列毎の訳文データを翻訳結果として順に出力
    することを特徴とする翻訳処理方法。
  8. 【請求項8】 翻訳対象となる原文データの長さが制限
    以内か否かを判断し、 上記原文データの長さが上記制限を越える場合に、上記
    原文データの中で先に翻訳する範囲を指定させ、 この指定範囲内の単語列以外の単語列を翻訳した後、上
    記範囲内の単語列を翻訳し、 上記各単語列毎の訳文データを翻訳結果として順に出力
    することを特徴とする翻訳処理方法。
  9. 【請求項9】 翻訳対象となる原文データの中から1つ
    の文章としての単語列を抽出し、 上記1文章分の単語列の長さが制限以内か否かを判断
    し、 上記1文章分の単語列の長さが上記制限を越える場合
    に、上記1文章分の単語列を長文対象として通知するこ
    とを特徴とする翻訳処理方法。
  10. 【請求項10】 原文1文当たりの最大文字数および最
    大単語数を制限条件として指定させ、 この指定された上記最大文字数および最大単語数に基づ
    いて制限判断を行うことを特徴とする請求項5乃至請求
    項8記載の翻訳処理方法。
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