JP3051747B2 - 機械翻訳方法及び機械翻訳システム - Google Patents

機械翻訳方法及び機械翻訳システム

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JP3051747B2
JP3051747B2 JP1281663A JP28166389A JP3051747B2 JP 3051747 B2 JP3051747 B2 JP 3051747B2 JP 1281663 A JP1281663 A JP 1281663A JP 28166389 A JP28166389 A JP 28166389A JP 3051747 B2 JP3051747 B2 JP 3051747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、自動言語を自動翻訳すると共に、生成出力
した訳文に対する変更修正を効率的に行うことのできる
機械翻訳方法及び機械翻訳システムに関する。
(従来の技術) 近年、コンピュータ(計算機)による自然言語理解の
技術が高まり、大規模な電子辞書と言語処理ソフトウエ
アを備えた機械翻訳システムが種々開発されている。
この種の機械翻訳システムは、基本的には入力された
文章情報を、その入力言語の文法・意味規則を使って構
文的・意味的に解析し、その解析結果に基づいて、出力
言語の文法・意味規則を使って意味的・構文的に訳文を
生成することにより、その翻訳結果を得るものである。
このようにして機械翻訳処理を進める為に、従来より詳
細な知識を記述した大規模な語彙辞書や、精密な文法現
象や意味情報を記述した文法辞書、或いは意味辞書等の
開発に努力が進められている。
ところがヨーロッパ言語間相互の翻訳に比べ、英語と
日本語の間での翻訳処理を行う場合には、両者の文法的
・意味的特性が大きく異なることから、適確な訳文を得
る上で種々の問題が残されている。例えば日本語におい
ては自然に省略される文の要素(主語など)であって
も、英語ではその要素を明確に表現することが必要とな
る。また英語では物でも人でも表わせる代名詞(they)
が存在するが、日本語ではどちらかを明確に定めること
が必要となる。
従来、このような不確定な情報をもった訳語部分につ
いては、例えば対話式翻訳における訳語切替え機能を用
い、計算機が例示する他の訳語候補で置き換えたり、或
いは翻訳処理後の編集処理時において、その不確定な訳
語部分を変更修正するなどしてユーザの希望する訳文
(正しい訳文)を完成させていた。
ところが上述した不確定部分を変更すると、同一文中
の他の関連部分についても変更されなければ正しい訳文
とならない場合がある。
例えば『それは真実だ。』という日本語文を英語に翻
訳する場合を考えると、『それ』が単数か複数かが不確
定である。この為、一般的には上記『それ』が単数であ
ると看做して『It is true.』なる訳文を求め、これを
出力する。
この訳文に対してユーザが、『それ』を複数として扱
いたいと思う場合には、例えば対話的修正機能を用いて
その訳語[It]についての他の候補を計算機に問い合わ
せる。するとシステム側では、『それ』に対する他の訳
語候補、例えば[They]を求め、これを用いて前記訳語
[It]を置換える。この結果、上記訳文が『They is tu
re.』として変更修正されることになる。
しかしこのとき、その指定された訳語[It]を[The
y]に置換えるだけでは十不分であり、この場合には上
記訳語に関連する[it]を[are]に置換えなければ、
正しい英文(訳文)とはならない。
ところが従来では、このような関連部分の訳語につい
ての修正変更が必要な場合であっても、その都度、修正
変更すべき訳語部分を個々に指定する必要があったの
で、ユーザーの処理負担が非常に大きく、またその処理
効率が非常に悪いと云う問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の機械翻訳システムにおいては、訳文
中の訳語形態を一意に決定することのできない不確定部
分について、対話的修正機能や後編集処理によりユーザ
からの指示に基づいて変更修正してその訳語形態を確定
しても、それに関連して変更すべき訳語部分については
改めてその修正指示を与える必要があった。この為、ユ
ーザーに対する処理負担が非常に大きく、またユーザが
望む正しい訳文を得るまでの処理効率が非常に悪いと云
う問題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、訳文中の訳語形態を一意に決
定することのできない不確定部分に対する修正変更を、
それに関連する訳語部分も含めて簡易に、且つ効率的に
実行することができ、常に正しい訳文を求めることので
きる機械翻訳方法及び機械翻訳システムを提供すること
にある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、入力部を介して入力された第1言語で表さ
れる原文情報を予め用意された解析規則に基づいて構文
的・意味的に解析して文構造情報を求め、この解析した
文構造情報を元に予め用意された生成規則に基づいて第
2言語で表される訳文情報を生成する機械翻訳方法であ
って、前記解析して求められた文構造情報中に、訳語の
形態を一意に決定するのに必要な要因情報が不足してい
る不定要素情報が含まれている場合には、該不定要素情
報と、この不定要素情報に関連してその訳語形態が変化
する不定関連要素情報と、それらの相互関係を示す情報
を記憶部に記憶させ、前記生成された訳文情報中の不定
要素情報に対する訳語修正指示に基づく不定要素情報の
修正があった場合には、この修正された不定要素情報の
要因情報及び、前記記憶部から探し出した該不定要素情
報に関連する不定関連要素情報に従って文構造情報の修
正を行い、この修正された文構造情報を元に訳文情報を
再度生成するよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、入力部を介して入力された第1言語
で表される原文情報を予め用意された解析規則に基づい
て構文的・意味的に解析して文構造情報を求め、この解
析した文構造情報を元に予め用意された生成規則に基づ
いて第2言語で表される訳文情報を生成する機械翻訳方
法であって、 生成された訳文情報を表示部に表示させ、 表示された訳文情報のうち訳語の形態を一意に決定す
るのに必要な要因情報が不足している不定要素情報に対
する訳語修正指示の有無を判断し、 不定要素情報に対する訳語修正指示があった場合に
は、この指示された不定要素情報を所定の訳語に修正す
ると共に、この修正された不定要素情報の要因情報に従
い関連する不定関連要素情報としての訳語を変化させる
ことによって再度訳文情報を生成することを特徴とす
る。
好ましくは、生成した訳文情報を表示部に表示させる
際に、不定要素情報にあたる訳語については、そうでな
い訳語と異なる表示形態で表示させるようにしてもよ
い。
また、本発明に係る機械翻訳システムは、入力された
第1言語からなる原文情報を解析して、少なくとも訳語
形態を一意に特定することのできない不定要素情報とこ
の不定要素情報に関連して訳語形態が変化する不定関連
要素情報とを含む文構造情報を求める解析手段と、この
解析手段によって求められた原文情報の文構造情報に従
い第2言語からなる訳文情報を生成する生成手段と、こ
の生成手段で生成された訳文情報に対し訳語の変更指示
を行う変更指示手段と、この変更指示手段からの変更指
示が、前記解析手段で求められた不定要素情報に対する
ものである場合に、これを所定の訳語に変更すると共
に、この変更された訳語に応じて前記不定関連要素情報
を変化させることで新たな訳文情報を生成するよう前記
生成手段を制御する手段とを具備することを特徴とす
る。
好ましくは、文構造情報としての前記解析手段で求め
られた不定要素情報と不定関連情報を関連付けて記憶す
る文構造記憶手段を更に備え、前記生成手段は、前記文
構造記憶手段に記憶された文構造情報を用いて、第2言
語からなる訳文情報を生成するようにしてもよい。
好ましくは、前記生成手段により生成された訳文情報
において、不定要素情報にあたる訳語については、そう
でない訳語と異なる表示形態で表示させるようにしても
よい。
(作 用) 本発明によれば、意味的に不確定な要素を含んだ文を
他言語に翻訳して、後でこれを修正する際に、不確定の
原因となる要素について修正支持をするだけで、それに
関連して修正しなければならない関連要素についても併
せて修正される。
この結果、常に正しい文章表現の訳文が得られること
になり、ユーザーの訳文修正作業負担を大幅に軽減する
ことが可能となる。しかも不確定な訳語部分を、これに
関連する他の訳語部分と一括的に修正することができる
ので、その翻訳処理効率を効果的に高めることが可能と
なる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る機械翻
訳システムについて説明する。
第1図は実施例システムの概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
このシステムの主体部をなす翻訳部1は、入力制御装
置2を介して与えられる入力文を解析処理し、その解析
結果に基づいて翻訳文を生成し、これを出力制御装置3
を介して出力するものであり、一般的には翻訳辞書や翻
訳処理ソフトウェアを備えた計算機システムとして実現
される。
しかして前記入力制御装置2は、例えば磁気記憶媒体
やキーボード等から翻訳対象とする文章情報を文字デー
タ列として入力したり、またキーボードやマウス等から
翻訳処理の制御コマンドや訳文に対する変更指示の情報
等を入力する。これらの入力情報は入力制御装置2にて
分類されて前記翻訳部1に与えられる。
また出力制御装置3は前記翻訳部1にて生成された訳
文の情報を、例えばCRTディスプレイ等の表示装置を用
いてユーザーに提示出力したり、或いはプリンタを用い
て前記訳文を文章出力する。また訳文をなす文章情報を
磁気記憶媒体に出力して記憶保存する等の処理を実行す
る。
さて入力文を解析してその訳文を求める翻訳部1は、
基本的には入力文を構文的・意味的に解析してその文構
造を求める解析部4と、この解析部4により求められた
入力文の文構造に従って、図示しない翻訳辞書等を参照
して翻訳文を生成出力する生成部8とを備えて構成され
るが、これに加えて文構造記憶部5,変更指示部6,および
変更部7を備えていることを特徴としている。
上記解析部4は前記入力制御装置2を介して与えられ
る入力文を文法辞書等を参照して構文的・意味的に解析
して、その文構造を求めるものである。この解析部4に
て求められた前記入力文の文構造の情報は、生成部8に
送られて翻訳処理に供される。また解析部4により解析
された入力文中に、訳語の形態が一意に決定することが
できないもの、つまり不定要素が含まれていれば、その
情報は文構造記憶部5に記憶される。この訳語の形態を
一意に決定することができない不定要素に係わる要因情
報は、例えば第2図に示すように[数;単数/複数]
[人称;1人称/2人称/3人称][性;不定/男性/女性]
[指示対象;物/人][時制;現在/未来/過去/完
了]等の情報からなる。
文構造記憶部5は、翻訳処理の過程においてこのよう
な不定要素が検出されたとき、その不定要素の情報と、
この不定要素の情報に関連してその訳語形態が変化する
不定関連要素の情報とを、それらの間の相互関係の情報
と共に記憶する。具体的には、日本語を英語に翻訳する
際に指示代名詞が不定要素として検出されたとき、その
指示代名詞とこれに関連して訳語形態が変化する動詞と
を、主語・述語の関係にあるとしてその文構造の情報を
記憶する。
しかして変更指示部6は、前記生成部8にて生成出力
された訳文に対して、前記入力制御装置2を介して訳語
修正の指示が与えられたとき、その指示された訳語を特
定して前記文構造記憶部5を検索する。そして修正指示
された訳語部分の前記文構造記憶部5に記憶されている
文構造が変更可能な状態であるならば、その文構造を抽
出して変更部7に与える。変更部7はこのような文構造
と前記変更指示信号とに従って修正指示された文構造を
変更(修正)し、その変更・修正された文構造を前記生
成部8に送る。この結果、生成部8は訳語修正した訳文
を生成し、これを前記出力制御装置3を介して出力する
ことになる。
第3図は上述した如く構成された翻訳部1における翻
訳処理手続きを示す流れ図である。この翻訳処理手続き
は、ここでは1文単位に実行される。
この処理手続きは、先ず前記入力制御装置2を介して
翻訳処理対象となる1文を入力することから行われる
(ステップa)。しかし入力制御装置2からは入力文だ
けが与えられるとは限らないことから、先ずその入力情
報が文章データであるか否かを判定する(ステップ
b)。そして入力信号が文章データであると確認された
とき、その入力文章に対する翻訳処理が開始される。
この翻訳処理は、入力文を解析してその文構造を求め
ることから行われる(ステップc)。そして求められた
文構造中に、訳語としてその形態を一意に決定すること
ができない不定要素が含まれているか否かを判断し(ス
テップd)、不定要素が含まれている場合にはその文構
造を前記文構造記憶部5に記憶する(ステップe)。こ
のようにして不定要素を含む文構造を前記文構造記憶部
5に記憶した後、前記生成部8による訳文の生成処理を
行う(ステップf)。この訳文の生成処理は、前述した
文構造に従って翻訳出力言語の文法規則等に従いながら
実行される。そして生成部8にて生成された訳文を出力
して(ステップg)、その入力文に対する一連の翻訳処
理を終える。
尚、具体的な翻訳処理は従来より種々提唱される手法
を適宜採用して実行されるが、ここでは翻訳処理自体に
は格別の特徴を持たないので、その詳細については説明
を省略する。
ここで前述したステップbに示す判定処理において、
入力信号が翻訳変更指示信号であるとして検出された場
合には、上述した翻訳処理に変えて前記変更指示部6に
対する翻訳変更の指示が行われる(ステップh)。そし
てその時点で、その翻訳修正の指示がなされた文構造
(修正指示部分)が前記文構造記憶部5に記憶されてい
るか否かを判断する(ステップi)。しかして文構造記
憶部5に修正指示された文構造が記憶されているなら
ば、その文構造に示される不定要素に関して翻訳変更を
行い(ステップj)、その修正された文構造に基づく訳
文の生成出力を行う(ステップf,g)。また修正指示さ
れた文構造が前記文構造記憶部5に記憶されていなけれ
ば、その指示された訳文については不定要素が存在せ
ず、修正すべき要素が存在しないことが求められるの
で、例えばアラームを鳴動させて注意を促し(ステップ
k)、次の指示入力を待つ。
また前記ステップbに示す判定処理において入力信号
が翻訳結果確認信号であることが検出された場合には、
これによって訳文が所望とする形式で正しく得られたこ
とが確認される。従ってこの場合には、前記文構造記憶
部5に文構造が記憶されているか否かを調べ(ステップ
m)、文構造が記憶されていればその文構造を消去して
1文の翻訳を終了する(ステップn)。尚、文構造記憶
部5に文構造が記憶されていなければ、そのまま終了す
る。
以上が実施例システムにおける基本的な翻訳処理手続
きと、訳文修正の処理手続きである。
次に第4図乃至第9図を参照して実施例システムでの
具体的な翻訳処理例について説明する。
第4図乃至第7図はそれぞれ日本語文章を英語文章へ
と機械翻訳する例を示している。また第8図および第9
図はそれぞれ英語文章を日本語文章へと機械翻訳する例
を示している。これらの各図においては共通に、(a)
に入力文,(b)に機械翻訳された中間データの文構
造,(c)にその中間出力文(仮の訳文),(d)に修
正された中間データの文構造,そして(e)に修正され
た出力文(最終的な訳文)をそれぞれ示している。
先ず第4図に示す例は、入力文として「機械が動作す
る。」なる日本語文が与えられた場合を示している。こ
の場合、前記解析部4の出力としては、(b)に示すよ
うに[work]と[machine]とが結合した文構造が得ら
れる。ここで*印の付いている語はその訳語形態が不定
要素であることを示している。この例では訳語[machin
e]が単数であるか複数であるかが不確定であることが
示される。しかしてその属性は、表[3−1−A]に示
すように初期値として[単数]が選択されている。また
矢印のついたアークは、不定要素として検出された訳語
[machine]についての変化の影響を受ける関連要素が
動詞として検出された訳語[work]であることを示して
いる。
このような文構造を下にして、関連要素[work]の主
語が[3人称,単数]であり、且つその時制が[現在]
であることから、その初期段階として(c)に示すよう
に訳文「The machine works.」が求められる。
しかして上述した文構造に対して変更指示が与えられ
ると、ここではその不定要素が訳語[machine]である
ことから、その属性が表[3−1−B]に示すように変
更される。つまり初期値として選択されていた属性[単
数]が[複数]に変更される。
するとこの変更された文構造をもとにして、関連要素
[work]の主語が[3人称,複数]であり、且つ時制が
[現在]であることが解析され、この結果、不定要素の
訳語[machine]が[machines]に変更され、同時にそ
の関連要素の訳語[works]が[work]に変更される。
そしてその訳文が「The machines work.」として出力さ
れることになる。
また第5図は、入力文として「それは真実だった。」
なる日本語が与えられた場合を示している。この場合に
は、『それ』[be][true]が主語・補語の関係で結び
つく文構造が得られる。しかしてここでは上記『それ』
が単数か複数かが不確定であるので*印が付されてお
り、その属性が表[3−2−A]に示すように初期値と
して[単数]として与えられる。尚、矢印が付されたア
ークは、上記不確定要素『それ』についての関連要素が
be動詞であることを示している。
このように文構造に従って訳文を生成すると、関連要
素[be]の主語が[3人称,単数]であり、その時制が
[過去]であることから、ここでは訳文「It was tru
e.」が求められる。
しかしてこのような訳文を得た文構造に対して変更指
示信号が与えられると、ここでは不定要素が『それ』で
あることからその属性が表[3−2−B]に示すように
変更される。
するとこの変更された文構造に基づく訳文の生成が、
その関連要素[be]の主語が[3人称,複数]であり、
時制が[過去]であることから、不定要素の訳語[It]
を[They]に変更し、同時にその関連要素であるbe動詞
[was]を[were]に変更する。この結果、[They were
true.」なる訳文が生成出力されることになる。
また第6図に示すように「完成した。」なる入力文が
与えられたた場合には、主語が欠落していることから、
その主語を不定要素とした文構造が求められる。即ち、
この場合には主語の人称が[1人称]か[2人称]か
[3人称]かが不確定であり、更にその数が[単数]か
[複数]か、また性が[男性]か[女性]か[不定]か
がそれぞれ不確定であるので*が付されている。そして
その属性が、例えば表[3−3−A]に示すように初期
値として1人称(性は不定)かつ単数として設定され
る。尚、矢印先で示される関連要素は動詞[complete]
となっている。
このように文構造に基づいて訳文を生成すると、関連
要素の訳語[complete]の主語が[1人称,単数]であ
り、時制が[現在完了]であることから、中間的な訳文
として[I have completed.]が求められる。
しかしてこの訳文に対して変更指示信号が与えられる
と、その文構造から不定要素が入力文において欠落して
いた主語であることが求められ、例えばその属性が表
[3−3−B]のように変更される。
するとこの文構造に従って、今度は関連要素の動詞
[complete]の主語が[3人称,男性,単数]であり、
その時制が[現在完了]であることが求められる。この
結果、不確定要素であった主語[I]が[He]に変更さ
れ、これに関連する動詞[have]が[has]に変更され
る。そしてその訳文が「He has completed.」として求
められることになる。
この場合、主語の人称が[2人称]に変更される場合
や、その数が[複数]に変更される場合もある。しかし
このときには、関連要素の訳語[complete]の表層上の
表現は変らず、その訳文が[You have completed.」と
して、或いは「We have completed.」として求められる
ことになる。
尚、上述した不定要素と関連要素は、文構造における
直接的な依存関係の位置に限られるものではない。例え
ば第7図に示すように不定要素である文の主語に対する
関連要素に、「自分」も該当することがある。このよう
な場合には、その中間的な訳文「I am reading my boo
k.」における不確定要素である主語[I]を[He]に変
更する際、これに関連するbe動詞[am]を[is]に変更
し、更に上記主語に関連する所有格の訳語[my]を[hi
s]に変更するようにすれば良い。
一方、英語文章を日本語文章へと機械翻訳する場合に
は、次のようにしてその翻訳処理が行われる。
第8図は「They are here.」なる入力文が与えられた
場合の翻訳処理例を示しており、この場合には、[the
y][are][here]なる各単語の接続関係を示す文構造
が得られる。ここでは主語[they]が指示する目的語が
「物」か「人」か不確定であるので、不確定要素として
上記主語[they]に*印が付されている。そしてその属
性が表[4−1−A]に示すように、初期値として
「物」が設定されている。尚、矢印先のアークで特定さ
れる関連要素は、その存在を示すbe動詞として関連付け
られている。
しかしてこのような文構造に基づいて訳文の生成を行
うと、関連要素のbe動詞の主語の属性が[物]であり、
その時制が[現在]であることから、ここでは「それら
はここにある。」なる訳文が求められる。
そしてこのような訳文に対して変更指示信号が与えら
れると、その文構造からここでの不定要素が[they]で
あることが求められることから、その属性が表[4−1
−B]に示すように変更される。
するとこの変更された文構造に基づく訳文の生成処理
により、関連要素であるbe動詞の主語が[人]であり、
その時制が[現在]であることから、不確定要素である
主語「それら」が「彼ら」に変更される。そしてこの不
確定要素の変更に伴い、これに関連するbe動詞の訳語
「ある」が「いる」に変更される。この結果、その訳文
が「彼らはここにいる。」として求められることにな
る。
また入力文が「Take them with yor.」として与えら
れた場合には、第9図に示すようにしてその翻訳処理が
進められる。この場合には、「take][them][with]
[you]なる各単語の接続構造を示す文構造が求められ
る。
しかしてこの例では、動詞[take]の目的語[them]
が指示するものが「物」か「人」かが不確定であるの
で、上記目的語[them]を不確定要素として*印が付さ
れている。そしてこの不確定要素である目的語[them]
の属性は、表[4−2−A]に示すように「物」が初期
設定されている。また矢印先で示される上記不確定要素
の関連要素は、ここでは動詞[take]である。
このような文構造に従って訳文の生成を行うと、関連
要素[take]の目的語が[物]であり、入力文の形式が
命令形であることから、ここでは「それらを持って行
け。」なる訳文が求められる。
しかしてこの訳文に対して変更指示信号が与えられる
と、その文構造からここでは不確定要素が目的語[the
m]であることが求められる。この結果、この不確定要
素である目的語[them]の属性が表[4−2−B]に示
すように変更される。
するとこの変更された文構造に従って再度訳文生成の
処理が行われる。そしてこの場合には、関連要素[tak
e]の目的語が[人]であり、入力文の形式が命令形で
あることから、上記目的語[them]の訳語「それら」が
「彼ら」に変更される。そしてこれに関連する動詞[ta
ke]の訳語が「持って行け」から「連れて行け」に変更
される。この結果、その訳文が「彼らを連れて行け。」
として求められることになる。
このように本発明によれば、入力文を解析してその訳
文を求める際、意味的に不確定な要素が検出され、その
訳語形態を一意に決定することができないような場合に
は、その不確定要素と共に、これに関連して訳語形態が
変化する不定関連要素とを相互に関連付けてその文構造
を保存しておき、上記不確定要素の修正変更が指示され
た場合には、不確定要素と共にその不定関連要素につい
ても同時に修正変更するので、訳文の全体を通して効率
的に、しかも正しく訳文修正することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施例にのみ限定されるもので
はない。例えば翻訳処理言語としては、上述した日本語
と英語の間の翻訳に限らず、他の言語間においても同様
に適用することができる。また不定要素の不確定属性を
変更できるように記憶しておく文構造を、一文の翻訳結
果確認毎に消去する必要はない。例えば文章全体を通し
て、一文毎にその文構造を対応付けて記憶するようにし
ておく。このようにすれば、或る一文について翻訳変更
を行ったあとで、以前に翻訳結果を確認した文について
も再び翻訳変更を行うことができる。
また不定要素と不定関連要素との関係は、前述したよ
うに文構造における直接の依存関係の位置に限らない。
つまり意味的な関係に従って不定要素と不定関連要素と
を対応付けておくことも可能である。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、意味的に不確定な
要素を含んだ文を他言語に翻訳して、後でこれを修正す
る際、不確定の原因となる要素について変更指示をする
だけで、それに関連して変更しなければならない関連要
素についても自動的に変更するので、文として常に正し
い翻訳結果を得ることが保証される。この結果、ユーザ
の希望する訳文を容易に、しかも効率的に出力すること
ができ、実用性の高い機械翻訳システムを実現すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る機械翻訳システムの一実施例について
示すもので、第1図は実施例システムの概略的な構成を
示すブロック図、第2図は翻訳処理時に求められる不確
定要素についての属性を示す図、第3図は実施例システ
ムにおける基本的な翻訳処理手続きの流れを示す図、第
4図乃至第9図はそれぞれ実施例システムでの機械翻訳
処理と不確定要素に対する修正処理の具体例について示
す図である。 1……翻訳部、2……入力制御装置、3……出力制御装
置、4……解析部、5……文構造記憶部、6……変更指
示部、7……変更部、8……生成部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 真理子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−271061(JP,A) 特開 昭61−217871(JP,A) 特開 平1−251275(JP,A) 特開 平1−111275(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/20 - 17/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力部を介して入力された第1言語で表さ
    れる原文情報を予め用意された解析規則に基づいて構文
    的・意味的に解析して文構造情報を求め、この解析した
    文構造情報を元に予め用意された生成規則に基づいて第
    2言語で表される訳文情報を生成する機械翻訳方法であ
    って、 前記解析して求められた文構造情報中に、訳語の形態を
    一意に決定するのに必要な要因情報が不足している不定
    要素情報が含まれている場合には、該不定要素情報と、
    この不定要素情報に関連してその訳語形態が変化する不
    定関連要素情報と、それらの相互関係を示す情報を記憶
    部に記憶させ、 前記生成された訳文情報中の不定要素情報に対する訳語
    修正指示に基づく不定要素情報の修正があった場合に
    は、この修正された不定要素情報の要因情報及び、前記
    記憶部から探し出した該不定要素情報に関連する不定関
    連要素情報に従って文構造情報の修正を行い、この修正
    された文構造情報を元に訳文情報を再度生成するよう制
    御することを特徴とする機械翻訳方法。
  2. 【請求項2】入力部を介して入力された第1言語で表さ
    れる原文情報を予め用意された解析規則に基づいて構文
    的・意味的に解析して文構造情報を求め、この解析した
    文構造情報を元に予め用意された生成規則に基づいて第
    2言語で表される訳文情報を生成する機械翻訳方法であ
    って、 生成された訳文情報を表示部に表示させ、 表示された訳文情報のうち訳語の形態を一意に決定する
    のに必要な要因情報が不足している不定要素情報に対す
    る訳語修正指示の有無を判断し、 不定要素情報に対する訳語修正指示があった場合には、
    この指示された不定要素情報を所定の訳語に修正すると
    共に、この修正された不定要素情報の要因情報に従い関
    連する不定関連要素情報としての訳語を変化させること
    によって再度訳文情報を生成することを特徴とする機械
    翻訳方法。
  3. 【請求項3】生成した訳文情報を表示部に表示させる際
    に、不定要素情報にあたる訳語については、そうでない
    訳語と異なる表示形態で表示させるようにしたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の機械翻訳方法。
  4. 【請求項4】入力された第1言語からなる原文情報を解
    析して、少なくとも訳語形態を一意に特定することので
    きない不定要素情報とこの不定要素情報に関連して訳語
    形態が変化する不定関連要素情報とを含む文構造情報を
    求める解析手段と、 この解析手段によって求められた原文情報の文構造情報
    に従い第2言語からなる訳文情報を生成する生成手段
    と、 この生成手段で生成された訳文情報に対し訳語の修正指
    示を行う修正指示手段と、 この修正指示手段からの修正指示が、前記解析手段で求
    められた不定要素情報に対するものである場合に、これ
    を所定の訳語に修正すると共に、この修正された不定要
    素情報とその要因情報に従い関連する不定関連要素情報
    としての訳語を変化させることで新たな訳文情報を生成
    するよう前記生成手段を制御する手段とを具備すること
    を特徴とする機械翻訳システム。
  5. 【請求項5】入力された第1言語からなる原文情報を解
    析して、少なくとも訳語形態を一意に特定することので
    きない不定要素情報とこの不定要素情報に関連して訳語
    形態が変化する不定関連要素情報とを含む文構造情報を
    求める解析手段と、 文構造情報としての前記解析手段で求められた不定要素
    情報と不定関連情報を関連付けて記憶する文構造記憶手
    段と、 この構造記憶手段に記憶された原文情報の文構造情報に
    従い第2言語からなる訳文情報を生成する生成手段と、 この生成手段で生成された訳文情報に対し訳語の修正指
    示を行う修正指示手段と、 この修正指示手段からの修正指示が、前記解析手段で求
    められた不定要素情報に対するものである場合に、これ
    を所定の訳語に修正すると共に、この修正された不定要
    素情報の要因情報に従い関連する不定関連要素情報とし
    ての訳語を変化させることで新たな訳文情報を生成する
    よう前記生成手段を制御する手段とを具備することを特
    徴とする機械翻訳システム。
  6. 【請求項6】前記生成手段により生成された訳文情報に
    おいて、不定要素情報にあたる訳語については、そうで
    ない訳語と異なる表示形態で表示させることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の機械翻訳システム。
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