JPH10207113A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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JPH10207113A
JPH10207113A JP1357897A JP1357897A JPH10207113A JP H10207113 A JPH10207113 A JP H10207113A JP 1357897 A JP1357897 A JP 1357897A JP 1357897 A JP1357897 A JP 1357897A JP H10207113 A JPH10207113 A JP H10207113A
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健 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径球形トナーでありながらクリーニング
不良の発生しない静電潜像現像用トナーを提供するこ
と。また、流動性および転写性に優れ、繰り返し使用時
の感光体へのトナー成分の付着の問題やベタ画像中の白
抜けの問題を解決した静電潜像現像用トナーを提供する
こと。また、フルカラー画像形成に適した静電潜像現像
用トナーを提供すること。 【解決手段】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加してな
る静電潜像現像用トナーにおいて、前記トナー粒子の体
積平均粒径が3〜7μmで、トナー粒子の形状係数が1
00〜130であり、前記外添剤として個数平均粒径が
5〜70nmで疎水性の無機微粒子Aと、個数平均粒径
が80〜800nmで1000nm以上の粒子の含有量
が20個数%以下である無機微粒子Bとを含有する静電
潜像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像担持体上
に形成された静電潜像を現像するための静電潜像現像用
トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体等の静電潜像担持体上
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写する画像形成方法
は複写機、プリンター、ファクシミリ等に幅広く用いら
れており、また複数色のカラートナーを重ね合わせるこ
とにより多色画像を再現するフルカラー画像形成装置に
も採用されている。
【0003】このように種々の画像形成装置に用いられ
る静電潜像現像用トナーには、それに応じて様々な特性
が要求されている。例えば、デジタル方式の画像形成装
置においては、多階調画像再現方式として面積階調方式
やレーザー強度変調方式が採用されているが、優れた階
調画像再現を行うにはいずれの方式においてもトナーに
高い流動性が必要とされるが、特にレーザー強度変調方
式ではレーザー強度変調による潜像の電荷量の変化に対
応したトナー付着量変化により階調再現を行うため、よ
り高い流動性が必要である。また、フルカラー画像形成
装置においては各色のトナーを多重転写するためトナー
に優れた転写性能が必要である。トナーの転写性を向上
させるためには、トナーの静電潜像担持体に対する付着
性を小さくする必要があり、それにはトナーの粒子形状
を球形化させることやトナー粒子表面に無機微粒子を付
着させることが有効である。
【0004】また、フルカラートナーでは各色のトナー
の混色により色再現を行うため透光性が必要とされ、そ
の結果トナー粒子に用いられるバインダー樹脂にはシャ
ープメルトな溶融特性が必要となる。ところがこのよう
な特性を有するトナーは耐刷時の現像装置内でのストレ
ス等が原因となってトナー凝集が生じ易く、ベタ画像中
にこの凝集物が原因となる白抜けが発生し易いという問
題がある。
【0005】さらに、フルカラートナーではハーフトー
ンの階調性や粒状性(キメ)に対する要求がモノクロ画
像の場合よりも高いため、トナー粒子を小粒径化する必
要がある。ところが小粒径化するとより熱やストレス等
に弱くなって凝集が生じやすくなり、また流動性やクリ
ーニング性も低下する傾向がある。さらにトナー粒子の
小粒径化によって静電潜像担持体に対するトナー粒子の
付着力も強くなるため転写性も低下してしまう。
【0006】従って、上述した特性を満足させるには種
々の技術的な問題が存在する。例えば、画質および転写
性を向上させるため小粒径球形トナー粒子を使用した場
合、球形トナー粒子がクリーニングブレードをすり抜け
て拭き残しが生じ、これが画像ノイズとなってしまう。
また、このような小粒径球形トナー粒子の流動性や転写
性をより向上させるためにシリカ微粒子やチタニア微粒
子等の外添剤を多量に使用すると、トナーに添加された
外添剤の量が増加するため、クリーニングブレードを通
過して感光体表面に固着する外添剤の量も増加し、この
外添剤が核となってこれに他のトナー成分がクリーニン
グの際にすそを引くように固着して感光体への固着(B
S)の問題が顕著になってしまう。BSが発生しないよ
うに上記外添剤の量を減らすと流動性が不十分になるば
かりでなく、耐刷時の現像装置内でのストレス等が原因
となってトナー凝集が生じ、ベタ画像中の白抜けの問題
が生じてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題を解決した静電潜像現像用トナーを提供することを目
的とする。
【0008】即ち、本発明は、画質や転写性に優れた静
電潜像現像用トナーを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、流動性に優れ、小粒径球
形トナーのクリーニング不良の問題および静電潜像担持
体へのトナー成分の付着の問題を解決した静電潜像現像
用トナーを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、フルカラー画像形成に適
した静電潜像現像用トナーを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも着
色剤およびバインダー樹脂を含有してなるトナー粒子
に、外添剤を混合添加してなる静電潜像現像用トナーに
おいて、前記トナー粒子の体積平均粒径が3〜7μm
で、下記式(1); SF1={100π×(最大長)2}/{4×(面
積)} (1) (式中、最大長はトナー粒子の投影像における最大長の
平均値を、面積はトナー粒子の投影面積の平均値を表
す。)で示されるトナー粒子の形状係数SF1の値が1
00〜130であり、前記外添剤として個数平均粒径が
5〜70nmで疎水性の無機微粒子Aと、個数平均粒径
が80〜800nmで1000nm以上の粒子の含有量
が20個数%以下である無機微粒子Bとを含有する静電
潜像現像用トナーに関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、小粒径化された球形ト
ナー粒子に特定の外添剤を使用することにより、上述し
た問題が解決できることを見出したものである。
【0013】本発明においては、体積平均粒径が3〜7
μmの範囲にあり、且つ上記式(1)で示される形状係
数SF1が100〜130であるトナー粒子を使用す
る。体積平均粒径が7μmより大きくなるとフルカラー
画像における階調再現性やキメを向上させるという効果
が十分に得られなくなり、3μmより小さいと画像形成
装置における取扱い(飛散等)が困難になる。また、S
F1が130より大きくなるとトナーを小粒径化した際
に転写不良が発生し易くなり、また流動性も低下する。
好ましいトナー粒子は体積平均粒径が4〜7μmであ
り、またSF1が103〜125、より好ましくは10
5〜120のものである。
【0014】なお、上記形状係数SF1は、例えばトナ
ーの1000倍に拡大した走査型電子顕微鏡写真を用い
てそのトナー撮像100個を無作為にサンプリングし、
その画像情報をインターフェイスを介して画像解析装置
(Luzex III;ニコレ社製)に導入して解析を行い上記
(1)式より算出して得られた値である。また、トナー
の体積平均粒径はコールターカウンターマルチサイザー
II(コールター社製)を用いて測定した。
【0015】一方、上述したトナー粒子は小粒径で球状
の形状を有しているため、その形状に起因して流動性は
向上しているが、フルカラートナーとして使用するには
まだ不十分であり、さらにこのトナー粒子は小粒径化に
より凝集性が低下している。このため本発明においては
個数平均粒径(平均1次粒径)が5〜70nm、好まし
くは5〜60nmで疎水性の無機微粒子Aを外添剤とし
て使用する。無機微粒子Aとしてはシリカ、チタニア、
アルミナ等を単独であるいは2種以上併用して使用可能
である。無機微粒子Aのトナー粒子に対する添加量は、
0.8〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.5重量
%、より好ましくは1.2〜2.0重量%である。0.
8重量%より少ないと上記トナー粒子の流動性や凝集性
を十分に向上させることができず、ハーフ画像のキメが
低下したり、トナー凝集による画像の白抜けの問題が生
じてしまう。一方、3.0重量%より多くなるとBSが
発生しやすくなり、これを防止するために必要となる後
述する無機微粒子Bの添加量も多くなるためコストアッ
プになり好ましくない。
【0016】好ましい無機微粒子Aとしては個数平均粒
径が5〜40nm、より好ましくは5〜30nmであ
り、また疎水化度が50以上のものである。無機微粒子
Aの添加量に対して流動性を効果的に向上させる観点か
ら、無機微粒子Aとして1種の微粒子を用いる場合は個
数平均粒径5〜40nmのものを使用する必要があり、
また2種以上の微粒子を併用する場合にも個数平均粒径
5〜40nmのものを使用することが好ましい。
【0017】無機微粒子Aを表面処理するための疎水化
剤としては、シランカップリング剤、チタネートカップ
リング剤、シリコーンオイル、シリコーンワニス等が使
用可能である。シランカップリング剤としては、例えば
ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチ
ルクロルシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリ
クロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ベンジル
ジメチルクロルシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピル
トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n
−ブチルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメ
トキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン等が使用可能であり、
シリコーンオイルとしては、例えばジメチルポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン等が使用可能である。
【0018】上記トナー粒子に無機微粒子Aを外添した
トナーは流動性および凝集性が改善されているが、その
一方で無機微粒子Aを0.8重量%以上添加しているた
め、無機微粒子Aの添加が原因となるBSの問題が生じ
てしまう。また、上記トナー粒子は小粒径で球状である
ためクリーニング不良(拭き残し)が生じやすいという
問題もある。これらの問題を解消するために、本発明に
おいては個数平均粒径が80〜800nm、好ましくは
100〜700nm、より好ましくは150〜600n
mで、1000nm以上の粒子の含有量が20個数%以
下、好ましくは10個数%以下である無機微粒子Bをト
ナー粒子に外添混合する。さらに好ましくは800nm
以上の粒子の含有量が20個数%以下、好ましくは10
個数%以下であるものである。このような無機微粒子B
を使用することにより、小粒径球形トナー粒子の拭き残
しの問題、無機微粒子Aの添加によって生じるBSの問
題を感光体の傷の発生等の弊害を伴うことなく解消する
ことができる。これは無機微粒子Bがクリーニングブレ
ードでその他の微粒子の通過を阻止する優れた特性を有
するためであると考えられる。
【0019】無機微粒子Bの個数平均粒径が80nmよ
り小さいとトナー粒子の拭き残し防止やBS防止の効果
が不十分となり、800nmより大きいとトナー粒子表
面から脱離しやすくなってトナー粒子表面に付着して存
在させることが困難になるとともに感光体を傷付け易く
なる。また、1000nm以上の粒子の含有量が20個
数%より多くなると、トナー中においてトナー粒子表面
に付着保持されずに遊離して存在する無機微粒子Bが増
加してしまい上記効果が低下する。また、個数平均粒径
が800nmより大きい場合や1000nm以上の粒子
の含有量が20個数%より多い場合には、透光性カラー
トナーとして使用した際にトナーの透光性に影響を及ぼ
したり、また、繰り返し画像形成を行った場合のブレー
ドクリーニング時に、あるいはフルカラー画像形成装置
等では転写ドラムによる押圧転写時に感光体を傷つけ易
くなる。
【0020】無機微粒子Bとしては、シリカ、チタニ
ア、アルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸
化クロム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム等の微粒子を単独であるいは2種以上併用して
使用可能である。好ましい無機微粒子はルチル型のチタ
ニアあるいはチタン酸ストロンチウムである。特に好ま
しいものはチタン酸ストロンチウムで、上記個数平均粒
径を有する焼結凝集体粒子を含有しているものである。
この焼結凝集体粒子はチタン酸ストロンチウムの1次粒
子の焼結凝集体で葡萄の房状の形状を有している。
【0021】無機微粒子Bはトナー粒子に対して0.3
〜5.0重量%、好ましくは0.5〜3.0重量%添加
する。添加量が0.3重量%より少ないとBS防止の効
果やカブリ防止等の効果が不十分となり、5重量%より
多いと特に特性面での影響はないもののコストアップに
つながり、また添加量が多くなりすぎるとカラートナー
の透光性を低下させる恐れがあるためである。
【0022】なお、無機微粒子Bは前記疎水化剤やアミ
ノカップリング剤、アミノシリコーンオイル等で表面処
理されていてもよい。
【0023】トナー粒子に対する上記無機微粒子Aおよ
びBの外添処理はヘンシェルミキサー等の混合機を用い
て混合することにより行うことができる。
【0024】本発明において、トナー粒子の製造方法は
従来よりトナー粒子の製法として公知の方法により得る
ことができ限定されるものではないが、粉砕法ではその
製法上トナーを小粒径化すると微小粒子の含有量が多く
なってしまうこと、およびトナー粒子形状が不定形とな
るためこれを球形化する処理が必要となること等から好
ましくない。従って、本発明では特に水系媒体等の湿式
中で造粒されたトナー粒子を用いることが好ましい。湿
式中で造粒されたトナー粒子としては、例えば、重合性
単量体を含有するトナー組成物を水系媒体中に懸濁造粒
し、この粒子中の重合性単量体を重合させることにより
得られたトナー粒子、あるいはバインダー樹脂とこれを
溶解可能な疎水性有機溶剤とを含有するトナー組成物を
水系媒体中に懸濁造粒し、この粒子中から有機溶剤を除
去することにより得られたトナー粒子等が挙げられる。
また、このように湿式中でトナー粒子を得る際にトナー
組成物として芯および被覆層を形成する材料を含有させ
て得られるカプセルトナー粒子も使用可能である。
【0025】上記重合性単量体を含有するトナー組成物
を水系媒体中に懸濁造粒し、この粒子中の重合性単量体
を重合させる方法に使用可能な重合性単量体としてはビ
ニル系の単量体が使用可能であり、例えば、スチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチ
レン、p−クロルスチレン等のスチレンまたはスチレン
誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ン等のエチレン系不飽和モノオレフィン類;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−
ペンチル、メタクリル酸イソペンチル、メタクリル酸ネ
オペンチル、メタクリル酸3−(メチル)ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウンデシ
ル、メタクリル酸ドデシル等のメタクリル酸アルキルエ
ステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリ
ル酸n−ペンチル、アクリル酸イソペンチル、アクリル
酸ネオペンチル、アクリル酸3−(メチル)ブチル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノ
ニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アク
リル酸ドデシル等のアクリル酸アルキルエステル類;ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等の
不飽和カルボン酸;アクリロニトリル、マレイン酸エス
テル、イタコン酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニル、ビニルメチルエチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテルおよびビニルイソブチルエーテル等が挙げられ
る。
【0026】また、重合開始剤としては油溶性の重合開
始剤が使用でき、例えば、2,2’ーアゾビス(2,4
ージメチルバレロニトリル、2,2’ーアゾビスイソブ
チロニトリル、1,1’ーアゾビス(シクロヘキサン−
1−カルボニトリル)、2,2’ーアゾビス−4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ系の重
合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカーボネ
ート、ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物系の重合
開始剤等が挙げられる。
【0027】また、水系媒体中に懸濁された粒子の安定
化を図るために分散安定剤を添加してもよく、例えばポ
リビニルアルコール、ゼラチン、トラガント、デンプ
ン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子;ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナト
リウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナ
トリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウ
ム、オレイン酸カルシウム等の界面活性剤、その他アル
ギン酸塩、カゼイン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、
炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、
タルク、水酸化チタン、金属酸化物等が挙げられる。
【0028】上記バインダー樹脂とこれを溶解可能な疎
水性有機溶剤とを含有するトナー組成物を水系媒体中に
懸濁造粒し、この粒子中から有機溶剤を除去する方法に
使用できるバインダー樹脂としては、公知のものを使用
することができ、例えばスチレン系樹脂、アルキルアク
リレートおよびアルキルメタクリレート等のアクリル系
樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエステル
系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、オレフィン
系樹脂、アミド系樹脂等を挙げることができ、これらを
単独でまたは混合して使用することができる。また、上
述した分散安定剤を使用してもよい。
【0029】このようなトナー粒子はバインダー樹脂お
よび着色剤以外に、荷電制御剤、ワックス等の所望の添
加剤を含有していてもよい。
【0030】本発明のトナーに用いる着色剤としては、
公知のものを使用することができ特に限定されるもので
はない。着色剤の含有量はバインダー樹脂100重量部
に対して2〜15重量部が好ましい。
【0031】荷電制御剤としては、公知の荷電制御剤を
使用することができ、特に限定されるものではない。ま
た、カラートナーに用いる荷電制御剤はカラートナーの
色調、光透過性に悪影響を及ぼさない無色、白色あるい
は淡色の荷電制御剤が使用可能であり、例えばサリチル
酸誘導体の亜鉛錯体等のサリチル酸金属錯体、カリック
スアレン系化合物、有機ホウ素化合物、含フッ素4級ア
ンモニウム塩系化合物等の荷電制御剤を使用することが
好ましい。上記サリチル酸金属錯体としては例えば特開
昭53−127726号公報、特開昭62−14525
5号公報等に記載のものが、カリックスアレン系化合物
としては例えば特開平2−201378号公報等に記載
のものが、有機ホウ素化合物としては例えば特開平2−
221967号公報等に記載のものが、また含フッ素4
級アンモニウム塩系化合物としては例えば特開平3−1
162号公報等に記載のものが使用可能である。このよ
うな荷電制御剤を添加する場合は、結着樹脂100重量
部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5.0重量部使用することが好ましい。
【0032】本発明のトナーは、キャリアと混合して用
いる2成分現像剤用トナーとして、またキャリアを使用
しない1成分現像剤用トナーとして使用可能である。
【0033】本発明のトナーと組み合わせて使用するキ
ャリアとしては、従来より二成分現像剤用のキャリアと
して公知のものを使用することができ、例えば、鉄やフ
ェライト等の磁性体粒子からなるキャリア、このような
磁性体粒子を樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、
あるいは磁性体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバイ
ンダー型キャリア等を使用することができる。これらの
キャリアの中でも、被覆樹脂としてシリコ−ン系樹脂、
オルガノポリシロキサンとビニル系単量体との共重合樹
脂(グラフト樹脂)またはポリエステル系樹脂を用いた
樹脂コートキャリアを使用することがトナースペント等
の観点から好ましく、特にオルガノポリシロキサンとビ
ニル系単量体との共重合樹脂にイソシアネートを反応さ
せて得られた樹脂で被覆したキャリアが、耐久性、耐環
境安定性および耐スペント性の観点から好ましい。上記
ビニル系単量体としてはイソシアネートと反応性を有す
る水酸基等の置換基を有する単量体を使用する必要があ
る。また、キャリアの体積平均粒径は20〜100μ
m、好ましくは20〜60μmのものを使用することが
高画質の確保とキャリアかぶり防止の観点から好まし
い。
【0034】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明するが、これに限定されるものではない。
【0035】(トナー粒子1の製造)スチレン170重
量部、n−ブチルアクリレート30重量部、シアン顔料
(C.I.ピグメントブルー15:3)10重量部、ス
チレンーメタクリル酸ーメタクリル酸メチル共重合体
(85:5:10、重量平均分子量58000)5重量
部、パラフィンワックス(融点70℃)40重量部、荷
電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E−81:オリエン
ト化学工業社製)5重量部、2,2’ーアゾビス(2,
4ージメチルバレロニトリル)10重量部、を混合して
重合性組成物を得た。次いで水酸化燐酸カルシウム4重
量%を分散させた水性媒体1200重量部に上記重合性
組成物を投入し、TKオートホモミクサー(特殊機化工
業社製)を用いて15分間攪拌して、水性媒体中に約5
μmの重合性組成物の微粒子を分散させた。その後窒素
雰囲気下で攪拌しながら80℃まで昇温し10時間反応
させた。冷却後、塩酸により水酸化燐酸カルシウムを溶
解した後、ろ過/水洗を繰り返し行った。その後、粒子
の乾燥を行った後、風力分級機で分級して体積平均粒径
4.9μmのトナー粒子1を得た。このトナー粒子1の
形状係数SF1は107であった。
【0036】(トナー粒子2の製造)スチレン165重
量部、n−ブチルアクリレート35重量部、シアン顔料
(C.I.ピグメントブルー15:3)13重量部、ポ
リエステル樹脂(ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸から得られたポリエステル樹
脂、重量平均分子量7000、酸価13KOHmg/
g)9重量部、パラフィンワックス(融点70℃)60
重量部、荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E−8
1:オリエント化学工業社製)2重量部、2,2’ーア
ゾビス(2,4ージメチルバレロニトリル)10重量
部、を混合して重合性組成物を得た。次いで水酸化燐酸
カルシウム4重量%を分散させた水性媒体1200重量
部に上記重合性組成物を投入し、TKオートホモミクサ
ー(特殊機化工業社製)を用いて15分間攪拌して、水
性媒体中に約6μmの重合性組成物の微粒子を分散させ
た。その後窒素雰囲気下で攪拌しながら80℃まで昇温
し10時間反応させた。冷却後、塩酸により水酸化燐酸
カルシウムを溶解した後、ろ過/水洗を繰り返し行っ
た。その後、粒子の乾燥を行った後、風力分級機で分級
して体積平均粒径6.1μmのトナー粒子2を得た。こ
のトナー粒子2の形状係数SF1は105であった。
【0037】(トナー粒子3の製造)スチレン165重
量部、n−ブチルアクリレート35重量部、シアン顔料
(C.I.ピグメントブルー15:3)13重量部、ポ
リエステル樹脂(ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸から得られたポリエステル樹
脂、重量平均分子量7000、酸価13KOHmg/
g)9重量部、パラフィンワックス(融点70℃)60
重量部、荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体:E−8
1:オリエント化学工業社製)2重量部、2,2’ーア
ゾビス(2,4ージメチルバレロニトリル)10重量
部、を混合して重合性組成物を得た。次いで水酸化燐酸
カルシウム4重量%を分散させた水性媒体1200重量
部に上記重合性組成物を投入し、TKオートホモミクサ
ー(特殊機化工業社製)を用いて15分間攪拌して、水
性媒体中に約6μmの重合性組成物の微粒子を分散させ
た。その後窒素雰囲気下で攪拌しながら80℃まで昇温
し10時間反応させた。得られたスラリーを、これと同
体積の直径1mmのガラスビーズのメディアとともに湿
式メディア型分散機に導入して1分間処理した。冷却後
350μmのメッシュでガラスビーズを除去し、その後
塩酸により水酸化燐酸カルシウムを溶解した後、ろ過/
水洗を繰り返し行った。その後、粒子の乾燥を行った
後、風力分級機で分級して体積平均粒径5.8μmのト
ナー粒子3を得た。このトナー粒子3の形状係数SF1
は123であった。
【0038】(トナー粒子4の製造)ポリエステル樹脂
(ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物/ビス
フェノールAエチレンオキサイド付加物/フマール酸/
テレフタル酸から得られたポリエステル樹脂、軟化点1
00℃、ガラス転移点が58℃、酸価3.5KOHmg
/g)100重量部をトルエン400重量部に溶解した
溶液と、シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:
3)6重量部と、荷電制御剤(サリチル酸亜鉛錯体:E
−84:オリエント化学工業社製)2重量部とをボール
ミルに入れ3時間混合分散させて着色樹脂溶液を得た。
得られた着色樹脂溶液100重量部をTKオートホモミ
クサー(特殊機化工業社製)を用いて攪拌し、ここに水
酸化燐酸カルシウム3.5重量%を分散させ且つラウリ
ル硫酸ナトリウム0.1重量%を溶解させた水性媒体を
徐々に添加した。水性媒体を約150重量部添加したと
ころで転相が生じた。この時点で水性媒体の添加を止め
さらに10分間攪拌した。攪拌終了後、65℃、80m
mHgの条件下でトルエンを除去し、塩酸により水酸化
燐酸カルシウムを溶解した後、ろ過/水洗を繰り返し行
った。その後、粒子の乾燥を行った後、風力分級機で分
級して体積平均粒径5.1μmのトナー粒子4を得た。
このトナー粒子4の形状係数SF1は112であった。
【0039】(トナー粒子5の製造)スチレン−アクリ
ル共重合樹脂(スチレン/nーブチルアクリレートから
得られたスチレン−アクリル共重合樹脂、軟化点75.
3℃、ガラス転移点40.5℃)100重量部、シアン
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)6重量部、
ポリエステル樹脂(ビスフェノールAプロピレンオキサ
イド付加物/テレフタル酸/ドデセニル無水コハク酸か
ら得られたポリエステル樹脂、軟化点110℃、ガラス
転移点63℃、酸価10KOHmg/g)15重量部、
ポリプロピレンワックス(ビスコール550P;三洋化
成社製)5重量部を混合した後、混合物を2軸押出混練
機で混練し冷却後粉砕した。この粉砕物40重量部、ス
チレン50重量部、n−ブチルアクリレート15重量
部、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル2.5重量
部を混合して重合性組成物を得た。次いで水酸化燐酸カ
ルシウム4重量%を分散させた水性媒体560重量部と
上記重合性組成物240重量部をTKオートホモミクサ
ー(特殊機化工業社製)を用いて5℃で2分間攪拌し
た。次に窒素雰囲気下で攪拌しながら85℃まで昇温し
10時間反応させた。冷却後、塩酸により水酸化燐酸カ
ルシウムを溶解した後、ろ過/水洗を繰り返し行った。
その後、粒子の乾燥を行った後、風力分級機で分級して
体積平均粒径4.8μmで外殻がポリエステルであるト
ナー粒子5を得た。このトナー粒子5の形状係数SF1
は108であった。
【0040】(トナー粒子6〜7の製造)トナー粒子4
の製造で用いたポリエステル樹脂とマゼンタ顔料(C.
I.ピグメントブルー15:3)とを樹脂:顔料が7:
3の重量比になるように加圧ニーダーに仕込み混練し
た。得られた混練物を冷却後フェザーミルにより粉砕し
顔料マスターバッチを得た。
【0041】上記ポリエステル樹脂93重量部、上記顔
料マスターバッチ10重量部、荷電制御剤(サリチル酸
亜鉛錯体:E−84:オリエント化学工業社製)2重量
部をヘンシェルミキサーで混合した後、混合物を2軸押
出混練機で混練した。得られた混練物を冷却した後、フ
ェザーミルで粗粉砕、ジェットミルで微粉砕し、さらに
風力分級機で分級し、微粉砕および分級条件の調整によ
り体積平均粒径が3.1μmで形状係数SF1が157
のトナー粒子6、体積平均粒径が5.3μmで形状係数
SF1が161のトナー粒子7および体積平均粒径が
7.4μmで形状係数SF1が168のトナー粒子8を
得た。
【0042】(キャリア製造例)攪拌器、コンデンサ
ー、温度計、窒素導入管、滴下装置を備えた容量500
mlのフラスコにメチルエチルケトンを100重量部仕
込んだ。別に窒素雰囲気下80℃でメチルメタクリレ−
トを36.7重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
−トを5.1重量部、3−メタクリロキシプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シランを58.2重量部およ
び1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニ
トリルを1重量部を、メチルエチルケトン100重量部
に溶解させて得られた溶液を2時間にわたり反応容器中
に滴下し5時間熟成させた。
【0043】得られた樹脂に対して、架橋剤としてイソ
ホロンジイソシアネ−ト/トリメチロ−ルプロパンアダ
クト(NCO%=6.1%)をOH/NCOモル比率が
1/1となるように調整した後メチルエチルケトンで希
釈して固形比3重量%であるコート樹脂溶液を調整し
た。
【0044】コア材として焼成フェライト粉F−300
(体積平均粒径:50μm、パウダ−テック社製)を用
い、上記コート樹脂溶液をコア材に対する被覆樹脂量が
1.5重量%になるようにスピラコ−タ−(岡田精工社
製)により塗布・乾燥した。得られたキャリアを熱風循
環式オーブン中にて160℃で1時間放置して焼成し
た。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmと7
5μmのスクリーンメッシュを取り付けたフルイ振とう
器を用いて解砕し、樹脂被覆キャリアを得た。
【0045】(実施例1)上記で得られたトナー粒子1
に対して、疎水性チタニア微粒子(平均1次粒径30n
mのアナターゼ型チタニア微粒子をnーブチルトリメト
キシシランで疎水化処理したもの、疎水化度60)1.
5重量%と、チタン酸ストロンチウム微粒子(個数平均
粒径500nm、1000nm以上の粒子の含有量10
個数%)1.5重量%をヘンシェルミキサーで混合しト
ナー1を得た。
【0046】(実施例2)実施例1において、チタン酸
ストロンチウム微粒子として個数平均粒径200nm、
1000nm以上の粒子の含有量0個数%のものを使用
する以外は同様にしてトナー2を得た。
【0047】(実施例3)実施例1において、チタン酸
ストロンチウム微粒子に代えてルチル型チタニア微粒子
(個数平均粒径400nm、1000nm以上の粒子の
含有量5個数%)を使用する以外は同様にしてトナー3
を得た。
【0048】(実施例4)実施例1において、チタン酸
ストロンチウム微粒子に代えてシリカ微粒子(個数平均
粒径500nm、1000nm以上の粒子の含有量10
個数%)を使用する以外は同様にしてトナー4を得た。
【0049】(実施例5)実施例1において、疎水性チ
タニア微粒子として平均1次粒径15nmのアナターゼ
型チタニア微粒子をnーブチルトリメトキシシランで疎
水化処理した微粒子(疎水化度60)を使用する以外は
同様にしてトナー5を得た。
【0050】(実施例6)実施例1において、疎水性チ
タニア微粒子に代えて疎水性シリカ微粒子(平均1次粒
径20nmのシリカ微粒子をヘキサメチルジシラザンで
疎水化処理したもの、疎水化度60)を使用する以外は
同様にしてトナー6を得た。
【0051】(実施例7)実施例1において、疎水性チ
タニア微粒子の添加量を0.7重量%に変更し、さらに
平均1次粒径50nmのアナターゼ型チタニア微粒子を
nーブチルトリメトキシシランで疎水化処理した疎水化
度60の疎水性チタニア微粒子0.8重量%を添加する
以外は同様にしてトナー7を得た。
【0052】(実施例8)実施例1において、トナー粒
子2を使用すること以外は同様にしてトナー8を得た。
【0053】(実施例9)実施例1において、トナー粒
子3を使用すること以外は同様にしてトナー9を得た。
【0054】(実施例10)実施例1において、トナー
粒子4を使用すること以外は同様にしてトナー10を得
た。
【0055】(実施例11)実施例1において、トナー
粒子5を使用すること以外は同様にしてトナー11を得
た。
【0056】(比較例1)疎水性チタニア微粒子の添加
量を0.5重量%にすること、およびチタン酸ストロン
チウム微粒子を添加しないこと以外は実施例1と同様に
してトナー12を得た。
【0057】(比較例2)比較例1において、疎水性チ
タニア微粒子の添加量を1.5重量%にすること以外は
同様にしてトナー13を得た。
【0058】(比較例3)実施例1において、チタン酸
ストロンチウム微粒子として個数平均粒径1000n
m、1000nm以上の粒子の含有量50個数%のもの
を使用する以外は同様にしてトナー14を得た。
【0059】(比較例4)実施例1において、トナー粒
子6を使用すること以外は同様にしてトナー15を得
た。
【0060】(比較例5)実施例1において、トナー粒
子7を使用すること以外は同様にしてトナー16を得
た。
【0061】(比較例6)実施例1において、トナー粒
子8を使用すること以外は同様にしてトナー17を得
た。
【0062】(現像剤の調整)トナー1〜17を上記製
造例で得られたキャリアと、トナー混合比が5重量%と
なるように混合して現像剤を調整した。これらの現像剤
についてデジタルフルカラー複写機CF900(ミノル
タ社製)を用いてN/N環境下(25℃、50%)でB
/W15%の画像を5000枚耐刷し、以下の評価を行
った。結果を表1に示す。
【0063】(凝集性(白抜け))各現像剤について、
CF900を用いてN/N環境下でB/W15%の画像
を5000枚耐刷した。耐刷後A3の紙上に全面ベタ画
像(ID=1.2)を3枚画出しし、以下の基準で評価
を行い3枚の平均値を評価結果とした。評価基準は、ベ
タ画像中に2mm2 以上の大きさでベタ画像のIDの1
/2以下のIDの画像ムラ(白抜け)が発生している場
合を×、上記白抜けは発生していないが画像中に0.3
μm程度の凝集物の核が観察されその周囲の画像濃度が
若干低下している部分が画像中に3個所以上認められる
ものを△、3個所未満であるものを○、全く生じていな
いものを◎とした。
【0064】(階調性(ハーフトーン画像のキメ))0
〜256階調のグラデーションパターンを作成して、ハ
イライト部からベタ部までザラツキ感のない均一な画像
が得られているものを○、ハイライト部においてザラツ
キ感はあるものの実用上問題のないものを△、中間濃度
域からハイライト部においてザラツキ感やムラが生じて
いるものを×として評価した。
【0065】(クリーニング拭き残し)耐刷後の有機感
光体上を目視観察した際にクリーニングブレードをすり
抜けたトナー粒子の付着が見られないものを○、若干ト
ナー粒子の付着は見られるものの画像上にはノイズが見
られないものを△、トナー粒子の付着が見られ画像上に
もノイズが生じているものを×として評価した。
【0066】(感光体上のトナー成分の固着(BS))
耐刷後の有機感光体上の目視観察による評価および電子
顕微鏡観察による評価、および耐刷後のべた画像の目視
観察による評価を行った。電子顕微鏡観察によっても感
光体上に外添剤の固着が認められなかったものを◎、電
子顕微鏡観察では感光体上に外添剤の固着が認められる
ものの、目視観察では外添剤の固着が認められず、また
画像ノイズも発生していないものを○、目視観察で感光
体上に外添剤やトナー成分の固着が認められるものの画
像ノイズの生じていないものを△、目視観察で感光体上
に外添剤やトナー成分の固着が認められ、画像上にもこ
れがノイズとして認められるものを×とした。
【0067】(感光体傷)耐刷後の有機感光体表面の目
視評価を行い、感光体表面に傷がないものを○、感光体
表面が薄く曇ったように見えるものを△、感光体表面に
引っ掻き傷が見られるものを×として評価した。
【0068】(転写性)転写性についてはデジタル複写
機(Di30;ミノルタ社製)を用いて感光体上にパッ
チパターンを現像し、これを転写紙に転写した直後にこ
の転写紙を抜き取り、感光体上のトナー付着量に対する
転写紙上のトナー付着量の割合を転写効率とし、転写効
率95%以上を◎、90%以上95%未満を○、85%
以上90%未満を△、85%未満を×として評価した。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、画質や転写性に優れた
静電潜像現像用トナーを提供することができる。
【0071】また、本発明によれば、流動性に優れ、小
粒径球形トナーのクリーニング不良の問題および静電潜
像担持体へのトナー成分の付着の問題を解決した静電潜
像現像用トナーを提供することができる。
【0072】また、本発明によれば、フルカラー画像形
成に適した静電潜像現像用トナーを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 洋幸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
    を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加してな
    る静電潜像現像用トナーにおいて、前記トナー粒子の体
    積平均粒径が3〜7μmで、下記式(1); SF1={100π×(最大長)2}/{4×(面
    積)} (1) (式中、最大長はトナー粒子の投影像における最大長の
    平均値を、面積はトナー粒子の投影面積の平均値を表
    す。)で示されるトナー粒子の形状係数SF1の値が1
    00〜130であり、前記外添剤として個数平均粒径が
    5〜70nmで疎水性の無機微粒子Aと、個数平均粒径
    が80〜800nmで1000nm以上の粒子の含有量
    が20個数%以下である無機微粒子Bとを含有すること
    を特徴とする静電潜像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 前記無機微粒子Aの添加量がトナー粒子
    に対して0.8重量%以上であり無機微粒子Bの添加量
    がトナー粒子に対して0.5〜5重量%であることを特
    徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 前記トナー粒子が水系媒体中で造粒され
    た粒子であることを特徴とする請求項1記載の静電潜像
    現像用トナー。
  4. 【請求項4】 前記トナー粒子が、重合性単量体を含む
    トナー組成物を水系媒体中に造粒し、この粒子中の重合
    性単量体を重合させることにより得られたトナー粒子で
    あることを特徴とする請求項3記載の静電潜像現像用ト
    ナー。
  5. 【請求項5】 前記トナー粒子が、バインダー樹脂とこ
    れを溶解可能な有機溶剤とを含むトナー組成物を水系媒
    体中に造粒し、この粒子中から有機溶剤を除去すること
    により得られたトナー粒子であることを特徴とする請求
    項3記載の静電潜像現像用トナー。
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