JP2005215033A - 正帯電性トナー - Google Patents
正帯電性トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005215033A JP2005215033A JP2004018325A JP2004018325A JP2005215033A JP 2005215033 A JP2005215033 A JP 2005215033A JP 2004018325 A JP2004018325 A JP 2004018325A JP 2004018325 A JP2004018325 A JP 2004018325A JP 2005215033 A JP2005215033 A JP 2005215033A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particles
- silica fine
- positively chargeable
- particles
- chargeable toner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】 着色樹脂粒子と外添剤とを含有する正帯電性トナーであって、 該外添剤が、表面がアミノ基含有化合物で処理されており、疎水化度が40%以上であり、帯電量が−500〜0μc/gであるシリカ微粒子(A)と、帯電量が500〜1000μc/gであるシリカ微粒子(B)を含有することを特徴とする正帯電性トナー。
【選択図】 なし
Description
また、本出願人は、特許文献2に、着色樹脂粒子と外添剤とを含有し、外添剤として、個数平均粒径が5〜30nmであり、特定の処理剤で疎水化処理されたシリカ微粒子(A)と、個数平均粒径が30〜100nmであるシリカ微粒子(B)を含有する静電潜像現像用トナーを開示している。しかしながら、特許文献2に開示されたトナーでも、前記高温状態に保存された後のかぶりの発生や耐久性の低下の抑制が十分でなく、更なる改善が望まれていた。
上記正帯電性トナーを用いることにより、かぶりの発生を少なくし、耐久性を向上させることができる。
本発明の正帯電性トナーは、着色樹脂粒子と外添剤とを含有する。本発明では、通常、外添剤は着色樹脂粒子に付着しているか、部分的に埋め込まれている。また、外添剤は、その一部が着色樹脂粒子から脱落していても構わない。
本発明の正帯電性トナーを構成する外添剤は、後述するシリカ微粒子(A)及びシリカ微粒子(B)を含有する。外添剤として、シリカ微粒子(A)及び(B)を併用することにより、かぶりの発生が少なく、耐久性に優れる正帯電性トナーを得ることができる。
本発明の正帯電性トナーに含有されるシリカ微粒子(A)は、上記帯電量を有していれば、その調整法は限定されないが、未処理のシリカ微粒子100重量部に対し、アミノ基含有化合物を、0.1〜10重量部用いることが好ましい。
本発明の正帯電性トナーを構成する外添剤に含有されるシリカ微粒子(A)は、体積基準分布において、小粒径側から積算して、10%に該当する粒径をDv10とし、同じく50%に該当する粒径をDv50とした場合、Dv50とDv10との比(Dv50/Dv10)は1.8以上であることが好ましく、2以上であることが更に好ましい。Dv50/Dv10が1.8以上であると、ブロッキングや感光体でのフィルミングを抑制できる正帯電性トナーを得ることができる。
シリカ微粒子(A)の粒径及び粒径分布の測定方法としては特に制限はないが、例えばシリカ微粒子(A)を水に分散させ、そのシリカ微粒子(A)の分散液をレーザー式粒度分布測定装置(日機装(株)製:商品名「マイクロトラックUPA150)等を用いて測定することができる。
なお、本明細書において、球形度とは、粒子の絶対最大長を直径とした円の面積(Sc)を粒子の実質投影面積(Sr)で割った値(Sc/Sr)のことを意味し、以下のようにして測定することができる。
球形度は、シリカ微粒子(A)の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID(ニレコ社製)により、フレーム面積に対する粒子の面積率を最大2%、トータル処理数を100個の条件で測定し、得られた100個のシリカ微粒子(A)の球形度を平均して求められる。
本発明に用いるシリカ微粒子(A)及びシリカ微粒子(B)の使用割合は、30:70〜70:30が好ましく、40:60〜60:40が更に好ましい。使用割合がこの範囲にあると、かぶりの発生を抑制できるので好ましい。
結着樹脂の具体例としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の従来からトナーに広く用いられている樹脂を挙げることができる。
イエロー着色剤としては、例えば、アゾ系着色剤、縮合多環系着色剤等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントイエロー3、12、13、14、15、17、62、65、73、74、83、90、93、97、120、138、155、180、181、185および186等が挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、アゾ系着色剤、縮合多環系着色剤等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントレッド31、48、57、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、144、146、149、150、163、170、184、185、187、202、206、207、209、251、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物およびその誘導体、アントラキノン化合物等が利用できる。具体的にはC.I.ピグメントブルー2、3、6、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、17、および60等が挙げられる。
着色剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、好ましくは1〜10重量部である。
離型剤は1種あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
離型剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通常、0.1〜20重量部であり、好ましくは5〜15重量部である。
これらの共重合体に含有される4級アンモニウム(塩)基を有する単量体単位量は、好ましくは0.5〜15質量%であり、更に好ましくは1〜10質量%である。含有量がこの範囲にあると、正帯電性トナーの帯電量を制御し易く、かぶりの発生を少なくすることができる。
帯電制御樹脂のガラス転移温度は、好ましくは40〜80℃であり、更に好ましくは45〜75℃であり、最も好ましくは45〜70℃である。ガラス転移温度が上記範囲にあると、保存性や定着性の低下を抑制することができる。
上述した帯電制御剤の量は、結着樹脂100重量部に対して、通常0.01〜20重量部であり、好ましくは0.3〜10重量部である。
通常、このコアシェル型粒子のコア層は前記結着樹脂及び着色剤で構成され、必要に応じて帯電制御剤、離型剤が含有され、シェル層は結着樹脂のみで構成される。
シェル層の割合を上記割合にすることにより、正帯電性トナーの保存性と低温での定着性を兼備することができる。
コアシェル型粒子のコア粒子径およびシェル層の厚みは、電子顕微鏡により観察できる場合は、その観察写真から無作為に選択した粒子の大きさおよびシェル厚みを直接測ることにより得ることができ、電子顕微鏡でコアとシェルとを観察することが困難な場合は、コア粒子の粒径および正帯電性トナー製造時に用いたシェルを形成する単量体の量から算定することができる。
着色樹脂粒子の体積平均粒径及び個数平均粒径は、例えば、マルチサイザー(ベックマン・コールター社製)等を用いて測定することができる。
着色樹脂粒子の球形度は、シリカ微粒子(A)と同様にして測定することができる。
次に、懸濁重合法により着色樹脂粒子を製造する方法について詳細に説明する。本発明の正帯電性トナーを構成する着色樹脂粒子は、結着樹脂の原料である重合性単量体に、着色剤、帯電制御剤及びその他の添加剤を溶解あるいは分散させ、分散安定化剤を含有する水系分散媒中で重合開始剤を添加して重合し、濾過、洗浄、脱水及び乾燥することにより製造することができる。
モノビニル単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボニル等の(メタ)アクリル系単量体;エチレン、プロピレン、ブチレン等のモノオレフィン単量体;等が挙げられる。
モノビニル単量体は、単独で用いても、複数の単量体を組み合わせて用いても良い。これらモノビニル単量体のうち、芳香族ビニル単量体単独、芳香族ビニル単量体と(メタ)アクリル系単量体との併用などが好適に用いられる。
マクロモノマーは、前記モノビニル単量体を重合して得られる重合体のガラス転移温度よりも、高いガラス転移温度を有する重合体を与えるものが好ましい。
マクロモノマーの量は、モノビニル単量体100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好ましくは0.03〜5重量部、さらに好ましくは0.05〜1重量部である。
上記難水溶性の金属水酸化物のコロイドは、その個数粒径分布において、小粒径側から起算した個数累計が50%である粒径(Dp50)が0.5μm以下で、上記と同様に小粒径側から起算した個数累計が90%である粒径(Dp90)が1μm以下であることが好ましい。コロイドの粒径が大きくなると重合の安定性が崩れるとともに正帯電性トナーの安定性が低下する場合がある。
コア粒子が分散している水系分散媒体中に、シェルを形成するための重合性単量体(シェル用重合性単量体)と重合開始剤を添加し、重合することでコアシェル構造を有する着色樹脂粒子を得ることができる。
シェルを形成する具体的な方法としては、コア粒子を得るために行った重合反応の反応系にシェル用重合性単量体を添加して継続的に重合する方法、または別の反応系で得たコア粒子を仕込み、これにシェル用重合性単量体を添加して重合する方法などを挙げることができる。
シェル用重合性単量体は反応系中に一括して添加しても、またはプランジャポンプなどのポンプを使用して連続的もしくは断続的に添加してもよい。
水系分散媒中から着色樹脂粒子を濾過脱水する方法は特に制限されない。例えば、遠心濾過法、真空濾過法、加圧濾過法などを挙げることができる。これらのうち遠心濾過法が好適である。
着色樹脂粒子の体積平均粒径(Dv)及び粒径分布、すなわち体積平均粒径と個数平均粒径(Dp)との比(Dv/Dp)は、マルチサイザー(ベックマン・コールター社製)により測定した。マルチサイザーによる体積平均粒径及び粒径分布の測定は、アパーチャー径:100μm、媒体:イソトンII、濃度:10%、測定粒子個数:100,000個の条件により実施した。
シリカ微粒子0.5gを100ml容量のビーカーに入れ、界面活性剤を数滴滴下し、イオン交換水50mlを加え、超音波ホモジナイザーUS−150Tを用いて5分間分散させた後、マイクロトラックUPA150(日機装社製)を用いて体積平均粒径及び粒径分布を測定した。
着色樹脂粒子及びシリカ微粒子(A)の絶対最大長を長径とした円の面積(Sc)を粒子の実質投影面積(Sr)で割った値の球形度(Sc/Sr)は、各粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID((株)ニレコ製)により、フレーム面積に対する粒子の面積率:最大2%、トータル処理粒子数:100個の条件で測定し、計算した100個についての平均値を球形度とした。
シリカ微粒子の疎水化度はメタノール法により求めた。
シリカ微粒子0.2gを500mlのビーカーに入れ、純水50mlを加え、マグネチックスターラーで撹拌しながら、液面下へメタノールを加えた。液面上に微粒子が認められなくなった点を終点とし、下記式により疎水化度を算出した。
疎水化度(%)=(X/(50+X))×100
上記式において、Xはメタノールの使用量(ml)である。
予め秤量してある100mlのメスシリンダーに、測定するシリカ微粒子を振動を加えないようにして徐々に添加した。100mlに達したときにメスシリンダーごと重量を測定し、シリカ微粒子を加える前と後の重量の差を計算し、その値を10倍してシリカ微粒子(A)の嵩密度(g/l)とした。
シリカ微粒子0.1g及びキャリア(パウダーテック社製、商品名「EF80B2」)49.9gを30mlのガラス瓶に秤り取り、温度23℃、湿度50%の環境下で一昼夜放置した後、ボールミルを用いて150rpmで30分間撹拌した。撹拌したシリカ微粒子とキャリアの混合物を0.2g秤り取り、ブローオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル社製)を用いて、窒素圧1.0kgf/m2の窒素にて60秒間ブローを行い、測定値からシリカ微粒子の帯電量(μc/g)を算出した。
比表面積測定装置(島津製作所製、商品名「フローソープ2300」を用いて、シリカ微粒子表面に窒素ガスを吸着させて測定した。
市販の非磁性一成分現像方式のプリンター(18枚機)にコピー用紙をセットし、現像装置に正帯電性トナーを入れ、温度23℃及び湿度50%の(N/N)環境下で一昼夜放置後、5%印字濃度で連続印字を行い、100枚印字時に、白ベタ印字を行い、現像後の感光体上にあるトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ810−3−18)に付着させた。その粘着テープを新しい印字用紙に貼り付け、その白色度(B)を白色度計(日本電色社製)で測定した。同時に、粘着テープだけを印字用紙に貼り付け、その白色度(A)を測定した。この白色度の差(A−B)をかぶり値(%)とした。この値が小さい方が、かぶりが少ないことを示す。
また、正帯電性トナーを、密閉できる容器に温度23℃及び湿度50%の環境下で入れて密閉した。この容器を、温度50℃の環境下に5日間保存した後、開封して、温度23℃及び湿度50%の環境下に戻した。容器内から正帯電性トナーを取り出し、この正帯電性トナーを用いて上記と同様にしてかぶり値を測定した。これを、高温保存後のかぶり値とした。
(8)で用いたプリンターの現像装置にトナーを入れ、温度23℃、湿度50%の(N/N)環境下で一昼夜放置した後、5%濃度で初期から連続印字を行い、500枚毎に白ベタ印字を行った。(8)と同様にしてかぶり値を測定し、この値が1.0%以下を維持できる連続印字枚数を15,000枚まで調べた。なお、表中に15,000枚以上とあるのは、15,000枚で、かぶり値が1.0%以下であったことを示す。
また、正帯電性トナーを、密閉できる容器に温度23℃及び湿度50%の環境下で入れて密閉した。この容器を、温度50℃の環境下に5日間保存した後、開封して、温度23℃及び湿度50%の環境下に戻した。容器内から正帯電性トナーを取り出し、この正帯電性トナーを用いて上記と同様にして耐久性を調べた。これを、高温保存後の耐久性とした。
(8)で用いたプリンターの現像装置に正帯電性トナーを入れ、温度35℃、湿度80%の(H/H)環境下、温度10℃、湿度20%の(L/L)環境下に一昼夜放置した後、(8)と同様にして、100枚目印字時のかぶり値を測定した。
シリカ粉末(平均粒子径:2μm、最大粒子径:60μm)、及び金属シリコン粉末(平均粒子径:10μm、最大粒子径:100μm)の混合粉末(シリカ粉末のSiO2分1.0モルに対して、金属シリコン粉末は0.8モル)100部と純水50部とを混合し、この混合原料を2000℃に加熱した電気炉に連続供給した。また、混合原料の送入と同一の方向から水素ガスを導入し、水素ガス及び発生したガスを反対方向上部に設けた排気ブロワーで吸引し、更に空気と接触させ(400Nm3/hr)、冷却しながらバグフィルターでシリカ微粒子を捕集した。捕集したシリカ微粒子を風力分級機を用いて分級を行い、一次粒子の体積平均粒子径が0.11μm、Dv50/Dv10が2.14、球形度が1.10、窒素吸着によるBET比表面積が30m2/gのシリカ微粒子を得た。
次いで、上記シリカ微粒子200部を攪拌機付きステンレス製容器中にて撹拌し、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1.2部及びヘキサメチルジシラザン1.4部を噴霧した。噴霧終了後、窒素雰囲気下にて60℃で10時間保持し、更に150℃に昇温して5時間保持した後、窒素気流により残存揮発性成分を除去してシリカ微粒子A1を得た。得られたシリカ微粒子A1の帯電量は−80μc/gであり、窒素吸着によるBET比表面積は24m2/gであり、疎水化度は58%であり、嵩密度は130g/lであった。
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを1.0部用い、ヘキサメチルジシラザンに代え、シリコーンオイル(信越化学社製、商品名「KF−96」)3.0部を用いた以外は、製造例1と同様に操作を行い、シリカ微粒子A2を得た。得られたシリカ微粒子A2の帯電量は−240μc/gであり、窒素吸着によるBET比表面積は22m2/gであり、疎水化度は62%であり、嵩密度は160g/lであった。
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを1.7部用い、ヘキサメチルジシラザンを1.4部用いた以外は、製造例1と同様に操作を行い、シリカ微粒子A3を得た。得られたシリカ微粒子A3の帯電量は100μc/gであり、窒素吸着によるBET比表面積は21m2/gであり、疎水化度は59%であり、嵩密度は130g/lであった。
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを0.1部用い、ヘキサメチルジシラザンを1.4部用いた以外は、製造例1と同様に操作を行い、シリカ微粒子A4を得た。得られたシリカ微粒子A4の帯電量は−780μc/gであり、窒素吸着によるBET比表面積は25m2/gであり、疎水化度は66%であり、嵩密度は140g/lであった。
気相法で製造された、Dv50/Dv10が2.86、球形度が1.38、窒素吸着によるBET比表面積が50m2/gのシリカ微粒子(日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL50」)200部に、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン2.0部及びシリコーンオイル(信越化学社製、商品名「KF−96」)4.0部を用い、製造例1と同様に操作を行い、シリカ微粒子の表面処理を行いシリカ微粒子A5を得た。得られたシリカ微粒子A5の帯電量は800μc/gであり、窒素吸着によるBET比表面積は38m2/gであり、疎水化度は85%であり、嵩密度は45g/lであった。
スチレン87部、n−ブチルアクリレート13部、ジビニルベンゼン0.5部、カーボンブラック(三菱化学社製、商品名「#25B」)6部、ポリメタクリル酸エステルマクロモノマー(東亜合成化学工業社製、商品名「AA6」、ガラス転移温度(Tg):94℃)0.25部、帯電制御樹脂(スチレン82%、n−ブチルアクリレート11%及びN,N−ジエチル−N−メチル−(2−メタクリロイルオキシ)エチルアンモニウム−p−トルエンスルホナート7%を重合してなる樹脂、重量平均分子量:12,000、Tg:67℃)1部、ペンタエリスリトールテトラミリステート10部、及びt−ドデシルメルカプタン1.5部を室温下、ビーズミルで分散させ、均一な重合性単量体組成物混合液を得た。
上述のようにして得られた着色樹脂粒子100部に、製造例1で得られたシリカ微粒子A1を1.0重量部、シリカ微粒子BとしてTG820F(キャボット社製、帯電量:800μc/g、窒素吸着によるBET比表面積:180m2/g)0.8部を添加し、ヘンシェルミキサーを用いて1,400rpmの回転数で8分間混合し、本発明の正帯電性トナーを得た。得られた正帯電性トナーについて、上述した評価を行った。評価結果を表1に示す。
シリカ微粒子A1に代え、製造例2で得られたシリカ微粒子A2を用いた以外は、実施例1と同様にして操作を行い、正帯電性トナーを得た。得られた正帯電性トナーの特性及び画像等の評価を実施例1と同様にして行った。その結果を表1に示す。
シリカ微粒子A1に代え、製造例3で得られたシリカ微粒子A3を用いた以外は、実施例1と同様にして操作を行い、正帯電性トナーを得た。得られた正帯電性トナーの特性及び画像等の評価を実施例1と同様にして行った。その結果を表1に示す。
シリカ微粒子A1に代え、製造例4で得られたシリカ微粒子A4を用いた以外は、実施例1と同様にして操作を行い、正帯電性トナーを得た。得られた正帯電性トナーの特性及び画像等の評価を実施例1と同様にして行った。その結果を表1に示す。
シリカ微粒子A1に代え、製造例5で得られたシリカ微粒子A5を用いた以外は、実施例1と同様にして操作を行い、正帯電性トナーを得た。得られた正帯電性トナーの特性及び画像等の評価を実施例1と同様にして行った。その結果を表1に示す。
外添剤として用いたシリカ微粒子Aの帯電量が、本発明で規定する範囲外である、比較例1〜3の正帯電性トナーは、高温保存後にかぶりが発生するか、環境安定性が良好でない。
これに対し、本発明の実施例1及び実施例2の正帯電性トナーは、高温保存後であってもかぶりの発生が少なく、環境安定性に優れるものである。
Claims (5)
- 着色樹脂粒子と外添剤とを含有する正帯電性トナーであって、
該外添剤が、表面がアミノ基含有化合物で処理されており、疎水化度が40%以上であり、帯電量が−500〜0μc/gであるシリカ微粒子(A)と、帯電量が500〜1000μc/gであるシリカ微粒子(B)を含有することを特徴とする正帯電性トナー。 - シリカ微粒子(A)の窒素吸着によるBET比表面積が10〜80m2/gである、請求項1に記載の正帯電性トナー。
- シリカ微粒子(B)の窒素吸着によるBET比表面積が150〜300m2/gである、請求項1に記載の正帯電性トナー。
- シリカ微粒子(A)の嵩密度が50〜250g/lである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の正帯電性トナー。
- シリカ微粒子(A)が、一次粒子の体積平均粒径が0.1〜1.0μmであり、球形度が1〜1.3であり、小粒径側から起算した体積累計が10%に該当する粒径をDv10とし、同じく50%に該当する粒径をDv50とした場合、Dv50/Dv10が1.8以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の正帯電性トナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004018325A JP2005215033A (ja) | 2004-01-27 | 2004-01-27 | 正帯電性トナー |
PCT/JP2005/000984 WO2005071492A1 (ja) | 2004-01-27 | 2005-01-26 | 正帯電性トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004018325A JP2005215033A (ja) | 2004-01-27 | 2004-01-27 | 正帯電性トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005215033A true JP2005215033A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34902882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004018325A Pending JP2005215033A (ja) | 2004-01-27 | 2004-01-27 | 正帯電性トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005215033A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241927A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2010128312A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2011051874A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-03-17 | Tokuyama Corp | 表面処理シリカ |
JP2012208495A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | トナー並びに現像剤、画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
WO2016027674A1 (ja) * | 2014-08-18 | 2016-02-25 | 日本ゼオン株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06348057A (ja) * | 1993-06-11 | 1994-12-22 | Canon Inc | 正帯電性静電荷像現像用現像剤 |
JPH0743927A (ja) * | 1993-07-27 | 1995-02-14 | Mita Ind Co Ltd | 非磁性1成分現像剤 |
JPH11125927A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-05-11 | Nippon Aerosil Kk | 電子写真現像剤 |
-
2004
- 2004-01-27 JP JP2004018325A patent/JP2005215033A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06348057A (ja) * | 1993-06-11 | 1994-12-22 | Canon Inc | 正帯電性静電荷像現像用現像剤 |
JPH0743927A (ja) * | 1993-07-27 | 1995-02-14 | Mita Ind Co Ltd | 非磁性1成分現像剤 |
JPH11125927A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-05-11 | Nippon Aerosil Kk | 電子写真現像剤 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241927A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2010128312A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2011051874A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-03-17 | Tokuyama Corp | 表面処理シリカ |
JP2012208495A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | トナー並びに現像剤、画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
WO2016027674A1 (ja) * | 2014-08-18 | 2016-02-25 | 日本ゼオン株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JPWO2016027674A1 (ja) * | 2014-08-18 | 2017-06-15 | 日本ゼオン株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7031718B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4998596B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP5381914B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
WO2012002278A1 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP5998128B2 (ja) | 静電荷像現像剤 | |
JP6756335B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP7052804B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2006251220A (ja) | 負帯電性トナー | |
JP6056470B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP5152172B2 (ja) | 静電荷像現像用正帯電性トナー | |
JP6327177B2 (ja) | 静電潜像現像用二成分現像剤 | |
JP2016153817A (ja) | 静電潜像現像用トナー及び静電潜像現像用二成分現像剤 | |
JP5381949B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2005215033A (ja) | 正帯電性トナー | |
JP2006235527A (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP6372351B2 (ja) | 静電荷像現像用正帯電性トナー | |
JP2005283745A (ja) | 正帯電性トナー | |
JP2006184638A (ja) | 正帯電性トナー | |
JP6244800B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2018025828A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP3979216B2 (ja) | トナー | |
JP7044103B2 (ja) | 静電荷像現像用正帯電性トナー及びその製造方法 | |
WO2005071492A1 (ja) | 正帯電性トナー | |
JP2019179256A (ja) | 静電荷像現像用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090915 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091112 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100323 |