JP3407580B2 - 静電潜像現像用トナー - Google Patents
静電潜像現像用トナーInfo
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Description
に形成された静電潜像を現像するための静電潜像現像用
トナーに関する。
に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し、このト
ナー像を記録紙等の記録部材上に転写する画像形成方法
は複写機、プリンター、ファクシミリ等に幅広く用いら
れており、また複数色のカラートナーを重ね合わせるこ
とにより多色画像を再現するフルカラー画像形成装置に
も採用されている。
る静電潜像現像用トナーには、それに応じて様々な特性
が要求されている。例えば、デジタル方式の画像形成装
置においては、多階調画像再現方式として面積階調方式
やレーザー強度変調方式が採用されているが、優れた階
調画像再現を行うにはいずれの方式においてもトナーに
高い流動性が必要とされるが、特にレーザー強度変調方
式ではレーザー強度変調による潜像の電荷量の変化に対
応したトナー付着量変化により階調再現を行うため、よ
り高い流動性が必要である。
の混色により色再現を行うため透光性が必要とされ、そ
の結果トナー粒子に用いられるバインダー樹脂にはシャ
ープメルトな溶融特性が必要となる。ところがこのよう
な特性を有するトナーは耐刷時の現像装置内でのストレ
ス等が原因となってトナー凝集が生じ易く、ベタ画像中
にこの凝集物が原因となる白抜けが発生し易いという問
題がある。
ンの階調性や粒状性(キメ)に対する要求がモノクロ画
像の場合よりも高いため、トナー粒子を小粒径化する必
要がある。ところが小粒径化するとより熱やストレス等
に弱くなって凝集が生じやすくなり、また流動性やクリ
ーニング性も低下する傾向がある。
々の技術的な問題が存在する。例えば流動性を向上させ
るには、トナーにシリカ微粒子やチタニア微粒子等の流
動化剤を外添しその添加量を増加させることが有効であ
るが、トナーに添加された外添剤の量が増加するため、
クリーニングブレードを通過して感光体表面に固着する
外添剤の量も増加し、この外添剤が核となってこれに他
のトナー成分がクリーニングの際にすそを引くように固
着して感光体への固着(BS)の問題が顕著になってし
まう。BSが発生しないように上記外添剤の量を減らす
と流動性が不十分になるばかりでなく、耐刷時の現像装
置内でのストレス等が原因となってトナー凝集が生じ、
ベタ画像中の白抜けの問題が生じてしまう。また、小粒
径化されたトナーは微粉の含有量が多くなっており、上
述した問題がより顕著に生じてしまう。
題を解決した静電潜像現像用トナーを提供することを目
的とする。
へのトナー成分の付着の問題を解決した静電潜像現像用
トナーを提供することを目的とする。
問題を解決した静電潜像現像用トナーを提供することを
目的とする。
した静電潜像現像用トナーを提供することを目的とす
る。
色剤およびバインダー樹脂を含有してなるトナー粒子
に、外添剤を混合添加してなる静電潜像現像用トナーに
おいて、前記外添剤として個数平均粒径が5〜70nm
で疎水性の無機微粒子Aと、個数平均粒径が80〜80
0nmで1000nm以上の粒子の含有量が20個数%
以下である無機微粒子Bとを含有し、前記トナー粒子が
下記式(1); 1.45−0.05D50≦D25/D75≦1.75−0.
05D50 (1) (式中、D25、D50およびD75は、トナー粒子を大粒径
側から積算したときに、全粒子に対する体積百分率が2
5%、50%および75%になる粒径を示す。)で表さ
れる関係を満足し、且つD50が3〜7μmの範囲にある
静電潜像現像用トナーに関する。
粒子に特定の外添剤を使用することにより、上述した問
題が解決できることを見出したものである。
囲にあり、且つ上記式(1)の関係を満足するトナー粒
子を使用する。D50が3μmより小さくなると粉砕・分
級法によりトナー粒子を調整する場合に直行収率が低下
し製造コストが高くなるばかりでなく、画像形成装置に
おけるハンドリング性(飛散等)が低下する。D50が7
μmより大きくなるとフルカラー画像における階調再現
性やキメをより十分に向上させることが困難になる。ま
た式(1)においてD25/D75が1.75−0.05D
50より大きくなると、トナー粒子の帯電量分布がブロー
ドになり、その結果カブリやトナー飛散の問題が生じて
しまう。D25/D75が1.45−0.05D50より小さ
くなると、トナー粒子の粒径分布が非常に狭くなり、製
造時の微粉分級時における直行収率が低下して生産効率
が悪化し、その結果製造コストが高くなってしまう。こ
れは特に粉砕法でトナー粒子を調整する場合に顕著であ
る。粉砕法ではトナーを小粒径化しようとすると粉砕エ
ネルギーを大きくする必要が生じ、そのために過剰に粉
砕されて生じる微粉の含有量が多くなり、これを微粉分
級によってD25/D75が1.45−0.05D50より小
さくなるまで除去すると生産効率が非常に低下してしま
うのである。上述した観点から本発明においてはD50が
4〜7μmの範囲にあり、またD25/D75が1.50−
0.05D50〜1.70−0.05D50の範囲にあるも
のが好ましい。なお、上述したD25、D50およびD75は
コールターカウンターマルチサイザーII(コールター社
製)を用いて測定した。
である程度ブロードな粒径分布を有しているため、流動
性および凝集性が低下している。このため本発明におい
ては個数平均粒径(平均1次粒径)が5〜70nm、好
ましくは5〜60nmで疎水性の無機微粒子Aを外添剤
として使用する。無機微粒子Aとしてはシリカ、チタニ
ア、アルミナ等を単独であるいは2種以上併用して使用
可能である。無機微粒子Aのトナー粒子に対する添加量
は、0.8〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.5
重量%、より好ましくは1.2〜2.0重量%である。
0.8重量%より少ないと上述した式(1)で示される
トナーの流動性や凝集性を十分に向上させることができ
ず、ハーフ画像のキメが低下したり、トナー凝集による
画像の白抜けの問題が生じてしまう。一方、3.0重量
%より多くなるとBSが発生しやすくなり、これを防止
するために必要となる後述する無機微粒子Bの添加量も
多くなるためコストアップになり好ましくない。
径が5〜40nm、より好ましくは5〜30nmであ
り、また疎水化度が50以上のものである。無機微粒子
Aの添加量に対して流動性を効果的に向上させる観点か
ら、無機微粒子Aとして1種の微粒子を用いる場合は個
数平均粒径5〜40nmのものを使用する必要があり、
また2種以上の微粒子を併用する場合にも個数平均粒径
5〜40nmのものを使用することが好ましい。
剤としては、シランカップリング剤、チタネートカップ
リング剤、シリコーンオイル、シリコーンワニス等が使
用可能である。シランカップリング剤としては、例えば
ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチ
ルクロルシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリ
クロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ベンジル
ジメチルクロルシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピル
トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n
−ブチルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメ
トキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン等が使用可能であり、
シリコーンオイルとしては、例えばジメチルポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン等が使用可能である。
を外添したトナーは流動性および凝集性が改善されてい
るが、その一方で無機微粒子Aを0.8重量%以上添加
しているため、無機微粒子Aの添加が原因となるBSの
問題が生じてしまう。この問題を解消するために、本発
明においては個数平均粒径が80〜800nm、好まし
くは100〜700nm、より好ましくは150〜60
0nmで、1000nm以上の粒子の含有量が20個数
%以下、好ましくは10個数%以下である無機微粒子B
をトナー粒子に外添混合する。さらに好ましくは800
nm以上の粒子の含有量が20個数%以下、好ましくは
10個数%以下であるものである。このような無機微粒
子Bを使用することにより、無機微粒子Aの添加によっ
て生じるBS等の諸問題を感光体の傷の発生等の弊害を
伴うことなく解消することができる。
り小さいとBS防止の効果が不十分となり、800nm
より大きいとトナー粒子表面から脱離しやすくなってト
ナー粒子表面に付着させて存在させることが困難になる
とともに感光体への傷付けが生じ易くなる。また、10
00nm以上の粒子の含有量が20個数%より多くなる
と、トナー中においてトナー粒子表面に付着保持されず
に遊離して存在する無機微粒子Bが増加してしまい上記
効果が低下する。また、個数平均粒径が800nmより
大きい場合や1000nm以上の粒子の含有量が20個
数%より多い場合には、透光性カラートナーとして使用
した際にトナーの透光性に影響を及ぼしたり、また、繰
り返し画像形成を行った場合のブレードクリーニング時
に、あるいはフルカラー画像形成装置等では転写ドラム
による押圧転写時に感光体を傷つけ易くなる。
ア、アルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸
化クロム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム等の微粒子を単独であるいは2種以上併用して
使用可能である。好ましい無機微粒子はルチル型のチタ
ニアあるいはチタン酸ストロンチウムである。特に好ま
しいものはチタン酸ストロンチウムで、上記個数平均粒
径を有する焼結凝集体粒子を含有しているものである。
この焼結凝集体粒子はチタン酸ストロンチウムの1次粒
子の焼結凝集体であり、葡萄の房状の形状を有してい
る。
〜5.0重量%、好ましくは0.5〜3.0重量%添加
する。添加量が0.3重量%より少ないとBS防止の効
果やカブリ防止等の効果が不十分となり、5重量%より
多いと特に特性面での影響はないもののコストアップに
つながり、また添加量が多くなりすぎるとカラートナー
の透光性を低下させる恐れがあるためである。
ノカップリング剤、アミノシリコーンオイル等で表面処
理されていてもよい。
びBの外添処理はヘンシェルミキサー等の混合機を用い
て混合することにより行うことができる。
ナー粒子の製法として公知の方法により得ることができ
限定されるものではないが、特に混練粉砕法により調整
されたトナー粒子を用いる場合に本発明はそのトナー粒
子製造の収率やコスト削減の観点から好ましい。このよ
うなトナー粒子はバインダー樹脂および着色剤以外に、
荷電制御剤、ワックス等の所望の添加剤を含有していて
もよい。
脂としては、公知のものを使用することができ、例えば
スチレン系樹脂、アルキルアクリレートおよびアルキル
メタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレン−アクリ
ル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂、シリコン系樹脂、オレフィン系樹脂、アミド系樹脂
等を挙げることができ、これらを単独でまたは混合して
使用することができる。特に好ましいバインダー樹脂は
ポリエステル系樹脂である。
タトナー、イエロートナーおよび黒色トナー等のフルカ
ラー用トナーに用いるバインダー樹脂としては、数平均
分子量(Mn)が3000〜6000、好ましくは35
00〜5500、重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)の比Mw/Mnが2〜6、好ましくは2.5
〜5.5、ガラス転移点が50〜70℃、好ましくは5
5〜65℃および軟化点が90〜110℃、好ましくは
90〜105℃である樹脂を使用することが好ましい。
より小さいとフルカラーのベタ画像を折り曲げた際に画
像部が剥離して画像欠損が発生し(折り曲げ定着性が劣
化し)、6000より大きいと定着時の熱溶融性が低下
して定着強度が低下する。また、Mw/Mnが2より小
さいと高温オフセットが発生し易くなり、6より大きい
と定着時のシャープメルト特性が低下して、トナーの透
光性並びにフルカラー画像形成時の混色性が低下してし
まう。また、ガラス転移点が50℃より低いとトナーの
耐熱性が不十分となって、保管時にトナーの凝集が発生
し易くなり、75℃より高いと定着性が低下するととも
にフルカラー画像形成時の混色性が低下する。軟化点が
90℃より低いと高温オフセットが生じやすくなり、1
10℃より高いと定着強度、透光性、混色性およびフル
カラー画像の光沢性が低下する。本発明のトナーに用い
る着色剤としては、公知のものを使用することができ特
に限定されるものではない。
ターバッチ処理あるいはフラッシング処理により着色剤
の分散性を向上させたものが好適である。着色剤の含有
量はバインダー樹脂100重量部に対して2〜15重量
部が好ましい。
使用することができ、特に限定されるものではない。ま
た、カラートナーに用いる負荷電制御剤はカラートナー
の色調、光透過性に悪影響を及ぼさない無色、白色ある
いは淡色の荷電制御剤が使用可能であり、例えばサリチ
ル酸誘導体の亜鉛錯体等のサリチル酸金属錯体、カリッ
クスアレン系化合物、有機ホウ素化合物、含フッ素4級
アンモニウム塩系化合物等の荷電制御剤を使用すること
が好ましい。上記サリチル酸金属錯体としては例えば特
開昭53−127726号公報、特開昭62−1452
55号公報等に記載のものが、カリックスアレン系化合
物としては例えば特開平2−201378号公報等に記
載のものが、有機ホウ素化合物としては例えば特開平2
−221967号公報等に記載のものが、また含フッ素
4級アンモニウム塩系化合物としては例えば特開平3−
1162号公報等に記載のものが使用可能である。この
ような荷電制御剤を添加する場合は、結着樹脂100重
量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5.0重量部使用することが好ましい。
いる2成分現像剤用トナーとして、またキャリアを使用
しない1成分現像剤用トナーとして使用可能である。
ャリアとしては、従来より二成分現像剤用のキャリアと
して公知のものを使用することができ、例えば、鉄やフ
ェライト等の磁性体粒子からなるキャリア、このような
磁性体粒子を樹脂で被覆してなる樹脂コートキャリア、
あるいは磁性体微粉末を結着樹脂中に分散して成るバイ
ンダー型キャリア等を使用することができる。これらの
キャリアの中でも、被覆樹脂としてシリコ−ン系樹脂、
オルガノポリシロキサンとビニル系単量体との共重合樹
脂(グラフト樹脂)またはポリエステル系樹脂を用いた
樹脂コートキャリアを使用することがトナースペント等
の観点から好ましく、特にオルガノポリシロキサンとビ
ニル系単量体との共重合樹脂にイソシアネートを反応さ
せて得られた樹脂で被覆したキャリアが、耐久性、耐環
境安定性および耐スペント性の観点から好ましい。上記
ビニル系単量体としてはイソシアネートと反応性を有す
る水酸基等の置換基を有する単量体を使用する必要があ
る。また、キャリアの体積平均粒径は20〜100μ
m、好ましくは20〜60μmのものを使用することが
高画質の確保とキャリアかぶり防止の観点から好まし
い。
に説明するが、これに限定されるものではない。
4つ口フラスコに還流冷却器、水分離装置、窒素ガス導
入管、温度計、攪拌装置を取り付け、マントルヒーター
中に設置し、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(PO)、
ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(EO)、フマ−ル酸(F
A)およびテレフタル酸(TPA)を、モル比が5:
5:5:4となるように仕込み、フラスコ内に窒素を導
入しながら加熱・攪拌して反応させて、数平均分子量M
nが4800、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mn
との比Mw/Mnが4.0、ガラス転移点が58℃、軟
化点が100℃のポリエステル樹脂を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(807−I
T型:日本分光工業社製)を用いて測定を行い、カラム
を40℃に保ち、キャリア溶媒としてテトラヒドロフラ
ンを1kg/cm3 で流し、測定する試料30mgをテ
トラヒドロフラン20mlに溶解し、この溶液0.5m
gを上記キャリア溶媒と共に導入して、ポリスチレン換
算により求めた。
(DSC−200:セイコー電子社製)を用い、試料1
0mgについて、リファレンスとしてアルミナを使用
し、昇温速度10℃/minで測定を行い、メイン吸収
ピークのショルダー値をガラス転移点とした。
T−500:島津製作所社製)を用い、試料1.0gに
ついて、細孔径1.0mm×細孔長さ1.0mmのダイ
スを使用し、昇温速度3.0℃/min、予熱時間18
0秒、加重30kg、測定温度範囲60〜140℃の条
件で測定を行い、試料が1/2流出したときの温度を軟
化点とした。
脂とマゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド184)
とを樹脂:顔料が7:3の重量比になるように加圧ニー
ダーに仕込み混練した。得られた混練物を冷却後フェザ
ーミルにより粉砕し顔料マスターバッチを得た。
料マスターバッチ10重量部、荷電制御剤(サリチル酸
亜鉛錯体:E−84:オリエント化学工業社製)2重量
部をヘンシェルミキサーで混合した後、混合物を2軸押
出混練機で混練した。得られた混練物を冷却した後、フ
ェザーミルで粗粉砕、機械式粉砕機(クリプトロンKT
M0型;川崎重工業社製)で中粉砕、ジェット粉砕機
(IDS−5;日本ニューマチック社製)で微粉砕し、
さらにティープレックス型分級機(タイプ100;ホソ
カワミクロン社製)で微粉分級して下記表1に示す粒径
を有するトナー粒子1〜14を得た。
布が非常に狭くなっており、粒径分布調整のために微粉
分級を繰り返した。その結果直行収率が低くなってしま
い製品化には不適であった。
ー、温度計、窒素導入管、滴下装置を備えた容量500
mlのフラスコにメチルエチルケトンを100重量部仕
込んだ。別に窒素雰囲気下80℃でメチルメタクリレ−
トを36.7重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
−トを5.1重量部、3−メタクリロキシプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シランを58.2重量部およ
び1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニ
トリルを1重量部を、メチルエチルケトン100重量部
に溶解させて得られた溶液を2時間にわたり反応容器中
に滴下し5時間熟成させた。
ホロンジイソシアネ−ト/トリメチロ−ルプロパンアダ
クト(NCO%=6.1%)をOH/NCOモル比率が
1/1となるように調整した後メチルエチルケトンで希
釈して固形比3重量%であるコート樹脂溶液を調整し
た。
(体積平均粒径:50μm、パウダ−テック社製)を用
い、上記コート樹脂溶液をコア材に対する被覆樹脂量が
1.5重量%になるようにスピラコ−タ−(岡田精工社
製)により塗布・乾燥した。得られたキャリアを熱風循
環式オーブン中にて160℃で1時間放置して焼成し
た。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmと7
5μmのスクリーンメッシュを取り付けたフルイ振とう
器を用いて解砕し、樹脂被覆キャリアを得た。
に対して、疎水性チタニア微粒子(平均1次粒径30n
mのアナターゼ型チタニア微粒子をnーブチルトリメト
キシシランで疎水化処理したもの、疎水化度60)1.
5重量%と、チタン酸ストロンチウム微粒子(個数平均
粒径500nm、1000nm以上の粒子の含有量10
個数%)1.5重量%をヘンシェルミキサーで混合しト
ナー1を得た。
ストロンチウム微粒子として個数平均粒径200nm、
1000nm以上の粒子の含有量0個数%のものを使用
する以外は同様にしてトナー2を得た。
ストロンチウム微粒子に代えてルチル型チタニア微粒子
(個数平均粒径400nm、1000nm以上の粒子の
含有量5個数%)を使用する以外は同様にしてトナー3
を得た。
ストロンチウム微粒子に代えてシリカ微粒子(個数平均
粒径500nm、1000nm以上の粒子の含有量10
個数%)を使用する以外は同様にしてトナー4を得た。
タニア微粒子として平均1次粒径15nmのアナターゼ
型チタニア微粒子をnーブチルトリメトキシシランで疎
水化処理した微粒子(疎水化度60)を使用する以外は
同様にしてトナー5を得た。
タニア微粒子に代えて疎水性シリカ微粒子(平均1次粒
径20nmのシリカ微粒子をヘキサメチルジシラザンで
疎水化処理したもの、疎水化度60)を使用する以外は
同様にしてトナー6を得た。
子1を使用すること以外は同様にしてトナー7を得た。
子11を使用すること以外は同様にしてトナー8を得
た。
タニア微粒子の添加量を0.7重量%に変更し、さらに
平均1次粒径50nmのアナターゼ型チタニア微粒子を
nーブチルトリメトキシシランで疎水化処理した疎水化
度60の疎水性チタニア微粒子0.8重量%を添加する
以外は同様にしてトナー9を得た。
量を0.5重量%にすること、およびチタン酸ストロン
チウム微粒子を添加しないこと以外は実施例1と同様に
してトナー10を得た。
タニア微粒子の添加量を1.5重量%にすること以外は
同様にしてトナー11を得た。
ストロンチウム微粒子として個数平均粒径1000n
m、1000nm以上の粒子の含有量50個数%のもの
を使用する以外は同様にしてトナー12を得た。
子2を使用すること以外は同様にしてトナー13を得
た。
子7を使用すること以外は同様にしてトナー14を得
た。
子12を使用すること以外は同様にしてトナー15を得
た。
造例で得られたキャリアと、トナー混合比が5重量%と
なるように混合して現像剤を調整した。これらの現像剤
についてデジタルフルカラー複写機CF900(ミノル
タ社製)を用いてN/N環境下(25℃、50%)でB
/W15%の画像を5000枚耐刷し、以下の評価を行
った。結果を表1に示す。
CF900を用いてN/N環境下でB/W15%の画像
を5000枚耐刷した。耐刷後A3の紙上に全面ベタ画
像(ID=1.2)を3枚画出しし、以下の基準で評価
を行い3枚の平均値を評価結果とした。評価基準は、ベ
タ画像中に2mm2 以上の大きさでベタ画像のIDの1
/2以下のIDの画像ムラ(白抜け)が発生している場
合を×、上記白抜けは発生していないが画像中に0.3
μm程度の凝集物の核が観察されその周囲の画像濃度が
若干低下している部分が画像中に3個所以上認められる
ものを△、3個所未満であるものを○、全く生じていな
いものを◎とした。
た画像の白地部にカブリがないものを○、若干カブリは
生じているものの実用上問題のないものを△、カブリが
顕著に生じているものを×として評価した。
〜256階調のグラデーションパターンを作成して、ハ
イライト部からベタ部までザラツキ感のない均一な画像
が得られているものを○、ハイライト部においてザラツ
キ感はあるものの実用上問題のないものを△、中間濃度
域からハイライト部においてザラツキ感やムラが生じて
いるものを×として評価した。
耐刷後の有機感光体上の目視観察による評価および電子
顕微鏡観察による評価、および耐刷後のべた画像の目視
観察による評価を行った。電子顕微鏡観察によっても感
光体上に外添剤の固着が認められなかったものを◎、電
子顕微鏡観察では感光体上に外添剤の固着が認められる
ものの、目視観察では外添剤の固着が認められず、また
画像ノイズも発生していないものを○、目視観察で感光
体上に外添剤やトナー成分の固着が認められるものの画
像ノイズの生じていないものを△、目視観察で感光体上
に外添剤やトナー成分の固着が認められ、画像上にもこ
れがノイズとして認められるものを×とした。
視評価を行い、感光体表面に傷がないものを○、感光体
表面が薄く曇ったように見えるものを△、感光体表面に
引っ掻き傷が見られるものを×として評価した。
を行っても感光体へのトナー成分の付着の問題の生じな
い静電潜像現像用トナーを提供することができる。
もベタ画像中の白抜けの問題のない静電潜像現像用トナ
ーを提供することができる。
成に適した静電潜像現像用トナーを提供することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも着色剤およびバインダー樹脂
を含有してなるトナー粒子に、外添剤を混合添加してな
る静電潜像現像用トナーにおいて、前記外添剤として個
数平均粒径が5〜70nmで疎水性の無機微粒子Aと、
個数平均粒径が80〜800nmで1000nm以上の
粒子の含有量が20個数%以下である無機微粒子Bとを
含有し、前記トナー粒子が下記式(1); 1.45−0.05D50≦D25/D75≦1.75
−0.05D50(1) (式中、D25、D50およびD75は、トナー粒子を
大粒径側から積算したときに、全粒子に対する体積百分
率が25%、50%および75%になる粒径を示す。)
で表される関係を満足し、且つD50が3〜7μmの範
囲にあることを特徴とする静電潜像現像用トナー。 - 【請求項2】 前記無機微粒子Aの添加量がトナー粒子
に対して0.8重量%以上であり無機微粒子Bの添加量
がトナー粒子に対して0.5〜5重量%であることを特
徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー。 - 【請求項3】 前記トナー粒子が粉砕・分級により調整
された粒子であることを特徴とする請求項1記載の静電
潜像現像用トナー。 - 【請求項4】 前記無機微粒子Aの個数平均粒径が5〜
40nmであり、前記無機微粒子Bの個数平均粒径が1
00〜700nmであることを特徴とする請求項1〜請
求項3の何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。 - 【請求項5】 前記無機微粒子Aがシリカ、チタニアお
よびアルミナからなる群から選択される少なくとも1種
であり、前記無機微粒子Bがルチル型チタニアおよびチ
タン酸ストロンチウムからなる群から選択される少なく
とも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項4の
何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01357797A JP3407580B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 静電潜像現像用トナー |
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