JPH1020707A - 熱ローラ定着装置 - Google Patents

熱ローラ定着装置

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JPH1020707A
JPH1020707A JP8173208A JP17320896A JPH1020707A JP H1020707 A JPH1020707 A JP H1020707A JP 8173208 A JP8173208 A JP 8173208A JP 17320896 A JP17320896 A JP 17320896A JP H1020707 A JPH1020707 A JP H1020707A
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JP
Japan
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fixing
roller
temperature
fixing roller
temperature range
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Application number
JP8173208A
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English (en)
Inventor
Tokuzo Kaneda
徳蔵 金田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラの最適加熱量を高加熱量から高加
熱量より低い加熱量に移行させる際、定着ローラ全体の
温度を均一に低下させ、その温度低下に要する時間を短
縮することができる熱ローラ定着装置を提供する。 【解決手段】 定着ローラ2と、加圧ローラ4と、定着
ローラを回転させる回転駆動手段と、定着ローラを加熱
する加熱手段3と、定着ローラの温度を検知する温度検
知手段5とを有し、この温度検知手段の温度検知信号に
基づいて定着ローラの温度を設定された定着温度範囲内
に維持する熱ローラ定着装置1において、定着ローラの
周面を冷却する冷却手段10を設け、定着ローラの温度が
前記定着温度範囲より高い温度になった際、温度検知手
段の温度検知信号に基づいて制御手段6が冷却手段を作
動させて、定着ローラ全体の温度を均一に低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置の熱
ローラ定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置の熱ローラ
定着装置には、この発明の第1実施形態と大部分が同様
に構成されているので、図1,2を参照して説明する。
それは、回転可能に設けられた定着ローラ2と、定着ロ
ーラ2を加熱する加熱手段3と、前記定着ローラ2に接
触する加圧ローラ4と、定着ローラ2を回転させる、図
示しない回転駆動手段と、定着ローラ2の温度を検知す
る温度検知手段5と、制御手段6とを有し、温度検知手
段5が検知した温度検知信号が入力された制御手段6
が、検知された温度検知信号に基づいて定着ローラ2の
温度をあらかじめ設定された定着温度範囲内に制御し
て、感光体7から転写されたトナーを載置した用紙を定
着ローラ2と加圧ローラ4との間に通過させて定着させ
るものである。なお、8は定着ローラ2をクリーニング
するクリーニング手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の熱
ローラ定着装置は、前行の用紙よりも薄い用紙を通紙す
る場合、定着ローラの最適加熱量を高加熱量から低加熱
量に移行させて定着を行わなければならなくて、定着ロ
ーラの冷却に時間がかかって作業性が悪いうえ、低加熱
量に移行するまでの間に、通紙されると、その用紙に加
わる余計な熱量により用紙の波打ちやカール、ブリスタ
リングが発生するという問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、定着ローラのが
高加熱量から所望の加熱量に移行させる際、定着ローラ
全体の温度を均一に低下させ、その温度低下に要する時
間を短縮することができる熱ローラ定着装置を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前
記のような熱ローラ定着装置において、定着ローラ周面
を冷却する冷却手段を設け、定着ローラの温度が前記定
着温度範囲より高い温度になった際、温度検知手段の温
度検知信号に基づいて制御手段が冷却手段を作動させ
て、定着ローラ全体の温度を均一に低下させることを特
徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記のような熱
ローラ定着装置において、定着ローラ周面を冷却する冷
却手段と、定着温度範囲が第1定着温度範囲と第1定着
温度範囲より低温の第2定着温度範囲とに切り替え可能
に設定でき、定着ローラの温度が第1定着温度範囲に制
御されている状態から第2定着温度範囲に制御されるよ
うに切り替わった際、この切替情報が入力された制御手
段が冷却手段を作動させて、定着ローラ全体の温度を均
一に低下させて第1定着温度範囲から第2定着温度範囲
にすることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、冷却手段によって定着ローラを
冷却する際に、同時に回転駆動手段を制御して定着ロー
ラと加圧ローラとが接触した状態で回転させて放熱を促
進させることを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、制御手段は、用紙の搬送停止中
に定着ローラの温度が定着温度範囲、又は、第1定着温
度範囲又は第2定着温度範囲になった際、冷却手段の作
動を停止させることを特徴とするものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、用紙の種類を判断する用紙種類判断手
段を設け、制御手段は、用紙種類判断手段が判断した用
紙の種類に対応して、定着温度範囲を第1定着温度範囲
又は第2定着温度範囲に切り替えることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、加圧ローラを定着ローラに対する加圧
力を可変して接離させる接離手段を設け、制御手段は、
用紙種類判断手段が判断した用紙種類に対応して、前記
接離手段を駆動して、加圧ローラの定着ローラに対する
加圧力を変化させることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜3,5に示すこの発明の第
1実施形態において、前記従来と同様の部分について
は、同一の符号を引用して説明を省略し、主として異な
る部分について説明する。この発明の第1実施形態は図
1〜3に示すようであって、2は熱ローラ定着装置1の
定着ローラ、3は定着ローラ2内に位置して設けられた
加熱手段、4は加圧ローラ、5は温度検知手段、6は温
度検知手段5が検知した温度検知出力が入力される制御
手段である。
【0012】定着ローラ2の上方に位置して熱ローラ定
着装置1の筐体に設けられた開口1Aの上方の近傍に、
熱ローラ定着装置1内の空気を吸引して定着ローラ2の
周面部に空気を流通させて、定着ローラ2を冷却するフ
ァンを有する冷却手段10を設ける。
【0013】熱伝導を促進して定着ローラ2全体を均一
に冷却するために、図3に示すように定着ローラ2をヒ
ートパイプ状にする。
【0014】また、冷却を促進するために、定着ローラ
2がヒートパイプ状のものに限らず、定着ローラ2の材
質を熱伝導のよい材料(黄銅等)を用いてもよい。
【0015】また、前記のような空冷の冷却手段10の代
わりに、図示しないが冷却した冷却ローラを定着ローラ
2に当接させて従動回転させてもよい。
【0016】このようなものにあって、温度検知手段5
で検知された定着ローラ2の温度が、予め設定した定着
可能の定着ローラ2の定着温度範囲TR(T±t)の上
限値(T1=T+t)より高くなった際、温度検知手段
5の検知出力が入力された制御手段6は、加熱手段3を
オフするとともに、冷却手段10を作動させて、定着ロー
ラ2の全体を均一に速やかに前記定着温度範囲内の温度
になるように冷却する。
【0017】上記の冷却手段10の作動時は、制御手段6
が定着ローラ2と加圧ローラ4との回転を停止させてい
るが、定着ローラ2と加圧ローラ4との回転を行わせる
ように制御してもよい。両者を回転させることによっ
て、定着温度範囲の温度に冷却するに要する時間をさら
に短縮することができる。
【0018】そして、定着ローラ2の温度が定着温度範
囲TRになったことを温度検知手段5が検知すると、そ
の検知出力が入力された制御手段6は冷却手段10の作動
を停止させる。
【0019】第2実施形態は、第1実施形態において、
通紙する用紙の紙質、厚さなどに対応して定着温度範囲
Rを変更する必要があり、定着温度範囲TRが、第1定
着温度範囲TRAと、第1定着温度範囲TRAによって定着
される用紙より薄い用紙などの場合に適用される第1定
着温度範囲TRAより低い第2定着温度範囲TRBとからな
り、両者が切り替え可能に制御手段6に設定されてお
り、定着温度範囲が第1定着温度範囲TRAから第2定着
温度範囲TRBに切り替わった際、用紙種類検知出力、す
なわち、用紙の種類が切り替わったことの切替情報が入
力された制御手段6が、冷却手段10を作動させて定着ロ
ーラ2を冷却して、定着ローラ2の温度が第1定着温度
範囲TRAであったものを、設定された第2定着温度範囲
RBと、温度検知手段の温度検知出力とに基づいて第2
定着温度範囲TRBになるようにするものである。
【0020】上記の第1定着温度範囲TRAは、例えば、
用紙の種類がトナーの定着に高熱量を必要とする用紙で
ある場合の定着温度の設定値を180℃としたときに、定
着温度が制御される範囲(例えば180℃±5℃の範囲)
であり、この場合、TA1は185℃、TA2は175℃となる。
また、第2定着温度範囲TRBは、第1の定着温度範囲よ
り低い定着温度範囲のことであり、例えば160℃±5℃
の範囲であって、この場合、TB1は165℃、TB2は155℃
となる。トナーの定着に高熱量を必要とする用紙として
はトナーの定着に1.6J/cm2の高熱量を必要とする質量7
0〜75g/m2のナチュラルトレーシングペーパー等があ
り、トナーの定着に高熱量を必要としない用紙としては
トナーの定着に1.0J/cm2の熱量を必要とする質量40〜5
5g/m2のナチュラルトレーシングペーパーや普通紙な
どがある。
【0021】用紙種類検知出力は、操作パネル等に設け
られる用紙の種類を指定する用紙種類指定キーからの用
紙種類入力信号を読込んだ(用紙の種類が指定された)
信号、給紙部11内に収容されている用紙の種類を検知す
るセンサの用紙種類の検知出力、又は用紙搬送経路の途
中にて給紙部11からの用紙の透光度から用紙の種類を検
知するセンサからの入力信号がオンした(用紙の種類が
検知された)信号、あるいは給紙部11を構成する給紙カ
セットの選択を検知する検知部からの入力信号がオンし
た(所望の用紙を載置した給紙カセットが選択された)
信号等である。
【0022】このようなものにおいて、定着ローラ2の
温度範囲が第1定着温度範囲TRAから第2定着温度範囲
RBに切り替わった際、用紙種類検知出力(切替情報)
が入力された制御手段6は、加熱手段3をオフさせて冷
却手段10をオンするとともに、定着ローラ2と加圧ロー
ラ4とを回転させ、定着ローラ2の周面部空気を冷却手
段10のファンで吸引して定着ローラ2の表面を冷却し
て、定着ローラ2の温度を全体的に、均一的に、かつ、
急速に第1定着温度範囲TRAから第2定着温度範囲TRB
に低下させる。
【0023】このようなものの動作フローは図4に示す
ようであって、制御手段6は、用紙の種類を読み込んで
判断し(ステップ4−2)、判断した用紙の種類に対応
して第1定着温度範囲TRA又は第2定着温度範囲TRB
選択して、第1定着温度範囲TRA又は第2定着温度範囲
RBのそれぞれに対して、それぞれ上限温度、及び下限
温度(第1定着温度範囲TRAの場合は上限温度TA1、下
限温度TA2、又は第2定着温度範囲TRBの場合には上限
温度TB1、下限温度TB2)を決定し(ステップ4−
3)、例えば、判断された用紙の種類が、第1定着温度
範囲TRAが適用される場合について説明すると、制御手
段6は、定着ローラ2の温度TAが、TA<TA2,T
A2<TA<TA1,TA1<TAのいずれであるかを判断す
る(ステップ4−4)。
【0024】(1A)定着ローラ2と加圧ローラ4との
回転が停止していて、冷却手段10がオフしており、トナ
ー像が転写された用紙が熱ローラ定着装置1に搬送され
る前の用紙搬送停止中において、定着ローラ2の温度T
Aが、TA<TA2の場合、制御手段6は、加熱手段3を
オンして、冷却手段10をオフの状態を維持させて(ステ
ップ4−5)、ステップ4−4に戻り、制御手段6は、
温度検知手段5の温度検知信号に基づいて、定着ローラ
2の温度TAがTA2以上になるように昇温させる。
【0025】(2A)(a)前記(1A)と同様に、定着
ローラ2と加圧ローラ4との回転が停止していて、冷却
手段10がオフしており、トナー像が転写された用紙が熱
ローラ定着装置1に搬送される前の用紙搬送停止中にお
いて、定着ローラ2の温度TAが、の状態(TA
A2)から、の状態(TA2<TA<TA1)になった場
合、制御手段6は、定着ローラ2と加圧ローラ4との回
転が停止したままの状態と、冷却手段10がオフの状態と
において(ステップ4−7)、加熱手段3をオフし(ス
テップ4−8)、次に、制御手段6は温度検知手段5の
温度検知信号に基づいてTA≦TA2であるか否かを判断
して、TA≧TA2の場合(ステップ4−9 NO)、ステッ
プ4−8に戻り、また、TA≦TA2の場合(ステップ4
−9 YES)、加熱手段3をオンさせ(ステップ4−1
0)、TA1≦TAであるか否かを判断して、TA≧TA1
場合(ステップ4−11 NO)、ステップ4−10に戻り、
A≦TA1の場合には(ステップ4−11 YES)、ステッ
プ4−8に戻る。
【0026】(2A)(b)前記(2A)(a)でない場
合、すなわち、定着ローラ2の温度TAが、の状態
(TA1<TA)から、の状態(TA2<TA<TA1)にな
った場合、(TA1<TA)の状態においては、制御手
段6は、定着ローラ2の冷却を促進するために定着ロー
ラ2と加圧ローラ4とを回転させて、冷却手段10はオン
させており、トナー像が転写された用紙が熱ローラ定着
装置1に搬送される前の用紙搬送停止中において、その
回転を停止させて冷却手段10をオフし(ステップ4−
7)、加熱手段3をオフし(ステップ4−8)、次い
で、前記と同様にステップ4−8〜ステップ4−11を実
行する。
【0027】(3A)前記(1A)と同様に、定着ロー
ラ2と加圧ローラ4との回転が停止していて、冷却手段
10がオフしており、トナー像が転写された用紙が熱ロー
ラ定着装置1に搬送される前の用紙搬送停止中におい
て、定着ローラ2の温度TAが、TA1<TAの場合、制
御手段6は、加熱手段3をオフして、冷却手段10をオン
する(ステップ4−6)とともに、定着ローラ2と加圧
ローラ4とが当接した状態で回転を開始させて冷却を行
い、ステップ4−4に戻り、制御手段6は、温度検知手
段5の温度検知信号に基づいて、定着ローラ2の温度T
AがTA1以下になるように冷却させる。この冷却は、定
着ローラ2と加圧ローラ4との回転と、定着ローラ2の
周面部の空気は冷却手段10のファンで吸引されることと
によって、定着ローラ2の表面が冷却されて迅速に行わ
れる。
【0028】このようにして定着ローラ2の温度は第1
定着温度範囲TRAに維持される。この動作フローは、第
2定着温度範囲TRBが選択された場合も同様である。
【0029】そして、用紙搬送停止中に定着ローラ2の
温度が、第1定着温度範囲TRA又は第2定着温度範囲T
RBに維持されている時には、用紙搬送停止中定着ローラ
2及び加圧ローラ4の回転は停止しており、かつ冷却手
段10をオフにさせるので、放熱量は少なくなり、省エネ
ルギーを計ることができる。
【0030】熱ローラ定着装置1における定着ローラ2
の放熱時間と定着温度との関係は図5の実線で示ようで
あって、定着ローラ2の定着温度を185℃から160℃に下
げるのに要する時間が、従来のものが定着ローラ2の放
熱時には加圧ローラ2及び定着ローラ4が停止していて
約6分かかるのに対して、この実施形態のものは約2分
しかかからない。また、定着ローラ2と加圧ローラ4を
回転させずに空冷だけを行った場合には、放熱時間は約
3分とやや長くなっている。従って通常、空冷と、定着
ローラ2及び加圧ローラ4の回転とを同時に行って、冷
却の迅速化をはかっている。
【0031】前記のように、定着ローラ2の最適加熱量
が高加熱量から低加熱量に移行する場合、つまり、高い
定着温度の第1定着温度範囲TRAを維持している定着ロ
ーラ2を低い定着温度の第2定着温度範囲TRBにする場
合、冷却手段10を作動させるので、定着ローラ2の冷却
(放熱)を高速に行うことができ、トナーの定着に高熱
量を必要とする厚い用紙についてトナーを定着させた
後、前の用紙よりも薄い他の用紙についてトナーを定着
させる場合に、その用紙に加わる余分な熱量を大幅に軽
減することができて省エネルギーであり、第1定着温度
範囲TRAから第2定着温度範囲TRBに温度範囲を低下さ
せる時間を短縮することができるうえ、定着ローラ2の
温度分布が均一であって用紙の波打ちやカール、ブリス
タリングを無くすことができる。
【0032】第3実施形態は、第2実施形態において、
図6に示すように、加圧ローラ4を定着ローラ2に対し
て接離させる接離手段12を設けたものである。接離手段
12は、プレッシャアーム13と、プレッシャスプリング部
材14と、多段式カム15と、このカム15を回転するモータ
16とを有し、加圧ローラ4は、その一端13aを支点とし
て回動可能に図示しない機体に取り付けられたプレッシ
ャアーム13の軸13bに回転可能に枢支されており、プレ
ッシャアーム13の他端13cにはプレッシャスプリング部
材14を取り付け、このスプリング部材14はプレッシャア
ーム13及び加圧ローラ4の自重によってカム15に当接す
るようになっている。
【0033】接離手段12のカム15は、モータ16によって
回転され、カム15がプレッシャスプリング部材14の下面
の中心部Dに当接するように調整されている。そしてカ
ム15は、定着ローラ2と加圧ローラ4との間に所定の隙
間を有して加圧ローラ4が定着ローラ2より離間してい
る図6に示す基準位置をもっている。接離手段12は、上
記に限らず、図示しないが、プレッシャアームの回動側
(支点と反対側)の端部にコイルスプリングの一端を取
り付け、このコイルスプリングの他端を機体に取り付
け、プレッシャアームの回転側の端部の底面をカム15で
押圧してプレッシャアームそのものを回動する方式を用
いてもよい。
【0034】このようなものにおいて、制御手段6の用
紙種類判断手段が判断した用紙種類に対応して制御手段
6がモータ16を作動させて、カム15を定着ローラ2と加
圧ローラ4とが離間している基準位置からY方向に回転
角(θ1+θ2)、又は回転角θ1だけ回転させて、(θ1
+θ2)の回転の場合、加圧ローラ4と定着ローラ2と
が定着圧力Pで圧接し、θ1の回転の場合には、前記定
着圧力Pより小さい定着圧力P′で圧接するようになっ
ている。そして、この(θ1+θ2)又はθ1は、厚紙の
場合、定着ローラ2の定着温度範囲が第1定着温度範囲
ARに設定されて、基準位置から(θ1+θ2)が選択さ
れ、また、薄紙の場合、定着ローラ2の定着温度範囲が
第2定着温度範囲TBRに設定されて、基準位置からθ1
が選択される。
【0035】このようなものにあって、加圧ローラ4の
定着ローラ2に対する定着圧力、及び定着ローラ2の温
度を用紙の種類に対応させて変更して最適なものとする
ことができて、良好な印字品質と定着性とがえられる。
【0036】また、制御手段6は、定着ローラ2と加圧
ローラ4とが定着圧力P又はP′で圧接している際、用
紙がジャムを起こして、図示しないジャム検知手段が用
紙のジャムを検知すると、制御手段6はそのジャム検知
手段からのジャム検知信号に基づいてモータ16を回転さ
せてカム15を、定着ローラ2と加圧ローラ4とが定着圧
力P又はP′で圧接している位置からX方向へ回転させ
て、定着ローラ2と加圧ローラ4とが離間した基準位置
に戻して、定着ローラ2と加圧ローラ4との隙間から用
紙を容易に取り出すことができるようになっている。
【0037】このようなものの動作フローは図7に示す
ようであって、制御手段6は、判断した用紙の種類に対
応して第1又は第2定着温度範囲(TAR又はTBR)を選
択して、第1定着温度範囲TAR、又は第2定着温度範囲
BRに対して、それぞれ上限温度、及び下限温度(第1
定着温度範囲TRAの場合は上限温度TA1、下限温度
A2、又は第2定着温度範囲TRBの場合には上限温度T
B1、下限温度TB2)を決定し(ステップ7−3)、例え
ば、判断された用紙の種類が、第1定着温度範囲TRA
適用される場合について説明すると、制御手段6は、定
着ローラ2の温度TAが、TA<TA2,TA2<TA
A1,TA1<TAのいずれであるかを判断する(ステ
ップ7−4)。
【0038】(1B)前記(1A)と同様に、定着ロー
ラ2と加圧ローラ4とが回転を停止していて、冷却手段
10がオフしており、トナー像が転写された用紙が熱ロー
ラ定着装置1に搬送される前の用紙搬送停止中におい
て、定着ローラ2の温度TAが、TA<TA2の場合、制
御手段6は、加熱手段をオンして、冷却手段10をオフの
状態を維持させて(ステップ7−5)、かつ、モータ16
を作動させて、カム15をX方向へ回転させて、定着ロー
ラ2と加圧ローラ4とが離間する基準位置にしてステッ
プ7−4に戻り、制御手段6は、温度検知手段5の温度
検知信号に基づいて、定着ローラ2の温度TAがTA2
上になるように昇温させる。このように定着ローラ2を
加熱する際、定着ローラ2と加圧ローラ4とが離間して
いるので、定着ローラ2から加圧ローラ4への熱が逃げ
ることによる熱損失が無くなり、定着ローラ2の加熱時
間を短縮することができる。
【0039】(2B)(a)前記(1A)と同様に、定着
ローラ2と加圧ローラ4とが回転を停止していて、冷却
手段10がオフしており、トナー像が転写された用紙が熱
ローラ定着装置1に搬送される前の用紙搬送停止中にお
いて、定着ローラ2の温度TAが、の状態(TA
A2)から、の状態(TA2<TA<TA1)になった場
合、制御手段6は、定着ローラ2と加圧ローラ4との回
転が停止したままの状態、冷却手段10がオフの状態、及
び前記の場合の定着ローラ2と加圧ローラ4とが離間
した状態において(ステップ7−7)、モータ16を作動
させてカム15を基準位置からY方向に(θ1+θ2)だけ
回転させて(薄紙の場合は、第2定着温度範囲TBRが選
択されてθ1となる)、加圧ローラ4を定着ローラ2に
定着圧力Pで圧接させて(ステップ7−8)、図4に示
すステップ4−8〜4−11と同様のステップ7−9〜ス
テップ7−12を実行する。
【0040】(2B)(b)前記(2B)(a)でない場
合、すなわち、定着ローラ2の温度TAが、の状態
(TA1<TA)から、の状態(TA2<TA<TA1)にな
った場合、(TA1<TA)の状態においては、前記
(2A)(b)と同様に定着ローラ2と加圧ローラ4とが
回転していて、冷却手段10がオンしており、トナー像が
転写された用紙が熱ローラ定着装置1に搬送される前の
用紙搬送停止中において、制御手段6は、定着ローラ2
と加圧ローラ4との回転を停止させて冷却手段10をオフ
し(ステップ7−7)、定着ローラ2と加圧ローラ4と
が定着圧力Pで圧接した状態を維持させて(ステップ7
−8)、次いで、前記と同様にステップ7−9〜ステッ
プ7−12を実行する。
【0041】(3B)前記(1A)と同様に、定着ロー
ラ2と加圧ローラ4とが回転を停止していて、冷却手段
10がオフしており、トナー像が転写された用紙が熱ロー
ラ定着装置1に搬送される前の用紙搬送停止中におい
て、定着ローラ2の温度TAが、TA1<TAの場合、制
御手段6は、加熱手段3をオフして、冷却手段10をオン
し、第1定着温度範囲TARに対応してモータ16を作動さ
せてカム15を前記のような基準位置からY方向に(θ1
+θ2)(薄紙の場合は、第2定着温度範囲TBRが選択
されてθ1となる)だけ回転させて、加圧ローラ4と定
着ローラ2とを定着圧力Pで圧接させて、定着ローラ2
及び加圧ローラ4の回転を開始させて(ステップ7−
6)、ステップ7−4に戻り、制御手段6は、温度検知
手段5の温度検知信号に基づいて、定着ローラ2の温度
AがTA1以下になるように冷却させる。この冷却は、
定着ローラ2と加圧ローラ4とが定着圧力Pで圧接して
いて、かつ、定着ローラ2と加圧ローラ4との回転と、
定着ローラ2の周面部の空気は冷却手段10のファンで吸
引されることとによって、定着ローラ2の表面が冷却さ
れて迅速に行われる。
【0042】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1に記載の発明は、前記のような熱ローラ定着装置に
おいて、定着ローラ周面を冷却する冷却手段を設け、定
着ローラの温度が前記定着温度範囲より高い温度になっ
た際、温度検知手段の温度検知信号に基づいて制御手段
が冷却手段を作動させて、定着ローラ全体の温度を均一
に低下させるので、定着ローラの最適加熱量を高加熱量
から高加熱量より低い加熱量に移行させる際、定着ロー
ラ全体の温度を均一に低下させ、その温度低下に要する
時間を短縮することができ、通紙される用紙の波打ち、
カール、及びブリスタリングが発生しないという効果が
ある。
【0043】請求項2に記載の発明は、前記のような熱
ローラ定着装置において、定着ローラ周面を冷却する冷
却手段と、定着温度範囲が第1定着温度範囲と第1定着
温度範囲より低温の第2定着温度範囲とに切り替え可能
に設定でき、定着ローラの温度が第1定着温度範囲に制
御されている状態から第2定着温度範囲に制御されるよ
うに切り替わった際、この切替情報が入力された制御手
段が冷却手段を作動させて、定着ローラ全体の温度を均
一に低下させて第1定着温度範囲から第2定着温度範囲
にするので、通紙される用紙に適応する定着ローラの定
着温度に達する時間をより短縮することができ、通紙さ
れる用紙の波打ち、カール、及びブリスタリングが発生
しないという効果がある。
【0044】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、冷却手段によって定着ロ
ーラを冷却する際に、同時に回転駆動手段を制御して定
着ローラと加圧ローラとが接触した状態で回転させて放
熱を促進させるので、省エネルギーを達成することがで
きるという効果がある。
【0045】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、制御手段は、用紙の搬送
停止中に定着ローラの温度が定着温度範囲、又は、第1
定着温度範囲又は第2定着温度範囲になった際、冷却手
段の作動を停止させるので、省エネルギーを達成するこ
とができるという効果がある。
【0046】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、用紙の種類を判断する用紙種類判断手
段を設け、制御手段は、用紙種類判断手段が判断した用
紙の種類に対応して、定着温度範囲を第1定着温度範囲
又は第2定着温度範囲に切り替えるので、通紙される用
紙の波打ち、カール、及びブリスタリングが発生しない
という効果がある。
【0047】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、加圧ローラを定着ローラに対する加圧
力を可変して接離させる接離手段を設け、制御手段は、
用紙種類判断手段が判断した用紙種類に対応して、前記
接離手段を駆動して、加圧ローラの定着ローラに対する
加圧力を変化させるので、通紙される用紙に適応する定
着ローラの定着温度に達する時間をより短縮することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の画像形成装置の概略
縦断面図である。
【図2】同上の第1実施形態の熱ローラ定着装置の概略
縦断面図である。
【図3】ヒートパイプを有する定着ローラの概略縦断面
図である。
【図4】同上の第2実施形態の動作フロー図である。
【図5】同上の第2実施形態の定着ローラの温度特性図
である。
【図6】同上の第3実施形態の熱ローラ定着装置の概略
縦断面図である。
【図7】同上の第3実施形態の動作フロー図である。
【符号の説明】
1 熱ローラ定着装置 2 定着ローラ 3 加熱手段 4 加圧ローラ 5 温度検知手段 6 制御手段 10 冷却手段 12 接離手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に設けられた定着ローラと、こ
    の定着ローラに接触する加圧ローラと、定着ローラを加
    熱する加熱手段と、定着ローラの温度を検知する温度検
    知手段と、この温度検知手段の温度検知信号に基づいて
    加熱手段を制御して定着ローラの温度を設定された定着
    温度範囲内に維持する制御手段とを有する熱ローラ定着
    装置において、定着ローラ周面を冷却する冷却手段を設
    け、定着ローラの温度が前記定着温度範囲より高い温度
    になった際、温度検知手段の温度検知信号に基づいて制
    御手段が冷却手段を作動させて、定着ローラ全体の温度
    を均一に低下させることを特徴とする熱ローラ定着装
    置。
  2. 【請求項2】 回転可能に設けられた定着ローラと、こ
    の定着ローラに接触する加圧ローラと、定着ローラを加
    熱する加熱手段と、定着ローラの温度を検知する温度検
    知手段と、この温度検知手段の温度検知信号に基づいて
    定着ローラの温度を設定された定着温度範囲内に維持す
    る制御手段とを有する熱ローラ定着装置において、定着
    ローラ周面を冷却する冷却手段と、前記定着温度範囲が
    第1定着温度範囲と第1定着温度範囲より低温の第2定
    着温度範囲とに切り替え可能に設定でき、定着ローラの
    温度が第1定着温度範囲に制御されている状態から第2
    定着温度範囲に制御されるように切り替わった際、この
    切替情報が入力された制御手段が冷却手段を作動させ
    て、定着ローラ全体の温度を均一に低下させて第1定着
    温度範囲から第2定着温度範囲にすることを特徴とする
    熱ローラ定着装置。
  3. 【請求項3】 制御手段が、冷却手段によって定着ロー
    ラを冷却する際、同時に定着ローラと加圧ローラとが接
    触した状態で回転させることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の熱ローラ定着装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、用紙の搬送停止中に定着ロ
    ーラの温度が定着温度範囲、又は、第1定着温度範囲又
    は第2定着温度範囲になった際、冷却手段の作動を停止
    させることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱ロー
    ラ定着装置。
  5. 【請求項5】 用紙の種類を判断する用紙種類判断手段
    を設け、制御手段は、用紙種類判断手段が判断した用紙
    の種類に対応して、定着温度範囲を第1定着温度範囲又
    は第2定着温度範囲に切り替えることを特徴とする請求
    項2に記載の熱ローラ定着装置。
  6. 【請求項6】 加圧ローラの定着ローラに対する加圧力
    を可変して接離させる接離手段を設け、制御手段は、用
    紙種類判断手段が判断した用紙種類に対応して、前記接
    離手段を駆動して、加圧ローラの定着ローラに対する加
    圧力を変化させることを特徴とする請求項5に記載の熱
    ローラ定着装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7352979B2 (en) 2005-05-27 2008-04-01 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus having a cooling section in a fixing apparatus
JP2009116133A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013061634A (ja) * 2011-08-23 2013-04-04 Canon Inc 画像加熱装置

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